JP2021118414A - 拡張焦点深度画像検出装置および拡張焦点深度画像検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】拡張焦点深度画像検出装置は、焦点深度が周期的に変化する液体共振式レンズであるレンズシステム3と、レンズシステム3を通してワーク9の画像を検出する画像検出部4と、画像検出部4の検出画像を処理して拡張焦点深度画像を検出する画像処理部と、ワーク9から画像検出部4までの光路上に配置された符号化絞り34と、を有する。
【選択図】図3
Description
液体共振式レンズは、周期的な駆動信号により内部の液体に定在波を生じさせ、同心円状の粗密によりレンズとしての屈折性能を得ており、その焦点深度は動作中、周期的に変化し続ける。
PSFは、本来の画像の周囲に拡がるぼけ成分の分布を示すものといえ、二次元画像でのピンぼけは、本来の画像とPSFとの畳み込み演算(重畳積分;コンボリューション)の結果として表すことができる。
つまり、カメラの露光時間内で合焦位置をEDOF焦点範囲の全体にわたって周期的に変化させたとすると、時間的にある瞬間毎に合焦位置が変化することで、EDOF焦点範囲内での合焦した画像情報と、PSFとの畳み込み演算によるピンぼけ画像情報との両方が含まれる。
j=k*i+n
この式をフーリエ変換することで、周波数空間では以下のように表される。
J=K・I+N
J/K=I+N/K
液体共振式レンズでは、既知の光学パラメータでぼけ画像を生成しているため、PSFの逆関数K−1が理論値として既知である。
したがって、周波数空間での全焦点画像J/Kを逆フーリエ変換することで、液体共振式レンズを通して取得した撮像画像から、全焦点画像iを生成(復元)できる。
しかし、PSFの周波数空間での値Kが小さい値になると、ノイズ成分Nが大きくなる。その場合、画像にはリンギングや大きいノイズが発生するという問題があった。
前述したデコンボリューションの際には、演算処理するためのパラメータを固定する必要がある。例えば、PSFは、レンズの開口数、屈折率、照明光の波長、検出画像の画素数などの情報から推定している。
しかし、液体共振式の焦点距離可変レンズでは、屈折性能を与える内部液体の共振状態が微小に変動することが避けられない。このような変動は、内部液体の状態であること、また共振が高速であることから、パラメータに用いる情報として検出すること、あるいは所定値に制御したりすることが難しい。
このため、液体共振式の焦点距離可変レンズを用いたEDOF画像検出においては、簡単な構成でPSFでのノイズ成分Nを低減できるようにすることがより必要であった。
長原,「符号化撮像」,情報処理学会 IPSJ SIG Technical Report Vol.2010−CVIM−171 No.14, 2010
なかでも、Veeraraphagenによる「ぼけ復元最適化絞り」、Zhouによる画像のノイズレベルに応じた「ぼけ復元最適化絞り」、Levinによる「DFD(Depth from Focus)絞り」が利用でき、これらを組み合わせた「ぼけと復元最適化絞り」とすることもできる。
このような本発明では、より自然画像に近いEDOF画像を生成することができる。
このような本発明では、点像分布関数のノイズ成分を低減するための符号化絞りを、光量調整のための開口絞りとして兼用することができる。
このような本発明では、前述した本発明の拡張焦点深度画像検出装置と同様の効果が得られる。
図1には、本発明に基づく拡張焦点深度画像検出装置1(画像検出装置1)が示されている。
画像検出装置1は、焦点距離を周期的に変化させつつ撮像領域におかれたワーク9の表面の画像を検出するものであり、当該表面に交差する同じ光軸A上に配置された対物レンズ2、レンズシステム3および画像検出部4を備えている。
さらに、画像検出装置1は、ワーク9の表面を連続照明する連続照明部5と、レンズシステム3および連続照明部5の動作を制御するレンズ制御部6と、レンズ制御部6を操作するための制御用PC7とを備えている。
レンズシステム3は、液体共振式の焦点距離可変レンズであり、レンズ制御部6から入力される駆動信号Cfに応じて屈折率が変化する。駆動信号Cfは、レンズシステム3に定在波を発生させる周波数の交流であって、正弦波状の交流信号である。
画像検出装置1において、焦点位置Pfまでの焦点距離Dfは、対物レンズ2の焦点距離を基本としつつ、レンズシステム3の屈折率を変化させることで、任意に変化させることができる。画像検出装置1においては、駆動信号Cfは正弦波状の交流信号であり、焦点位置Pfおよび焦点距離Dfも正弦波状に周期的に変動する。
連続照明部5は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子で構成され、レンズ制御部6の制御のもとでワーク9の表面を連続照明する。
レンズ制御部6は、レンズシステム3および連続照明部5の動作を制御するハードウェアで構成された専用ユニットであり、レンズシステム3に駆動信号Cfを出力する駆動制御部61と、連続照明部5に発光信号Ciを出力する発光制御部62と、画像検出部4に画像検出信号Ccを出力する画像検出制御部63とを有する。
画像検出制御部63は、画像検出部4に画像検出信号Ccを出力し、画像検出のオンオフを制御する。なお、画像検出オンからオフまでの期間に画像検出部4で検出された1フレーム分の検出画像Imは、制御用PC7に送られて処理される。
従って、画像検出部4で検出される検出画像Imは、焦点位置Pfの変動範囲、つまり対物レンズ2およびレンズシステム3の合焦範囲全体にわたるフォーカルスイープ画像となる。
制御用PC7は、汎用のパーソナルコンピュータで構成され、専用のソフトウェアを実行することで、所期の機能を実現している。すなわち、レンズ操作ソフトウェアを実行することで、レンズ制御部6を制御するレンズ操作部71の機能が実現される。また、画像処理ソフトウェアを実行することで、画像検出部4からの検出画像Imを処理する画像処理部72の機能が実現される。これらのレンズ操作ソフトウェアおよび画像処理ソフトウェアは、制御用PC7の表示画面および入力装置を用いた操作インターフェイス73を介してユーザが操作することができる。
ワーク9と画像検出部4との間に対物レンズ2およびレンズシステム3が設置されることは先に図1で説明した通りである。さらに、対物レンズ2の出射側には第1リレーレンズ31が設置され、レンズシステム3の入射側には第2リレーレンズ32が設置され、レンズシステム3の出射側には第3リレーレンズ33が設置されている。
ワーク9からの光は、対物レンズ2で平行光とされ、第1リレーレンズ31で絞られたのち、第2リレーレンズ32で再び平行光とされる。第2リレーレンズ32からの平行光に対して、レンズシステム3による高い周波数で屈折が加えられ、第3リレーレンズ33から画像検出部4で画像として検出される。
この位置Prには、符号化絞り34が配置されている。
このようなパターンとしては、例えば次の文献に記載されている。
長原,「符号化撮像」,情報処理学会 IPSJ SIG Technical Report Vol.2010−CVIM−171 No.14, 2010
図4(A)は、円形の開口部を有する通常絞り34Aである。
図4(B)の符号化絞り34Bは、Levinによる「DFD(Depth from Focus)絞り」である。
図4(C)の符号化絞り34Cは、Veeraraphagenによるによる「ぼけ復元最適化絞り」である。
図4(D)の符号化絞り34Dは、Zhouによる画像のノイズレベルに応じた「ぼけ復元最適化絞り」である。
対物レンズ2およびレンズシステム3を含む本実施形態の光学系においては、通常絞り34Aに対して符号化絞り34B〜34Dを用いることで、奥行き方向のぼけ形状が多く変化し、周波数特性をコントロールすることができる。
通常絞り34Aによる特性35Aでは、ゼロに達する複数のノッチが表れるとともに、高周波領域でのレベル低下が顕著である。
符号化絞り34B(Levin)による特性35Bでは、複数のゼロに至るノッチが表れ、高周波領域でのレベル低下もみられるが、中間帯域にノッチのない部分が得られる。
符号化絞り34C(Veeraraphagen)による特性35Cでは、高周波領域でのレベル低下が見られるが、ゼロに達しないノッチを解消できる。
符号化絞り34Dによる特性35Dでは、デコンボリューションではゼロ交差を避けることができるため、自然画像に近いEDOF画像を生成できる。
このように、符号化絞り34D(Zhou)が最も良好な周波数特性を示すとともに、他の符号化絞り34B,34Cでも通常絞り34Aに対して十分に優れた周波数特性が得られる。
本実施形態では、液体共振式レンズであるレンズシステム3、および符号化絞り34を通して、ワーク9の画像(検出画像Im)を検出する。この際、検出画像Imを検出する画像検出部4の絞りとして、符号化絞り34(Coded Aperture)つまり符号化したパターンマスク(符号化絞り34B〜34D)を使用する。
これにより、拡張焦点深度画像(EDOF画像)を検出する処理において、適用するPSFの周波数特性(特性35A〜35D)を適切に制御し、ノイズ成分Nを抑制して広帯域のPSFを実現できる。その結果として、EDOF画像の安定化を図り、信頼性を向上させることができる。
このため、画像処理部72における拡張焦点深度画像の検出処理で生成されるEDOF画像を、より自然画像に近いEDOF画像とすることができる。
このため、点像分布関数のノイズ成分を低減するための符号化絞り34を、光量調整のための開口絞りとして兼用することができる。
Claims (4)
- 焦点深度が周期的に変化する液体共振式レンズと、
前記液体共振式レンズを通してワークの画像を検出する画像検出部と、
前記画像検出部の検出画像を処理して拡張焦点深度画像を検出する画像処理部と、
前記ワークから前記画像検出部までの光路上に配置された符号化絞りと、を有することを特徴とする拡張焦点深度画像検出装置。 - 請求項1に記載の拡張焦点深度画像検出装置において、
前記符号化絞りは、遺伝的アルゴリズムを使用して、前記画像処理部での前記拡張焦点深度画像の検出処理でのデコンボリューションカーネルが自然画像の周波数成分に近くなるように設定されることを特徴とする拡張焦点深度画像検出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の拡張焦点深度画像検出装置において、
前記符号化絞りは、前記ワークから前記画像検出部までの光路の瞳の位置、または瞳の共役な位置に配置されていることを特徴とする拡張焦点深度画像検出装置。 - 焦点深度が周期的に変化する液体共振式レンズ、および光路上に配置された符号化絞りを通してワークの画像を検出し、
検出された画像を処理して拡張焦点深度画像を検出することを特徴とする拡張焦点深度画像検出方法。
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Cited By (1)
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CN114167663A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-03-11 | 浙江大学 | 一种包含渐晕去除算法的编码光圈光学成像系统 |
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WO2011158498A1 (ja) * | 2010-06-15 | 2011-12-22 | パナソニック株式会社 | 撮像装置及び撮像方法 |
JP2015104136A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 株式会社ミツトヨ | 拡張被写界深度を有する画像を得るマシンビジョン検査システム及び方法 |
JP2015185872A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 株式会社Screenホールディングス | 開口パターンの設計方法、画像の復元方法および画像復元装置 |
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長原一: "符号化撮像", 情報処理学会研究報告, vol. Vol.2010-CVIM-171,14号, JPN6023046076, March 2010 (2010-03-01), pages 1 - 9, ISSN: 0005264129 * |
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