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JP2020187193A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2020187193A
JP2020187193A JP2019090255A JP2019090255A JP2020187193A JP 2020187193 A JP2020187193 A JP 2020187193A JP 2019090255 A JP2019090255 A JP 2019090255A JP 2019090255 A JP2019090255 A JP 2019090255A JP 2020187193 A JP2020187193 A JP 2020187193A
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友樹 黒須
Tomoki Kurosu
友樹 黒須
悠 築島
Yu Chikushima
悠 築島
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Abstract

【課題】一次転写部材の位置を位置規制で設定する構成で、部品精度によるベルト距離の変動を抑制する。【解決手段】画像形成装置は、複数の像担持体1Yと、無端状のベルト11と、一次転写部材5Yと、支持部材25Yと、一次転写部を形成する一次転写部材5Yの位置を決める支持部材25Yが当接し得る第1、第2の当接部61a、61bを備えた位置決め部60と、を有し、位置決め部60は、支持部材25Yが第1の当接部61aに当接して一次転写部材5Yの位置が決まった場合のオフセット量L1よりも支持部材25Yが第2の当接部61bに当接して一次転写部材25Yの位置が決まった場合のオフセット量L1の方が小さく、支持部材25Yが第1の当接部61aに当接して一次転写部材25Yの位置が決まった場合の侵入量L2よりも支持部材25Yが第2の当接部61bに当接して一次転写部材25Yの位置が決まった場合の侵入量L2の方が小さくなる構成。【選択図】図12

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式などを用いた画像形成装置として、複数の像担持体が並べられて配置されたタンデム型のものがある。タンデム型の画像形成装置の代表的なものとして、複数の像担持体としての複数の感光ドラムが中間転写体としての無端状のベルトで構成された中間転写ベルトの表面の移動方向に沿って並べられて配置された中間転写方式の画像形成装置が挙げられる。複数の感光ドラムとしては、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための4つの感光ドラムが設けられることが多い。また、中間転写ベルトは、複数の支持ローラに内周面を支持され、少なくとも1つの支持ローラが中間転写ベルトの内周面側から外周面側に向けて付勢されることで所定のテンション(張力)が付与されている。この画像形成装置では、各感光ドラム上に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト上に重ね合わされるようにして順次一次転写される。その後、中間転写ベルト上に形成されたトナー像は記録材上に二次転写される。
感光ドラムから中間転写ベルトへのトナー像の一次転写は、感光ドラムと中間転写ベルトとが接触する一次転写部において、中間転写ベルトの内周面側に配置された一次転写部材に一次転写電圧が印加されることで行われることが多い。また、一次転写部材としては、ローラで構成された一次転写ローラが用いられることが多い。そして、この一次転写ローラとして金属ローラが使用されることがある(特許文献1)。
金属ローラは弾性を有していないため、一次転写部を形成するために中間転写ベルトを介して金属ローラを感光ドラムに当接させると、感光ドラムを損傷させてしまう可能性がある。そこで、中間転写ベルトの表面の移動方向に関して金属ローラを感光ドラムに対して下流側にオフセットさせて配置し、一次転写ローラが中間転写ベルトを介して感光ドラムに当接しないようにすることが行われる。この構成では、一次転写ローラにより中間転写ベルトが感光ドラムに対して押し付けられるようして、感光ドラムと中間転写ベルトとが接触する一次転写部が形成される。
ここで、一次転写部を安定して形成し一次転写を適正に行うためには、一次転写ローラの位置の設定が重要となる。特に、上述のように一次転写ローラをオフセットさせる構成では、次のような「ベルト距離」のバラツキを抑制することが重要となる。ここでは、「ベルト距離」とは、中間転写ベルトの表面の移動方向に関する、感光ドラムと中間転写ベルトとの接触領域の下流側の端部と、一次転写ローラと中間転写ベルトとの接触領域の上流側の端部と、の間の距離を言うものとする。このベルト距離がバラつくと、感光ドラムと一次転写ローラとの間の中間転写ベルトによる電気抵抗値がバラつき、適正に一次転写を行えなくなる可能性がある。例えば、ベルト距離が大きくなり、感光ドラムと一次転写ローラとの間の中間転写ベルトによる電気抵抗値が大きくなり過ぎた場合には、一次転写電源の容量が足りなくなって、一次転写電流が不足する可能性がある。また、ベルト距離が小さくなり、感光ドラムと一次転写ローラとの間の中間転写ベルトによる電気抵抗値が小さくなり過ぎた場合には、一次転写部の近傍での異常放電による放電跡が画像に現れたり、転写効率が低下したりする可能性がある。
一次転写ローラの位置の設定方法としては、大別して「圧規制」と「位置規制」との2つの方法がある。「圧規制」の場合、一次転写ローラを付勢手段により付勢して、この付勢力(更に自重による加圧力が加わることがある)と、中間転写ベルトのテンションによる抗力とが釣り合った位置に一次転写ローラの位置が設定される。「位置規制」の場合、例えば中間転写ベルトを含むユニットや装置本体などに設けられた位置決め部に一次転写ローラの軸受部材などに設けられた被位置決め部が突き当てられることで、一次転写ローラの位置が設定される。
特開2016−173503号公報
一般に、「圧規制」と「位置規制」とを比較すると、「圧規制」の方がベルト距離の精度が高い。これは、次のような理由による。つまり、「位置規制」の場合、一次転写ローラの軸受部材や中間転写ベルトを含むユニットのフレームの部品公差がそのままベルト距離の精度に影響する。例えば、中間転写ベルトの表面の移動方向に関して一次転写ローラの位置が基準の位置よりも感光ドラムに近い場合、基準の位置の場合よりも感光ドラム及び一次転写ローラに対する中間転写ベルトの巻き付き量が大きくなってベルト距離は短くなる。これに対して、「圧規制」の場合、付勢手段の付勢力とベルトのテンションによる抗力とが釣り合った位置に一次転写ローラの位置が設定されることで、上記部品公差の影響が少ない。例えば、中間転写ベルトの表面の移動方向に関して一次転写ローラの位置が基準の位置よりも感光ドラムに近い場合、基準の位置の場合よりも中間転写ベルトのテンションによる抗力が大きくなる。これにより、基準の位置の場合よりも感光ドラム及び一次転写ローラに対する中間転写ベルトの巻き付き量が小さくなってベルト距離は略一定に維持される。
一方、一次転写ローラの位置を「位置規制」で設定することが求められることがある。例えば、中間転写ベルトの表面の移動方向に関して複数の一次転写部の上流側及び下流側に別途「位置規制」で位置が設定される規制ローラを設け、一次転写ローラの位置を「圧規制」で設定する構成がある。この構成では、規制ローラによって形成された中間転写ベルトの張架面(一次転写面)に対して一次転写ローラを付勢して一次転写部を形成することで、各一次転写部の圧力を略一定として各一次転写部を安定して形成することができる。しかし、この構成では、例えば中間転写ベルトを含むユニットの断面が大きくなり、画像形成装置が大型化しやすい。これに対して、例えば中間転写ベルトの表面の移動方向に関する最上流の一次転写ローラの位置を「位置規制」で設定して、上記上流側の規制ローラを無くした構成が考えられる。つまり、上記最上流の一次転写ローラが一次転写面を形成する規制ローラを兼ねる構成とすることが考えられる。この構成によれば、中間転写ベルトを含むユニットの断面を小さくすることで、画像形成装置の小型化を図ることができる。また、規制ローラを省略することで、画像形成装置のコストダウンを図ることができる。
しかしながら、上述のように、一次転写ローラの位置を「位置規制」で設定する場合、部品のバラツキなどによりベルト距離がバラつきやすい。一次転写を適正に行うためには、ベルト距離が所定の範囲内となるようにベルト距離のバラツキを抑制することが求められる。
したがって、本発明の目的は、一次転写部材の位置を位置規制で設定する構成において、部品精度によるベルト距離の変動を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する回転可能な円筒状の複数の像担持体と、複数の支持ローラに張架され、前記複数の像担持体から一次転写されたトナー像を二次転写部で記録材に二次転写するために搬送する、周回移動可能な無端状のベルトと、前記複数の像担持体のうちの所定の像担持体と前記ベルトの外周面とが接触する一次転写部を形成し、前記一次転写部で前記所定の像担持体から前記ベルトにトナー像を一次転写させることが可能な一次転写部材であって、前記ベルトの移動方向に関して、前記所定の像担持体と前記ベルトとの接触領域と、前記一次転写部材と前記ベルトとの接触領域と、が重ならないように、前記所定の像担持体よりも下流側で前記ベルトの内周面に接触して前記一次転写部を形成する一次転写部材と、前記一次転写部材を支持する移動可能な支持部材と、前記一次転写部を形成する際の前記一次転写部材の位置を決める位置決め部であって、前記支持部材が当接し得る第1、第2の当接部を備えた位置決め部と、を有し、前記所定の像担持体の回転軸線方向と略平行に見て、前記ベルトと対向する側の前記複数の像担持体の共通の接線を直線H1、前記一次転写部が形成された際の前記一次転写部材が前記ベルトに接触する領域における前記直線H1と略平行な前記ベルトの接線を直線H2、前記一次転写部が形成された際の前記ベルトと前記直線H2との接点を通り前記直線H1と略直交する直線を直線V1、前記所定の像担持体の回転中心を通り前記直線H1と略直交する直線を直線V2、前記直線V2と前記直線V1との間の距離をオフセット量L1、前記直線H1と前記直線H2との間の距離を侵入量L2としたとき、前記位置決め部は、前記支持部材が前記第1の当接部に当接して前記一次転写部材の位置が決まった場合の前記オフセット量L1よりも前記支持部材が前記第2の当接部に当接して前記一次転写部材の位置が決まった場合の前記オフセット量L1の方が小さくなり、前記支持部材が前記第1の当接部に当接して前記一次転写部材の位置が決まった場合の前記侵入量L2よりも前記支持部材が前記第2の当接部に当接して前記一次転写部材の位置が決まった場合の前記侵入量L2の方が小さくなるように形成されていることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の他の態様によると、トナー像を担持する回転可能な円筒状の複数の像担持体と、複数の支持ローラに張架され、前記複数の像担持体から一次転写されたトナー像を二次転写部で記録材に二次転写するために搬送する、周回移動可能な無端状のベルト、及び前記複数の像担持体のうち所定の像担持体と前記ベルトの外周面とが接触する一次転写部を形成し、前記一次転写部で前記所定の像担持体から前記ベルトにトナー像を一次転写させることが可能な一次転写部材であって、前記ベルトの移動方向に関して、前記所定の像担持体と前記ベルトとの接触領域と、前記一次転写部材と前記ベルトとの接触領域と、が重ならないように、前記所定の像担持体よりも下流側で前記ベルトの内周面に接触し、位置が決められて前記一次転写部を形成する一次転写部材、を備えたベルトユニットと、前記ベルトユニットの位置を決める位置決め部であって、前記ベルトユニットが当接し得る第1、第2の当接部を備えた位置決め部と、を有し、前記所定の像担持体の回転軸線方向と略平行に見て、前記ベルトと対向する側の前記複数の像担持体の共通の接線を直線H1、前記一次転写部が形成された際の前記一次転写部材が前記ベルトに接触する領域における前記直線H1と略平行な前記ベルトの接線を直線H2、前記一次転写部が形成された際の前記ベルトと前記直線H2との接点を通り前記直線H1と略直交する直線を直線V1、前記所定の像担持体の回転中心を通り前記直線H1と略直交する直線を直線V2、前記直線V2と前記直線V1との間の距離をオフセット量L1、前記直線H1と前記直線H2との間の距離を侵入量L2としたとき、前記位置決め部は、前記ベルトユニットが前記第1の当接部に当接して前記ベルトユニットの位置が決まった場合の前記オフセット量L1よりも前記ベルトユニットが前記第2の当接部に当接して前記ベルトユニットの位置が決まった場合の前記オフセット量L1の方が小さくなり、前記ベルトユニットが前記第1の当接部に当接して前記ベルトユニットの位置が決まった場合の前記侵入量L2よりも前記ベルトユニットが前記第2の当接部に当接して前記ベルトユニットの位置が決まった場合の前記侵入量L2の方が小さくなるように形成されていることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、一次転写部材の位置を位置規制で設定する構成において、部品精度によるベルト距離の変動を抑制することができる。
画像形成装置の概略断面図である。 中間転写ベルトユニットの斜視図である。 中間転写ベルトユニットの断面図である。 感光ドラムと一次転写ローラとの配置を説明するための模式図である。 中間転写ベルトユニットとレールとを示す斜視図である。 離接状態を説明するための中間転写ベルトユニットの概略断面図である。 離接機構のカムの斜視図である。 一次転写ホルダの側面図である。 離接動作を説明するための中間転写ベルトユニットの概略断面図である。 離接機構の動作を説明するための離接機構の側面図である。 一次転写ローラの位置決め部を説明するための断面図である((a)比較例、(b)実施例)。 一次転写ローラの位置決め部の作用を説明するための模式図である((a)及び(b)比較例、(c)実施例)。 位置決め部の形状を説明するための模式図である。 他の実施例における位置決め部の配置を説明するための断面図である。 更に他の実施例における中間転写ベルトユニットの位置決め部を説明するためのレールの側面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することのできる、中間転写方式を採用したタンデム型のレーザービームプリンタである。画像形成装置100は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する4つのステーションSY、SM、SC、SKを有する。各ステーションSY、SM、SC、SKにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。本実施例では、ステーションSは、後述する感光ドラム1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、一次転写ローラ5、ドラムクリーニング装置6などを有して構成される。
トナー像を担持する回転可能な像担持体としての、ドラム型(円筒状)の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム1は、駆動手段(駆動源)としての駆動モータ(図示せず)からの駆動力が伝達されることで図中矢印R1方向に回転駆動される。本実施例では、Y、M、C、K用の感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの回転軸線方向は略平行である。回転する感光ドラム1の表面は、帯電手段としてのローラ状の帯電部材である帯電ローラ2によって、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電処理された感光ドラム1の表面は、露光手段としての露光装置(レーザースキャナー装置)3によって走査露光され、感光ドラム1上に静電潜像(静電像)が形成される。本実施例では、露光装置3は、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを露光する1つのユニットとして構成されている。感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置4によって現像剤としてのトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム1上にトナー像が形成される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部(イメージ部)に、感光ドラム1の帯電極性(本実施例では負極性)と同極性に帯電したトナーが付着する(反転現像方式)。本実施例では、現像時のトナーの帯電極性であるトナーの正規の帯電極性は負極性である。
各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと対向するように、ベルト搬送装置としての中間転写ベルトユニット(以下、単に「ベルトユニット」ともいう。)10が配置されている。ベルトユニット10は、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと対向するように、周回移動可能な中間転写体としての、無端状のベルトで構成された中間転写ベルト(以下、単に「ベルト」ともいう。)11を有する。ベルト11は、複数の支持ローラ(張架ローラ)としての駆動ローラ12、二次転写前ローラ13及びテンションローラ14に掛け渡されて張架されている。ベルト11は、駆動手段(駆動源)としての駆動モータ(図示せず)からの駆動力が伝達されて駆動ローラ12が回転駆動されることによって、図中矢印R2方向に周回移動(回転)する。二次転写前ローラ13及びテンションローラ14は、ベルト11の周回移動に伴って従動して回転する。詳しくは後述するように、テンションローラ14は、図中矢印Tで示すようにベルト11の内周面側から外周面側に向けて付勢されており、これによりベルト11に所定のテンション(張力)が付与されている。ベルト11の内周面側には、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに対応して、一次転写手段としてのローラ状の一次転写部材である一次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kが配置されている。詳しくは後述するように、一次転写ローラ5は、ベルト11の内周面に接触し、ベルト11を感光ドラム1に向けて押圧するようにして、感光ドラム1の外周面とベルト11の外周面とが接触する一次転写部(一次転写ニップ部)N1を形成する。上述のように感光ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写部N1において、一次転写ローラ5の作用により、周回移動しているベルト11上に転写(一次転写)される。一次転写時に、一次転写ローラ5には、電圧印加手段としての一次転写電源(図示せず)により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成された各色のトナー像がベルト11上に重ね合わされるようにして順次転写される。
ベルト11の外周面側において、二次転写対向ローラを兼ねる駆動ローラ12と対向する位置には、二次転写手段としてのローラ状の二次転写部材である二次転写ローラ7が配置されている。二次転写ローラ7は、所定の圧力で付勢されて、ベルト11を介して駆動ローラ12に向けて押圧され、ベルト11の外周面と二次転写ローラ7の外周面とが接触する二次転写部(二次転写ニップ部)N2を形成する。上述のようにベルト11上に形成されたトナー像は、二次転写部N2において、二次転写ローラ7の作用により、ベルト11と二次転写ローラ7とに挟持されて搬送されている記録用紙などの記録材P上に転写(二次転写)される。二次転写時に、二次転写ローラ7には、電圧印加手段としての二次転写電源(図示せず)により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、ベルト11上に4色のトナー像が重畳されて形成された多重トナー像が、二次転写部N2において一括して記録材P上に転写される。記録材Pは、給搬送装置8において、記録材カセット8aなどから給送ローラ8bなどによって送り出された後、レジストローラ8cによってベルト11上のトナー像とタイミングが合わされて二次転写部N2に搬送される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置9へと搬送される。定着装置9は、未定着のトナー像を担持した記録材Pを定着ローラ9aと加圧ローラ9bとの間の定着ニップ部で加熱及び加圧して、トナー像を記録材Pの表面に定着(溶融、固着)させる。その後、トナー像が定着された記録材Pは、画像形成装置100の装置本体110の外部に排出(出力)される。
一方、一次転写時にベルト11に転写されずに感光ドラム1上に残留したトナー(一次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置6によって感光ドラム1上から除去されて回収される。ドラムクリーニング装置6は、クリーニング部材としてのクリーニングブレードによって、回転する感光ドラム1の表面からトナーを掻き取って除去する。また、ベルト11の外周面側において、テンションローラ14と対向する位置には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置15が配置されている。二次転写時に記録材Pに転写されずにベルト11上に残留したトナー(二次転写残トナー)は、ベルトクリーニング装置15によってベルト11上から除去されて回収される。ベルトクリーニング装置15は、クリーニング部材としてのクリーニングブレードによって、周回移動するベルト11の表面からトナーを掻き取って除去する。ベルトクリーニング装置15によって回収されたトナーは、回収トナー搬送路(図示せず)を通過して回収トナー容器(図示せず)へと搬送されて収容される。
本実施例では、各ステーションSにおいて、感光ドラム1と、これに作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4及びドラムクリーニング装置6と、が一体的にカートリッジ化されて、プロセスカートリッジ120が構成されている。プロセスカートリッジ120は、装置本体110に対して着脱可能とされており、例えば現像装置4内のトナーが無くなった場合などに交換される。プロセスカートリッジ120は、概略、ドラムユニットと現像ユニットとが一体化されて構成されている。ドラムユニットは、感光ドラム1と、感光ドラム1を回転可能に支持するドラム枠体と、ドラム枠体に支持されたクリーニングブレードと、ドラム枠体内に形成される回収トナー室と、を有して構成されている。また、現像ユニットは、現像装置で構成されている。
2.中間転写ベルトユニット
次に、本実施例におけるベルト搬送装置としての中間転写ベルトユニット(ベルトユニット)10について更に説明する。なお、画像形成装置100及びその要素について、図1の紙面手前側を「正面側」とし、図1の紙面奥側を「背面側」とする。この正面側と背面側とを結ぶ奥行方向は、感光ドラム1や、ベルト11の支持ローラ12、13、14の回転軸線方向と略平行である。また、ベルト11の表面の移動方向を「ベルト搬送方向」ともいう。
図2は、ベルトユニット10の斜視図である。本実施例では、ベルトユニット10は、画像形成装置100の装置本体110に対して着脱可能とされている。ベルトユニット10は、ベルト11を有する(図2では正面側の一部が切り欠かれて示されている。)。ベルト11は、例えばポリイミド樹脂などの樹脂を用いて形成されている。また、ベルトユニット10は、ベルト11が巻き掛けられる複数(本実施例では3個)の支持ローラとしての、駆動ローラ12、二次転写前ローラ13及びテンションローラ14を有する。これら駆動ローラ12、二次転写前ローラ13及びテンションローラ14は、ベルトユニット10のフレーム(メインフレーム)43に取り付けられている。
駆動ローラ12は、その回転軸線方向の両端部において、駆動ローラ軸受部材41(図2では正面側のみ示されている。)によって回転可能に支持されている。駆動ローラ軸受部材41は、フレーム43に取り付けられている。駆動ローラ12の回転軸の背面側の端部には、駆動カップリング12aが取り付けられている。駆動ローラ12は、装置本体110に設けられた駆動手段(駆動源)としての駆動モータ(図示せず)から駆動カップリング12aを介して駆動力が伝達されることによって回転駆動される。そして、駆動ローラ12が回転駆動されることで、ベルト11が図中矢印R2方向に搬送される。なお、駆動ローラ12の表面は、ベルト11を滑り無く搬送するために、摩擦係数の比較的高いゴム層で形成されている。
二次転写前ローラ13は、その回転軸線方向の両端部において、二次転写前ローラ軸受部材40(図2では正面側のみ示されている。)によって回転可能に支持されている。二次転写前ローラ13は、ベルト11の搬送に伴って従動して回転する。二次転写前ローラ軸受部材40は、揺動(回動)可能にフレーム43へ取り付けられている。二次転写前ローラ軸受部材40の揺動方向は、二次転写前ローラ13の回転軸線をベルト11の内周面側から外周面側、外周面側から内周面側に移動させる方向である。そして、二次転写前ローラ13は、少なくとも画像形成中は、詳しくは後述するように二次転写前ローラ軸受部材40の位置が固定されることで固定位置に配置される。すなわち、二次転写前ローラ13の位置は、少なくとも画像形成中は、「位置規制」で設定される。その位置は、二次転写前ローラ13の表面がY、M、C、K用の感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの共通の接平面(以下、単に「共通接平面」ともいう。)Cp(図4参照)に対して略接する位置である。なお、この共通接平面Cpは、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見たときのY、M、C、K用の感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの共通の接線である後述する直線H1(図4参照)に対応する。そして、詳しくは後述するように、二次転写前ローラ13は、ベルトユニット10がフルカラー画像の形成が可能な第1の離接状態にあるときに、Y用の一次転写ローラ5Yと共に一次転写面を形成する。
テンションローラ14は、ベルト搬送方向に関して二次転写部N2から見て最上流に配置されたY用の一次転写ローラ5Yよりも上流側かつ二次転写部N2よりも下流側で、Y用の一次転写ローラ5Yに隣接して配置されている。また、テンションローラ14は、共通接平面Cp(図4参照)に対して感光ドラム1とは反対側において共通接平面Cpから離れた位置に配置されている。これは、詳しくは後述するように、一次転写ローラ5を感光ドラム1から離間させることによってベルト11を感光ドラム1から離間させるなどのためである。テンションローラ14は、その回転軸線方向の両端部において、テンションローラ軸受部材42によって回転可能に支持されている。テンションローラ14は、ベルト11の搬送に伴って従動して回転する。テンションローラ軸受部材42は、ベルト11の加圧方向(ベルト11の内周面側から外周面側に向かう方向)へ移動可能(本実施例ではスライド移動可能)かつ揺動(回動)可能にフレーム43に取り付けられている。テンションローラ軸受部材42の揺動方向は、テンションローラ14の回転軸線を、他の支持ローラ(駆動ローラ12や二次転写前ローラ13)の回転軸線に対して傾斜させる方向である。つまり、本実施例では、テンションローラ14は、ベルト11が周回移動している際にベルト11の幅方向(ベルト搬送方向と略直交する方向)の寄りを補正するステアリングローラの機能を有している。テンションローラ14の回転軸線方向の両端部のテンションローラ軸受部材42は、それぞれ付勢手段としての付勢部材(弾性部材)である圧縮バネで構成されたテンションバネ(図示せず)によりベルト11の内周面側から外周面側に向かう方向に付勢されている。テンションローラ軸受部材42は、このテンションバネによる付勢方向(図1中の矢印T方向)に沿ってベルト11の内周面側から外周面側に移動(本実施例ではスライド移動)する。これにより、テンションローラ14は、ベルト11の内周面側から外周面側に向けてベルト11を付勢して、ベルト11にテンションを付与する。ベルト11を介してテンションローラ14に対向する位置には、ベルトクリーニング装置15が設けられている(図1参照)。
なお、本実施例では、上記テンションローラ14が、ベルト搬送方向に関してY用の一次転写ローラ5Yの上流側でY用の一次転写ローラ5Yに隣接して配置された、複数の支持ローラのうちの所定の支持ローラである。該所定の支持ローラは、ベルト11が周回移動している際に回転軸線が移動可能なローラである。より詳細には、該所定の支持ローラは、テンションローラ及びステアリングローラのうちの少なくとも一方(本実施例では両方)の機能を有する。テンションローラは、ベルトにテンションを付与する支持ローラであり、ステアリングローラは、複数の支持ローラのうち所定の支持ローラ以外の少なくとも1つの支持ローラに対して傾動してベルトの幅方向の走行位置を補正する支持ローラである。
図3は、本実施例におけるベルトユニット10を正面側から見た側面図である。図3は、ベルトユニット10がフルカラー画像の形成が可能な第1の離接状態にある場合を示している。ここでは、一次転写ローラ5の構成及び配置について、ベルトユニット10がフルカラー画像の形成が可能な第1の離接状態にある場合を例に説明する。ベルトユニット10の離接状態の変化については後述して詳しく説明する。
図3中の矢印R2方向に周回移動するベルト11の内周面に接触可能なように、各一次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kが配置されている。本実施例では、各一次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kは、剛体のローラで構成されている。より詳細には、本実施例では、各一次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kは、少なくともベルト11に接触する表面が剛体である金属で形成された金属ローラである。特に、本実施例では、各一次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kは、全体が金属で形成されている。本実施例では、Y、M用の一次転写ローラ5Y、5Mは、フレーム43に揺動(回動)可能に支持された、支持部材(軸受部材)としてのY、M用の一次転写ホルダ25Y、25Mに、回転可能に軸支されている。また、本実施例では、C、K用の一次転写ローラ5C、5Kは、フレーム43に直動(スライド移動)可能に支持された、支持部材(軸受部材)としてのC、K用の一次転写ホルダ25C、25Kに、回転可能に軸支されている。Y、M用の一次転写ホルダ25Y、25Mは、これら一次転写ホルダ25Y、25Mとフレーム43との間に設けられた付勢手段としての付勢部材である圧縮バネで構成された加圧バネ28Y、28Mにより、図3中の反時計回り方向に付勢されている。つまり、Y、M用の一次転写ホルダ25Y、25Mは、加圧バネ28Y、28Mにより、Y、M用の一次転写ローラ5Y、5Mがベルト11を感光ドラム1に押圧する方向に回動するように加圧されている。C、K用の一次転写ホルダ25C、25Kは、これら一次転写ホルダ25C、25Kとフレーム43との間に設けられた付勢手段としての付勢部材である圧縮バネで構成された加圧バネ28C、28Kにより、図3中の下方に付勢されている。つまり、C、K用の一次転写ホルダ25C、25Kは、加圧バネ28C、28Kにより、C、K用の一次転写ローラ5C、5Kがベルト11を感光ドラム1に押圧する方向にスライド移動するように加圧されている。なお、各一次転写ホルダ25は、それぞれ各一次転写ローラ5の回転軸線方向(ベルト11の幅方向)の両端部に同様の構成のものが設けられている。
図4は、一次転写ローラ5の配置を説明するための、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見た各一次転写部N1の近傍の模式図である。図4では、便宜上、各一次転写ホルダ25Y、25M、25C、25K、各加圧バネ28Y、28M、28C、28Kは、それぞれ同じ構成であるものとして示されている。
感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見たとき、ベルト11と対向する側の複数の感光ドラム1の共通の接線を直線H1とする。また、一次転写ローラ5が一次転写部N1を形成した際の一次転写ローラ5がベルト11に接触する領域における直線H1と略平行なベルト11の接線を直線H2とする。また、一次転写ローラ5が一次転写部N1を形成した際のベルト11と直線H2との接点を通り直線H1と略直交する直線を直線V1とする。また、感光ドラム1の回転中心を通り直線H1と略直交する直線を直線V2とする。また、直線V1と直線V2との間の距離をオフセット量L1、直線H1と直線H2との間の距離を侵入量L2とする。
本実施例では、一次転写ローラ5(5Y、5M、5C、5K)は、オフセット量L1>0mmとなるように、直線H1に沿って感光ドラム1に対してベルト搬送方向の下流側にオフセットされて配置されている。そして、本実施例では、一次転写ローラ5(5Y、5M、5C、5K)は、ベルト搬送方向に関して、感光ドラム1とベルト11との接触領域と、一次転写ローラ5とベルト11との接触領域と、が重ならないようにして一次転写部N1を形成する。
また、本実施例では、一次転写ローラ5(5Y、5M、5C、5K)は、侵入量L2>0mmとなるように、直線V1に沿って直線H1(共通接平面Cp)に対して感光ドラム1側に侵入した位置に配置されて一次転写部N1を形成する。より詳細には、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見たとき、ベルト搬送方向に関して感光ドラム1よりも上流側で感光ドラム1に隣接して配置されて、ベルト11の内周面側に接触している部材(ここでは、「上流部材」ともいう。)と、感光ドラム1と、の間のベルト11の張架面を、基準線H3とする(図12参照)。このとき、本実施例では、一次転写ローラ5(5Y、5M、5C、5K)は、直線V1に沿って基準線H3に対して感光ドラム側に侵入した位置に配置されて一次転写部N1を形成する。なお、ベルトユニット10が第1の離接状態にあるときには、上記上流部材は、Y用の一次転写部N1Yに関してはテンションローラ14となる。同様に、M用の一次転写部N1Mに関してはY用の一次転写ローラ5Y、C用の一次転写部N1Cに関してはM用の一次転写ローラ5M、K用の一次転写部N1Kに関してはC用の一次転写ローラ5Cとなる。また、ベルトユニット10が、詳しくは後述する、ブラック単色画像の形成が可能な第2の離接状態にあるときには、K用の一次転写部N1Kに関して、上記上流部材はテンションローラ14となる。
つまり、本実施例では、一次転写ローラ5(5Y、5M、5C、5K)は、ベルト11を介して感光ドラム1に当接しない位置でベルト11を感光ドラム1に押圧するようにして一次転写部N1を形成する。なお、一次転写ローラ5がこのような位置に配置される場合、一次転写ローラ5の回転中心と感光ドラム1の回転中心との間の距離は、一次転写ローラ5の半径と感光ドラム1の半径との和よりも大きい。
そして、本実施例では、M、C、K用の一次転写ローラ5M、5C、5Kの位置は、加圧バネ28M、28C、28Kの付勢力(及び自重による加圧力)とベルト11のテンションにより生じる抗力とが釣り合った位置に設定される。つまり、M、C、K用の一次転写ローラ5M、5C、5Kの位置は、「圧規制」で設定される。一方、本実施例では、Y用の一次転写ローラ5Yの位置は、詳しくは後述するように、「位置規制」で設定される。また、本実施例では、二次転写前ローラ13の位置は、詳しくは後述するように、「位置規制」で設定される。これにより、本実施例では、ベルトユニット10がフルカラー画像の形成が可能な第1の離接状態にあるときに、規制ローラとして機能するY用の一次転写ローラ5Yと二次転写前ローラ13とで一次転写面が形成される。この一次転写面は、Y用の一次転写ローラ5Yと二次転写前ローラ13とで形成される、感光ドラム1M、1C、1Kと対向するベルト11の張架面である。Y用の一次転写ローラ5Yと二次転写前ローラ13とで形成された一次転写面に対して一次転写ローラ5を付勢して一次転写部N1を形成することで、各一次転写部N1の圧力を略一定として各一次転写部N1を安定して形成することができる。このように、本実施例では、Y用の一次転写ローラ5Yが、一次転写面を形成する規制ローラを兼ねる。これにより、ベルトユニット10の断面を小さくすることで、画像形成装置100の小型化を図ることができる。また、規制ローラを省略することで、画像形成装置100のコストダウンを図ることができる。なお、本実施例では、二次転写前ローラ13と駆動ローラ12とで二次転写面が形成される。この二次転写面は、二次転写前ローラ13と駆動ローラ12とで形成される、二次転写部N2へと搬送される記録材Pと対向するベルト11の張架面である。
図5は、装置本体110内でのベルトユニット10の位置決めについて説明するための斜視図である。図5(a)は、装置本体110の枠体(図示せず)に設けられた装着部としてのレール51を示す斜視図であり、図5(b)は、このレール51にベルトユニット10が装着された状態を示す斜視図である。ベルトユニット10の装置本体110内での位置決めは、装置本体110の枠体(図示せず)に対して位置決めされて固定されたレール51によって行われる。図5には、装置本体110の背面側のレールのみ図示されているが、装置本体110の正面側にも同様の構成のレール51が設けられている。ベルトユニット10は、図5(a)中の右側から左側に向かって、テンションローラ14側を先頭にして4つの感光ドラム1の配列方向に沿って挿入されることで、レール51に装着される。プロセスカートリッジ120の位置決めも装置本体110の枠体に対して行われるため、ベルトユニット10とプロセスカートリッジ120との位置関係も精度よく行われる。
図2及び図5を参照して、レール51には、フレーム43を位置決めするためのフレーム位置決め部53a、53b、及びテンションローラ軸受42を位置決めするためのテンションローラ位置決め部52が設けられている。また、ベルトユニット10には、フレーム43を位置決めするためのフレーム被位置決め部43a、43b、及びテンションローラ軸受42を位置決めするためのテンションローラ被位置決め部42aが設けられている。そして、フレーム位置決め部53a、53bにフレーム被位置決め部43a、43bがそれぞれ嵌合し、またテンションローラ位置決め部52にテンションローラ被位置決め部42aが嵌合して、ベルトユニット10は装置本体110に対して位置決めされる。
3.離接機構
次に、本実施例におけるベルトユニット10の離接状態(張架形態)の変化について説明する。図6は、本実施例におけるベルトユニット10の離接状態を説明するためのベルトユニット10の概略断面図(感光ドラム1の回転軸線方向と略直交する断面)である。
本実施例では、ベルトユニット10は、ベルト11と各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kとの離接状態が異なる第1、第2、第3の離接状態(張架形態)をとり得るように構成されている。図6(a)に示すように、第1の離接状態では、Y、M、C、K用の全ての感光ドラム1Y、1M、1C、1Kにベルト11が接触して一次転写部N1Y、N1M、N1C、N1Kを形成する。図6(b)に示すように、第2の離接状態では、Y、M、C用の感光ドラム1Y、1M、1Cからベルト11が離間し、K用の感光ドラム1Kにのみベルト11が接触して一次転写部N1Kを形成する。図6(c)に示すように、第3の離接状態では、Y、M、C、K用の全ての感光ドラム1Y、1M、1C、1Kからベルト11が離間する。
第1の離接状態(図6(a))は、Y、M、C、K用の全ての感光ドラム1Y、1M、1C、1Kにトナー像を形成し得るフルカラーモード時のベルトユニット10の離接状態である。また、第2の離接状態(図6(b))は、K用の感光ドラム1Kにのみトナー像を形成し得るモノモード時のベルトユニット10の離接状態である。モノモード時には、トナー像の形成を行わないY、M、C用のステーションSの感光ドラム1、現像装置4などの動作は停止される。また、第3の離接状態(図6(c))は、ベルトユニット10の装置本体110に対する着脱時のベルトユニット10の離接状態である。画像形成装置100がプリントジョブを待機しているときのベルトユニット10の離接状態は、例えば第1の離接状態とすることができるが、第1〜第3の離接状態のいずれであってもよい。このように、本実施例では、ベルト11は、ブラック単色画像の出力の際やベルトユニット10の装置本体110に対する着脱の際に、適宜感光ドラム1から離間可能とされている。これにより、モノモード時に画像形成に用いられないステーションSの感光ドラム1などの要素の摩耗などを抑制して寿命の延長を図ることができる。また、ベルトユニット10の着脱の際にベルト11から全ての感光ドラム1を離間させることで、感光ドラム1と摺擦することなどによるベルト11の損傷を抑制することができる。本実施例では、上記第1、第2、第3の離接状態の切り替えは、適宜一次転写ローラ5が移動させられることで行われる。また、本実施例では、第1、第2、第3の離接状態の切り替えの際に、適宜二次転写前ローラ13も移動させられる。
図2、及び図7〜図10を参照して、ベルトユニット10の離接状態を切り替える離接手段としての離接機構30の動作について説明する。図7は、後述するカム27の斜視図である。図8(a)は、Y、M用の一次転写ホルダ25Y、25Mを代表してY用の一次転写ホルダ25Yを示す側面図である(M用の一次転写ホルダ25MはY用の一次転写ホルダ25Yと同様の構成を有するが、後述する被位置決め部70は設けられていない。)。図8(b)は、C、K用の一次転写ホルダ25C、25Kを代表してC用の一次転写ホルダ25Cを示す側面図である(K用の一次転写ホルダ25KはC用の一次転写ホルダ25Cと同様の構成を有する。)。図9は、離接機構30の動作状態を説明するためのベルトユニット10の要部の概略断面図(感光ドラム1の回転軸線方向と略直交する断面)である。また、図10は、離接機構30の動作状態を説明するための後述する第1、第2スライダ29a、29bの側面図である。
図2に示すように、ベルトユニット10の背面側には、駆動連結部材としての離接カップリング50が設けられている。この離接カップリング50に対して、装置本体110に設けられた駆動手段(駆動源)としての駆動モータ(図示せず)から駆動力が入力されることによって、一次転写ローラ5が移動して、ベルトユニット10の離接状態の切り替えが行われる。離接カップリング50は、駆動伝達部材としての離接軸26の背面側の端部に取り付けられている。離接カップリング50は、離接軸26の回転軸線がベルト11の支持ローラ12、13、14の回転軸線と略平行になるように、離接軸26をフレーム43に回転可能に支持している。離接軸26の回転軸線方向(ベルト11の幅方向)の両端部には、図7に示すような切換部材としてのカム27がそれぞれ取り付けられており、離接カップリング50に駆動力が入力され、離接軸26が回転することによってこのカム27が回転する。また、図2に示すように、離接軸26の回転軸線方向(ベルト11の幅方向)の両端部側に、それぞれ移動部材としての第1、第2のスライダ29a、29bが設けられている。第1、第2のスライダ29a、29bは、それぞれフレーム43に対してスライド移動可能に設けられている。図2には、装置本体110の正面側の第1、第2のスライダ29a、29bのみ図示されているが、装置本体110の背面側にも同様の構成の第1、第2のスライダ29a、29bが設けられている。第1、第2のスライダ29a、29bは、それぞれカム27と係合するように配置されている。そして、カム27が回転することによって、第1、第2のスライダ29a、29bがそれぞれ所定の動作をする。第1のスライダ29aは、Y、M、C用の一次転写ローラ5Y、5M、5Cを移動させるためのものであり、第2のスライダ29bは、K用の一次転写ローラ5K及び二次転写前ローラ13を移動させるためのものである。カム27は、4段の位相の異なるカム形状を持っており、図7に示すように離接軸26の回転軸線方向に関する異なる位置に、第1のスライダ29aの駆動用の部位(カム面)CLと、第2のスライダ29bの駆動用の部位(カム面)Bkを有する。
図8に示すように、一次転写ホルダ25には、ベルト11の幅方向の中央側から外側に向けて突出した突起部25aが設けられている。各一次転写ホルダ25Y、25M、25C、25Kと、第1、第2のスライダ29a、29bとは、図9に示すようにフレーム43に組み込まれる。この状態で、上記突起部25aが第1、第2のスライダ29a、29bに設けられた係合部としての斜面部31Y、31M、31C、31Kと係合可能とされる。第1、第2のスライダ29a、29bを図9中の左右方向へ移動させることにより、突起部25aが斜面部31Y、31M、31C、31Kを摺動することで、一次転写ローラ5が移動する。つまり、第1のスライダ29aが図9中の左方向に移動することで、Y、M用の一次転写ホルダ25Y、25Mは加圧バネ28Y、28Mによって付勢されて、回動軸25b(図8(a))の周りを図9中の反時計回り方向に回動する(図9(a))。また、このとき、C用の一次転写ホルダ25Cは、加圧バネ28Cによって付勢されて、感光ドラム1Cに近付く方向にスライド移動する(図9(a))。これにより、Y、M、C用の一次転写ローラ5Y、5M、5Cが感光ドラム1Y、1M、1Cに近付く方向に移動して、ベルト11を感光ドラム1Y、1M、1Cに押圧する。また、第2のスライダ29bが図9中の左方向に移動することで、K用の一次転写ホルダ25Kは、加圧バネ28Kによって付勢されて、感光ドラム1Kに近付く方向にスライド移動する(図9(a)、(b))。これにより、K用の一次転写ローラ5Kが感光ドラム1Kに近付く方向に移動して、ベルト11を感光ドラム1Kに押圧する。一方、第1のスライダ29aが図9中の右方向に移動することで、Y、M用の一次転写ホルダ25Y、25Mは加圧バネ28Y、28Mの付勢力に抗して、回動軸25b(図8(a))の周りを図9中の時計回り方向に回動する(図9(b)、(c))。また、このとき、C用の一次転写ホルダ25Cは、加圧バネ28Cの付勢力に抗して、感光ドラム1Cから離れる方向にスライド移動する(図9(b)、(c))。これにより、Y、M、C用の一次転写ローラ5Y、5M、5Cが感光ドラム1Y、1M、1Cから離れる方向に移動して、ベルト11が感光ドラム1Y、1M、1Cから離間する。また、第2のスライダ29bが図9中の右方向に移動することで、K用の一次転写ホルダ25Kは、加圧バネ28Kの付勢力に抗して、感光ドラム1Kから離れる方向にスライド移動する(図9(c))。これにより、K用の一次転写ローラ5Kが感光ドラム1Kから離れる方向に移動して、ベルト11が感光ドラム1Kから離間する。
また、前述のように、二次転写前ローラ13はフレーム43に揺動可能に支持された二次転写前ローラ軸受部材40に回転可能に支持されている。第2のスライダ29bが図9中の左方向に移動した状態で、二次転写前ローラ軸受部材40は、ベルト11のテンションにより第2のスライダ29bへ加圧される(図9(a)、(b))。このとき、二次転写前ローラ軸受部材40は、第2のスライダ29bの軸受位置決め部32へ突き当てられ、押し付けられることで、位置決めされる。一方、第2のスライダ29bを図9中の右方向に移動させると、二次転写前ローラ軸受部材40が係合部としての斜面部33を摺動することで、二次転写前ローラ13はベルト11の外周面側から内周面側に退避するように移動する(図9(c))。
図9に示すように、カム27の回転停止位置により、ベルトユニット10の離接状態が、第1の離接状態(図9(a))、第2の離接状態(図9(b))、第3の離接状態(c)に切り換えられる。図10(a)、(b)、(c)は、それぞれ図9(a)、(b)、(c)に示す第1、第2、第3の離接状態におけるカム27、第1、第2のスライダ29a、29bの位置関係を示す。上述のように、カム27は、第1のスライダ29aの駆動用のカム面と、第2のスライダ29bの駆動用のカム面と、を有する。これらのカム面は、カム27が120°回転するごとに第1、第2のスライダ29a、29bがそれぞれ異なる動きをするように構成されている。図9(a)、(b)、(c)(及びこれらのそれぞれに対応する図10(a)、(b)、(c))は、カム27の回転停止位置を120°ごとに異ならせた状態を示している。第1、第2のスライダ29a、29bの移動方向を図9及び図10中の左右方向で表すと、図9及び図10に示すベルトユニット10の各離接状態における第1、第2のスライダ29a、29bの動作状態は次のようになる。つまり、図9(a)及び図10(a)に示す第1の離接状態は、カム27によって第1、第2のスライダ29a、29bがそれぞれ左・左に移動した状態である。また、図9(b)及び図10(b)に示す第2の離接状態は、カム27によって第1、第2のスライダ29a、29bがそれぞれ右・左に移動した状態である。また、図9(c)及び図10(c)に示す第3の離接状態は、カム27によって第1、第2のスライダ29a、29bがそれぞれ右・右に移動した状態である。
このように、本実施例では、第1、第2のスライダ29a、29bの移動方向と斜面部31、33の形状、第2のスライダ29bの軸受位置決め部32の位置関係の組み合わせにより、ベルトユニット10の離接状態の切り替えを行っている。
本実施例では、上述の離接カップリング50、離接軸26、カム27、第1、第2のスライダ29a、29bなどによって離接機構30が構成される。
4.一次転写ローラの位置決め構成
次に、本実施例におけるY用の一次転写ローラ5の位置決めについて説明する。なお、図4に示すように、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見たとき、ベルト搬送方向に関する、感光ドラム1とベルト11との接触領域の下流側の端部と、一次転写ローラ5とベルト11との接触領域の上流側の端部と、の間の距離をベルト距離Dとする。
従来、一次転写ローラ5として弾性体(スポンジなど)で形成された弾性層を備えた弾性ローラを用い、ベルト11を介して一次転写ローラ5を感光ドラム1に当接させて一次転写部N1を形成する構成が用いられることが多い。この構成の場合、ベルト11の電気抵抗値と弾性体の電気抵抗値とに応じた一次転写バイアスを一次転写ローラ5に印加することで、一次転写を適正に行うようにする。これに対して、本実施例におけるY用の一次転写ローラ5Yのように、一次転写ローラ5として金属ローラを用い、一次転写ローラ5をベルト11を介して感光ドラム1に当接しないようにする構成の場合、次のようにする。つまり、上記弾性ローラを用いる場合のベルト11の電気抵抗値と弾性体の電気抵抗値とをベルト11の電気抵抗値とベルト距離Dとで代用させ、これに応じた一次転写バイアスを一次転写ローラ5に印加することで、一次転写を適正に行うようにする。そのため、この構成では、ベルト距離Dがバラつくと感光ドラム1と一次転写ローラ5との間のベルト11による電気抵抗値がバラつくため、ベルト距離Dの精度が重要となる。
本実施例では、前述のように、テンションローラ14は、直線H1(共通接平面Cp)に対して感光ドラム1とは反対側において直線H1(共通接平面Cp)から離れた位置に配置されている。そして、本実施例では、前述のように、Y用の一次転写ローラ5Yは、一次転写面を安定して形成するために、規制ローラの役割を持つことが要求される。そのため、本実施例では、Y用の一次転写ローラ5Yの位置は、「位置規制」で設定される。
図11は、本実施例におけるY用の一次転写ローラ5Yの位置決め構成を説明するための画像形成装置100の要部の断面図(感光ドラム1の回転軸線方向と略直交する断面)である。図11(a)は、比較例の構成を示し、図11(a)は、本実施例の構成を示す。なお、以下の説明では、主にY用の一次転写ローラ5Yの位置決めに関して説明するため、Y用の要素であることの明示は適宜省略する。
本実施例では、画像形成装置100は、一次転写部N1Yを形成する際の一次転写ローラ5Yの位置を決める位置決め部60を有する。位置決め部60は、一次転写ローラ5Yの位置を決める際に一次転写ホルダ25Yが当接し(突き当たり)得る当接部(突き当て部)61を含んでいる。本実施例では、位置決め部60は、ベルトユニット10に設けられている。特に、本実施例では、位置決め部60は、ベルトユニット10のフレーム43に一体的に形成されている。また、本実施例では、一次転写ホルダ25Yには、一次転写ローラ5Yの位置を決める際に位置決め部60に当接する(突き当たる)被位置決め部70が設けられている。特に、本実施例では、被位置決め部70は、一次転写ホルダ25Yの回動軸25bよりもベルト搬送方向上流側において、一次転写ホルダ25Yに一体的に形成されている。そして、加圧バネ28Yにより付勢されて一次転写ホルダ25Yが図11中の反時計回り方向に回動し、被位置決め部70が直線H1(共通接平面Cp)と交差する方向に関して感光ドラム1に近付く方向に移動してフレーム43の位置決め部60に当接する。これにより、一次転写部N1Yを形成する際の一次転写ローラ5Yの位置が決められる。
ここで、前述のように、ベルト距離Dの精度を「圧規制」と「位置規制」とで比較すると、「圧規制」の方がベルト距離Dの精度は高い。これは、次のような理由による。つまり、「位置規制」の場合、一次転写ホルダ25Yやフレーム43などの部品公差がそのままベルト距離Dに影響する。これに対して、「圧規制」の場合、加圧バネ28Yの付勢力(更に自重による加圧力が加わることがある)とベルト11のテンションによる抗力とが釣り合った位置に一次転写ローラ5Yの位置が設定されることで、上記部品公差による影響が少ない。そのため、例えば、図11(a)に示す比較例のように、位置決め部60を直線H1(共通接平面Cp)と平行な面で構成すると、部品のバラツキにより生じるオフセットL1及び侵入量L2のバラツキによって、ベルト距離Dの変動が大きくなる。
そこで、本実施例では、図11(b)に示すように、位置決め部60は、一次転写ホルダ25Yやフレーム43などの部品のバラツキによりオフセット量L1が小さい場合には侵入量L2が小さくなるように形成されている。換言すれば、オフセット量L1が大きい場合には侵入量L2が大きくなるように形成されている。本実施例では、より具体的には、位置決め部60は、このようなオフセット量L1と侵入量L2との関係になるように直線H1(共通接平面Cp)に対して傾きが付けられた傾斜面で形成されている。つまり、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見たとき、位置決め部60は、直線H1(共通接平面Cp)に沿ってベルト搬送方向の上流側に行くほど、直線H1(共通接平面Cp)と交差する方向に関して感光ドラム1Mから離れる方向に変位するように傾斜した、直線状(平面状)の傾斜面で構成されている。そして、本実施例では、一次転写ホルダ25Yやフレーム43などの部品精度によるオフセット量L1の変動に応じて、この傾斜面(位置決め部60)に含まれる、直線H1に沿う方向に関する異なる位置である任意の当接部61に被位置決め部70が当接する。これにより、オフセット量L1の変動に対する侵入量L2の変動の挙動を、「圧規制」の場合の挙動に近い挙動にすることができる。これにより、本実施例では、「位置規制」でありながら、一次転写ホルダ25Yやフレーム43などの部品精度によるベルト距離Dの変動を抑制することができる。
なお、位置決め部60の傾斜の方向は、本実施例のものに限定されない。例えば、被位置決め部70を、回動可能な一次転写ホルダ25Yの回動軸25bよりもベルト搬送方向下流側に設けることができる。そして、一次転写ホルダ25Yが回動し、被位置決め部70が直線H1(共通接平面Cp)と交差する方向に関して感光ドラム1から離れる方向に移動して、位置決め部60に当接するようにすることができる。この場合、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見たとき、位置決め部60は、直線H1(共通接平面Cp)に沿ってベルト搬送方向の上流側に行くほど、直線H1(共通接平面Cp)と交差する方向に関して感光ドラム1Mに近付く方向に変位するように傾斜した、直線状(平面状)の傾斜面とすることができる。
図12を参照して本実施例の効果について更に説明する。図12は、本実施例と比較例とでのオフセット量L1が変動した場合のベルト距離Dの変動を説明するための一次転写部N1Yの近傍の断面図(感光ドラム1の回転軸線方向と略直交する断面)である。図12(a)は、一次転写ローラ5Yの位置を「圧規制」で設定した比較例の場合を示す。また、図12(b)は、一次転写ローラ5Yの位置を「位置規制」で設定するが、位置決め部を直線H1(共通接平面Cp)と平行な面で構成した比較例の場合を示す。そして、図12(c)が、本実施例の場合を示す。また、図12(a)〜(c)のそれぞれの左図は相対的にオフセット量L1が大きい場合、右図は相対的にオフセット量L2が小さい場合を示す。
図12(a)に示す「圧規制」の場合は、オフセット量L1が小さくなった場合、一次転写ローラ5Yがベルト11から受ける力が大きくなる。そして、一次転写ローラ5Yの位置は、加圧バネ28Yによる付勢力とベルト11のテンションによる抗力とが釣り合った位置に設定される。そのため、感光ドラム1Y及び一次転写ローラ5Yに対するベルト11の巻き付き量が小さくなって、ベルト距離Dは略一定に維持される。また、図12(b)に示す「位置規制」で、かつ、位置決め部が直線H1と平行な面で構成される場合は、オフセット量L1が小さくなっても侵入量L2は変化しない。そのため、感光ドラム1Y及び一次転写ローラ5Yに対するベルト11の巻き付き量が大きくなって、ベルト距離Dは小さくなり、オフセットL1が大きい場合と小さい場合とでのベルト距離Dの差が大きくなる。これに対して、図12(c)に示す本実施例の場合は、オフセット量L1が小さくなるのに合わせて侵入量L2が小さくなる。つまり、図12(c)の左図に示すように被位置決め部70が第1の当接部61aに当接する場合のオフセット量L1よりも、図12(c)の右図に示すように被位置決め部70が第2の当接部61bに当接する場合のオフセット量L1の方が小さくなる。このとき、図12(c)の左図に示すように被位置決め部70が第1の当接部61aに当接する場合の侵入量L2よりも、図12(c)の右図に示すように被位置決め部70が第2の当接部61bに当接する場合の侵入量L2の方が小さくなる。これにより、感光ドラム1及び一次転写ローラ5Yに対するベルト11の巻き付き量の変化を抑制することができ、図12(b)の場合よりもベルト距離Dの変動を抑制することが可能となる。
ここで、感光ドラム1Yの回転軸線方向と略平行に見たとき、ベルト搬送方向に関して感光ドラム1Yよりも上流側で感光ドラム1Yに隣接して配置されて、ベルト11の内周面側に接触している部材(本実施例ではテンションローラ14)と、感光ドラム1Yと、の間のベルト11の張架面を、基準線H3とする。このとき、基準線H3を基準とした場合の位置決め部60の傾斜の角度θ(基準線H3と位置決め部60の平面とのなす角度)(図13(a)参照)は、3度以上、15度以下の範囲に設定することが好ましい。上記角度θが3度よりも小さいと、部品精度によるベルト距離Dの変動を抑制する効果が十分に得られなくなる可能性がある。また、上記角度θが15度よりも大きいと、オフセット量L1が小さくなった場合に侵入量L2が確保できなくなってしまう可能性がある。ただし、上記角度θは、オフセット量L1、侵入量L2の設定などによっても変わるため、侵入量L2を確保しつつ、ベルト距離Dの変動を十分に抑制できるように適宜設定することができる。本実施例では、上記角度θは8度に設定した。
なお、本実施例では、感光ドラム1Yの外径は30mm(他の感光ドラム1M、1C、1Kも同様)、一次転写ローラ5Yの外径は10mmである(他の一次転写ローラ5M、5C、5Kの外径は6mm)。そして、本実施例では、オフセット量L1は約6mm〜約7mm程度、侵入量L2は約0.1mm〜約1mm程度とされる。
ここで、上記角度θを、基準線H3を基準として設定するのは、感光ドラム1Yよりも上流側のベルト11の張架面の直線H1(共通接平面Cp)に対する傾斜の角度によって、位置決め部60に必要となる該直線H1に対する傾斜の角度が異なるからである。前述のように、本実施例では、テンションローラ14が直線H1(共通接平面Cp)に対して感光ドラム1とは反対側において直線H1(共通接平面Cp)から離れた位置に配置されている。そのため、テンションローラ14と感光ドラム1Yとの間のベルト11の張架面は、直線H1(共通接平面Cp)に対して傾斜(本実施例ではその傾斜の角度は約12度)している。したがって、本実施例では、直線H1(共通接平面Cp)を基準とした場合の位置決め部60の傾斜の角度θ’(直線H1と位置決め部60の平面とのなす角度)(図13(a)参照)は、20度に設定されている。
なお、本実施例では、最上流の一次転写ローラ5Yに関して本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではない。一次転写部N1を形成する際の位置が「位置規制」で設定されるものであれば、最上流の一次転写ローラ5Yよりも下流側の任意の一次転写ローラ5M、5C、5Kに関して本発明を適用することが可能である。この場合も、上記角度θを本実施例と同様の範囲に設定すればよい。例えば、本実施例と概略同様の構成の画像形成装置100において、M用の一次転写ローラ5Mに関して本発明を適用する場合を考える。この場合、ベルト搬送方向に関してM用の感光ドラム1Mよりも上流側でM用の感光ドラム1Mに隣接して配置されベルト11の内周面側に接触している部材は、Y用の一次転写ローラ5Yとなる。また、この場合、Y用の一次転写ローラ5YとM用の感光ドラム1Mとの間のベルト11の張架面が基準線H3となる。したがって、この基準線H3を基準として、M用の一次転写ローラ5Mに関して設けられた位置決め部60の傾斜の角度θを3度以上、15度以下の範囲に設定することが好ましく、例えば8度に設定することができる。また、この場合、Y用の一次転写ローラ5YとM用の感光ドラム1Mとの間のベルト11の張架面は直線H1(共通接平面Cp)と略平行となる(より詳細には、基準線H1と、基準線H1に対して感光ドラム1M側に開いた該張架面との間に角度(4度程度)を有する。)。そのため、上記角度θと、直線H1(共通接平面Cp)を基準とした場合の位置決め部60の傾斜の角度θ’とは同等となる。
また、本実施例では、図13(a)に示すように、位置決め部60は、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見たとき直線状の傾斜面で構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。位置決め部60は、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見たとき、図13(b)に示すように曲面で構成されていてもよいし、図13(c)に示すように段差形状(階段状形状)で構成されていてもよい。図13(b)、(c)に示すように位置決め部60が曲面や段差形状で構成される場合も、上記角度θによるものに相当するオフセット量L1の変化量に対する侵入量L2の変化量を確保できればよい。つまり、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行に見たとき、想定される範囲で最もオフセット量L1が大きい場合に被位置決め部70が当接する第1の当接部61aと、想定される範囲で最もオフセット量L1が小さい場合に被位置決め部70が当接する第2の当接部61bと、を通る直線と、基準線H3と、がなす角度θが、3度以上、15度以下の範囲になるようにすればよい。
また、本実施例では、回動可能な一次転写ホルダ25に支持された一次転写ローラ5に関して本発明を適用したが、直動可能な一次転写ホルダ25に支持された一次転写ローラ5に関して本発明を適用してもよい。直動可能な一次転写ホルダ25に支持された一次転写ローラ5についても、一次転写ホルダ25やフレーム43などの部品のバラツキによってオフセット量L1が変動することがあるため、本発明を適用することで本実施例と同様の効果を得ることができる。
また、一次転写部N1を安定して形成するためには侵入量L2(より詳細には基準線H3を基準とした侵入量)は0mmより大きいことが好ましい。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば侵入量L2(より詳細には基準線H3を基準とした侵入量)が0mmとなるように一次転写ローラ5がベルト11の内周面に接触する場合があってもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、一次転写ローラ5Yの位置を位置規制で設定する構成において、一次転写ホルダ25やフレーム43の部品精度によるベルト距離Dの変動を抑制することができる。
なお、一次転写部材としては、回転可能なローラ状の部材の他、回転不可能なローラ状、ブラシ状、パッド状、シート状の部材などを用いることもできる。また、一次転写部材は、一次転写手段として適した導電性を有する導電性部材で構成されている必要がある。ここで、金属ローラには、全体が金属で形成されたものの他、例えば表面に樹脂製の薄層がコーティングされたものなどが含まれるものとする。また、一次転写部材に関して、剛体は、ベルトを押圧して一次転写部を形成する際に実質的に変形しない程度に十分な剛性を有するものであればよい。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1のものと同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1では、Y用の一次転写ローラ5Yの位置決めを行うための位置決め部60は、ベルトユニット10のフレーム43に設けられていた。これに対して、本実施例では、Y用の一次転写ローラ5Yの位置決めを行うための位置決め部60は、Y用の感光ドラム1Yを含むユニットに設けられている。
図14は、本実施例における、Y用の一次転写ローラ5の近傍の概略断面図(感光ドラム1の回転軸線方向と略直交する断面)である。本実施例では、Y用の感光ドラム1Yを含むユニット、特に、本実施例ではY用のプロセスカートリッジ120における感光ドラム1Yを支持するドラムユニット121の枠体121aに位置決め部60が設けられている。そして、この位置決め部60に、実施例1と同様にY用の一次転写ホルダ25Yに設けられた被位置決め部70を当接させて、Y用の一次転写ローラ5Yの位置決めを行う。本実施例では、位置決め部60は、実施例1と同様の形状とされている。
なお、本実施例においても、位置決め部60は、実施例1で説明したのと同様に、曲面や段差形状で構成されていてもよい。また、本実施例においても、位置決め部60に関する角度θは実施例1と同様に設定することができる。
以上説明したように、本実施例の構成によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、本実施例によれば、例えば一次転写ホルダ25Yやフレーム43の部品精度よりもドラムユニット121の部品精度の方が高い場合などには、実施例1よりもベルト距離Dの精度を向上させることができる。
[実施例3]
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1のものと同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1、2では、Y用の一次転写ホルダ25Yが当接する位置決め部60の形状により、Y用の一次転写ローラ5Yに関しオフセット量L1の変動に応じて侵入量L2を変化させるようにした。これに対して、本実施例では、装置本体110内でのベルトユニット10の位置を決めるためのレール51のフレーム位置決め部53bの形状により、Y用の一次転写ローラ5Yに関しオフセット量L1の変動に応じて侵入量L2を変化させるようにする。
なお、本実施例では、ベルトユニット10のフレーム43に設けられるY用の一次転写ローラ5Yを位置決めするための位置決め部60は、図11(b)に示して実施例1で説明した比較例のものと同様の構成とされている。
図15は、本実施例におけるベルトユニット10の位置決めを説明するためのレール51の側面図(ベルトユニット10のフレーム被位置決め部43bも示されている。)である。図15(a)は実施例1の構成を示し、図15(b)が本実施例の構成を示す。図15(a)に示すように、実施例1では、フレーム位置決め部53bの重力方向の下方の面である底面53b1は、直線H1(共通接平面Cp)と略平行な面で構成されていた。これに対して、本実施例では、フレーム位置決め部53bの重力方向の下方の面である底面53b1は、実施例1の位置決め部60と同様に直線H1(共通接平面Cp)に対して傾斜した傾斜面で構成されている。なお、本実施例では、フレーム位置決め部53bは、フレーム被位置決め部43bの外径と略同一の幅の溝で構成されている。そのため、本実施例では、フレーム位置決め部53bの重力方向の上方の面である天面53b2も、底面53b1と略同一の角度で直線H1(共通接平面Cp)に対して傾斜した傾斜面で構成されている。ただし、実質的に装置本体10内でのベルトユニット10の位置を決める、フレーム位置決め部53bを構成する面の形状を、傾斜面などの本発明に従う形状とすればよい。例えば、底面53b1のみが実質的にフレーム位置決め部53bを構成する場合は、その底面53b1の形状を傾斜面などの本発明に従う形状とすればよい。
なお、本実施例においても、フレーム位置決め部53bは、実施例1で説明したのと同様に曲面や段差形状で構成されていてもよい。また、本実施例においても、フレーム位置決め部53bに関する角度θは、実施例1と同様に設定することができる。また、フレーム位置決め部53bを実施例2と同様に感光ドラム1Yを含むユニットに設け、そのフレーム位置決め部にフレーム被位置決め部43bを当接させることでベルトユニット10の位置決めを行ってもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、感光ドラム1に対するベルトユニット10の位置が、フレーム43などの部品公差によってバラついた場合に、実施例1と同様の効果を得ることができる。
1 感光ドラム
5 一次転写ローラ
7 二次転写ローラ
10 中間転写ベルトユニット
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラ
13 二次転写前ローラ
14 テンションローラ
25 一次転写ホルダ
60 位置決め部
70 被位置決め部
100 画像形成装置

Claims (14)

  1. トナー像を担持する回転可能な円筒状の複数の像担持体と、
    複数の支持ローラに張架され、前記複数の像担持体から一次転写されたトナー像を二次転写部で記録材に二次転写するために搬送する、周回移動可能な無端状のベルトと、
    前記複数の像担持体のうちの所定の像担持体と前記ベルトの外周面とが接触する一次転写部を形成し、前記一次転写部で前記所定の像担持体から前記ベルトにトナー像を一次転写させることが可能な一次転写部材であって、前記ベルトの移動方向に関して、前記所定の像担持体と前記ベルトとの接触領域と、前記一次転写部材と前記ベルトとの接触領域と、が重ならないように、前記所定の像担持体よりも下流側で前記ベルトの内周面に接触して前記一次転写部を形成する一次転写部材と、
    前記一次転写部材を支持する移動可能な支持部材と、
    前記一次転写部を形成する際の前記一次転写部材の位置を決める位置決め部であって、前記支持部材が当接し得る第1、第2の当接部を備えた位置決め部と、
    を有し、
    前記所定の像担持体の回転軸線方向と略平行に見て、前記ベルトと対向する側の前記複数の像担持体の共通の接線を直線H1、前記一次転写部が形成された際の前記一次転写部材が前記ベルトに接触する領域における前記直線H1と略平行な前記ベルトの接線を直線H2、前記一次転写部が形成された際の前記ベルトと前記直線H2との接点を通り前記直線H1と略直交する直線を直線V1、前記所定の像担持体の回転中心を通り前記直線H1と略直交する直線を直線V2、前記直線V2と前記直線V1との間の距離をオフセット量L1、前記直線H1と前記直線H2との間の距離を侵入量L2としたとき、
    前記位置決め部は、前記支持部材が前記第1の当接部に当接して前記一次転写部材の位置が決まった場合の前記オフセット量L1よりも前記支持部材が前記第2の当接部に当接して前記一次転写部材の位置が決まった場合の前記オフセット量L1の方が小さくなり、前記支持部材が前記第1の当接部に当接して前記一次転写部材の位置が決まった場合の前記侵入量L2よりも前記支持部材が前記第2の当接部に当接して前記一次転写部材の位置が決まった場合の前記侵入量L2の方が小さくなるように形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置決め部は、前記所定の像担持体の回転軸線方向と略平行に見たとき、前記直線H1と交差する方向に関して前記所定の像担持体に近付く方向への前記支持部材の移動を規制するように形成されており、前記第1の当接部よりも前記第2の当接部の方が前記ベルトの移動方向に関して上流側に位置し、前記第1の当接部よりも前記第2の当接部の方が前記直線H1と交差する方向に関して前記所定の像担持体から遠い位置にあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記位置決め部は、前記ベルトを含むユニットに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記位置決め部は、前記所定の像担持体を含むユニットに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. トナー像を担持する回転可能な円筒状の複数の像担持体と、
    複数の支持ローラに張架され、前記複数の像担持体から一次転写されたトナー像を二次転写部で記録材に二次転写するために搬送する、周回移動可能な無端状のベルト、及び前記複数の像担持体のうち所定の像担持体と前記ベルトの外周面とが接触する一次転写部を形成し、前記一次転写部で前記所定の像担持体から前記ベルトにトナー像を一次転写させることが可能な一次転写部材であって、前記ベルトの移動方向に関して、前記所定の像担持体と前記ベルトとの接触領域と、前記一次転写部材と前記ベルトとの接触領域と、が重ならないように、前記所定の像担持体よりも下流側で前記ベルトの内周面に接触し、位置が決められて前記一次転写部を形成する一次転写部材、を備えたベルトユニットと、
    前記ベルトユニットの位置を決める位置決め部であって、前記ベルトユニットが当接し得る第1、第2の当接部を備えた位置決め部と、
    を有し、
    前記所定の像担持体の回転軸線方向と略平行に見て、前記ベルトと対向する側の前記複数の像担持体の共通の接線を直線H1、前記一次転写部が形成された際の前記一次転写部材が前記ベルトに接触する領域における前記直線H1と略平行な前記ベルトの接線を直線H2、前記一次転写部が形成された際の前記ベルトと前記直線H2との接点を通り前記直線H1と略直交する直線を直線V1、前記所定の像担持体の回転中心を通り前記直線H1と略直交する直線を直線V2、前記直線V2と前記直線V1との間の距離をオフセット量L1、前記直線H1と前記直線H2との間の距離を侵入量L2としたとき、
    前記位置決め部は、前記ベルトユニットが前記第1の当接部に当接して前記ベルトユニットの位置が決まった場合の前記オフセット量L1よりも前記ベルトユニットが前記第2の当接部に当接して前記ベルトユニットの位置が決まった場合の前記オフセット量L1の方が小さくなり、前記ベルトユニットが前記第1の当接部に当接して前記ベルトユニットの位置が決まった場合の前記侵入量L2よりも前記ベルトユニットが前記第2の当接部に当接して前記ベルトユニットの位置が決まった場合の前記侵入量L2の方が小さくなるように形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記位置決め部は、前記所定の像担持体の回転軸線方向と略平行に見たとき、前記直線H1と交差する方向に関して前記所定の像担持体に近付く方向への前記ベルトユニットの移動を規制するように形成されており、前記第1の当接部よりも前記第2の当接部の方が前記ベルトの移動方向に関して上流側に位置し、前記第1の当接部よりも前記第2の当接部の方が前記直線H1と交差する方向に関して前記所定の像担持体から遠い位置にあることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記位置決め部は、前記所定の像担持体を含むユニットに設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記位置決め部は、前記第1、第2の当接部を含む傾斜面、曲面、又は段差形状で構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記位置決め部は、傾斜面で構成されており、前記所定の像担持体の回転軸線方向と略平行に見て、前記ベルトの移動方向に関して前記所定の像担持体よりも上流側で前記所定の像担持体に隣接して配置されて、前記ベルトの内周面に接触している部材と、前記所定の像担持体と、の間の前記ベルトの張架面を基準線H3としたとき、前記基準線H3と前記位置決め部とのなす角度は3度以上、15度以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記所定の像担持体は、前記複数の像担持体のうち、前記ベルトの移動方向に関して前記二次転写部から見て最上流に配置された像担持体であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記所定の像担持体の回転軸線方向と略平行に見たとき、前記複数の支持ローラのうち前記ベルトの移動方向に関して前記一次転写部材よりも上流側かつ前記二次転写部よりも下流側で前記一次転写部材に隣接して配置された所定の支持ローラは、前記直線H1に対して前記所定の像担持体とは反対側で前記直線H1から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記所定の支持ローラは、前記ベルトが周回移動している際に回転軸線が移動可能なローラであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記所定の支持ローラは、前記ベルトにテンションを付与するテンションローラ、及び前記複数の支持ローラのうち前記所定の支持ローラ以外の少なくとも1つの支持ローラに対して傾動して前記ベルトの幅方向の走行位置を補正するステアリングローラのうちの少なくとも一方の機能を有することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記一次転写部材は、金属ローラであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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