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JP2020537141A - 電流センサ組立体 - Google Patents

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JP2020537141A
JP2020537141A JP2020520322A JP2020520322A JP2020537141A JP 2020537141 A JP2020537141 A JP 2020537141A JP 2020520322 A JP2020520322 A JP 2020520322A JP 2020520322 A JP2020520322 A JP 2020520322A JP 2020537141 A JP2020537141 A JP 2020537141A
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Abstract

本発明は、導電体(56)における2つの導体部(14)の間に配置された磁気抵抗勾配センサ(12)を含む、電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52)に関する。導体部(14)は電流を分離し、磁気抵抗勾配センサ(12)の配置に対して同じ方向に通電させ、磁気抵抗勾配センサ(12)の測定面(20)に対して垂直方向にオフセットされる。【選択図】図3

Description

本発明は、導体を取り囲む磁場に基づいて導体を通る電流を測定するための電流センサ組立体に関する。
本発明は、導体を取り囲む磁場に基づいて1つ以上の導体を通る電流の強さを測定するための磁場センサデバイスに関する。
本発明は、閉曲線Sに沿うとともに導体を取り囲む磁場Hに基づいて1つ以上の導体を通る電流の強さを測定するための磁場センサデバイスは、当該技術分野において十分に知られている。磁場センサデバイスは、アンペールの法則にしたがって、曲線Sに囲まれた領域Aを通過する全電流Iに関する結論を導くことができるということに基づく。
これにより、電気回路の動作に干渉することなく、特に電気回路の遮断又は妨害をすることなく、非接触電流検出が可能になる。
組立体は、隣接する導電体の通電電流の間の測定面における磁場の強さの差を測定する磁気抵抗勾配センサを使用する先行技術から知られている。
一般に使用される磁場感応センサ素子は、例えばホール効果、AMR効果、GMR効果、又はTMR効果を使用して動作する磁気抵抗センサ素子である。
そうした磁気抵抗勾配センサは、例として、例えばAMR、TMR、又はGMRなどのxMR技術に基づくとともに、それぞれが各電流部分によって発生する磁場を検出し、そこから勾配値を内部測定又は外部測定する、2つの磁場センサの形態をとることができる。TMRセンサ及びGMRセンサはTMR効果又はGMR効果に基づくものであり、わずか数ナノメートル厚であるとともに、軟質の磁性材料、非磁性材料、金属材料、及び硬質の磁性材料から作製される種々の薄層からなる。軟質磁性層と硬質磁性層との間のアライメントは、磁場角度の変化によって変化する抵抗値にとって重要である。
2つのセンサ素子が互いに離間して配置される場合、センサは、センサ信号の差動評価によって外部干渉磁場に対して強く作製され得る。差分商は磁場の勾配であると理解される。これらの勾配センサは、例えば位置測定システム及び電流センサに特に適する。
センサ素子は電流測定に対してアクティブな導体部の領域に配置されて、電流測定に対してアクティブな導体部の磁場がより大きいセンサ値変化、特により大きい抵抗変化を生じさせ、電流測定に関して寄生的な導体部の磁場が、電流測定に対して寄生的な導体部に対するセンサ素子の空間的配置のため、及び/又は、さらなる通電素子の磁場補償効果の結果として、より小さいセンサ値変化を生じさせる、又はセンサ値変化を生じないというようになる。
本発明の目的のため、勾配センサは、個々のセンサ組立体における磁気抵抗抵抗素子の勾配相互接続の形態をとることができる。また、本発明の目的のため、それぞれが1つの導電体部の磁場を検出するとともに、勾配値を得るように外部で計算される、2つの磁場センサを提供することも可能である。
グラジオメータ組立体における電流測定に対する従来の解決法は、実質的に、一次電流依存性磁場勾配を生じるU字形状バスバーに基づいている。このため、U字形状導体部の両脚部に流れる電流が考慮され、一方の脚部に流れ込むとともに隣接する脚部に流れ出る電流は、脚部同士の間において全体で重畳した磁場を形成し、その磁場勾配が測定面において検出される。当然のことながら、同じ量の電流が両脚部に流れるが、反対方向に流れる。
グラジオメータ組立体における電流測定の分野での先行技術の不利点は、U字形状電流脚部によって形成されるインダクタンスが、特に比較的高い周波数の場合に、例えばコンバータ動作用に設計されるスイッチイン電力用半導体エレクトロニクスユニットによって補償される必要のあるものである、電圧ピークをもたらし得ることである。ゆえに、これはそうした比較的高い電圧ピーク用に設計される必要がある。
さらに、そうした電流センサがますます小型化することで、干渉磁場成分は、例えばU字形状導体の脚部同士の間の接続ウェブにおける電流により、xMRセンサの磁場感応層における着磁の変化をもたらす大きさとなり得る。
さらに、U字形状導体の脚部の製造は、比較的大きな製造の手間と廃材とを伴う。さらに、全電流が高電流組立体において脚部を流れ、脚部が高通電容量を有する必要があるようになる。
また、高周波交流が導体を流れると表皮効果が生じ、電流変位効果により電流密度が導体の外側領域よりも内側領域で小さくなる。これは、交流の場合に、過電流及び電場が、電荷キャリアを導体の表面に変位させる周波数の結果として発生することを意味する。
さらに、近接効果が2つの近接する導体間において作用する。近接効果は電流変位現象であり、この周波数依存性現象は、U字形状導体素子を有する従来既知の電流測定センサの場合にそうであるように、反対方向に交流が流れる近接する導体間の過電流に限定される。特により高い周波数において明らかな近接効果によると、高周波電流は互いに可能な限り近接して流れる傾向がある。電流の流れは、2つの導体が互いに近接して位置する領域に集中する。
U字形状導体ループの場合、2つの上述の効果の重なりにより、脚部の内側領域、特に縁部において高電流密度を生じる。ゆえに、高周波電流は特により高密度に通電し、磁場勾配がセンサの領域において大きくなる。これに関して、従来既知であるU字形状電流センサは、その測定特性に関して電流周波数に依存している。
そして、給電線及び電流ループにおける不利な寄生効果が生じる。電流を磁場に基づいて測定するための一般的なU字形状組立体は、電流測定に対してアクティブな少なくとも1つの導体部と、電流測定に対して寄生的な少なくとも1つの導体部とを含む。電流測定に対して寄生的な導体部は、給電線又は電流ループに相当する。電流経路において、寄生磁場は電流測定に対して寄生的な導体部によって生じる。生じる寄生磁場は、磁場感応センサ素子の測定値に影響を及ぼす。
つまり、U字形状バスバーに基づくグラジオメータ組立体における電流測定の従来の解決法は、U字形状導体部の両脚部に流れる電流が考慮され、一方の脚部に流れ込むとともに隣接する脚部に流れ出る電流は、脚部同士の間で全体的な重畳磁場を形成し、その磁場勾配が測定面において検出される、という不利点を有する。当然のことながら、同じ量の電流が両脚部に流れる。
以下の不利点がもたらされる。
−有効断面積が大きく、熱的なディメンジョニングが困難
−偏向/フィードバックによる干渉磁場
−高い漏れインダクタンス(電力用半導体におけるスイッチング特性では不利)
−設置スペースが大きい
−表皮効果及び近接効果による強い周波数依存性
−容量性及び誘導性干渉の注入の好ましくない配置
−従来の製造法では、大量のバスバー廃材
U字形状電流脚部によって形成されるインダクタンスは、例えばコンバータ動作用に設計されるスイッチイン電力用半導体エレクトロニクスユニットによって補償される必要のあるものである、電圧ピークをもたらす。ゆえに、これは比較的高い電圧ピーク用に設計される必要がある。
さらに、U字形状導体の脚部の製造は、比較的大きな製造の手間と廃材とを伴う。
特に高電流組立体では、全電流が脚部を流れ、脚部が高通電容量を有する必要がある。
特許文献1は、高周波数範囲のポテンシャルフリー電流測定において機能する電流センサを開示している。任意の幾何学的形状である導電性の高い材料が円形導電体の近傍に存在する場合、磁場の周波数依存性における制限がある。これらの材料における過電流の誘導、及びその作用から、導電体における非円形の対称電流分布、並びに、「表皮」及び「近接」効果により発生し得る、電流測定の測定エラーをもたらし得るセンサ位置における磁場の周波数依存性が生じる。この文献において、電流センサは、1つ以上の電気的に並列接続又は直列接続の導電体、及び磁場センサ又は磁場勾配センサから構成される。電流経路において、導電体又は複数の導電体を取り囲む磁場は磁場センサ又は磁場勾配センサによって測定可能であり、それぞれの場合において電流が電流センサを反対方向に流れる。それぞれのセンサの出力信号は、所与の範囲において周波数依存性である。導電体は、それぞれのセンサ位置で生じる磁場変化が過電流形成を抑制するように形成される。このようにして、ポテンシャルフリー電流を、測定エラーが少なく、より高い周波数範囲において電流センサで測定可能であるということになる。
特許文献2は、電流測定のためのさらなる組立体を提示している。少なくとも1つの磁場感応センサ素子によって電流を磁場に基づいて測定するため、組立体は、電流測定に対してアクティブな少なくとも1つの導体部と、電流測定に対して寄生的な少なくとも1つの導体部とを含む、角度をつけた、特にU字形状の導体素子の形態をとることが提示される。センサ素子は、磁場成分が大きなセンサ値変化を生じさせる少なくとも1つの感応方向を有し、センサ素子は、電流測定に対してアクティブな導体部の領域において、電流測定に対して寄生的な導体部に対して、特に回転させて、傾斜させて、及び/又は高さ方向にオフセットされて、U字形状導体素子の電流測定に対してアクティブな導体部の磁場が実質的に感応方向に向き、U字形状導体素子の電流測定に対して寄生的な導体部の磁場が、実質的に感応方向ではなく、特に感応方向に直交する方向に向くというように、配置される。
独国特許出願公開第10110254A1号明細書 国際公開第2014/001473A1号
上述の先行技術をもとにして、本発明の目的は既知の組立体の不利点を少なくすることにある。
上述の不利点は、請求項1に記載の組立体によって解決する。本発明のさらなる有利な事項は、従属項の記載事項を構成する。
磁気抵抗勾配センサを含む電流センサ組立体が提示され、磁気抵抗勾配センサは磁気抵抗勾配センサの導電体の2つの導体部同士の間に配置される。
本発明において、導体部が電流を細分し、電流を磁気抵抗勾配センサの配置に対して同じ方向に通電させること、及び導体部が、磁気抵抗勾配センサの測定面に対して高さ方向にオフセットされることが提示される。換言すると、導電体は、導体部の交わりなく測定面に対して2つの平面においてオフセットされる。磁気抵抗勾配センサの測定面は、勾配磁場がセンサ組立体の磁気抵抗抵抗器によって測定される平面である。勾配磁場はここで測定面と平行である。実際には分離している同じ導電体の2つの導体部は、磁気抵抗勾配センサの測定面に対して高さ方向にオフセットされている。双方の導体部は、磁気抵抗勾配センサに対して同じ方向に電流を通電している。第1導体部の電流成分は磁場を発生させる。同様に、電流は第2の導体部において他の磁場を発生させる。双方の磁場は、右手の法則にしたがって、同じ方向に導体部を取り囲む。測定面に対して、その法線方向に向く磁場成分は、2つの導体部のそれぞれにおいて反対方向に向き、測定面に位置する磁場の接線成分は、同様に、2つの導体部のそれぞれにおいて反対方向に向く。このようにして、接線成分の勾配磁場は測定面に形成され、勾配センサによって測定可能になる。
換言すると、一次導体が細分されて、導体部の交わりなく勾配センサのセンサ素子の上方及び下方の2つの平面にオフセットされる、新規の組立体が提示される。これにより、U字形状組立体に対して大きな利点を得る。例えば、U字形状導体ループに対して、半分の電流のみがそれぞれの導体部を流れる。インダクタンスが減少して、電圧ピークが低下するようになる。高電流が低電流密度で通電することができる。電流密度は、U字形状電流ループに対して約50%低下し得る。
高周波電流成分では、導体表面近くで電流密度の集中をもたらす表皮効果が起こる。さらに、近接効果は、隣接する導体に対して導体の内側で電流の流れが生じるという作用を有し、U字形状導体ループの場合、これは重なる2つの効果をもたらして、脚部の内側領域における、特に湾曲縁部における高電流密度につながる。これは、本発明における導体部の構成によって著しく少なくなり、高電流密度及び高周波成分の双方において使用が適することを意味する。これは、特に、コンバータが比較的高いスイッチング周波数で動作する、複数のコンバータが動作する場合に、有利であり得る。また、本発明におけるセンサは、より精密な測定結果を提供し、電流の高エッジ急峻度による短絡又は過負荷に関する電流モニタリング作業の場合、高い正確性を得ることができる。また、磁場勾配は、従来のU字状脚部方法に対して、本発明において半分になって、勾配センサのダイナミックレンジ又は測定範囲を小さくすることができる。そして、勾配センサで直線的測定範囲の調整において機能する前着磁磁場が有利に使用され得る一方、従来のU字状脚部方法では、生じる磁場は、前着磁/バイアス磁場に干渉した、すなわち強めた又は弱めた。
磁気抵抗勾配センサは、この場合、個々のセンサ組立体における磁気抵抗抵抗器素子の勾配回路から形成することができる。
提示される構成により、導電体を分けて2つの部分の電流が測定面に対して同じ方向に流れることで、表皮効果及び近接効果を著しく少なくする。従来のU字形状導体ループは、内側脚部において非常に高い電流密度を生じさせ、内側脚部周りに非常に強い磁場をもたらす。この理由から、磁気抵抗勾配センサは、特に高周波交流の場合に、急速に飽和に達する。一方で、2つの導体部の内側領域には、低い電流密度が生じる。このように、2つの導体部の内側領域に、より弱い磁場が生じる。勾配磁場を半分にすることで、本発明における電流センサ組立体の磁気抵抗勾配センサの測定範囲が同じ一次電流で2倍になって、本発明における電流センサ組立体が高電流強度且つ高周波数範囲において使用可能になる。特に、本発明における電流センサ組立体は、コンバータが、例えば三相モータ又は商用給電変圧器への双方向電流供給で既に提示されているように、さらなるコンバータより高いスイッチング周波数で動作する、複数コンバータの動作において使用することができる。
勾配磁場が、同一の電流強度を有する細分した導電体の対応する幾何学形状によって、U字形状導体ループのものと同じ値に調整できることがさらに有利である。センサ構造において、直線的測定範囲の調整において機能する一定磁場が存在するが、従来のU字状脚部方法の場合、生じ得る寄生的な磁場がこのバイアス磁場と干渉し得る、すなわち、バイアス磁場を意図せずに強める又は弱め得る。本発明における電流センサ組立体の幾何学形状は、この影響を実質的に無視できるものとする。本発明における電流センサ組立体が、高ステップ反応、すなわち急な電流変化が特定可能になるまで、電流のスイッチオンに対する高速反応を有し、最大600アンペアの定格電流及び約1000Aのピーク電流の最大電流が考慮されているということはさらに有利である。ゆえに、本発明における電流センサ組立体はまた、短絡検出又は電流モニタリングにおける使用に特に適し、電子ヒューズのセンサ機能を行うことができる。
全電流が2つの経路、導体部を通る2つの部分の電流に分けられて、電流方向の変化が起こるので、導体部は、U字形状電流ループが全電流を通電するような先行技術におけるものより小さい断面のものとすることができる。このように、より小型の設計が可能であり、小型の構成とすることができる。ファラデーケージを使用して容量性注入に対して遮蔽することは簡易に行える。300Aを超える電流の場合、導電体幾何学形状は、例えばポリイミドのリジッドフレックスPCB基板に付加される機械センサ組立体支持部として使用することができる。双方の導体部における電流成分が小さくなるため、ポリイミドに特有の絶縁厚さ及びクリーページ電流形成もまたより高い電流のため使用することができる。
寄生的な交差磁場が本願では抑制されるので、特に高電流付加の場合、U字状レールにおける特有のカーブ直線性を向上させるために使用される磁束集中プレートを省くことが概ね可能であり、漏れインダクタンスの著しい低下は、適用時に反応時間を増加させ、スイッチング損失を低下させる。一時的な電流変化の場合のセンサ信号干渉の誘導性注入を大きく減少させることができ、これは、U字形状組立体と比較して導体ループを省くことができるためである。2つの導体ループは分割されて、鋭角で又は一様に丸みをつけて接続されることができる。また、例えばヒートシンク、筐体プレート、又はシールドなどの金属層における循環電流を誘導するセンサ干渉磁場も減少するので、バンド幅及び高域の測定解像度を周波数とは無関係に維持することすらできる。
そして、簡易な幾何学的設計は、U字形状導体部の提供時よりも低コストで機械生産を行うことができ、廃棄物及び材料もより小さな幾何学形状によって抑えることができる。また、より小さい基板厚を使用可能であり、間隔が増加するため、温度挙動が向上する。また、電流非対称性を直ちに制御し補償することができる。AMR特性曲線における約1/3のコモンモード動作点シフトが許容されると分かり、この動作点シフトが、センサと2つの導体部との間の様々な距離、若しくは基板における横方向オフセットによって構造的に補償される、又はさらなる信号処理において数学的に補償されることができる、ということが分かっている。
本発明の有利なさらなる態様では、1つの導体部を測定面の下方にガイドし、1つの導体部を測定面の上方にガイドすることができる。一次電流は給電体において通電する。導体部は、その断面比率及びコンダクタンスにしたがって電流を細分し、磁気抵抗勾配センサの配置に対して同じ方向に通電させる。双方の電流成分はそれぞれの場合において導体部を取り囲む磁場を生じさせ、磁場は勾配センサの位置で測定面において交わる。それぞれの磁場は2つの成分に分けることができ、接線成分は測定面に位置し、法線成分は測定面に直交して位置する。測定面に位置する接線成分は、磁気抵抗勾配センサによって検出される。測定面に直交して位置する2つの磁場の磁場成分は互いに反対方向であり、少なくとも部分的に互いに打ち消す。このように、磁気抵抗勾配センサは、測定面に位置する接線成分を対象とするのみであり、寄生的な磁場成分に影響されない。
さらなる有利な実施形態において、双方の導体部は、同一の電流成分と、測定面からの同一の相対距離及び磁気抵抗勾配センサからの同一の相対距離とを有することができる。導電体が2つの導体部に分離され、電流経路において電流が2つの同一の電流成分に細分され、各電流成分が測定面に対して同じ方向において導体部に通電するということが、この実施形態において提示される。ボードに配置される磁気抵抗勾配センサは、センサが磁気抵抗勾配センサに対して反対方向に延びる磁場を測定する導体部同士の間に置かれる。勾配センサは、ここで2つの導体部の電流密度中性点の間の対角線接続部における中間点に実質的に配置され、その測定面は、所望の電流強度範囲を検出するため、接線成分が勾配センサの磁場検出範囲に合うように接続距離に対して角度をなして配置される。接続部に対する0°〜90°の角度、特に30°〜60°の角度範囲、好ましくは45°がここで適する。このように、それぞれの導体部は、磁気抵抗勾配センサから、特に測定面から同一の距離に配置される。また、2つの磁場は、それぞれの場合に、2つの磁場成分に分けられ、測定面に位置する2つの接線成分は磁気抵抗勾配センサによって測定される勾配磁場を形成し、測定面に直交して位置する2つの法線成分は細分される。測定面に直交して位置する2つの成分は、ここで電流測定において影響を有しない。
さらなる有利な実施形態において、2つの導体部は、同一でない電流成分、並びに/又は、測定面からの同一でない相対距離及び磁気抵抗勾配センサからの同一でない相対距離を有することができ、同一でない電流成分、及び/若しくは同一でない距離がこのようにして互いに補償することができるか、又は測定電流値の補正が補正係数又は補正特性によって補償されることができる。双方の導体部が異なるコンダクタンスで構成されるということがこの実施形態において提示される。このように、一次導体に通電する電流は2つの異なる電流成分に細分される。電流又は磁場の非対称性のため、接線成分が勾配センサの位置においておおよそ同一の大きさを有するように空間的非対称性が必要とされる。これは、磁気抵抗勾配センサとより大きい電流成分を有する導体部との間の距離未満である、磁気抵抗勾配センサとより小さい電流成分を有する導体部との間の距離によって得られる。このように、同一でない電流成分は、空間的配置の非対称性、特に導体部同士の同一でない間隔によって補償することができる。さらに、勾配センサ組立体は「おんぶ」配置の形態をとることができる、すなわち、通常IC筐体に統合される勾配センサが上部に導入される。このように、測定面の位置を導電体組立体及びキャリアボード/フィルムに対して変更することができる、勾配センサ組立体の空間的非対称性が得られる。電流非対称性は、勾配センサ組立体の空間的非対称性によって実質的に補償することができる。
あるいは、双方の導体部が、同一でない電流成分、並びに磁気抵抗勾配センサからの同一の相対距離を有することを考えることができる。補正係数又は補正特性は、測定電流値、すなわち同一でない接線成分の大きさを補正するために使用することができる。このようにして、特に電流強度の関数として選択され得る補正特性又は補正係数によって空間的非対称性又は電流非対称性を補償することができる。結果として、構造的に困難な条件における統合、及びその後の電流測定のキャリブレーションは、特に簡単になされる。
さらなる有利な実施形態において、磁気抵抗勾配センサはフレキシブルPCBフィルムに配置可能である。この実施形態において、PCBフィルムは電流センサ組立体の基板又は回路キャリアの形態をとる。PCBフィルムは熱的及び化学的に安定的、耐燃性、非導電性、超疎水性であり、自在に成形される。小型で省スペースの構造の導電体組立体での電流測定の場合、導電体同士の間の勾配センサの配置を空間的に変更することができる。このように、磁気抵抗勾配センサは自在に導入されて導電体のスロットに配置される。さらに、導電体組立体が小さい寸法を有して、その小型構造により、導電体組立体を安価に製造及び設置するようにすることは有利である。
さらに有利な実施形態において、双方の導体部は、磁気抵抗勾配センサの測定面に対して対称に高さ方向にオフセットされることができ、1つの導体部が測定面の下方に延びて、1つの導体部が測定面の上方に延びる。双方の導体部が磁気抵抗勾配センサの測定面に対して高さ方向にオフセットされ、双方が測定面からの同一の相対距離を有するということがこの実施形態において提示される。2つの導体部は好ましくは同一の抵抗、すなわちコンダクタンスを得る。他の変形例において、2つの導体部の抵抗は同一とされず、2つの同一でない電流成分が2つの導体部に形成されるようになる。測定電流値は、補正係数又は補正特性によって補正されることができ、電流非対称性を補償することができる。
さらに有利な実施形態において、双方の導体部は、磁気抵抗勾配センサの測定面に対して非対称に高さ方向にオフセットされることができ、1つの導体部が測定面の下方に延びて、1つの導体部が測定面の上方に延びる。2つの導体部において電流が同一でない経路とされる場合、双方の導体部を磁気抵抗勾配センサの測定面に対して非対称に高さ方向にオフセットし、1つの導体部が測定面の下方に延びて、1つの導体部が測定面の上方に延びるということがさらに有利である。このように、2つの導体部は測定面の下方及び上方に配置され、測定面からの同一でない相対距離を有する。このように、磁気抵抗勾配センサは、より小さい電流成分を通電する導体部により近接して配置される、すなわち、測定面と、より小さい電流成分を有する導体部との間の相対距離は、測定面と、より大きい電流成分を有する導体部との間の距離より小さい。導体部の電流密度分布における幾何学的中心点からの距離はここで必須であり、導体部の空間的構成を、実質的に同一の磁場を生じる半径0の直線状導体によって簡易な方法で置換することができる。同一でない電流成分はこのようにして補償することができる。2つの電流成分によって生じる勾配磁場を精密に測定することができる。
さらなる有利な実施形態において、双方の導体部は共通の導体面に位置することができ、磁気抵抗勾配センサは、双方の導体部が位置する導体面に対して0°〜90°の角度β、特に30°〜60°の角度βで、特に45°の角度βで配置することができる。このため、導体面は、2つの平行にガイドされた導体部、及び導体部の電流密度の幾何学的中心点同士の間の直角接続ラインを通る平面である。この実施形態において、2つの導体部及び磁気抵抗勾配センサは互いに平行に配置されないが、かわりに互いに対して傾斜して、好ましくは互いに対して45°傾斜して配置される。2つの導体部は、同一の電流成分又は異なる電流成分も有することができる。同一の電流成分の場合、2つの導体部は、好ましくは磁気抵抗勾配センサの測定面に対して対称に配置され、磁気抵抗勾配センサは導体面に対して角度βで配置される。あるいは、2つの導体部は、同一でない電流成分を有することができる。同一の電流成分の場合、磁気抵抗勾配センサが導体面に対して角度βで位置し、双方の導体部が磁気抵抗勾配センサの測定面に対して非対称に配置され、磁気抵抗勾配センサがより小さい電流成分を通電する導体部により近接して位置するということがここでは有利である。測定される電流強度範囲は、角度βを変更することで勾配センサの磁場測定範囲に調整することができる。
さらなる有利な実施形態において、2つの導体部は、少なくとも1つのジャンパワイヤ及びバスバーによって形成されることができ、ジャンパワイヤはバスバーに電気的に接触する。この実施形態では、2つの導体部がジャンパワイヤ及びバスバーによって形成されるように、ブリッジのためにジャンパワイヤ又は複数のジャンパワイヤを有する個々のバスバーが考えられ得る。ジャンパワイヤは、ここではバスバーと電気的に接触し、ジャンパワイヤはバイパス部の形態をとる。バスバーは、PCBフィルム又はPCB導体トラックに配置することができる。さらに、ジャンパワイヤは束の導体又はボンディングワイヤからなり得る。ジャンパワイヤによってバイパスされるバスバーの導体部は断面が小さく、バスバーよりも小さい電流成分を通常通電し得、バスバーよりもジャンパワイヤに近接する勾配センサの非対称位置が適する、及び/又は、補正係数若しくは補正特性若しくは特性マップを用いる(非直線)重み付けによる補正が適するようになる。さらに、上述のバスバーがジャンパワイヤを締結するための凹部又は導電性の小さい領域を有することで、調整可能な電流非対称性及び磁場非対称性が得られる。電流センサ組立体の空間的非対称性は、電流非対称性及び磁場非対称性を打ち消すために有利であり、磁気抵抗勾配センサは、電流非対称性が補償されるように、より小さい電流成分が流れる導体部により近接して配置することができる。また、10%より小さい、好ましくは5%より小さい、特に1.5%より小さい電流の差はここで許容することができる。
さらなる有利な実施形態において、導体部は、磁気抵抗勾配センサが配置されるスロットを有するプレス加工折曲部品の形態をとることができる。この実施形態において、細分した導体は、導体部を画定するためのスロットを有するプレス加工折曲部品から一体で製造することができる。スロット付き部は、ここで、それぞれの場合に導体面に平行な導体面から下方に折り曲がった及び上方に折り曲がった導体部として延び、あるいは、勾配センサは、導体部同士の間で傾斜して配置されることができる。磁気抵抗勾配センサはスロット付き部同士の間でフレキシブルPCBフィルムに配置することができる。このように、磁気抵抗勾配センサは、プレス加工折曲部品のスロットに空間的に可変させて導入することができる。上述の実施形態の他に、導体部はまた、例えば2つの同一のプレス加工部品など、複数部品構成のものであり得る。2つの同一のプレス加工部品は、例えばはんだ付け、リベット留め、又は溶接など、2つのスペーサによって共に接続することができ、第2のプレス加工部品は第1のプレス加工部品に対して180°回転させることができる。また、直線状レールが適切なミリング部分を有して導体部が提供されるようにそうした導体部を構成することが考えられる。
さらなる有利な実施形態において、2つの導体部は、実質的に可撓性の導体撚り線の2つの束によって形成することができ、これらは個々の細線からなり、折り曲げやすい導電体を形成する。この実施形態では、細分した撚り線導体が考えられ、2つの撚り線束が導体部として2つの細分した電流経路を画定する。磁気抵抗勾配センサは、例えば、PCBフィルムに配置することができるので、勾配センサは細分された電流経路同士の間に挿入することができる。2つの電流経路は、同一の抵抗を有する2つの撚り線束の形態をとることができる。このように、2つの同一の電流成分は2つの導体部に通電することができる。測定面に関して、磁気抵抗勾配センサは、2つの導体部に対して対称に高さ方向にオフセットされることができる。
あるいは、この電流センサ組立体は、同一でない抵抗、すなわち、撚り線束毎に同一でない量の細線を有する2つの導体部を含むことができる。これらの導電体を通る電流経路は、2つの導体部において同一でない電流成分を生じる。電流非対称性は、ここで空間的な電流センサ組立体の非対称性によって打ち消すことができ、磁気抵抗勾配センサとより小さい電流成分を有する導体部との間に、対応して小さい距離が与えられる。このため、電流非対称性が補正係数又は補正特性によって補償可能であるということが考えらえる。
さらなる有利な実施形態において、導体部は、2つのスロットを有する平行のスロット付き管の形態をとることができ、磁気抵抗勾配センサは好ましくはスロットに対して角度をなして配置されることができる。この実施形態において、共通の導体面は導体撚り線に対して直交して形成される。勾配磁場を測定可能であるように、勾配センサをスロット付き管に対して傾斜させることがここでは有利である。スロット付き管は、ここで勾配センサの測定面に対して対称に配置される。勾配センサをPCBフィルムに配置することが好ましくは考えられ得る。このように、勾配センサは、測定される磁場の位置に対応して、スロットにおいて自在に移動することができる。
さらなる有利な実施形態において、磁気シールドを提供することができ、磁気シールドが導体部を実質的に完全に取り囲み、好ましくは2つの半円形又は角度をなした鉄又は鋼の半割り管の形態をとる。この磁気シールドは、内部に封入された勾配センサにおいてわずかな影響を得られるように、例えば干渉磁場又は多相配置において近傍のさらなるラインなど外部の影響から磁気抵抗勾配センサを遮蔽する。磁気シールドは強磁性体の高い透磁性に基づく。外部磁場の磁束は強磁性体から作製された本体に直ちに入り、該本体内を流れた後再び現れ、シールドによって封入される領域は実質的に磁場がないものとなる。中空磁気シールドのため、磁束線が磁気シールドの内部に入らず、磁気シールドは2つの半円又は矩形の半割り鉄管の形態をとる。磁場感応部品が電流測定構造のすぐ近くに配置される場合、外部シールドは、小さい磁場しか生じないことを意味する。
そして、さらなる有利な実施形態では、三相又は多相のシステムに関して、3つ又は複数の磁気抵抗勾配センサを共通のボード、好ましくはPCBフィルムに配置可能であるということが提示される。それぞれの電流位相は、ここで、それぞれの場合でボードの上方及び下方に延びる2つの導体部に細分され、それぞれの電流位相の導体部は好ましくは共通の導体面に位置し、異なる電流位相の導体面は、互いに高さ方向及び横方向にオフセットされて配置され、特にボードは導体面の導体部同士の間に角度をなしてガイドされる。電流センサ組立体が傾斜しているため、小型の装置及びすべての位相における省スペースの測定を行うことができる。
さらに、三相又は多相のシステムに関する上述の実施形態のさらなる態様では、3つ又は複数の磁気抵抗勾配センサが、一方側ではなく、かわりに共通のボードの前面及び後面に交互に配置される。共通のボードの前面及び後面における3つ又は複数の磁気抵抗勾配センサの構造によって、三相又は多相のシステムのためのより小さくより小型の電流センサ組立体を提供することができる。3つ又は複数の磁気抵抗勾配センサが共通のボードの前面及び後面において交互に配置される電流センサ組立体のそうした構造により、3つ又は複数の磁気抵抗勾配センサが共通のボードの一方側に配置される電流センサ組立体のものと同じ空間的寸法を得ながら、隣接する位相に関する信号対ノイズ比がより高くなるという理由から、測定の特性を向上させることができる。したがって、3つの導電体の導体部は共により近接し、互いに打ち消しあってコモンモード磁場を形成する。
さらなる利点は図面の説明によって明らかになる。本図面は本発明の例示の実施形態を示す。図面、発明を実施するための形態、及び特許請求の範囲は、組み合せた多数の特徴を包含する。また、当業者は、便宜的に、特徴を個々に考慮し、それらをさらなる意味ある組合せにする。
図1は、先行技術におけるU字形状導電体を備えた組立体を示す。 図2aは、先行技術における電流測定の概略図である。 図2bは、本発明における電流測定の第1の変形例の概略図である。 図2cは、本発明における電流測定の第2の変形例による電流測定の概略図である。 図3は、電流センサ組立体の第1実施形態の概略図である。 図4aは、電流センサ組立体の第2実施形態の概略図である。 図4bは、第2実施形態における電流測定のさらなる図である。 図5aは、電流センサ組立体の第3実施形態の概略図である。 図5bは、第3実施形態における電流測定のさらなる図である。 図6は、電流センサ組立体の第4実施形態の斜視図である。 図7は、電流センサ組立体の第5実施形態の概略図である。 図8aは、電流センサ組立体の第6実施形態の概略図である。 図8bは、電流センサ組立体の第7実施形態の概略図である。 図9は、電流センサ組立体の第8実施形態の概略図である。 図10は、電流センサ組立体の第9実施形態の概略図である。 図11aは、電流センサ組立体の第10実施形態の第1変形例の概略図である。 図11bは、電流センサ組立体の第10実施形態の第2変形例の概略図である。 図12は、電流センサ組立体の第11実施形態の概略図である。
図面において、同一要素は同じ参照符号で表される。図面は例を示すのみであり、限定するとして理解されるべきではない。
図1は、先行技術より既知の電流測定組立体100を示す。電流測定組立体100は、センサ素子107及びU字形状導体部101を有し、電流測定に対してアクティブな脚部104が、電流測定に対して寄生的な接続ウェブ102及び接続ライン105に対してz方向に後退して、寄生的な磁場成分が実質的に直角にセンサ素子107のセンサ構造の磁場中立配向面を貫通するようになる。接続ライン105及び接続ウェブ102に対してz方向にオフセットされた脚部104の配置は、寄生的な磁場成分が抑制される、又は磁場中立配向面を貫通するのみである一方、電流測定に対してアクティブであるとともに検出される磁場成分が、センサ素子107の磁場感応配向面を貫通するということを確実にする。
図2は、図1に相当する先行技術の電流測定の原理概要を示す。対応する電流測定組立体は、U字形状導体ループ及び導体ループに平行な平面に配置されたセンサ素子からなり、導体ループは接続ライン、脚部、及び接続ウェブを有する。電流測定に対してアクティブな双方の脚部において、電流は勾配センサ12に対して反対方向に流れ、一方の脚部において電流16aが方向17aに流れ、他方の脚部において電流16bが方向17bに流れる。磁場60a、60bは電流脚部104に生じ、磁場60a、60bは脚部104を取り囲む。磁場60a、60bは、センサ素子が位置する測定面20において交わる。それぞれの磁場60a、60bは2つの成分に分けることができ、接線成分は測定面20に位置してセンサ素子によって測定可能であり、他方の法線成分は測定面20に直交して位置する。測定面20に直交して位置する2つの磁場の法線成分は加算され、同じ方向を向く。この場合、センサ素子は、測定面20に位置する2つの接線成分の間の差を測定するのみであり、測定面に位置する成分は反対方向に向き、勾配磁場を形成する。
図2bは電流測定の第1の変形例の実施形態の概略図である。本発明における電流センサ組立体は、電流が平行に流れる2つの導体部に生じる勾配磁場を測定する磁気抵抗勾配センサ12と、測定面20に対して高さ方向にオフセットされた2つの導体部とを含む。磁気抵抗勾配センサ12は測定面20を画定する。電流成分16a、16bは同じ方向に流れる。電流成分16a、16bによって生じた磁場は反対方向に測定面20において交わる。方向17において導体部によって生じた磁場60aは磁場方向62aを有し、方向17bにおいて導体部によって生じた磁場60bは磁場方向62bを有する。それぞれの磁場60a、60bを2つの成分に分けることができる。測定面20に位置する接線成分は、磁気抵抗勾配センサによって測定することができる。一方、測定面20に直交して位置する法線成分が消散する。勾配磁場を測定することで電流を測定し、勾配磁場は測定面20に位置する2つの接線磁場成分同士の間の差によって得らえる。
図2cは、本発明における電流測定の第2の変形例の実施形態を示す。この実施形態において、2つの導体部は共通の導体面に配置される。磁気抵抗勾配センサは導体面に対して角度をなして傾斜し、磁気抵抗勾配センサ12と2つの導体部との間で同じ距離をとる。電流成分16a、16bは同じサイズである。磁場60a、60bはそれらによって生じて、それぞれ磁場方向62a及び62bを有する。磁気抵抗勾配センサ12は測定面20に配置され、磁場60a及び60bは測定面20において交わり、磁気抵抗勾配センサ12によって測定される。2つの磁場60a及び60bの接線成分は測定面20に関して反対方向に流れ、それぞれ2つの成分に分けることができ、一方の接線成分は測定面20に位置して、他方の法線成分は測定面20に直交して位置する。測定面20に直交して位置する2つの接線成分が消散し、磁気抵抗勾配センサ12は測定面20に位置する成分を測定する。このように、通電する電流の大きさ及び周波数を測定することができる。
図3は、電流センサ組立体10の第1実施形態を示す。導電体56は、2つの導体部14a、14bに細分され、対応する電流成分16a及び電流成分16bは導体部14a、14bにおいて同じ電流流れ方向に流れる。PCBフィルム18上のセンサ素子11は2つの導体部14a、14bの間に配置され、センサ素子11は、測定面20における磁場の1つの接線成分における磁場強さの差を測定する磁気抵抗勾配センサ12を含む。測定面20は、この場合、勾配センサ12の磁気抵抗抵抗器がそこに配置されて、その抵抗器が測定面20において平行に位置する磁場のベクトル成分(接線成分)に対して感応するように画定される。さらに、2つの導体部14a、14bは測定面20に対してアンチパラレルで高さ方向にオフセットされる。
図4aは、2つの導体部14a、14bと、PCBフィルム18に配置されたセンサ素子11とを含む、電流センサ組立体38の第2実施形態を示す。同一でない電流成分16a、16bが対応する導体部14a、14bに流れる。同一でない2つの電流成分の大きさを補償するため空間的非対称性が電流測定に有利であり、勾配センサ12のIC基板がそこに隠されるセンサ素子11のIC筐体における「おんぶ」配置による空間的非対称性が選ばれる。「おんぶ」配置は、センサ素子11のIC筐体が上部に導入されて、磁気抵抗勾配センサ12がIC筐体において測定面20に非対称に配置されるように構成される。このようにして、測定面20の相対的高さがPCB18の表面に対して変位する。このように、測定面20の非対称配置は導体部14a、14bの間において得られる。
図4bは、図4aの電流センサ組立体38の第2実施形態に関する電流測定を示す。2つの導体部は、同じ電流流れ方向に通電する同一でない電流成分16a、16bを有する。測定面20は、磁気抵抗勾配センサ12の配置及び向きによって画定される。それぞれの導体部14a及び導体部14bにおける電流は、反対方向に流れる磁場60a及び磁場60bを生じさせる。x方向における磁気抵抗勾配センサ12と導体部14aとの距離に相当するx方向の距離dx1は、x方向における磁気抵抗勾配センサ12と導体部14bとの距離に相当するx方向の距離dx2より小さい。この場合、y方向の距離dy1はy方向の距離dy2より小さく、y方向の距離dy1はy方向における磁気抵抗勾配センサ12と導体部14aとの距離に相当し、y方向の距離dy2はy方向における磁気抵抗勾配センサ12と導体部14bとの距離に相当する。得られた電流センサ組立体の空間的非対称性により、接線成分の大きさに関する電流成分16a、16bの差を補償することができる。2つの磁場60a、60bをそれぞれ2つの成分に分けることができる。接線成分は測定面20に位置し、法線成分は測定面20に直交して位置する。測定面20に直交して位置する2つの法線成分が互いに補償される一方、測定面20に位置する2つの接線成分の間の勾配は磁気抵抗勾配センサ12によって測定される。
図5aは、電流センサ組立体40の第3実施形態を示す。導電体56は、共通の導体面22に位置する2つの導体部14a、14bに細分される。同一の方向及び同一でない大きさを有する対応する電流成分は双方の導体部14a、14bに通電する。PCBフィルム18に配置されたセンサ素子11は導体面22に対して角度β36をなして配置される、すなわち磁気抵抗勾配センサ12は導体面22に対して傾斜する。角度β36は、好ましくは、30°〜60°の範囲で選択され、好ましくは45°である。電流成分16aが電流成分16bより小さい場合、2つの導体部14a、14bは測定面20に対して非対称に配置される。換言すると、測定面20と導体部14aとの間の距離を測定面20と導体部14bとの間の距離より小さくすることができるので、磁場の強さの差を磁気抵抗勾配センサ12によって精密に測定することができる。
図5bは、電流センサ組立体40の第3実施形態に関する電流測定を示す。2つの導体部14a、14bは共通の導体面に配置され、導体部14a、14bは、同一でない電流の大きさを有するとともに同じ電流流れ方向に通電する電流成分16a及び電流成分16bを有する。測定面20は2つの導体部14a、14bに対して角度βだけ傾斜し、電流非対称性のため、2つの導体部14a、14bは測定面20に対して非対称に配置される。この実施形態において、導体部14aと導体面20との距離d1は導体部14bと導体面20との距離d2より小さい。生じる2つの磁場60a、60bは測定面20において交わる。このように、磁気抵抗勾配センサは2つの磁場の差を測定することができる。最適な非対称配置及び導体部に対する種々の距離は、所望の電流測定範囲のためにコンピュータ支援磁場シミュレーションによって又は機械的キャリブレーションによって経験的に、設計プロセス時において事前に特定することができる。
図6は、電流センサ組立体42の第4実施形態を示す。導体部は、3つの平行にガイドされたジャンパワイヤ24と固体バスバー26によって形成される。センサ素子11は、PCBフィルム18又はリジッドPCB上において導体部同士の間に配置される。センサ素子11は、測定面20を有する磁気抵抗勾配センサ12を含み、磁場強さの差を磁気抵抗勾配センサ12のこの測定面20において測定することができる。さらに、電流成分16aはジャンパワイヤ24に流れ、電流成分16bはバスバー26に流れ、電流成分16a及び電流成分16bは同一であって、測定面20と2つの導体部との間で同一距離をとるように2つの導体部が測定面20に対して対称に高さ方向にオフセットされるようになる。
図7は、電流センサ組立体44の第5実施形態を示す。導体部は、束30a、30bの導体撚り線28によって形成される。束30bの電流成分16bの電流流れ方向と同じ電流流れ方向を有する電流成分16aが、束30aに流れる。センサ素子11は束30aと束30bの間に配置され、センサ素子は、束30a、30bによって生じる磁場を測定面20において磁気抵抗勾配センサ12によって検出することができるように磁気抵抗勾配センサ12を含む。
磁気抵抗勾配センサ12と2つの束30a、30bとの間の距離は電流成分に対応して画定可能である。2つの束30a、30bにおける同一の電流成分により、束30a、30bは測定面20、特に磁気抵抗勾配センサ12に対して対称に配置される、すなわち電流センサ組立体の空間的対称性が得られる。一方で、2つの束30a、30bは、同一でない電流経路の場合、測定面20、特に磁気抵抗勾配センサ12に対して非対称に高さ方向にオフセットされ、測定面20とより大きい電流成分を有する束との間により大きい距離が得られる。
図8aは、三相システムに関する電流センサ組立体46の第6実施形態を示す。3つのセンサ素子11が共通のボード64にその上部において配置され、それぞれのセンサ素子11が磁気抵抗勾配センサ12を含む。この場合、それぞれの電流位相U、V、Wは、それぞれボード64の上方及び下方に延びる2つの導体部14a、14bに細分される。さらに、それぞれの電流位相U、V、Wの導体部14a、14bは共通の導体面に位置し、種々の電流位相U、V、Wの導体面は高さ方向及び横方向にオフセットされて配置される。ボード64は、導体面の導体部14a、14bの間に角度をなして配置され、それぞれの勾配センサ12が、電流位相を有するその関連する導体部14a、14bから同じ距離で配置される。この場合、3つの磁気抵抗勾配センサ12は共通のボード64の一方側に配置される。この小型の設計により、例えば六相のシステムなどの多相の場合に適宜調整可能な多相システムの測定が可能になる。
図8bは、電流センサ組立体48の第7実施形態を示す。この電流センサ組立体は同様に三相システムに関する。3つのセンサ素子11が共通のボード64に配置され、3つのセンサ素子11がそれぞれの場合に磁気抵抗勾配センサ12を含む。それぞれの電流位相U、V、Wは、それぞれボード64の上方及び下方に延びる2つの導体部14a、14bに細分される。ボード64は、種々の電流位相U、V、Wの導体部14a、14bに対して傾斜する。この実施形態において、3つの磁気抵抗勾配センサ12は共通のボード64の前面及び後面に交互に配置されるので、システム全体がさらに小型の設計となる。この場合、3つすべての位相U、V、Wの非常に省スペースの電流測定が図9a及び図9bにおける実施形態で行うことができるということは有利である。
図9は、電流センサ組立体50の第8実施形態を示す。この電流センサ組立体は2つの導体部14a、14bとセンサ素子11とを含み、2つの導体部14a、14bは2つの対角線上に対向するスロット32を有する平行のスロット付き管の形態をとる。このように、2つの導体部14a、14bは共通のラジアル面に配置され、同一の電流成分が2つの導体部14a、14bに流れる。センサ素子11は磁気抵抗勾配センサ12を含み、PCBフィルム18に配置される。このように、磁気抵抗勾配センサ12は管内で動き、適宜正しい位置に配置することができる。しかしながら、リジッドPCB上の配置もまた可能である。磁気抵抗勾配センサ12は2つの導体部14a、14bに対して角度をなして配置される。電流成分16a及び電流成分16bはそれぞれ磁場を生じる。生じる磁場の差は、磁気抵抗勾配センサ12で測定することができる。さらに、2つの半円形をなした鋼の半割り管54の形態をとる、包囲磁気シールド34が提供される。この磁気シールド34は、内部に封入された磁気抵抗勾配センサ12においてわずかな影響を及ぼすように、磁気抵抗勾配センサ12を外部の影響から遮蔽し、また、シールドは外部ワイヤから生じる導体の漂遊磁場に対して提供される。
図10は、電流センサ組立体52の第9実施形態を示す。この電流センサ組立体は2つの導体部14a、14bとセンサ素子11とを含む。2つの導体部14a、14bの間には、磁気抵抗勾配センサ12が勾配磁場を検出するとともに、PCBフィルム18に配置されるセンサ素子11が配置される。2つの導体部14a、14bは、磁場の強さの差が測定される測定面20に対して対称且つアンチパラレルで高さ方向にオフセットされる。電流成分16a及び電流成分16bは導体部14a、14bにおいて同じ方向に流れる。電流センサ組立体の外側には、2つの矩形をなした鋼の半割り管54が磁気シールド34として形成され、これらは、図9に従って2つのスロット32を有し、妨害性の影響に対してシールドを提供する。
図11aは、電流センサ組立体58の第10実施形態を示す。導電体56は、2つの部分に細分されるとともに、センサ素子11がPCBフィルム18に配置されるスロット32を有する、一体のプレス加工折曲部品の形態をとる。この場合、スロット付き部は導体14a、14bとして構成される。一次電流Iは導電体56に流れ、一次電流は、導体部14a、14bによって2つの電流成分16a、16bに細分され、磁気抵抗勾配センサ12に対して同じ方向に通電する。フレキシブルPCBフィルム18により、磁気抵抗勾配センサ12は、導電体56においてスロット32に空間的に可変させて導入することができる。
図11bは、電流センサ組立体70の第11実施形態を示す。図11aとは対照的に、導電体は共に接続された2つのプレス加工折曲部品の形態をとる。プレス加工折曲部品72a及びプレス加工折曲部品72bは共にはんだ付け、共にリベット留め、又は溶接されて、2つのプレス加工折曲部品が共に接続されるとともに、任意的に、測定面20からの空間的距離を画定するスペーサによって離間させるようにする。このようにして、プレス加工折曲部品は2つの導体部として提供することができる。2つのプレス加工折曲部品は互いにアンチパラレルに構成され、磁気抵抗勾配センサ12は、任意的に、測定面を磁場プロファイルに適合させるように、2つのプレス加工折曲部品に対して傾斜して、好ましくは2つのプレス加工折曲部品に対して45°傾斜して配置することができる。それにより一次電流を測定することができる。
図12は、電流センサ組立体59の第12実施形態を示す。2つの導体部は、導体撚り線28a、28bから形成される2つの束30a、30bの形態をとる。束30aに流れる電流成分16aは、センサ素子11の磁気抵抗勾配センサ12によって測定面20において検出される磁場を生じる。さらに、電流成分30bによって生じる磁場は、磁気抵抗勾配センサ12によって測定面20において共に測定される。このように、測定面20に位置する接線磁場の強さ成分同士の間の差を測定することができ、これにより全電流の見込みを得る。さらに、2つの半円形をなした鋼の半割り管54の形態をとる、磁気シールドが提供される。センサ素子11はPCBフィルム18に配置されるので、センサ素子11又は磁気抵抗勾配センサ12は空間的に可変させて配置することができる。
10 電流センサ組立体の第1実施形態
11 センサ素子
12 磁気抵抗勾配センサ
14a 導体部a
14b 導体部b
16a 電流成分a
16b 電流成分b
17a 方向a
17b 方向b
18 PCBフィルム
20 測定面
22 導体面
24 ジャンパワイヤ
26 バスバー
28 導体撚り線
30a 束a
30b 束b
32 スロット
34 磁気シールド
36 角度β
38 電流センサ組立体の第2実施形態
40 電流センサ組立体の第3実施形態
42 電流センサ組立体の第4実施形態
44 電流センサ組立体の第5実施形態
46 電流センサ組立体の第6実施形態
48 電流センサ組立体の第7実施形態
50 電流センサ組立体の第8実施形態
52 電流センサ組立体の第9実施形態
54 鋼半割り管
56 導電体
58 電流センサ組立体の第10実施形態
59 電流センサ組立体の第12実施形態
d1 導体部aと測定面との間の距離
d2 導体部bと測定面との間の距離
60a 磁場a
60b 磁場b
62a 磁場方向a
62b 磁場方向b
64 共通のボード
I 一次電流
66 給電体
68 ボード
70 電流センサ組立体の第11実施形態
72a U字形状プレス加工折曲部品a
72b U字形状プレス加工折曲部品b
100 電流測定組立体
101 導体部
102 接続ウェブ
104 脚部
105 接続ライン
107 センサ素子
dx1、dx2 x方向の距離
dy1、dy2 y方向の距離
d1、d2 距離
U、V、W 電流位相

Claims (15)

  1. 導電体(56)における2つの導体部(14a、14b)の間に配置された磁気抵抗勾配センサ(12)を含む電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)であって、前記導体部(14a、14b)が電流を細分して、前記磁気抵抗勾配センサ(12)の配置に対して同じ方向に通電させ、前記導体部(14a、14b)が前記磁気抵抗勾配センサ(12)の測定面(20)に対して高さ方向にオフセットされる、電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  2. 1つの導体部(14b)は前記測定面(20)の下方にガイドされ、1つの導体部(14a)は前記測定面(20)の上方にガイドされる、請求項1に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  3. 前記導体部(14a、14b)の双方は同一の電流成分と、前記測定面(20)からの同一の相対距離及び前記磁気抵抗勾配センサ(12)からの同一の相対距離とを有する、請求項1又は2に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  4. 前記導体部(14a、14b)の双方は、同一でない電流成分、並びに/又は、前記測定面(20)からの同一でない相対距離及び前記磁気抵抗勾配センサ(12)からの同一でない相対距離を有し、前記同一でない電流成分及び前記同一でない距離が互いに補償するか、又は測定電流値が補正係数若しくは補正特性によって補正可能である、請求項1〜3の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  5. 前記磁気抵抗勾配センサ(12)はフレキシブルPCBフィルム(18)に配置される、請求項1〜4の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  6. 前記導体部(14a、14b)の双方は前記磁気抵抗勾配センサ(12)の測定面(20)に対して対称に高さ方向にオフセットされて、1つの導体部(14b)は前記測定面(20)の下方に延び、1つの導体部(14a)は前記測定面(20)の上方に延びる、請求項1〜5の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  7. 前記導体部(14a、14b)の双方は前記磁気抵抗勾配センサ(12)の測定面(20)に対して非対称に高さ方向にオフセットされて、1つの導体部(14a)は前記測定面(20)の下方に延び、1つの導体部(14a)は前記測定面(20)の上方に延びる、請求項1〜6の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  8. 前記導体部(14a、14b)の双方は共通の導体面(22)に位置し、前記磁気抵抗勾配センサ(12)は、2つの前記導体部(14a、14b)が位置する前記導体面(22)に対して0°〜90°、特に30°〜60°、特に45°の角度β(36)をなして配置される、請求項1〜7の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  9. 前記導体部(14a、14b)の双方は少なくとも1つのジャンパワイヤ(24)及びバスバー(26)によって形成され、前記ジャンパワイヤは前記バスバー(26)に電気的に接触する、請求項1〜8の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  10. 前記導体部(14a、14b)は、前記磁気抵抗勾配センサ(12)が配置されるスロット(32)を有するプレス加工折曲部品の形態をとる、請求項1〜9の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  11. 前記導体部(14a、14b)の双方は導体撚り線(28)の2つの束(30)によって形成される、請求項1〜10の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  12. 前記導体部(14a、14b)は、2つのスロット(32)を有する平行のスロット付き管の形態をとり、前記磁気抵抗勾配センサ(12)は好ましくは前記スロット(32)に対して角度をなして配置される、請求項1〜11の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  13. 前記導体部(14a、14b)の1つを含む磁気シールド(34)が提供され、前記シールドは、好ましくは2つの半円形又は矩形をなす鋼の半割り管(54)の形態をとる、請求項1〜12の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  14. 三相システム又は多相システムにおいて、3つ又は複数の磁気抵抗勾配センサ(12)が共通のボード(64)、好ましくはPCBフィルム(18)に配置され、それぞれの電流位相はそれぞれの場合で前記ボードの上方及び下方に延びる2つの導体部に細分され、それぞれの電流位相の前記導体部は好ましくは共通の導体面に位置し、種々の電流位相の前記導体面は高さ方向にオフセットされて配置され、特に前記ボードは前記導体面の前記導体部同士の間に角度をなして配置される、請求項1〜13の1項に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。
  15. 三相システム又は多相システムにおいて、3つ又は複数の磁気抵抗勾配センサ(12)が前記共通のボード(64)の一方側に又は前面及び後面において交互に配置される、請求項14に記載の電流センサ組立体(10、38、40、42、44、46、48、50、52、58、59)。

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