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JP2021115928A - 鉄道車両の中継弁の状態判定装置、鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置、鉄道車両の中継弁の状態判定プログラム、鉄道車両の常用電磁弁の状態判定プログラム、及び鉄道車両のブレーキ制御装置 - Google Patents

鉄道車両の中継弁の状態判定装置、鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置、鉄道車両の中継弁の状態判定プログラム、鉄道車両の常用電磁弁の状態判定プログラム、及び鉄道車両のブレーキ制御装置 Download PDF

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JP2021115928A JP2020009706A JP2020009706A JP2021115928A JP 2021115928 A JP2021115928 A JP 2021115928A JP 2020009706 A JP2020009706 A JP 2020009706A JP 2020009706 A JP2020009706 A JP 2020009706A JP 2021115928 A JP2021115928 A JP 2021115928A
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幸典 北原
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Nabtesco Corp
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Abstract

【課題】鉄道車両の中継弁又は常用電磁弁の状態を簡便に判定する。【解決手段】状態判定装置の判定部は、開閉指令信号に対する指令圧力の応答時間h1及び開閉指令信号の変化に応じて変化する指令圧力ASの変化率α1に基づいて常用電磁弁の状態を判定する(ステップS110,S120,S130,S210)。また、判定部は、指令圧力ASに対する出力圧力BSの応答時間h2、指令圧力ASの変化に応じて変化する出力圧力BSの変化率α2、及び指令圧力ASと出力圧力BSの差に基づいて、中継弁の状態を判定する(ステップS140,S150,S160,S170,S220,S230)。【選択図】図3

Description

この発明は、鉄道車両の中継弁の状態判定装置、鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置、鉄道車両の中継弁の状態判定プログラム、鉄道車両の常用電磁弁の状態判定プログラム、及び鉄道車両のブレーキ制御装置に関する。
特許文献1に開示された鉄道車両には、ブレーキシリンダに出力する圧力を調整する圧力調整装置が搭載されている。圧力調整装置のハウジングの内部には、常用電磁弁と中継弁とが収容されている。常用電磁弁と中継弁とには、空気圧供給源からの圧縮空気が供給される。常用電磁弁は、この圧縮空気を、運転台からのブレーキ指令信号に応じた指令圧力に調整して中継弁に出力する。中継弁は、常用電磁弁からの指令圧力に応じた圧力の圧縮空気を、常用電磁弁から出力される空気の量よりも多い量で出力する。
特開2004−262405号公報
特許文献1に記載の技術において、常用電磁弁や中継弁に異常が生じると、ブレーキの動作に支障が出る。したがって、常用電磁弁や中継弁の状態に異常がないかどうかを把握することが好ましい。ここで、常用電磁弁や中継弁の状態を把握する上で、これらを解体して内部を調べると手間がかかる。そこで、常用電磁弁や中継弁の状態を簡便に判定する技術が望まれる。特許文献1に記載の技術では、常用電磁弁や中継弁の状態を判定することに関して何ら検討されておらず、この点について改善の余地がある。
この発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、常用電磁弁又は中継弁の状態を簡便に判定することにある。
上記課題を解決するための鉄道車両の中継弁の状態判定装置は、指令信号に応じて常用電磁弁が生成する指令圧力と同じ圧力であって、供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力と、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方とを取得する取得部と、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方が変化してから判定時間内の前記出力圧力に基づいて前記中継弁の状態を判定する判定部とを有する。
上記構成のように、中継弁の状態の判定において圧力を取得すれば、中継弁を解体して中身を調べたり、中継弁における機構の実際の動きを検出したりする等の作業は不要であり、中継弁の状態を簡便に判定できる。
鉄道車両の中継弁の状態判定装置において、前記判定部は、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方の変化に応じて前記出力圧力が変化し始めるタイミングと、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方の変化に応じて変化する前記出力圧力の変化率との少なくとも一方に基づいて前記中継弁の状態を判定してもよい。上記構成によれば、異物の詰り等による摺動抵抗の増加に起因した中継弁の応答性や動作性の悪化を把握できる。
鉄道車両の中継弁の状態判定装置において、前記判定部は、前記指令圧力の変化に応じて前記出力圧力が変化している状態から前記出力圧力の単位時間当たりの変化率が予め定められた規定値未満になり、さらに前記指令圧力の変化率及び前記出力圧力の変化率が予め定められた規定値未満である状態が一定期間継続したときに前記指令圧力と前記出力圧力との差の前記一定期間における変化傾向に基づいて前記中継弁の状態を判定してもよい。
指令圧力及び出力圧力の双方の変動がある程度小さい状況下において、指令圧力と出力圧力との差が時間とともに大きくなる場合、中継弁の異常として例えば空気漏れが疑われる。上記構成によれば、空気漏れ等の異常に関する中継弁の状態を把握できる。
鉄道車両の中継弁の状態判定装置において、前記中継弁は鉄道車両に複数搭載されており、前記取得部は、同一の前記鉄道車両における複数の前記中継弁に関して前記判定時間内の前記出力圧力を取得し、前記判定部は、複数の前記中継弁に関する前記判定時間内の前記出力圧力を比較することに基づいて前記中継弁の状態を判定してもよい。
同一の鉄道車両に搭載される複数の中継弁は、新品状態からの劣化度合いが同程度であると想定される。このような、劣化度合いの似た物同士を比較することで、劣化度合いと切り分けて中継弁の状態を判定できる。
上記課題を解決するための鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置は、供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力を規定する指令圧力を指令信号に応じて生成する常用電磁弁の前記指令圧力、及び前記指令信号を取得する取得部と、前記指令信号が変化してから判定時間内の前記指令圧力に基づいて前記常用電磁弁の状態を判定する判定部とを有する。
上記構成のように、常用電磁弁の状態の判定において圧力を取得すれば、常用電磁弁を解体して中身を調べたり、常用電磁弁における機構の実際の動きを検出したりする等の作業は不要であり、常用電磁弁の状態を簡便に判定できる。
鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置において、前記判定部は、前記指令信号の変化に応じて前記指令圧力が変化し始めるタイミング、及び前記指令信号の変化に応じて変化する前記指令圧力の変化率の少なくとも一方に基づいて前記常用電磁弁の状態を判定してもよい。上記構成によれば、異物の詰り等による摺動抵抗の増加に起因した常用電磁弁の応答性や動作性の悪化を把握できる。
鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置において、前記常用電磁弁は鉄道車両に複数搭載されており、前記取得部は、同一の前記鉄道車両における複数の前記常用電磁弁に関する前記判定時間内の前記指令圧力を取得し、前記判定部は、複数の前記常用電磁弁に関する前記判定時間内の前記指令圧力を比較することに基づいて前記常用電磁弁の状態を判定してもよい。
同一の鉄道車両に搭載される複数の常用電磁弁は、新品状態からの劣化度合いが同程度であると想定される。このような、劣化度合いの似た物同士を比較することで、劣化度合いと切り分けて常用電磁弁の状態を判定できる。
上記課題を解決するための鉄道車両の中継弁の状態判定プログラムは、コンピュータに、指令信号に応じて常用電磁弁が生成する指令圧力と同じ圧力であって、供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力と、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方とを取得する取得処理と、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方が変化してから判定時間内の前記出力圧力に基づいて前記中継弁の状態を判定する判定処理とを実行させる。
上記構成のように、中継弁の状態の判定において圧力を取得すれば、中継弁を解体して中身を調べたり、中継弁における機構の実際の動きを検出したりする等の作業は不要であり、中継弁の状態を簡便に判定できる。
上記課題を解決するための鉄道車両の常用電磁弁の状態判定プログラムは、コンピュータに、供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力を規定する指令圧力を指令信号に応じて生成する常用電磁弁の前記指令圧力、及び前記指令信号を取得する取得処理と、前記指令信号が変化してから判定時間内の前記指令圧力に基づいて前記常用電磁弁の状態を判定する判定処理とを実行させる。
上記構成のように、常用電磁弁の状態の判定において圧力を取得すれば、常用電磁弁を解体して中身を調べたり、常用電磁弁における機構の実際の動きを検出したりする等の作業は不要であり、常用電磁弁の状態を簡便に判定できる。
上記課題を解決するための鉄道車両のブレーキ制御装置は、指令信号に応じて常用電磁弁が生成する指令圧力と同じ圧力であって、供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力と、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方とを取得する取得部と、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方が変化してから判定時間内の前記出力圧力に基づいて前記中継弁の状態を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいてブレーキを制御する制御部とを有する。上記構成のように、中継弁の状態の判定において圧力を取得すれば、中継弁の状態を簡便に判定できる。そのため、中継弁の状態をブレーキの制御に反映させる上で好適である。
上記課題を解決するための鉄道車両のブレーキ制御装置は、供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力を規定する指令圧力を指令信号に応じて生成する常用電磁弁の前記指令圧力、及び前記指令信号を取得する取得部と、前記指令信号が変化してから判定時間内の前記指令圧力に基づいて前記常用電磁弁の状態を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいてブレーキを制御する制御部とを有する。
上記構成のように、常用電磁弁の状態の判定において圧力を取得すれば、常用電磁弁の状態を簡便に判定できる。そのため、常用電磁弁の状態をブレーキの制御に反映させる上で好適である。
本発明によれば、常用電磁弁又は中継弁の状態を簡便に判定できる。
圧縮空気の供給機構の概略構成図。 状態判定用経時変化の例を表した図。 状態判定処理の処理手順を表したフローチャート。
以下、鉄道車両の中継弁の状態判定装置及び鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置を備えた鉄道車両のブレーキ制御装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。先ず、鉄道車両におけるブレーキへの圧縮空気の供給機構について説明する。
図1に示すように鉄道車両には、空気圧供給源である空気タンク11が搭載されている。空気タンク11には、図示しないポンプから空気が圧送され、当該空気タンク11内の圧力が大気圧よりも大きくなっている。空気タンク11は、第1接続通路12を介して圧力調整装置100に接続されている。第1接続通路12の下流側は、第1分岐通路12a及び第2分岐通路12bの2つの通路に分岐している。
圧力調整装置100は、常用電磁弁20及び中継弁30を備えている。常用電磁弁20には、上記の第1接続通路12の第1分岐通路12aが接続されている。常用電磁弁20は、空気タンク11から供給される圧縮空気の圧力を、当該常用電磁弁20に入力される後述の開閉指令信号Gに応じて指令圧力ASに調整して出力する。
常用電磁弁20は、第2接続通路14を介して、中継弁30に接続されている。また、中継弁30には、上記の第1接続通路12の第2分岐通路12bも接続されている。中継弁30は、空気タンク11から供給される圧縮空気の圧力を指令圧力ASに応じた出力圧力BSに調整して出力する。指令圧力ASと出力圧力BSは同じになっている。また、中継弁30は、常用電磁弁20から供給される空気よりも多量の空気を出力する。すなわち、中継弁30は、常用電磁弁20から出力される空気の流量を増幅させて出力する。中継弁30は、第3接続通路16を介して、ブレーキ19を動作させるブレーキシリンダ18に接続されている。中継弁30が出力する出力圧力BSは、第3接続通路16を介してブレーキシリンダ18に供給される。なお、鉄道車両には、複数のブレーキシリンダ18及びブレーキ19が設けられている。これら各ブレーキシリンダ18及びブレーキ19の組に対して圧力調整装置100がそれぞれ設けられている。
第2接続通路14の途中には、当該第2接続通路14の圧力である指令圧力ASを検出する指令圧検出センサ90が取り付けられている。また、第3接続通路16の途中には、当該第3接続通路16の圧力である出力圧力BSを検出する出力圧検出センサ92が取り付けられている。
上記の常用電磁弁20は、2方向電磁弁である供給電磁弁22と、2方向電磁弁である排出電磁弁24と、これらの2つの電磁弁22,24のそれぞれの流路の出口を合流させる合流通路26とを組み合わせた構成となっている。供給電磁弁22の流路の入口には、第1接続通路12の第1分岐通路12aが接続されている。供給電磁弁22の流路の途中には、当該流路を開閉する弁体22aが設けられている。弁体22aは、ソレノイド22bで駆動される。図示は省略するが、弁体22aは、ソレノイド22bによる押し出し方向とは反対方向へばねで付勢されている。
排出電磁弁24の流路の入口は、大気に開放されている。排出電磁弁24の流路の途中には、当該流路を開閉する弁体24aが設けられている。弁体24aは、ソレノイド24bで駆動される。図示は省略するが、弁体24aは、ソレノイド24bによる押し出し方向とは反対方向へばねで付勢されている。
合流通路26の出口には、第2接続通路14が接続されている。供給電磁弁22の開閉状態、及び排出電磁弁24の開閉状態に応じて、合流通路26の圧力である指令圧力ASが決定される。すなわち、供給電磁弁22が開状態であり、排出電磁弁24が閉状態である場合、指令圧力ASは空気タンク11内の圧力を上限として上昇する。供給電磁弁22及び排出電磁弁24の双方が閉状態である場合、指令圧力ASは一定に維持される。供給電磁弁22が閉状態であり、排出電磁弁24が開状態である場合、指令圧力ASは大気圧を下限として下降する。なお、供給電磁弁22の開閉状態、及び排出電磁弁24の開閉状態は、後述する開閉指令信号Gで制御される。そして、開閉指令信号Gに応じた供給電磁弁22及び排出電磁弁24の開閉状態に応じた指令圧力ASが生成される。
上記の中継弁30においては、空気タンク11からの圧縮空気が入力される入力室32が区画されている。すなわち、入力室32には、第1接続通路12の第2分岐通路12bが接続されている。入力室32の隣には、出力圧力BSが生成される出力室34が区画されている。出力室34には、第3接続通路16が接続されている。出力室34に対して入力室32とは反対側には、指令圧力ASが入力される制御室36が区画されている。すなわち、制御室36には、第2接続通路14が接続されている。制御室36に対して出力室34とは反対側には、出力室34の圧力を減圧するための排出室38が区画されている。排出室38は、大気に開放されている。
入力室32と出力室34とを仕切る壁部には、入力室32と出力室34とを連通させるための連通孔Hが貫通している。連通孔Hは、入力室32の側から弁体40で塞がれている。弁体40は円盤状になっている。弁体40は、ばね42によって入力室32の側から出力室34の側へ向けて付勢されている。また、入力室32における連通孔Hと対向する壁部からは、円筒状のガイド41が連通孔Hに向けて突出している。このガイド41の内径は弁体40の外径と略同じになっていて、ガイド41の内周面によって、弁体40の外周面が摺動可能に支持されている。
出力室34と制御室36とを仕切る壁部は、可撓性のある膜板35で構成されている。この膜板35には、当該膜板35の厚み方向に、円筒状の中空軸46が貫通している。出力室34の圧力と制御室36の圧力とが等しい状態では、中空軸46の一端は連通孔Hの近傍に位置しており、中空軸46の他端は排出室38に位置している。中空軸46の外周面は、膜板35に固定されている。そして、膜板35が撓むことにより、中空軸46が軸線方向に動作する。また、中空軸46は、制御室36と排出室38とを仕切る壁部を貫通していて、当該壁部によって摺動可能に支持されている。
こうした中継弁30においては、制御室36と出力室34との圧力差に応じて膜板35が撓むことで、出力室34の圧力である出力圧力BSが決定される。具体的には、制御室36の圧力が出力室34の圧力よりも大きい場合には、膜板35が出力室34の側へ撓む。これに伴って、中空軸46が、ばね42の付勢力に抗して弁体40を入力室32へ押し込む。この結果として、入力室32と出力室34とが連通されて、入力室32から出力室34へと圧縮空気が流入し、出力室34の圧力が増加する。出力室34の圧力が制御室36の圧力と同じになると、膜板35の撓みが解消され、弁体40が連通孔Hを塞ぐ位置に戻る。一方で、制御室36の圧力が出力室34の圧力よりも小さい場合には、膜板35が制御室36の側へ撓む。これに伴って、中空軸46が弁体40から離れる。この結果として、出力室34と排出室38とが中空軸46の内周空間を介して連通されて、出力室34から排出室38へと圧縮空気が排出される。出力室34の圧力が制御室36の圧力と同じになると、膜板35の撓みが解消され、中空軸46が弁体40に接触し、中空軸46を介した出力室34と排出室38との連通が解除される。
鉄道車両の運転台150には、ブレーキ19を駆動するための操作レバー152が設けられている。また、運転台150には、常用電磁弁20の応答性または動作速度に係る異常を報知する第1異常報知ランプ154が設けられている。また、運転台150には、中継弁30の応答性または動作速度に係る異常を報知する第2異常報知ランプ156が設けられている。また、運転台150には、中継弁30における空気漏れに係る異常を報知する第3異常報知ランプ158が設けられている。図示は省略するが、運転台150には、速度計等の計器類も設けられている。
次に、圧力調整装置100の制御構成について説明する。鉄道車両には、ブレーキ19を制御するブレーキ制御装置70が搭載されている。ブレーキ制御装置70は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサとして構成し得る。なお、ブレーキ制御装置70は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、またはそれらの組み合わせを含む回路(circuitry)として構成してもよい。プロセッサは、CPU及び、RAM並びにROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。また、ブレーキ制御装置70は、不揮発性の記憶部71を備えている。このブレーキ制御装置70は、圧力調整装置100の制御を通じてブレーキ19を制御する。また、このブレーキ制御装置70は、圧力調整装置100の状態判定装置、すなわち常用電磁弁20の状態判定装置及び中継弁30の状態判定装置としても機能する。ブレーキ制御装置70は、鉄道車両の中継弁30の状態判定プログラム及び鉄道車両の常用電磁弁20の状態判定プログラムに基づいて状態判定を行う。
ブレーキ制御装置70には、指令圧検出センサ90が検出する指令圧力ASに関する信号が入力される。また、ブレーキ制御装置70には、出力圧検出センサ92が検出する出力圧力BSに関する信号が入力される。また、ブレーキ制御装置70には、鉄道車両の走行速度SPを検出する速度センサ96からの検出信号が入力される。また、運転台150の操作レバー152が操作されるブレーキ操作が行われると、ブレーキ制御装置70には、操作レバー152からのブレーキ指令信号BRKが入力される。ブレーキ指令信号BRKは、鉄道車両の運転手から要求されるブレーキ力を示す信号である。
ブレーキ制御装置70は、常用電磁弁20を制御する制御部72を備えている。制御部72は、運転台150からのブレーキ指令信号BRKに応じて常用電磁弁20に開閉指令信号Gを入力することで、常用電磁弁20における各ソレノイド22b,24bの励磁または消磁を制御する。具体的には、制御部72は、ブレーキ19のブレーキ力を上昇させる場合には、供給電磁弁22を開状態、且つ、排出電磁弁24を閉状態として指令圧力ASを上昇させる圧力上昇モードに常用電磁弁20を制御する。また、制御部72は、ブレーキ19のブレーキ力を一定に保持するには、供給電磁弁22及び排出電磁弁24の双方を閉状態として指令圧力ASを一定に維持する圧力保持モードに常用電磁弁20を制御する。また、制御部72は、ブレーキ19のブレーキ力を下降させる場合には、供給電磁弁22を閉状態、且つ、排出電磁弁24を開状態として指令圧力ASを下降させる圧力下降モードに常用電磁弁20を制御する。なお、制御部72は、常用電磁弁20を各モードに制御する際、開閉指令信号Gをそれぞれのモード専用の信号に切り替える。開閉指令信号Gを切り替えることで、制御部72は常用電磁弁20にそれぞれのモード専用の開閉指令信号Gを入力する。ここで、制御部72は、常用電磁弁20を各モードに制御する際、常用電磁弁20における各ソレノイド22b,24bに対して別々に開閉指令信号Gを出力するが、ここでは説明の都合上、これらを一まとめにして開閉指令信号Gと称している。
制御部72は、ブレーキ操作に伴う操作レバー152からのブレーキ指令信号BRKを受信すると、つぎのようなブレーキ用処理を実行する。すなわち、制御部72は、要求されるブレーキ力に基づいて、指令圧力ASの目標値を算出する。そして、制御部72は、開閉指令信号Gを圧力上昇モード用の信号に切り替え、常用電磁弁20を圧力上昇モードに制御する。そして、指令圧力ASの実測値が目標値に至ると、制御部72は、開閉指令信号Gを圧力保持モード用の信号に切り替え、常用電磁弁20を圧力保持モードに制御する。こうしたブレーキ用処理に伴って、図2に示すように、指令圧力ASは目標値まで上昇した後、一定に維持される。出力圧力BSは、こうした指令圧力ASに追従して変化する。なお、ブレーキ用処理に伴う常用電磁弁20及び中継弁30の動作については後述する。
ブレーキ制御装置70は、指令圧力AS及び出力圧力BSを取得するとともに取得した指令圧力AS及び出力圧力BSを記憶部71に記憶する取得部74を備えている。取得部74は、ブレーキ用処理に係る指令圧力AS及び出力圧力BSを取得し、これら指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化を、状態判定用経時変化として記憶部71に記憶する。すなわち、図2に示すように、取得部74は、ブレーキ操作に伴う操作レバー152からのブレーキ指令信号BRKに応じて開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わる開始タイミングtsから、指令圧力AS及び出力圧力BSの取得を開始する。取得部74は、開閉指令信号Gが圧力保持モード用の信号に切り替わり、さらにその後、所定の待機時間が経過する終了タイミングteまで、指令圧力AS及び出力圧力BSの取得を継続する。取得部74は、終了タイミングteに至ると、指令圧力AS及び出力圧力BSの取得を終了する。取得部74は、取得した指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化であって、開始タイミングtsから終了タイミングteまでの指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化を、状態判定用経時変化として記憶する。なお、上記の待機時間は、開閉指令信号Gが圧力保持モード用の信号に切り替わってから出力圧力BSの上昇が完了するまでの経過時間、すなわち、指令圧力ASの上昇が完了してから、当該指令圧力ASに追従して変化する出力圧力BSの上昇が完了するまでの経過時間よりも長い時間として、実験等により定められている。取得部74が指令圧力AS及び出力圧力BSを取得する処理が、取得処理に相当する。
なお、状態判定用経時変化は、開始タイミングtsから終了タイミングteまでの時間、すなわち、開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わるタイミングから、出力圧力BSの上昇が完了した後に出力圧力BSが一定に維持されて相応に時間が経過したタイミングまでの時間である判定時間内の指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化である。
上記のとおり、状態判定用経時変化は、ブレーキ指令信号BRKに応じて開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わる開始タイミングtsからの経時変化である。つまり、この状態判定用経時変化は、ブレーキ指令信号BRKに応じて開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わるタイミングを反映したものである。こうした状態判定用経時変化を取得する取得部74は、ブレーキ指令信号BRK及びそれに伴う開閉指令信号Gの変化に関する情報を取得することになる。
取得部74は、記憶部71が記憶している状態判定用経時変化に基づいて後述の状態判定処理が実行されて一連の処理が完了すると、状態判定用経時変化を記憶部71から消去する。そして、運転台150の操作レバー152からのブレーキ指令信号BRKに応じて開閉指令信号Gが再度圧力上昇モード用の信号に切り替わると、指令圧力AS及び出力圧力BSを取得し、状態判定用経時変化として記憶する。
ブレーキ制御装置70は、記憶部71が記憶している状態判定用経時変化に基づいて常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定する判定部76を備えている。上記のとおり、状態判定用経時変化は、開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わってから判定時間内の指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化であることから、判定部76は、開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わってから判定時間内の指令圧力AS及び出力圧力BSに基づいて常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定する。
判定部76は、開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わったときに、その切り替わり応じて指令圧力ASが変化し始めるタイミングt1に基づいて、常用電磁弁20の状態を判定する。具体的には、判定部76は、開閉指令信号Gが圧力上昇用モードに切り替わる上記の開始タイミングtsから、指令圧力ASが変化し始めるタイミングt1までの経過時間である応答時間h1に基づいて、常用電磁弁20の状態を判定する。
また、判定部76は、指令圧力ASが変化を開始した後の指令圧力ASの変化率α1に基づいて、常用電磁弁20の状態を判定する。ここで、指令圧力ASの変化率α1は、指令圧力ASが変化し始めてから、指令圧力ASが変化し終えるまでの変化継続期間における、指令圧力ASの単位時間当たりの変化率の平均値である。すなわち、指令圧力ASの変化率α1は、指令圧力ASが変化し終えたタイミングでの指令圧力ASから、指令圧力ASが変化し始めたタイミングt1での指令圧力ASを減じた値を、上記の変化継続期間の長さで除した値である。
判定部76は、指令圧力ASが変化したときに、その変化に応じて出力圧力BSが変化し始めるタイミングt2に基づいて、中継弁30の状態を判定する。具体的には、判定部76は、指令圧力ASが変化し始めるタイミングt1から、出力圧力BSが変化し始めるタイミングt2までの経過時間である応答時間h2に基づいて、中継弁30の状態を判定する。また、判定部76は、指令圧力ASの変化に応じて出力圧力BSが変化を開始した後の出力圧力BSの変化率α2に基づいて、中継弁30の状態を判定する。ここで、出力圧力BSの変化率α2は、上記指令圧力ASの変化率α1と同様、出力圧力BSが変化し始めてから、出力圧力BSが変化し終えるまでの期間における、出力圧力BSの単位時間当たりの変化率の平均値である。
また、判定部76は、指令圧力ASの変化に応じて出力圧力BSが変化している状態から当該出力圧力BSの単位時間当たりの変化率が予め定められた規定値未満になり、さらに出力圧力BSの単位時間当たりの変化率が規定値未満である状態が一定期間継続したときに、指令圧力ASと出力圧力BSとの差の前記一定期間における変化傾向に基づいて、中継弁30の状態を判定する。すなわち、判定部76は、開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号から圧力保持モード用の信号に切り替わった後であって、指令圧力AS及び出力圧力BSの双方の上昇が完了している状態での出力圧力BSから指令圧力ASを減じた圧力差Zに基づいて、中継弁30の状態を判定する。
次に、図3を参照して、ブレーキ制御装置70が実行する状態判定処理について説明する。ブレーキ制御装置70は、取得部74が状態判定用経時変化の記憶を完了すると、状態判定処理を開始する。なお、ブレーキ制御装置70は、鉄道車両の走行中に状態判定処理を行うものとする。
図3に示すように、ブレーキ制御装置70は、状態判定処理を開始すると、処理をステップS110に進める。ステップS110において、ブレーキ制御装置70の判定部76は、指令圧力ASの応答時間h1が、予め定められた指令圧力AS用の応答時間判定値以下であるか否かを判定する。この応答時間判定値は、記憶部71に記憶されている。判定部76は、ステップS110の判定に際して、記憶部71が記憶している状態判定用経時変化を参照し、開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わってから指令圧力ASが上昇を開始するまでの応答時間h1、すなわち、状態判定用経時変化における開始タイミングtsから指令圧力が上昇を開始するタイミングt1までの経過時間を算出する。そして、判定部76は、記憶部71に記憶されている指令圧力AS用の応答時間判定値を参照し、算出した応答時間h1を指令圧力AS用の応答時間判定値と比較する。ここで、常用電磁弁20の各弁体22a,24aにおいては、例えば異物の詰りに起因して摺動抵抗が増加するといった、動作に係る異常が生じ得る。上記指令圧力AS用の応答時間判定値は、こうした異常が生じることなく、常用電磁弁20が正常に動作している場合の応答時間h1の上限値として、実験等により定められている。
判定部76は、算出した応答時間h1が、指令圧力AS用の応答時間判定値よりも大きいと判定した場合(ステップS110:NO)、ステップS210に処理を進める。そして、ステップS210において、判定部76は、常用電磁弁20に異常が生じていると判定する。そして、判定部76は、運転台150の第1異常報知ランプ154を点灯させる。この後、判定部76は、ステップS300に処理を進める。
ステップS300において、制御部72は、鉄道車両にブレーキをかける処理を行う。制御部72は、ステップS300の処理を実行すると、一連の処理を終了する。
さて、ステップS110において、判定部76は、算出した応答時間h1が、指令圧力AS用の応答時間判定値以下であると判定した場合(ステップS110:YES)、ステップS120に処理を進める。
ステップS120において、判定部76は、指令圧力ASの変化率α1が、予め定められた指令圧力AS用の変化率判定値以上であるか否かを判定する。この変化率判定値は、記憶部71に記憶されている。判定部76は、ステップS120の判定に際して、記憶部71が記憶している状態判定用経時変化を参照し、指令圧力ASが上昇を開始した後、指令圧力ASが上昇を継続している期間における、指令圧力ASの単位時間当たりの変化率の平均値を、指令圧力ASの変化率α1として算出する。そして、判定部76は、記憶部71に記憶されている指令圧力AS用の変化率判定値を参照し、算出した変化率α1を、指令圧力AS用の変化率判定値と比較する。ここで、上記のとおり、常用電磁弁20の各弁体22a,24aにおいては動作に係る異常が生じ得る。上記指令圧力AS用の変化率判定値は、こうした異常が生じることなく、常用電磁弁20が正常に動作している場合の変化率α1の下限値として、実験等により定められている。
判定部76は、算出した変化率α1が、指令圧力AS用の変化率判定値未満であると判定した場合(ステップS120:NO)、処理をステップS210及びその後のステップS300に進める。一方、判定部76は、算出した変化率α1が、指令圧力AS用の変化率判定値以上であると判定した場合(ステップS120:YES)、処理をステップS130に進める。そして、ステップS130において、判定部76は、常用電磁弁20が正常であると判定する。この後、判定部76は、処理をステップS140に進める。
ステップS140において、判定部76は、出力圧力BSの応答時間h2が、予め定められた出力圧力BS用の応答時間判定値以下であるか否かを判定する。この応答時間判定値は、記憶部71に記憶されている。判定部76は、ステップS140の判定に際して、記憶部71が記憶している状態判定用経時変化を参照し、指令圧力ASが上昇を開始してから出力圧力BSが上昇を開始するまでの応答時間h2、すなわち指令圧力ASが上昇を開始したタイミングt1から、出力圧力BSが上昇を開始したタイミングt2までの経過時間を算出する。そして、判定部76は、記憶部71に記憶されている出力圧力BS用の応答時間判定値を参照し、算出した応答時間h2を出力圧力BS用の応答時間判定値と比較する。ここで、中継弁30の中空軸46及び弁体40においては、例えば異物の詰りに起因して摺動抵抗が増加するといった、動作に係る異常が生じ得る。上記出力圧力BS用の応答時間判定値は、こうした異常が生じることなく、中継弁30が正常に動作している場合の応答時間h2の上限値として、実験等により定められている。
判定部76は、算出した応答時間h2が、出力圧力BS用の応答時間判定値よりも大きいと判定した場合(ステップS140:NO)、ステップS220に処理を進める。そして、ステップS220において、判定部76は、中継弁30に異常が生じていると判定する。そして、判定部76は、運転台150の第2異常報知ランプ156を点灯させる。この後、判定部76は、ステップS300に処理を進める。
一方、ステップS140において、判定部76は、算出した応答時間h2が、出力圧力BS用の応答時間判定値以下であると判定した場合(ステップS140:YES)、ステップS150に処理を進める。ステップS150において、判定部76は、出力圧力BSの変化率α2が、予め定められた出力圧力BS用の変化率判定値以上であるか否かを判定する。この変化率判定値は、記憶部71に記憶されている。判定部76は、ステップS150の判定に際して、記憶部71が記憶している状態判定用経時変化を参照し、出力圧力BSが上昇を開始した後、出力圧力BSが上昇を継続している期間における、出力圧力BSの単位時間当たりの変化率の平均値を、出力圧力BSの変化率α2として算出する。そして、判定部76は、記憶部71に記憶されている出力圧力BS用の変化率判定値を参照し、算出した変化率α2を、出力圧力BS用の変化率判定値と比較する。ここで、上記のとおり、中継弁30の中空軸46及び弁体40においては動作に係る異常が生じ得る。上記出力圧力BS用の変化率判定値は、こうした異常が生じることなく、中継弁30が正常に動作している場合の変化率α2の下限値として、実験等により定められている。
判定部76は、算出した変化率α2が、出力圧力BS用の変化率判定値未満であると判定した場合(ステップS150:NO)、処理をステップS220及びその後のステップS300に進める。一方、判定部76は、算出した変化率α2が、出力圧力BS用の変化率判定値以上であると判定した場合(ステップS150:YES)、処理をステップS160に進める。
ステップS160において、判定部76は、指令圧力AS及び出力圧力BSの双方が上昇を完了した後における、出力圧力BSから指令圧力ASを減じた圧力差Zを算出する。そして、判定部76は、圧力差Zが時間とともに減少していないか、すなわち、上記の圧力差Zの時間に応じた変化量がゼロであるか否かを判定する。具体的には、判定部76は、記憶部71が記憶している状態判定用経時変化を参照する。そして、判定部76は、指令圧力AS及び出力圧力BSの双方が上昇を完了した後の一定期間に関して、出力圧力BSから指令圧力ASを減じた圧力差Zを算出する。そして、判定部76は、時間経過に応じた圧力差Zの変化傾向を表す回帰直線を算出し、この回帰直線の傾きが負になっていないかを判定する。なお、例えば指令圧力AS用の変化率判定値を規定値としたとき、上記の一定期間では指令圧力AS及び出力圧力BSの双方の上昇が完了していることから、当該一定期間では指令圧力ASの上昇に応じて出力圧力BSが上昇している状態から出力圧力BSの単位時間当たりの変化率が規定値未満になり、さらに指令圧力ASの単位時間当たりの変化率も出力圧力BSの単位時間当たりの変化率も、規定値未満の状態が継続している。
さて、後で詳しく説明するとおり、中継弁30が正常である場合、指令圧力AS及び出力圧力BSの双方の上昇が完了した後の期間では、中空軸46が弁体40に接触し、出力室34と排出室38との連通が遮断されている。つまり、上記の圧力差Zはゼロのまま維持され、回帰直線の傾きはゼロになる。また、中継弁30が正常である場合、指令圧力AS及び出力圧力BSの双方の上昇が完了した後の期間において仮に指令圧力ASに誤差程度の僅かな変動が生じたとしても、中継弁30においては制御室36と出力室34との圧力差を解消するように膜板35とともに中空軸46が動作することで、出力圧力BSが指令圧力ASとともに上下する。このことから、上記の圧力差Zはゼロのまま維持される。つまり、中継弁30が正常である場合、回帰直線の傾きはゼロになる。一方、図1の二点鎖線で示すように、経年劣化等に起因した弁体40または中空軸46の動作不良によって、膜板35に制御室36の側へ撓むような変形が生じている場合、指令圧力AS及び出力圧力BSの双方の上昇が完了した後の期間では、中空軸46が弁体40から離れた位置に配置される。そして、中空軸46を介して出力室34と排出室38とが連通され、上記の圧力差Zは時間とともに減少する。この場合、回帰直線の傾きは負になる。
判定部76は、算出した回帰直線の傾きが負であると判定した場合(ステップS160:NO)、つまり、圧力差Zの時間に応じた変化量がゼロよりも小さい場合、処理をステップS230に進める。そして、ステップS230において、判定部76は、中継弁30に異常が生じていると判定する。そして、判定部76は、運転台150の第3異常報知ランプ158を点灯させる。この後、判定部76は、ステップS300に処理を進める。
一方、判定部76は、算出した回帰直線の傾きがゼロであると判定した場合(ステップS160:YES)、つまり、圧力差Zの時間に応じた変化量がゼロである場合、ステップS170に処理を進める。ステップS170において、判定部76は、中継弁30は正常であると判定する。この後、判定部76は、一連の処理を終了する。なお、状態判定処理におけるステップS300以外の各処理が、判定処理に相当する。
次に、本実施形態の作用として、制御部72がブレーキ用処理を実行した場合の指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化を、常用電磁弁20及び中継弁30の動作と合わせて説明する。
ブレーキ操作に伴うブレーキ指令信号BRKに応じて制御部72が開閉指令信号Gを圧力上昇モード用の信号に切り替えると、常用電磁弁20における供給電磁弁22の弁体22aが閉状態から開状態に動作する。このとき、常用電磁弁20が圧力保持モードから圧力上昇モードに切り替わるのであれば、排出電磁弁24の弁体24aは閉状態のまま動作しない。一方、常用電磁弁20が圧力下降モードから圧力上昇モードに切り替わるのであれば、排出電磁弁24の弁体24aは開状態から閉状態に動作する。このように、開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わると各弁体22a,24aが動作する。こうした各弁体22a,24aの動作に応じて、指令圧力ASが上昇する。そして、指令圧力ASが目標値に至ることに応じて、制御部72が開閉指令信号Gを圧力保持モード用の信号に切り替えると、常用電磁弁20における供給電磁弁22の弁体22aが開状態から閉状態に動作し、その後、指令圧力ASは一定に維持される。
さて、常用電磁弁20が圧力上昇モードに切り替えられることに応じて指令圧力ASが上昇すると、中継弁30においては、制御室36の圧力が出力室34の圧力よりも大きくなる。これに伴って、制御室36と出力室34とを仕切る膜板35が出力室34の側に撓む。そして、中空軸46とともに弁体40が動いて連通孔Hが開放され、出力室34の圧力、すなわち出力圧力BSが上昇する。この後、常用電磁弁20が圧力保持モードに切り替えられて指令圧力ASが一定に維持されている間に出力室34の圧力が制御室36の圧力と同じになると、膜板35の撓みが解消される。そして、中空軸46の動作とともに、弁体40が連通孔Hを塞ぐ位置まで戻る。このとき、中空軸46は弁体40に接触していることから、出力室34の圧力、すなわち出力圧力BSは一定に維持される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)常用電磁弁20の各弁体22a,24aにおいては、これらを摺動可能に支持している相手物との間に異物が詰まる等に起因して摺動抵抗が増加することがある。各弁体22a,24aにおける摺動抵抗が増加して各弁体22a,24aが動き難くなると、図2(a)の二点鎖線で示すように、開閉指令信号Gに対する指令圧力ASの応答時間h1が遅くなる。また、指令圧力ASが変化を開始した後の当該指令圧力ASの変化率α1が小さくなる。上記構成では、開閉指令信号Gに対する指令圧力ASの応答時間h1が指令圧力AS用の応答時間判定値以下であるか否かを判定し、その判定結果を報知する。このことから、運転手は、常用電磁弁20の応答性の悪化を容易に把握できる。また、上記構成では、指令圧力ASの変化率α1が指令圧力AS用の変化率判定値以上であるか否かを判定し、その判定結果を報知する。このことから、運転手は、常用電磁弁20の動作速度の悪化を容易に把握できる。そして、このようにして、常用電磁弁20に関する異常のうち、応答性や動作速度の悪化といった具体的な異常の内容を把握できることは、各弁体22a,24aにおける摺動抵抗の増加といった、常用電磁弁20に係る異常発生の要因の特定に寄与する。
なお、指令圧力ASの応答時間h1及び変化率α1に関する異常の要因が、摺動抵抗の増加でないこともあり得る。例えば、第1接続通路12の第1分岐通路12aの途中に異物が堆積して常用電磁弁20への圧縮空気の供給が滞ることもあり得る。このような場合も、常用電磁弁20の異常として検出される。
常用電磁弁20の各弁体22a,24aの場合と同様、中継弁30の中空軸46及び弁体40においても異物の詰り等に起因して摺動抵抗が増加し、その結果として図2(b)の二点鎖線で示すように指令圧力ASの変化に対する出力圧力BSの応答時間h2が遅くなったり、出力圧力BSの変化率α2が小さくなったりする。上記構成では、これら出力圧力BSの応答時間h2や変化率α2に関する判定結果についても報知することから、運転手は、中継弁30の応答性や動作速度の悪化を容易に把握できる。そして、このようにして、中継弁30に関する異常のうち、応答性や動作速度といった具体的な内容を把握できることは、中空軸46及び弁体40における摺動抵抗の増加といった、中継弁30に係る異常発生の要因の特定に寄与する。なお、出力圧力BSの応答時間h2及び変化率α2に関する異常の要因が、摺動抵抗の増加でないこともあり得る。例えば、第1接続通路12の第2分岐通路12bの途中に異物が堆積して中継弁30への圧縮空気の供給が滞ることもあり得る。
(2)指令圧力AS及び出力圧力BSの双方の上昇が完了した後、経年劣化等に起因した弁体40または中空軸46の動作不良によって、中空軸46が弁体40から離れた位置に配置され、中空軸46を介して出力室34と排出室38とが連通されることがある。この場合、出力室34からの空気漏れが生じ得る。この場合、図2(b)の二点鎖線で示すように、出力圧力BSは、指令圧力AS及び出力圧力BSの双方の上昇が完了した後、徐々に減少する。そして、出力圧力BSから指令圧力ASを減じた圧力差Zは、時間の進展とともに負の方向に大きくなる。上記構成では、出力圧力BSから指令圧力ASを減じた圧力差Zの時間変化傾向を示す回帰直線の傾きが負になっていないかを判定し、その判定結果を報知する。このことから、運転手は、中継弁30における空気漏れを容易に把握できる。そして、中継弁30に関する異常のうち、空気漏れという具体的な内容を把握できることは、弁体40または中空軸46の動作不良という、中継弁30における異常発生の要因の特定に寄与する。
なお、出力圧力BSと指令圧力ASとの差の時間変化傾向に関する異常の要因が、弁体40や中空軸46の動作不良に起因したものでないこともあり得る。例えば、出力室34の接続口に対する第3接続通路16の接続状態が悪化して出力室34の接続口と第3接続通路16との間に隙間ができ、その隙間から空気が漏れることもあり得る。このような場合も、中継弁30の空気漏れの異常として検出される。
(3)常用電磁弁20や中継弁30に異常が生じていると判定した場合、鉄道車両にブレーキをかける。したがって、常用電磁弁20や中継弁30の状態を鉄道車両のブレーキの制御に即座に反映できる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・常用電磁弁20の異常を報知する第1異常報知ランプ154に関して、指令圧力ASの応答時間h1が応答時間判定値より大きいことをもって常用電磁弁20が異常であると判定された場合に点灯させる異常報知ランプと、指令圧力ASの変化率α1が変化率判定値よりも小さいことをもって常用電磁弁20が異常であると判定された場合に点灯させる異常報知ランプとを運転台150に別々に設けてもよい。常用電磁弁20に発生する異常の種類によっては、応答時間h1への影響が大きかったり変化率α1への影響が大きかったりする場合もある。こうした場合において、上記のようにそれぞれ専用の異常報知ランプを設けておくことは、異常の発生要因を特定する上で好適である。
・上記変更例と同様に、中継弁30の異常を報知する第2異常報知ランプ156に関して、出力圧力BSの応答時間h2が応答時間判定値より大きいことをもって中継弁30が異常であると判定された場合に点灯させる異常報知ランプと、出力圧力BSの変化率α2が変化率判定値よりも小さいことをもって中継弁30が異常であると判定された場合に点灯させる異常報知ランプとを運転台150に別々に設けてもよい。
・常用電磁弁20の状態の判定結果や、中継弁30の状態の判定結果を、ブレーキ制御装置70の記憶部71に記憶してもよい。また、指令圧力ASの応答時間h1や変化率α1といった、常用電磁弁20の状態を判定するための個々の指標の判定結果を、記憶部71に記憶してもよい。中継弁30についても同様である。こうした判定結果を記憶部71に記憶しておけば、鉄道車両の点検時等においてこうした判定結果を読み出して、修理の必要性を把握することができる。
・指令圧力AS用の応答時間判定値を、一定値ではなく、条件に応じて変化させてもよい。例えば、外気温が低い場合には、外気温が高い場合よりも、常用電磁弁20における各弁体22a,24aの摺動性を高めるためのグリースの粘性が高くなって、これらの弁体22a,24aが動き難くなり得る。各弁体22a,24aの動作に関するこうした温度依存性を加味して指令圧力AS用の応答時間判定値を設定してもよい。つまり、外気温が低いほど、指令圧力AS用の応答時間判定値を長く設定してもよい。
・指令圧力AS用の応答時間判定値を、一定値ではなく、条件に応じて変化させる場合の他の例として、例えば、常用電磁弁20の経年劣化の度合いを加味して指令圧力AS用の応答時間判定値を設定してもよい。常用電磁弁20の各弁体22a,24aにおいては、新品状態からの使用期間が長いほど、これらの弁体22a,24aが動き難くなり得る。各弁体22a,24aの動作に関するこうした劣化度合いを加味して、新品状態からの使用期間が長いほど指令圧力AS用の応答時間判定値を長くしてもよい。各弁体22a,24aの動作に関する経年劣化の度合いを加味して指令圧力AS用の応答時間判定値を設定すれば、異物の詰りによる動作の異常と、経年劣化による動作性の低下とを切り分けることができる。
・上記の変更例と同様、指令圧力AS用の変化率判定値、出力圧力BS用の応答時間判定値、出力圧力BS用の変化率判定値についても、一定値ではなく、条件に応じて値を変化させてもよい。
・鉄道車両においては、複数のブレーキ19及び圧力調整装置100が搭載されている。そこで、同一の鉄道車両に搭載されている複数の圧力調整装置100に関する応答時間h1に基づいて、指令圧力AS用の応答時間判定値を設定してもよい。例えば、取得部74は、複数の圧力調整装置100に関する状態判定用経時変化を取得し、そうした状態判定用経時変化のデータを記憶部71に蓄積してもよい。判定部76は、こうした複数の圧力調整装置100に関する状態判定用経時変化の過去のデータに基づいて、過去の一定期間における複数の圧力調整装置100の応答時間h1を算出してもよい。例えば、判定部76は、複数の圧力調整装置100のそれぞれに関して、過去1日分における状態判定用経時変化毎の応答時間h1を算出する。判定部76は、算出した複数の応答時間h1の平均値の例えば150%の値を指令圧力AS用の応答時間判定値としてもよい。そして、判定部76は、こうした応答時間判定値に基づいて常用電磁弁20の状態を判定してもよい。このようにして複数の圧力調整装置100の応答時間h1に基づいて指令圧力AS用の応答時間判定値を算出して常用電磁弁20の状態を判定することは、複数の常用電磁弁20に関する判定時間内の指令圧力ASを比較することに基づいて常用電磁弁20の状態を判定することになる。ここで、同一の鉄道車両に搭載される複数の圧力調整装置100は、新品状態からの劣化度合いが同程度であると想定される。このような、劣化度合いの似た物同士に基づいて応答時間判定値を算出することで、劣化度合いと切り分けて圧力調整装置100の状態を判定できる。
・上記変更例のように複数の圧力調整装置100に関する応答時間h1に基づいて指令圧力AS用の応答時間判定値を設定することに関して、複数の圧力調整装置100のそれぞれに関して、状態判定用経時変化毎の応答時間h1を予め算出して記憶部71に蓄積しておいてもよい。そして、判定部76は、そうしたデータを読み出して指令圧力AS用の応答時間判定値を算出してもよい。
・上記の変更例のように複数の圧力調整装置100に関する応答時間h1に基づいて指令圧力AS用の応答時間判定値を設定することに関して、例えば過去1週間や過去1か月のデータを基に、指令圧力AS用の応答時間判定値を設定してもよい。また、最新の一度のブレーキ指令信号BRKに応じた複数の圧力調整装置100に関する応答時間h1を基に、指令圧力AS用の応答時間判定値を設定してもよい。
・上記の変更例のように複数の圧力調整装置100に関する応答時間h1に基づいて指令圧力AS用の応答時間判定値を設定することに関して、鉄道車両に搭載されている複数の圧力調整装置100のうち、全ての圧力調整装置100に関する応答時間h1を応答時間判定値の算出に利用するのではなく、条件を満たすもののみを選択して応答時間判定値を算出してもよい。例えば、複数の圧力調整装置100に関する応答時間h1を最短のものから順に並べて上位の複数個を選択し、これら複数個の平均値として応答時間判定値を定めてもよい。また、隣接する圧力調整装置100に関する応答時間h1のみを利用する等、圧力調整装置100の配置に基づいて、応答時間判定値を設定するための圧力調整装置100を選択してもよい。
・上記の変更例と同様、指令圧力AS用の変化率判定値、出力圧力BS用の応答時間判定値、出力圧力BS用の変化率判定値についても、同一の鉄道車両に搭載されている複数の圧力調整装置100に関する情報に基づいて、これらの判定値を設定してもよい。例えば複数の圧力調整装置100の応答時間h2に基づいて出力圧力BS用の応答時間判定値を算出して中継弁30の状態を判定することは、複数の中継弁30に関する判定時間内の出力圧力BSを比較することに基づいて中継弁30の状態を判定することになる。
・指令圧力AS及び出力圧力BSの双方が上昇を完了した後における、出力圧力BSと指令圧力ASとの差の時間変化傾向に関して、当該時間変化傾向が常用電磁弁20の異常を反映していることもあり得る。指令圧力AS及び出力圧力BSが上昇を完了した後、常用電磁弁20が圧力保持モードに維持されている間は、指令圧力ASは一定になっているはずである。したがって、指令圧力ASが上昇を完了した後において、指令圧力ASの時間変化傾向に相当の量の増減があれば、常用電磁弁20に異常が生じていることになる。例えば、常用電磁弁20の排出電磁弁24において、弁体24aによる通路の塞ぎ具合が悪化して、意図せずに排出電磁弁24が開弁状態となって圧縮空気が常用電磁弁20から漏れ出てしまい、その結果として指令圧力ASが低下することもあり得る。そして、こうした常用電磁弁20の異常に起因して、圧力差Zの回帰直線が例えば正になることもあり得る。
・上記実施形態で採用していた常用電磁弁20に関する異常を判定するための応答時間h1や変化率α1といった指標に代えて、または加えて、他の指標で常用電磁弁20の異常を判定してもよい。こうした指標としては、例えば、指令圧力ASが上昇を完了した後における、指令圧力ASの時間変化傾向が挙げられる。上記のとおり、常用電磁弁20が正常である場合、指令圧力ASが上昇を完了した後、常用電磁弁20が圧力保持モードに維持されている間は、指令圧力ASは一定になっているはずである。したがって、指令圧力ASが上昇を完了した後における、指令圧力ASの時間変化傾向に相当の量の増減があれば、常用電磁弁20に異常が生じていると判定できる。
・上記実施形態で採用していた中継弁30に関する異常を判定するための応答時間h2や変化率α2、さらには出力圧力BSと指令圧力ASとの差の時間変化傾向といった指標に代えて、または加えて、他の指標で中継弁30の異常を採用してもよい。こうした指標としては、例えば、出力圧力BSが上昇を完了した時点での、出力圧力BSの値が挙げられる。この値が、指令圧力ASに応じて出力圧力BSがとるべき値になっていない場合、中継弁30に異常が生じていると判定できる。こうした異常の要因として、弁体40または中空軸46の動作不良が考えられる。すなわち、出力室34と制御室36とに圧力差が存在しない状態で、弁体40または中空軸46の動作不良が発生すると、出力室34と制御室36とに圧力差が存在しない状態でも中空軸46が弁体40を入力室32の側に押し込んで連通孔Hを開放する。この場合、出力室34の圧力が制御室36の圧力よりも高くなる。こうした事情に起因して、出力圧力BSが上昇を完了した時点での出力圧力BSの値が、本来の値よりも高くなることもあり得る。
・常用電磁弁20の状態の判定に関して、応答時間h1に基づく異常の判定及び変化率α1に基づく異常の判定のいずれか一方を省略してもよい。この点、中継弁30についても同様である。また、中継弁30の状態の判定に関して、出力圧力BSと指令圧力ASとの差の時間変化傾向に基づく異常の判定を省略してもよい。
・常用電磁弁20及び中継弁30のうち、いずれか一方の制御弁の状態の判定を省略してもよい。
・常用電磁弁20の状態判定を省略する場合、状態判定経時変化においては開閉指令信号Gの情報と出力圧力BSとが含まれていればよく、指令圧力ASは必須ではない。
・中継弁30の状態判定を省略する場合、状態判定経時変化においては開閉指令信号Gの情報と指令圧力ASとが含まれていればよく、出力圧力BSは必須ではない。
・上記実施形態では、指令圧力AS及び出力圧力BSが上昇するときの変化に基づいて、常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定したが、指令圧力AS及び出力圧力BSが下降するときの変化に基づいて常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定することもできる。具体的には、運転台150の操作レバー152からのブレーキ指令信号BRKに応じて開閉指令信号Gが圧力下降モード用の信号に切り替わった際、制御部72は、先ず、指令圧力ASの目標値を算出するとともに、常用電磁弁20を圧力下降モードに制御する。そして、制御部72は、指令圧力ASが目標値に至ったところで、常用電磁弁20を圧力保持モードに制御する。こうした処理に伴って、指令圧力ASは、目標値まで下降した後、一定に維持される。また、出力圧力BSは、指令圧力ASに追従して変化する。こうした経時変化は、ブレーキ指令信号BRKに応じて圧力下降モード用の開閉指令信号Gが常用電磁弁20に入力されることに伴う指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化である。
判定部76は、指令圧力AS及び出力圧力BSの上記のような経時変化に基づいて、常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定する。具体的には、判定部76は、開閉指令信号Gが圧力下降モード用の信号に切り替わってから指令圧力ASが下降を開始するまでの応答時間に基づいて、常用電磁弁20の状態を判定する。また、判定部76は、指令圧力ASが下降を開始した後の、指令圧力ASの変化率に基づいて常用電磁弁20の状態を判定する。また、判定部76は、指令圧力ASが下降を開始してから出力圧力BSが下降を開始するまでの応答時間に基づいて、中継弁30の異常を判定する。また、判定部76は、出力圧力BSが下降を開始した後の、出力圧力BSの変化率に基づいて中継弁30の状態を判定する。また、判定部76は、指令圧力AS及び出力圧力BSの双方が下降を完了した後における、指令圧力ASと出力圧力BSとの差に基づいて、中継弁30の状態を判定する。なお、このようにして常用電磁弁20や中継弁30の状態を判定する場合、開閉指令信号Gが圧力下降モード用の信号に切り替わってから、出力圧力BSの下降が完了して出力圧力BSが一定に維持されて相応に経過するまでの時間が、判定時間となる。そして、開閉指令信号Gが圧力下降モード用の信号に切り替わってから判定時間内の指令圧力ASや出力圧力BSに基づいて常用電磁弁20や中継弁30の状態が判定されることになる。
・常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定するのに必要な期間における指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化を記憶してさえいれば、他の期間における経時変化を記憶してもよいし、しなくてもよい。例えば、取得部74は、指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化を、鉄道車両の走行中の全期間に亘って記憶部71に記憶してもよい。この場合、取得部74は、ブレーキ指令信号BRK及びそれに伴う開閉指令信号Gの変化に関する情報を取得して記憶部71に記憶するようにすればよい。この情報を取得しておけば、判定部76が、鉄道車両の走行中においてブレーキ用処理が行われた期間を把握でき、指令圧力ASの応答時間h1等を算出できる。すなわち、取得部74は、開閉指令信号Gを経時的に取得して信号経時変化として記憶部71に記憶してもよい。
・取得部74は、指令圧力AS及び出力圧力BSに関する新たなデータを記憶部71に記憶するにあたって、一定期間より前の古いデータを記憶部71から削除してもよい。つまり、取得部74は、古いデータを新しいデータによって上書きしながら一定の時間幅の経時変化を記憶部71に記憶してもよい。
・判定部76が常用電磁弁20又は中継弁30に異常が生じていると判定したときに、鉄道車両のブレーキを動作させることは必須ではない。上記のとおり、鉄道車両においては、複数のブレーキ19及び圧力調整装置100が搭載されている。そこで、複数の圧力調整装置100のうちのいずれかに異常が発見された場合には、異常が生じている圧力調整装置100の制御を中止し、正常に動作している圧力調整装置100のみを制御して、ブレーキ19をかける必要が生じたときに鉄道車両のブレーキを動作させてもよい。
・鉄道車両の通常運行時に常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定するのではなく、鉄道車両の点検時に停車状態でブレーキ用処理等を行って指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化を取得し、取得した指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化に基づいて、常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定してもよい。
・上記実施形態における常用電磁弁20及び中継弁30の構成はあくまでも概略的に示した一例であり、適宜変更可能である。
・ブレーキ制御装置70と、圧力調整装置100の状態判定装置とを別々に設けてもよい。この場合、ブレーキ制御装置70は、制御部72を有する。圧力調整装置100の状態判定装置は、取得部74及び判定部76を有する。
・圧力調整装置100の状態判定装置を鉄道車両に搭載するのではなく、当該状態判定装置を鉄道車両の外部のサーバやコンピュータに設けてもよい。そして、指令圧検出センサ90が検出する指令圧力ASに関する信号や、出力圧検出センサ92が検出する出力圧力BSに関する信号を、外部通信回線網を介して圧力調整装置100の状態判定装置に送信して、常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定してもよい。
・指令圧力ASや出力圧力BSの経時変化を記憶しておいて、事後的に常用電磁弁20及び中継弁30の状態を判定してもよい。上記変更例のように、圧力調整装置100の状態判定装置を鉄道車両に搭載しないのであれば、例えばブレーキ制御装置70の記憶部71で指令圧力ASや出力圧力BSの経時変化を記憶しておき、その記憶しておいたデータを読み出して鉄道車両の外部の圧力調整装置100の状態判定装置に入力したり送信したりすればよい。
・ブレーキ指令信号BRKに応じて常用電磁弁20に開閉指令信号Gが入力されたときの指令圧力AS及び出力圧力BSの経時変化において、変化のタイミングや変化率ではなく、指令圧力AS及び出力圧力BSの圧力の値そのもので圧力調整装置100の状態判定を行ってもよい。
・中継弁30の状態判定に関して、常用電磁弁20に開閉指令信号Gが入力されたタイミングを基準として出力圧力BSが変化し始めるタイミングや出力圧力BSの変化率を判定してもよい。例えば、開閉指令信号Gが圧力上昇モード用の信号に切り替わってから出力圧力BSが変化し始めるまでの応答時間に基づいて中継弁30の状態判定をしてもよい。
・判定時間の開始のタイミングは上記実施形態のタイミングに限定されない。判定時間の開始のタイミングは、指令圧力ASが変化を開始したタイミングでもよい。
・判定時間の終了のタイミングは上記実施形態のタイミングに限定されない。例えば中継弁30の状態判定をしない、すなわち出力圧力BSを状態判定に利用しないのであれば、指令圧力ASが上昇を完了した後に指令圧力ASが一定に維持されて相応に経過したときを判定時間の終了のタイミングとして扱ってもよい。
・常用電磁弁20や中継弁30の状態判定を行うタイミングは、制御部72がブレーキ用処理を実行して取得部74が状態判定用経時変化の取得した後直ぐでなくてもよい。常用電磁弁20や中継弁30の状態判定を行うためのデータを予め蓄積しておけば、これらの状態判定をいつでも行うことができる。
・なお、本発明の鉄道車両の中継弁の状態判定装置は、中継弁に入力される指令圧力と、中継弁から出力される出力圧力とを取得する取得部と、指令圧力と出力圧力とに基づいて前記中継弁の状態を判定する判定部とを有する構成としてもよい。この構成とすることにより、中継弁を解体して中身を調べたり、中継弁における機構の実際の動きを検出したりする等の作業を行うことなく、中継弁の状態を判定することができる。
11…空気タンク、20…常用電磁弁、30…中継弁、70…ブレーキ制御装置、71…記憶部、72…制御部、74…取得部、76…判定部、100…圧力調整装置。

Claims (11)

  1. 指令信号に応じて常用電磁弁が生成する指令圧力と同じ圧力であって、供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力と、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方とを取得する取得部と、
    前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方が変化してから判定時間内の前記出力圧力に基づいて前記中継弁の状態を判定する判定部とを有する
    鉄道車両の中継弁の状態判定装置。
  2. 前記判定部は、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方の変化に応じて前記出力圧力が変化し始めるタイミングと、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方の変化に応じて変化する前記出力圧力の変化率との少なくとも一方に基づいて前記中継弁の状態を判定する
    請求項1に記載の鉄道車両の中継弁の状態判定装置。
  3. 前記判定部は、前記指令圧力の変化に応じて前記出力圧力が変化している状態から前記出力圧力の単位時間当たりの変化率が予め定められた規定値未満になり、さらに前記指令圧力の変化率及び前記出力圧力の変化率が予め定められた規定値未満である状態が一定期間継続したときに前記指令圧力と前記出力圧力との差の前記一定期間における変化傾向に基づいて前記中継弁の状態を判定する
    請求項1又は2に記載の鉄道車両の中継弁の状態判定装置。
  4. 前記中継弁は鉄道車両に複数搭載されており、
    前記取得部は、同一の前記鉄道車両における複数の前記中継弁に関して前記判定時間内の前記出力圧力を取得し、
    前記判定部は、複数の前記中継弁に関する前記判定時間内の前記出力圧力を比較することに基づいて前記中継弁の状態を判定する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の鉄道車両の中継弁の状態判定装置。
  5. 供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力を規定する指令圧力を指令信号に応じて生成する常用電磁弁の前記指令圧力、及び前記指令信号を取得する取得部と、
    前記指令信号が変化してから判定時間内の前記指令圧力に基づいて前記常用電磁弁の状態を判定する判定部とを有する
    鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置。
  6. 前記判定部は、前記指令信号の変化に応じて前記指令圧力が変化し始めるタイミング、及び前記指令信号の変化に応じて変化する前記指令圧力の変化率の少なくとも一方に基づいて前記常用電磁弁の状態を判定する
    請求項5に記載の鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置。
  7. 前記常用電磁弁は鉄道車両に複数搭載されており、
    前記取得部は、同一の前記鉄道車両における複数の前記常用電磁弁に関する前記判定時間内の前記指令圧力を取得し、
    前記判定部は、複数の前記常用電磁弁に関する前記判定時間内の前記指令圧力を比較することに基づいて前記常用電磁弁の状態を判定する
    請求項5又は6に記載の鉄道車両の常用電磁弁の状態判定装置。
  8. コンピュータに、
    指令信号に応じて常用電磁弁が生成する指令圧力と同じ圧力であって、供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力と、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方とを取得する取得処理と、
    前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方が変化してから判定時間内の前記出力圧力に基づいて前記中継弁の状態を判定する判定処理とを実行させる
    鉄道車両の中継弁の状態判定プログラム。
  9. コンピュータに、
    供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力を規定する指令圧力を指令信号に応じて生成する常用電磁弁の前記指令圧力、及び前記指令信号を取得する取得処理と、
    前記指令信号が変化してから判定時間内の前記指令圧力に基づいて前記常用電磁弁の状態を判定する判定処理とを実行させる
    鉄道車両の常用電磁弁の状態判定プログラム。
  10. 指令信号に応じて常用電磁弁が生成する指令圧力と同じ圧力であって、供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力と、前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方とを取得する取得部と、
    前記指令信号及び前記指令圧力の少なくとも一方が変化してから判定時間内の前記出力圧力に基づいて前記中継弁の状態を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいてブレーキを制御する制御部とを有する
    鉄道車両のブレーキ制御装置。
  11. 供給される空気の流量を増幅させてブレーキシリンダに出力する中継弁の出力圧力を規定する指令圧力を指令信号に応じて生成する常用電磁弁の前記指令圧力、及び前記指令信号を取得する取得部と、
    前記指令信号が変化してから判定時間内の前記指令圧力に基づいて前記常用電磁弁の状態を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいてブレーキを制御する制御部とを有する
    鉄道車両のブレーキ制御装置。
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