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JP2021077583A - 電池温調装置 - Google Patents

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JP2021077583A
JP2021077583A JP2019205274A JP2019205274A JP2021077583A JP 2021077583 A JP2021077583 A JP 2021077583A JP 2019205274 A JP2019205274 A JP 2019205274A JP 2019205274 A JP2019205274 A JP 2019205274A JP 2021077583 A JP2021077583 A JP 2021077583A
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heat exchange
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啓善 山本
Hiroyoshi Yamamoto
啓善 山本
浩 茶木田
Hiroshi Chakita
浩 茶木田
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Denso Corp
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Abstract

【課題】積層された電池セルの温度を調整する電池温調装置において、電池セルの膨張で発生する応力を緩和する。【解決手段】積層された複数の電池セル11と、電池セルとともに積層され、内部を流れる熱媒体と電池セルとを熱交換する複数の熱交換部20aを有する熱交換器20と、電池セルおよび熱交換部を積層した状態で固定する拘束部材52〜55とを設ける。隣り合う熱交換部の間には、1以上の電池セルが配置されている。熱交換部には、対向する電池セルの板面の中央部に対応する部位に電池セルの膨張を吸収する応力吸収部24が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、電池の温度を調整する電池温調装置に関する。
特許文献1には、積層された複数の電池セルの温度を調整する電池温調装置が開示されている。この電池温調装置では、内部を熱媒体が流れる熱交換器が蛇行状に折り曲げられており、隣接する電池セルの間に熱交換器が配置されている。
特表2016−526763号公報
しかしながら、電池セルは温度やSOCの変化によって膨張することがあり、さらに使用に伴う劣化によっても膨張することがある。積層された電池セルが拘束部材などによって固定されている場合には、電池セルの膨張によって、電池セルや熱交換器に過度の応力が印加されるおそれがある。
本発明は上記点に鑑み、積層された電池セルの温度を調整する電池温調装置において、電池セルの膨張で発生する応力を緩和することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の電池温調装置は、積層された複数の電池セル(11)と、熱交換器(20)と、拘束部材(52〜55)とを備えている。熱交換器は、電池セルとともに積層され、内部を流れる熱媒体と電池セルとを熱交換する複数の熱交換部(20a)を有する。拘束部材は、電池セルおよび熱交換部を積層した状態で固定する。隣り合う熱交換部の間には、1以上の電池セルが配置されている。熱交換部には、対向する電池セルの板面の中央部に対応する部位に電池セルの膨張を吸収する応力吸収部(24)が設けられている。
これにより、熱交換器自体の構造によって電池セルの膨張を吸収することができる。このため、電池セルの膨張を吸収するための他の部材を電池セルとともに積層する場合のように、装置全体の厚みが増大することを回避できる。
なお、上記各構成要素の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の電池温調装置の斜視図である。 第1実施形態の電池温調装置の平面図である。 第1実施形態の電池温調装置の正面図である。 電池温調装置の主要構成を示す平面図である。 電池温調装置の部分的な断面図である。 熱交換器の斜視図である。 第2実施形態の電池温調装置の部分的な断面図である。 第3実施形態の電池温調装置の部分的な断面図である。 第3実施形態の熱交換器の斜視図である。 第4実施形態の電池温調装置の正面図である。 第4実施形態の電池温調装置の部分的な正面図である。 第4実施形態の電池温調装置の部分的な断面図である。 第5実施形態の電池温調装置の部分的な断面図である。 第5実施形態の熱交換器の斜視図である。 熱交換器の変形例を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3に示すように、本実施形態の電池温調装置1は、電池モジュール10と、熱交換器20とを備えている。
電池モジュール10は、積層された複数の電池セル11によって構成されている。電池セル11は、平坦な板面を有する扁平形状となっている。本実施形態の電池セル11は扁平な直方体形状であり、矩形状の板面を有している。
複数の電池セル11は、それぞれの板面が平行となるように並列配置されている。電池セル11の板面は、電池セル11の積層方向と直交している。
電池セル11は、任意の種類の電池を用いることができ、本実施形態ではリチウムイオン電池を用いている。リチウムイオン電池は充放電可能な2次電池である。電池セル11の表面は、例えばポリプロピレンからなる絶縁フィルムで覆われている。
電池セル11としては、角型やラミネート型といった形状の電池を好適に用いることができる。このような形状の電池セル11は、温度、SOCの変化あるいは使用に伴う劣化によって、板面の中央付近が膨張するおそれがある。
熱交換器20は、内部を熱媒体が流通しており、電池セル11と熱媒体との熱交換を行う。これにより、電池セル11が冷却または加熱され、電池セル11が温度調整される。
熱交換器20は、例えばアルミニウムによって構成することができる。熱媒体としては、例えばエチレングリコール系の不凍液(LLC)を用いることができる。
熱交換器20は、帯状部材であり、電池モジュール10における電池セル11の積層方向の全長に渡って形成されている。以下、電池セル11の積層方向を「セル積層方向」という。図1、図3では紙面上下方向が熱交換器20の幅方向であり、図2、図4では紙面垂直方向が熱交換器20の幅方向である。なお、図4では、拘束部材52、53、54、55の図示を省略している。
熱交換器20は、熱交換部20aと接続部20bとを有している。熱交換器20において、熱交換部20aは、2つの電池セル11に挟まれた部位であり、電池セル11の板面に対応した形状となっている。接続部20bは、隣接する熱交換部20aを接続する部位である。熱交換部20aは電池セル11と接触しており、接続部20bは電池セル11と接触していない。
熱交換部20aは平板状となっており、接続部20bは湾曲している。複数の熱交換部20aは、セル積層方向に所定間隔で並列配置されている。熱交換部20aは、板面がセル積層方向に直交するように配置されており、熱媒体流れ方向がセル積層方向に直交している。隣接する熱交換部20aは接続部20bによって接続され、蛇行状の熱交換器20を構成している。つまり、熱交換器20は、蛇行状に折り曲げられたサーペンタイン型となっている。
電池セル11と、熱交換器20の熱交換部20aとが交互に積層して配置されている。隣接する熱交換部20aの間には、1以上の電池セル11が配置されている。本実施形態では、隣接する熱交換部20aの間に1つの電池セル11が配置されている。隣接する電池セル11の間には、熱交換器20の熱交換部20aが1つ配置されている。
積層された電池セル11の両端に、一組のエンドプレート50、51が配置されている。エンドプレート50、51は、両端に位置する電池セル11の外側に配置されている。エンドプレート50、51は、電池セル11に対応した形状となっており、電池セル11とともに積層されている。
一組のエンドプレート50、51は、拘束部材52、53、54、55で接続されている。拘束部材52、53、54、55は、一組のエンドプレート50、51の対応する角部同士を接続するように設けられている。積層された電池セル11と熱交換器20は、エンドプレート50、51の外側から所定の拘束荷重をかけられた状態で、拘束部材52、53、54、55によって固定されている。
図5、図6に示すように、熱交換器20は、内部に熱媒体通路が形成された扁平多穴チューブである。熱交換器20は、例えば押出成形によって形成することができる。本実施形態の熱交換器20では、押出成形によって一つの扁平多穴チューブを成形した後、接続部20bに対応する部位を曲げ加工することで蛇行状にしている。このため、熱交換部20aと接続部20bは一体的に構成されている。
熱交換器20の一端側には、流入部21および流出部22が設けられている。図2〜図4において、熱交換器20の左端が熱交換器20の一端側である。流入部21は、熱交換器20の内部に熱媒体を流入させる。流出部22は、熱交換器20の内部から熱媒体を流出させる。
熱交換器20の他端側には、流入部21から流入した熱媒体が流出部22に向かって折り返す折り返し部23が設けられている。図2〜図4において、熱交換器20の右端が熱交換器20の他端側である。折り返し部23は、エンドプレート51の内部に設けられている。流入部21から熱交換器20に流入した熱媒体は、折り返し部23で折り返して、流出部22から流出する。
図5は、熱交換器20における熱媒体流れ方向に直交する断面を示している。図5は、2つの電池セル11と3つの熱交換部20aのみを示している。図5では、紙面垂直方向が熱媒体流れ方向となっている。
図5に示すように、熱交換器20は、応力吸収部24と側方部25を有している。応力吸収部24および側方部25は、それぞれ板面が電池セル11に対向している。応力吸収部24および側方部25は、それぞれ熱交換器20の一端側から他端側に渡って設けられている。
熱交換部20aには、熱媒体流れ方向から見て中央付近に応力吸収部24が設けられており、熱媒体流れ方向から見て応力吸収部24の側方に側方部25が設けられている。換言すれば、応力吸収部24は、熱交換器20の幅方向における中央部に設けられている。側方部25は、熱交換器20の幅方向における両端部に設けられている。
応力吸収部24および側方部25は隣接しており、並列して設けられている。本実施形態では、応力吸収部24と側方部25は一体的に構成されている。
図5に示すように、応力吸収部24のセル積層方向における厚みは、熱交換部20aにおける他の部位よりも薄くなっている。具体的には、応力吸収部24のセル積層方向における厚みは、側方部25よりも薄くなっている。つまり、応力吸収部24は薄肉部であり、側方部25は厚肉部である。
図5では、電池セル11が膨張した場合の板面を破線で示している。図5に示すように、電池セル11が膨張すると、板面が熱交換器20に向かって膨らむ。電池セル11が膨張した場合には、板面の中央部の膨らみが最も大きくなる。
熱交換部20aにおいて、応力吸収部24は電池セル11の板面の中央部に対応した位置に設けられている。熱交換部20aにおいて、側方部25は電池セル11の板面の端部に対応した位置に設けられている。
電池セル11が膨張していない状態で、側方部25は電池セル11の板面に接触しているのに対し、応力吸収部24は電池セル11の板面に接触していない。つまり、応力吸収部24と電池セル11の板面との間に所定の隙間が形成されている。
本実施形態では、応力吸収部24は、熱交換器20における厚み方向の中心に設けられている。このため、応力吸収部24の両側の面と、それぞれ対向する電池セル11の板面との間に所定の隙間が形成されている。
電池セル11の膨張態様は、電池セル11の種類や形状などによって異なる。このため、応力吸収部24の厚みや、熱交換器20の幅方向における応力吸収部24の長さは、任意に設定することができる。本実施形態では、応力吸収部24の長さを熱交換器20の幅方向長さの50%程度としている。
図5、図6に示すように、熱交換器20の内部には、熱媒体が流通する複数の熱媒体流路20cが設けられている。図6に示すように、応力吸収部24と側方部25では、熱媒体流路20cの熱媒体流れ方向が反対になっている。また、応力吸収部24と側方部25では、それぞれの熱媒体流路20cの流路断面積の合計が等しくなっている。
熱媒体流れ方向において、応力吸収部24は折り返し部23の上流側に位置し、側方部25は折り返し部23の下流側に位置している。流入部21から熱交換器20の内部に流入した熱媒体は、応力吸収部24の熱媒体流路20cを流れる。応力吸収部24の熱媒体流路20cを流れた熱媒体は、折り返し部23で折り返した後、側方部25の熱媒体流路20cを流れ、流出部22から流出する。このため、応力吸収部24と側方部25では、熱媒体が逆方向に流れる。
このように、外部から流入した熱媒体は、応力吸収部24を流れた後に側方部25を流れる。応力吸収部24の熱媒体流路20cは上流側流路と位置付けられ、側方部25の熱媒体流路20cは下流側流路と位置付けられる。
応力吸収部24の熱媒体流路20cには、流入部21から流入した直後の比較的低温の熱媒体が流通する。側方部25の熱媒体流路20cには、電池セル11と熱交換して温度上昇した熱媒体が流通する。このため、応力吸収部24では、側方部25よりも熱媒体が低温となっている。
図5、図6に示すように、熱媒体流路20cは、仕切り部20dで仕切られている。応力吸収部24は、側方部25よりも仕切り部20dの間隔が広くなっている。つまり、熱交換器20の幅方向において、応力吸収部24は側方部25よりも熱媒体流路20cの長さが長くなっている。このため、外部応力が作用した場合に、応力吸収部24は側方部25よりも変形しやすくなっている。
以上説明した本実施形態の熱交換器20では、電池セル11の中央部に対応する部位に電池セル11の膨張を吸収するための応力吸収部24が設けられている。これにより、熱交換器20自体の構造によって電池セル11の膨張を吸収することができる。このため、電池セル11の膨張を吸収するための他の部材を電池セル11とともに積層する場合のように、装置全体の厚みが増大することを回避できる。
特に、電池セル11と熱交換部20aが拘束部材52、53、54、55によって固定されている場合には、電池セル11の膨張によって拘束荷重に対する反力が生じることを抑制できる。この結果、拘束部材52、53、54、55で固定された電池セル11および熱交換器20に過大な応力がかかることを抑制できる。さらに、エンドプレート50、51や拘束部材52、53、54、55に高強度な材料や構造を採用する必要がなくなるため、装置が高コスト化することを回避できる。
また、本実施形態では、応力吸収部24が熱交換部20aにおける他の部位より厚みが薄くなっている。これにより、電池セル11の膨張を確実に吸収することができる。
また、熱交換器20の応力吸収部24に対応する電池セル11の中央部では、熱交換器20と電池セル11が接触しにくいため、熱抵抗が大きくなる。これに対し、本実施形態の熱交換器20は、電池セル11の中央部に対応する応力吸収部24は電池セル11の端部に対応する側方部25よりも低温の熱媒体が流れるので、電池セル11の中央部を効率よく冷却できる。これにより、電池セル11の温度を均一化でき、電池セル11に温度バラツキが発生することを抑制できる。
また、本実施形態では、熱交換器20の幅方向において、応力吸収部24は側方部25よりも熱媒体流路20cの長さが長くなっており、応力吸収部24は側方部25よりも変形しやすくなっている。これにより、応力吸収部24は側方部25よりも電池セル11の膨張による応力を吸収しやすくなっている。
(第2実施形態)
次に、本発明の本第2実施形態について説明する。以下、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、本第2実施形態の熱交換器20では、応力吸収部24と電池セル11の間に、伝熱弾性部26が設けられている。伝熱弾性部26としては、熱伝導性を有する弾性部材を用いている。伝熱弾性部26によって、熱交換器20の応力吸収部24と電池セル11との間の熱交換を促進することができる。電池セル11が膨張した場合は、伝熱弾性部26は電池セル11の板面で押されて弾性変形し、電池セル11の膨張を吸収可能となっている。
第2実施形態によれば、応力吸収部24と電池セル11の間に伝熱弾性部26を設けることで、電池セル11の膨張を吸収しつつ、熱交換器20の応力吸収部24と電池セル11との間の熱交換効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の本第3実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8、図9に示すように、本第3実施形態の熱交換器20では、応力吸収部24と側方部25が別体であり、応力吸収部24と側方部25は分離されている。つまり、熱交換器20は、応力吸収部24を構成する部材と側方部25を構成する部材とからなる。
本第3実施形態によれば、応力吸収部24と側方部25を別体とすることで、応力吸収部24と側方部25が一体の場合よりも、応力吸収部24と側方部25との間の伝熱性能を低下させることができる。このため、応力吸収部24を流れる熱媒体と側方部25を流れる熱媒体との間の熱交換を抑制でき、応力吸収部24を流れる熱媒体が側方部25を流れる熱媒体から熱を受け取って温度上昇することを抑制できる。これにより、応力吸収部24の熱媒体をできるだけ低温のまま流入部21から離れた部位まで到達させることでき、積層された電池セル11全体の温度を均一化できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の本第4実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本第4実施形態では、上記第3実施形態と同様、熱交換器20の応力吸収部24と側方部25が別体として構成されている。また、応力吸収部24の厚みは側方部25よりも薄くなっている。
図10、図11に示すように、本第4実施形態では、応力吸収部24の熱交換部20aの間に2つの電池セル11が配置されている。同様に、側方部25の熱交換部20aの間に2つの電池セル11が配置されている。
本第4実施形態では、応力吸収部24と側方部25がセル積層方向にずれて配置されている。応力吸収部24と側方部25は、セル積層方向に電池セル11の1個分ずれて配置されている。応力吸収部24と側方部25は、異なる組み合わせの電池セル11の間に配置されている。
図12に示すように、熱交換器20の幅方向において、応力吸収部24aに隣り合う端部には、スペーサ27が設けられている。スペーサ27は、隣り合う熱交換部20aの隙間を確保するための部材であり、高い剛性を有していることが望ましい。スペーサ27としては、例えば合成樹脂や金属材料を用いることができる。
熱交換器20の幅方向において、側方部25に隣り合う中央部には、伝熱弾性部28が設けられている。伝熱弾性部28としては、熱伝導性を有する弾性部材を用いている。伝熱弾性部28によって、熱交換器20の側方部25と電池セル11との間の熱交換を促進することができる。電池セル11が膨張した場合は、伝熱弾性部28は電池セル11の板面で押されて弾性変形し、電池セル11の膨張を吸収可能となっている。
スペーサ27の厚みは、応力吸収部24の厚みと同一となっている。このため、応力吸収部24を挟む2つの電池セル11の間隔は、応力吸収部24の厚みと同一となっている。伝熱弾性部28の厚みは側方部25の厚みと同一となっている。このため、側方部25を挟む2つの電池セル11の間隔は、側方部25の厚みと同一となっている。
以上説明した本第4実施形態によれば、応力吸収部24と側方部25の位置をセル積層方向にずらすことで、応力吸収部24を挟む2つの電池セル11の間隔を側方部25を挟む2つの電池セル11の間隔よりも短くすることができる。これにより、電池温調装置1のセル積層方向の長さを短くすることができ、電池温調装置1を小型化することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の本第5実施形態について説明する。以下、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図13、図14に示すように、本第5実施形態では、応力吸収部24に突起部24aが設けられている。突起部24aは、対向する電池セル11に向かって突出するように設けられている。図13、図14は、突起部24aが応力吸収部24の両側に設けられている例を示しているが、突起部24aは応力吸収部24の少なくとも一方の面に設けられていればよい。
応力吸収部24は、突起部24aを含めた厚みが側方部25より薄くなっている。このため、電池セル11が膨張していない状態で、突起部24aは電池セル11の板面に接触していない。
以上説明した本第5実施形態では、応力吸収部24に突起部24aを設けることで、電池セル11の膨張を抑制できる。電池セル11は膨張によって電気的性能が低下することから、突起部24aによって電池セル11の膨張を抑制することで、電池セル11の電気的性能の低下を抑制できる。さらに、応力吸収部24に突起部24aを設けることで、応力吸収部24の熱伝導性を向上させることができ、熱交換効率を向上させることができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記第1実施形態では、応力吸収部24が熱交換器20における厚み方向の中心に位置しているが、図15に示すように、応力吸収部24が熱交換器20の厚み方向の中心からずれていれもよい。図15に示す例では、応力吸収部24が図中の左側に偏って配置されており、図中の右側に対向する電池セル11の膨張を効果的に吸収することが可能となる。このような応力吸収部24が設けられた熱交換器20は、電池セル11の両側の板面のうち一方の板面が膨張する構成に好適に用いることができる。
また、上記各実施形態では、熱交換器20の内部を熱媒体が折り返して流れるようにしたが、熱交換器20の内部を熱媒体が一方向に流れるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、熱交換器20を蛇行状のサーペンタイン型としたが、熱交換器20をサーペンタイン型以外の構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、応力吸収部24を熱交換器20の一端側から他端側に渡って設けたが、応力吸収部24は少なくとも電池セル11の板面と対向する熱交換部20aに設けられていればよい。
11 電池セル
20 熱交換器
20a 熱交換部
20b 接続部
24 応力吸収部
24a 突起部
25 側方部
26 伝熱弾性部
52〜55 拘束部材

Claims (8)

  1. 積層された複数の電池セル(11)と、
    前記電池セルとともに積層され、内部を流れる熱媒体と前記電池セルとを熱交換する複数の熱交換部(20a)を有する熱交換器(20)と、
    前記電池セルおよび前記熱交換部を積層した状態で固定する拘束部材(52〜55)と、
    を備え、
    隣り合う前記熱交換部の間には、1以上の前記電池セルが配置されており、
    前記熱交換部には、対向する前記電池セルの板面の中央部に対応する部位に前記電池セルの膨張を吸収する応力吸収部(24)が設けられている電池温調装置。
  2. 前記応力吸収部の前記電池セルの積層方向における厚みは、前記熱交換部における他の部位よりも薄くなっている請求項1に記載の電池温調装置。
  3. 前記応力吸収部と前記電池セルとの間には、伝熱性を有する弾性部材からなる伝熱弾性部(26)が設けられている請求項2に記載の電池温調装置。
  4. 前記熱交換部には、前記熱媒体の流れ方向から見て前記熱交換部の中央付近に前記応力吸収部が設けられ、前記熱媒体の流れ方向から見て前記応力吸収部の側方に側方部(25)が設けられており、
    前記応力吸収部は前記側方部よりも厚みが薄くなっている請求項2または3に記載の電池温調装置。
  5. 前記熱交換器は、内部を前記熱媒体が流れるとともに、隣接する前記熱交換部を接続する接続部(20b)を有しており、
    前記熱交換部と前記接続部は、積層された前記電池セルの全体に渡って蛇行状に形成されており、
    前記熱媒体は、前記熱交換器の一端側から他端側に向かって前記応力吸収部の内部を流れた後、前記他端側で折り返して前記一端側に向かって前記側方部の内部を流れる請求項4に記載の電池温調装置。
  6. 前記熱交換部において、前記応力吸収部と前記側方部は別体として構成されている請求項5に記載の電池温調装置。
  7. 前記応力吸収部と前記側方部は、異なる組み合わせの前記電池セルの間に配置されている請求項4ないし6のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  8. 前記応力吸収部の表面には、対向する前記電池セルに向かって突出する突起部(24a)が設けられている請求項2ないし7のいずれか1つに記載の電池温調装置。
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