JP2021035851A - 取り出し用部材、およびそれを融着したキャップを有する容器 - Google Patents
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Abstract
Description
内側に家庭用薄葉紙を収納するとともに、収納された前記家庭用薄葉紙を外側に取り出す取出部を具備する容器本体と、前記容器本体に前記取出部を開閉するように取り付けられた蓋体と、を備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記取出部は、弾性変形可能な面部と、前記面部に設けられて前記家庭用薄葉紙が挿通される取出孔と、を備え、
前記面部は、前記容器本体の外側に凸となる形状を有しており、前記容器本体の内側に向けて押し込まれて弾性変形された前記面部が反発することで、前記容器本体の外側に凸となるように復元し、
前記面部が前記容器本体の内側に向けて押し込まれる際に、前記取出孔の開口が広がり、その押し込まれた前記面部が前記容器本体の外側に向けて復元する際に、前記取出孔の開口が当初のサイズに戻ることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器を提案している。
薄葉紙の端の一端を挿通させるには、取り出し部、あるいは蓋全体を一旦外し、その内側から取り出し孔に薄葉紙の一端を細くすぼめるなどして、取り出し孔に挿通する。
この時、指先に薄葉紙のすぼめた一端を絡めて指先を取り出し孔に突き刺して、貫通させ、つまむことが可能な大きさの薄葉紙先端を、取り出し孔の外側に飛び出させるようにする。
しかしながら、この家庭用薄葉紙収納容器などに使用する薄葉紙は種類が多く、かつ、含浸させた成分によっても、わずかな違いで取り出し孔の形状や大きさなどを変更する必要がある。
しかし、そのような取り出し孔の形状を変えるには、取り出し孔を成形する射出成形金型を新たに製造する必要があり、多大な金額と時間が掛かるので、小ロットの製造ができない、短時間で立ち上げられない、などの問題があった。
内部にウェットティッシュ等を収納し、必要な分だけ順次取り出すことが可能な容器に用いる取り出し用部材において、
取り出し用部材が、開封時に剥離して除去される上層部と、
容器の開口部を有する開口面の表裏いずれかに融着されて開口部に残留する下層部とで構成され、
剥離層が上層部下面の少なくとも取り出し口中央を除く周縁とその外側に設けられ、
取り出し口は、少なくとも下層部を貫通するが、上層部を非貫通とするハーフカットからなる開口孔によって形成され、
前記上層部を下層部から剥離する際、開口孔位置の下層部部材が、開口孔周縁の下層部から除去されることで開口可能としたことを特徴とする取り出し用部材である。
図1は、本発明の取り出し用部材1を融着したキャップ2を表わしたもので、キャップ2の蓋部21を閉口した状態を示す平面図と縦断面図である。
本発明の取り出し用部材1は、図1に示すように、大口径のキャップ2の中央近傍に融着する取り出し用部材1で、取り出し用部材1単体としては、第一実施形態例を図5−1にその正面図、縦断面図で示した。
上記容器本体4は、図3に示す円筒状のボトルであってもよいが、四角柱、六角柱などの角柱形状のブローボトルであっても、インジェクションブロー成形の容器であっても、上下に分割して成形するコンパクトタイプの射出成形容器などであってもかまわない。
ブロー成形する場合には、上端に袋状の切り落とし部分を設けて成形し、成形後それを切り落として大口径のボトルを得る方法で、安定した成形が可能である。
内容物5は、その一部を取り出し用部材1の取り出し口111に挿通して一部が飛び出た
状態で使用開始される。
キャップ2の蓋部21を開くと、開口部22を有する開口面221に取り出し用部材1が融着されて、開口部22を覆っており、その端部には、下層部から開口孔113と上層部12とを容易に除去可能とする為のつまみ部14が設けられている。
ここで、図3で示す断面図から分かるように、キャップ側壁25に設けた内ネジ251があるので、内ネジ251に沿って回動し、キャップ2を一旦容器本体4から外す。
図4−1では、まず、容器本体から外したキャップ2の蓋部21を開く。
キャップ2の蓋部21を開けると、キャップ2の開口部22を有する開口面221に取り出し用部材1が融着されている。
融着した取り出し用部材1の上層部12は、つまみ部14を有している。そこで、上層部12を剥離除去するには、つまみ部14を摘まんで、上層部12を上方に引き上げて、下層部11から上層部12を剥離することができる。
この時、剥離層13は、取り出し口111中央の下層部部材112の部分だけ除いて形成されているので、上層部12を下層部11から剥離除去する時に、取り出し口111も同時に上層部12に追随する形で剥離して下層部11から取り除かれて、取り出し口111が形成される。
そして、取り出し口111の弾性、あるいは内容物5の形状復元力によって、取り出し口111に挿通した内容物5の一端を、取り出し口111で挟んだ状態を保持させる。
この内容物5の一端を挟んだ状態で、キャップ2を再度、容器本体4に嵌合させ、蓋部21も閉めれば、図3に示すような使用可能な状態となる。
使用可能な状態の容器本体4から、内容物5を取り出す時には、まず、キャップ2の蓋部21を開けてヒンジ24を始点に蓋部21を大きく回動させ、開口面221の上面と蓋部21との係合を外す。
すると、開口面221に融着している取り出し用部材1の中央に、取り出し口111と内容物5の端部を確認することができる。
取り出し口111から飛び出している内容物5の端部をつまんで引き上げ、取り出し口111による抵抗にかまわず、強く引っ張って取り出す。
すると、容器内部で、次の内容物が絡んだ状態で、取り出し口111から次の内容物の端部が飛び出し、かつ、取り出し口111に挟まった状態で固定され、次の内容物5も容易に取り出し可能となる。
また、剥離層13を上層部12下面の少なくとも取り出し口111中央を除く周縁とその外側に設ける。
前記取り出し口111は、少なくとも下層部11を貫通するが、上層部12を非貫通とするハーフカットの開口孔113によって形成する。
開口面に融着する取り出し用部材1の上層部12端部には、下層部11から突起状に突き出たつまみ部14を有している。
つまみ部14の根本も、ハーフカットで下層部11を切断し、下層部11からフリーにしておくことが望ましい。フリーにしておけば、つまみ部14を容易につかんで、上層部12を上方に引き上げ、上層部12を剥離することができる。
下層基材層115としては、紙や、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、延伸ポリプロピレンフィルムなどの樹脂フィルム、アルミニウム箔などの金属箔、およびそれらを積層した積層フィルムなどが考えられる。
シーラント層としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンや、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メチルアクリレート共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・ブチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂などが考えられる。
例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、2軸延伸ポリアミドフィルム、
2軸延伸ポリプロピレンフィルムなどの延伸フィルムや、それらを使用した積層フィルムが使用できる。
目止めニスと組み合わせ、2層以上の層であっても良い。
図5−4のように、下層部11の一部を引き抜かない場合には、剥離ニスの塗工はベタ印刷や全面のコーティングなども使用できる。
すなわち、取り出し口111の形状が、図5−1は円形、図5−2は星形、図5−3は三角形、図5−4は十字形である。
それぞれの大きさや形状は、内容物のティッシュ等の厚みや柔軟性、含浸する薬剤等によって柔軟に調整することが好ましい。
上記取り出し口111の開口には、ビク刃やプレス型、ロータリー抜き刃などで、下層部側からハーフカットで半抜きとする。刃は剥離層にまで到達していれば良い。
これらは、射出成形金型を用い、一般的な射出成形機で量産できるので、生産性も高い。
上層部を下層部から剥離すると、開口孔位置の下層部部材が、開口孔周縁の下層部から除去されて開口し、必要な分だけ順次ティッシュ等を取り出し可能となる。
開口孔は、単に安価なビク刃や剥離層の印刷版などの形状を変えるだけで、新たな内容物用に変更できるので、安価で、短時間に収納するティッシュ等に合わせた容器にすることができ、小ロットの製品にも、無理なく対応できる取り出し用部材で、本発明のメリットは高い。
11・・・・・・・・下層部
111・・・・・・・取り出し口
112・・・・・・・下層部部材
113・・・・・・・開口孔
114・・・・・・・シーラント層
115・・・・・・・下層基材層
116・・・・・・・ポリオレフィン層
12・・・・・・・・上層部
13・・・・・・・・剥離層
14・・・・・・・・つまみ部
2・・・・・・・・・キャップ
21・・・・・・・・蓋部
211・・・・・・・掛止凹部
22・・・・・・・・開口部
221・・・・・・・開口面
23・・・・・・・・掛止リング
24・・・・・・・・ヒンジ
25・・・・・・・・キャップ側壁
251・・・・・・・内ネジ
26・・・・・・・・天板
4・・・・・・・・・容器本体
5・・・・・・・・・内容物(ウェットティッシュ)
Claims (3)
- 内部にウェットティッシュ等を収納し、必要な分だけ順次取り出すことが可能な容器に用いる取り出し用部材において、
取り出し用部材が、開封時に剥離して除去される上層部と、
容器の開口部を有する開口面の表裏いずれかに融着されて開口部に残留する下層部とで構成され、
剥離層が上層部下面の少なくとも取り出し口中央を除く周縁とその外側に設けられ、
取り出し口は、少なくとも下層部を貫通するが、上層部を非貫通とするハーフカットからなる開口孔によって形成され、
前記上層部を下層部から剥離する際、開口孔位置の下層部部材が、開口孔周縁の下層部から除去されることで開口可能としたことを特徴とする取り出し用部材。 - 前記上層部端部に、取り出し用部材から上層部を剥離可能とするつまみ部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の取り出し用部材。
- 請求項1、又は2に記載の取り出し用部材をキャップの開口部を有する開口面に融着したことを特徴とするキャップを有する容器。
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JP2019157974A JP2021035851A (ja) | 2019-08-30 | 2019-08-30 | 取り出し用部材、およびそれを融着したキャップを有する容器 |
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Citations (4)
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JPS5434646U (ja) * | 1977-08-10 | 1979-03-07 | ||
US4735335A (en) * | 1985-08-06 | 1988-04-05 | Etude Et Realisation De Chaines Automatiques-E.R.C.A. | Composite band for lids for thermoplastic containers |
JP2016052909A (ja) * | 2014-09-04 | 2016-04-14 | ライオン株式会社 | 容器 |
JP2017178358A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 大王製紙株式会社 | 衛生用薄葉紙収納容器 |
-
2019
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