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JP2021008440A - 環状ジエステル化合物及び電子写真感光体 - Google Patents

環状ジエステル化合物及び電子写真感光体 Download PDF

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JP2021008440A
JP2021008440A JP2019123716A JP2019123716A JP2021008440A JP 2021008440 A JP2021008440 A JP 2021008440A JP 2019123716 A JP2019123716 A JP 2019123716A JP 2019123716 A JP2019123716 A JP 2019123716A JP 2021008440 A JP2021008440 A JP 2021008440A
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less
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岡田 英樹
Hideki Okada
英樹 岡田
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Kyocera Document Solutions Inc
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Abstract

【課題】感光層に含有された場合に、感光層の結晶化を抑制し、電子写真感光体の感度特性を向上させる化合物の提供。【解決手段】例えば下記の化合物(反応生成物)。【選択図】図1

Description

本発明は、化合物(より具体的には、環状ジエステル化合物)及び電子写真感光体に関する。
電子写真感光体は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる。電子写真感光体としては、例えば、積層型電子写真感光体又は単層型電子写真感光体が用いられる。積層型電子写真感光体は、感光層として、電荷発生の機能を有する電荷発生層と、電荷輸送の機能を有する電荷輸送層とを備える。単層型電子写真感光体は、感光層として、電荷発生の機能と電荷輸送の機能とを有する単層の感光層を備える。
特許文献1に記載の電子写真感光体は、感光層を含む。この感光層は、電子輸送物質として、例えば、化学式(E−1)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含む。
Figure 2021008440
特開2005−154444号公報
しかし、特許文献1に記載の電子写真感光体は、感光層の結晶化の抑制の点、及び感度特性の点で不十分であることが、本発明者の検討により判明した。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、感光層に含有された場合に、感光層の結晶化を抑制し、電子写真感光体の感度特性を向上させる化合物を提供することである。また、本発明の別の目的は、感光層の結晶化を抑制でき、感度特性に優れる電子写真感光体を提供することである。
本発明の化合物は、一般式(1)で表される。
Figure 2021008440
前記一般式(1)中、X1及びX2は、各々独立に、一般式(XA)で表される二価の基、又は硫黄原子を表す。R1及びR2は、各々独立に、炭素原子数1以上10以下のアルキル基で置換されてもよい炭素原子数6以上22以下のアリール基、炭素原子数1以上8以下のアルキル基、炭素原子数7以上20以下のアラルキル基、炭素原子数3以上20以下のシクロアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、ハロゲン原子、又は一般式(2)で表される基を表す。mは、0以上2以下の整数を表す。nは、1又は2を表す。
Figure 2021008440
前記一般式(XA)中、*は結合手を表す。前記一般式(2)中、R3、R4、及びR5は、各々独立に、水素原子、又は炭素原子数1以上8以下のアルキル基を表し、*は結合手を表す。
本発明の電子写真感光体は、導電性基体と、感光層とを備える。前記感光層は、単層である。前記感光層は、電荷発生剤と、上記化合物とを含有する。
本発明の化合物は、感光層に含有された場合に、感光層の結晶化を抑制でき、電子写真感光体の感度特性を向上できる。また、本発明の電子写真感光体は、感光層の結晶化を抑制でき、感度特性に優れる。
本発明の第2実施形態に係る電子写真感光体の構造の一例を示す部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電子写真感光体の構造の一例を示す部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電子写真感光体の構造の一例を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。しかし、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されない。本発明は、本発明の目的の範囲内で、適宜変更を加えて実施できる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨は限定されない。
以下、化合物名の後に「系」を付けて、化合物及びその誘導体を包括的に総称する場合がある。また、化合物名の後に「系」を付けて重合体名を表す場合には、重合体の繰り返し単位が化合物又はその誘導体に由来することを意味する。また、一般式及び化学式中の「−Si(i−Pr)3」は、トリイソプロピルシリル基を表す。
次に、本明細書において用いられる置換基の定義について説明する。ハロゲン原子(ハロゲン基)としては、例えば、フッ素原子(フルオロ基)、塩素原子(クロロ基)、臭素原子(ブロモ基)及びヨウ素原子(ヨード基)が挙げられる。
炭素原子数1以上10以下のアルキル基、炭素原子数1以上8以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上3以下のアルキル基、炭素原子数4以上8以下のアルキル基、炭素原子数3のアルキル基、及び炭素原子数4のアルキル基は、各々、特記なき限り、直鎖状又は分枝鎖状で非置換である。炭素原子数1以上10以下のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、2−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、3−エチルブチル基、直鎖状及び分枝鎖状のヘプチル基、直鎖状及び分枝鎖状のオクチル基、直鎖状及び分枝鎖状のノニル基、並びに直鎖状及び分枝鎖状のデシル基が挙げられる。炭素原子数1以上10以下のアルキル基、炭素原子数1以上8以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上3以下のアルキル基、炭素原子数4以上8以下のアルキル基、炭素原子数3のアルキル基、及び炭素原子数4のアルキル基の例は、炭素原子数1以上10以下のアルキル基の例として述べた基のうち、該当する炭素原子数を有する基である。
炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、及び炭素原子数1以上3以下のアルコキシ基は、各々、特記なき限り、直鎖状又は分枝鎖状で非置換である。炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、1−メチルブトキシ基、2−メチルブトキシ基、3−メチルブトキシ基、1−エチルプロポキシ基、2−エチルプロポキシ基、1,1−ジメチルプロポキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、n−ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、1,1,2−トリメチルプロポキシ基、1,2,2−トリメチルプロポキシ基、1−エチルブトキシ基、2−エチルブトキシ基、及び3−エチルブトキシ基が挙げられる。炭素原子数1以上3以下のアルコキシ基の例は、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基の例として述べた基のうち、該当する炭素原子数を有する基である。
炭素原子数6以上22以下のアリール基、炭素原子数6以上14以下のアリール基、及び炭素原子数6以上10以下のアリール基は、各々、特記なき限り、非置換である。炭素原子数6以上22以下のアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、インダセニル基、ビフェニレニル基、アセナフチレニル基、アントリル基及びフェナントリル基、テトラセニル基、テトラフェニル基、クリセニル基、ピレニル基、トリフェニレニル基、ベンゾフェナントレニル基、ピセニル基、ペリレニル基、及びペンタフェニル基が挙げられる。炭素原子数6以上14以下のアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、インダセニル基、ビフェニレニル基、アセナフチレニル基、アントリル基、及びフェナントリル基が挙げられる。炭素原子数6以上10以下のアリール基としては、例えば、フェニル基、及びナフチル基が挙げられる。
炭素原子数3以上20以下のシクロアルキル基、及び炭素原子数3以上10以下のシクロアルキル基は、各々、特記なき限り、非置換である。炭素原子数3以上20以下のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基、シクロドデシル基、シクロトリデシル基、シクロテトラデシル基、シクロペンタデシル基、シクロヘキサデシル基、シクロヘプタデシル基、シクロオクタデシル基、シクロノナデシル基、及びシクロイコサニル基が挙げられる。炭素原子数3以上10以下のシクロアルキル基の例は、炭素原子数3以上20以下のシクロアルキル基の例として述べた基のうち、該当する炭素原子数を有する基である。
炭素原子数7以上20以下のアラルキル基は、特記なき限り、非置換である。炭素原子数7以上20以下のアラルキル基としては、例えば、炭素原子数6以上14以下のアリール基で置換された炭素原子数1以上6以下のアルキル基が挙げられる。以上、本明細書において用いられる置換基の定義について説明した。
<第1実施形態:化合物>
第1実施形態は、化合物(より具体的には、環状ジエステル化合物)に関する。第1実施形態に係る化合物は、一般式(1)で表される。以下、一般式(1)で表される化合物を、化合物(1)と記載することがある。
Figure 2021008440
一般式(1)中、X1及びX2は、各々独立に、下記一般式(XA)で表される二価の基、又は硫黄原子を表す。R1及びR2は、各々独立に、炭素原子数1以上10以下のアルキル基で置換されてもよい炭素原子数6以上22以下のアリール基、炭素原子数1以上8以下のアルキル基、炭素原子数7以上20以下のアラルキル基、炭素原子数3以上20以下のシクロアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、ハロゲン原子、又は下記一般式(2)で表される基を表す。mは、0以上2以下の整数を表す。nは、1又は2を表す。
Figure 2021008440
一般式(XA)中、*は結合手を表す。一般式(2)中、R3、R4、及びR5は、各々独立に、水素原子、又は炭素原子数1以上8以下のアルキル基を表し、*は結合手を表す。
化合物(1)は、感光層に含有された場合に、感光層の結晶化を抑制でき、電子写真感光体(以下、感光体と記載することがある)の感度特性を向上できる。その理由は、以下のように推測される。
化合物(1)は2個の化学式「−O−CO−」で表される構造を有するため、化合物(1)は適度な極性を有する。適度な極性を有する化合物(1)は、感光層に含有されるバインダー樹脂と良好に相溶する。化合物(1)とバインダー樹脂とが良好に相溶するため、感光層の結晶化を抑制できる。また、化合物(1)とバインダー樹脂とが良好に相溶するため、均一な感光層を形成でき、感光体の感度特性を向上できる。バインダー樹脂が化学式「−O−CO−」で表される構造を有するポリカーボネート樹脂である場合に、化合物(1)とバインダー樹脂との相溶性は、特に向上する。
更に、化合物(1)は、四環縮合環のような広い共役平面構造を有している。このため、化合物(1)による電子の輸送性が向上し、感光体の感度特性を向上できる。
一般式(1)について、説明を続ける。R1及びR2が表わす炭素原子数6以上22以下のアリール基としては、炭素原子数6以上10以下のアリール基が好ましく、フェニル基がより好ましい。炭素原子数6以上22以下のアリール基は、炭素原子数1以上10以下のアルキル基で置換されてもよい。このような炭素原子数1以上10以下のアルキル基としては、炭素原子数1以上6以下のアルキル基が好ましく、炭素原子数1以上3以下のアルキル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。炭素原子数1以上10以下のアルキル基で置換された炭素原子数6以上22以下のアリール基としては、炭素原子数1以上6以下のアルキル基で置換された炭素原子数6以上10以下のアリール基が好ましく、炭素原子数1以上3以下のアルキル基で置換されたフェニル基がより好ましく、メチルフェニル基が更に好ましく、o−メチルフェニル基(オルト−メチルフェニル基)が特に好ましい。
1及びR2が表わす炭素原子数1以上8以下のアルキル基としては、炭素原子数4以上8以下のアルキル基が好ましく、炭素原子数4のアルキル基がより好ましく、2−メチルプロピル基が更に好ましい。
1及びR2が表わす炭素原子数7以上20以下のアラルキル基としては、炭素原子数6以上14以下のアリール基で置換された炭素原子数1以上6以下のアルキル基が好ましく、炭素原子数6以上10以下のアリール基で置換された炭素原子数1以上3以下のアルキル基がより好ましく、ベンジル基が更に好ましい。
1及びR2が表わす炭素原子数3以上20以下のシクロアルキル基としては、炭素原子数3以上10以下のシクロアルキル基が好ましい。
1及びR2が表わす炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基としては、炭素原子数1以上3以下のアルコキシ基が好ましい。
1及びR2が表わすハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、又は臭素原子が好ましく、フッ素原子又は塩素原子がより好ましく、フッ素原子が特に好ましい。
mが2を表す場合、2つのR1は互いに、同一の基を表してもよく、異なる基を表してもよい。mは、0又は1を表すことが好ましい。nが2を表す場合、2つのR2は互いに、同一の基を表してもよく、異なる基を表してもよい。nは、1を表すことが好ましい。
次に、一般式(XA)について説明する。一般式(1)中のX1が一般式(XA)で表される二価の基を表す場合、一般式(XA)中の2個の*のうちの一方は、X1が結合している2個の炭素原子のうちの一方に結合する結合手を表し、2個の*のうちの他方は、X1が結合している2個の炭素原子のうちの他方に結合する結合手を表す。一般式(1)中のX2が一般式(XA)で表される二価の基を表す場合、一般式(XA)中の2個の*のうちの一方は、X2が結合している2個の炭素原子のうちの一方に結合する結合手を表し、2個の*のうちの他方は、X2が結合している2個の炭素原子のうちの他方に結合する結合手を表す。
一般式(1)においてX1及びX2が何れも一般式(XA)で表される二価の基を表す場合、一般式(1)は、下記一般式(1−A)で表される。一般式(1)においてX1及びX2が何れも硫黄原子を表す場合、一般式(1)は、下記一般式(1−B)で表される。一般式(1)においてX1が一般式(XA)で表される二価の基を表しX2が硫黄原子を表す場合、一般式(1)は、下記一般式(1−C)で表される。一般式(1)においてX2が一般式(XA)で表される二価の基を表しX1が硫黄原子を表す場合、一般式(1)は、下記一般式(1−D)で表される。一般式(1−A)〜(1−D)中のR1、R2、m、及びnは、各々、一般式(1)中のR1、R2、m、及びnと同義である。
Figure 2021008440
次に、一般式(2)について説明する。一般式(2)で表される基は、一価の基である。一般式(1)中のR1が一般式(2)で表される基を表す場合、一般式(2)中の*は、R1が結合している炭素原子に対する結合手を表す。一般式(1)中のR2が一般式(2)で表される基を表す場合、一般式(2)中の*は、R2が結合している炭素原子に対する結合手を表す。
3、R4、及びR5が表わす炭素原子数1以上8以下のアルキル基としては、炭素原子数1以上6以下のアルキル基が好ましく、炭素原子数1以上3以下のアルキル基がより好ましく、炭素原子数3のアルキル基が更に好ましく、イソプロピル基が特に好ましい。
3、R4、及びR5のうちの少なくとも1つが炭素原子数1以上8以下のアルキル基を表し、R3、R4、及びR5のうちの残りが水素原子を表すことが好ましい。R3、R4、及びR5の全てが炭素原子数1以上8以下のアルキル基を表すことがより好ましい。
一般式(2)で表される基としては、少なくとも1つの炭素原子数1以上8以下のアルキル基で置換されたシリル基が好ましく、3つの炭素原子数1以上8以下のアルキル基で置換されたシリル基がより好ましく、3つの炭素原子数1以上6以下のアルキル基で置換されたシリル基が更に好ましく、3つの炭素原子数1以上3以下のアルキル基で置換されたシリル基が一層好ましく、3つの炭素原子数3のアルキル基で置換されたシリル基がなお一層好ましく、トリイソプロピルシリル基が特に好ましい。
感光層の結晶化を抑制し、感光体の感度特性を向上させるために、一般式(1)中、R1及びR2は、各々独立に、炭素原子数1以上10以下のアルキル基で置換されてもよい炭素原子数6以上22以下のアリール基、炭素原子数1以上8以下のアルキル基、ハロゲン原子、又は一般式(2)で表される基を表すことが好ましい。
一般式(1)中、R1及びR2は、各々、炭素原子数1以上3以下のアルキル基で置換されたフェニル基を表すことが好ましい。また、一般式(1)中、R1及びR2は、各々、炭素原子数1以上3以下のアルキル基で置換されたフェニル基を表し、m及びnが1を表すことがより好ましい。R1及びR2が炭素原子数1以上3以下のアルキル基で置換されたフェニル基を表すことで、化合物(1)の四環縮合環が構成する面に対して、フェニル基が構成する面が、ねじれて配置される。このため、感光層形成用の溶剤に対する化合物(1)の溶解性が向上し、感光層の結晶化を更に抑制でき、感光体の感度特性を更に向上できる。
一般式(1)中、R1及びR2が、各々、炭素原子数1以上3以下のアルキル基で置換されたフェニル基を表す場合について更に説明する。この炭素原子数1以上3以下のアルキル基は、R1が結合している炭素原子、又はR2が結合している炭素原子に対して、フェニル基のオルト位又はメタ位に位置することが好ましく、オルト位に位置することがより好ましい。オルト位又はメタ位に位置することで、化合物(1)の四環縮合環が構成する面に対して、フェニル基が構成する面が、ねじれて配置され易くなる。
一般式(1)中、R1及びR2は、各々、ハロゲン原子を表すことが好ましい。また、一般式(1)中、R1及びR2は、各々、ハロゲン原子を表し、m及びnが1を表すことがより好ましい。R1及びR2が電子受容性基であるハロゲン原子を表すことで、化合物(1)の電子の受容性が向上し、感光体の感度を更に向上できる。
一般式(1)中、R1及びR2は、各々、一般式(2)で表される基を表すことが好ましい。また、一般式(1)中、R1及びR2は、各々、一般式(2)で表される基を表し、m及びnが1を表すか、又はmが0を表し且つnが1を表すことがより好ましい。R1及びR2がかさ高い一般式(2)で表される基を表すことで、化合物(1)の対称性が低下し、感光層形成用の溶剤に対する化合物(1)の溶解性が向上する。その結果、感光層の結晶化を更に抑制でき、感光体の感度特性を更に向上できる。
一般式(1)中、X1は、一般式(XA)で表される二価の基を表し、X2は、硫黄原子を表すことが好ましい。また、一般式(1)中、X1は、一般式(XA)で表される二価の基を表し、X2は、硫黄原子を表し、mは、0を表し、nは、1又は2を表すことがより好ましい。X1及びX2が互いに異なる基を表すことで、化合物(1)の対称性が低下する。また、m及びnが互いに異なる整数を表すことで、化合物(1)の対称性が低下する。化合物(1)の対称性が低下することで、感光層形成用の溶剤に対する化合物(1)の溶解性が向上し、感光層の結晶化を更に抑制でき、感光体の感度特性を更に向上できる。
感光層の結晶化を抑制し、感光体の感度特性を向上させるために、一般式(1)は、化学式(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、又は(1−7)であることが好ましい。即ち、化合物(1)の好適な例としては、化学式(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、及び(1−7)で表される化合物(以下、それぞれを、化合物(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、及び(1−7)と記載することがある)が挙げられる。
Figure 2021008440
化合物(1)は、例えば、下記反応式(R−1)で表される反応(以下、反応(R−1)と記載することがある)に従って、製造される。一般式(a)中のX1、X2、R1、R2、m、及びnは、各々、一般式(1)中のX1、X2、R1、R2、m、及びnと同義である。
Figure 2021008440
反応(R−1)において、1モル当量の一般式(a)で表される化合物(以下、化合物(a)と記載する)と、2モル当量の一酸化炭素(CO)とを反応させて、1モル当量の化合物(1)を得る。詳しくは、パラジウム触媒、配位子、及び溶媒の存在下、1モル当量の化合物(a)と2モル当量以上の一酸化炭素ガスとを、封管した状態で加熱する。パラジウム触媒の例としては、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)が挙げられる。配位子の例としては、キサントホス(即ち、4,5’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン)、エックスホス(即ち、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル)、及びシクロヘキシルジョンホス(即ち、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル)が挙げられる。溶媒の例としては、トルエン、及びキシレンが挙げられる。反応(R−1)には、塩基を使用してもよい。塩基の例としては、酢酸カリウムが挙げられる。反応(R−1)の反応温度は、70℃以上150℃以下であることが好ましい。反応(R−1)の反応時間は、1時間以上5時間以下であることが好ましい。
<第2実施形態:感光体>
次に、本発明の第2実施形態に係る感光体について説明する。以下、図1、図2、及び図3を参照して、第2実施形態に係る感光体の構造について説明する。図1、図2、及び図3は、各々、第2実施形態に係る感光体1の構造を示す部分断面図である。図1に示すように、感光体1は、導電性基体2と、感光層3とを備える。感光層3は、単層である。図1に示すように、感光層3は導電性基体2上に直接設けられてもよい。また、図2に示すように、感光体1は、例えば、導電性基体2と、中間層4(例えば下引き層)と、感光層3とを備えてもよい。図2に示す例では、感光層3は、導電性基体2上に中間層4を介して設けられている。図1に示すように、感光層3は、感光体1の最表面層であってもよい。また、図3に示すように、感光体1は、最表面層として保護層5を備えてもよい。感光層3の厚さは、特に限定されない。感光層3の厚さは、5μm以上100μm以下であることが好ましく、10μm以上50μm以下であることがより好ましい。以上、図1、図2、及び図3を参照して、感光体の構造について説明した。以下、第2実施形態に係る感光体について、更に詳細に説明する。
[感光層]
感光層は、電荷発生剤と、第1実施形態に係る化合物(1)とを少なくとも含有する。化合物(1)は、例えば電子輸送剤として、感光層に含有される。感光層は、正孔輸送剤を更に含有してもよい。感光層は、バインダー樹脂を更に含有してもよい。感光層は、必要に応じて、添加剤を更に含有してもよい。
(電荷発生剤)
電荷発生剤としては、例えば、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、無金属ナフタロシアニン顔料、金属ナフタロシアニン顔料、スクアライン顔料、インジゴ顔料、アズレニウム顔料、シアニン顔料、無機光導電材料(例えば、セレン、セレン−テルル、セレン−ヒ素、硫化カドミウム、及びアモルファスシリコン)の粉末、ピリリウム顔料、アンサンスロン系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、及びキナクリドン系顔料が挙げられる。感光層は、電荷発生剤の1種のみを含有してもよく、2種以上を含有してもよい。
フタロシアニン系顔料としては、例えば、無金属フタロシアニン、及び金属フタロシアニンが挙げられる。金属フタロシアニンとしては、例えば、チタニルフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、及びクロロガリウムフタロシアニンが挙げられる。無金属フタロシアニンは、化学式(CGM−1)で表される。チタニルフタロシアニンは、化学式(CGM−2)で表される。
Figure 2021008440
フタロシアニン系顔料は、結晶であってもよく、非結晶であってもよい。無金属フタロシアニンの結晶としては、例えば、無金属フタロシアニンのX型結晶(以下、X型無金属フタロシアニンと記載することがある)が挙げられる。チタニルフタロシアニンの結晶としては、例えば、チタニルフタロシアニンのα型、β型、及びY型結晶(以下、それぞれをα型、β型、及びY型チタニルフタロシアニンと記載することがある)が挙げられる。
例えば、デジタル光学式の画像形成装置(例えば、半導体レーザーのような光源を使用した、レーザービームプリンター又はファクシミリ)には、700nm以上の波長領域に感度を有する感光体を用いることが好ましい。700nm以上の波長領域で高い量子収率を有することから、電荷発生剤としては、フタロシアニン系顔料が好ましく、無金属フタロシアニン又はチタニルフタロシアニンがより好ましく、X型無金属フタロシアニン又はY型チタニルフタロシアニンが更に好ましく、Y型チタニルフタロシアニンが特に好ましい。
Y型チタニルフタロシアニンは、CuKα特性X線回折スペクトルにおいて、例えば、ブラッグ角(2θ±0.2°)の27.2°に主ピークを有する。CuKα特性X線回折スペクトルにおける主ピークとは、ブラッグ角(2θ±0.2°)が3°以上40°以下である範囲において、1番目又は2番目に大きな強度を有するピークである。Y型チタニルフタロシアニンは、CuKα特性X線回折スペクトルにおいて、26.2℃にピークを有していない。
CuKα特性X線回折スペクトルは、例えば、次の方法によって測定できる。まず、試料(チタニルフタロシアニン)をX線回折装置(例えば、株式会社リガク製「RINT(登録商標)1100」)のサンプルホルダーに充填して、X線管球Cu、管電圧40kV、管電流30mA、かつCuKα特性X線の波長1.542Åの条件で、X線回折スペクトルを測定する。測定範囲(2θ)は、例えば3°以上40°以下(スタート角3°、ストップ角40°)であり、走査速度は、例えば10°/分である。得られたX線回折スペクトルから主ピークを決定し、主ピークのブラッグ角を読み取る。
電荷発生剤の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上50質量部以下であることが好ましく、0.5質量部以上5質量部以下であることがより好ましい。
(電子輸送剤)
電子輸送剤としては、例えば、第1実施形態に係る化合物(1)が挙げられる。感光層は、1種の化合物(1)のみを含有してもよく、2種以上の化合物(1)を含有してもよい。また、感光層は、電子輸送剤として化合物(1)のみを含有してもよく、化合物(1)以外の電子輸送剤(以下、その他の電子輸送剤と記載することがある)を更に含有してもよい。その他の電子輸送剤の例としては、キノン化合物、ジイミド系化合物、ヒドラゾン系化合物、チオピラン系化合物、トリニトロチオキサントン系化合物、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン系化合物、ジニトロアントラセン系化合物、ジニトロアクリジン系化合物、テトラシアノエチレン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアクリジン、無水コハク酸、無水マレイン酸、及びジブロモ無水マレイン酸が挙げられる。キノン化合物としては、例えば、ジフェノキノン化合物、アゾキノン化合物、アントラキノン化合物、ナフトキノン化合物、ニトロアントラキノン化合物、及びジニトロアントラキノン化合物が挙げられる。
化合物(1)の含有量は、100質量部のバインダー樹脂に対して、5質量部以上100質量部以下であることが好ましく、20質量部以上40質量部以下であることがより好ましい。化合物(1)の含有量が100質量部のバインダー樹脂に対して5質量部以上であると、感光体の感度特性を向上させ易い。化合物(1)の含有量が100質量部のバインダー樹脂に対して100質量部以下であると、感光層形成用の溶剤に化合物(1)が溶解し易く、均一な感光層を形成し易い。
(正孔輸送剤)
正孔輸送剤としては、例えば、トリフェニルアミン誘導体、ジアミン誘導体(例えば、N,N,N’,N’−テトラフェニルベンジジン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェニルフェニレンジアミン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェニルナフチレンジアミン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェニルフェナントリレンジアミン誘導体、及びジ(アミノフェニルエテニル)ベンゼン誘導体)、オキサジアゾール系化合物(例えば、2,5−ジ(4−メチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール)、スチリル系化合物(例えば、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン)、カルバゾール系化合物(例えば、ポリビニルカルバゾール)、有機ポリシラン化合物、ピラゾリン系化合物(例えば、1−フェニル−3−(p−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン)、ヒドラゾン系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、及びトリアゾール系化合物が挙げられる。感光層は、1種の正孔輸送剤のみを含有してもよく、2種以上の正孔輸送剤を含有してもよい。
感光層は、一般式(10)で表される化合物(以下、化合物(10)と記載することがある)を含有することが好ましい。感光層は、例えば、正孔輸送剤として、化合物(10)を含有することが好ましい。
Figure 2021008440
一般式(10)中、R101、R102、R103、R104、R105、及びR106は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素原子数6以上14以下のアリール基を表す。a、b、c、及びdは、各々独立に、0以上5以下の整数を表す。e、及びfは、各々独立に、0以上4以下の整数を表す。
aが2以上5以下の整数を表す場合、複数のR101は、互いに同一であっても異なっていてもよい。bが2以上5以下の整数を表す場合、複数のR102は、互いに同一であっても異なっていてもよい。cが2以上5以下の整数を表す場合、複数のR103は、互いに同一であっても異なっていてもよい。dが2以上5以下の整数を表す場合、複数のR104は、互いに同一であっても異なっていてもよい。eが2以上4以下の整数を表す場合、複数のR105は、互いに同一であっても異なっていてもよい。fが2以上4以下の整数を表す場合、複数のR106は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
一般式(10)中、R101、R102、R103、R104、R105、及びR106は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基を表すことが好ましく、炭素原子数1以上3以下のアルキル基を表すことがより好ましく、メチル基を表すことが更に好ましい。a、b、c及びdは、各々独立に、0又は1を表すことが好ましく、1を表すことがより好ましい。e及びfは、各々独立に、0又は1を表すことが好ましく、1を表すことがより好ましい。
化合物(10)の好適な例としては、下記化学式(10−1)で表される化合物(以下、化合物(10−1)と記載することがある)が挙げられる。
Figure 2021008440
感光層は、正孔輸送剤として化合物(10)のみを含有してもよい。また、感光層は、正孔輸送剤として、化合物(10)に加えて、化合物(10)以外の正孔輸送剤を更に含有してもよい。
正孔輸送剤の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、10質量部以上200質量部以下であることが好ましく、10質量部以上100質量部以下であることがより好ましい。
(バインダー樹脂)
バインダー樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、及び光硬化性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル酸重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリスルホン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、及びポリエーテル樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、及びメラミン樹脂が挙げられる。光硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ化合物のアクリル酸付加物、及びウレタン化合物のアクリル酸付加物が挙げられる。感光層は、1種のバインダー樹脂のみを含有してもよく、2種以上のバインダー樹脂を含有してもよい。
これらの樹脂のうち、加工性、機械的特性、光学的特性、及び耐摩耗性のバランスに優れた感光層が得られることから、バインダー樹脂としては、ポリカーボネート樹脂が好ましい。ポリカーボネート樹脂の例としては、ビスフェノールZC型ポリカーボネート樹脂、ビスフェノールC型ポリカーボネート樹脂、ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂、及びビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂が挙げられる。ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂は、下記化学式(20)で表される繰り返し単位を有する。以下、化学式(20)で表される繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を、ポリカーボネート樹脂(20)と記載することがある。ポリカーボネート樹脂(20)は、繰り返し単位として、繰り返し単位(20)のみを有することが好ましい。
Figure 2021008440
(添加剤)
添加剤としては、例えば、劣化防止剤(例えば、酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、1重項消光剤、及び紫外線吸収剤)、軟化剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、アクセプター、ドナー、界面活性剤、可塑剤、増感剤、及びレベリング剤が挙げられる。
(材料の組み合わせ)
感光層に含有される材料は、以下に示す組み合わせの各々であることが好ましい。組み合わせの一例において、電子輸送剤が化合物(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、又は(1−7)を含み、正孔輸送剤が化合物(10−1)を含む。組み合わせの一例において、電子輸送剤が化合物(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、又は(1−7)を含み、バインダーがポリカーボネート樹脂(20)を含む。組み合わせの一例において、電子輸送剤が化合物(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、又は(1−7)を含み、電荷発生剤がX型無金属フタロシアニンを含む。組み合わせの一例において、電子輸送剤が化合物(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、又は(1−7)を含み、電荷発生剤がY型チタニルフタロシアニンを含む。組み合わせの一例において、電子輸送剤が化合物(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、又は(1−7)を含み、正孔輸送剤が化合物(10−1)を含み、バインダーがポリカーボネート樹脂(20)を含む。組み合わせの一例において、電子輸送剤が化合物(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、又は(1−7)を含み、正孔輸送剤が化合物(10−1)を含み、バインダーがポリカーボネート樹脂(20)を含み、電荷発生剤がX型無金属フタロシアニンを含む。組み合わせの一例において、電子輸送剤が化合物(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、又は(1−7)を含み、正孔輸送剤が化合物(10−1)を含み、バインダーがポリカーボネート樹脂(20)を含み、電荷発生剤がY型チタニルフタロシアニンを含む。
[導電性基体]
導電性基体は、少なくとも表面部が導電性を有する材料で形成されていればよい。導電性基体の一例としては、導電性を有する材料で構成される導電性基体が挙げられる。導電性基体の別の例としては、導電性を有する材料で被覆された導電性基体が挙げられる。導電性を有する材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、錫、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、及び真鍮が挙げられる。これらの導電性を有する材料の1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて(例えば、合金として)用いてもよい。これらの導電性を有する材料のなかでも、感光層から導電性基体への電荷の移動が良好であることから、アルミニウム、又はアルミニウム合金が好ましい。
導電性基体の形状は、画像形成装置の構造に合わせて適宜選択される。導電性基体の形状としては、例えば、シート状、及びドラム状が挙げられる。また、導電性基体の厚さは、導電性基体の形状に応じて適宜選択される。
[中間層]
中間層(下引き層)は、例えば、無機粒子、及び中間層に用いられる樹脂(中間層用樹脂)を含有する。中間層が存在することにより、リーク発生を抑制し得る程度の絶縁状態を維持しつつ、感光体を露光した時に発生する電流の流れを円滑にして、抵抗の上昇が抑えられる。
無機粒子としては、例えば、金属(例えば、アルミニウム、鉄、又は銅)の粒子、金属酸化物(例えば、酸化チタン、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、又は酸化亜鉛)の粒子、及び非金属酸化物(例えば、シリカ)の粒子が挙げられる。これらの無機粒子は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
中間層用樹脂の例は、感光層に含有されるバインダー樹脂の例と同じである。中間層は、必要に応じて、添加剤を含有してもよい。中間層に含有される添加剤の例は、感光層に含有される添加剤の例と同じである。
[感光体の製造方法]
感光体は、例えば、感光層形成用塗布液(以下、塗布液と記載することがある)を導電性基体上に塗布し、乾燥することによって製造される。塗布液は、電荷発生剤、化合物(1)、及び必要に応じて添加される成分(例えば、正孔輸送剤、バインダー樹脂、及び添加剤のうちの少なくとも1つ)を、溶剤に溶解又は分散させることにより製造される。
塗布液に含有される溶剤は、塗布液に含まれる各成分を溶解又は分散できる限り、特に限定されない。溶剤の例としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール又はブタノール)、脂肪族炭化水素(例えば、n−ヘキサン、オクタン又はシクロヘキサン)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン又はキシレン)、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素又はクロロベンゼン)、エーテル類(例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル又はプロピレングリコールモノメチルエーテル)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン又はシクロヘキサノン)、エステル類(例えば、酢酸エチル又は酢酸メチル)、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルホルムアミド、及びジメチルスルホキシドが挙げられる。これらの溶剤の1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。感光体の製造時の作業性を向上させるためには、非ハロゲン溶剤(ハロゲン化炭化水素以外の溶剤)を用いることが好ましい。
塗布液は、各成分を混合し、溶剤に分散することにより調製される。混合又は分散には、例えば、ビーズミル、ロールミル、ボールミル、アトライター、ペイントシェーカー、又は超音波分散機を用いることができる。
塗布液は、各成分の分散性を向上させるために、例えば、界面活性剤を含有してもよい。
塗布液を塗布する方法としては、塗布液を導電性基体上に均一に塗布できる方法である限り、特に限定されない。塗布方法としては、例えば、ブレードコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート法、及びバーコート法が挙げられる。
塗布液を乾燥する方法としては、塗布液中の溶剤を蒸発させ得る限り、特に限定されない。例えば、高温乾燥機又は減圧乾燥機を用いて、熱処理(熱風乾燥)する方法が挙げられる。熱処理温度は、例えば、40℃以上150℃以下の温度である。熱処理時間は、例えば、3分間以上120分間以下である。
なお、感光体の製造方法は、必要に応じて、中間層を形成する工程及び保護層を形成する工程の一方又は両方を更に含んでもよい。中間層を形成する工程及び保護層を形成する工程では、公知の方法が適宜選択される。
以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に説明する。ただし、本発明は実施例の範囲に何ら限定されない。
<化合物(1−1)〜(1−7)の合成>
第1実施形態で述べた化合物(1−1)〜(1−7)の各々を、以下の方法で合成した。各化合物の収率は、モル比換算により求めた。
(化合物(1−1)の合成)
下記反応式(r−1)で表される反応(以下、反応(r−1)と記載する)に従って、化合物(1−1)を合成した。
Figure 2021008440
反応容器内の空気を、窒素ガスで置換した。次いで、反応容器に、化学式(a−1)で表される化合物(96mg、0.20mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)・クロロホルム付加体(Pd2(dba)3CHCl3、6.2mg、6μmol)、キサントホス(Xantphos、6.9mg、12μmol)、及び酢酸カリウム(40mg、0.40mmol)を入れた。反応容器内の窒素ガスを、一酸化炭素(CO)ガスで3回置換した。反応容器内にトルエン(1mL)を加えて、反応容器を封管した。封管した状態で、反応容器を、110℃で3時間加熱した。反応容器を室温まで冷却して、反応容器を開封した。反応容器の内容物にクロロホルムを加えて、セライト濾過し、濾液を得た。濾液を濃縮して、残渣を得た。展開溶媒としてクロロホルムを用いて、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製し、化合物(1−1)を得た。化合物(1−1)の収量は、52.6mgであった。化学式(a−1)で表される化合物からの化合物(1−1)の収率は、70%であった。
(化合物(1−2)〜(1−7)の合成)
96mgの化学式(a−1)で表される化合物を、表1の「化合物(a)」欄に示す量及び種類の化合物に変更したこと以外は、化合物(1−1)の合成と同じ方法で、化合物(1−2)〜(1−7)の各々を合成した。化合物(1−2)〜(1−7)の各々の収量、及び収率を、表1に示す。なお、表1の「化合物(a)」欄に示す化合物(a−2)〜(a−7)は、各々、下記化学式(a−2)〜(a−7)で表される。
Figure 2021008440
Figure 2021008440
1H−NMR(プロトン核磁気共鳴分光計)を用いて、合成した化合物(1−1)〜(1−7)の1H−NMRスペクトルを測定した。磁場強度を500MHzに設定した。溶媒として、重水素化クロロホルム(CDCl3)を使用した。内部標準物質としてテトラメチルシラン(TMS)を使用した。化合物(1−1)〜(1−7)のうちの代表例として、化合物(1−1)の1H−NMRスペクトルの化学シフト値を以下に示す。測定された1H−NMRスペクトルの化学シフト値から、化合物(1−1)が得られていることを確認した。化合物(1−2)〜(1−7)についても、測定された1H−NMRスペクトルの化学シフト値から、化合物(1−2)〜(1−7)が得られていることを確認した。
化合物(1−1):1H−NMR(500MHz,CDCl3,ppm) δ 8.16 (d, 1H), 8.03 (d, 1H), 7.69 (dd, 1H), 2.66 (d, 2H), 2.02−1.94 (m, 1H), 0.95 (d, 6H).
<感光体の製造>
感光体(A−1)〜(A−14)及び(B−1)〜(B−2)の各々を製造した。これらの感光体を製造するために、電荷発生剤として、第2実施形態で述べたY型チタニルフタロシアニン及びX型無金属フタロシアニンを準備した。正孔輸送剤として、第2実施形態で述べた化合物(10−1)を準備した。バインダー樹脂として、第2実施形態で述べたポリカーボネート樹脂(20)を準備した。ポリカーボネート樹脂(20)の粘度平均分子量は、50000であった。電子輸送剤として、合成した化合物(1−1)〜(1−7)を使用した。また、比較例で使用する電子輸送剤として、下記化学式(E−1)で表される化合物(以下、化合物(E−1)と記載する)を準備した。
Figure 2021008440
(感光体(A−1)の製造)
電荷発生剤であるX型無金属フタロシアニン2質量部、正孔輸送剤である化合物(10−1)50質量部、電子輸送剤である化合物(1−1)30質量部、バインダー樹脂であるポリカーボネート樹脂(20)100質量部、及び溶剤であるテトラヒドロフラン600質量部を、ボールミルを用いて12時間混合して、塗布液を得た。塗布液を、導電性基体(アルミニウム製のドラム状支持体、直径30mm、全長238.5mm)上に、ブレードコート法を用いて塗布した。塗布した塗布液を、120℃で80分間熱風乾燥させた。このようにして、導電性基体上に単層の感光層(膜厚30μm)を形成し、感光体(A−1)を得た。
(感光体(A−2)〜(A−14)及び(B−1)〜(B−2)の製造)
表2に示す電荷発生剤、及び電子輸送剤を使用したこと以外は、感光体(A−1)の製造と同じ方法で、感光体(A−2)〜(A−14)及び(B−1)〜(B−2)の各々を製造した。
<感度特性の評価>
感光体(A−1)〜(A−14)及び(B−1)〜(B−2)の各々に対して、感度特性の評価を行った。感度特性の評価は、温度23℃及び相対湿度50%RHの環境下で行った。まず、ドラム感度試験機(ジェンテック株式会社製)を用いて、感光体の表面を+600Vに帯電させた。次いで、バンドパスフィルターを用いて、ハロゲンランプの白色光から単色光(波長780nm、半値幅20nm、光エネルギー1.5μJ/cm2)を取り出した。取り出された単色光を、感光体の表面に照射した。照射が終了してから50ミリ秒経過した時の感光体の表面電位を測定した。測定された表面電位を、露光後電位(VL、単位:+V)とした。感光体の露光後電位(VL)を、表2に示す。なお、露光後電位(VL)が小さい正の値であるほど、感光体の感度特性(より具体的には、光感度特性)が優れていることを示す。
<結晶化の有無の評価>
感光体(A−1)〜(A−14)及び(B−1)〜(B−2)の各々の表面(感光層)全域を、肉眼で観察した。そして、感光層における結晶化した部分の有無を確認した。確認結果を、表2に示す。
表2中の用語の意味は次の通りである。「CGM」は、電荷発生剤を示す。「ETM」は、電子輸送剤を示す。「VL」は、露光後電位を示す。「X−H2Pc」は、X型無金属フタロシアニンを示す。「Y−TiOPc」は、Y型チタニルフタロシアニンを示す。「なし」は感光層に結晶化した部分が確認されなかったことを示し、「若干結晶化」は感光層に結晶化した部分が若干確認されたことを示す。
Figure 2021008440
表2から明らかなように、感光体(A−1)〜(A−14)の感光層は、電荷発生剤と、化合物(1)(より具体的には、化合物(1−1)〜(1−7)のうちの1種)とを少なくとも含有していた。表2から明らかなように、感光体(A−1)〜(A−14)の露光後電位は、+111V以下であった。また、感光体(A−1)〜(A−14)の感光層に、結晶化した部分は確認されなかった。一方、感光体(B−1)〜(B−2)の感光層には化合物(E−1)が含有されていたが、化合物(E−1)は一般式(1)に包含される化合物ではなかった。感光体(B−1)〜(B−2)の露光後電位は、+130V以上であった。また、感光体(B−1)〜(B−2)の感光層には、結晶化した部分が若干確認された。感光体(A−1)〜(A−14)は、感光体(B−1)〜(B−2)と比較して、感光層の結晶化を抑制でき、感度特性に優れていた。
以上のことから、本発明の化合物(1)は、感光層に含有された場合に、感光層の結晶化を抑制でき、感光体の感度特性を向上できることが示された。また、本発明の感光体は、感光層の結晶化を抑制でき、感度特性に優れることが示された。
本発明に係る化合物は、感光体に利用できる。本発明に係る感光体は、画像形成装置に利用できる。
1 感光体(電子写真感光体)
2 導電性基体
3 感光層
4 中間層
5 保護層

Claims (11)

  1. 一般式(1)で表される、化合物。
    Figure 2021008440
    (前記一般式(1)中、
    1及びX2は、各々独立に、一般式(XA)で表される二価の基、又は硫黄原子を表し、
    1及びR2は、各々独立に、炭素原子数1以上10以下のアルキル基で置換されてもよい炭素原子数6以上22以下のアリール基、炭素原子数1以上8以下のアルキル基、炭素原子数7以上20以下のアラルキル基、炭素原子数3以上20以下のシクロアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、ハロゲン原子、又は一般式(2)で表される基を表し、
    mは、0以上2以下の整数を表し、
    nは、1又は2を表す。)
    Figure 2021008440
    (前記一般式(XA)中、*は結合手を表し、
    前記一般式(2)中、R3、R4、及びR5は、各々独立に、水素原子、又は炭素原子数1以上8以下のアルキル基を表し、*は結合手を表す。)
  2. 前記一般式(1)中、R1及びR2は、各々独立に、炭素原子数1以上10以下のアルキル基で置換されてもよい炭素原子数6以上22以下のアリール基、炭素原子数1以上8以下のアルキル基、ハロゲン原子、又は前記一般式(2)で表される基を表す、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記一般式(1)中、R1及びR2は、各々、炭素原子数1以上3以下のアルキル基で置換されたフェニル基を表す、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 前記一般式(1)中、R1及びR2は、各々、ハロゲン原子を表す、請求項1又は2に記載の化合物。
  5. 前記一般式(1)中、R1及びR2は、各々、前記一般式(2)で表される基を表す、請求項1又は2に記載の化合物。
  6. 前記一般式(1)中、X1は、前記一般式(XA)で表される二価の基を表し、X2は、硫黄原子を表し、mは、0を表し、nは、1又は2を表す、請求項1又は2に記載の化合物。
  7. 前記一般式(1)は、化学式(1−1)、(1−2)、(1−3)、(1−4)、(1−5)、(1−6)、又は(1−7)である、請求項1又は2に記載の化合物。
    Figure 2021008440
  8. 導電性基体と、感光層とを備え、
    前記感光層は、単層であり、
    前記感光層は、電荷発生剤と、請求項1〜7の何れか一項に記載の化合物とを含有する、電子写真感光体。
  9. 前記感光層は、一般式(10)で表される化合物を更に含有する、請求項8に記載の電子写真感光体。
    Figure 2021008440
    (前記一般式(10)中、R101、R102、R103、R104、R105、及びR106は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素原子数6以上14以下のアリール基を表し、
    a、b、c、及びdは、各々独立に、0以上5以下の整数を表し、
    e、及びfは、各々独立に、0以上4以下の整数を表す。)
  10. 前記一般式(10)で表される化合物は、化学式(10−1)で表される化合物である、請求項9に記載の電子写真感光体。
    Figure 2021008440
  11. 前記感光層は、化学式(20)で表される繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を更に含有する、請求項8〜10の何れか一項に記載の電子写真感光体。
    Figure 2021008440
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