JP2021001442A - フラップゲート用ヒンジ装置 - Google Patents
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本出願人は、特許文献1(特開2017−119983号公報)に記載されているように、また、図9に示すように、上ヒンジ方式のフラップゲートに改良を加え、水位の低い時には扉体(1)を懸垂する吊り位置を下流側に移動させ扉体(1)を戸当金物(5)より離して扉体(1)の上流側に土砂や流木等の塵芥が堆積しないようにし、水位の上昇時には吊り位置を素早く全閉位置として上・下流水位の変動に対し確実に自動止水・排水を行うようにするとともに、波浪や強風による過度な揺動を防止することのできるフラップゲートを開発した(特に、特許文献1の段落0006、0017〜0020及び図1〜6を参照)。
また、特許文献2に記載されているフラップゲートは、図10に示したとおり、吊りアーム(15)の下流側への移動を制限する移動制限装置(2)を備えているが、移動制限装置(2)を構成するストッパ(5)はヒンジ装置(10)を構成する第1軸受け(11)、第2軸受け(12)及び吊りアーム(15)とは別に設けられており、設置位置の調整も必要となるので、移動制限装置(2)の製造コスト及び設置コストがかさむという問題や扉体(20)を強制的に開状態に保持している時に吊りアーム(15)の上流側への移動を制限することができないという問題があった。
戸当側吊金具、扉体側吊金具及び接続金具を備え、
前記戸当側吊金具は、前記フラップゲートを設置する水路出口の上部壁面に固定され、
前記扉体側吊金具は、前記フラップゲートの上縁部に固定され、
前記接続金具は、上部軸支部及び下部軸支部を有するとともに、前記上部軸支部の近傍から延びる1又は複数の延長部を有しており、
前記戸当側吊金具及び前記扉体側吊金具に、それぞれ前記上部軸支部及び前記下部軸支部を軸支させ、前記フラップゲートの扉体によって前記水路出口が閉鎖される状態において、前記延長部の先端面と前記戸当側吊金具のベース板との間又は前記延長部の先端面と前記上部壁面との間に微小な隙間が形成されることを特徴とする。
また、下流水位が低い時における実施例1のフラップゲート1の側断面図を図2に示す。
実施例1のフラップゲート1は、図1、2に示すように、扉体2及び水路出口の上部壁面3に扉体2を回動自在に懸垂するヒンジ装置4よりなっている。
そして、扉体2は、図1、2に示すように水路の出口より少し大きい面を有する直方体形状のものであり、その水路側になる面の周囲に水密ゴム5、上縁部に扉体側吊金具6が設けてある。
なお、水路の出口の周囲には戸当金物7が設置され、図1のように下流水位が高く、扉体2が閉じた状態において、水密ゴム5が圧着されるようになっている。
また、ヒンジ装置4は、扉体側吊金具6、水路出口の上部壁面3に固定されている戸当側吊金具8及び接続金具9から構成される。
そして、図1の状態におけるヒンジ装置4の拡大側断面図である図3に示すように、扉体2によって水路出口が閉鎖されている状態において、接続金具9の他端部の先端面12と戸当側吊金具8のベース板13との間に微小な隙間が形成されるようになっている。
なお、扉体2の水密ゴム5が均等に戸当金物7に圧着されるためには、接続金具9の回動可能範囲は2〜5°程度あれば十分である。
一方、下流水位が低い図2の状態においては、扉体2が上流側からの排水圧を受けて水路出口を開放する方向に移動し、水路の水は下流側に放出される。
そして、図2の状態においては接続金具9が約4°の範囲でしか回動できないので、扉体2が波浪の影響を受けても、扉体2の上縁部(水密ゴム5)が戸当金物7にぶつかって異音を発生する頻度は低くなる。
また、上流水位が高い時及び上流水位が低い時における実施例2のフラップゲート21の側断面図を、それぞれ図5及び図6に示す。
実施例2のフラップゲート21は、図4〜6に示すように、扉体22、水路出口の上部壁面23に扉体22を回動自在に懸垂するヒンジ装置24、両ロッド式油圧シリンダ34及び図示しない油圧操作装置よりなっている。
そして、扉体22は、図4〜6に示すように水路の出口より少し大きい面を有する直方体形状のものであり、その水路側になる面の周囲に水密ゴム25、上縁部に扉体側吊金具26及び扉体駆動アーム35が設けてある。
それから、両ロッド式油圧シリンダ34は、図4〜6に示すように本体部が上部壁面23に回動自在に軸支されているとともに、ロッドの先端部が扉体駆動アーム35の上部に軸支されており、図示しない油圧操作装置でロッドの先端部の位置を制御することによって、扉体22を開閉操作できるようになっている。
例えば、ロッドの先端部を下方に位置させると図4のように水路出口は閉鎖状態となり、上方に位置させると図5及び図6のように水路出口は開放状態となる。
なお、水路の出口の周囲には戸当金物27が設置され、図4のように両ロッド式油圧シリンダ34の駆動により扉体22が閉じた状態において、水密ゴム25が圧着されるようになっている。
また、ヒンジ装置24は、実施例1と同様に、扉体側吊金具26、水路出口の上部壁面23に固定されている戸当側吊金具28及び接続金具29から構成される。
そして、実施例2のフラップゲートにおいても実施例1と同様、接続金具29は先端面32の上部がベース板33に突き当たるところから先端面32の下部がベース板33に突き当たるところまで、約4°の範囲で回動することができるので、両ロッド式油圧シリンダ34の駆動により扉体22が水路出口を閉鎖する図4に示す状態において、扉体22の水密ゴム25は均等に戸当金物27に圧着される。
なお、実施例2においても、扉体22の水密ゴム25が均等に戸当金物27に圧着されるためには、接続金具29の回動可能範囲は2〜5°程度あれば十分である。
そして、上流水位が高く扉体22に浮力が発生する図5に示す状態及び上流水位が低く下流水位がさらに低くて扉体22に浮力が発生しない図6に示す状態のいずれにおいても、接続金具29が約4°の範囲でしか回動できないため、扉体22の開放状態はほぼ同じ角度に保持される。
これに対して、実施例2のフラップゲート21において、L字型の接続金具29に代えて従来技術である小判型の接続金具を適用した場合には、図7に示した従来技術の接続金具を適用した場合の側断面図(上流水位が高い時)及び図8に示した従来技術の接続金具を適用した場合の側断面図(上流水位が低い時)から分かるように、上流水位が低く下流水位がさらに低くて扉体22に浮力が発生しない図8に示す状態になると、小判型の接続金具の下部が上流側に移動するため、扉体22の開き角度が小さくなり、図7の時と同様の開放状態を保持することができない。
(1)実施例1及び2においては、接続金具9、29はL字型の金属板であったが、L字型の金属板に限らず、上部軸支部10、30及び下部軸支部11、31を有するとともに、上部軸支部10、30の近傍から延びる1又は複数の延長部を有するものであれば良い。
そして、戸当側吊金具8、28によって上部軸支部10、30が軸支され、かつ、扉体側吊金具6、26によって下部軸支部11、31が軸支された状態において、延長部の先端面とベース板13、33又は上部壁面3、23との間に微小な隙間が形成されるように配置可能となっていれば良い。
なお、複数の延長部や先端面が上下に広い延長部を設けた場合は、先端面の上部と下部の距離を大きく取ることができるので、接続金具が回動可能な範囲の調整がし易くなる。
そうした場合、扉体2、22によって水路出口が閉鎖される状態において、コ字型の金属板の下側の先端面とベース板13、33との間にも微小な隙間ができるようにし、同様に副延長部の先端面と戸当側吊金具のベース板13、33との間又は副延長部の先端面と上部壁面3、23との間にも微小な隙間が形成されるようにする。
そうすることにより、接続金具が上流側に回動する時に先端面に加わる荷重が分散されるので、接続金具やベース板13、33等の摩滅が軽減される。
そうすることにより、接続金具とベース板13、33や上部壁面3、23との衝突音やきしみ音が小さくなり、接続金具の回動範囲の調整ができる。
(4)実施例1及び2においては、ヒンジ装置4、24を2つ用いたが、小規模のフラップゲートであればヒンジ装置は1つだけでも良く、大規模のフラップゲートであればヒンジ装置を3つ以上用いても良い。
4、24 ヒンジ装置 5、25 水密ゴム 6、26 扉体側吊金具
7、27 戸当金物 8、28 戸当側吊金具 9、29 接続金具
10、30 上部軸支部 11、31 下部軸支部
12、32 他端部の先端面 13、33 ベース板
34 両ロッド式油圧シリンダ 35 扉体駆動アーム
Claims (3)
- 上ヒンジ方式のフラップゲートに用いるヒンジ装置であって、
戸当側吊金具、扉体側吊金具及び接続金具を備え、
前記戸当側吊金具は、前記フラップゲートを設置する水路出口の上部壁面に固定され、
前記扉体側吊金具は、前記フラップゲートの上縁部に固定され、
前記接続金具は、上部軸支部及び下部軸支部を有するとともに、前記上部軸支部の近傍から延びる1又は複数の延長部を有しており、
前記戸当側吊金具及び前記扉体側吊金具に、それぞれ前記上部軸支部及び前記下部軸支部を軸支させ、前記フラップゲートの扉体によって前記水路出口が閉鎖される状態において、前記延長部の先端面と前記戸当側吊金具のベース板との間又は前記延長部の先端面と前記上部壁面との間に微小な隙間が形成される
ことを特徴とするフラップゲート用ヒンジ装置。 - 前記接続金具はL字型の金属板であり、前記上部軸支部は前記接続金具の角部に配置され、前記下部軸支部は前記接続金具の一端部に配置され、前記接続金具の他端部の先端面が前記延長部の先端面となっている
ことを特徴とする請求項1に記載のフラップゲート用ヒンジ装置。 - 前記接続金具は、前記戸当側吊金具によって前記上部軸支部を軸支し、かつ、前記扉体側吊金具によって前記下部軸支部を軸支した状態において、回動可能な角度範囲が2〜5°である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフラップゲート用ヒンジ装置。
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