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JP2021055755A - 転がり軸受 - Google Patents

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JP2021055755A JP2019179584A JP2019179584A JP2021055755A JP 2021055755 A JP2021055755 A JP 2021055755A JP 2019179584 A JP2019179584 A JP 2019179584A JP 2019179584 A JP2019179584 A JP 2019179584A JP 2021055755 A JP2021055755 A JP 2021055755A
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了介 中堂
Ryosuke Nakado
了介 中堂
城 宏
Hiroshi Jo
宏 城
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Abstract

【課題】転がり軸受自体の構成により、構成部材間の摩擦摺動が発生する部位に潤滑油を供給することが可能な転がり軸受を提供する。【解決手段】円錐ころ軸受3は、支持対象の回転部材であるカウンタシャフト24と共に回転する内輪31と、内輪31を囲む外輪32と、内輪31の外周面310に形成された内輪軌道面310a及び外輪32の内周面320に形成された外輪軌道面320aを転動する複数の円錐ころ33とを有する。外輪32には、潤滑油Lを内周面320に導く導油孔30が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の転動体が内輪と外輪との間に配置された転がり軸受に関する。
従来、複数の転動体が内輪と外輪との間に配置された転がり軸受が、例えば自動車のトランスミッションにおいて回転部材を支持するために用いられている。このような転がり軸受に対しては、構成部材間の摩擦による摩耗や発熱の抑制のため、潤滑油を供給する必要がある。また、支持対象の回転部材からラジアル荷重及びスラスト荷重を受ける部位に配置される転がり軸受としては、小端面及び大端面と円錐形状の転動面とを有する円錐ころを転動体として備え、円錐ころの大端面に対向する側面を有する大鍔部が内輪に設けられた円錐ころ軸受が用いられる場合がある。
特許文献1には、トランスミッションのカウンタシャフトを支持する円錐ころ軸受に、トルクコンバータや変速機に作動油を供給するオイルポンプの漏れ油を供給することが記載されている。オイルポンプの漏れ油は、ポンプボディに形成された第1漏れ油通路と、カウンタシャフトと平行にトランスミッションケースに形成された第2漏れ油通路と、第2漏れ油通路から流出した漏れ油を受ける受容部材と、受容部材に受容された漏れ油がカウンタシャフトの一端部側に向けて流下するようにトランスミッションケースに形成されたガイド通路とによって、円錐ころ軸受に供給される。
特開2013−72551号公報
特許文献1に記載のものでは、オイルポンプの漏れ油を潤滑油として円錐ころ軸受に供給するために、ポンプボディ及びトランスミッションケースに油路を形成する必要があり、加工工数が増大してしまうと共に、トランスミッションケースが大型化してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、転がり軸受自体の構成により、構成部材間の摩擦摺動が発生する部位に潤滑油を供給することが可能な転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、支持対象の回転部材と共に回転する内輪と、前記内輪を囲む外輪と、前記内輪の外周面に形成された内輪軌道面及び前記外輪の内周面に形成された外輪軌道面を転動する複数の転動体とを有する転がり軸受であって、前記外輪に、潤滑油を前記内周面に導く導油孔が形成されている、転がり軸受を提供する。
本発明によれば、転がり軸受自体の構成により、構成部材間の摩擦摺動が発生する部位に潤滑油を供給することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る転がり軸受としての円錐ころ軸受が用いられた自動車のトランスアクスルを水平方向に沿った断面で示す断面図である。 (a)は、円錐ころ軸受3を軸方向から見た図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。 外輪の一部を示す斜視図である。 (a)は、トランスアクスルケースの外輪保持部の鉛直方向の下端部における円錐ころ軸受の断面図である。(b)は、(a)のB部の拡大図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る転がり軸受としての円錐ころ軸受が用いられた自動車のトランスアクスルを水平方向に沿った断面で示す断面図である。図1では、図面左方が車幅方向の左側にあたり、図面右方が車幅方向の右側にあたる。以下、「左」及び「右」とは、車幅方向の左右をいうものとする。
駆動源としてのエンジン1の出力軸であるクランクシャフト11の回転駆動力は、トランスアクスル2を介して左右のドライブシャフト51,52に伝達され、左右の車輪に配分される。トランスアクスル2は、主な構成要素として、トランスアクスルケース20と、トルクコンバータ21と、変速機構22と、ドリブンギヤ23と、カウンタシャフト(反転軸)24と、ディファレンシャル機構25とを有している。図1では、トルクコンバータ21及び変速機構22の構成の詳細については図示を省略している。
トランスアクスルケース20は、ダイキャスト成形されたアルミニウム合金からなり、トルクコンバータ21、変速機構22、ドリブンギヤ23、カウンタシャフト24、及びディファレンシャル機構25を収容している。また、トランスアクスルケース20は、図略のマウント部材により、エンジン1と共に車体に弾性支持されている。
トルクコンバータ21は、不図示のポンプインペラ、タービンランナ、及びステータを有して構成され、クランクシャフト11の回転トルクを増幅して変速機構22の入力軸221に伝達する。変速機構22は、入力軸221の回転を変速し、入力軸221から入力された駆動力を出力ギヤ222から出力する。出力ギヤ222は、ドリブンギヤ23と噛み合わされている。出力ギヤ222のギヤ歯222a及びドリブンギヤ23のギヤ歯23aは、斜歯からなる。
カウンタシャフト24は、一対の円錐ころ軸受3,4によってトランスアクスルケース20に対して回転可能に支持されている。ドリブンギヤ23は、カウンタシャフト24にスプライン嵌合されてカウンタシャフト24に対する相対回転及び軸方向の相対移動が規制されており、カウンタシャフト24と一体に回転する。
カウンタシャフト24には、中空の円筒状であり、軸方向の一部にドライブギヤ241が設けられている。ドライブギヤ241は、ディファレンシャル機構25のリングギヤ251に噛み合わされている。ドライブギヤ241のギヤ歯241a及びリングギヤ251のギヤ歯251aは、斜歯からなる。
ディファレンシャル機構25は、リングギヤ251と一体に回転するデフケース252と、デフケース252に固定されたピニオンシャフト253と、ピニオンシャフト253に軸支された一対のピニオンギヤ254,254と、一対のピニオンギヤ254,254に噛み合う左側のサイドギヤ255及び右側のサイドギヤ256とを有している。サイドギヤ255,256には、左右のドライブシャフト51,52がそれぞれスプライン嵌合されている。なお、図1では、左右のドライブシャフト51,52を構成する等速ジョイントのアウタレースの一部を図示している。
リングギヤ251は、デフケース252の外周に配置され、複数のボルト257によってデフケース252に固定されている。デフケース252は、左右の両端部に配置された一対の円錐ころ軸受258,259により、トランスアクスルケース20に対して回転可能に支持されている。変速機構22の入力軸221の回転軸線O、カウンタシャフト24の回転軸線O、及びデフケース252の回転軸線Oは、互いに平行であり、水平方向に延在している。
トランスアクスルケース20には、左右のドライブシャフト51,52を挿通させる挿通孔201,202が形成されている。また、トランスアクスルケース20には、潤滑油が収容されており、この潤滑油によってトランスアクスルケース20内の各部の摺動が潤滑される。挿通孔201,202からの潤滑油の漏出は、シール部材261,262により抑止されている。
ドリブンギヤ23のギヤ歯23aのねじれ方向、及びカウンタシャフト24のドライブギヤ241のねじれ方向は、ドリブンギヤ23が出力ギヤ222から受ける噛み合い反力の軸方向の分力と、ドライブギヤ241がリングギヤ251から受ける噛み合い反力の軸方向の分力とが相殺される方向である。
本実施の形態では、前進駆動時において、ドリブンギヤ23には右側への軸方向移動力が作用し、ドライブギヤ241には左側への軸方向移動力が作用する。ただし、ドリブンギヤ23とドライブギヤ241との径差により、ドライブギヤ241に作用する軸方向移動力がドリブンギヤ23に作用する軸方向移動力よりも大きいため、カウンタシャフト24には、全体として左側への軸方向移動力が作用する。したがって、カウンタシャフト24を支持する一対の円錐ころ軸受3,4のうち、左側の円錐ころ軸受3が、右側の円錐ころ軸受4よりも大きなスラスト荷重を受ける。このため、左側の円錐ころ軸受3には、本発明の潤滑油供給構造が適用されている。以下、この円錐ころ軸受3について、詳細に説明する。
図2(a)は、円錐ころ軸受3を軸方向から見た図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。
円錐ころ軸受3は、内輪31と、内輪31を囲む外輪32と、内輪31と外輪32との間に配置された複数の転動体としての円錐ころ33と、複数の円錐ころ33を保持する保持器34とを有して構成されている。内輪31、外輪32、複数の円錐ころ33、及び保持器34は、円錐ころ軸受3の構成部材である。内輪31及び外輪32は、例えば浸炭鋼からなり、円錐ころ33は、例えば軸受鋼からなる。保持器34は、例えば合成樹脂からなる。図2(b)では、外輪32の中心軸線Cを一点鎖線で示している。
内輪31は、支持対象の回転部材であるカウンタシャフト24に外嵌され、カウンタシャフト24と共に回転する。外輪32は、トランスアクスルケース20に設けられた外輪保持部200に内嵌されて保持されている。
内輪31の外周面310には、円錐ころ33が転動する内輪軌道面310aが形成されている。外輪32の内周面320には、円錐ころ33が転動する外輪軌道面320aが形成されている。円錐ころ33は、内輪軌道面310a及び外輪軌道面320aを転動することにより、自転軸を中心として自転しながら、カウンタシャフト24の回転軸線Oを中心として公転する。
円錐ころ33は、直径が異なる小端面33a及び大端面33bを自転軸に沿った軸方向の両端部に有すると共に、小端面33a側から大端面33b側に向かって徐々に外径が大きくなる円錐状の外周面を転動面33cとして有している。内輪31には、大端面33bに対向する側面311aを有する大鍔部311及び小端面33aに対向する側面312aを有する小鍔部312が、内輪軌道面310aから径方向外方に突出して設けられている。大鍔部311及び小鍔部312は、内輪31に対する円錐ころ33の軸方向の位置を規定している。
外輪32の内周面320は、内輪31の大鍔部311の径方向外側と対向する端部の内径が小鍔部312の径方向外側と対向する端部の内径よりも大きく、小鍔部312の径方向外側と対向する端部から大鍔部311の径方向外側と対向する端部に近づくにつれて徐々に内径が大きくなるテーパ状となっている。
前述のように、円錐ころ軸受3は、カウンタシャフト24から左方向へのスラスト荷重を受けるので、円錐ころ33は、大端面33bが大鍔部311の側面311aを摺動しながら自転する。このため、仮に円錐ころ33の大端面33bと大鍔部311の側面311aとの間に潤滑油が供給されないと、摩耗や発熱が発生してしまう。そこで、本実施の形態では、潤滑油を導く導油孔30を外輪32に形成している。次に、図3及び図4を参照し、外輪32の構成及び導油孔30の作用について詳細に説明する。
図3は、外輪32の一部を、仮想線で示す円錐ころ33と共に示す斜視図である。図4(a)は、トランスアクスルケース20の外輪保持部200の鉛直方向の下端部における円錐ころ軸受3の断面図である。図4(b)は、図4(a)のB部の拡大図である。
本実施の形態では、外輪32の周方向の8か所に、導油孔30が等間隔に形成されている。それぞれの導油孔30は、外輪32を軸方向に貫通しており、その一端部に潤滑油が導入される導入口301が設けられ、他端部に潤滑油が導出される導出口302が設けられている。導出口302は、外輪の軸方向両端部のうち、内輪31の大鍔部311の径方向外側と対向する端部、すなわち大径側の端部の近傍における内周面320に開口している。導入口301は、内輪31の大鍔部311の径方向外側と対向する端部とは反対側の端部、すなわち小径側の端部に開口している。
図4(a)に示すように、外輪32における小径側の端部には、潤滑油Lが溜まる凹部321が形成されている。凹部321は、外輪32の小径側の端部における軸方向端面32aから軸方向に窪むように、周方向全体にわたって環状に形成されている。このため、外輪32の軸方向端面32aと凹部321の底面321aとの間には、段差面321bが形成されている。導油孔30の導入口301は、段差面321bよりも内径側で凹部321の底面321aに開口しており、凹部321に溜まった潤滑油Lが導入口301に導入される。
導入口301に導入された潤滑油Lは、導油孔30によって外輪32の内周面320に導かれる。導油孔30は、例えば直径が1mm程度の丸孔であり、導出口302が導入口301よりも外輪32の径方向外方に位置するように、外輪32の中心軸線Cに対して傾斜して形成されている。このため、外輪保持部200の下端部における導油孔30は、導出口302が導入口301よりも鉛直方向の下方に位置し、潤滑油Lが重力によって導入口301から導出口302に流れやすくなっている。中心軸線Cに対する導油孔30の傾斜角は、例えば1〜2°である。
外輪保持部200は、外輪32の軸方向端面32aが当接する外環面200aと、外環面200aの内側に形成された内環面200bと、外輪32の外周面32cと対向し、外輪32が例えば圧入によって嵌合される嵌合面200cとを有している。内環面200bは、外環面200aに対して外輪32から離間する方向にオフセットして形成され、外輪32の凹部321の底面321aと隙間を介して対向している。外環面200aは、内径側の一部が凹部321の底面321aと隙間を介して対向している。
凹部321の底面321aと内環面200bとの間には、凹部321の底面321aと外環面200aとの間よりも大きな隙間が形成される。潤滑油Lは、外輪保持部200への流入量が少ない場合には凹部321の底面321aと外環面200aとの間のみに貯溜され、流入量が多くなると、凹部321の底面321aと内環面200bとの間にも貯溜される。なお、外輪保持部200には、例えばドリブンギヤ23の回転によって掻き上げられた潤滑油Lが、例えば嵌合面200cに形成された切り欠きから流入する。外輪保持部200の下端部は、流入した潤滑油Lの貯溜部となっている。
図4(b)に拡大して示すように、円錐ころ33は、転動面33cと大端面33bとの間に面取り部Rを有している。面取り部Rは、転動面33cと大端面33bとを滑らかに連続させるように、円弧状に形成されている。外輪32の内周面320には、円錐ころ33の自転軸O(図4(b)に示す)に対して垂直な方向に沿って面取り部Rと対向する部位に、導油孔30の導出口302が開口している。図4(b)では、この部位の範囲をRaで示している。なお、図4(b)では、導出口302の全体がRaで示される範囲に形成された場合について図示しているが、導出口302は、少なくとも一部がRaで示される範囲に形成されていればよい。
このように、導出口302は、外輪軌道面320aよりも外輪32の大径側の端部における軸方向端面32b側の内周面320に開口している。これにより、円錐ころ33が外輪軌道面320aを転動しても、転動面33cが導出口302の周縁のエッジ部に接触することがなく、転動面33cに傷等が発生することが抑止されている。なお、円錐ころ33における転動面33cは、円錐ころ33の転動時に外輪軌道面320aに接触し得る部分をいい、円錐ころ33がクラウニング形状に形成されている場合には、僅かな曲率で形成されたクラウニング部も転動面33cに含まれる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上のように構成された円錐ころ軸受3は、導入口301から導入された潤滑油Lが導油孔30を導出口302に向かって図4(a)に示す矢印A方向に流れ、導出口302から導出されて円錐ころ33の面取り部Rに付着し、円錐ころ33の自転に伴って内輪31側に向かって矢印A方向に移動して、円錐ころ33の大端面33bと大鍔部311の側面311aとの間に供給される。
これにより、円錐ころ33の大端面33bが大鍔部311の側面311aを摺動することによる摩耗や摩擦熱の発生が抑制される。また、導油孔30には、外輪保持部200の下端部に貯溜された潤滑油Lが導入されるので、例えばオイルポンプから円錐ころ軸受3に潤滑油を導くための油路をトランスアクスルケース20に設けなくとも、潤滑油Lを円錐ころ33の大端面33bと大鍔部311の側面311aとの間に供給することが可能となる。
また、本実施の形態では、複数の導油孔30、具体的には8つの導油孔30が外輪32に形成されているので、少なくとも何れかの導油孔30の導入口301は、潤滑油Lが溜まる部分に開口する。このため、トランスアクスルケース20に外輪32を組み付ける際に、外輪保持部200に対する外輪32の周方向位置を位置合わせすることなく、外輪32の組み付けが可能である。なお、外輪32に導油孔30を1つのみ形成し、当該導油孔30が鉛直方向の下端部に位置するように外輪32を組み付けてもよい。この場合、外輪32がクリープして回転しないように、外輪32をトランスアクスルケース20の外輪保持部200に組み付けることが望ましい。
また、本実施の形態では、外輪32に導油孔30を形成したので、カウンタシャフト24の回転に伴う遠心力の影響を受けずに潤滑油Lが導入口301から導油孔30に導入される。つまり、仮に潤滑油Lを導く導油孔を内輪31に形成した場合には、カウンタシャフト24の回転に伴う遠心力により、当該導油孔に潤滑油Lが導入されにくくなるが、本実施の形態では、外輪32に導油孔30が形成されているので、潤滑油Lが遠心力の影響を受けずに導入口301から導油孔30に円滑に導入される。
(付記)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、この実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、一部の構成を省略し、あるいは構成を追加もしくは置換して、適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、カウンタシャフト24を支持する一対の円錐ころ軸受3,4のうち、左側の円錐ころ軸受3に本発明を適用した場合について説明したが、右側の円錐ころ軸受4に本発明を適用してもよい。また、デフケース252を支持する円錐ころ軸受258,259に本発明を適用することも可能である。
また、上記実施の形態では、自動車のトランスアクスル2に用いられる円錐ころ軸受3に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、トランスアクスル以外の装置に用いられる円錐ころ軸受に本発明を適用してもよい。またさらに、本発明を円錐ころ軸受以外の転がり軸受、例えば玉軸受や円筒ころ軸受に適用してもよい。
3…円錐ころ軸受(転がり軸受) 30…導油孔
301…導入口 302…導出口
31…内輪 310…外周面
310a…内輪軌道面 311…大鍔部
311a…側面 32…外輪
320…内周面 320a…外輪軌道面
321…凹部 C…中心軸線
L…潤滑油 O…自転軸
R…面取り部

Claims (6)

  1. 支持対象の回転部材と共に回転する内輪と、前記内輪を囲む外輪と、前記内輪の外周面に形成された内輪軌道面及び前記外輪の内周面に形成された外輪軌道面を転動する複数の転動体とを有する転がり軸受であって、
    前記外輪に、潤滑油を前記内周面に導く導油孔が形成されている、
    転がり軸受。
  2. 前記転動体は、直径が異なる小端面及び大端面を両端部に有すると共に、前記小端面側から前記大端面側に向かって徐々に外径が大きくなる円錐状の外周面を転動面として有する円錐ころであり、
    前記内輪には、前記大端面に対向する側面を有する大鍔部が径方向外方に突出して設けられており、
    前記導油孔は、前記外輪の軸方向両端部のうち前記大鍔部の外側に対向する端部の近傍における前記内周面に、前記潤滑油を導出する導出口が開口している、
    請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記円錐ころは、前記転動面と前記大端面との間に面取り部を有し、
    前記導油孔は、前記円錐ころの自転軸に対して垂直な方向に沿って前記面取り部と対向する部位に前記導出口が開口している、
    請求項2に記載の転がり軸受。
  4. 前記導油孔は、前記潤滑油が導入される導入口が、前記大鍔部の外側に対向する端部とは反対側の端部に開口している、
    請求項2又は3に記載の転がり軸受。
  5. 前記外輪には、前記導入口が形成された側の端部に前記潤滑油が溜まる凹部が形成されており、
    前記凹部に貯溜された前記潤滑油が前記導入口に導入される、
    請求項4に記載の転がり軸受。
  6. 前記導油孔は、前記導出口が前記導入口よりも前記外輪の径方向外方に位置するように、前記外輪の中心軸線に対して傾斜して形成されている、
    請求項4又は5に記載の転がり軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117450171A (zh) * 2023-12-04 2024-01-26 山东航行万里汽车轴承有限公司 一种自润滑密封圆锥滚子轴承

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