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JP2021104934A - 活性成分を局所送達するための無水組成物 - Google Patents

活性成分を局所送達するための無水組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】化粧用活性成分の改善された浸透性を与えることができる、皮膚等のケラチン物質のための無水組成物を提供すること。
【解決手段】本発明は、皮膚等のケラチン物質のための無水組成物であって、(a)少なくとも1種の油と、(b)少なくとも1種の有機親油性ゲル化剤と、(c)少なくとも1種の水溶性粒子とを含む、無水組成物に関する。本発明はまた、皮膚等のケラチン物質のための美容方法であって、ケラチン物質へ本発明による無水組成物を塗布する工程と、水を含む水性組成物を、塗布した無水組成物と接触させる工程とを含む、方法にも関する。本発明による組成物及び美容方法は、皮膚等のケラチン物質のための活性成分の局所送達に非常に有用である。
【選択図】図1

Description

本発明は、活性成分を局所送達するための化粧用組成物、特に化粧用無水組成物に関する。
皮膚を介した活性成分の送達は、化粧分野において重要な、満たされていないニーズの1つである。このニーズを満たすために、粒子を含む組成物の使用が提案されてきた。これまでに、水溶性粒子を含む組成物に関するいくつかの先行技術文献が公表されてきた。
例えば、米国特許第6,531,433(B1)号は、(a)全組成物の約10〜約90質量パーセントの量の、約100ミクロンから約2000ミクロンの平均粒径を有する少なくとも1種の水溶性炭水化物であって、単糖又は二糖である少なくとも1種の水溶性炭水化物と、(b)全組成物の約10〜約90質量パーセントの量の非水性媒体と、を含む、非水性パーソナルスクラビング組成物を開示している。
また、JP-T-2018-530621は、0.01wt%〜15wt%の、ポリペプチドを含み、粒径が0.01mm〜2mmの角度付き水溶性スクラブ粒子を含む非水性の化粧用組成物を開示している。
また、WO2018/104428(A1)は、油性脂肪相中に、少なくともa)C3〜C10ジオール、b)疎水性シリカエアロゲル粒子、c)剥脱性粒子を、組成物の総質量に対して10質量%〜50質量%の範囲の量で含む無水の、特に化粧用組成物であって、25℃の温度で10〜20Pa.s.の粘度を示す、組成物を開示している。
しかしながら、化粧用組成物中の活性成分の局所送達性を改善することが依然として必要とされている。
米国特許第6,531,433(B1)号 JP-T-2018-530621 WO2018/104428(A1) US-A-5783657 US6503522 US6552160 US6399713 US3645705 US3148125 US5500209 US5998570
Charles M. Hansen著、Charles Hansen in 「Hansen Solubility Parameters: A User's Handbook」、CRC Press(2007)
本発明の目的は、化粧用活性成分の改善された浸透性を与えることができる、皮膚等のケラチン物質のための無水組成物を提供することである。
本発明の上記目的は、
(a)少なくとも1種の油と、
(b)少なくとも1種の有機親油性ゲル化剤と、
(c)少なくとも1種の水溶性粒子と
を含む無水組成物により達成できる。
(b)有機親油性ゲル化剤は、スチレンブロックコポリマー、半結晶性ポリマー、グルタミド系化合物、ポリアミド、及びこれらの混合物から選択してもよく、好ましくはポリアミドである。
(c)水溶性粒子の平均一次粒径は、10μm以上、好ましくは30μm以上、より好ましくは50μm以上、更により好ましくは100μm以上、特に200μm以上、且つ1mm以下、好ましくは800μm以下、より好ましくは600μm以下、更により好ましくは500μm以下であってよい。
(c)水溶性粒子は、多糖粒子、単糖粒子、アミノ酸粒子、糖アルコール粒子、又はアスコルビン酸粒子、及びこれらの混合物を含んでもよい。
(a)油の量は、無水組成物の総質量に対して、50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更により好ましくは80質量%以上であってもよく、且つ99質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更により好ましくは85質量%以下である。
(b)有機親油性ゲル化剤の量は、無水組成物の総質量に対して、1質量%以上、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更により好ましくは4質量%以上であり、且つ20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更により好ましくは7質量%以下である。
(c)水溶性粒子の量は、無水組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更により好ましくは0.5質量%以上であってもよく、且つ15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更により好ましくは3質量%以下であってもよい。
25℃及び周波数1Hzにおいてレオメーターで40mmのコーンプレートを使用して測定した場合、無水組成物の、ログスケールでの貯蔵弾性率(G')プロフィール及び損失弾性率(G'')の線形粘弾性領域は10-1Pa以上であってもよく、G'及びG''の交差点の歪は4%超であってもよい。
無水組成物は、好ましくは25℃でのハンセン溶解度パラメーターδH(水素結合成分)が30未満であり、δX(体積依存性結合パラメーター:δX=(δD2+δP2)1/2)が25未満である、少なくとも1種のアルコールを更に含んでもよい。
アルコールの量は、無水組成物の総質量に対して、0.5質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更により好ましくは5質量%以上であってもよく、且つ25質量%以下、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更により好ましくは10質量%以下であってもよい。
本発明はまた、皮膚等のケラチン物質のための美容方法であって、
ケラチン物質へ本発明による無水組成物を塗布する工程と、
水を含む水性組成物を、塗布した無水組成物と接触させる工程と
を含む、方法にも関する。
水性組成物は、好ましくは美白活性成分、老化防止活性成分、抗皺活性成分、又は酸化防止活性成分から選択される、皮膚等のケラチン物質のための少なくとも1種の活性成分を含んでもよい。
活性成分の量は、水性組成物の総質量に対して、0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更により好ましくは2質量%以上であってもよく、且つ15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更により好ましくは5質量%以下であってもよい。
水の量は、水性組成物の総質量に対して、20質量%以上、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更により好ましくは50質量%以上であってもよく、且つ90質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下、更により好ましくは60質量%以下であってもよい。
水性組成物は、塗布された無水組成物に、ウェットシートマスク、ミスト、スプレー、又は局所塗布の形態で適用してよい。
実施例1による組成物についての粘弾性測定の結果を示すグラフである。
鋭意検討の結果、本発明者らは、驚くべきことに、少なくとも1種の水溶性粒子及び少なくとも1種の親油性ゲル化剤を含む無水組成物が活性成分の浸透性を改善できることを見出した。加えて、本発明者らは、驚くべきことに、上記の無水組成物を使用して活性成分を局所送達するための新規の美容方法を見出し、それによって本発明を完成させた。
したがって、本発明による、皮膚等のケラチン物質のための無水組成物は、
(a)少なくとも1種の油と、
(b)少なくとも1種の有機親油性ゲル化剤と、
(c)少なくとも1種の水溶性粒子と
を含む。
以下、本発明による組成物を詳細に説明する。
[組成物]
本発明による組成物は、ケラチン物質のための化粧用組成物、特に化粧用無水組成物であってよい。ケラチン物質は、例えば、顔、首及び身体の皮膚を含んでもよい。好ましくは、本発明による組成物は、スキンケア組成物である。
本発明による組成物は、溶液、ゲル、ローション、セラム、懸濁液、分散体、流体、乳液、ペースト、クリーム等の様々な形態をとることができる。組成物は、油及び有機親油性ゲル化剤も含むため、組成物は、好ましくはゲル、すなわちオイルゲルの形態である。
用語「ゲル」は、本明細書において、ニュートン流体又は非ニュートン流体であってもよい高濃度の液体を含む。ニュートン流体は、流動状態の変化によって粘度が変化しない流体を意味する。ゲルは、剪断減粘性ゲルも含む。
本発明の好ましい一実施形態において、組成物は、非ニュートン粘性を有するゲルである。本発明の別の好ましい実施形態において、組成物は剪断減粘性である。非ニュートン剪断減粘性材料は、負荷剪断応力の存在下でゲルから液体へ状態が変化し、負荷剪断応力の不在下でゲルへ戻る。剪断減粘性材料は、定義によれば、負荷剪断応力が増加すると、材料の粘度が非線形的に低下するものである。
本発明によるゲル組成物は、そのレオロジー特性によって定義することができる。本発明の発明者らは、驚くべきことに、貯蔵弾性率(G')プロフィール及び損失弾性率(G'')の線形粘弾性領域が10-1Pa以上であり、G'及びG''プロフィールの交差点に4%超の歪があるゲル組成物が、本発明の目的のために理想的であることを見出した。これは、該ゲル組成物が、好ましい剪断減粘性を示すことができ、したがって軽度の剪断条件でゲルがほぼ水のような薄い粘性状態に変わり、これによって水溶性粒子が組成物中に均一に分散されることを可能にし、ずれが除去されるや否や、ゲルは、粘性の大幅な増加なしに、すなわち、多くのヒステリシスなしに、元の濃い粘性を保つためである。また、ゲル組成物は、消費者の好みの膨らんだテクスチャをもたらすことができる。更に、この性質は、組成物に安定性及び長寿命をもたらすことができ、したがって組成物中の水溶性粒子は長時間析出しない。
ヒステリシスに関して、本発明によるゲル組成物では、全ての剪断条件における最終粘度値の変化は、初期粘度値と比べて10%未満であり得る。
「ダンピング点」とも称することができる振幅掃引の「交差点」は、貯蔵弾性率(G')及び損失弾性率(G'')が同じ値を有する点である。この点は、ゾル-ゲル状態の転移点としても知られる。
好ましくは、本発明によるゲル組成物は、8%以上、より好ましくは12%以上の交差点の歪を有する。本発明の実施形態において、本発明の交差点は、100%以下、好ましくは50%以下、更により好ましくは30%以下の歪である。
線形粘弾性領域は、低い歪(%)でG'又はG''の値が一定である領域である。ゲル組成物は、好ましくは0Pa以上の、ログスケールでのG'及びG''の線形粘弾性領域を有する。本発明の実施形態において、ゲル組成物は、104Pa以下、好ましくは103Pa以上のログスケールでの粘弾性領域を有し得る。線形粘弾性領域は、交差点と同じ方法で測定することができる。
線形粘弾性領域及び交差点の弾性率は、例えば、一定の周波数での剪断応力の振幅掃引における歪(%)の関数としてゲル組成物のG'及びG''値をグラフ化することによって測定することができる。本発明において、交差点は、レオメーターを使用して、40mmのコーンプレート及び以下の条件を用いて測定することができる。
設定間隔: 30μm
温度: 25℃
歪(%): 0.01〜1000%
周波数: 1Hz
加えて、本発明によるゲル組成物は、非常に低いヒステリシスを示すことができる。ここで、ヒステリシスは、初期粘度と剪断力を印加した後の最終粘度との差を意味する。例えば、粘度を測定しながらサイクル剪断力を加えることによってヒステリシスを測定することができる。本発明によるゲル組成物が非常に低いヒステリシスを示すことができるため、ゲル組成物は形状記憶ゲルのような特性を持つことができる。
本発明による組成物は、消費者の好みである透明又は半透明であり得る。これは、組成物のゲル特性に起因して、粒子が組成物中で析出又は懸濁され得ないためである。これは、本発明による無水組成物は、組成物中の粒子が析出せず、その形態を長時間維持することから、改善された安定性を示すことができることを意味する。本組成物の透明度は、例えば、濁度計(2100Q portable、Hach社)で濁度を測定することによって判定することができる。好ましくは、本組成物は、0超、好ましくは10超、かつ200未満、好ましくは150未満の濁度を有する。
用語「無水組成物」は、本明細書中では、無水であり、組成物の総質量に対して3質量%未満、1質量%未満、又は0.1質量%未満の水しか含まない組成物を意味する。
本発明による無水組成物は、(a)少なくとも1種の油と、(b)少なくとも1種の有機親油性ゲル化剤と、(c)少なくとも1種の水溶性粒子とを含む。
組成物中の成分については、以下でより詳細に説明することにする。
(油)
本発明による無水組成物は、(a)少なくとも1種の油を含む。2種以上の(a)油を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一のタイプの油、又は異なるタイプの油の組合せを使用することができる。
本明細書では、「油」という表現は、大気圧(760mmHg)下の室温(25℃)で、液体又はペースト(非固体)の形態の脂肪化合物又は脂肪物質を意味する。これらの油は揮発性であっても不揮発性であってもよく、好ましくは不揮発性である。
(a)油は、炭化水素油、シリコーン油等の非極性油;植物油若しくは動物油及びエステル油若しくはエーテル油等の極性油;又はそれらの混合物であり得る。
(a)油が、植物又は動物由来の油、合成油、シリコーン油及び炭化水素油、並びにこれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい。
植物油の例として、例えば、アマニ油、カメリア油、マカデミアナッツ油、コーン油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、アブラナ種子油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナツ油、及びこれらの混合物を挙げることができる。
動物油の例として、例えば、スクアレン及びスクアランを挙げることができる。
合成油の例として、イソドデカン及びイソヘキサデカン等のアルカン油、エステル油、エーテル油、及び人工トリグリセリドを挙げることができる。
エステル油は、好ましくは、飽和の又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一価アルコール又は多価アルコールとの液状エステルであり、これらのエステルの合計炭素原子数は10以上である。
好ましくは、一価アルコールのエステルでは、本発明のエステルが由来するアルコール及び酸のうちの少なくとも1つは分枝状である。
一酸及び一価アルコールのモノエステルのうち、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。
C4〜C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸、及びC1〜C22アルコールのエステル、並びに、モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸、及び非糖C4〜C26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ又はペンタヒドロキシアルコールのエステルも使用できる。
特に挙げることができるのは以下:セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコールである。
エステル油として、C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを使用することができる。用語「糖」が、アルデヒド又はケトン官能基を含む又は含まない、且つ少なくとも4個の炭素原子を含む、いくつかのアルコール官能基を含有する、酸素を保持する炭化水素系化合物を意味することが想起される。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖とすることができる。
挙げることができる好適な糖の例には、スクロース(又はショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにそれらの誘導体、特にアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例えばメチルグルコースがある。
脂肪酸の糖エステルは、前述の糖と、直鎖状若しくは分枝状の、飽和若しくは不飽和のC6〜C30、好ましくはC12〜C22の脂肪酸とのエステル又はエステル混合物を含む群から特に選択することができる。これらの化合物は、不飽和である場合、1から3個の共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を有することができる。
この変形によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル及びポリエステル、並びにこれらの混合物からも選択することができる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、例えばとりわけオレオパルミチン酸、オレオステアリン酸、及びパルミトステアリン酸の混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルであってもよい。
より詳細には、モノエステル及びジエステル、とりわけスクロース、グルコース、又はメチルグルコースのモノオレイン酸エステル又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル及びオレオステアリン酸エステルが使用される。
挙げることができる例は、ジオレイン酸メチルグルコースである、Amerchol社により名称Glucate(登録商標)DOで販売されている製品である。
好ましいエステル油の例として、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、(カプリル酸/カプリン酸)2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル、テトラ(2-エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びそれらの混合物を挙げることができる。
人工トリグリセリドの例として挙げることができるのは、例えば、カプリルカプリル酸トリグリセリド、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル、及びトリ(カプリン酸/カプリル酸/リノレン酸)グリセリルである。
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等、環状オルガノポリシロキサン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等、並びにそれらの混合物を挙げることができる。
好ましくは、本発明の油相は、シリコーン油を一切含まない。換言すれば、本発明の(a)油は、非シリコーン油から選択することができる。
炭化水素油は、以下から選択され得る:
- 直鎖状又は分枝状の、任意選択で環状の、C6〜C16低級アルカン(挙げることができる例としては、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン及びイソパラフィン、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン及びイソデカンが含まれる)、並びに
- 16個超の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン、液状ワセリン(petroleum jelly)、ポリデセン及び水添ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、並びにスクワラン。
炭化水素油の好ましい例としては、例えば、直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、スクワラン、鉱油(例えば、流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、ナフタレン等;水添ポリイソブテン、イソエイコサン、及びデセン/ブテンコポリマー;並びにそれらの混合物を挙げることができる。
(a)油が、室温で液体の形態の非極性炭化水素油から選択されることが好ましいことがある。
(a)油の量は、無水組成物の総質量に対して、50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更により好ましくは80質量%以上であってもよく、且つ99質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更により好ましくは85質量%以下であってもよい。
(有機親油性ゲル化剤)
本発明による無水組成物は、(b)少なくとも1種の有機親油性ゲル化剤を含む。2種以上の(b)有機親油性ゲル化剤を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一のタイプの有機親油性ゲル化剤を使用しても、異なるタイプの有機親油性ゲル化剤の組合せを使用してもよい。
用語「親油性」は、本明細書では、室温(25℃)及び大気圧(105Pa)にて、油の総質量に対して少なくとも1質量%の濃度で油に溶解性である物質を意味する。
用語「ゲル化剤」は、本明細書では、油を濃化又はゲル化できる物質を意味する。
本発明において使用される(b)有機親油性ゲル化剤は、スチレンブロックコポリマー、半結晶性ポリマー、グルタミド系化合物、ポリアミド、及びこれらの混合物から選択することができる。
スチレンブロックコポリマーは、炭化水素系ブロックコポリマーである。スチレンブロックコポリマーは、少なくとも1種のスチレンモノマー及び少なくとも1種のオレフィンから得られる。オレフィンは、とりわけ、エラストマー性のエチレン性不飽和モノマーであってもよい。挙げることができるオレフィンの例には、とりわけ1つ又は2つのエチレン性不飽和を含有し、2から5個の炭素原子を含有する、エチレン性カーバイドモノマー、例えばエチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン又はペンタジエンが含まれる。有利には、スチレンブロックコポリマーは、スチレン及びオレフィンの、非晶質ブロックコポリマーである。
少なくとも1つのスチレンブロック、並びに、ブタジエン、エチレン、プロピレン、ブチレン及びイソプレン又はそれらの混合物から選択される単位を含む少なくとも1つのブロックを含むブロックコポリマーが、とりわけ好ましい。好ましい一実施形態によれば、スチレンブロックコポリマーは、モノマーの重合後に水添されて、残留エチレン性不飽和を低減する。
好ましい一実施形態によれば、スチレンブロックコポリマーは、好ましくは水添され、好ましくはスチレン-エチレン/プロピレンコポリマー、スチレン-エチレンブタジエンコポリマー及びスチレン-エチレン/ブチレンコポリマーから選択される少なくとも1種のジブロックコポリマーを含む。ジブロックポリマーはとりわけ名称Kraton(登録商標)G1701EでKraton Polymers社によって販売されている。
別の好ましい実施形態によれば、スチレンブロックコポリマーは、好ましくは水添され、好ましくはスチレン-エチレン/プロピレン-スチレンコポリマー、スチレン-エチレン/ブタジエン-スチレンコポリマー、スチレン-イソプレン-スチレンコポリマー及びスチレン-ブタジエン-スチレンコポリマーから選択される少なくとも1種のトリブロックコポリマーを含む。トリブロックポリマーは、特にKraton Polymers社によりKraton(登録商標)G1650、Kraton(登録商標)G1652、Kraton(登録商標)G1657、Kraton(登録商標)DI101、Kraton(登録商標)DI102及びKraton(登録商標)DI160という名称で販売されている。
用語「半結晶性ポリマー」は、本明細書では、主鎖内に、結晶性部分、ペンダント鎖又はブロックを、且つ主鎖内に、非晶質部分を含み、且つ一次可逆的相変化温度、特に融点(固液転移)を示すポリマーを意味する。結晶性部分が、ポリマー主鎖のブロックであるとき、この結晶性ブロックは、非晶質ブロックのものとは異なる化学的性質を有し、この場合において、半結晶性ポリマーは、例えば、ジブロック、トリブロック又はマルチブロックタイプのブロックポリマーである。
結晶性鎖又はブロックだけでなく、ポリマーのブロックは、非晶質である。用語「結晶性鎖又はブロック」は、本明細書では、単独の場合には、温度が融点を超えるかそれ未満であるかに応じて、非晶質状態から結晶状態に可逆的に変化すると考えられる鎖又はブロックを意味する。
本発明の特定の実施形態によれば、半結晶性ポリマーは、C14〜C24アルキル(メタ)アクリレート、C11〜C15ペルフルオロアルキル(メタ)アクリレート、フッ素原子を有する若しくは有さないN-(C14〜C244アルキル)(メタ)アクリルアミド、C14〜C24アルキル若しくはペルフルオロアルキル鎖を有するビニルエステル、C14〜C24アルキル若しくはペルフルオロアルキル鎖を有するビニルエーテル、C14〜C24アルキル基を有するC14〜C24α-オレフィン若しくはパラアルキルスチレンから選択される、結晶性鎖を有する少なくとも1種のモノマーの重合によって得られるホモポリマーから選択され、また、これらのモノマーと、例えば、N-ビニルピロリドン、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート又はアクリル酸等の、好ましくはメタクリル酸以外の親水性モノマーとの共重合によって得られるこれらのモノマーのコポリマーから選択される。このようなコポリマーは、例えば、C14〜C24アルキルアクリレート、C14〜C24アルキルメタクリレート、C14〜C24アルキルアクリルアミド又はC14〜C24アルキルメタクリルアミドとN-ビニルピロリドン、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート若しくはアクリル酸、又はこれらの混合物とのコポリマーであってもよい。
本発明の組成物の半結晶性ポリマーは、架橋されていなくても、部分的に架橋されていてもよい。好ましくは、本発明による組成物の半結晶性ポリマーは、架橋されていない。
本発明の特定の実施形態によれば、半結晶性ポリマーは、C14〜C24アルキルアクリレート及びC14〜C24アルキルメタクリレートから選択される結晶性鎖を有するモノマーの重合から得られるホモポリマーである。特に、パンフレットIntelimer(登録商標)Polymers、Landec IP22に記載されている、Landec社により名称Intelimer(登録商標)で販売されているものを挙げることができる。これらのポリマーは、室温で固体形態にある。これらは、結晶性側鎖を担持し、飽和C14〜C24アルキルアクリレート又はメタクリレートホモポリマーに対応する。より特定すると、ステアリルアクリレートホモポリマー(Intelimer IPA-13.1)(INCI名:ポリC10〜30アルキルアクリレート)又はベヘニルアクリレートホモポリマー(Intelimer IPA-13.6)(INCI名:ポリC10〜30アルキルアクリレート)を挙げることができる。
本発明のグルタミド系化合物は、有機ゲル化剤の1種を含むことが知られている。好ましくは、本発明のグルタミド系化合物は非ポリマーである。
好ましくは、グルタミド系化合物は、非ポリマーであり、直鎖状アルキル鎖を有する低分子量ジアルキルN-アシルグルタミド、特に、好ましくは、ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド(若しくはジブチルラウロイルグルタミド)等のアシル基が直鎖状C8〜C22アルキル鎖を含むジ(C2〜C6)アルキルN-アシルグルタミド、及び/又は分枝アルキル鎖を有する低分子量ジアルキルN-アシルグルタミド、特に、好ましくは、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミド(若しくはジブチルエチルヘキサノイルグルタミド)等のアシル基が分枝C8〜C22アルキル鎖を含むジ(C2〜C6)アルキルN-アシルグルタミド、並びにこれらの混合物から選択される。
好ましくは、使用され得る非ポリマー性グルタミド系化合物の中でも、特にアシル基が直鎖状C8〜C22アルキル鎖を含む(C2〜C6)ジアルキルN-アシルグルタミドから選択される、少なくとも1種の、直鎖状のアルキル鎖を有する低分子量のジアルキルN-アシルグルタミド(ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド(ジブチルラウロイルグルアミド)等)と、特にアシル基が分枝状C8〜C22アルキル鎖を含む(C2〜C6)ジアルキルN-アシルグルタミドから選択される、少なくとも1種の、分枝状アルキル鎖を有する低分子量のジアルキルNアシルグルタミド(N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミド(ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド)等)と、好ましくは、これらの2種のグルタミド系化合物と水素結合を形成できる溶媒と、の組合せが挙げられる。
好ましい実施形態において、本発明における使用に適したグルタミド系化合物は、商標名GP-1で知られ、Ajinomoto社によって販売されているジブチルラウロイルグルタミドである。
本発明の目的のために、用語「ポリアミド」は、少なくとも2つの繰り返しアミド単位、好ましくは少なくとも3つの繰り返しアミド単位、更に良好には10個の繰り返しアミド単位を含有する化合物を意味する。
特に、本発明の(b)有機親油性ゲル化剤は、少なくとも1種のポリアミドを含む。本発明の発明者らは、驚くべきことに、有機親油性ゲル化剤としてポリアミドを使用すれば、非常に好ましい粘弾性を本発明による組成物に付与できることを見出した。
本発明のポリアミドは、ポリアミド重縮合体であってもよい。「重縮合体」という用語は、本発明に関しては、重縮合、即ち、特に酸、アルコール、及びアミン官能基の中から選択される異なる官能基を有するモノマーの間での化学反応による重縮合を通じて得られるポリマーを指す。
親油性ポリアミド重縮合体は、特に、a)少なくとも1個の非ペンダント状のアミドパターンを備える、炭化水素の繰り返しパターンを有するポリマー主鎖と、場合により、b)6〜120個の炭素原子、好ましくは8〜120個の炭素原子、より好ましくは12〜70個の炭素原子を含む少なくとも1個のペンダント状脂肪鎖、及び/又は少なくとも4個の炭素原子を含み、且つこれらの炭化水素パターンに連結している、官能化されていてもよい少なくとも1個の末端脂肪鎖とを含むポリアミドポリマーの中から選択することができる。
「官能化された鎖」という用語は、本発明に関しては、特にアミド、ヒドロキシル、エーテル、オキシアルキレン、又はポリオキシアルキレン基、ハロゲン、これらの中でフッ素化又は全フッ素置換された基、エステル、シロキサン、ポリシロキサンの中から選択される、1種又は数種の官能基又は試薬(reagents)を含むアルキル鎖を指す。更に、1種又は数種の脂肪鎖の水素原子は、フッ素原子で少なくとも部分的に置換されていてもよい。
「炭化水素の繰り返しパターン」という用語は、本発明に関しては、水素原子及び場合により酸素原子を有する、2〜80個の炭素原子、好ましくは2〜60個の炭素原子を含むパターンを指し、このパターンは、直鎖状、分枝鎖、又は環状であってもよく、飽和又は不飽和であってもよい。これらのパターンは更に、有利には非ペンダント状であり、ポリマー主鎖に見られる、少なくとも1個のアミド基を含む。
有利には、ペンダント状の鎖は、ポリマー主鎖の窒素原子のうちの少なくとも1個に直接連結している。
親油性ポリアミド重縮合体は、炭化水素パターンの間に、シリコーンパターン又はC2〜C3のオキシアルキレンパターンを含んでもよい。
更に、本発明の組成物の親油性ポリアミド重縮合体は、有利には、アミドパターン及び脂肪鎖の総数に対して40〜98%、より好ましくは50〜95%の脂肪鎖を含む。
好ましくは、ペンダント状の脂肪鎖は、ポリマーのアミドパターンの窒素原子のうちの少なくとも1個に連結している。特に、このポリアミドの脂肪鎖は、アミドパターン及び脂肪鎖の総数の40〜98%、より好ましくは50〜95%に相当する。
有利には、親油性ポリアミド重縮合体は、100,000未満(特に1000〜100000)、特に50,000未満(特に1000〜50,000)、より特定すると1000〜30,000、好ましくは2000〜20,000、より好ましくは2000〜10,000の範囲の質量平均分子量を有する。
親油性ポリアミド重縮合体は、特に25℃及び大気圧下で、水に不溶性である、又は水に1g/L若しくは0.1g/L未満の溶解度を有する。特に、親油性ポリアミド重縮合体は、イオン性基を含まない。
本発明において使用することができる好ましい親油性ポリアミド重縮合体としては、6〜120個の炭素原子、より特定すると8〜120個、特に12〜68個の炭素原子を有するペンダント状脂肪鎖及び/又は末端脂肪鎖で分枝しているポリアミドを挙げることができ、ここで各末端脂肪鎖は、少なくとも1個の結合基Lによってポリアミド主鎖に連結している。結合基Lは、エステル、エーテル、アミン、尿素、ウレタン、チオエステル、チオエーテル、チオ尿素、チオウレタン基の中から選択することができる。好ましくは、これらのポリマーは、ポリアミド主鎖の各末端に脂肪鎖を含む。
これらのポリマーは、好ましくは、少なくとも32個の炭素原子を有する(特に32〜44個の炭素原子を有する)ジカルボン酸と、少なくとも2個の炭素原子(特に2〜36個の炭素原子)を有するジアミン、及び少なくとも2個の炭素原子(特に2〜36個の炭素原子)を有するトリアミンの中から選択されるアミンとの間の重縮合から結果として得られるポリマーである。二酸は、好ましくは、少なくとも16個の炭素原子、好ましくは16〜24個の炭素原子を有する、オレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸等のエチレン不飽和脂肪酸に由来するダイマーである。ジアミンは、好ましくはジアミンエチレン、ジアミンへキシレン、ジアミンヘキサメチレンである。トリアミンは、例えばトリアミンエチレンである。1個又は2個の末端カルボン酸基を含むポリマーでは、これらのポリマーを、少なくとも4個の炭素原子、好ましくは10〜36個の炭素原子、より好ましくは12〜24個、更により好ましくは16〜24個、例えば18個の炭素原子を有する一価アルコールでエステル化することが有利である。
本発明による組成物の親油性ポリアミド重縮合体は、特に、以下の式(A)
Figure 2021104934
[式中、
nは、1〜30で変動する整数であり、
R'1は、各出現時において独立して脂肪鎖を表し、少なくとも4個の炭素原子、特に4〜24個の炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル(alcenyl)基の中から選択され、
R'2は、各出現時において独立して、1〜52個の炭素原子を含む二価炭化水素鎖を表し、
R'3は、各出現時において独立して、飽和又は不飽和であり、環状又は非環状であり、場合により置換されており、且つ/又は場合により、好ましくは酸素及び窒素の中から選択される1個又は数個のヘテロ原子によって中断されている、少なくとも1個の炭素原子を含む二価炭化水素基を表し、特にR'3は、直鎖状又は分枝鎖のアルキレン鎖(C1〜C8)、好ましくはエチレン等の直鎖状アルキレン(C1〜C6)を表し、
R'4は、各出現時において独立して、水素原子、1〜10個の炭素原子を含む1個のアルキル基、又はR'3及び別のR'4から選択される少なくとも1個の基との直接結合を表し、該基が別のR'4である場合、R'3及びR'4の両方に連結している窒素原子は、R'4-N-R'3によって定義される複素環式構造の一部であるが、但し、R'4のうち少なくとも50%は水素原子を表し、
Lは、上に定義されたもの等の少なくとも1個のR'1基によって場合により置換されている、エステル又はエーテル又はアミン又は尿素又はウレタン又はチオエステル又はチオエーテル又はチオ尿素又はチオウレタン基の中から好ましくは選択される、結合基を表す]
を有するポリマーの中から選択することができる。
ある実施形態によれば、これらのポリマーは、結合基Lがエステル基、エステル-C(O)-O-又は-O-C(O)-を表す式(A)を有するポリマーの中から選択される。
これらのポリマーは、より特別には、Union Camp社のUS-A-5783657に記載されているものである。
これらのポリマーの各々は、特に以下の式(B)
Figure 2021104934
[式中、
- mは、エステル基の数が、エステル基及びアミド基の総数の10%〜50%に相当するようなアミド基の整数を示し、
- R1は、各出現時において独立して、少なくとも4個の炭素原子、特に4〜24個の炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基を表し、
- R2は、各出現時において独立して、C4〜C42炭化水素基を表すが、但し、R2基のうち50%は、C30〜C42炭化水素基を表し、
- R3は、各出現時において独立して、飽和又は不飽和であり、環状又は非環状であり、場合により置換されており、且つ/又は場合により、好ましくは酸素及び窒素の中から選択される1個又は数個のヘテロ原子によって中断されている、少なくとも1個の炭素原子を含む二価炭化水素基を表し、特にR3は、直鎖状又は分枝鎖のアルキレン鎖(C1〜C8)、好ましくはエチレン等の直鎖状アルキレン(C1〜C6)を表し、
- R4は、各出現時において独立して、水素原子、C1〜C10アルキル基、又はR3若しくは別のR4との直接結合(R3及びR4の両方に連結している窒素原子は、R4-N-R3によって定義される複素環式構造の一部である)を表し、R4のうち少なくとも50%は水素原子を表す]
を満たす。
式(B)の特定の場合においては、本発明に関して場合により官能化されている末端脂肪鎖は、ポリアミド主鎖の最後の窒素原子と連結している末端鎖である。
特に、本発明に関して、末端脂肪鎖及び/又はペンダント状脂肪鎖の一部である式(B)のエステル基は、エステル基及びアミド基の総数の15〜40%、特に20〜35%に相当する。
加えて、mは、有利には、1〜5の範囲の整数、より特定すると2超の整数を表す。
好ましくは、R1は、C12〜C22、好ましくはC16〜C22アルキル基である。有利には、R2は、飽和又は不飽和であり、環状又は非環状である二価炭化水素基であってもよく、特にR2は、直鎖状又は分枝鎖(C10〜C42)アルキレン鎖を表す。好ましくは、R2基の少なくとも50%、より好ましくは少なくとも75%は、30〜42個の炭素原子を有する基である。その他のR2は、C4〜C19、更にはC4〜C12の炭化水素基である。
好ましくは、R3はC2〜C36炭化水素基又はポリオキシアルキレン基を表し、R4は水素原子を表す。好ましくは、R3はC2〜C12炭化水素基を表す。
炭化水素基は、直鎖状、環状、又は分枝鎖であってもよく、飽和又は不飽和の基であり得る。その上、アルキル基及びアルキレン基は、直鎖状又は分枝鎖であってもよく、飽和又は不飽和の基であり得る。
一般に、式(B)のポリマーは、ポリマー混合物の形態を有し、これらの混合物は更に、nが0に等しい式(B)の化合物、即ちジエステルに相当する合成生成物を含有することも可能である。
本発明の特定の好ましい形態によれば、ジアミンエチレンにおいて縮合したC36二酸のコポリマーの混合物が使用され、末端エステル基は、残留する酸の末端を、セチルアルコール、ステアリルアルコール、又はこれらの混合物(セチルステアリルアルコールとも呼ばれる)によってエステル化することにより生じる(INCI名:エチレンジアミン/ダイマージリノール酸ステアリルコポリマー)。その質量平均モル質量は、好ましくは6000であり、更に優先的には4000である。これらの混合物は、特にARIZONA CHEMICAL社によってUNICLEAR 80及びUNICLEAR 100 VGの商品名で、それぞれ、鉱油中80%(の活性材料)及び100%(の活性材料)の形態で販売されている。これらの混合物はまた、CRODA社によってOLEOCRAFT LP-10-PA-(MV)の商品名で、それぞれ、保存剤を伴って99.7%(の活性材料)で販売されている。これらは、88℃〜94℃の軟化点を有する。
また、一般式(A)を満たすポリアミド重縮合体に関しては、少なくとも1個の第三級アミド結合基によってポリマー主鎖に連結している少なくとも1個の末端脂肪鎖を含むポリマー(アミド末端ポリアミド又はATPAとも呼ばれる)を挙げることもできる。これらのポリマーに関する更なる情報については、文献US6503522を参照することができる。
本発明の特に好ましい形態によれば、より特定すると、水添ジリノール酸、エチレンジアミン、ジ(C14〜C18)アルキルアミンのコポリマー(INCI名:エチレンジアミド/水添ダイマージリノール酸コポリマー ビス-ジ-C14〜C18アルキルアミド)が使用される。このコポリマーは、特にARIZONA CHEMICAL社によってSYLVACLEAR A200Vの商品名で販売されている。
また、別の実施形態によれば、式(A)を有するポリアミドは、エステル末端を有するポリ(エステル-アミド)(エステル末端ポリ(エステル-アミド)又はETPEA)であってもよく、例えばその調製が文献US6552160に記載されているものであってもよい。
本発明の特に好ましい形態によれば、より特定すると、水素化リノール二酸、エチレンジアミン、ネオペンチルグリコール、及びステアリルアルコールのコポリマー(INCI名:ビス-ステアリルエチレンジアミン/ネオペンチルグリコール/水添ダイマージリノール酸ステアリルコポリマー)が使用される。このコポリマーは、特にARIZONA CHEMICAL社によってSYLVACLEAR C75 Vの商品名で販売されている。
更に、本発明において使用することができるポリアミド重縮合体としては、少なくとも1個のエーテル又はポリエーテル結合基によってポリマー主鎖に連結している少なくとも1個の末端脂肪鎖を含有するもの(そして、これはエーテル末端ポリ(エーテル)アミドと呼ばれる)を挙げることもできる。そのようなポリマーは、例えば文献US6399713に記載されている。
本発明によるポリアミドは、有利には、65℃超の軟化温度を有し、最大190℃までを範囲とすることができる。好ましくは、70〜130℃、より好ましくは80〜105℃の範囲の軟化温度を有する。ポリアミドは、特に非ワックス状ポリマーである。
また、本発明において使用することができるポリアミド重縮合体としては、脂肪族ジカルボン酸及びジアミンの縮合から結果として得られるポリアミド樹脂(2個超のカルボニル基及び2個のアミン基を有する化合物を含む)を挙げることもでき、隣接する単位パターンのカルボニル基及びアミン基は、アミド結合を介して縮合されている。これらのポリアミド樹脂は、特にGeneral Mills, Inc.社及びHenkel Corp.社によってVersamidのブランド名で販売されているもの(Versamid 930、744、又は1655)、又はOlin Mathieson Chemical Corp.社によってOnamidのブランド名で販売されているもの、特にOnamid S若しくはCである。これらの樹脂は、6000〜9000の範囲の質量平均モル質量を有する。これらのポリアミドに関する更なる情報については、文献US3645705及びUS3148125を参照することができる。より具体的には、Versamid 930又は744が使用される。
また、Arizona Chemical社によってUni-Rez(2658、2931、2970、2621、2613、2624、2665、1554、2623、2662)の参照名で販売されているポリアミド、並びにHenkel社によってMacromelt 6212の参照名で販売されている製品を使用することもできる。これらのポリアミドに関する更なる情報については、文献US5500209を参照することができる。
特許US5783657及びUS5998570に記載されているもの等の、植物由来のポリアミド樹脂を使用することも可能である。
好ましくは、親油性ポリアミド重縮合体は、ジアミンエチレンにおいて縮合したC36二酸のコポリマーであり、末端エステル基は、残留する酸の末端を、セチルアルコール、ステアリルアルコール、又はこれらの混合物によってエステル化することにより生じる。
(b)有機親油性ゲル化剤の量は、無水組成物の総質量に対して、1質量%以上、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更により好ましくは4質量%以上であってもよく、且つ20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更により好ましくは7質量%以下であってもよい。
(水溶性粒子)
本発明による無水組成物は、少なくとも1種の(c)水溶性粒子を含む。2種以上の(c)水溶性粒子を組み合わせて使用してもよい。このため、単一のタイプの水溶性粒子、又は異なるタイプの水溶性粒子の組合せを使用することができる。
用語「水溶性」は、本明細書では、室温(25℃)及び大気圧(105Pa)下、水中で少なくとも1g/L、好ましくは少なくとも10g/L、より好ましくは少なくとも100g/Lの溶解度を有する物質を意味する。
好ましくは、(c)水溶性粒子は、油中で不溶性であり、すなわち、油中で1g/L未満、好ましくは0.1g/L未満の溶解度しか有さない。
水溶性粒子は、結晶形(例えば、層状、立方晶、六方晶、斜方晶等)にかかわりなく、いずれの形状でもよく、小板形状、球状、長楕円形、又は多角形でもよい。
本発明の好ましい一実施形態において、本発明の(c)水溶性粒子は、水溶性スクラブ粒子として機能することができる。スクラブ粒子としての(c)水溶性粒子は、皮膚等のケラチン物質、特に角質層を物理的に崩壊することができる。この実施形態において、水溶性粒子は、硬質で縁が鋭い粗面粒子の形態で形成され得る。本発明の鋭い縁の粒子は、ポリピラミッド形態で形成され得る。更に、縁が付いたスクラブ粒子は、四面体又はピラミッド形状の微細構造の形態で形成される極微針であってもよい。加えて、極微針の各面は平らであってよく、粗さを含んでよく、又は中空であってもよい。鋭い縁又は粗い表面は、角質層構造に変化をもたらし得る。この機能性粒子は、後に、粒子を水と接触させて溶解することができる。粒子が溶解した後、活性成分は、効率的に皮膚内へ浸透し得る。
本発明の特定の実施形態において、水溶性粒子は、少なくとも1.1、好ましくは少なくとも1.2、より好ましくは少なくとも1.5、更により好ましくは少なくとも2、特に少なくとも2.5のアスペクト比を有し得る。本発明の他の実施形態において、水溶性粒子は、2以下、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.2以下のアスペクト比を有し得る。アスペクト比は、当該技術分野の一般的な技術、例えば、電子顕微鏡を使用する画像解析によって測定することができる。
本発明の他の特定の実施形態において、水溶性粒子は、0.95以下、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.85以下、更により好ましくは0.8以下の、画像解析法によって決定される平均真円度を有し得る。本発明の他の実施形態において、水溶性粒子は、0.7以上、好ましくは0.8以上、より好ましくは0.85以上、更により好ましくは0.9以上の、画像解析法によって決定される平均真円度を有し得る。
「平均真円度」は、画像解析法によって決定することができる。特に、「平均真円度」は、走査型電子顕微鏡(SEM)を使用した二次電子検出によって1000倍率で観察される2000以上の粒子の、走査型電子顕微鏡(SEM)画像の画像解析によって得られる算術平均であってもよい。
各粒子の「真円度」は、以下の式
C=4πS/L2
[式中、Cは真円度を表し、Sは画像中の粒子の面積(投影面積)を表し、Lは画像中の粒子の周囲(縁部分)の長さを表す]
によって決定される値である。平均真円度が1に近づくと、各粒子の形状はより球形になる。
水溶性粒子は、平均一次粒径が10μm以上、好ましくは30μm以上、より好ましくは50μm以上、更により好ましくは100μm以上、特に200μm以上とすることができる。水溶性粒子の平均一次粒径は、1mm以下、好ましくは800μm以下、より好ましくは600μm以下、更により好ましくは500μm以下であってもよい。
「平均一次粒径」という用語は、本明細書で使用する場合、集団の半数に対して統計的粒径分布によって与えられる体積平均サイズの平均直径(volume average size mean diameter)を表し、D50と称される。例えば、体積平均サイズの平均直径は、レーザー回折粒径分布アナライザー、例えばMalvern Corp社製のMastersizer 2000で測定することができる。
本発明の(c)水溶性粒子の物質は、水等の水性成分と接触させることによって溶解する限り、特に限定されない。しかしながら、本発明による美容方法において、本発明による組成物をケラチン物質に塗布した後に水性組成物が適用され、(c)水溶性粒子が溶解し、皮膚等のケラチン物質内に浸透する。したがって、好ましくは、(c)水溶性粒子は、皮膚等のケラチン物質にとって化粧料として有益な成分で構成される。
これに応じて、水溶性粒子は、多糖粒子、単糖粒子、アミノ酸粒子、糖アルコール粒子、又はアスコルビン酸粒子、及びこれらの混合物で構成されていてもよい。多糖としては、スクロース、ラクトース、マルトース等の二糖、ラフィノース等の三糖、並びにヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸及びヘパリン等のムコ多糖を挙げることができる。単糖としては、ペントース、ヘキソース、及びヘプトース、例えばグルコース、デキストロース、ガラクトース、マンノース、及びグルクロン酸を挙げることができる。糖アルコールには、ソルビトール及びグルカミンを挙げることができる。アスコルビン酸には、ビタミンCを挙げることができる。
(c)水溶性粒子の量は、無水組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更により好ましくは0.5質量%以上であってもよく、且つ15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更により好ましくは3質量%以下であってもよい。
(他の成分)
・アルコール
本発明による無水組成物は、少なくとも1種のアルコールを含んでもよい。2種以上のアルコールが使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
本発明による組成物に含まれるアルコールは、ハンセン溶解度パラメーターによって特徴付けられ得る。ハンセン溶解度パラメーターは、Charles M. Hansen著、Charles Hansen in 「Hansen Solubility Parameters: A User's Handbook」、CRC Press(2007)で開示されている溶解度パラメーターである。ここで用いられる溶解度パラメーターは、計算された数値定数であり、溶媒材料の挙動の予測においてツールである。実験的に及び理論的に導かれたハンセン溶解度パラメーターには、分散力成分(δD)、極性又は双極子相互作用成分(δP)及び水素結合成分(δH)の3つがある。三つのパラメーター(すなわち、分散、極性及び水素結合)の各々は、異なる溶解特性、又は溶媒能を表す。
アルコールは、25℃で、30未満であるハンセン溶解度パラメーターδH(水素結合成分)、及び25未満であるδX(体積依存性結合パラメーター:δX=(δD2+δP2)1/2)を有することが好ましい。
アルコールは、例えば、オレイルアルコール、ドデカノール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール及びこれらの組合せから選択することができる。
アルコールの量は、無水組成物の総質量に対して、0.5質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更により好ましくは5質量%以上であってもよく、且つ25質量%以下、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更により好ましくは10質量%以下であってもよい。
・界面活性剤
本発明による無水組成物は、単独で又は混合物として使用される、両性、アニオン性、カチオン性又は非イオン性の界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤を含んでもよい。
組成物に含まれ得る界面活性剤は、好ましくは、7.0以下の低いHLB値を有する。用語HLB(「親水性親油性バランス」)は、当業者に周知である。2種以上の界面活性剤を使用する場合、そのHLB値は、全ての界面活性剤のHLB値の質量平均により決定される。
低HLB値を有する界面活性剤の例としては、これらに限定されないが、グリコール、ソルビトール、及び/又はグリセロールの脂肪酸エステル、例えばステアリン酸ポリグリセリル-2、ジステアリン酸ポリグリセリル-2、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、オレイン酸ポリグリセリル-2、ジステアリン酸ポリグリセリル-3、ヘキサステアリン酸ポリグリセリル-5、ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸グリセリル、アセチル化ステアリン酸エチレングリコール、及びコハク酸イソステアリルジグリセリルが挙げられる。
界面活性剤の量は、限定されるものではないが、本発明による無水組成物の総質量に対して0.1から20質量%とすることができる。
・補助剤
本発明による無水組成物は、生理的に許容される媒体、カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性又は両性イオンポリマー又はこれらの混合物、ペプチド及びこれらの誘導体、タンパク質加水分解物、膨張剤、浸透剤、無機又は有機充填剤、酸化防止剤、中和剤、金属イオン封鎖剤、香料、皮膚軟化剤、分散剤、染料及び/又は顔料、有機又は無機UVフィルター、ビタミン又はプロビタミン、保湿剤、膜形成剤及び/又は増粘剤、セラミド、保存剤、共保存剤(co-preservative)、並びに乳白剤から選択され得る、化粧用局所性組成物中に従来から使用されている様々な補助剤も含有することができる。
追加の成分の量は限定されないが、本発明による無水組成物の総質量に対して0.1質量%〜30質量%とすることができる。
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の油と、(b)少なくとも1種の有機親油性ゲル化剤と、(c)少なくとも1種の水溶性粒子と、必要に応じて1種以上の他の成分とを混合することによって製造することができる。
[美容方法]
本発明はまた、皮膚等のケラチン物質のための美容方法であって、本発明による無水組成物をケラチン物質上に塗布する工程と、次いで、水を含む水性組成物を、ケラチン物質上に塗布した無水組成物に接触させる工程とを含む、方法にも関する。
本方法の第1の工程で使用した無水組成物は、上で説明したものと同じである。組成物をケラチン物質に塗布する方法は特に限定されず、当該技術分野において公知の方法のいずれをも採用することができる。一般に、組成物は手で塗布される。
本発明による方法は、本発明による組成物を塗布したケラチン物質をマッサージする任意選択の工程を含んでもよい。この工程は、組成物中の水溶性粒子が、ケラチン物質、特に角質層の表面を崩壊するのを促進することができる。マッサージ工程は、少なくとも1秒間実施してよい。
水性組成物を、ケラチン物質上に塗布した無水組成物と接触させる工程は、水性組成物を無水組成物に適用することによって、無水組成物中の水溶性粒子が溶解し、活性成分が皮膚内に非常に効果的に浸透できるようにするものである。
本方法における水性組成物は水を含む。水性組成物中の水の量は、特に限定されないが、一般に、水性組成物の総質量に対して、20質量%以上、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更により好ましくは50質量%以上であり、且つ90質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下、更により好ましくは60質量%以下である。
水性組成物は、美容目的を満たすために他の成分を含んでもよい。例えば、水性組成物は、皮膚等のケラチン物質のための活性成分、油、増粘剤、乳化剤、化粧料として許容される親水性有機溶媒、及び補助剤を含むことができる。水性組成物中に配合することができる成分を、以下で説明することにする。
・活性成分
本発明による水性組成物は、好ましくは、皮膚等のケラチン物質のための少なくとも1種の活性成分を含む。ケラチン物質のための2種以上の活性成分を組み合わせて使用してもよい。
ケラチン物質のための活性成分は水溶性であってもよい。より具体的には、ケラチン物質のための活性成分は、水中で少なくとも1g/L、好ましくは少なくとも10g/Lの溶解度を有する。
ケラチン物質のための活性成分は、皮膚等のケラチン物質に対して化粧上又は皮膚科上の任意の効果を及ぼす有機化合物であってもよい。詳細には、活性成分は、好ましくは、それらがケラチン物質に浸透した後、皮膚等のケラチン物質に対して化粧上又は皮膚科上の効果を示し、皮膚の状態を改善する。好ましくは、活性成分は、美白活性成分、老化防止活性成分、抗皺活性剤、又は酸化防止活性成分である。
活性成分として、特にPro-Xylane(ヒドロキシプロピルテトラヒドロピラントリオール)、すなわちVigna aconitifolia種子エキス、例えばCognis社によって参照名Vitoptine LS9529及びVit-A-Like LS9737で販売されているものを挙げることができる。
他の活性成分として、例えば、アスコルビン酸及びその誘導体、植物及び植物性タンパク質のエキス並びにこれらの加水分解物、藻類エキス、特にルミナリア、細菌抽出物、サポゲニン、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸、オリゴペプチド及び疑似ジペプチド並びにこれらのアシル誘導体、ヒアルロン酸及びその塩、並びにこれらの混合物を挙げることができる。
活性成分の量は、水性組成物の総質量に対して、0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更により好ましくは2質量%以上であってもよく、且つ15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更により好ましくは5質量%以下であってもよい。
・油
本発明による水性組成物は、少なくとも1種の油を含んでもよい。2種以上の油が使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
水性組成物に配合することができる油は、上記の本発明による無水組成物において説明した(a)油と同じであってもよい。
特に、水性組成物中に使用される油は、エステル油、シリコーン油、脂肪アルコール、及び脂肪酸からなる群から選択することができる。
エステル油は、好ましくは、飽和の又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一価アルコール又は多価アルコールとの液状エステルであり、これらのエステルの合計炭素原子数は10以上である。
好ましくは、一価アルコールのエステルの場合、本発明のエステルが由来するアルコール及び酸の中から少なくとも1つは分枝状である。一酸及び一価アルコールのモノエステルの中でも、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。
特に挙げることができるのは以下:セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコールである。
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等、環状オルガノポリシロキサン、例えばシクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等、及びこれらの混合物を挙げることができる。好ましくは、シリコーン油は、液状ポリジアルキルシロキサン、特に液状ポリジメチルシロキサン(PDMS、ジメチコン)、及び少なくとも1つのアリール基を含む液状ポリオルガノシロキサンから選択される。これらのシリコーン油はまた、有機変性されていてよい。本発明に従って使用され得る有機変性シリコーンは、上で定義されたシリコーン油であり、それらの構造中に、炭化水素系基を介して結合されている1つ以上の有機官能基を含む。
脂肪アルコールにおける用語「脂肪」は、比較的多数の炭素原子が含まれることを意味する。そのため、4個以上、好ましくは6個以上、より好ましくは12個以上の炭素原子を有するアルコールは、脂肪アルコールの範囲内に包含される。脂肪アルコールは、飽和であっても不飽和であってもよい。脂肪アルコールは、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
脂肪アルコールは、構造R-OH(式中、Rは、4から40個の炭素原子、好ましくは6から30個の炭素原子、より好ましくは12から20個の炭素原子を含有する、飽和及び不飽和の、直鎖状及び分枝状の基から選択される)を有し得る。少なくとも1つの実施形態において、Rは、C12〜C20アルキル基及びC12〜C20アルケニル基から選択され得る。Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基により置換されていてもいなくてもよい。脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、及びこれらの混合物を挙げることができる。脂肪アルコールは、飽和脂肪アルコールであることが好ましい。そのため、脂肪アルコールは、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和のC6〜C30アルコール、好ましくは直鎖状又は分枝状の、飽和C6〜C30アルコール、より好ましくは、直鎖状又は分枝状の、飽和C12〜C20アルコールから選択することができる。飽和脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びこれらの混合物を挙げることができる。
本発明との関係において使用され得る脂肪酸は、より特定すると、6〜30個の炭素原子、特に9〜30個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和のカルボン酸から選択される。脂肪酸は、有利には、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、及びイソステアリン酸から選択される。
油の量は、水性組成物の総質量に対して、5から50質量%、好ましくは10から40質量%、より好ましくは15から30質量%の範囲であってよい。
・増粘剤
本発明による水性組成物は、少なくとも1種の増粘剤を含んでもよい。2種以上の増粘剤を組み合わせてもよい。増粘剤は、親水性でも親油性でもよい。
親油性増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、例えばCarbopol製品(カルボマー)及びPemulen製品(アクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートコポリマー)又はINCI名「ポリC10〜30アルキルアクリレート」を有するポリマー、例えばAir Products社製のIntelimer(登録商標)製品、例えばポリステアリルアクリレートである製品Intelimer(登録商標)IPA 13-1、又はベヘニルポリマーである製品30 Intelimer(登録商標)IPA 13-6から選択することができる親油性ポリマー増粘剤を挙げることができる。
親水性増粘剤としては、例えば、グルカン、変性及び非変性デンプン(例えば、例えば穀類に由来するもの、例えばコムギ、トウモロコシ又はコメ、野菜に由来するもの、例えばイエローピー、及び塊茎、例えばジャガイモ又はキャッサバ)、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストラン、セルロース、及びそれらの誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース)、マンナン、キシラン、リグニン、アラバン、ガラクタン、ガラクツロナン、キチン、キトサン、グルクロノキシラン、アラビノキシラン、キシログルカン、グルコマンナン、ペクチン酸及びペクチン、アルギン酸及びアルギネート、アラビノガラクタン、カラゲナン、寒天、グリコサミノグルカン、アラビアガム、トラガカントガム、ガッティガム、カラヤガム、カロブガム、ガラクトマンナン、例えばグアーガム、及びそれらの非イオン性誘導体(例えばヒドロキシプロピルグアー)、及びキサンタンガム、並びにこれらの混合物から選択することができる親水性非イオン性多糖増粘剤を挙げることができる。
増粘剤の量は、水性組成物の総質量に対して、0.01から10質量%、好ましくは0.1から5質量%、より好ましくは0.5から5質量%の範囲であってよい。
・乳化剤
本発明による水性組成物は、単独で又は混合物として使用される、両性、アニオン性、カチオン性又は非イオン性の界面活性剤から選択される少なくとも1種の乳化剤を含んでもよい。好ましくは、本組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含む。
本発明の組成物中に使用可能な非イオン性界面活性剤の例としては、ポリエトキシル化脂肪アルコール又はポリグリセロール化脂肪アルコール、例えば特に9〜50のオキシエチレン単位を含有するエチレンオキシドとラウリルアルコールとの付加物(INCI名としてラウレス-9からラウレス-50)、特にラウレス-9、例えば8〜24個の炭素原子を含む飽和又は不飽和鎖を持つポリオールと脂肪酸とのエステル、及びそれらのオキシアルキレン化誘導体、すなわちオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位を含むもの、例えばグリセロールとC8〜C24脂肪酸とのエステル、例えばステアリン酸グリセリル、及びそのオキシアルキレン化誘導体、特にポリオキシエチレン化ステアリン酸(モノ、ジ、及び/又はトリステアリン酸)グリセリル、例えばトリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、ポリオキシアルキレン化脂肪エステル、例えばポリオキシエチレン化脂肪エステル、例えば、エチレンオキシドとラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸のエステルとの付加物、及びそれらの混合物、特に9〜100のオキシエチレン単位を含有するもの、例えばステアリン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ステアリン酸PEG-9からステアリン酸PEG-50)、糖(スクロース、マルトース、グルコース、フルクトース、及び/又はアルキルグリコース)とC8〜C24脂肪酸とのエステル、例えば、トリステアリン酸スクロース、及びそのオキシアルキレン化誘導体、例えばトリステアリン酸スクロース、糖とC8〜C24脂肪アルコールとのエーテル、例えばカプリリル/カプリルグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、アルキルポリグリコシド及びシリコーン界面活性剤、例えばオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基を含有するポリジメチルシロキサン、例えば、PEG-10ジメチコン、ビス-PEG/PPG-14/14ジメチコン、ビス-PEG/PPG-20/20ジメチコン、及びPEG/PPG-20/6ジメチコン、並びにポリグリセリル脂肪酸エステル、例えばジカプリン酸ポリグリセリル-6、ジオレイン酸ポリグリセリル-6、カプリル酸ポリグリセリル-6、オレイン酸ポリグリセリル-2、及びポリリシノール酸ポリグリセリル-6、並びにこれらの混合物を挙げることができる。
乳化剤は、ジェミニ界面活性剤も含み得る。ジェミニ界面活性剤としては、旭化成ケミカルズ株式会社によってPellicer LB -30Gの商品名で販売されているジラウラミドグルタミドリジンナトリウムとブチレングリコールとの混合物(INCI名:ジラウラミドグルタミドリジンナトリウム)を挙げることができる。
乳化剤の量は、水性組成物の総質量に対して、0.1から30質量%、好ましくは1から20質量%、より好ましくは2から10質量%の範囲でであってよい。
・化粧料として許容される親水性有機溶媒
本発明による水性組成物は、少なくとも1種の化粧料として許容される親水性有機溶媒を含んでもよい。化粧料として許容される親水性有機溶媒には、例えば、1〜8個の炭素原子を有する実質的に直鎖状又は分枝状の低級一価アルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール及びイソブタノール;芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール及びフェニルエチルアルコール;ポリオール又はポリオールエーテル、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、プロパンジオール、カプリリルグリコール、ペンチレングリコール、ソルビトール、エチレングリコールのモノメチル、モノエチル及びモノブチルエーテル、プロピレングリコールエーテル、例えばプロピレングリコールのモノメチルエーテル、ジエチレングリコールアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールのモノエチルエーテル又はモノブチルエーテル;ポリエチレングリコール、例えばPEG-4、PEG-6及びPEG-8、並びにそれらの誘導体、並びにそれらの組合せを挙げることができる。
化粧料として許容される親水性有機溶媒の量は、水性組成物の総質量に対して、1から30質量%、好ましくは2から20質量%、より好ましくは3から10質量%の範囲であってよい。
・補助剤
本発明による水性組成物は、生理的に許容される媒体、カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性又は両性イオンポリマー又はこれらの混合物、ペプチド及びこれらの誘導体、タンパク質加水分解物、膨張剤、浸透剤、無機又は有機充填剤、酸化防止剤、中和剤、水酸化ナトリウム等の化粧料分野において通常使用される酸性化剤又は塩基性化剤、EDTA等の金属イオン封鎖剤、香料、皮膚軟化剤、分散剤、有機又は無機UVフィルター、染料及び/又は顔料、ビタミン又はプロビタミン、保湿剤、膜形成剤、セラミド、保存剤、例えばフェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、及びクロルフェネシン、共保存剤、並びに乳白剤から選択され得る、サンケア製品用の組成物中に従来から使用されている様々な補助剤も含有することができる。
追加の成分の量は限定されないが、本発明による水性組成物の総質量に対して0.1質量%〜30質量%とすることができる。
本発明の水性相のpHは、特に限定されない。水性相のpHは、3.0〜12.0、好ましくは4.0〜9.0の範囲であってもよい。本発明の水性相のpHは、化粧料分野において通常使用される酸性化剤又は塩基性化剤を使用して、所望の値へと調整することができる。
本発明による水性組成物は、溶液、ゲル、ローション、セラム、懸濁液、分散体、流体、乳液、ペースト、クリーム、エマルション(O/W又はW/O型)等の様々な形態をとることができる。
本発明による水性組成物を、例えばウェットシートマスク、ミスト、スプレー、又は局所塗布の形態で、ケラチン物質の表面上に塗布された、本発明による無水組成物に適用することができる。
本発明を、実施例によって、より詳細に説明することにする。しかしながら、これらの実施例が本発明の範囲を限定するものとは解釈すべきでない。
(実施例1及び比較例1)
実施例1(Ex.1)及び比較例1(Comp. Ex.1)による各無水組成物を、以下のTable 1(表1)に列挙した成分を均一になるように混合することによって調製した。それらの配合も、以下のTable 1(表1)に示す。成分の中でも、スクロースは、平均一次粒径が250μmのものをTereos Sucre France社から入手した(製品名:SUCRE SEMOULE SURFINE 250)。成分の量の数値は、全て、活性原料の「質量%」に基づく。
Figure 2021104934
[評価]
(レオロジー特性)
実施例1による無水組成物の粘弾特性を、25℃での設定間隔が30μmの40mm平行板を備えたDiscovery Hybrid Rheometer 2(TA instrument社)を使用して評価した。粘弾性は、周波数1Hz及び0.01〜1000%の歪(%)変動で測定した。
ヒステリシスは、0.1〜100秒-1の剪断サイクルを適用し、次いで100〜0.1秒-1に戻す以外は、上記の粘弾性解析と同じやり方で測定した。本発明におけるゲル組成物では、全ての剪断条件における最終粘度値の変化は、初期粘度値と比べて10%未満である。
粘弾性の結果を図1に示す。図1で見られるように、貯蔵弾性率G'と損失弾性率G''の交差点は、43.5Paの弾性率(Y軸)及び17.6%の歪(X軸)だった。加えて、G'の線形粘弾性領域は102Paを示し、G''の線形粘弾性領域は12.5Paを示した。
実施例1による組成物は、非常に低いレベルのヒステリシスを示し、すなわち、全ての剪断条件における最終粘度値の変化は、初期粘度値と比べて10%未満だった。
これに応じて、実施例1による無水組成物は、非常に好ましい粘弾性を示し、膨らんだ感触の快適なテクスチャをもたらすことができ、形状記憶ゲルのような性質を示すことができると言える。更に、本発明による無水組成物は、粒子が長時間析出しないため、改善された安定性、寿命、及び透明性を示すことができる。
(インビトロ透過実験)
実施例1及び比較例1による組成物を、以下のフランツセル(静的拡散セル)試験によって活性成分の経皮透過の性質について評価した。
実施例1及び比較例1それぞれの組成物5mg/cm2を、ブタの全層皮膚の表面の特定の領域に塗布した。次いで皮膚の表面を、指サックで覆われた指で3分間手動によりマッサージした。皮膚を空気中で2分間乾燥させた。次いで10mg/cm2の水性組成物を、無水組成物を塗布した皮膚表面上に塗布し、皮膚を30秒間マッサージした。水性組成物の配合を以下のTable 2(表2)に列挙した。成分の量の数値は、全て、Table 2(表2)中の活性原料の「質量%」に基づく。次いで皮膚をフランツセルに取り付けた。フランツセルは2cm2の適用領域を有し、セルレセプター液は、3mLのNaCl 0.9%(w/w)水溶液だった。レセプター液を試験中に攪拌した。ブタの皮膚を、上記の適用領域2cm2で、ドナーコンパートメントとレセプターコンパートメントとの間に置いた。ブタの皮膚の温度を32度に維持した。16時間後、皮膚表面を適当なプロトコルで洗浄して、皮膚表面に残留する全ての化学物質の除去を保証し、ブタの皮膚を取り出し、次いで10枚の連続テープストリップ(DSquam(登録商標))によって角質層を除去した。レセプター液中の活性成分(ヒドロキシプロピルテトラヒドロピラントリオール)、表皮、及び真皮をLC/MS/MSで分析した。各組成物のために、三重反復で3種のドナー(n=9)を使用した。
Figure 2021104934
ブタの皮膚の角質層を通過した活性成分の量(皮膚1cm2当たりのmg)の平均値を算出し、Table 3(表3)に示す。
Figure 2021104934
実施例1による組成物の使用は、活性成分の優れた透過性を示した。したがって、本発明による組成物及び美容方法は、皮膚等のケラチン物質のための活性成分の局所送達に非常に有用であると言える。

Claims (15)

  1. 皮膚等のケラチン物質のための無水組成物であって、
    (a)少なくとも1種の油と、
    (b)少なくとも1種の有機親油性ゲル化剤と、
    (c)少なくとも1種の水溶性粒子と
    を含む、無水組成物。
  2. (b)有機親油性ゲル化剤が、スチレンブロックコポリマー、半結晶性ポリマー、グルタミド系化合物、ポリアミド、及びこれらの混合物から選択され、好ましくはポリアミドである、請求項1に記載の無水組成物。
  3. (c)水溶性粒子の平均一次粒径が、10μm以上、好ましくは30μm以上、より好ましくは50μm以上、更により好ましくは100μm以上、特に200μm以上、且つ1mm以下、好ましくは800μm以下、より好ましくは600μm以下、更により好ましくは500μm以下である、請求項1又は2に記載の無水組成物。
  4. (c)水溶性粒子が、多糖粒子、単糖粒子、アミノ酸粒子、糖アルコール粒子、又はアスコルビン酸粒子、及びこれらの混合物を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の無水組成物。
  5. (a)油の量が、無水組成物の総質量に対して、50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更により好ましくは80質量%以上であり、且つ99質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更により好ましくは85質量%以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の無水組成物。
  6. (b)有機親油性ゲル化剤の量が、無水組成物の総質量に対して、1質量%以上、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更により好ましくは4質量%以上であり、且つ20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更により好ましくは7質量%以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の無水組成物。
  7. (c)水溶性粒子の量が、無水組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更により好ましくは0.5質量%以上であり、且つ15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更により好ましくは3質量%以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の無水組成物。
  8. 25℃及び周波数1Hzにおいてレオメーターで40mmのコーンプレートを使用して測定した場合、無水組成物の、ログスケールでの貯蔵弾性率(G')プロフィール及び損失弾性率(G'')の線形粘弾性領域が10-1Pa以上であり、G'及びG''の交差点の歪が4%超である、請求項1から7のいずれか一項に記載の無水組成物。
  9. 好ましくは25℃でのハンセン溶解度パラメーターδH(水素結合成分)が30未満であり、δX(体積依存性結合パラメーター:δX=(δD 2P 2)1/2)が25未満である、少なくとも1種のアルコールを更に含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の無水組成物。
  10. アルコールの量が、無水組成物の総質量に対して、0.5質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更により好ましくは5質量%以上であり、且つ25質量%以下、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更により好ましくは10質量%以下である、請求項9に記載の無水組成物。
  11. 皮膚等のケラチン物質のための美容方法であって、
    ケラチン物質に、請求項1から10のいずれか一項に記載の無水組成物を塗布する工程と、
    水を含む水性組成物を、塗布した無水組成物と接触させる工程と
    を含む、方法。
  12. 水性組成物が、好ましくは美白活性成分、老化防止活性成分、抗皺活性成分、又は酸化防止活性成分から選択される、皮膚等のケラチン物質のための少なくとも1種の活性成分を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 活性成分の量が、水性組成物の総質量に対して、0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更により好ましくは2質量%以上であり、且つ15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更により好ましくは5質量%以下である、請求項12に記載の方法。
  14. 水の量が、水性組成物の総質量に対して、20質量%以上、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更により好ましくは50質量%以上であり、且つ90質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下、更により好ましくは60質量%以下である、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 水性組成物を、塗布された無水組成物に、ウェットシートマスク、ミスト、スプレー、又は局所塗布の形態で適用する、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。
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