JP2021076672A - キャリア及び2成分現像剤 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の第1実施形態に係るキャリアは、静電潜像の現像に好適に用いることができる。第1実施形態に係るキャリアは、現像装置内においてトナーと摩擦することで、トナーを例えば正に帯電させる。
第1実施形態に係るキャリアにおいて、キャリア粒子は、第1キャリア粒子及び第2キャリア粒子を含む。第1実施形態に係るキャリアは、第1キャリア粒子及び第2キャリア粒子以外のキャリア粒子を更に含んでもよいが、画像流れの発生をより抑制しつつ、多数枚の印刷後において、かぶりの発生をより抑制するためには、第1キャリア粒子及び第2キャリア粒子の合計含有率は、キャリア粒子の全質量に対して、90質量%以上であることが好ましく、100質量%であることが特に好ましい。
次に、第1実施形態に係るキャリアに含まれるキャリア粒子の要素について説明する。
まず、第1キャリア粒子について説明する。
第1キャリアコアは、磁性材料を含有することが好ましい。第1キャリアコアは、磁性材料の粒子であってもよいし、キャリアコア用結着樹脂と、キャリアコア用結着樹脂中に分散した磁性材料の粒子とを備えるキャリアコア(以下、樹脂キャリアコアと記載することがある)であってもよい。
第1コート層は、非磁性無機粒子を含まない。また、第1コート層は、例えば樹脂から構成される。第1コート層を構成する樹脂としては、熱可塑性樹脂を使用してもよいし、熱硬化性樹脂を使用してもよい。また、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを組み合わせて使用してもよい。なお、第1コート層には、添加剤が添加されていてもよい。
次に、第1キャリア粒子の好適な製造方法について説明する。まず、流動コーティング装置を用いて、第1コート層の原料を含む液(以下、第1コート液と記載することがある)を流動層中の第1キャリアコアに噴霧する。この際、例えば、第1コート液中の原料の濃度、及び第1コート液の噴霧量の少なくとも一方を変更することにより、得られる第1コート層の厚さを調整できる。
次に、第2キャリア粒子について説明する。
第2キャリアコアは、磁性材料を含有することが好ましい。第2キャリアコアとしては、例えば上述した第1キャリアコアの具体例で挙げたキャリアコアが使用できる。第1実施形態に係るキャリアでは、第2キャリアコアは、第1キャリアコアと同種のキャリアコアであってもよく、第1キャリアコアとは異なる種類のキャリアコアであってもよい。
第2コート層は、コート層用結着樹脂(以下、コート樹脂と記載することがある)、及び非磁性無機粒子を含む。なお、第2コート層は、コート樹脂及び非磁性無機粒子から構成されていてもよく、コート樹脂及び非磁性無機粒子以外に添加剤を更に含んでいてもよい。
画像流れの発生を更に抑制しつつ、多数枚の印刷後において、かぶりの発生を更に抑制するためには、コート樹脂が、シリコーン樹脂及び熱硬化性ポリアミドイミド樹脂からなる群より選ばれる一種以上であり、非磁性無機粒子が、酸化チタン粒子、酸化アルミニウム粒子及びチタン酸ストロンチウム粒子からなる群より選ばれる一種以上であることが好ましい。同じ理由から、コート樹脂が熱硬化性ポリアミドイミド樹脂であり、非磁性無機粒子が酸化チタン粒子であることがより好ましく、コート樹脂が熱硬化性ポリアミドイミド樹脂であり、非磁性無機粒子が導電化処理された酸化チタン粒子であることが更に好ましい。
次に、第2キャリア粒子の好適な製造方法について説明する。まず、流動コーティング装置を用いて、第2コート層の原料を含む液(以下、第2コート液と記載することがある)を流動層中の第2キャリアコアに噴霧する。第2コート液は、コート樹脂(又はコート樹脂の前駆体)、及び非磁性無機粒子を含む。第2コート液を第2キャリアコアに噴霧する際、例えば、第2コート液中の原料(より具体的には、コート樹脂、コート樹脂の前駆体、非磁性無機粒子等)の濃度、及び第2コート液の噴霧量の少なくとも一方を変更することにより、得られる第2コート層の厚さを調整できる。また、第2コート液中の非磁性無機粒子の濃度を変更することにより、得られる第2コート層中の非磁性無機粒子の量を調整できる。
第1実施形態に係るキャリアの製造方法としては、例えば混合機(より具体的には、ボールミル、ロッキングミキサー(登録商標)等)を用いて、第1キャリア粒子と第2キャリア粒子とを攪拌しながら混合する方法が挙げられる。こうした方法により、第1キャリア粒子と第2キャリア粒子とを含むキャリアが得られる。
次に、本発明の第2実施形態に係る2成分現像剤について説明する。第2実施形態に係る2成分現像剤(以下、現像剤と記載することがある)は、トナーと、上述した第1実施形態に係るキャリアとを含む。以下、上述した第1実施形態と重複する内容については、説明を省略する。
キャリア粒子(後述するキャリア粒子C1A、キャリア粒子C2A−1〜C2A−8、並びにキャリア粒子C2B−1及びC2B−2のいずれか)の粉体を常温硬化性のエポキシ樹脂中に分散させた後、得られた分散体を温度40℃の雰囲気で2日間硬化させて、硬化物を得た。続けて、ダイヤモンドナイフを備えたウルトラミクロトーム(ライカマイクロシステムズ株式会社製「EM UC6」)を用いて、得られた硬化物を切り出し、薄片試料を得た。得られた薄片試料の断面(キャリア粒子の断面)を、電界放出形走査電子顕微鏡(FE−SEM)(日本電子株式会社製「JSM−7600F」)を用いて、倍率10000倍で撮影した。
以下、キャリア粒子C1A、キャリア粒子C2A−1〜C2A−8、並びにキャリア粒子C2B−1及びC2B−2の作製方法について説明する。なお、以下において、非磁性無機粒子を含まないコート層を「第1コート層」とし、非磁性無機粒子を含むコート層を「第2コート層」として説明する。
(樹脂キャリアコアの作製)
温度計及び攪拌羽根を備えた3つ口フラスコをウォーターバスにセットし、フラスコ内に、磁性材料の粒子としてのマグネタイト粒子(三井金属株式会社製「MG−7300」、個数平均一次粒子径:0.25μm)100質量部と、フェノール13質量部と、濃度37質量%のホルムアルデヒド水溶液15質量部と、濃度25質量%のアンモニア水溶液4質量部と、イオン交換水16質量部とを入れた。
第1コート層の原料を含む液(第1コート液)として、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」、溶剤:トルエン、固形分濃度:50質量%)を、トルエンを用いて固形分濃度20質量%に希釈したコート液を準備した。転動流動コーティング装置(株式会社パウレック製「マルチプレックスMP−01」)に、樹脂キャリアコア(上述の手順で得られた樹脂キャリアコア)100質量部を投入し、樹脂キャリアコアを流動させながら、樹脂キャリアコアに向けて、上記第1コート液25質量部を噴霧した。
上述したキャリア粒子C1Aを作製するための樹脂キャリアコアの作製方法と同じ方法で、樹脂キャリアコアを得た。また、第2コート層の原料を含む液(第2コート液)として、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」、溶剤:トルエン、固形分濃度:50質量%)に酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」、個数平均一次粒子径:360nm)を添加した後、トルエンを用いて固形分濃度20質量%に希釈したコート液を準備した。使用した酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)は、導電化処理された酸化チタン粒子(導電化処理層:SbがドープされたSnO2層)であり、かつ非磁性無機粒子であった。また、第2コート液を準備する際の酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)の添加量は、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)の固形分100質量部に対して、30質量部であった。転動流動コーティング装置(株式会社パウレック製「マルチプレックスMP−01」)に上記樹脂キャリアコア100質量部を投入し、樹脂キャリアコアを流動させながら、樹脂キャリアコアに向けて、上記第2コート液25質量部を噴霧した。
以下の点を変更したこと以外は、キャリア粒子C2A−1の作製と同じ方法で、キャリア粒子C2A−2の粉体を得た。キャリア粒子C2A−2の第2コート層の厚さは、1.4μmであった。
キャリア粒子C2A−2の作製では、第2コート液を準備する際の酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)の添加量を、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)の固形分100質量部に対して、65質量部に変更した。
以下の点を変更したこと以外は、キャリア粒子C2A−1の作製と同じ方法で、キャリア粒子C2A−3の粉体を得た。キャリア粒子C2A−3の第2コート層の厚さは、1.2μmであった。
キャリア粒子C2A−3の作製では、第2コート液を準備する際の酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)の添加量を、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)の固形分100質量部に対して、100質量部に変更した。
以下の点を変更したこと以外は、キャリア粒子C2A−1の作製と同じ方法で、キャリア粒子C2A−4の粉体を得た。キャリア粒子C2A−4の第2コート層の厚さは、1.6μmであった。
キャリア粒子C2A−4の作製では、第2コート液として、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)に酸化アルミニウム粒子(チタン工業株式会社製「EC−700」、個数平均一次粒子径:380nm)を添加した後、トルエンを用いて固形分濃度20質量%に希釈したコート液を準備した。使用した酸化アルミニウム粒子(チタン工業株式会社製「EC−700」)は、導電化処理された酸化アルミニウム粒子(導電化処理層:SnがドープされたIn2O3層)であり、かつ非磁性無機粒子であった。また、キャリア粒子C2A−4用の第2コート液を準備する際の酸化アルミニウム粒子(チタン工業株式会社製「EC−700」)の添加量は、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)の固形分100質量部に対して、30質量部であった。
以下の点を変更したこと以外は、キャリア粒子C2A−1の作製と同じ方法で、キャリア粒子C2A−5の粉体を得た。キャリア粒子C2A−5の第2コート層の厚さは、1.4μmであった。
キャリア粒子C2A−5の作製では、第2コート液として、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)に酸化アルミニウム粒子(チタン工業株式会社製「EC−700」)を添加した後、トルエンを用いて固形分濃度20質量%に希釈したコート液を準備した。また、キャリア粒子C2A−5用の第2コート液を準備する際の酸化アルミニウム粒子(チタン工業株式会社製「EC−700」)の添加量は、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)の固形分100質量部に対して、65質量部であった。
以下の点を変更したこと以外は、キャリア粒子C2A−1の作製と同じ方法で、キャリア粒子C2A−6の粉体を得た。キャリア粒子C2A−6の第2コート層の厚さは、1.2μmであった。
キャリア粒子C2A−6の作製では、第2コート液として、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)に酸化アルミニウム粒子(チタン工業株式会社製「EC−700」)を添加した後、トルエンを用いて固形分濃度20質量%に希釈したコート液を準備した。また、キャリア粒子C2A−6用の第2コート液を準備する際の酸化アルミニウム粒子(チタン工業株式会社製「EC−700」)の添加量は、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)の固形分100質量部に対して、100質量部であった。
以下の点を変更したこと以外は、キャリア粒子C2A−1の作製と同じ方法で、キャリア粒子C2A−7の粉体を得た。キャリア粒子C2A−7の第2コート層の厚さは、1.2μmであった。
キャリア粒子C2A−7の作製では、第2コート液として、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)に、下記に示す調製方法により調製したチタン酸ストロンチウム粒子(個数平均一次粒子径:360nm)を添加した後、トルエンを用いて固形分濃度20質量%に希釈したコート液を準備した。また、キャリア粒子C2A−7用の第2コート液を準備する際のチタン酸ストロンチウム粒子の添加量は、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)の固形分100質量部に対して、65質量部であった。
まず、硫酸チタニル水溶液を加水分解して得られた含水酸化チタンのスラリーを、アルカリ水溶液で洗浄した。次いで、塩酸を用いて、洗浄後のスラリーのpHを0.7に調整して、チタニアゾルの分散液を得た。得られた分散液に水酸化ナトリウムを添加し、分散液のpHを4.5に調整した後、pH調整後の分散液(pH4.5の分散液)をイオン交換水で洗浄した。洗浄後の分散液の上澄み液は、電気伝導度が60μS/cmであった。次いで、ステンレス鋼製の反応容器内に、洗浄後の分散液と、水酸化ストロンチウム八水和物とを投入した。水酸化ストロンチウム八水和物の反応容器内への投入量は、分散液中の含水酸化チタン1モル部に対し、0.97モル部であった。次いで、反応容器内を窒素ガスで置換した後、反応容器内に蒸留水を添加した。蒸留水を添加した後の反応容器内容物中のストロンチウム(Sr)の濃度は、0.1モル/L以上2.0モル/L以下であった。次いで、窒素雰囲気下、反応容器内容物の温度を、85℃まで7℃/時の速度で上げた後、反応容器内容物を、温度85℃の条件で5時間反応させた。次いで、反応容器内容物を、その温度が25℃になるまで冷却した。冷却後の反応容器内容物の上澄み液を反応容器から除去した後、反応容器内容物をイオン交換水で洗浄した。次いで、ブフナー漏斗を用いて、洗浄後の反応容器内容物を固液分離し、得られた固形分を乾燥した。次いで、乾燥後の固形分を、粉砕機(日本ニューマチック工業株式会社製「ジェットミルI−2型」)を用いて、粉砕圧0.6MPaの条件で粉砕した。粉砕においては、衝突板としてセラミック製の平板を用いた。次いで、粉砕した固形分を、分級機(日鉄鉱業株式会社製「エルボージェットEJ−LABO型」)を用いて分級し、チタン酸ストロンチウム粒子の粉体を得た。得られたチタン酸ストロンチウム粒子は、非磁性無機粒子であった。
以下の点を変更したこと以外は、キャリア粒子C2A−1の作製と同じ方法で、キャリア粒子C2A−8の粉体を得た。キャリア粒子C2A−8の第2コート層の厚さは、1.3μmであった。
キャリア粒子C2A−8の作製では、第2コート液として、熱硬化性ポリアミドイミド樹脂溶液に酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)を添加した後、ジメチルスルホキシドを用いて固形分濃度20質量%に希釈したコート液を準備した。上記熱硬化性ポリアミドイミド樹脂溶液としては、荒川化学工業株式会社製「コンポセラン(登録商標)H901−2」を用いた。キャリア粒子C2A−8用の第2コート液を準備する際の酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)の添加量は、熱硬化性ポリアミドイミド樹脂溶液(荒川化学工業株式会社製「コンポセラン(登録商標)H901−2」)の固形分100質量部に対して、65質量部であった。また、キャリア粒子C2A−8の作製では、第2コート液で覆われた樹脂キャリアコアを、温度260℃の条件で1時間熱処理した。
以下の点を変更したこと以外は、キャリア粒子C2A−1の作製と同じ方法で、キャリア粒子C2B−1の粉体を得た。キャリア粒子C2B−1の第2コート層の厚さは、1.6μmであった。
キャリア粒子C2B−1の作製では、第2コート液を準備する際の酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)の添加量を、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)の固形分100質量部に対して、20質量部に変更した。
以下の点を変更したこと以外は、キャリア粒子C2A−1の作製と同じ方法で、キャリア粒子C2B−2の粉体を得た。キャリア粒子C2B−2の第2コート層の厚さは、1.2μmであった。
キャリア粒子C2B−2の作製では、第2コート液を準備する際の酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)の添加量を、加熱硬化型シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング株式会社製「SR2400」)の固形分100質量部に対して、110質量部に変更した。
[トナー母粒子の調製]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、回転速度2400rpmの条件で、結着樹脂としてのポリエステル樹脂(三井化学株式会社製「XPE258」)100質量部と、ポリプロピレンワックス(三洋化成工業株式会社製「ビスコール(登録商標)660P」)5質量部と、カーボンブラック(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ社製「REGAL(登録商標)330R」)5質量部と、正帯電性電荷制御剤(オリヱント化学工業株式会社製「BONTRON(登録商標)P−51」、成分:4級アンモニウム塩)1質量部とを3分間混合した。
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−10B」)を用いて、回転速度3500rpmかつジャケット温度20℃の条件で、前述の手順で得られたトナー母粒子100質量部と、疎水性シリカ粒子(日本アエロジル株式会社製「AEROSIL(登録商標)RA−200H」)1.0質量部とを、5分間混合した。これにより、トナー母粒子の表面に外添剤(疎水性シリカ粒子)の全量を付着させた。
次に、現像剤DA−1〜DA−8及びDB−1〜DB−6の調製方法について説明する。なお、以下において、「第1キャリア粒子」は、第1コート層を有するキャリア粒子である。また、「第2キャリア粒子」は、第2コート層を有するキャリア粒子である。
100質量部のキャリア粒子C1A(第1キャリア粒子)と、7質量部のキャリア粒子C2A−1(第2キャリア粒子)とを、粉体混合機(愛知電機株式会社製「ロッキングミキサー(登録商標)」)を用いて、回転速度80rpmの条件で30分間混合して、評価用キャリアを得た。得られた評価用キャリアにおいて、キャリア粒子C2A−1(第2キャリア粒子)の量は、キャリア粒子C1A(第1キャリア粒子)100質量部に対して、7質量部であった。
第2キャリア粒子の種類、及び第1キャリア粒子100質量部に対する第2キャリア粒子の量を、後述する表2に示すとおりとしたこと以外は、現像剤DA−1の調製と同じ方法で、現像剤DA−2〜DA−8及びDB−1〜DB−4をそれぞれ得た。なお、現像剤DA−2〜DA−8及びDB−1〜DB−4の調製において、評価用キャリアと評価用トナーとの混合比(評価用キャリア:評価用トナー)は、いずれも質量比で100:8であった。
キャリア粒子C2A−1(第2キャリア粒子)100質量部と、前述の方法で得られた評価用トナー8質量部とを、粉体混合機(愛知電機株式会社製「ロッキングミキサー(登録商標)」)を用いて30分間混合して、現像剤DB−5を得た。
キャリア粒子C2A−3(第2キャリア粒子)100質量部と、前述の方法で得られた評価用トナー8質量部とを、粉体混合機(愛知電機株式会社製「ロッキングミキサー(登録商標)」)を用いて30分間混合して、現像剤DB−6を得た。
[画像流れ]
評価機としては、カラー複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「TASKalfa 500ci」)を使用した。現像剤(評価対象:現像剤DA−1〜DA−8及びDB−1〜DB−6のいずれか)を評価機のブラック用現像装置に投入し、評価用トナー(前述の方法で得られた評価用トナー)を評価機のブラック用トナーコンテナに投入した。次いで、評価機を用いて、温度32.5℃かつ湿度80%RHの環境下、印字率5%の画像を印刷用紙(A4サイズの普通紙)に1000枚連続で印刷した。次いで、印刷後の評価機を、温度32.5℃かつ湿度80%RHの環境下に24時間静置した。
A:ハーフトーン画像がぼやけることなく出力されており、画像濃度むらも発生していなかった。
B:ハーフトーン画像がぼやけることなく出力されていたが、画像濃度むらが発生していた。
C:ハーフトーン画像が、画像流れによりぼやけた状態で出力されていた。
(初期、及び印字率20%の画像を1万枚印刷した後の現像性評価)
評価機としては、カラー複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「TASKalfa 500ci」)を用いた。現像剤(評価対象:現像剤DA−1〜DA−8及びDB−1〜DB−6のいずれか)を評価機のブラック用現像装置に投入し、評価用トナー(前述の方法で得られた評価用トナー)を評価機のブラック用トナーコンテナに投入した。次いで、温度23℃かつ湿度50%RHの環境下、上記評価機を用いて、印字率20%の画像を印刷用紙(A4サイズの普通紙)に1万枚連続で印刷した。この際、印字率20%の画像を印刷する前(以下、「初期」と記載する)と、印字率20%の画像を1万枚印刷した後の各々のタイミングにおいて、温度23℃かつ湿度50%RHの環境下、上記評価機を用いて、ソリッド部と空白部とを含むサンプル画像を、1枚の印刷用紙(A4サイズの普通紙)に形成した。次いで、印刷用紙に形成されたサンプル画像のソリッド部の画像濃度(ID)を、反射濃度計(X−Rite社製「RD914」)を用いて測定した。得られた画像濃度(ID)が1.30以上であれば、「画像品質が特に良い」と評価した。得られた画像濃度(ID)が1.00以上1.30未満であれば、「画像品質が良い」と評価した。得られた画像濃度(ID)が1.00未満であれば、「画像品質が良くない」と評価した。
評価機としては、カラー複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「TASKalfa 500ci」)を用いた。現像剤(評価対象:現像剤DA−1〜DA−8及びDB−1〜DB−6のいずれか)を評価機のブラック用現像装置に投入し、評価用トナー(前述の方法で得られた評価用トナー)を評価機のブラック用トナーコンテナに投入した。次いで、温度23℃かつ湿度50%RHの環境下、上記評価機を用いて、印字率5%の画像を印刷用紙(A4サイズの普通紙)に10万枚連続で印刷した。次いで、温度23℃かつ湿度50%RHの環境下、上記評価機を用いて、ソリッド部と空白部とを含むサンプル画像を、1枚の印刷用紙(A4サイズの普通紙)に形成した。次いで、印刷用紙に形成されたサンプル画像について、上記「初期、及び印字率20%の画像を1万枚印刷した後の現像性評価」と同じ方法で画像濃度(ID)及びかぶり濃度(FD)を得た。
現像剤DA−1〜DA−8及びDB−1〜DB−6のそれぞれについて、第2キャリア粒子の種類、第1キャリア粒子100質量部に対する第2キャリア粒子の量、及び画像流れの判定結果を、表2に示す。なお、表2において、第2キャリア粒子の量は、第1キャリア粒子100質量部に対する第2キャリア粒子の量(単位:質量部)を示す。また、表2において、第2キャリア粒子の量の欄の「−」は、第1キャリア粒子を使用せず、第2キャリア粒子のみをキャリア粒子として使用したことを意味する。また、現像剤DA−1〜DA−8及びDB−1〜DB−6のそれぞれについて、現像性評価の結果を、表3に示す。
11 :第1キャリアコア
12 :第1コート層
20 :第2キャリア粒子
21 :第2キャリアコア
22 :第2コート層
23 :コート層用結着樹脂
24 :非磁性無機粒子
Claims (6)
- キャリア粒子を含むキャリアであって、
前記キャリア粒子は、第1キャリア粒子及び第2キャリア粒子を含み、
前記第1キャリア粒子は、第1キャリアコアと、前記第1キャリアコアの表面を覆う第1コート層とを含み、
前記第2キャリア粒子は、第2キャリアコアと、前記第2キャリアコアの表面を覆う第2コート層とを含み、
前記第1コート層は、非磁性無機粒子を含まず、
前記第2コート層は、コート層用結着樹脂及び非磁性無機粒子を含み、
前記第2コート層中の前記非磁性無機粒子の量は、前記コート層用結着樹脂100質量部に対して、30質量部以上100質量部以下であり、
前記第2キャリア粒子の量は、前記第1キャリア粒子100質量部に対して、7質量部以上15質量部以下である、キャリア。 - 前記非磁性無機粒子は、酸化チタン粒子、酸化アルミニウム粒子及びチタン酸ストロンチウム粒子からなる群より選ばれる一種以上である、請求項1に記載のキャリア。
- 前記コート層用結着樹脂は、シリコーン樹脂及び熱硬化性ポリアミドイミド樹脂からなる群より選ばれる一種以上である、請求項1又は2に記載のキャリア。
- 前記第2コート層の厚さは、1.0μm以上2.0μm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャリア。
- 前記非磁性無機粒子の個数平均一次粒子径は、200nm以上500nm以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャリア。
- トナー粒子を含むトナーと、請求項1〜5のいずれか一項に記載のキャリアとを含有する、2成分現像剤。
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