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JP2021120807A - 情報処理装置、及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、及び情報処理方法 Download PDF

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JP2021120807A
JP2021120807A JP2020013966A JP2020013966A JP2021120807A JP 2021120807 A JP2021120807 A JP 2021120807A JP 2020013966 A JP2020013966 A JP 2020013966A JP 2020013966 A JP2020013966 A JP 2020013966A JP 2021120807 A JP2021120807 A JP 2021120807A
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Abstract

【課題】ユーザの満足度を向上させることができるようにする。【解決手段】分析対象データに基づいて、ユーザがいる空間の現象に関する非定常状態を分析し、その非定常状態の分析結果に基づいて、ユーザに対する提示情報の提示を制御する制御部を備える情報処理装置が提供される。例えば、本技術は、美術館などの施設で提供されるガイド用の端末に適用可能である。【選択図】図3

Description

本技術は、情報処理装置、及び情報処理方法に関し、特に、ユーザの満足度を向上させることができるようにした情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
不特定多数の人が動く施設(公共施設など)では、人の流れが不均一になり、流れが滞ってしまうことがある。そのため、各人は、自分の思い通り行動を行うことができずに、その施設に対する満足度が低下する恐れがある。
これに対し、人の流れを制御するための各種の方法が提案されている。例えば、特許文献1には、鉄道の各駅から利用可能な複数のエリアを滞留エリアとし、それらの滞留エリアから所定の順序で誘導先滞留エリアとして選択する処理を反復することで、選択した誘導先滞留エリアに人を誘導する技術が開示されている。また、非特許文献1には、混雑状況を客に提供する群衆誘導のための人流予測技術について開示されている。
特開2015−108913号公報
佐藤 大祐、外3名、[online]、"群衆誘導のための人流予測技術"、平成30年6月、NTT技術ジャーナル、[令和2年1月17日検索]、インターネット <URL:https://www.ntt.co.jp/journal/1806/files/JN20180638.pdf>
しかしながら、従来の技術であると、人の流れを、人手やノウハウに頼って誘導していたため、手間がかかってしまう。また、情報提供だけであると、各人の自主性に任せることとなり、適切に誘導できない可能性があった。
その結果として、混雑状況が不均一になるとともに、各人は自主的に混雑を回避しなければならないため、ユーザは、自分の思い通りの行動を行うことができずに、その施設に対する満足度が低下する恐れがあった。
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザの満足度を向上させることができるようにするものである。
本技術の一側面の情報処理装置は、分析対象データに基づいて、ユーザがいる空間の現象に関する非定常状態を分析し、前記非定常状態の分析結果に基づいて、前記ユーザに対する提示情報の提示を制御する制御部を備える情報処理装置である。
本技術の一側面の情報処理方法は、情報処理装置が、分析対象データに基づいて、ユーザがいる空間の現象に関する非定常状態を分析し、前記非定常状態の分析結果に基づいて、前記ユーザに対する提示情報の提示を制御する情報処理方法である。
本技術の一側面の情報処理装置、及び情報処理方法においては、分析対象データに基づいて、ユーザがいる空間の現象に関する非定常状態が分析され、前記非定常状態の分析結果に基づいて、前記ユーザに対する提示情報の提示が制御される。
本技術の一側面の情報処理装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。
美術館等の施設における音声ガイドを利用した鑑賞の例を示した図である。 本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成例を示す図である。 ガイド提示処理の流れを説明するフローチャートである。 第1のガイド提示制御処理の流れを説明するフローチャートである。 第2のガイド提示制御処理の流れを説明するフローチャートである。 誘導刺激提示処理の流れを説明するフローチャートである。 静的展示の場合の音による誘導の例を示す図である。 閑散エリアが複数ある場合の音による誘導の例を示す図である。 動的イベントの場合の音による誘導の例を示す図である。 視覚刺激による誘導の例を示す図である。 複数人で行動する場合の誘導刺激提示処理の流れを説明するフローチャートである。 順路が決まっていない場合に順路が複数あるときの誘導の例を示す図である。 本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態の他の構成例を示す図である。 コンピュータの構成例を示す図である。
<1.本技術の実施の形態>
(音声ガイドの利用例)
図1は、美術館等の施設における音声ガイドを利用した鑑賞の例を示している。
美術館や博物館、観光施設等の施設では、音声ガイドを利用することで、鑑賞者は、絵画や彫刻等の展示物の見所や、より深い鑑賞のために知っておきたい事柄、時代背景、物語などの音声を聴きながら、同時に展示物をじっくり観ることができる。
図1において、ユーザは、絵画を観ながら、ユーザ端末10で再生される音声ガイドを、イヤホンを利用して聴いている。この音声ガイドでは、ユーザが観ている絵画に関する事柄や時代背景などが再生されるため、ユーザは、同時に観ている絵画の鑑賞体験をより味わい深いものとすることができる。
ユーザ端末10は、ガイド専用の機器、又はガイド用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンやタブレット端末、眼鏡型のウェアラブル機器等の機器である。ユーザ端末10は、音声ガイドを再生する機能のほか、動画や静止画、アニメーション等を画面に表示する機能を有していても構わない。
ところで、美術館などの不特定多数の人が動く施設では、人の流れが不均一になって流れが滞ってしまうことがある。
それに対し、全ての展示物にガイドを置かずに点在させることで、人を間引くようにしたり、センサを利用して人検知を行って人流の分析と予測をして動線上のサインや入場口で動きを管理したりする方法がある。しかしながら、そのような人の流れを、人手やノウハウに頼って誘導するのでは、手間がかかってしまう。
また、情報提供だけであると、各人の自主性に任せることとなり、適切に誘導できない可能性がある。結果として、混雑状況が不均一になるとともに、各人は自主的に混雑を回避しなければならないため、自分の思い通りの行動を行うことができずに、その施設に対する満足度が低下する恐れがある。
そこで、本技術では、美術館等の施設において、ユーザに対し、適切なガイドを提示することで、より自然な方法で、施設の混雑を平滑化できるようにして、その施設に対するユーザの満足度を向上させるようにする。以下、図面を参照しながら、本技術の実施の形態について説明する。
(システム構成)
図2は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態として、提示システム1の構成例を示している。
提示システム1は、ユーザ端末10−1乃至10−N(Nは1以上の整数)、及びサーバ20から構成される。提示システム1において、ユーザ端末10−1乃至10−Nとサーバ20とは、ネットワーク30を介して相互に接続される。
ユーザ端末10−1は、例えば、ガイド専用の機器、スマートフォン、タブレット端末、眼鏡型のウェアラブル機器、PC(Personal Computer)などとして構成される。ユーザ端末10−1が、スマートフォン等の機器として構成される場合には、ネットワーク30を介してダウンロードされたガイド用のアプリケーションが、インストールされる。
ユーザ端末10−1は、センサ部101、及び提示部102を有する。
センサ部101は、空間情報や時間情報等のセンシングを行い、そのセンシングの結果得られるセンサデータを出力する。ユーザ端末10−1では、センサ部101から出力されるセンサデータが、ネットワーク30を介してサーバ20に送信される。
センサ部101は、BLEセンサや赤外線センサ等のセンサのほか、カメラ、マイクロフォンなどを含む。
BLEセンサは、近距離無線通信技術であるBLE(Bluetooth Low Energy)を利用したセンサである。赤外線センサは、赤外線を受光し電気信号に変換して必要な情報を取り出して利用するセンサである。
カメラは、被写体からの光を光電変換して信号処理を行うことで得られる画像データを、センサデータとして出力する。マイクロフォンは、空気の振動としての音を受け付け、その電気信号としての音データを、センサデータとして出力する。
なお、センサ部101には、上述したセンサのほか、例えば、XYZ軸の3方向の加速度を測定する加速度センサ、XYZ軸の3軸の角速度を測定するジャイロセンサ、生物の持つ心拍数、体温、又は姿勢といった情報を測定する生体センサ、近接するものを測定する近接センサ、磁場(磁界)の大きさや方向を測定する磁気センサなどの各種のセンサを含めることができる。
提示部102は、ユーザの視覚、聴覚、及び触覚のうち、少なくとも1つの感覚機能により、ユーザに感知されるように情報を提示する。提示部102は、スピーカ、ディスプレイなどを含む。
スピーカは、そこに供給される音データに応じた音を出力する。提示部102では、無線又は有線で接続されるイヤホンやヘッドホンから音を出力してもよい。ディスプレイは、そこに供給される画像データに応じた画像を表示する。
ユーザ端末10−2乃至10−Nは、ユーザ端末10−1と同様に構成される。例えば、ユーザごとに、異なるユーザ端末10が所持される。なお、以下の説明では、ユーザ端末10−1乃至10−Nを区別する必要がない場合、ユーザ端末10と称する。
サーバ20は、専用のサーバなどから構成される。サーバ20は、ユーザ識別部201、ユーザ検出部202、状態分析部203、コンテンツ制御部204、及び提示制御部205を含む制御部200を有する。また、サーバ20は、ユーザDB211、コンテクストDB212、及びコンテンツDB213などのデータベースを有する。
サーバ20では、ネットワーク30を介してユーザ端末10から送信されてくるセンサデータが受信され、ユーザ識別部201及びユーザ検出部202に供給される。
ユーザ識別部201は、センサデータに基づいて、ユーザ識別処理を実行し、その識別結果を、ユーザDB211に記録する。このユーザ識別処理では、センサデータが解析されることで、ユーザ端末10の近傍にいるユーザが識別され、ユーザごとに、ユーザに関する情報が登録される。
ユーザ検出部202は、センサデータに基づいて、ユーザ検出処理を実行し、その検出結果を、状態分析部203に供給する。このユーザ検出処理では、センサデータが解析されることで、美術館等の施設内の空間(各エリア等)にいる1又は複数のユーザ(鑑賞者)が検出される。
状態分析部203は、ユーザ検出部202から供給される検出結果に基づいて、状態分析処理を実行し、その分析結果を、コンテンツ制御部204又は提示制御部205に供給する。また、状態分析部203は、状態分析処理の実行に際して、必要に応じて各データベースに格納された情報を参照することができる。
この状態分析処理では、美術館等の施設の空間の現象に関する非定常状態などの分析が行われる。非定常状態は、美術館等の施設の空間における特定エリアが混雑状態になっている状態など、空間内の現象がある安定な状態になるまでの状態を表している。
例えば、特定エリアにおける鑑賞者密度が一定値以上となる場合、エリア全体の鑑賞者密度と特定エリアの鑑賞者密度との差異が一定値以上となる場合、特定エリアにおける特定期間の鑑賞者密度と現在の鑑賞者密度との差異が一定値以上となる場合などには、特定エリアが混雑状態になっていることが推定され、非定常状態となる。
コンテンツ制御部204は、状態分析部203から供給される分析結果に基づいて、コンテンツDB213に記録されたガイド等のコンテンツを処理し、提示制御部205に供給する。
提示制御部205は、状態分析部203による非定常状態の分析結果に応じた提示情報の提示を制御する。提示制御部205は、提示制御を行う際に、必要に応じて各データベースに格納された情報を参照することができる。
提示制御部205は、コンテンツ制御部204から供給されるガイド等のコンテンツを、ネットワーク30を介してユーザ端末10の提示部102に提示する。また、提示制御部205は、状態分析部203から供給される分析結果に基づいて、ユーザの行動を誘導するための誘導刺激を、ネットワーク30を介してユーザ端末10の提示部102に提示する。
ユーザDB211は、ユーザごとに、各ユーザに関する情報(嗜好情報や履歴情報等)を記録する。コンテクストDB212は、コンテクストに関する情報(定常状態の判定条件等)を記録する。コンテンツDB213は、ガイド等のコンテンツを記録する。
ネットワーク30は、インターネット、イントラネット、又は携帯電話網などの通信網を含んで構成され、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の通信プロトコルを用いた機器間の相互接続を可能にしている。
なお、図2においては、ユーザ端末10とサーバ20の最小の構成を示しており、他の機能が含まれても構わない。
例えば、ユーザ端末10では、半導体メモリ等の補助記憶装置、セルラー方式の通信(例えば5G等)や無線LAN(Local Area Network)などの無線通信若しくは有線通信に対応した通信モジュール、又は物理的なボタンやタッチパネル等の操作部などを含む構成としてもよい。
また、サーバ20は、複数のサーバから構成されるようにしてもよく、機能ごとにサービスとして、別個のサーバが提供してもよい。機能ごとのサービスは、同一の事業者が提供することは勿論、サービスごとに異なる事業者が提供してもよい。
提示システム1は、以上のように構成される。以上のように構成される提示システム1においては、美術館等の施設の空間の現象に関する非定常状態(混雑状態等)を検知して、各エリアや展示物に関するガイドの内容を変更したり、あるいは鑑賞者の行動を誘導するための誘導刺激を提示したりすることで、施設の空間を定常状態に近づけるような制御が行われる。
(ガイド提示処理の流れ)
次に、図3のフローチャートを参照して、提示システム1を構成する各装置で実行されるガイド提示処理の流れを説明する。
図3の説明では、美術館において、各エリアに設置された絵画等の展示物を、多数の鑑賞者が鑑賞している場合を想定している。また、鑑賞者のうち、処理の対象となるユーザを、対象ユーザともいう。
ステップS11において、状態分析部203は、ユーザ検出部202による空間内(対象エリア内)のユーザの検出結果に基づいて、美術館における展示物の順路上の次のエリアの鑑賞者密度を分析する。
ステップS12において、状態分析部203は、鑑賞者密度の分析結果に基づいて、次のエリアにおける鑑賞者密度の高低を判定する。鑑賞者密度の高低の判定は、所定の閾値判定により行われる。
ステップS12の判定処理で、順路上の次のエリアの鑑賞者密度が低いと判定された場合、処理は、ステップS13に進められる。
ステップS13においては、コンテンツ制御部204及び提示制御部205によって、第1のガイド提示制御処理が実行され、次のエリアに鑑賞者(対象ユーザ)を移動させるように、ユーザ端末10の提示部102にガイドを提示する。図4は、第1のガイド提示制御処理の詳細を示している。
第1のガイド提示制御処理では、デフォルトの自動ガイドの説明量を一時的に減らすか、内容を編集して説明を変更することで、現エリアでのガイドの説明量を減らすように提示を制御する(S41)。なお、ガイドの説明量を減らす際には、最低限のデフォルトの説明量は確保されるようにする。
また、第1のガイド提示制御処理では、表示対象のガイドを音声ガイドから省略したり(S42)、他のエリアで説明可能なガイドを鑑賞者密度の低いエリアで実施するように変更したり(S43)して、音声ガイドの説明量を減らすように提示を制御する。
また、第1のガイド提示制御処理では、音声ガイドの話速や間を制御してガイドの説明を加速させることで、ガイドの説明時間を短縮するように提示を制御する(S44)。さらに、鑑賞者の移動速度を検知して移動速度が一定以上、及び/又は一定の場所に位置する鑑賞者にはエリア内の次の展示物の説明を先出しして、鑑賞者に適合したガイドが提示されるように制御する(S45)。
このように、順路上の次のエリアの鑑賞者密度が低い場合には、現エリアにいる鑑賞者に対し、次のエリアへの移動を促すようなガイドの提示制御が行われる。なお、図4に示した各ステップの処理は一例であり、必ずしもすべての処理を実行する必要はなく、少なくとも1つの処理を実行すればよい。また、ガイドの内容は、エリアごとのガイドに限らず、個々の展示物の作品付近のガイドであってもよい。
図3に戻り、ステップS12の判定処理で、順路上の次のエリアの鑑賞者密度が高いと判定された場合、処理は、ステップS14に進められる。
ステップS14においては、コンテンツ制御部204及び提示制御部205によって、第2のガイド提示制御処理が実行され、現エリアに鑑賞者(対象ユーザ)を留まらせるように、ユーザ端末10の提示部102にガイドを提示する。図5は、第2のガイド提示制御処理の詳細を示している。
第2のガイド提示制御処理では、デフォルトの自動ガイドの説明量を一時的に増やすか、内容を編集して説明を変更することで、現エリアでのガイドの説明量を増やすように提示を制御する(S71)。例えば、ガイドの説明量を増やす際には、展示物の補足説明などを加えればよい。
また、第2のガイド提示制御処理では、表示対象のガイドを、音声ガイドでも重複して説明したり(S72)、他のエリアで説明可能なガイドを現エリアで実施するように変更したり(S73)して、音声ガイドの説明量を増やすように提示を制御する。
また、第2のガイド提示制御処理では、音声ガイドの話速や間を制御してガイドの説明を減速させることで、ガイドの説明時間を延ばすように提示を制御する(S74)。なお、第2のガイド提示制御処理では、通常の順路とは異なる別の順路を提示しても構わない。
このように、順路上の次のエリアの鑑賞者密度が高い場合には、現エリアにいる鑑賞者に対し、現エリアに留まらせるようなガイドの提示制御が行われる。なお、図5に示した各ステップの処理は一例であり、必ずしもすべての処理を実行する必要はなく、少なくとも1つの処理を実行すればよい。
図3に戻り、ステップS13又はS14の処理が終了すると、処理は、ステップS15に進められる。
ステップS15においては、美術館で展示物を鑑賞していた鑑賞者(対象ユーザ)が鑑賞を終了したかどうかが判定される。ステップS15の判定処理で、鑑賞者が鑑賞を終了していないと判定された場合、処理は、ステップS11に戻り、上述した処理が繰り返される。
また、ステップS15の判定処理で、鑑賞者が鑑賞を終了したと判定された場合、処理は、ステップS16に進められる。ステップS16において、提示制御部205は、ユーザ端末10の提示部102に提示されているガイドを終了させる。ステップS16の処理が終了すると、ガイド提示処理は終了する。
以上、ガイド提示処理の流れを説明した。このガイド提示処理では、各エリアの非定常状態(混雑状態)に応じて、ガイドの構成やガイドの音声による説明の速度などが変更されることで、現エリアにいる鑑賞者に対し、次のエリアへの移動を促したり、あるいは、現エリアに留まらせたりすることができるため、不自然でない方法で、美術館等の施設の混雑を平滑化することができる。その結果として、美術館等の施設に対するユーザの満足度を向上させることができる。
(誘導刺激提示処理の流れ)
次に、図6のフローチャートを参照して、提示システム1を構成する各装置で実行される誘導刺激提示処理の流れを説明する。
ステップS111において、状態分析部203は、コンテクストDB212を参照して、あらかじめ設定された定常状態判定条件を取得する。この定常状態判定条件には、美術館の各エリアにおける定常状態が閑散状態であり、非定常状態が混雑状態であることなどが設定されている。
ステップS112において、状態分析部203は、ユーザ検出部202による対象エリア内のユーザの検出結果に基づいて、対象エリア内の鑑賞者密度を分析する。
ステップS113において、状態分析部203は、鑑賞者密度の分析結果に対し、定常状態判定条件を適用することで、鑑賞者密度が非定常状態であるかどうかを判定する。
ステップS113の判定処理で、鑑賞者密度が非定常状態ではない、つまり、定常状態であると判定された場合、処理は、ステップS114に進められる。
ステップS114において、ユーザ識別部201は、ユーザごとに効果のあった刺激に関する情報を、履歴情報として、ユーザDB211に登録する。ここでは、例えば、最初にいくつかの種類の刺激を提示して、ユーザごとに、個別に効果がある刺激を、履歴情報に含めることができる。
一方で、ステップS113の判定処理で、鑑賞者密度が非定常状態であると判定された場合、処理は、ステップS115に進められる。
ステップS115において、提示制御部205は、ユーザDB211を参照して、対象ユーザに効果のある刺激に関する履歴情報を取得する。
ステップS116において、提示制御部205は、取得した履歴情報に基づいて、誘導刺激を、ユーザ端末10の提示部102に提示する。例えば、ここでは、対象ユーザを、混雑エリアから閑散エリアに誘導するための誘導刺激が提示される。これにより、美術館等の施設の混雑を、効果的に平滑化することができる。なお、対象ユーザに効果のある刺激が未登録である場合には、デフォルトで設定された刺激を提示すればよい。
ステップS114又はS116の処理が終了すると、処理は、ステップS111に戻り、上述した処理が繰り返される。
以上、誘導刺激提示処理の流れを説明した。この誘導刺激提示処理では、各エリアの非定常状態(混雑状態)に応じて、混雑エリアから閑散エリアに誘導するための誘導刺激などが提示され、鑑賞者に対して閑散エリアへの移動を促すことができるため、不自然でない方法で、美術館等の施設の混雑を平滑化することができる。その結果として、美術館等の施設に対するユーザの満足度を向上させることができる。
(提示方法の例)
次に、誘導刺激等の提示制御方法の例について、下記の(a)乃至(f)を参照しながら説明する。
(a)プライミング効果の利用
プライミング効果を利用した提示が行われてもよい。ここで、プライミング効果とは、先行する刺激の処理が、後の刺激の処理を促進又は抑制することをいう。
例えば、美術館が混雑しているとき、鑑賞者が入場する前に、ユーザに対し、「忙しく、慌ただしい」刺激を与える画像や音を提示することで、その後に、当該ユーザの歩行速度が速くなる効果がある。具体的には、人が一定速度以上で動いている映像や、都会や高速道路の映像を提示したり、事前説明などを早口で行ったりすればよい。また、混雑時はテンポが速く、閑散時はテンポが遅い音楽を事前に提示しておいてもよい。
また、次のエリアが混在している場合には、その手前のエリアで、ユーザに対し、「ゆったり、のんびり」の刺激を与える画像や音を提示することで、その後に、当該ユーザの歩行速度が遅くなる効果がある。具体的には、人が座ってゆっくりしている映像や、郊外や自然の映像を提示したり、事前説明などをゆっくり行ったりすればよい。
プライミング効果を得るための刺激としては、上述したような単純刺激に限らず、展示対象関連刺激を与えてもよい。すなわち、風景、動物、人物など、特定の対象物に対する刺激を与えることで、展示物への興味をばらつかせることができる。
なお、刺激を与えるための画像や音は、ユーザ端末10の提示部102に提示するほか、美術館の館内に設置されたディスプレイやスピーカなどを用いて提示しても構わない。
(b)行動誘導刺激の提示
例えば、美術館の展示物などの静的な展示の場合、相対的に静かな音や、近づくと変化する音などを、混雑エリアA11内の対象ユーザUに提示することで、混雑エリアA11から閑散エリアA12への移動を誘発することができる(図7)。
相対的に静かな音としては、例えば、混雑エリアA11内で発生している音(ざわつき音など)よりも、相対的に静かなBGM音など提示することができる。ここで、相対的に静かなBGM音には、音量が相対的に小さい音楽や、テンポがゆっくりした音楽、リズムが弱い音楽などが含まれる。
近づくと変化する音としては、例えば、混雑エリアA11内の対象ユーザが移動して、閑散エリアA12に近づいたとき、ざわつき音が収まるような提示中の音の変化や、提示中の音が小さくなる変化などが含まれる。なお、対象ユーザUが、閑散エリアA12とは異なるエリア(遠ざけたい場所等)に移動しても、提示中の音は変化しないことになる。
また、静的な展示の場合における行動誘導刺激としては、上述したような音を利用した聴覚刺激による誘導のほか、光や画像などを利用した視覚刺激による誘導が行われても構わない。例えば、混雑エリアA11内の対象ユーザUに対し、相対的に変化が激しい視覚刺激を、光や画像などを利用して提示することで、混雑エリアA11から閑散エリアA12への移動を誘発することができる。
なお、図8に示すように、順路が決まっていない場合において、対象ユーザUがいる混雑エリアA11に対し、複数の閑散エリア12−1,12−2が存在するときには、あらかじめ定めた規則に従い、閑散エリア12−1,12−2のいずれか一方のエリアに、対象ユーザを誘導すればよい。
また、音楽を提示する際には、曲の終了のタイミングを、エリア間の移動のタイミングに合わせることで、対象ユーザの移動を誘発することができる。さらに、いわゆるカクテルパーティ効果を利用して、対象ユーザの移動を誘発してもよい。カクテルパーティ効果とは、音声の選択的な聴取であり、空間内がざわついていても、対象ユーザが、自分の名前や興味があることなどは、自然と聞き取ることができる現象である。
一方で、例えば、野外フェスティバルなどの動的なイベントの場合、相対的に大きな音や、近づくと変化する音などを、混雑エリアA13内の対象ユーザUに提示することで、混雑エリアA13から閑散エリアA14への移動を誘発することができる(図9)。
相対的に大きな音としては、例えば、人だかりがしているようなざわつき音や、プレゼンテーションが行われているような効果音などを提示することができる。より具体的には、静かでゆったりしたBGMがかかる展示会場に、音量が相対的に大きい音楽やテンポが速い音楽、強いリズムの音楽を提示すればよい。
近づくと変化する音としては、例えば混雑エリアA13内の対象ユーザUが移動して、閑散エリアA14に近づいたとき、提示中の音が大きくなったり、変化が加速したり、不明瞭な音がクリアになる変化などが含まれる。なお、対象ユーザUが、閑散エリアA14とは異なるエリア(遠ざけたい場所等)に移動しても、提示中の音は変化しないことになる。
また、動的なイベントにおける行動誘導刺激としても、上述した音を利用した聴覚刺激による誘導のほか、視覚刺激による誘導が行われても構わない。例えば、混雑エリアA13内の対象ユーザに対し、相対的に変化が激しい視覚刺激を、光や画像などを利用して提示することで、混雑エリアA13から閑散エリアA14への移動を誘発することができる。
図10のA,Bには、提示される光の例を示しており、閑散エリアA14の方向を、図中の矢印で示す光で表現することで、混雑エリアA13内の対象ユーザが閑散エリアA14に移動することを誘発させている。あるいは、混雑エリアA13内の対象ユーザに対し、近づけたい場所である閑散エリアA14への動線を示すアニメーションなどが提示されてもよい。
なお、上述した説明では、行動誘導刺激として、聴覚刺激と視覚刺激による誘導を示したが、対象ユーザが身につけた衣類や機器などを利用した触覚刺激などの他の感覚機能を用いても構わない。
(c)個人化
対象ユーザに提示するガイドを動的に変更するに際して、全ての対象ユーザを一律に扱う制御を行うことは勿論、それ以外に、ユーザDB211に記録された履歴情報等を用いて、動的にガイドを変更した場合に効果の高いユーザには、動的な変更を高い頻度で行い、効果の低いユーザには、動的な変更を行わないか、又は低い頻度で行うような制御を行っても構わない。
このように、ガイドの提示制御に影響を受けにくいユーザも存在するため、そのようなユーザは、ガイドの提示制御の対象から除外して、ユーザ端末10を所持していないガイド不携帯の人と同様に扱うことができる。その結果として、ガイドの提示制御に従いやすい鑑賞者を対象に制御を行うことができるため、美術館等の施設の混雑を、効果的に平滑化ができ、鑑賞者にとっても過度な誘導を回避できるというメリットがある。
また、ユーザDB211に記録されたユーザの嗜好情報を用いて、ユーザごとに、ガイドを動的に制御してもよい。すなわち、あらかじめ登録してある情報の有無により、ガイドの動的な変更が制御される。
例えば、ユーザの嗜好情報が登録済みである場合、混雑エリアの手前で、ユーザに対し、登録済みの嗜好情報に基づき、より詳細なガイドを提示することができる。また、混雑エリアにおいては、登録済みの嗜好情報に基づき、次のエリアの内容を予告的に先出しして、次のエリアへの移動を促すことができる。
あるいは、対象ユーザに誘導刺激を提示するに際して、ユーザDB211に記録された履歴情報を用い、誘導刺激に影響されにくいユーザを、誘導刺激の提示制御の対象から除外して、ユーザ端末10を所持していないガイド不携帯の人と同様に扱うことができる。その結果として、誘導刺激の提示制御に従いやすい鑑賞者を対象に制御を行うことができるため、美術館等の施設の混雑を、効果的に平滑化ができ、鑑賞者にとっても過度な誘導を回避できるというメリットがある。
また、ユーザごとの誘導刺激に効果に関する指標(効果の出やすさの指標等)を算出して、その指標に基づき、誘導刺激の提示制御を行ってもよい。例えば、誘導刺激の影響が大きく出やすいユーザに対しては、誘導刺激を抑制する一方で、誘導刺激の影響が出にくい人に対しては、誘導刺激を強化すればよい。
また、ガイドの提示制御方法や、誘導刺激の提示制御方法が、複数存在する場合には、ユーザごとに、複数の種類の提示制御方法の中から、影響が出やすい種類の提示制御方法を選択すればよい。例えば、話速に影響されやすいユーザに対しては、音声ガイドの話速を制御したり、音楽に影響されやすいユーザには、音楽に関する提示制御を行ったりすればよい。
(d)複数人対応
美術館等の施設の空間では、単独で行動する鑑賞者だけでなく、複数人で来場して、グループになって一緒に行動する鑑賞者も存在している。
このとき、グループ内の全てのユーザが、ユーザ端末10をそれぞれ持っている場合、各ユーザに対して、同一のガイドが提供されるようにする。すなわち、グループ内のユーザに個別にガイドを提示してしまうと、異なるエリアに誘導されるユーザが出てしまい、グループが分離してしまうため、そのようなことが起こらないように同一のガイドを提供する。
なお、一緒に来場した複数のユーザが、ユーザ端末10をそれぞれ持っている場合であっても、施設内で各々が別行動を取っていて、既にグループが分離されているときには、各ユーザに対し、個別にガイドを提示しても構わない。
また、複数人で来場して一緒に行動する場合に、グループ内の一部のユーザのみが、ユーザ端末10を持っているときには、ガイド不携帯のユーザのいる場所に、ユーザ端末10を持っているユーザが移動するように、ガイドを提示することができる。これにより、グループ内にガイド不携帯のユーザが存在しても、グループ内のユーザは、一緒に行動することができる。
ここで、グループになって一緒に行動する場合には、あるユーザが先導し、他のユーザは、その後をついていくことが想定される。そのため、先導するユーザを判別して、先導するユーザに対して、行動誘導を行う一方で、その他のユーザに対しては、行動誘導を行わないような提示制御をすることで、グループ内のユーザは、一緒に行動することができる。
図11のフローチャートは、複数人で行動する場合の誘導刺激提示処理の流れを示している。
ステップS211において、状態分析部203は、ユーザ検出部202による対象エリア内のユーザの検出結果に基づいて、一定期間の鑑賞者の位置と軌跡を分析する。
ステップS212において、状態分析部203は、対象エリア内の鑑賞者の位置と軌跡の分析結果に基づいて、対象ユーザが、他の誰かと一緒に動いているかどうかを判定する。
ステップS212の判定処理で、対象ユーザが他の誰かと一緒に動いていない、つまり、単独で行動していると判定された場合、処理は、ステップS211に戻り、上述した処理が繰り返される。
一方で、ステップS212の判定処理で、対象ユーザが他の誰かと一緒に動いている、つまり、グループで一緒に行動していると判定された場合、処理は、ステップS213に進められる。
ステップS213において、状態分析部203は、対象エリア内の鑑賞者の位置と軌跡の分析結果に基づいて、一緒に行動しているグループ内のユーザについて、メンバよりも先に動き出したユーザであるかを判定する。
ここでは、グループ内でメンバよりも先に動いたユーザを判別することで、例えば、展示物の付近に滞留した後にその場所から最初に移動するユーザや、複数人で移動するときに順路で先になるユーザなどが、先導するユーザとして判別される。
ステップS213の判定処理で、グループ内でメンバよりも先に動いたユーザである、つまり、先導するユーザであると判定された場合、処理は、ステップS214に進められる。
ステップS214において、提示制御部205は、先に動いたユーザが持っているユーザ端末10の提示部に、聴覚刺激や視覚刺激等の誘導刺激を提示する。
また、ステップS213の判定処理で、グループ内でメンバよりも先に動いたユーザではない、つまり、先導するユーザではないと判定された場合、ステップS214の処理はスキップされる。
すなわち、この場合、一緒に行動しているグループ内の先導するユーザ以外のメンバの所持するユーザ端末10には、誘導刺激は提示されないが、これらのメンバは、誘導刺激に関係なく、先導するユーザの後ろをついていくため、先導するユーザに対してのみ、誘導刺激を提示すればよい。
ステップS214の処理が終了するか、ステップS213の判定処理で「No」であると判定された場合、誘導刺激提示処理は終了する。
なお、美術館等の施設の空間内の状況によっては、先導するユーザを判別し難い場合も想定されるが、そのような場合には、ユーザごとに個別の提示制御を行っても構わない。
また、先導するユーザが、時系列で変化する場合も想定されるが、そのような場合には、例えば、次のような提示制御を行うことができる。
すなわち、先導するユーザが変化する頻度が一定値よりも高い頻度である場合に、グループ内の全てのユーザに対して誘導刺激を提示する制御を行ったり、あるいは、先導するユーザが変化する頻度が一定値よりも低い頻度である場合には、所定のタイミングで先導するユーザとなっていた者に対して誘導刺激を提示する制御を行ったりすることができる。例えば、誘導刺激を提示するタイミングから一定期間の間に先頭していたユーザを、先導するユーザとみなすことができる。
以上、複数人で行動する場合の誘導刺激提示処理の流れを説明した。
なお、美術館等の施設内の混雑を、人の流量を用いて予測する場合、複数人で一緒に行動するグループであって、そのグループ内のユーザのうち1人でもユーザ端末10を持っているときには、一緒に行動する複数人をまとまりとして、流量予測に用いることができる。
(e)順路未決定で複数の順路がある場合の誘導
美術館等の施設では、展示物を観る順路が決まっている場合と、順路が決まっていない場合があり、順路が決まっていない場合に、誘導可能な順路が複数存在するときも想定される。
図12は、美術館等の施設において、順路が決まっていない場合に順路が複数あるときの誘導の例を示している。図12は、美術館の館内のフロア図を表している。
図12に示すように、施設の空間内には、展示物a−1乃至a−3が設置されたエリアA21と、展示物b−1乃至b−3が設置されたエリアA22と、展示物c−1乃至c−3が設置されたエリアA23と、展示物d−1乃至d−4が設置されたエリアA24がある。
このとき、エリアA21は、混雑エリアとなり、エリアA22,A23,A24が閑散エリアとなっている。混雑エリアとなるエリアA21に注目すれば、鑑賞者を誘導するための閑散エリアとして、エリアA22乃至A24の3つのエリアが存在している。
エリアA21において、多数の鑑賞者のうち、グループで一緒に行動している3人のユーザU2−1乃至U2−3(図中の破線の枠内のユーザ)に注目すれば、ユーザU2−1乃至U2−3のグループに最も近い閑散エリアは、エリアA24となるため、ユーザU2−1乃至U2−3のグループに対し、誘導刺激を提示する場合、エリアA24に誘導されるように提示を制御する(図中の矢印G11)。
なお、ここでの誘導刺激の提示制御に際しては、例えば、ユーザU2−1乃至U2−3のグループを先導するユーザU2−2に対してのみ、誘導刺激を提示することができる。
また、エリアA21において、多数の鑑賞者のうち、ユーザU1に注目すれば、ユーザU1は、エリアA23からエリアA21に移動してきたユーザである(図中の矢印T11)。ここで、ユーザU1に対し、誘導刺激を提示する場合、ユーザU1に最も近い閑散エリアは、エリアA23であるが、既にエリアA23を観ているため、最も近いエリアA23ではなく、その次に近い閑散エリアである既にエリアA22に誘導されるように提示を制御する(図中の矢印G12)。
このように、美術館等の施設において、順路が決まっていない場合に順路が複数あるとき、混雑エリアにいるユーザに対しては、原則として、最も近い閑散エリアの方向に誘導するが、一度入ったエリアへの誘導は避けるようにする。また、例えば、エリア内に設置された展示物が多く、全ての展示物を観ない可能性がある場合には、ユーザDB211に登録されたユーザの嗜好情報に基づき、対象ユーザの嗜好に応じた展示物が設置されている閑散エリアの方向を優先して誘導するなどの例外を定めても構わない。
(f)その他
上述した説明における誘導は、その時の状態に限らず、予測を加味しても構わない。また、複数のユーザが一緒に行動している場合などに、複数人で対話しているときには、その対話に参加するかたちで、誘導刺激の提示制御が行われても構わない。さらに、AR(Augmented Reality)技術などを用いて仮想の群衆を音や映像により、ユーザ端末10に提示可能な場合には、人の流れや、ざわめきなどが仮想的に提示されるように制御して、閑散エリアなどに誘導しても構わない。
<2.変形例>
(他の空間や状態の例)
上述した説明では、美術館における展示物の鑑賞を中心に説明したが、例えば、博物館や観光施設、屋外など、所定の空間を有するものであれば、本技術を適用することが可能である。例えば、観光施設における建造物の鑑賞に対して適用する場合には、図12に示した美術館の館内が、観光施設の敷地に相当するとして、「展示物」を「建造物」に読み替えればよい。「展示物」と「建造物」は、対象物の一例である。
また、上述した説明では、非定常状態が混雑状態である場合を例示したが、非定常状態が閑散状態等の他の状態であってもよい。
(システムの他の構成)
図2の説明において、制御部200が、インターネット等のネットワーク30に接続されたサーバ20に設けられるものとしたが、制御部200の全部又は一部の機能については、美術館等の施設内に設けられたサーバ等の他の機器において実現されるようにしてもよい。
図13は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態の他の構成例を示している。
図13に示した提示システム2は、美術館等の施設内に設けられた施設内サーバ13と、外部サーバ21とが、インターネット等のネットワーク30を介して接続されている。施設内サーバ13の制御部130と、外部サーバ21の制御部210には、図2を参照して説明した制御部200の全部又は一部の構成がそれぞれ設けられる。
このように、制御部200(図2)の機能は、クラウド上のサーバにより提供される構成に限らず、ローカルのサーバにより提供される構成を用いても構わない。
外部サーバ21において、データベース220は、図2に示したユーザDB211、コンテクスト212、及びコンテンツDB213から構成される。すなわち、外部サーバ21は、データベース220を管理するDBサーバとして構成されるようにしてもよい。
また、図2の説明において、ユーザ端末10がセンサ部101を有するとして説明したが、センサ部101の代わりに、美術館等の施設内の空間に設置されたセンサ装置12により検出されたセンサデータを用いてもよい。例えば、センサ装置12は、施設内の空間の各エリアに対応して1又は複数設置される。図13では、図2に示したユーザ端末10の代わりに、ユーザ端末11が設けられている。
ユーザ端末11は、及び制御部110及び提示部111を有する。制御部110は、ユーザ端末11の各部の動作を制御する。なお、ユーザ端末11にセンサ部を設けて、当該センサ部からのセンサデータと、センサ装置12からのセンサデータをそれぞれ用いても構わない。さらに、美術館等の施設内に提示装置を設けて、当該提示装置が、ユーザ端末11の提示部111の代わりに、情報の提示を行っても構わない。
なお、ユーザ端末10とユーザ端末11は、拡張現実(AR:Augmented Reality)に対応した機器(ARデバイス)としてそれぞれ構成可能である。ARデバイスとしては、通常の眼鏡においてフレームに取り付けられるレンズの位置に、左眼用と右眼用の一対の透過型ディスプレイが配置され、ユーザの目の周辺に装着される眼鏡型のウェアラブル機器(ARグラス)を用いることができる。このARグラスを用いることで、ユーザの視界を実空間から切り離すことなく、AR情報を視界内に表示可能となるため、ユーザは、絵画等の展示物を観ながら、AR情報として提示されるガイド等を確認することができる。
また、ユーザ端末11において、制御部110に、制御部200の一部の構成を設けて、制御部200の残り一部の構成を、施設内サーバ13の制御部130、又は外部サーバ21の制御部210に設けても構わない。また、ユーザ端末10,11と、施設内サーバ13と、サーバ20と、外部サーバ21のそれぞれは、情報処理システムを構成する情報処理装置であると捉えることもできる。
<3.コンピュータの構成>
上述したユーザ端末10又はサーバ20の一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、各装置のコンピュータにインストールされる。
図14は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003は、バス1004により相互に接続されている。バス1004には、さらに、入出力インターフェース1005が接続されている。入出力インターフェース1005には、入力部1006、出力部1007、記憶部1008、通信部1009、及びドライブ1010が接続されている。
入力部1006は、マイクロフォン、キーボード、マウスなどよりなる。出力部1007は、スピーカ、ディスプレイなどよりなる。記憶部1008は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部1009は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ1010は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体1011を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU1001が、ROM1002や記憶部1008に記録されているプログラムを、入出力インターフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インターフェース1005を介して、記憶部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記憶部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記憶部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものでもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものでもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されてもよい。
さらに、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートの各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
なお、本技術は、以下のような構成をとることができる。
(1)
分析対象データに基づいて、ユーザがいる空間の現象に関する非定常状態を分析し、
前記非定常状態の分析結果に基づいて、前記ユーザに対する提示情報の提示を制御する
制御部を備える
情報処理装置。
(2)
前記提示情報は、前記空間内に設置される展示物に関するガイド、又は前記ユーザの行動を誘導するための誘導刺激を含む
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記非定常状態は、前記空間における混雑状態を含み、
前記制御部は、前記空間の混雑状態に応じて、前記ガイド又は前記誘導刺激の提示を制御する
前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記空間における各エリアの混雑状態に応じて、前記ガイドの構成、又は前記ガイドの音声による説明の速度を変更する
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、前記空間における各エリアの混雑状態に応じて、前記ユーザを、混雑エリアから閑散エリアに誘導するための誘導刺激を提示する
前記(3)に記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、ユーザごとの誘導刺激に関する履歴情報に基づいて、前記ユーザに効果のある誘導刺激を提示する
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、前記空間内で、複数のユーザが一緒に行動している場合、当該複数のユーザに対し、同一の提示情報を提示する
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、前記空間内で、複数のユーザが一緒に行動している場合に、当該複数のユーザの中に、前記提示情報を確認できないユーザが存在するとき、当該ユーザがいる場所に移動するように、前記提示情報を確認可能なユーザを誘導する
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、
前記空間内で、複数のユーザが一緒に行動している場合、当該複数のユーザの中から、先導するユーザを判別し、
判別した先導するユーザに対し、前記誘導刺激を提示する
前記(1)乃至(6)のいずれか記載の情報処理装置。
(10)
前記制御部は、前記空間における各エリアで滞留した後に最初に移動するユーザ、又は複数のユーザで一緒に移動する際に順路で先になるユーザを、先導するユーザとして判別する
前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、
前記ガイドを変更した場合に効果の高いユーザに対し、第1の頻度で前記ガイドを動的に変更し、
前記ガイドを変更した場合に効果の低いユーザに対し、前記第1の頻度よりも低い第2の頻度で前記ガイドを動的に変更するか、あるいは前記ガイドの変更を停止する
前記(4)に記載の情報処理装置。
(12)
前記制御部は、ユーザの嗜好情報に基づいて、前記ガイドを動的に変更する
前記(4)に記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、ユーザごとの誘導刺激に関する履歴情報に基づいて、前記誘導刺激に影響されにくいユーザを、提示制御の対象となるユーザから除外する
前記(5)又は(6)に記載の情報処理装置。
(14)
前記制御部は、
ユーザごとの誘導刺激の効果に関する指標を算出し、
算出した指標に基づいて、前記誘導刺激の影響が大きく出やすいユーザに対し、前記誘導刺激を抑制し、前記誘導刺激の影響が出にくいユーザに対し、前記誘導刺激を強化する
前記(5)又は(6)に記載の情報処理装置。
(15)
前記制御部は、前記空間内に設置される展示物の順路があらかじめ決まっていない場合に、注目している混雑エリアに対し、複数の閑散エリアが存在するとき、前記複数の閑散エリアのうち、前記ユーザが最も近い閑散エリアに誘導するための誘導刺激を提示する
前記(5)又は(6)に記載の情報処理装置。
(16)
前記制御部は、前記複数の閑散エリアのうち、前記ユーザが既に入った閑散エリアを、前記誘導刺激の提示制御の対象となる閑散エリアから除外する
前記(15)に記載の情報処理装置。
(17)
前記空間は、美術館、博物館、又は観光施設を含む施設内の空間であり、
前記非定常状態は、前記空間における各エリア、又は前記空間に設置される各対象物の単位で分析される
前記(1)乃至(16)のいずれかに記載の情報処理装置。
(18)
前記制御部は、前記空間における特定エリアのユーザ密度が一定値以上となる場合、前記空間の全体のユーザ密度と特定エリアのユーザ密度の差異が一定値以上となる場合、又は特定エリアにおける特定期間のユーザ密度と現在のユーザ密度と差異が一定値以上となる場合に、前記非定常状態であるとする
前記(3)に記載の情報処理装置。
(19)
前記分析対象データは、前記ユーザが持っている機器、又は前記空間内に設置された装置により検出されたセンサデータを含む
前記(1)乃至(18)のいずれかに記載の情報処理装置。
(20)
情報処理装置が、
分析対象データに基づいて、ユーザがいる空間の現象に関する非定常状態を分析し、
前記非定常状態の分析結果に基づいて、前記ユーザに対する提示情報の提示を制御する
情報処理方法。
1,2 提示システム, 10,10−1乃至10−N ユーザ端末, 11 ユーザ端末, 12 センサ装置, 13 施設内サーバ, 20 サーバ, 21 外部サーバ, 30 ネットワーク, 101 センサ部, 102 提示部, 110 制御部, 111 提示部, 130 制御部, 200 制御部, 201 ユーザ識別部, 202 ユーザ検出部, 203 状態分析部, 204 コンテンツ制御部, 205 提示制御部, 210 制御部, 211 ユーザDB, 212 コンテクストDB, 213 コンテンツDB, 220 データベース, 1001 CPU

Claims (20)

  1. 分析対象データに基づいて、ユーザがいる空間の現象に関する非定常状態を分析し、
    前記非定常状態の分析結果に基づいて、前記ユーザに対する提示情報の提示を制御する
    制御部を備える
    情報処理装置。
  2. 前記提示情報は、前記空間内に設置される展示物に関するガイド、又は前記ユーザの行動を誘導するための誘導刺激を含む
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記非定常状態は、前記空間における混雑状態を含み、
    前記制御部は、前記空間の混雑状態に応じて、前記ガイド又は前記誘導刺激の提示を制御する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、前記空間における各エリアの混雑状態に応じて、前記ガイドの構成、又は前記ガイドの音声による説明の速度を変更する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記空間における各エリアの混雑状態に応じて、前記ユーザを、混雑エリアから閑散エリアに誘導するための誘導刺激を提示する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、ユーザごとの誘導刺激に関する履歴情報に基づいて、前記ユーザに効果のある誘導刺激を提示する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、前記空間内で、複数のユーザが一緒に行動している場合、当該複数のユーザに対し、同一の提示情報を提示する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記空間内で、複数のユーザが一緒に行動している場合に、当該複数のユーザの中に、前記提示情報を確認できないユーザが存在するとき、当該ユーザがいる場所に移動するように、前記提示情報を確認可能なユーザを誘導する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、
    前記空間内で、複数のユーザが一緒に行動している場合、当該複数のユーザの中から、先導するユーザを判別し、
    判別した先導するユーザに対し、前記誘導刺激を提示する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部は、前記空間における各エリアで滞留した後に最初に移動するユーザ、又は複数のユーザで一緒に移動する際に順路で先になるユーザを、先導するユーザとして判別する
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記制御部は、
    前記ガイドを変更した場合に効果の高いユーザに対し、第1の頻度で前記ガイドを動的に変更し、
    前記ガイドを変更した場合に効果の低いユーザに対し、前記第1の頻度よりも低い第2の頻度で前記ガイドを動的に変更するか、あるいは前記ガイドの変更を停止する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、ユーザの嗜好情報に基づいて、前記ガイドを動的に変更する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  13. 前記制御部は、ユーザごとの誘導刺激に関する履歴情報に基づいて、前記誘導刺激に影響されにくいユーザを、提示制御の対象となるユーザから除外する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  14. 前記制御部は、
    ユーザごとの誘導刺激の効果に関する指標を算出し、
    算出した指標に基づいて、前記誘導刺激の影響が大きく出やすいユーザに対し、前記誘導刺激を抑制し、前記誘導刺激の影響が出にくいユーザに対し、前記誘導刺激を強化する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  15. 前記制御部は、前記空間内に設置される展示物の順路があらかじめ決まっていない場合に、注目している混雑エリアに対し、複数の閑散エリアが存在するとき、前記複数の閑散エリアのうち、前記ユーザが最も近い閑散エリアに誘導するための誘導刺激を提示する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  16. 前記制御部は、前記複数の閑散エリアのうち、前記ユーザが既に入った閑散エリアを、前記誘導刺激の提示制御の対象となる閑散エリアから除外する
    請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 前記空間は、美術館、博物館、又は観光施設を含む施設内の空間であり、
    前記非定常状態は、前記空間における各エリア、又は前記空間に設置される各対象物の単位で分析される
    請求項1に記載の情報処理装置。
  18. 前記制御部は、前記空間における特定エリアのユーザ密度が一定値以上となる場合、前記空間の全体のユーザ密度と特定エリアのユーザ密度の差異が一定値以上となる場合、又は特定エリアにおける特定期間のユーザ密度と現在のユーザ密度と差異が一定値以上となる場合に、前記非定常状態であるとする
    請求項3に記載の情報処理装置。
  19. 前記分析対象データは、前記ユーザが持っている機器、又は前記空間内に設置された装置により検出されたセンサデータを含む
    請求項1に記載の情報処理装置。
  20. 情報処理装置が、
    分析対象データに基づいて、ユーザがいる空間の現象に関する非定常状態を分析し、
    前記非定常状態の分析結果に基づいて、前記ユーザに対する提示情報の提示を制御する
    情報処理方法。
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