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JP2021029500A - 袋体 - Google Patents

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JP2021029500A
JP2021029500A JP2019151699A JP2019151699A JP2021029500A JP 2021029500 A JP2021029500 A JP 2021029500A JP 2019151699 A JP2019151699 A JP 2019151699A JP 2019151699 A JP2019151699 A JP 2019151699A JP 2021029500 A JP2021029500 A JP 2021029500A
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香帆 高橋
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Oji Holdings Corp
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Abstract

【課題】衝撃に弱い荷物を毀損させずに運搬可能で、かつ、安価で再生利用の容易な袋体を提供する。【解決手段】持ち手11A,11Bを有する紙製の袋本体と、前記袋本体に収容されるシートとを備えた袋体Aであって、シートは、紙材を主体として構成され、シート本体部30と、シート本体部30の一端に設けられたシート係止部31と、シート本体部30の他端に設けられたシート固着部32と、を備え、シート固着部32は、前記袋本体の開口縁部に固着されており、シート係止部31は、シート固着部32と対向する持ち手11Bに係止可能であり、前記袋本体の開口部にシートを展張したときに、シート本体部30の下側に荷物を収容可能な収容空間が形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、袋体に関する。
バッグに入れて運搬される荷物の中には、加圧や衝撃に弱いものが多数ある。例えば、イチゴや卵等が代表的である。潰れやすい荷物や割れやすい荷物(以下、割れ物と言う)は、バッグの底に単独で載置して持ち運ぶ場合であっても、バッグへの衝撃によって傷んでしまうおそれがある。
さらに、バッグの容量を有効活用するためにバッグ内の荷物を積み重ねる場合、割れ物を他の荷物の下に配置すれば上からの荷重で割れ物が傷むおそれがあり、他の荷物の上に配置すれば滑り落ちたときの衝撃で割れ物が傷むおそれがある。
割れ物の運搬に好適なバッグとして、特許文献1には、袋状ポケットをハンモック状に展張できるようにしたショッピングバッグが開示されている。
実用新案登録第3138365号公報
特許文献1のバッグは、ハンモック状の袋状ポケットがバッグ本体から独立して揺れることで、バッグ本体から割れ物に伝わる衝撃を吸収緩和するものである。しかしながら、特許文献1のバッグは所謂エコバッグであり、その素材としてはナイロンリップ生地が想定されている。このような素材は、紙、ビニール等に比べて材料コストも加工コストも割高である。また、ナイロン等の素材を用いれば、バッグの耐用性は実現できるが、リサイクルが困難になる。
そこで本発明は、衝撃に弱い荷物を毀損させずに運搬可能で、かつ、安価で再生利用の容易な袋体を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、バッグ本体の素材として紙を用いて、当該バッグ紙製シートを取り付けることにより、前記課題を解決できることを見出した。本発明はこのような知見を基に到達することができたものである。すなわち、本発明は以下のような構成を有している。
(1)持ち手を有する紙製の袋本体と、前記袋本体に収容されるシートとを備えた袋体であって、前記シートは、紙材を主体として構成され、シート本体部と、当該シート本体部の一端に設けられたシート係止部と、当該シート本体部の他端に設けられたシート固着部と、を備え、前記シート固着部は、前記袋本体の開口縁部に固着されており、前記シート係止部は、前記シート固着部と対向する前記持ち手に係止可能であり、前記袋本体の開口部に前記シートを展張したときに、前記シート本体部の下側に荷物を収容可能な収容空間が形成されることを特徴とする袋体。
(2)前記シート係止部は把手孔状であることを特徴とする前記(1)の袋体。
(3)前記シート本体部に、複数の千鳥状の切れ込みが設けられることを特徴とする前記(1)または(2)の袋体。
(4)前記紙材のヤング率が0.7GPa以下であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかの袋体。
(5)前記紙材の密度が0.6g/cm以下であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかの袋体。
(6)前記紙材の比引張強度が30Nm/g以上であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかの袋体。
(7)前記袋本体は、外紙袋と内紙袋とを備え、前記外紙袋の角筒状の側部の内側の一面に、前記内紙袋の角筒状の側部の外側の一面が取り付けられており、前記外紙袋および前記内紙袋を展開したときに、前記内紙袋の底部と、前記外紙袋の底部との間に空間が形成され、前記シート固着部は、前記外紙袋および前記内紙袋の少なくとも一方の開口縁部に固着され、前記収容空間が前記シート本体部と前記内紙袋の底部との間に形成され、前記シート本体部に荷物を載置したとき、前記収容空間の高さが、前記内紙袋の高さの半分以上であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかの袋体。
本発明によれば、衝撃に弱い荷物を毀損させずに運搬可能で、かつ、安価で再生利用の容易な袋体を提供することができる。
本実施形態の袋体における、紙袋が未展開の状態の透視図である。 本実施形態の袋体における、紙袋が展開され、シートが展張されていない状態の透視図である。 本実施形態の袋体における、紙袋が展開され、シートも展張された状態の透視図である。 本実施形態の内紙袋の開口縁部の内面にシート固着部を固着した態様を示す概略図である 本実施形態の外紙袋の開口縁部の内面と、内紙袋の開口縁部の外面とにより、シート固着部を挟持した態様を示す概略図である。 本実施形態の外紙袋の開口縁部の内面にシート固着部を固着した態様を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は「〜」前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
[袋体の構造]
図1に示すように、本実施形態の袋体Aは、外紙袋1と、外紙袋1に収容される内紙袋2と、を備える。これに加えて、図2に示すように、内紙袋2の開口縁部、すなわち袋体Aの開口縁部にシート3の一辺が取り付けられることで、シート3が内紙袋2に収容されている。内紙袋2を展開すると、袋体Aの内部空間が内紙袋2内の空間200とそれ以外の空間100とに分割され、袋体Aは二段構成となる。さらに、図3のようにシート3を袋体Aの開口部に展張すると、シート3の上にも荷物を載置できるようになり、袋体Aは外紙袋1の底部12、内紙袋2の底部22、シート3の合計三段を備える三段構成となる。
図1のように、シート3を収容した内紙袋2が未展開の状態であれば、使用者は袋体Aを大きな一つの紙袋として扱うことができ、また、袋体Aの底に収納した荷物を取り出すことができる。
(袋体を二段構成で使用する場合)
まずは袋体Aを二段構成で使用する場合について説明する。図2のように内紙袋2を展開すれば、使用者は内紙袋2内の空間200を袋体Aの上段として使用することができる。
図1に示すように、外紙袋1は、底部12と、底部12から立ち上がる角筒状の側部10と、側部10から伸びる持ち手11A、11Bとを備える。底部12上には中敷き13が配置される。持ち手11A、11Bは、側部10の一組の対向する内面の開口部側に設けられ、側部10の上方向に伸びている。持ち手11A、11Bは、側部10に対して貼付等の手段により接着等したものでも、側部10と一体成型されたものでもよい。
図2に示すように、内紙袋2は、底部22と、底部22から立ち上がる角筒状の側部20と、側部20から伸びる固定部21とを備える。底部22上には中敷き23が配置される。固定部21は、外紙袋1の一方の持ち手11Bに掛止可能である。固定部21は、側部20の一面における開口部側に設けられている。固定部21は、側部20に対して貼付等の手段により接着等したものでも、側部10と一体成型されたものでもよい。内紙袋2の側部20の4つの外面のうち、固定部21を備える面と対向する面は、外紙袋1の側部10の4つの内面のうち持ち手11Aを備える面に取り付けられている。固定部21を備える面と対向する面を、以降、取付面とも呼称する。取付面を側部10に取り付ける手段としては、糊による貼付であっても、ステープラ等による固着であっても、その他の方法であってもよい。
このように、内紙袋2の取付面は外紙袋1に取り付けられている。そして、内紙袋2の展開時に、固定部21を外紙袋1の持ち手11Bに掛止することによって内紙袋2の少なくとも二箇所が外紙袋1に固定され、袋体Aは二段構成の紙袋となる。固定部21としては、持ち手11B全体を挿通可能な持ち手(把手孔)状の固定部、持ち手11Bと側部10とを繋ぐ2つの接合部それぞれに掛止することができるフック状の固定部、持ち手11B全体または前記2つの接合部それぞれに結び付けることができる紐状の固定部等、持ち手11Bを利用して内紙袋2を外紙袋1に固定可能な様々な態様を採用できる。
これらの固定部の中でも、図2に示したような持ち手状の固定部21が、掛止するだけで簡便に内紙袋2を外紙袋1に固定でき、かつ、荷物の重量によって持ち手11Bから外れづらい点で好ましい。このように、固定部21を持ち手状とする構成であれば、使用者は運搬すべき荷物が多い場合等には内紙袋2を展開して外紙袋1に固定し、不使用時には固定を外して内紙袋2を畳むというプロセスをスムーズに実行することができるため、袋体Aの利便性が向上する。
以上のように、外紙袋1の持ち手11Bに内紙袋2の固定部21を固定する構造とすれば、面ファスナーやボタンを使用せずとも、内部を上下に分割した袋体Aを安価かつ簡便に実現できる。
内紙袋2を外紙袋1に固定するにあたって、例えば内紙袋2の対向する二面の両方をそれぞれ持ち手11A、11Bに固定部で固定する構成をとると、使用者が持ち手11A、11Bを手放したときに内紙袋2の荷物の重量で持ち手11A、11Bが折れて固定部が滑り落ち、内紙袋2が外紙袋1内に落下してしまう問題が起こり得る。本実施形態の袋体Aでは、内紙袋2の一面を外紙袋1に取り付けることにより、このような問題を低コストかつ簡便に回避している。上記のように、内紙袋2の外紙袋1への取付は、内紙袋2の落下の回避を目的とする構成であり、例えば持ち手11A、11Bの両方に対して固定部で内紙袋2を固定する場合であっても、持ち手11A、11Bに高い剛性を与えることでその折れを防止して固定部の滑落を回避する等の手段で、目的を達成することができる。
(袋体を三段構成で使用する場合)
次に、袋体Aを三段構成で使用する場合について説明する。袋体Aを三段構成にする場合には、図2のように内紙袋2を展開した後、図3のようにシート3を袋体Aの開口部に展張する。シート3は、外紙袋1,内紙袋2の袋部分から独立して揺れることにより、当該袋部分の受ける衝撃から、シート3上の荷物を保護することができる。外紙袋1,内紙袋2の袋部分を併せて、以降、袋本体とも呼称する。
シート3は、紙材を主体として構成される。シート3は、緩衝性を高めるために一定の柔らかさを備えることが好ましい。よって、シートを構成する紙材のヤング率は、0.7GPa以下であることが好ましい。また、同じく柔らかさを確保する観点から、密度は0.6g/cm以下であることが好ましい。そして、柔らかさを備えつつも荷物の荷重による引張力に耐える必要があることから、比引張強度が30Nm/g以上であることが好ましい。
シート3が内紙袋2の底部22上の荷物に接してしまった場合、衝撃に対する緩衝作用を発揮できなくなるおそれがある。よって、シート3の長さと伸張性は、シート3上に荷物を載置した状態でも、内紙袋2の空間(収容空間)200の高さが内紙袋2の高さの半分以下にならない程度であることが好ましい。なお本実施形態では内紙袋2を設けているため、内紙袋2の高さを基準にシート3の高さを規定しているが、シート3と外紙袋1による二段構成の袋体であれば、シート3は、シート3と外紙袋1の底部12に挟まれた空間の高さが、外紙袋1の高さの半分以下にならないことが好ましい。
図3に示すように、シート3は、シート本体部30と、シート係止部31と、シート固着部32と、を備える。以降、シート3の各構成について説明していく。
(シート本体部)
シート本体部30の上には荷物が載置される。シート本体部30の一端にはシート係止部31が設けられ、他端にはシート固着部32が設けられる。シート本体部30は、伸張性を有することが好ましい。伸張されたシート本体部30に働く弾性により、シート3の耐衝撃性が向上する。また、シート本体部30が荷重により伸長し、深い弧を形成すれば、シート本体部30上の荷物のシート3外への落下を抑止すると同時に、シート本体部30の堆積量を増やすことができる。
シート本体部30の伸張性を向上させるために、シート本体部30には複数の切れ込みが規則的に設けられることが好ましい。切れ込みのパターンとしては種々考えられるが、中でも、横向きで直線状の複数の切れ込みを千鳥状に設けるパターンが好ましい。千鳥状の切れ込みは、シート本体部30に対する荷重によってハニカム状に開き、切れ込みの直線に対して直交する方向にシート本体部30を伸張させることができる。ハニカム状に開いた切れ込みは、シート本体部30の厚み方向の寸法を増大させて緩衝力を向上させることもできる。
シート本体部30の両端は、シート係止部31,シート固着部32に支持される。シート本体部30を展張し、シート本体部30の上に荷物を載置すると、荷重によってシート本体部30に引張力が作用する。この引張力に沿ってシート本体部30を伸張させるためには、図3に示したように、シート本体部30の個々の千鳥状の切れ込みの直線は、シート係止部31,シート固着部32が設けられた辺に対して平行または略平行であることが好ましい。
切れ込みのサイズとしては、例えば、切れ込みの長さを7〜17mm程度、切れ込み同士の長さ方向の間隔を1〜3mm程度、切れ込み同士の垂直方向の間隔を1〜5mm程度、並んだ切れ込み同士の重なりの長さを2.5〜6.5mm程度とすることが好ましい。このような範囲のサイズの切れ込みにより、シート本体部30の強度と伸長性とを両立することができる。
(シート固着部)
シート固着部32は、袋体Aの開口縁部に固着される。袋体Aの開口縁部には、外紙袋1の開口縁部および内紙袋2の開口縁部が含まれ、シート固着部32はその片方または両方に固着される。この固着の方法の具体例を図4〜図6に示す。
図4は、内紙袋2の開口縁部の内面にシート固着部32を固着した態様を示す概略図である。シート本体部30は、シート固着部32から垂れ下がることで、内紙袋2の内面に沿う。このように内紙袋2の内面に固着する場合、シート固着部32は、開口縁部の持ち手11A側、11B側のどちらに配置してもよい。本実施形態では、内紙袋2の持ち手11A側に、シート固着部32を配置している(図3参照)。
図5は、外紙袋1の開口縁部の内面と、内紙袋2の開口縁部の外面とにより、シート固着部32を挟持した態様を示す概略図である。図5のように、内紙袋2の上縁に沿って、シート固着部32とシート本体部30との境界を折り曲げ、シート本体部30を内紙袋2の内面に沿わせることが好ましい。このように外紙袋1と内紙袋2の間にシート固着部32を配置する場合、シート固着部32は持ち手11A側に配置するとよい。このように配置されたシート固着部32は、外紙袋1の内面、内紙袋2の外面、またはその両方に固着することができるが、両方に固着することが強固に固着できる点で好ましい。
図6は、外紙袋1の開口縁部の内面にシート固着部32を固着した態様を示す概略図である。シート本体部30は、シート固着部32から垂れ下がることで、内紙袋2の内面に沿う。このように外紙袋1の内面に固着する場合、シート固着部32は、持ち手11A側に配置するとよい。なお、図6の態様において、シート固着部32の幅を広げ、外紙袋1の開口縁部と、外紙袋1の内面に取り付けられた内紙袋2の開口縁部との境界に両部材にまたがるように固着してもよい。
上述のようにシート固着部32を袋体Aの開口縁部に固着する方法は複数あるが、どの方法で固着した場合においても、シート3は内紙袋2内に収容されることが好ましい。シート3を内紙袋2内に収容することで、内紙袋2の展開時にシート3を露出させ(図2参照)、シート3の展張を容易にすることができる。シート固着部32を袋体Aに固着する方法としては、糊による貼付であっても、ステープラ等による固着であっても、その他の方法であってもよい。
(シート係止部)
シート係止部31は、シート固着部32と対向する持ち手11Bに係止される。シート係止部31を持ち手11Bに係止すると、シート3が袋体Aの開口部においてハンモック状に展張する。なお、シート固着部32が持ち手11B側に固着された袋体の場合は、シート係止部31は持ち手11A側に係止される。
シート係止部31としては、持ち手11B全体を挿通可能な持ち手(把手孔)状のシート係止部、持ち手11Bと側部10とを繋ぐ2つの接合部それぞれに掛止することができるフック状のシート係止部、持ち手11B全体または前記接合部それぞれに結び付けることができる紐状のシート係止部等、シート3を持ち手11Bに係止可能な様々な態様を採用できる。これらの態様の中でも、図3に示したような把手孔状のシート係止部31が、掛止するだけで簡便にシート3を袋体Aに固定でき、かつ、荷物の重量によって持ち手11Bから外れづらい点で好ましい。
以上ように、袋本体から独立して揺れるシート3を備えた袋体Aは、シート3上の荷物を衝撃から保護し、安全に運搬することを可能とする。袋体Aは紙材を主体として構成されているため、材料コスト、加工コストを安価に抑えることができ、また、再利用も容易である。
[中敷き]
(中敷きの材質)
外紙袋1、内紙袋2に、中敷き13、23を備えることによって、荷物の重量が底部12、22を湾曲させることを抑制できるため、荷物の安定性が増す。さらに、中敷き13、23の断熱性により、袋体Aの空間100、200の保温性を向上させ、例えば冷たいものと温かいものを、温度差を保ったまま運搬することを容易にすることができる。
本発明者らは、紙袋の底面上に置かれた中敷きによる保温効果を検証するため、上段を持たない一重の紙袋による実験を行った。紙厚0.16mmのクラフト紙で成形された紙袋(高さ35.5cm、底25.5cm×12cm)の底面に、底と同じ大きさの中敷きを置いた。このとき、中敷きとしてフルート(中芯)の両側にライナーを設けた両面段ボール紙(フルート幅6mm、高さ2mm)、フルートの片側にライナーを設けてライナー面を上にした片面段ボール紙(フルート幅5mm、高さ2mm)、ライナー面を下にした片面段ボール紙(フルート幅5mm、高さ2mm)、板紙をそれぞれ使用した紙袋と、中敷き不使用の紙袋の合計5つの紙袋を用意した。これら紙袋それぞれに50℃に熱した水を500ml封入したポリエチレン製の袋(厚さ0.08mm、20cm×14cm)を入れた後、底部が何にも接触しないように紙袋を空気中に吊るして、室温23℃下で、1分後、2分後、3分後に、外側から底部の表面温度を測定した。測定には非接触温度計(CUSTOM 社製 防水放射温度計 IR−310WP)を用いた。結果を表1に示す。
Figure 2021029500
表1に示すように、中敷きを備えない紙袋に比べ、中敷きを備えた紙袋の底部の表面温度が顕著に低くなっていることから、中敷きによる熱の拡散の抑制が確認できた。熱の拡散の抑制効果は、板紙よりも片面段ボール紙が優れ、片面段ボール紙よりも両面段ボール紙が優れていた。
荷物が柔軟性を備える場合において、ライナー面を下にした片面段ボール紙を中敷きに用いると、フルート間の溝に荷物が食い込んで下面のライナーと接触してしまい、紙袋の底に温度を伝えやすくなる可能性も考えられる。しかし、表1の結果では、ライナー面が上向きか下向きかによって熱の拡散の抑制効果に差異は生じていなかった。これは、表1の片面段ボール紙(フルート幅5mm、高さ2mm)のようにフルートのサイズが小さい、いわゆるマイクロフルート段ボール紙であれば、フルート間への荷物の食い込みを抑制でき、ライナー面を下にした場合も荷物が下面に接しづらいためであると考えられる。
表1の検証結果を踏まえると、袋体Aは厚紙、段ボール紙等を主体として構成された中敷き13、23を備えることが好ましく、中でも、段ボール紙を主体として構成された中敷き13、23を備えることがより好ましい。段ボール紙は両面段ボール紙であっても、片面段ボール紙であってもよいが、両面段ボール紙は断熱性に優れるためさらに好ましい。
中敷き13、23に用いる段ボール紙としては、フルートの幅が4〜8mm、高さが2〜6mmの範囲にある、いわゆるマイクロフルート段ボール紙が好ましい。中敷き13、23を厚くすれば、断熱性は向上するが、袋体Aを折り畳んだときの厚さが大きくなるため、袋体Aの保管や輸送の際に不便が生じる。段ボールのフルートのサイズが上記の範囲にあれば、中敷き13、23による断熱効果を得つつ、保管や輸送の際にはコンパクトに畳むことのできる袋体Aが得られる。さらに、片面段ボール紙を中敷き13、23に用いる場合であれば、フルートのサイズを上記の範囲とすることにより、ライナー面を下にした場合におけるフルートの溝への荷物の食い込みを防ぐことができる。よって、フルートのサイズが上記の範囲内にあれば、片面段ボール紙を中敷き13、23に用いる場合においても中敷き13、23の裏表を意識する必要がなくなるため、使用者はより便利に袋体Aを使用できる。
(塗工層)
中敷き13、23の少なくとも片面には、中敷き13、23に様々な機能を付与する塗工層を備えることが好ましい。なお、中敷き13、23に片面段ボール紙を用いる場合の上記片面とは、ライナーを設けた側の面である。
塗工層の成分には、耐水化剤を含むことが好ましい。耐水化剤を含んだ塗工層により、吸湿しづらい中敷き13、23を実現し、結露しやすい冷蔵商品等によって水分が付着した場合にも湾曲しづらいものとすることができる。耐水化剤としては、例えばロジン系サイズ剤、合成系サイズ剤、尿素?ホルムアルデヒド樹脂、メラミン?ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミドポリ尿素?ホルムアルデヒド樹脂、グリオキザール、ジアルデヒド澱粉、環状尿素?グリオキザール反応物、アクリルアミド?グリオキザール反応物共重合体、グリセリンジグリシジルエーテル、ポリアミド?エポキシ樹脂、ポリアミド?エピクロルヒドリン樹脂等が挙げられる。これらは、対パルプ乾燥重量で0.01〜5重量%程度の範囲で使用される。
さらに、塗工層は防滑剤を含むことが好ましい。防滑剤を含んだ塗工層により、中敷き13、23上の荷物が滑りづらくなり、より安定的に荷物を運搬することが可能となる。防滑剤としては、アクリル系無機物、炭酸カルシウム系無機物の片方または両方を成分に含むことが好ましい。このような成分は、紙のリサイクルの妨げとならないため、再生利用が容易であるという袋体Aの利点を損ねることなく防滑性を付与することができる。
さらに、中敷き13、23の片面、つまり荷物を置く側の表面の静摩擦係数は、0.55より大きく0.70未満であることが好ましい。静摩擦係数が0.55より大きければ、中の荷物が滑りづらくなる。また、静摩擦係数が0.70未満であれば、防滑剤の使用量を抑え、袋体Aの製造コストを低減させることができる。
このような中敷き13、23を備えた袋体Aは、弁当と冷飲料のような温度差のある荷物を同時に運搬する場合、卵やイチゴ等の荷重により毀損されやすい品物を運搬する場合等に好適に用いることができる。
A 袋体
1 外紙袋
10、20 側部
11A、11B 持ち手
12、22 底部
13、23 中敷き
100 空間
200 空間(収容空間)
2 内紙袋
21 固定部
3 シート
30 シート本体部
31 シート係止部
32 シート固着部

Claims (7)

  1. 持ち手を有する紙製の袋本体と、前記袋本体に収容されるシートとを備えた袋体であって、
    前記シートは、紙材を主体として構成され、シート本体部と、当該シート本体部の一端に設けられたシート係止部と、当該シート本体部の他端に設けられたシート固着部と、を備え、
    前記シート固着部は、前記袋本体の開口縁部に固着されており、
    前記シート係止部は、前記シート固着部と対向する前記持ち手に係止可能であり、前記袋本体の開口部に前記シートを展張したときに、前記シート本体部の下側に荷物を収容可能な収容空間が形成されることを特徴とする袋体。
  2. 前記シート係止部は把手孔状であることを特徴とする請求項1に記載の袋体。
  3. 前記シート本体部に、複数の千鳥状の切れ込みが設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の袋体。
  4. 前記紙材のヤング率が0.7GPa以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の袋体。
  5. 前記紙材の密度が0.6g/cm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の袋体。
  6. 前記紙材の比引張強度が30Nm/g以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の袋体。
  7. 前記袋本体は、外紙袋と内紙袋とを備え、
    前記外紙袋の角筒状の側部の内側の一面に、前記内紙袋の角筒状の側部の外側の一面が取り付けられており、
    前記外紙袋および前記内紙袋を展開したときに、前記内紙袋の底部と、前記外紙袋の底部との間に空間が形成され、
    前記シート固着部は、前記外紙袋および前記内紙袋の少なくとも一方の開口縁部に固着され、
    前記収容空間が前記シート本体部と前記内紙袋の底部との間に形成され、
    前記シート本体部に荷物を載置したとき、前記収容空間の高さが、前記内紙袋の高さの半分以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の袋体。
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