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JP2021010351A - 釣り用ルアー、及び釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法 - Google Patents

釣り用ルアー、及び釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法 Download PDF

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JP2021010351A
JP2021010351A JP2019127531A JP2019127531A JP2021010351A JP 2021010351 A JP2021010351 A JP 2021010351A JP 2019127531 A JP2019127531 A JP 2019127531A JP 2019127531 A JP2019127531 A JP 2019127531A JP 2021010351 A JP2021010351 A JP 2021010351A
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blade
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hole
fishing
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晴彦 村上
Haruhiko Murakami
晴彦 村上
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Issei Co Ltd
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Issei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】ブレードを簡単に付け替えることが可能でありながら、ブレードを取り付けた後は容易に脱落が生じない釣り用ルアーを提供する。【解決手段】ヘッド部2と、釣り針部3と、ヘッド部2にブレード20を取り付けるための取り付け部10と、を備えた釣り用ルアー1であって、取り付け部10は、ヘッド部2からフック形状をなすように突出しているフック11と、ヘッド部2に着脱可能な留め具12と、を含み、フック11の先端11aとヘッド部2との間には隙間14が設けられており、留め具12をヘッド部2に装着したとき、隙間14が塞がれるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッド部と、釣り針部と、ヘッド部にブレードを取り付けるための取り付け部と、を備えた釣り用ルアー、及び釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法に関する。
疑似餌(ルアー)を用いたルアーフィッシングは、釣り愛好者に根強い人気があり、幅広い世代に亘って盛んに行われている。狙う魚や場所、状況等によって様々な種類の疑似餌が使用されている。その中でも、水の抵抗によって、ブレードとルアーの先端部とが干渉し合い、イレギュラーな動きや、細かい振動を生じさせ、弱った魚のような動きを演出することで、釣果を大幅にあげることができるルアーが注目されている。このようなルアーは、ブレードがルアーの先端の接続部(スプリットリングやラインアイ)に取り付けられており、チャターベイト、ブレーデッドジグと呼ばれている。ブレードの形状や色、素材、取り付け位置等によって、水中でのアクションが微妙に異なり、釣果にも大きく影響することから、ルアーフィッシングをする上で、ブレードを付け替えたり、アレンジしたりして、独自のルアーを作製することが、釣り人の楽しみの一つともなっている。
従来の水の抵抗によって、ブレードが揺動するルアーとして、スプリットリングに金属線環状体を介してブレードが取り付けられたものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1には、ルアーの先端部のスプリットリングとブレードの二つの孔にループ状の金属線を通し、ループの環を閉じて金属線環状体とし、ブレードを前後方向及びルアーの進行方向に対して任意の角度に遊動可能に取り付けた釣用ブレード付きルアーが記載されている。
特開2012−80826号公報
ブレードが付け替え可能なルアーとしては、水中において、ブレードとルアーの先端部(ヘッド)とが干渉しあって、常に細かい振動を生じさせても、ブレードがルアーから外れず、且つ、ルアーを変形させたり、傷つけたりすることなく、ブレードの着脱が簡単であるものが求められる。特許文献1に記載の釣用ブレード付きルアーは、ループ状の金属線をスプリットリングとブレードに設けられた二つの孔に通した後、ループを閉じて金属線環状体とするものであり、ブレードをスプリットリングに直付けするものではない。また、特許文献1に記載のルアーは、ブレードとヘッドとの距離が離れているため、水流の抵抗を受けたときに、ブレードがルアー本体に干渉する頻度をあげ、小刻みに振動させるために、ブレードの形状を水中におけるルアーの進行方向に向かって中央を凹状の湾曲形状に形成する加工が必要である。
一方、特許文献1に記載のルアーは、金属線環状体を介したブレードの付け替えは可能であるが、例えば、平らな形状のブレードでは、湾曲形状のブレードに比べると振動が起こり難くいため、ブレードの選択肢が少ないといった問題があった。また、釣り糸を取り付ける位置が、ループを閉じた金属線環状体であるため、ブレードとルアーの先端部とが干渉しあうことによる振動に耐えきれず、ブレードがルアー本体から外れるといった問題があった。さらに、ブレードとヘッドとの距離を縮めるために、ルアーのスプリットリングにブレードを直付けしようとすると、ペンチ等を使用して、スプリットリングとヘッドとの間にブレードを通すための隙間を開けなければならず、スプリットリングが変形して、ブレードが上下左右に揺動できなくなったり、使用中にブレードがルアーから外れたりするといった問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ブレードを簡単に付け替えることが可能でありながら、ブレードを取り付けた後は容易に脱落が生じない釣り用ルアーを提供することを目的とする。また、本発明は、釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る釣り用ルアーの特徴構成は、
ヘッド部と、
釣り針部と、
前記ヘッド部にブレードを取り付けるための取り付け部と、
を備えた釣り用ルアーであって、
前記取り付け部は、前記ヘッド部からフック形状をなすように突出するフックと、前記ヘッド部に着脱可能な留め具と、を含み、
前記フックの先端と前記ヘッド部との間に隙間が設けられており、
前記留め具を前記ヘッド部に装着したとき、前記隙間が塞がれるように構成されていることにある。
本構成の釣り用ルアーによれば、ヘッド部にブレードを取り付けるための取り付け部が、ヘッド部からフック形状をなすように突出しているフックと、ヘッド部に着脱可能な留め具と、を含み、留め具を外した状態において、フックの先端とヘッド部との間には隙間が設けられているため、ブレードをフックの先端から取り付けた後、留め具をヘッド部に装着して隙間を塞ぐことができる。そのため、フックを変形させたり、ブレードを傷つけたりすることなく、使用者の目的に応じて、ブレードを付け替えたり、アレンジしたりすることができる。また、フックの先端側の隙間を塞ぐ留め具は、ヘッド部に直接装着されるため、ヘッド部にブレードを取り付けた後は容易に脱落が生じないものとなる。さらに、ブレードが摩耗しても、留め具をヘッド部から外すだけで別のブレードに容易に取り替えることができるため、ルアー本体を長く愛用することができる。
本発明に係る釣り用ルアーにおいて、
前記隙間の大きさは0.2〜1.2mmであることが好ましい。
本構成の釣り用ルアーによれば、フックの先端と前記ヘッド部との間の隙間の大きさを0.2〜1.2mmとすることにより、ブレードを傷つけることなく、フックの先端から取り付けることができる。
本発明に係る釣り用ルアーにおいて、
前記留め具は、頭部とネジ部とを含み、
前記頭部の厚みは0.4〜2.0mmであり、前記ネジ部の長さは2.0〜4.0mmであることが好ましい。
本構成の釣り用ルアーによれば、留め具を構成するネジ部の長さが2.0〜4.0mmであることにより、留め具がヘッド部の内部の十分深い位置にしっかりと固定されるため、水の抵抗によって、ブレードとヘッド部とが干渉しあっても、留め具が緩んだり、脱落したりすることを防止することができる。また、留め具を構成する頭部の厚みが0.4〜2.0mmであることにより、留め具の頭部が、ブレードとヘッド部とが干渉しあうのを妨害することなく、フックの先端とヘッド部との隙間を確実に塞ぐことができる。
本発明に係る釣り用ルアーにおいて、
前記ブレードは、
前記フックを通すための一つのフック貫通孔と、
釣り糸を取り付けるためのリングを通すための二つのリング貫通孔と、
を備え、
前記フック貫通孔の直径は、1.4〜2.5mmであり、
前記リング貫通孔の直径は、前記フック貫通孔の直径の0.9〜1.4倍であることが好ましい。
本構成の釣り用ルアーによれば、ブレードに設けられたフック貫通孔の直径が1.4〜2.5mmであることにより、ブレードをフックに取り付けやすくなるとともに、水中においてブレードが上下左右により揺動しやすくなるため、水中でのイレギュラーな動きや、細かい振動を安定して生じさせることができる。また、釣り糸を取り付けるためのリングを通すためのリング貫通孔の直径が、フック貫通孔の直径の0.9〜1.4倍であることにより、ブレードとヘッド部とが干渉しあうのを妨害しないサイズのリングを使用することができる。
本発明に係る釣り用ルアーにおいて、
前記一つのフック貫通孔と前記二つのリング貫通孔とは、略一直線上に配置され、
前記フック貫通孔の中心部をxとし、
前記二つのリング貫通孔のうち、前記フック貫通孔に近い位置に存在するリング貫通孔の中心部をyとし、前記フック貫通孔から遠い位置に存在するリング貫通孔の中心部をzとしたとき、
yz間の距離は、xy間の距離の0.3〜1.0倍であることが好ましい。
本構成の釣り用ルアーによれば、yz間の距離が、xy間の距離の0.3〜1.0倍であることにより、リング貫通孔に適度な大きさのリングを取り付けることができるため、水中において、釣り糸とリングとにかかる負担を軽減しつつも、ブレードとヘッド部とが干渉しあうのを妨害しないサイズのリングを使用することができる。
本発明に係る釣り用ルアーにおいて、
前記リング貫通孔の中心部zは、前記ブレードの長手方向における幅の一端から0.4〜0.6倍の位置であって、且つ前記ブレードの短手方向における幅の一端から0.45〜0.55倍の位置に設けられることが好ましい。
本構成の釣り用ルアーによれば、フック貫通孔から遠い位置に存在するリング貫通孔の中心部zが、ブレードの長手方向における幅の一端から0.4〜0.6倍の位置であって、且つブレードの短手方向における幅の一端から0.45〜0.55倍の位置に設けられることにより、ブレードの表面全体が均一に水の抵抗を受けやすくなり、ブレードとヘッド部とがより干渉しやすい構成となる。そのため、釣り糸を一定の速度で巻くだけで、水中でのイレギュラーな動きや、細かい振動を生じさせることができる。その結果、魚へのアピール力が増し、釣果をより向上させることができる。
上記課題を解決するための本発明に係る釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法の特徴構成は、
釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法であって、
前記釣り用ルアーは、ヘッド部と、釣り針部と、前記ヘッド部にブレードを取り付けるための取り付け部と、を備え、
前記取り付け部は、前記ヘッド部からフック形状をなすように突出するフックと、前記ヘッド部に着脱可能な留め具と、を含み、
前記フックの先端と前記ヘッド部との間に隙間が設けられており、
前記ブレードは、前記フックを通すためのフック貫通孔を有し、
前記留め具が前記ヘッド部に装着されていない状態において、前記フック貫通孔に前記フックの先端を通して前記ヘッド部に前記ブレードを取り付け、前記留め具を前記ヘッド部に装着して前記隙間を塞ぐことにある。
本構成の釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法によれば、ヘッド部にブレードを取り付けるための取り付け部が、ヘッド部からフック形状をなすように突出しているフックと、ヘッド部に着脱可能な留め具と、を含み、留め具を外した状態において、フックの先端とヘッド部との間には隙間が設けられているため、ブレードのフック貫通孔を、フックの先端から通した後、留め具をヘッド部に装着して隙間を塞ぐことができる。そのため、フックを変形させたり、ブレードを傷つけたりすることなく、使用者の目的に応じて、ブレードを付け替えたり、アレンジしたりすることができる。また、フックの先端側の隙間を塞ぐ留め具は、ヘッド部に直接装着されるため、ヘッド部にブレードを取り付けた後は容易に脱落が生じないものとなる。さらに、ブレードが摩耗しても、留め具をヘッド部から外すだけで別のブレードに容易に取り替えることができるため、ルアー本体を長く愛用することができる。
本発明における釣り用ルアーの全体斜視図である。図1(a)は、ブレードを取り付ける前の状態を示す。図1(b)は、ブレードを取り付けた後の状態を示す。 本発明における釣り用ルアーの正面図である。 本発明における釣り用ルアーに使用する留め具の正面図である。 本発明における釣り用ルアーに使用するブレードの正面図である。 本発明における釣り用ルアーに、スカート及びトレーラーを取り付けた一実施形態を示す図(写真)である。
以下、本発明の釣り用ルアーに関する実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることを意図しない。
<釣り用ルアー>
図1は、本発明における釣り用ルアー1の全体斜視図である。図1(a)は、ブレード20を取り付ける前の状態を示す。図1(b)は、ブレード20を取り付けた後の状態を示す。図1に示すように、釣り用ルアー1は、ヘッド部2と釣り針部3とから構成され、ヘッド部2にブレード20を取り付けるための取り付け部10が設けられている。釣り針部3やフック11は、金属素材を使用することが好ましく、ステンレスのような錆びにくい金属素材を使用することがより好ましい。ヘッド部2に使用する素材としては、特に限定はないが、成形しやすさにおいては、熱可塑性樹脂、鉛を使用することが好ましい。また、ヘッド部2には、塗料や金属メッキを施してもよい。
[取り付け部]
図1(a)に示すように、取り付け部10は、ヘッド部2からフック形状をなすように突出しているフック11と、ヘッド部2に着脱可能な留め具12とから構成されている。フック11は、釣り用ルアー1における専用金具であり、焼き入れされた硬度の高いステンレスワイヤ(テンパードステンレスワイヤ)で作製される。これにより、フック11の形状が確実に固定されるとともに、高い強度を実現することができる。釣り用ルアー1の成形時においては、留め具12がヘッド部2の内部の十分深い位置にしっかりと固定されるための挿着部13が形成されることが好ましい。取り付け部に取り付けられるブレード20としては、フック11を通すためのフック貫通孔21と、釣り糸を取り付けるためのリング24を通すための二つのリング貫通孔22,23とが設けられたものが好ましい。図1(b)に示すように、フック貫通孔21をフック11に通し、留め具12を挿着部13に固定することにより隙間14が塞がれ、ブレード20を釣り用ルアー1に取り付けることができる。フック11を構成する金属線の径は、フック貫通孔21が通りやすく、かつ水中でのブレード20の動きを妨げないように、0.8〜1.3mmであることが好ましい。
図2は、本発明における釣り用ルアー1の正面図である。図2に示すように、ヘッド部2には、釣り針部3の一部とフック11の一部とが、一体化した状態となるように、成形時にヘッド部2に埋め込まれている。フック11の先端11aとヘッド部2との隙間14の大きさL1は、0.2〜1.2mmであることが好ましい。0.2mmよりも小さくなると、ブレード20をフック11に通すときに、ヘッド部2やブレード20に傷がついたり、ブレード20をフック11に通すことが困難になったりする虞がある。また、1.2mmよりも大きくなると、隙間14を塞ぐための留め具12の頭部12aの厚みをより大きくする必要がある。そうすると、ヘッド部2の内部に固定された留め具12の頭部12aが、ブレード20がヘッド部2に接触するのを妨害するため、水中でのイレギュラーな動きや、細かい振動を生じさせることができなくなる虞がある。
(留め具)
図3は、本発明における釣り用ルアー1に使用する留め具12の正面図である。図3に示すように、留め具12は、頭部12aとネジ部12bとから構成されている。留め具12の素材としては、特に限定はないが、耐水性や耐摩耗性のある素材として、ステンレス、チタン、鉄、アルミニウム、樹脂を使用することが好ましい。留め具12の頭部12aの厚みL2は0.4〜2.0mmであることが好ましく、0.5〜1.0mmであることがより好ましい。L2が0.4mmよりも小さくなると、フック11の先端11aとヘッド部2との隙間14を塞ぐことができなくなり、水流や振動によって、ブレード20がフック11から脱落する虞がある。L2が2.0mmよりも大きくなると、留め具12の頭部12aが、ブレード20がヘッド部2に接触するのを妨害するため、水中でのイレギュラーな動きや、細かい振動を生じさせることができなくなる虞がある。留め具12の頭部12aの形状として、出っ張りの少ない、皿形、丸皿型、トラス型、ナベ型を使用することが好ましい。
図3に示すように、留め具12のネジ部12bの長さL3は2.0〜4.0mmであることが好ましい。L3が2.0mmよりも小さくなると、留め具12がヘッド部2の内部の十分深い位置にしっかりと固定されないため、ブレード20とヘッド部2とが干渉しあうことにより生じる振動によって、留め具12が緩んだり、脱落したりする虞がある。L3が4.0mmを超えても、留め具12がヘッド部2の内部の十分深い位置にしっかりと固定される強度は頭打ちになるか、ネジ部12bが、ヘッド部2の内部のフック11や釣り針部3に接触することになり、ヘッド部2に亀裂が生じやすくなる虞がある。
[ブレード]
ブレードは、ルアーに取り付けることにより、魚の興味を引くために使用するものであり、ブレードの取り付け場所によって、魚へのアピール方法が異なる。例えば、ブレードがルアーの後ろ側(釣り糸の結び目から遠い方)に取り付けられていると、水中において、ブレードがキラキラと明滅し、魚の視覚を刺激する。一方、ブレードがルアーの先端側(釣り糸の結び目に近い方)に取り付けられていると、水の抵抗によりブレードがルアーのヘッド部に小刻みに当たり、水中でルアー全体がブルブルと震えるため、魚の聴覚を刺激する。魚の視覚においては、周囲全体を見渡すことができるが、距離感が不正確であるため、ルアーの位置を正確に認識することができないことが多い。一方で、魚の聴覚においては、水中で音波が伝わる際に発生する圧力変化や水粒子の動きを感じる事ができ、その発生源の位置を正確に認識することができる。そのため、魚の聴覚を刺激するタイプのルアーは、大幅に釣果が向上する。本発明に係る釣り用ルアー1は、魚の聴覚を刺激するタイプのルアーに該当する。このタイプのルアーは、人気が高いルアーの一つであるが、ブレードの取り外しを想定していない製品が一般的であり、ルアーの付け替えやカスタマイズがしにくいものがほとんどである。
図4は、本発明における釣り用ルアー1に使用するブレード20の正面図である。図4に示すように、ブレード20には、フック11を通すための一つのフック貫通孔21と、二つのリング貫通孔22,23とが略一直線上に配置されている。フック貫通孔21の直径L4は1.4〜2.5mmであることが好ましい。L4が1.4mmよりも小さいと、フック11を構成する金属線の径との差が小さくなり、ブレード20が水の抵抗を受けたとき、揺動しにくくなるため、水中でのイレギュラーな動きや、細かい振動を生じさせることができなくなる虞がある。また、L4が2.5mmを超えると、水の抵抗を受けるブレード20の表面積が小さくなり、ブレード20がヘッド部2に当たる頻度が少なくなるため、細かい振動を生じさせることができなくなる虞がある。ブレード20の厚さは、0.1〜1.0mmであることが好ましく、0.2〜0.6mmであることがより好ましい。ブレード20の表面積は、100〜900mmであることが好ましい。また、ブレード20の重さは、0.5〜3gであることが好ましい。ブレード20の形状は、楕円状、リーフ状、六角形状であってもよく、プレート状としてもよいし、折り目を付けたり、湾曲状としてもよい。ブレード20の素材としては、ステンレス、鉄、アルミ、真鍮等の金属製の板を使用することができるが、水中でのアクションや、耐久性の観点から、ステンレスを使用することが最も好ましい。
リング貫通孔22の直径L5、及びリング貫通孔23の直径L6は、フック貫通孔21の直径L4の直径の0.9〜1.4倍であることが好ましい。0.9倍よりも小さいと、釣り糸を取り付けるためのリング24がリング貫通孔22,23に通りにくくなる虞がある。一方で、1.4倍よりも大きくなると、水の抵抗を受けるブレード20の表面積が小さくなるため、ブレード20がヘッド部2に当たる頻度が少なくなり、細かい振動を生じさせることができなくなる虞がある。
図4に示すように、フック貫通孔21の中心部をxとし、二つのリング貫通孔22,23のうち、フック貫通孔21に近い位置に存在するリング貫通孔22の中心部をyとし、フック貫通孔21から遠い位置に存在するリング貫通孔23の中心部をzとしたとき、yz間の距離L8は、xy間の距離L7の0.3〜1.0倍であることが好ましく、0.5〜0.8倍であることがより好ましい。0.3倍よりも小さいと、釣り糸を取り付けるためのリング24の径を小さくしなければならず、釣り糸とリング24にかかる負担が大きくなり、魚がヒットしたり、根がかりしたりして、強い力が加わったとき、釣り糸が切れる虞がある。1.0倍よりも大きいと、使用するリング24のサイズが大きくなり、ブレード20とヘッド部2との干渉を妨害し、小刻みな揺動が得られず、釣果が得られない虞がある。
フック貫通孔21から遠い位置に存在するリング貫通孔23の中心部zが、ブレード20の長手方向における幅の一端から0.4〜0.6倍の位置であって、且つブレード20の短手方向における幅の一端から0.45〜0.55倍の位置に設けられることが好ましい。この範囲以外の位置に、リング貫通孔23の中心部zが設けられると、ブレード20が、水の抵抗を逃してしまうため、水中でのイレギュラーな動きや、細かい振動を生じさせることができなくなる虞がある。
図5は、本発明における釣り用ルアーに、スカート及びトレーラーを取り付けた一実施形態を示す図(写真)である。図5に示すように、本発明における釣り用ルアー1には、釣り針部3を覆うように、スカートとして、ラバースカート30を取り付けることが好ましい。ラバースカート30は、市販のシリコン製やポリエチレン製のラバーをヘッド部2と釣り針部3との境目に、ナイロン製の丈夫な糸等で巻き付けることにより取り付けることができる。ラバースカート30に使用するラバーの色の限定は特にないが、単色のものを使用しても良いし、グラデーションや、模様を付したものを使用してもよい。また、ラバースカート30には、ラメ粉末やラメ塗料が含まれてもよく、この場合、ラバースカート30が水面や水中で光を乱反射し、本物の魚の鱗の光り方に似せることができる。そのため、光と振動により、魚の視覚と聴覚とを同時に刺激することができ、魚へのアプローチがより高まり、釣果の向上がさらに期待できる。ラメ粉末やラメ塗料の色は、単色のものを使用してもよいし、複数の色を混合したものや、グラデーションをつけたものを使用してもよい。
図5に示すように、本発明における釣り用ルアー1には、釣り針部3に、トレーラーとして、テールが付いているワームを取り付けることが好ましく、ワーム型としては、芋虫やミミズ等を模した、ストレートワーム、シャッドテール、パドルテール、カーリーテール、グラブ等が挙げられる。ワーム型以外にも、小動物型を使用してもよく、カエルを模したツインテール、昆虫を模したバグ、エビやカニを模したクローワーム等が好ましい。
<釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法>
釣り用ルアー1にブレード20を取り付けるためには、まず、取り付け部10の留め具12をヘッド部2から外して、図1(a)に示す状態にする。次に、隙間14からブレード20のフック貫通孔21をフック11に通す。最後に、留め具12を挿着部13に挿着し、ドライバー等を使用してきつく締め、図1(b)の状態とする。このように、3つの簡単な操作によって、ブレード20の取り付けが完了する。本発明の釣り用ルアー1にブレード20を取り付ける方法によれば、フック11を変形させたり、ブレード20を傷つけたりすることなく、使用者の目的に応じて、ブレード20を付け替えたり、アレンジしたりすることができる。また、フック11の先端11aとヘッド部2との隙間14を塞ぐ留め具12は、ヘッド部2に直接装着されるため、ヘッド部2にブレード20を取り付けた後は容易に脱落が生じないものとなる。さらに、ブレード20が摩耗しても、留め具12をヘッド部2から外すだけで別のブレードに容易に取り替えることができるため、ルアー本体を長く愛用することができる。
本発明の釣り用ルアーの有用性を確認するため、本発明の特徴を備えた釣り用ルアーを作製し(実施例1)、水中でのアクションを観察した。また、比較のため、本発明の範囲外となる釣り用ルアーを作製し(比較例1)、実施例と同様の観察を行った。また、参考例として、市販のチャターベイトについても同様の観察を行った。
[実施例1]
φ1.2mmのテンパードステンレスワイヤを使用し、図2に示す形状の取り付け部のフックを作製した。フックと、釣り針(ロングシャンクフック サイズ#4/0)とを一体化させるように型にいれて、ヘッド部の材料となる樹脂を型に流し込み、釣り用ルアーを作製した。ヘッド部の重量は、約13gであった。使用する留め具は、頭部の厚みが0.5mm、ネジ部の長さが3.0mmのものを使用した。使用するブレードは、フック貫通孔φ1.5mm、リング貫通孔(内側)φ1.5mm、リング貫通孔(外側)φ2.0mm、台形型、薄さ0.3mm、1.4g(株式会社issei製 極薄ロングブレード)を使用した。釣り糸を取り付けるためのリングはφ5mmの二重リング(スプリットリングアイ スナップ#1)を使用した。幅1.0mm×長さ160mmの20本組のシリコン製ラバースカート(ブラック)を、ヘッド部と釣り針部との境に糸で固定した。さらに、トレーラーとして、カタクチワーム ヤバクネ4.5inch(株式会社issei製)を、釣り針部に取り付けた。水中での釣り用ルアーのアクションを観察した。
[比較例1]
取り付け部に使用する留め具の頭部の厚みが2.5mm、ネジ部の長さが4.0mmであること以外は、実施例1と同様の方法により水中での釣り用ルアーのアクションを観察した。
[参考例]
釣り用ルアーとしてAKチャター(株式会社issei製)を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法により水中での釣り用ルアーのアクションを観察した。参考例で使用したルアーは、製造時にブレードが接続部(ラインアイ)に直付けされ、ブレードの付け替えができないチャターベイトである。
実施例1、比較例1、及び参考例の釣り用ルアーについて、一定の速度でリールを巻いて、水中でのアクションを確認したところ、実施例1は、ブレードが小刻みに動いて揺動し、イレギュラーな動きもみられ、参考例と同様に、所謂、千鳥足アクションと呼ばれる弱った魚のようなイレギュラーな動きも確認された。また、実施例1について、実際にブラックバスのヒット率を確認したところ、参考例とほぼ同様のヒット率であった。一方で、比較例1においては、ブレードが、留め具の頭部に当たり、ヘッド部とぶつかる頻度が実施例1や参考例に比べて少なく、小刻みな動きがみられなかった。また、比較例1について、実際にブラックバスのヒット率を確認したところ、実施例1や参考例におけるヒット率に対して1/3程度であった。
実施例1の釣り用ルアーについて、一般の10〜50代の男女各5名のパネラーに、ブレードの付け替えを行ってもらったところ、10名全員が5分以内に付け替えることができた。また、ブレードの付け替えについて、パネラーに感想を聞いたところ、「簡単」「難しくない」「楽しい」との肯定的な評価が得られた。このことから、本発明の釣り用ルアー、及び釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法により、ブレードの付け替えを簡単に行うことができることが確認された。
本発明の釣り用ルアーは、ブラックバスやシーバス等の中型の魚を対象とするものであるが、比較的大きな魚、例えば、コイ、ナマズ、ライギョ等に対して適用することも可能である。本発明の釣り用ルアーの利用場面としては、川、湖、海、ダム等が挙げられる。また、独自にカスタマイズしたブレードに交換することで、さらなる釣果の向上が期待できるため、フィッシングトーナメントのような大会においても使用することもできる。
1 釣り用ルアー
2 ヘッド部
3 釣り針部
10 取り付け部
11 フック
11a 先端
12 留め具
12a 頭部
12b ネジ部
14 隙間
20 ブレード
21 フック貫通孔
22,23 リング貫通孔

Claims (7)

  1. ヘッド部と、
    釣り針部と、
    前記ヘッド部にブレードを取り付けるための取り付け部と、
    を備えた釣り用ルアーであって、
    前記取り付け部は、前記ヘッド部からフック形状をなすように突出するフックと、前記ヘッド部に着脱可能な留め具と、を含み、
    前記フックの先端と前記ヘッド部との間に隙間が設けられており、
    前記留め具を前記ヘッド部に装着したとき、前記隙間が塞がれるように構成されている釣り用ルアー。
  2. 前記隙間の大きさは、0.2〜1.2mmである請求項1に記載の釣り用ルアー。
  3. 前記留め具は、頭部とネジ部とを含み、
    前記頭部の厚みは0.4〜2.0mmであり、前記ネジ部の長さは2.0〜4.0mmである請求項1又は2に記載の釣り用ルアー。
  4. 前記ブレードは、
    前記フックを通すための一つのフック貫通孔と、
    釣り糸を取り付けるためのリングを通すための二つのリング貫通孔と、
    を備え、
    前記フック貫通孔の直径は、1.4〜2.5mmであり、
    前記リング貫通孔の直径は、前記フック貫通孔の直径の0.9〜1.4倍である請求項1〜3の何れか一項に記載の釣り用ルアー。
  5. 前記一つのフック貫通孔と前記二つのリング貫通孔とは、略一直線上に配置され、
    前記フック貫通孔の中心部をxとし、
    前記二つのリング貫通孔のうち、前記フック貫通孔に近い位置に存在するリング貫通孔の中心部をyとし、前記フック貫通孔から遠い位置に存在するリング貫通孔の中心部をzとしたとき、
    yz間の距離は、xy間の距離の0.3〜1.0倍である請求項1〜4に記載の釣り用ルアー。
  6. 前記リング貫通孔の中心部zは、前記ブレードの長手方向における幅の一端から0.4〜0.6倍の位置であって、且つ前記ブレードの短手方向における幅の一端から0.45〜0.55倍の位置に設けられる請求項1〜Xスケール又は前記Yスケールの幅において、その一端から0.2倍以上0.7倍未満の位置、及び0.7倍以上0.9倍未満の位置に、前記開口部の両端が夫々存在するよう前記開口部が形成される請求項1又は2に記載のXスケール又は前記Yスケールの幅において、その一端から0.2倍以上0.7倍未満の位置、及び0.7倍以上0.9倍未満の位置に、前記開口部の両端が夫々存在するよう前記開口部が形成される請求項1又は2に記載の前記Xスケール又は前記Yスケールの幅において、その一端から0.2倍以上0.7倍未満の位置、及び0.7倍以上0.9倍未満の位置に、前記開口部の両端が夫々存在するよう前記開口部が形成される請求項1又は25に記載の釣り用ルアー。
  7. 釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法であって、
    前記釣り用ルアーは、ヘッド部と、釣り針部と、前記ヘッド部にブレードを取り付けるための取り付け部と、を備え、
    前記取り付け部は、前記ヘッド部からフック形状をなすように突出するフックと、前記ヘッド部に着脱可能な留め具と、を含み、
    前記フックの先端と前記ヘッド部との間に隙間が設けられており、
    前記ブレードは、前記フックを通すためのフック貫通孔を有し、
    前記留め具が前記ヘッド部に装着されていない状態において、前記フック貫通孔に前記フックの先端を通して前記ヘッド部に前記ブレードを取り付け、前記留め具を前記ヘッド部に装着して前記隙間を塞ぐ釣り用ルアーにブレードを取り付ける方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11412722B1 (en) * 2018-04-29 2022-08-16 Ryan Michael Standke Fishing lure device and methods thereof

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