以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
本実施形態では、アルバムに配置される画像の入れ替え等の編集を行う技術について説明する。このとき、アルバムに配置されている画像についての情報をユーザが認識することで、ユーザは、所望の画像を所望のページに適切に配置することができる。そのような情報として、例えばユーザが選択した画像が配置されているページや、該ページにおいて該画像が配置されている位置がある。
そこで本実施形態においては、既にアルバムに使用されている(既にページに配置されている)画像がユーザにより選択されると、該画像が使用しているページのサムネイル一覧が表示される。またそのサムネイルにおいて、ユーザにより選択された画像が配置されている部分が強調して表示される。その結果として、ユーザはページにおいて画像が配置されている位置や、ページ全体または他の画像に対する該画像の大きさを容易に認識することができる。そのためユーザは、例えば同一画像が複数ページで使用されているか否か、また該複数ページがどのページであるかを容易に確認することができる。またユーザは、各ページにおいて該画像が、どのような位置にどのような大きさで配置されているかを容易に確認することができる。
まず図1を用いて、本実施形態における情報処理装置1004の構成について説明する。本実施形態に用いる情報処理装置1004は、PCやスマートフォン等の装置であり、入力された画像データからアルバム(フォトアルバム、フォトブック)を作成することが可能である。また情報処理装置1004は、作成されたアルバムを印刷データとしてプリンター1005に出力して印刷させることや、外部サーバー1002にアップロードすることが可能である。そして外部サーバー1002は、アップロードされた印刷データをプリンター1001に印刷させる。
CPU1011は、中央演算装置であり、記憶装置1008やROM1009、RAM1010に記憶されている各種のプログラムを実行することにより、情報処理装置1004の制御を行う。また、CPU1011は、ROM1009やRAM1010に記憶されているプログラムを実行することによって、情報処理装置1004の各機能を実現し、また情報の演算、加工、情報処理装置1004が備える各ハードウェアの制御を行う。ROM1009は読み出し専用メモリーである。RAM1010は、ランダムアクセスメモリであり、CPU1011のワークメモリとして機能する。またRAM1010は、不揮発性のRAMであれば各プログラムが格納される。
なお、後述するアルバム作成アプリケーションに対応するプログラムや、OS(オペレーティングシステム)がROM1009または後述する記憶装置1008に記憶されている。CPU1011は、OS上でアルバム作成アプリケーションのプログラムを実行することで、後述する図5に示す処理を実行する。
ネットワーク1003は例えばインターネットであり、情報処理装置1004、外部サーバー1002と接続されており、接続されているそれぞれの情報の伝達を行うための通信網である。外部サーバー1002は、プリンター1001と接続するための入出力インターフェース(不図示)を有しており、プリンター1001が接続されている。なお、外部サーバー1002は、単一のサーバー装置により構成されてもよいし、複数のサーバー装置が連携するサーバーシステムが、外部サーバー1002として動作してもよい。
情報処理装置1004で作成されたアルバムは、ネットワーク1003を介して外部サーバー1002にアップロードされる。外部サーバーでは、アップロードされたアルバムをプリンター1001に印刷させる。なお、外部サーバーはアルバム受注・管理サーバーであり、注文管理や決済処理を行う。例えばアルバム作成が有料サービスの場合、外部サーバー1002は、情報処理装置1004から受信した顧客情報(氏名、住所等)や決済情報等により、アルバム作成の受注や決済を行う。ユーザは、情報処理装置1004で作成したアルバムを外部サーバー1002にアップロードし、外部サーバー1002は、必要なアルバム購入手続きが行われたら、プリンター1001にアルバムを印刷させる。その後、出力された印刷物は製本され、ユーザの手元に届けられる。
なお、外部サーバー1002にアップロードされるアルバムデータは、画像がテンプレートにすでに配置されている画像データである。或いは、該アルバムデータとして、アルバムに配置される画像、テンプレート、およびテンプレートにおいて画像が配置される位置や大きさ等のレイアウト情報(図3を用いて後述する)がアップロードされてもよい。この場合、外部サーバー1002において、レイアウト情報に従ってテンプレートに画像を配置し、画像が配置された画像データをプリンター1001に印刷させる。或いは、上記の画像、テンプレート、レイアウト情報が外部サーバー1002からプリンター1001に送信され、プリンター1001により画像の配置、印刷が行われてもよい。
また、情報処理装置1004は、プリンター1005、モニタ1006、入力装置1007、記憶装置1008、ネットワーク1003と接続するための入出力インターフェース(不図示)を有する。
プリンター1005は、情報処理装置1004で作成されたアルバムに対応する印刷データを印刷するためのプリンターである。ユーザは、情報処理装置1004を用いてアルバムに配置される画像や配置位置、配置サイズ等を決定し、画像が配置されたアルバムを自身が所有しているプリンター1005で印刷する。そして、ユーザ自身で製本を行い、アルバムに仕上げてもよい。
モニタ1006は、情報処理装置1004により作成された各種の情報を表示するための表示装置(ディスプレイ)である。入力装置1007は、ユーザが情報処理装置1004への指示を入力するためのデバイスであり、キーボードやポインティングデバイスなどである。なお、モニタ1006と入力装置1007が一体となったタッチパネルであってもよく、この場合、ユーザはタッチパネルにタッチすることにより、情報処理装置1004に対する各種の指示を行うことができる。
記憶装置1008は、画像データやテンプレートなどを保存するHDDやSSDなどの記憶装置である。なお、図1では、モニタ1006、入力装置1007、記憶装置1008が情報処理装置1004の外部に存在するものとして記載している。しかしこれに限らず、情報処理装置1004が、モニタ1006、入力装置1007、記憶装置1008(情報処理装置1004のRAMと共有となる場合もある)の一部または全部を構成物として備えていてもよい。
上述のように、ROM1009または記憶装置1008は、アルバム作成アプリケーションを記憶している。そして、CPU1011は、そのアルバム作成アプリケーションを実行することで、モニタ1006上で、画像がテンプレートに配置されたアルバムを作成することができる。またCPU1011は、アルバム作成アプリケーションを実行することで、外部サーバー1002へのアルバムデータのアップロードや注文処理を行うことができる。
CPU1011は、アルバム作成アプリケーションを実行してアルバムを作成する場合、まずユーザに作成するアルバムのページ数の決定を促す。そしてユーザによりページ数が決定されると、CPU1011は、アルバム作成アプリケーションにより、アルバムに使用する画像の選択を行う。
この画像選択としてCPU1011は、例えばアルバムに使用する画像の選択をユーザに促し、ユーザにより画像が選択される。例えばCPU1011は、アルバム作成アプリケーションまたはOSの機能により、記憶装置1008に記憶されている複数の画像の一覧をモニタ1006に表示する。そして、ユーザが所望の画像を選択する。或いは、CPU1011は、アルバム作成アプリケーションを実行することで、画質の良い画像や、ユーザが指定した特定の人物が含まれる画像などを自動的に選択してもよい。以降、上記のようにユーザが画像を選択する方法を画像手動選択、CPU1011が自動的に画像を選択する方法を画像自動選択と呼ぶ。
上述のように画像が選択されると、CPU1011は、アルバム作成アプリケーションにより、アルバムの複数の見開きページのそれぞれに対応するテンプレートに、画像をレイアウトする。なお、見開きページとは、アルバムを開いた時の左右2ページに相当するレイアウト領域であり、ユーザがページを開いたときにユーザに提示される画像が配置されるレイアウト領域である。
画像のレイアウトにおいてCPU1011は、テンプレートに予め定められた位置、大きさで画像を自動的にレイアウトしてもよいし、ユーザの指示に応じた位置、大きさで画像をレイアウトしてもよい。以降、前者のレイアウト方法を自動レイアウトと呼び、後者のレイアウト方法を手動レイアウトと呼ぶ。なお、ユーザがレイアウト方法として、自動レイアウトまたは手動レイアウトを選択できるようにしてもよい。
また自動レイアウトの場合、アルバムの複数の見開きページに、複数の画像がレイアウトされる。このとき、複数の画像がレイアウトされる順序は、種々の方法で決められる。例えば、画像が含まれる画像ファイルに撮影日時の情報が含まれる場合、複数の画像が、撮影日時に従いソートされる。そしてアルバムの先頭ページから、より撮影日時が早い画像が順次レイアウトされることで、撮影日時に沿ったレイアウトが実現される。或いは、ユーザにより選択された順序に従い画像がソートされてもよい。このような自動レイアウトによりユーザは、簡単な操作により、画像がレイアウトされたアルバムデータを作成することができる。
CPU1011は、上述のような自動レイアウトまたは手動レイアウトを行うと、そのレイアウト結果をモニタ1006に表示する。この表示については図4を用いて後述する。
またCPU1011は、アルバム作成で使用可能な画像のリストを管理する。アルバム作成で使用可能な画像のリストには、上述の画像自動選択または画像手動選択で選択された画像と選択されていない画像の両方が含まれる。
図2は、アルバムにおいて使用可能な画像のリストを表す図である。なお、図2にしめすリストは、画像自動選択または画像手動選択が実行される前または後であり、図4で後述する画面が表示される前に、CPU1011により作成される。
図2において、「画像ID」は、アルバムにおいて使用可能な画像を識別するためのIDであり、「ファイルパス」は、「画像ID」対応する画像が含まれる画像ファイルにアクセスするためのファイルパスである。図2に示す例では、アルバムにおいて使用可能な複数の画像として、画像IDが「001」〜「017」の画像ファイルが存在するものとする。図3の例では、画像ファイルは情報処理装置1004や、デジタルスチルカメラ等で撮影された写真等の一般的な画像であり、ファイル形式はJPEGであるとする。なお、ファイルパスとして、画像ファイルを格納するフォルダが含まれていてもよい。また、ここでは説明のために、画像ファイルのファイル名として、画像IDを含む例について記載したが、ファイル名は任意のものであってよい。CPU1011は、図2に示すリストを作成するときに、任意のファイル名である複数の画像ファイルに対して画像IDを割り当てる。
またCPU1011は、アルバムにおいて使用可能な画像のうち、アルバムに使用されている(ページにレイアウトされている)画像や、その画像がレイアウトされているページ、また画像のレイアウト位置、レイアウトサイズを管理している。
図3は、アルバムにおけるページに配置された画像のリストを表す図である。図3に示す例では、10ページで構成されるアルバムにおける例を示す。図3において、「ページ番号」は、アルバムにおける見開きページのページ番号を示す。つまり、ページ番号が1であるということは、アルバムの1ページ目であることを示す。なお、本実施形態ではアルバムのページ単位を見開きで1つのページとするが、これに限定されず、CPU1011は、見開きの左右ページをそれぞれ1つのページとして管理してもよい。
図3において、「画像ID」は画像の識別するためのIDであり、図2に示した画像IDと同一である。即ち、図2に示したリストに含まれる画像IDのうち、アルバムに使用されている画像の画像IDが図3に示すリストに含まれる。そして、図3では、ページ番号に対して画像IDが対応付けられることで、どの見開きページに、どの画像が配置されているかが管理されている。
図3において、「x」、「y」は、ページにおいて各画像が配置されている位置を示す具体的には、見開きページの左上端が座標の原点位置(0、0)として定められており、図3の「x」、「y」は、画像の左上の点のx座標、y座標を示している。図3における「width」、「height」は、上記の座標系における画像の幅、高さを示す。なお、画像に関する情報は図3に示したものに限らず、例えば画像が任意の角度でレイアウト可能であれば、画像の回転角度が図3に示すリストに含まれる。また画像は矩形に限らず任意の形状でもよく、例えば画像のx座標、y座標として、画像を回転するときの中心点の座標が図3に示すリストに含まれる。
図3に示すリストは、レイアウト方法が上述の自動レイアウトの場合、自動レイアウトが実行されたときに図3に示すリストが作成される。またレイアウト方法が手動レイアウトの場合、レイアウト開始時には図3に示すリストは作成されていない。そして、ユーザがいずれかの画像をいずれかのページにレイアウトすると、CPU1011は図3に示すリストを作成する。
そして、自動レイアウト、手動レイアウトのいずれの場合であっても、ユーザによる画像に対する所定の編集が行われると、CPU1011は図3に示すリストを随時更新する。この所定の編集には、アルバムに使用される画像の入れ替え(変更)や追加、削除、また画像のレイアウト位置やレイアウトサイズの変更が含まれる。
次に、アルバムを編集するための画面について、図4を用いて説明する。図4は、アルバムを編集するために表示される画面を示す図であり、図4に示す編集画面4000がモニタ1006(ディスプレイ)に表示される。なお、図4に示す編集画面4000は、レイアウト方法が自動レイアウトの場合は、上述したような自動的なレイアウトが実行された後に表示される。一方、レイアウト方法が手動レイアウトの場合は、画像が選択された後に編集画面4000が表示される。ただし、手動レイアウトの場合、各ページを表示することはできるが、初期段階では画像がレイアウトされていない。
図4の4001は編集中のアルバムを表示するアルバム表示部である。図4の4002は、編集中のアルバムに含まれる見開きページであり、アルバム表示部4001の中に表示される。図4の4003は、見開きページ4002として表示されている見開きページのページ番号を示す。なお編集画面4000は、見開きページ4002に対するユーザ操作により、見開きページ4002に配置される画像に対する編集が可能なように表示される。この編集には、見開きページ4002からの削除、他の画像への変更、配置される大きさや位置の変更、色味の変更等の処理が含まれる。
図4の4004、4005は、見開きページ4002に配置されている画像を示す。図4の4006は、見開きページ4002として前の見開きページを表示させるための前送りボタンである。図4の4007は、見開きページ4002として後ろの見開きページを表示させるための後ろ送りボタンである。
図4の4008は、アルバムの編集で使用可能な画像の一覧を表示する画像一覧表示部である。画像一覧表示部4008には、アルバムに配置することが可能な画像4009〜4013が表示される。図4の画像一覧表示部4008には、図2の画像のリストに保存管理された画像が表示される。即ち、現在アルバムにレイアウトされていない画像(図2、図3の例では画像IDが「015」〜「017」の画像)も画像一覧表示部4008に含まれる。図4の4014は、画像一覧表示部をスクロールさせるためのスクロールバーである。
図4の4015は、見開きページのサムネイル画像(以降、ページ画像またはページサムネイルと呼ぶ)が表示されるページサムネイル表示部である。後述する処理により、CPU1011は、画像一覧表示部4008においてユーザが選択した画像(以降、選択画像と呼ぶ)が配置されている見開きページについてページサムネイル(ページ画像)を作成する。そして、CPU1011は、作成されたページサムネイル(ページ画像)をページサムネイル表示部4015に表示する。4016、4017は、ページサムネイルの例を示す。図3、図4の例では、画像ID「001」に対応する画像4012がユーザにより選択された場合、画像4012が配置されているページ番号(図3、図4では1ページと5ページ)およびページサムネイル4016、4017が表示される。またCPU1011は、図4に示すように、ページサムネイルにおいて、選択画像に対応する部分に赤い枠を重ねるなどの強調を行う。即ち、ページサムネイル表示部4015において、選択画像がアルバム内のどの見開きページの、どの位置に、どのような大きさで配置されているかを示す表示が行われる。例えば、見開きページに複数の画像が配置されている場合、その複数の画像のうちの選択画像について、他の画像よりも強調される。
次に、図4に示した編集画面4000の表示方法について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態における処理を説明するためのフローチャート図である。なお、図5に示すフローチャートの処理は、上述の自動レイアウトが終了したとき、或いは手動レイアウトが開始されるときに実行される。
S5000においてCPU1011は、アルバムの印刷プレビュー画面として、図4に示した編集画面4000を表示する。ただし、手動レイアウトの場合、S5000ではまだ画像は配置されていない。
なお、S5000以降、図5に示す処理の実行中に、ユーザは見開きページ4002に配置される画像についての編集(画像の入れ替えや画像の位置や大きさの変更)を、適宜行うことができる。そして、図3に示したリスト内の情報も、図5に示す処理の実行中に随時更新される。また、画像についてのその他の編集(色変換等)も、図5に示す処理の実行中に行われてもよい。
S5001においてCPU1011は、ユーザが画像一覧表示部4008から画像が選択されたか判定する。S5001において画像が選択されたと判定されると、S5002においてCPU1011は、ユーザにより選択された選択画像の画像ID(以降、選択画像ID)を、図2に示したリストから取得する。
S5003においてCPU1011は、選択画像がアルバムに配置済みであるか判定する。具体的には、CPU1011は、S5002において取得された画像IDが、図3に示すリストに含まれているか判定し、画像IDがリストに含まれている場合、選択画像がアルバムに配置済みであると判定される。
選択画像がアルバムに配置済みであると判定されると、CPU1011は、S5004において、ページサムネイル(ページ画像)を生成する。S5004の処理の詳細については図6を用いて後述する。S5005においてCPU1011は、S5004において生成されたページサムネイルを、図4のページサムネイル表示部4015に表示する。
S5005においてページサムネイルが表示された場合、もしくはS5001でNoと判定された場合、もしくはS5003でNoと判定された場合、S5006に処理が進む。S5006においてCPU1011は、ページサムネイル表示部4015において、ページサムネイルが選択されたか判定する。ページサムネイルが選択されたと判定されると、S5007においてCPU1011は、図4の編集画面4000において、選択されたページサムネイルに対応する見開きページを、見開きページ4002として表示する。S5007の処理の詳細については、図7を用いて後述する。
S5007の処理が実行された場合、もしくはS5006においてNoと判定された場合、S5008に処理が進む。S5008においてCPU1011は、プレビュー表示としての編集画面4000の表示を終了するか判定する。例えば、アルバム作成アプリケーションのウィンドウが閉じられた場合、編集画面4000の表示を終了すると判定される。もしくは、編集画面4000に含まれる「戻るボタン」(不図示)や「注文ボタン」(不図示)がユーザによる指示を受け付けた場合、編集画面4000の表示を終了すると判定される。なお、「注文ボタン」がユーザによる指示を受け付けた場合、編集画面4000の表示が、アルバムの印刷を注文するための画面に切り替わる。
S5008においてYesと判定されると、CPU1011は編集画面4000の表示を終了し、図5に示す処理を終了する。S5008においてNoと判定されると、処理がS5001に戻る。
次に、S5004における処理について図6を用いて説明する。図6は、ページサムネイルの生成処理を説明するためのフローチャート図である。
S6001においてCPU1011は、選択画像が配置されている見開きページのページ番号を取得する。具体的には、CPU1011は、図3のリストにおいて図5のS5002で取得された画像IDに対応付けられているページ番号を取得する。S6002においてCPU1011は、S6001で取得されたページ番号の見開きページのサムネイルを生成する。例えば、S6001において取得されたページ番号の見開きページについて、レイアウト結果の画像が例えばRAM1010に既に存在する場合、S6002でCPU1011は、その画像を取得することで、サムネイルを生成する。一方、レイアウト結果の画像が存在しない場合、図2、図3に示すリストに従って見開きページを作成し、その見開きページの画像を縮小することで、サムネイルを生成する。具体的には、図3に示すリストにより、対象ページにレイアウトされる画像の画像IDが取得され、図2に示すリストのファイルパスにより、その画像IDに対応する画像ファイルが読み出される。そして、図3に示すリストにより、読み出された画像ファイル内の画像が配置される位置や大きさが特定されることで、見開きページが作成される。
また、対象ページのサムネイルが既にRAM1010に記憶されていれば、S6002ではそのサムネイルが読み出されてもよい。上述のように、見開きページのレイアウト結果が存在するか否か、またサムネイルが存在するか否かは、種々の条件で異なる。例えば、情報処理装置1004において、レイアウト結果やサムネイルが一度作成された後、RAM1010にキャッシュされている場合、上述のように、そのキャッシュされているデータが用いられる。
S6003においてCPU1011は、見開きページにおける選択画像の配置位置を特定する。詳細には、CPU1011は、見開きページにおける選択画像が配置されている部分(領域)が特定される。具体的には、CPU1011は図3に示したリストを参照し、選択画像の画像IDに対応するx座標、y座標、幅width、高さheightを取得する。CPU1011は、これらの情報により、見開きページにおける選択画像が配置されている領域を特定する。
S6004においてCPU1011は、ページサムネイルにおいて、選択画像に対応する領域(部分)を強調するための処理を行う。なお、S6002においてCPU1011は、図6のS6002で生成したサムネイルのサイズと、図3の基準となっている見開きページのサイズの比率に応じて、S6003で取得されたx座標、y座標、幅width、高さheightを変倍する。CPU1011は、この変倍により、見開きページよりも小さいS6002で生成されたサムネイルにおいて選択画像に対応する領域(部分)を特定する。そしてCPU1011は、その特定された領域を強調する。なお、S6004における強調の方法としては種々の強調方法を用いることができる。例えばCPU1011は、S6002で生成したサムネイルの、選択画像に対応する部分に赤い枠を重ねて描画する。
なお、図3のリストにおいて、選択画像の画像IDに対応するページ番号が複数存在する場合、即ち選択画像が複数の見開きページに配置されている場合、図6に示した処理が複数の見開きページのそれぞれに対して実行される。従って、選択画像が配置されている複数の見開きページのそれぞれについて、サムネイルの生成、および該サムネイルにおける選択画像に対応する領域の強調が実行される。従って、S5005では、選択画像が複数の見開きページに配置されている場合、図4に示したように複数のページサムネイルが表示される。
上述した図6の処理により、ユーザにより選択された選択画像が1または複数の見開きページに配置されている場合、その1または複数の見開きページが特定される。そして、特定された1または複数の見開きページについて、ページサムネイルの生成と、上述の強調処理が実行される。
次に、S5007の処理の詳細について説明する。図7を用いて説明する。図7は、ページサムネイルに対応するページの表示処理を説明するためのフローチャート図である。
S7001においてCPU1011は、ユーザにより選択されたページサムネイルに対応する見開きページを特定する。なお、図5のS5005においてCPU1011は、ページサムネイルの表示位置と、該ページサムネイルに対応する見開きページのページ番号を対応付けて、該ページサムネイルを表示している。そのため、CPU1011は、図5のS5006においてページサムネイルが選択と判定されたされた場合、S7001において、そのページサムネイルが対応するページ番号を特定することができる。
S7002でCPU1011は、CPU1011は、S7001で特定されたページ番号に対応する見開きページを、図4の見開きページ4002として表示する。例えば、S7001において特定されたページ番号の見開きページの画像がRAM1010に既に存在する場合、S7002においてCPU1011はその画像を表示する。一方、そのような画像が存在しない場合、S7002においてCPU1011は、図3に示すリストにより、対象ページにレイアウトされる画像の画像IDを取得する。そして、CPU1011は、図2に示すリストのファイルパスにより、その画像IDに対応する画像ファイルを読み出す。そして、CPU1011は、図3に示すリストにより、読み出された画像ファイル内の画像が配置される位置や大きさを特定し、当該見開きページに対応するテンプレートに画像を配置する。
編集画面4000において見開きページ4002として表示されていたページが、S7002で表示されるページとは異なる場合、S7002における処理により、見開きページ4002が変更される。
以上、説明したように、本実施形態における処理によれば、アルバムに使用可能な画像をユーザが選択し、その選択画像がアルバムに配置されている場合、その選択画像が配置されている見開きページのサムネイルが表示される。例えば、その選択画像が複数の見開きページに表示されている場合、複数のページサムネイルが表示される。さらに、各ページサムネイルにおいて、選択画像に対応する領域(部分)が強調表示される。そのため、ユーザは、選択画像が配置されている1または複数の見開きページを容易に認識することができる。さらにユーザは、各見開きページにおいて選択画像が配置されている領域(部分)を容易に認識することができる。
さらにユーザは、ページサムネイルを選択することで、該ページサムネイルに対応する見開きページを、図4の見開きページ4002として表示させ、その見開きページ内において各種の編集を行うことができる。例えば本実施形態における処理により、特定の画像が複数の見開きページに配置されることを避けるための編集を容易に行うことができる。具体的には、まずユーザは、その特定の画像を選択画像として選択する。そして、ページサムネイルが2つ表示された場合、ユーザはそのいずれかを選択して、見開きページ4002を表示させる。そして、見開きページ4002において、該選択画像を他の画像に置き換える編集を行うことができる。
特に、上述の実施形態では、見開きページを示すページ画像としてのページサムネイルが、編集を行うための見開きページ4002よりも小さく表示される。そのため、選択画像が複数のページで使用され、即ちページ画像が複数表示される場合にも、それらを一覧表示することができる。そして、ページ画像が選択された場合、そのページ画像に対応する見開きページが、見開きページ4002として大きく、編集可能に表示される。そのため、ユーザは大きく表示された見開きページにおいて編集を容易に行うことができる。
なお、上述の実施形態では、ユーザが選択画像を選択した場合、選択画像が配置されている見開きページのページサムネイルのみがページサムネイル表示部4015に表示される例を示した。しかしこれに限らず、全ページのページサムネイルがページサムネイル表示部4015に表示され、その中で、選択画像が配置されている見開きページのページサムネイルが強調表示されてもよい。その上で、ページサムネイルの中で、選択画像に対応する領域が強調されてもよい。
また、図4に示した編集画面4000において、ユーザが画像一覧表示部4008で選択画像を選択した場合、上述しように、ページサムネイルにおいて強調表示が行われる。このとき、画像一覧表示部4008においても、選択画像に赤い枠が重なる等、強調表示が行われてもよい。また見開きページ4002において選択画像が含まれる場合、見開きページ4002内においても、選択画像の部分に赤い枠が重なるなど、強調表示が行われてもよい。
また、ページサムネイル表示部4015において、ある選択画像についてのページサムネイルが表示されている状態で、画像一覧表示部4008で別の選択画像が選択されたとする。この場合、先に表示されていたページサムネイルがページサムネイル表示部4015から消え、新たに選択された選択画像のページサムネイルがページサムネイル表示部4015に表示される。或いは、先に表示されていたページサムネイルがページサムネイル表示部4015に残った状態で、新たに選択された選択画像のページサムネイルがページサムネイル表示部4015に表示されてもよい。この場合、先に表示されていたページサムネイルは、ページサムネイル表示部4015の下方向に移動した位置に表示される。
なお、図4におけるページサムネイル表示部4015は、ページサムネイルに限らず、種々の情報が表示されてもよい。例えば見開きページ4002において、4004、または4005の画像がユーザにより選択された場合、その選択された画像に対する各種の編集(画像の入れ替え、色変換、等)を行うためのメニューが、ページサムネイル表示部4015に表示されてもよい。また、ユーザのドラッグ操作により、画像一覧表示部4008から画像が見開きページ4002に移動することで、該画像が見開きページ4002に追加される。この場合、追加された画像に対する編集を行うための上記メニューが、ページサムネイル表示部4015に表示されてもよい。
また、アルバム表示部4001における、見開きページ4002や4006、4007のボタンとは異なる部分をユーザがマウスクリック等で指示した場合、ページサムネイル表示部4015に、アルバムの全ページのページサムネイルが表示されてもよい。この場合、上述のような選択画像の部分の強調表示は行われないが、ユーザが選択したページサムネイルに対応する見開きページの表示は行われる。
なお、ページサムネイル表示部4015における上述のメニューや、全ページのページサムネイルの表示は、図5における処理の実行中にも行われる。例えば図4に示した編集画面4000が表示されている状態で、該メニューや全ページのページサムネイルが表示されるとする。この場合、ページサムネイル4016、4017がページサムネイル表示部4015から消えてもよいし、ページサムネイル表示部4015に残ってもよい。
また、上述した実施形態では、アプリケーションの例としてフォトアルバム作成アプリケーションを挙げたが、この例に限られることない。例えば、同様の画像レイアウト機能を備える任意のアプリケーションで本実施形態における処理が実現されてもよい。
また、上述した実施形態では、情報処理装置としてPCやスマートフォンを想定した。しかし、この例に限られることなく、例えば携帯電話、携帯情報端末、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯ミュージックプレーヤー、ゲーム、セットトップボックス、インターネット家電等が、上述の情報処理装置として動作してもよい。
また、上述した実施形態の情報処理装置が他のデバイスと接続されるネットワークの構成として、Ethernet、無線LAN、IEEE1394、Bluetooth(登録商標)等、他の任意のネットワーク構成を採用することができる。
また、上述した実施形態では、一部の強調が行われるページ画像として、見開きページのサムネイルを例として示したが、これに限られない。例えば、見開きページと同等のサイズの画像や、見開きページよりも大きいサイズの画像が、上述のページサムネイルの代わりに、ページ画像として表示されてもよい。この場合、図6のS6003では、ページ画像と図3の基準となっている見開きページのサイズの比率に応じて、取得したx座標、y座標、幅width、高さheightが変倍される。
また、上述した実施形態では、ページサムネイルにおける選択画像の領域を強調する方法として、ページサムネイルに赤い枠を重ねる例を示した。しかし、これに限られることなく、任意の色の枠をつけて強調することができる。また、強調の方法として枠をつける例を示したが、これに限られない。例えば、選択画像の領域に半透明の矩形を重ねる方法や、選択画像以外の領域を半透明にするなど、任意の強調方法を用いることができる。
なお、上述の実施形態では、ユーザは、画像一覧表示部4008において画像を選択していたが、これに限らず、見開きページ4002において画像を選択してもよい。そして、この選択により、複数のページサムネイルが表示されてもよい。
なお、本実施形態の機能は以下の構成によっても実現することができる。つまり、本実施形態の処理を行うためのプログラムコードをシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することとなり、またそのプログラムコードを記憶した記憶媒体も本実施形態の機能を実現することになる。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。さらに、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。