JP2021052720A - 歩行型管理機 - Google Patents

Abstract

【課題】給油作業を容易に行うことが可能な歩行型管理機を提供する。【解決手段】操縦ハンドル２０と、操縦ハンドル２０よりも後側に配置され、燃料容器Ａを支持可能な支持部５０と、を具備し、操縦ハンドル２０は、使用位置と折り畳み位置の間で揺動可能に設けられ、支持部５０は、操縦ハンドル２０が使用位置に揺動された状態において、操縦ハンドル２０よりも後側に配置され、燃料容器Ａを支持可能であり、かつ、操縦ハンドル２０が折り畳み位置に揺動された状態において、燃料容器Ａを吊り下げ可能である【選択図】図５

Description

本発明は、給油の際に用いられる燃料容器を支持する支持部を具備する歩行型管理機の技術に関する。

従来、給油の際に用いられる燃料容器を支持する支持部を具備する歩行型管理機の技術は公知となっている。例えば、特許文献１に記載の如くである。

特許文献１に記載の歩行型管理機は、ハンドル部（操縦ハンドル）及び給油タンク載置プレート（支持部）等を具備する。給油タンク載置プレートは、ハンドル部に取り付けられる。

特許文献１に記載の歩行型管理機においては、給油タンク載置プレートに給油タンク（燃料容器）を載置して、給油作業を行うことができる。しかしながら、給油タンク載置プレートがハンドル部から前方へ延びるように形成されているため、給油タンクは、ハンドル部よりも前方（燃料タンク側）に配置され、燃料タンクとの間のスペースを確保し難くなってしまう。このため、給油タンクから燃料タンクへと燃料を給油するためのポンプ（例えば、サイフォン型のポンプ等）を使用するスペースが確保し難くなる等、給油作業を行い難くなってしまう可能性があった。

特開２０１８−４６７７６号公報

本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、給油作業を容易に行うことが可能な歩行型管理機を提供するものである。

本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。

即ち、請求項１においては、操縦ハンドルと、前記操縦ハンドルよりも後側に配置され、燃料容器を支持可能な支持部と、を具備するものである。

請求項２においては、前記操縦ハンドルは、使用位置と折り畳み位置の間で揺動可能に設けられ、前記支持部は、前記操縦ハンドルが前記使用位置に揺動された状態において、前記操縦ハンドルよりも後側に配置され、前記燃料容器を支持可能であり、かつ、前記操縦ハンドルが前記折り畳み位置に揺動された状態において、前記燃料容器を吊り下げ可能である。

請求項３においては、前記支持部は、前記操縦ハンドルに対して着脱可能に設けられるものである。

請求項４においては、前記支持部は、前記操縦ハンドルに対して揺動可能、かつ複数の揺動位置で揺動を規制可能である。

請求項５においては、前記支持部は、前記操縦ハンドルに対して収納される収納位置で揺動を規制可能である。

請求項６においては、前記支持部は、ドリンクホルダを具備するものである。

本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。

請求項１においては、給油作業を容易に行うことができる。

請求項２においては、給油作業を容易に行うことができる。

請求項３においては、支持部が作業の邪魔になるのを防止することができる。

請求項４においては、支持部の揺動位置を、燃料容器を支持し易い位置に適宜調整することができる。

請求項５においては、支持部が作業の邪魔になるのを防止することができる。

請求項６においては、利便性を向上させることができる。

本実施形態に係る歩行型管理機を示す斜視図。 同じく、側面図。 （ａ）揺動部、係合部及び支持部を示す斜視図。（ｂ）同じく、側面図。 （ａ）同じく、背面図。（ｂ）同じく、平面図。 支持部に燃料容器を載置した状態を示す拡大側面図。 操縦ハンドルを折り畳み位置まで揺動させた状態における歩行型管理機を示す斜視図。 同じく、側面図。 同じく、平面図。 支持部に燃料容器を吊り下げた状態を示す拡大側面図。 支持部を揺動部に近接させた状態を示す拡大側面図。 変形例に係る支持部を示す斜視図。

以下では、図中の矢印Ｕ、矢印Ｄ、矢印Ｆ、矢印Ｂ、矢印Ｌ及び矢印Ｒで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。

以下では、図１及び図２を参照して、本発明の一実施形態に係る歩行型管理機１について説明する。

歩行型管理機１は、機体フレーム２、エンジン３、燃料タンク４、ボンネット５、カバー６、ミッションケース７、耕耘爪８、クラッチ機構９、フェンダ１０、固定フレーム１１、移動輪１２、抵抗棒１３、成形体１４、ハンドル連結部１５、操縦ハンドル２０及び支持部５０等を具備する。

機体フレーム２は、板材を適宜折り曲げて形成される部材である。機体フレーム２の前部には、開口部を下方に向けた正面視略Ｕ字状のバンパー２ａが設けられる。エンジン３は、機体フレーム２に載置される。燃料タンク４は、エンジン３の後方に配置される。当該エンジン３及び燃料タンク４は、ボンネット５によって覆われる。また、燃料タンク４のキャップ４ａは、ボンネット５の上面から露出するように設けられる。エンジン３の左側方には、エンジン３の動力をミッションケース７に伝達するクラッチ機構９を覆うカバー６が設けられる。

ミッションケース７は、機体フレーム２の後部に固定される。ミッションケース７は、エンジン３からの動力が伝達されることで回転する回転軸７ａを有する。回転軸７ａには、耕耘爪８が固定される。クラッチ機構９は、耕耘爪８の回転及び回転の停止を切り替えるためのものである。本実施形態のクラッチ機構９としては、プーリに巻回されたベルトに張力（テンション）を付与することで動力を伝達可能とする、いわゆるベルトテンションクラッチを想定している。

ミッションケース７の左方及び右方には、耕耘爪８を上方から覆うフェンダ１０が配置される。また、ミッションケース７の後部には、固定フレーム１１が固定される。

固定フレーム１１は、ブラケット１１ａ及びハンドルフレーム１１ｂ等を固定するためのフレームである。固定フレーム１１には、ブラケット１１ａを介して移動輪１２、抵抗棒１３、成形体１４が回動可能に設けられる。

ハンドルフレーム１１ｂは、操縦ハンドル２０を支持するためのフレームである。ハンドルフレーム１１ｂは、後上方へ延びるように形成される。ハンドルフレーム１１ｂの後上端部には、ハンドル連結部１５が連結される。ハンドル連結部１５は、ハンドルフレーム１１ｂと操縦ハンドル２０とを連結するものである。ハンドル連結部１５は、ノブ付きボルト１５ａを締めることで、操縦ハンドル２０をハンドルフレーム１１ｂに対して固定することができる。

操縦ハンドル２０は、作業者が操縦するためのものである。操縦ハンドル２０は、操作可能なレバー２４を具備する。レバー２４は、ケーブル（不図示）を介してクラッチ機構９と接続される。支持部５０は、予備の燃料が貯溜された持ち運び可能な燃料容器Ａ（図７参照）を支持するためのものである。なお、操縦ハンドル２０及び支持部５０については後述する。

以上の如く構成された歩行型管理機１は、操縦ハンドル２０のレバー２４が操作されることで、前記ベルトに張力が付与されてクラッチ機構９が作動される。これにより、エンジン３からの動力が回転軸７ａへと伝達される。これによって、歩行型管理機１は、耕耘爪８を回転させて圃場を耕耘することができる。このとき、図２等に示すような成形体１４を下方に向けた状態とすることで、耕耘爪８で耕耘した土を押圧して畝を成形することができる。また、抵抗棒１３を適宜回動させて抵抗棒１３を下方に向けることで、圃場に抵抗棒１３を挿して抵抗を生じさせ、歩行型管理機１の前進速度を調整することができる。

また、歩行型管理機１は、レバー２４の操作が解除されることで、前記ベルトへの張力の付与が停止され、クラッチ機構９の作動が停止される。これにより、耕耘爪８の回転が停止される。

以下では、図１から図４を参照して、操縦ハンドル２０及び支持部５０について説明する。

図１及び図２に示す操縦ハンドル２０は、揺動部２１、係合部２２、グリップ２３及びレバー２４を具備する。

揺動部２１は、ハンドルフレーム１１ｂに対して前後に揺動する部分である。揺動部２１は、略筒状の部材を適宜折り曲げて形成される。揺動部２１は、後上方に延びた端部を後方へ曲げたような側面視略Ｌ字状に形成される。揺動部２１は、左右一対設けられる。図３及び図４に示す揺動部２１は、前側取付部２１ａ、第一延出部２１ｂ、第二延出部２１ｃ及び把持部２１ｄを具備する。

前側取付部２１ａは、後述する係合部２２が取り付けられる部分である。前側取付部２１ａは、板面を左右に向けた略板状に形成される。

第一延出部２１ｂは、前側取付部２１ａから略後方へ延出する部分である。より詳細には、一対の第一延出部２１ｂは、それぞれ前側取付部２１ａから左右外側に広がりながら後上方へと延出するように形成される。第二延出部２１ｃは、第一延出部２１ｂからさらに略後方へ延出する部分である。より詳細には、一対の第二延出部２１ｃは、それぞれ第一延出部２１ｂから左右外側に広がりながら後上方へと延出するように形成される。平面視において、第二延出部２１ｃの傾斜角度（前後方向に対する傾斜角度）は、第一延出部２１ｂの傾斜角度よりも小さく（緩く）なるように形成される（図４（ｂ）参照）。また、側面視において、第二延出部２１ｃの傾斜角度は、第一延出部２１ｂの傾斜角度と同一となるように（側面視で一直線状に延びるように）形成される（図３（ｂ）参照）。

把持部２１ｄは、作業者が歩行型管理機１を操縦するときに握る部分である。把持部２１ｄは、第二延出部２１ｃから略後方へ延出するように形成される。把持部２１ｄには、グリップ２３が設けられる（図１及び図２参照）。

係合部２２は、ハンドル連結部１５と係合する部分である。係合部２２は、略円板状に形成される。係合部２２は、左右一対の前側取付部２１ａの左右内側面にそれぞれ固定される。係合部２２の左右内側面には、複数の凹凸が形成されている（不図示）。

図１及び図２に示すレバー２４は、作業者が耕耘爪８を回転させる（クラッチ機構９を作動させる）ときに握る部分である。レバー２４は、左側の揺動部２１の後上端部に揺動操作可能に設けられる。

このように構成される操縦ハンドル２０は、ハンドルフレーム１１ｂに対して揺動可能に設けられる。具体的には、前側取付部２１ａ（係合部２２）は、ハンドル連結部１５を左右外側から挟むように配置される。この状態でノブ付きボルト１５ａを締めると係合部２２がハンドル連結部１５を左右から挟みこみ、係合部２２の凹凸がハンドル連結部１５と係合する。これによって、操縦ハンドル２０をハンドルフレーム１１ｂに対して固定することができる。また、ノブ付きボルト１５ａを緩めることで、係合部２２とハンドル連結部１５との係合が解除され、操縦ハンドル２０をハンドルフレーム１１ｂに対して任意の位置まで揺動させることができる。

歩行型管理機１は、操縦ハンドル２０が図１及び図２に示す揺動位置（第一延出部２１ｂ及び第二延出部２１ｃが側面視においてハンドルフレーム１１ｂと一直線状に延びる揺動位置）で固定されて操縦される。具体的には、グリップ２３が把持されると共に、レバー２４が揺動操作されて耕耘爪８が回動され、耕耘作業が行われる。以下では、図１及び図２に示す操縦ハンドル２０の揺動位置を「使用位置」と称する。また、図３及び図４は、使用位置に揺動された揺動部２１及び支持部５０のみを示したものである。以下では、このような図３及び図４を用いて（通常位置を基準として）、支持部５０を説明する。

支持部５０は、前述の如く、燃料容器Ａを支持するためのものである。支持部５０は、略筒状の部材を適宜組み合わせた枠状に形成される。支持部５０は、平面視略Ｄ字状に形成される（図４（ｂ）参照）。支持部５０は、揺動部２１に固定される。支持部５０は、第一支持部６０、第二支持部７０及び締結部８０を具備する。

第一支持部６０は、軸線方向を左右方向に向けた筒状に形成される。第一支持部６０は、後述する締結部８０が締結可能となるように、例えば、両端部の内周面に雌ねじ部が形成されている。第一支持部６０の左端部は、後述する締結部８０が締結されることによって左側の揺動部２１の中途部（第一延出部２１ｂ）に連結される。第一支持部６０の右端部は、締結部８０が締結されることによって右側の揺動部２１の中途部（第一延出部２１ｂ）に連結される。

第二支持部７０は、略筒状の部材を適宜折り曲げることによって構成される。第二支持部７０は、開口部を前方へ向けた平面視略Ｕ字状に形成される。第二支持部７０は、延出部７１及び連結部７２を具備する。

延出部７１は、第一支持部６０から延出する部分である。延出部７１は、左右一対形成される。左右の延出部７１は、第一支持部６０の端部にそれぞれ固定される。以下では、左右の延出部７１を、それぞれ左側延出部７１Ｌ、右側延出部７１Ｒと称する。

左側延出部７１Ｌは、第一支持部６０の左端部から後右方へ延出するように形成される。当該左側延出部７１Ｌは、平面視において、前後方向に対する傾斜角度が約２０°となるように形成される。左側延出部７１Ｌは、第一支持部６０の左端部に固定される。

右側延出部７１Ｒは、左側延出部７１Ｌに対して左右対称となるように形成される。右側延出部７１Ｒは、第一支持部６０の右端部に固定される。このような左右一対の延出部７１は、後方へ向かうにつれて左右方向幅が狭くなるような平面視先細り状に形成される（図４（ｂ）参照）。

連結部７２は、左右一対の延出部７１の一端部（第一支持部６０に対して離間する側の端部）を連結する部分である。連結部７２は、左右方向に直線状に延びるように形成される。連結部７２の長さ（左右方向幅）は、左右の係合部２２の間隔と略同程度となるように形成される。

図３（ｂ）に示す締結部８０は、第一支持部６０と締結されるものである。なお、締結部８０は、便宜上、側面図（図２、図３（ｂ）、図５、図７、図９及び図１０）にのみ記載し、他の図においては記載を省略している。締結部８０は、例えば、ボルト等によって構成される。締結部８０は、左右外側方から揺動部２１に挿通され、先端部が第一支持部６０と螺合される。締結部８０が緩められた状態では、支持部５０は、当該締結部８０を中心として揺動部２１に対して揺動可能となる。また締結部８０が締め込まれると、支持部５０は揺動部２１に対して固定される。すなわち、支持部５０を所望の位置まで揺動させた状態で締結部８０を締め込むことで、当該支持部５０を任意の揺動位置で固定（揺動を規制）することができる。

このように締結部８０によって、支持部５０は、揺動部２１に固定される。これによって、支持部５０は、左右一対の揺動部２１を接続する。左右一対の揺動部２１は、支持部５０によって接続されることにより、ハンドルフレーム１１ｂに対して一体的に揺動可能となる。

このように組み付けられた支持部５０は、図１及び図２に示す操縦ハンドル２０が使用位置に揺動された状態（使用状態）において、揺動部２１から後方へ延出するように形成される。これによって、支持部５０は、揺動部２１（第一支持部６０が固定される部分）よりも後側に配置されることとなる。当該支持部５０は、ハンドル連結部１５の後上方に配置される。また、連結部７２は、レバー２４のよりも前側に配置される。また、支持部５０は、燃料タンク４のキャップ４ａよりも高い位置に配置される。

支持部５０の第一支持部６０は、左右一対の揺動部２１に亘るように形成される。また、第二支持部７０は、操縦ハンドル２０が使用位置に揺動された状態において、第一支持部６０から後方へ延出するように設けられている。このような第一支持部６０及び第二支持部７０には、図５に示すように、燃料容器Ａを載置することができる。これによって、作業者は、操縦ハンドル２０の左右内側のスペースを利用して、給油作業を行うことができる。また、給油を行う際に作業者が燃料容器Ａを持たなくても済むため、給油時における作業者の負担を低減することができる。

また、支持部５０が揺動部２１よりも後側に配置されているため、当該支持部５０に載置される燃料容器Ａは、比較的後側に配置されることとなる。これにより、燃料容器Ａと燃料タンク４との前後のスペースを確保することができる。このため、燃料容器Ａと燃料タンク４とをポンプ（例えば、サイフォン型のポンプ等、不図示）で繋ぎ易くなり、給油作業を容易に行うことができる。

ここで、操縦ハンドル２０は、所定の場合（例えば、収納される場合等）において、図６及び図７に示す折り畳み位置まで揺動される。折り畳み位置は、操縦ハンドル２０が使用位置から前方（エンジン３側）へ揺動された位置である。操縦ハンドル２０を前方へ揺動させると、当該操縦ハンドル２０は、エンジン３及び燃料タンク４に近接する。当該操縦ハンドル２０をさらに揺動させると、揺動部２１は、エンジン３及び燃料タンク４の左右外側方を略下方へ移動する。そして、操縦ハンドル２０は、図６及び図７に示す状態となる。

本実施形態では、図６及び図７に示す状態において、所定の揺動規制部（不図示）によって操縦ハンドル２０の前方への揺動が規制されている。本実施形態では、このように揺動が規制される位置（最大限揺動させた位置）を「折り畳み位置」と称する。

折り畳み位置まで揺動された状態（折り畳み状態）の操縦ハンドル２０は、ハンドルフレーム１１ｂから前下方へ延びるように形成される。当該操縦ハンドル２０の揺動部２１は、エンジン３及び燃料タンク４の左右外側方、かつ、フェンダ１０の上方に配置される。また、第一延出部２１ｂ及び第二延出部２１ｃのハンドルフレーム１１ｂに対する角度（側面視における角度）は、約３５°となる。また、グリップ２３は、ボンネット５の左右外側方に配置される。

本実施形態に係る支持部５０は、このような状態であっても、燃料容器Ａを吊り下げ支持可能に構成されている（図９参照）。以下、図５から図９を参照して具体的に説明する。なお、図８では、説明の便宜上、ボンネット５を外した状態の歩行型管理機１を示している。

図５に示す状態（第二支持部７０が側面視で後方へ延びる状態）から操縦ハンドル２０が折り畳み位置まで揺動されると、第二支持部７０は、揺動部２１から前上方へ延出するように配置されることとなる（図７に二点鎖線で示す第二支持部７０参照）。

この状態から、支持部５０を操縦ハンドル２０に対して揺動させ、第二支持部７０を燃料タンク４から離間させる。具体的には、締結部８０を緩めて支持部５０が揺動部２１に固定された状態を解除し、第一支持部６０を中心に支持部５０を図７における時計回り方向へ揺動させる。支持部５０を適宜の位置まで揺動させた状態で、再び締結部８０を締めることで、支持部５０が揺動部２１に対して固定される（図６及び図７参照）。

図６及び図７に示す状態において、支持部５０の延出部７１は、揺動部２１から後上方へ延出するように設けられる。本実施形態において、このような延出部７１の前後方向に対する傾斜角度は、約７５°となっている。

作業者は、操縦ハンドル２０が折り畳み位置まで揺動された状態において、図９に示すように、吊り下げ部Ｂ１（例えば、Ｓ字フック等）を介して連結部５２に燃料容器Ａを引っ掛けて、支持部５０の下方に燃料容器Ａを配置することができる。これによれば、操縦ハンドル２０が折り畳み位置まで揺動された状態で給油する際にも、給油時における作業者の負担を低減することができる。

また、操縦ハンドル２０が折り畳み位置まで揺動された状態において、図７及び図８に示す支持部５０は、燃料タンク４の後方、かつ、ハンドル連結部１５の前方に位置する。また、連結部５２は、燃料タンク４の後上部に形成された給油口４ｂ（図９参照）、及び当該給油口４ｂを塞ぐキャップ４ａよりも高い位置に配置される。また、連結部５２は、ハンドル連結部１５及び左右一対の揺動部２１よりも高い位置に配置される。これによって、支持部５０の下方にスペースを確保して、燃料容器Ａを吊り下げ易くすることができる。

また、前述の如く、本実施形態に係る支持部５０は、締結部８０を緩めることで、揺動部２１に対して揺動可能となる。そこで、図１０に示すように、給油作業を行わない場合（例えば、耕耘作業を行う場合等）において、支持部５０を揺動させて収納位置に配置すれば、支持部５０が邪魔になるのを抑制することができる。

具体的には、収納位置は、燃料容器Ａを支持する場合（図５及び図９に示す揺動位置）よりも、支持部５０の先端部（第二支持部７０）が操縦ハンドル２０に近くなるように、支持部５０を揺動させた位置である。また、図１０では、側面視において、延出部７１の軸線方向が揺動部２１の第一延出部２１ｂの軸線方向と同一方向を向くまで、支持部５０を揺動させている。このように、支持部５０を収納位置まで揺動させることで、支持部５０が操縦ハンドル２０の後方へ突出し難くすることができる。

また、支持部５０は、締結部８０を緩めることで、揺動部２１から取り外すこともできる。そこで、給油作業を行わない場合に支持部５０を取り外してもよい。これによっても、給油作業を行わない場合に、支持部５０が邪魔になるのを抑制することができる。

以上の如く、本実施形態に係る歩行型管理機１は、操縦ハンドル２０と、前記操縦ハンドル２０よりも後側に配置され、燃料容器Ａを支持可能な支持部５０と、を具備するものである。

このように構成することにより、給油作業を容易に行うことができる。

また、前記操縦ハンドル２０は、使用位置と折り畳み位置の間で揺動可能に設けられ、前記支持部５０は、前記操縦ハンドル２０が前記使用位置に揺動された状態において、前記操縦ハンドル２０よりも後側に配置され、前記燃料容器Ａを支持可能であり、かつ、前記操縦ハンドル２０が前記折り畳み位置に揺動された状態において、前記燃料容器Ａを吊り下げ可能である。

このように構成することにより、操縦ハンドル２０が折り畳み位置に揺動された状態において、支持部５０で燃料容器Ａを支持することができる。これにより、給油作業を容易に行うことができる。

また、前記支持部５０は、前記操縦ハンドル２０に対して着脱可能に設けられるものである。

このように構成することにより、支持部５０を適宜取り外すことで、支持部５０が作業の邪魔になるのを防止することができる。

また、前記支持部５０は、前記操縦ハンドル２０に対して揺動可能、かつ複数の揺動位置で揺動を規制可能である。

このように構成することにより、支持部５０の揺動位置を、燃料容器Ａを支持し易い位置に適宜調整することができる。例えば、操縦ハンドル２０が使用位置にある状態と、折り畳み位置にある状態とで、支持部５０の揺動位置を適宜調整して、それぞれの位置で適切に燃料容器Ａを支持できる。

また、前記支持部５０は、前記操縦ハンドル２０に対して収納される収納位置で揺動を規制可能である。

このように構成することにより、支持部５０が作業の邪魔になるのを防止することができる。また、支持部５０を取り外す必要がないので、利便性を向上させる（取り外した支持部５０を管理する手間を省く）こともできる。

以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。

例えば、歩行型管理機１は、耕耘作業を行うものとしたが、歩行型管理機１の用途はこれに限定されるものではなく、他の作業を行うものであってもよい。

また、本実施形態では、図１及び図２に示す位置（第一延出部２１ｂ等が側面視においてハンドルフレーム１１ｂと一直線状に延びる揺動位置）を使用位置としたが、使用位置は必ずしもこれに限るものではない。使用位置は、操縦ハンドル２０が、耕耘作業等の作業を行う際に歩行型管理機１の操縦を行うことができる揺動位置であればよい。

また、本実施形態では、操縦ハンドル２０を最大限揺動させた位置を折り畳み位置として説明したが、折り畳み位置は、必ずしも操縦ハンドル２０を最大限揺動させた位置である必要はない。折り畳み位置は、使用位置（耕耘作業等の作業を行う際に歩行型管理機１の操縦を行うことができる揺動位置）から前方へ任意の角度だけ揺動させた位置とすることができる。具体的には、折り畳み位置は、例えば、操縦ハンドル２０（揺動部２１）が側面視で燃料タンク４と重複するような位置や、第一延出部２１ｂ及び第二延出部２１ｃが前後方向に対して平行となる（又は下方へ傾斜する）位置等であってもよい。

また、本実施形態では、支持部５０の収納位置の一例として、図１０に示す位置（側面視において、延出部７１と第一延出部２１ｂとの成す角度が０°となる位置）を挙げたが、収納位置は、図１０に示す位置に限定されるものではない。収納位置は、支持部５０の先端側（連結部７２側）が、使用される状態（図５に示すように燃料容器Ａが載置されたり、図９に示すように燃料容器Ａが吊り下げられたりする状態）に比べて、操縦ハンドル２０（揺動部２１）に近接する位置であればよい。例えば、側面視（図１０等参照）において、支持部５０の先端側が揺動部２１に近接するように揺動した位置であればよい。また、側面視において、収納位置における延出部７１と第一延出部２１ｂとの成す角度は小さい方が好ましく、例えば、前記角度が１０°以下や５°以下となるような位置であるのが望ましい。また、収納位置において、支持部５０は可能な限り左右の揺動部２１の内側（側面視で揺動部２１と重複する位置）に位置するのが望ましい。

また、支持部５０は、揺動部２１に対して揺動可能であるものとしたが、これに限定されるものではなく、揺動部２１に対して揺動不能であってもよい。この場合、操縦ハンドル２０が使用位置及び折り畳み位置まで揺動した際のいずれにおいても、支持部５０が適切な姿勢（燃料容器Ａを支持可能な姿勢）となるように、当該支持部５０の形状を適宜変更してもよい。

また、支持部５０は、着脱可能であるものとしたが、これに限定されるものではなく、着脱不能であってもよい。また、支持部５０は、一部（第二支持部７０）のみが着脱可能であってもよい。

また、支持部５０は、枠状に形成されるものとしたが、支持部５０の構成はこれに限定されるものではなく、種々の形状を採用することができる。支持部５０は、例えば、図１１に示す変形例に係る支持部５０Ａのような構成とすることもできる。

変形例に係る支持部５０Ａは、載置台９１及びドリンクホルダ９２を具備する。載置台９１は、略板状に形成される。載置台９１は、前端部が揺動部２１に固定され、操縦ハンドル２０が使用位置に揺動された状態において、板面を上下に向けて配置される。ドリンクホルダ９２は、飲料容器を保持するためのものである。ドリンクホルダ９２は、載置台９１の上面を下方へ凹ませることで形成される。

変形例に係る支持部５０Ａによれば、操縦ハンドル２０が使用位置に揺動された状態において、載置台９１に燃料容器Ａを載置することができる。また、支持部５０Ａは、ドリンクホルダ９２を具備しているため、当該ドリンクホルダ９２で飲料容器を保持することで、耕耘作業時等に水分補給を行い易くすることができる。これによって、利便性を向上させることができる。

このように、支持部５０の構成は適宜変更することが可能であり、支持部５０の形状を略板状に形成することも可能である。また、燃料容器Ａを支持するだけでなく、その他のもの（飲料容器、工具、小物等）を支持可能に構成することも可能である。

また、変形例に係る支持部５０Ａは、操縦ハンドル２０に着脱可能に設けられていてもよい。また、支持部５０Ａは、吊り下げ部Ｂ１を引っ掛け可能な部分（例えば、板面を貫通する孔部や板面から突出する軸部等）を具備していてもよい。これによって、操縦ハンドル２０が使用位置や折り畳み位置に揺動された状態で、支持部５０Ａに燃料容器Ａを吊り下げて支持することが可能である。また、支持部５０Ａは、揺動部２１に対して回動可能に設けられていてもよい。

１ 歩行型管理機
２０ 操縦ハンドル
５０ 支持部
Ａ 燃料容器

Claims (6)

1. 操縦ハンドルと、
   前記操縦ハンドルよりも後側に配置され、燃料容器を支持可能な支持部と、
   を具備する、
   歩行型管理機。
2. 前記操縦ハンドルは、
   使用位置と折り畳み位置の間で揺動可能に設けられ、
   前記支持部は、
   前記操縦ハンドルが前記使用位置に揺動された状態において、前記操縦ハンドルよりも後側に配置され、前記燃料容器を支持可能であり、
   かつ、前記操縦ハンドルが前記折り畳み位置に揺動された状態において、前記燃料容器を吊り下げ可能である、
   請求項１に記載の歩行型管理機。
3. 前記支持部は、
   前記操縦ハンドルに対して着脱可能に設けられる、
   請求項１又は請求項２に記載の歩行型管理機。
4. 前記支持部は、
   前記操縦ハンドルに対して揺動可能、かつ複数の揺動位置で揺動を規制可能である、
   請求項１から請求項３までのいずれか一項に記載の歩行型管理機。
5. 前記支持部は、
   前記操縦ハンドルに対して収納される収納位置で揺動を規制可能である、
   請求項４に記載の歩行型管理機。
6. 前記支持部は、
   ドリンクホルダを具備する、
   請求項１から請求項５までのいずれか一項に記載の歩行型管理機。

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