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JP2020180095A - 血中尿酸値低減用組成物、及び高尿酸血症予防又は改善用組成物、並びに、該組成物を用いた医薬品組成物及び飲食品組成物 - Google Patents

血中尿酸値低減用組成物、及び高尿酸血症予防又は改善用組成物、並びに、該組成物を用いた医薬品組成物及び飲食品組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】新たな血中尿酸値低減用組成物、及び高尿酸血症予防又は改善用組成物を提供すること。【解決手段】ビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、血中尿酸値低減用組成物を提供する。また、ビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、高尿酸血症予防又は改善用組成物を提供する。更に、本技術の血中尿酸値低減用組成物、及び高尿酸血症予防又は改善用組成物は、医薬品組成物や飲食品組成物に用いることができる。【選択図】なし

Description

本技術は、血中尿酸値低減用組成物、及び高尿酸血症予防又は改善用組成物、並びに、該組成物を用いた医薬品組成物及び飲食品組成物に関する。
尿酸は、ヒトにおいて、核酸や生体内のエネルギー源であるATPや、飲食品に由来するプリン体の代謝による最終産物であり、主に腎臓から排泄される。尿酸の生成から排泄までの経路に種々の要因が作用し、尿酸の生成が過剰になったり、排泄量が低下したりすると、血中の尿酸値が高まり、高尿酸血症が生じる。この要因としては、肥満、過食、飲酒、過度な運動(無酸素運動)、ストレス等が知られている。更に、高尿酸血症が長期間持続し、尿酸が結晶化して関節や腎臓に析出することで痛風が発症する。近年の食生活等の生活習慣の変化から、我が国においては痛風患者が増加傾向であり、また、痛風予備軍とされる高尿酸血症の患者数も増加している。
このような実情のもと、従来、血中尿酸値を低減させる効果や高尿酸血症を予防又は改善する効果がある薬剤や組成物の開発が求められている。従来の高尿酸血症の治療薬としては、尿酸を作らないようにする尿酸生成抑制薬と尿酸を外に出す尿酸排泄促進薬の2種類に分類されることが知られている。前者は、プリン体を尿酸に分解する過程で必要な酵素であるキサンチンオキシターゼ(XO)を阻害する事で尿酸生成を抑えるものである。一方で、後者は、腎臓の近位尿細管に存在するURAT1と呼ばれる尿酸再吸収を行う尿酸トランスポーター分子を阻害する事で、尿酸排出を促進するものである。
また、日常的に摂取可能な飲食品やサプリメントも求められており、その有効成分として乳酸菌やビフィズス菌が着目されている。例えば、引用文献1には、ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536(ATCC BAA−999)を有効成分とする高尿酸血症の予防又は改善剤が開示されている。また、引用文献2には、特定の種類の乳酸菌やビフィズス菌を有効成分とする血中尿酸値低減剤が開示されている。
特開2009−143820号公報 特開2017−31102号公報
前述の通り、従来、高尿酸血症に対する予防や治療方法について様々な提案がなされてはいるものの、合成化合物等を用いる方法では、副作用が懸念される。また、特許文献1及び2のように、プロバイオティクスの菌体或いは発酵産物を摂取することによる予防や治療方法は既にいくつか報告されているが、プロバイオティクスは菌株ごとに異なった生理作用を示すことが知られており、一致した結果が得られているわけではない。
そこで、本技術では、新たな血中尿酸値低減用組成物、及び高尿酸血症予防又は改善用組成物を提供することを主目的とする。
すなわち、本技術では、まず、ビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、血中尿酸値低減用組成物を提供する。
また、本技術では、ビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、高尿酸血症予防又は改善用組成物も提供する。
本技術において、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベは、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)とすることができる。
また、前記組成物は、医薬品組成物や飲食品組成物として用いることができる。
本技術によれば、新たな血中尿酸値低減用組成物、及び高尿酸血症予防又は改善用組成物を提供できる。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下、本技術を実施するための好適な実施形態について説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
1.血中尿酸値低減用組成物、及び高尿酸血症予防又は改善用組成物
本技術の血中尿酸値低減用組成物、及び高尿酸血症予防又は改善用組成物(以下、単に「本技術の組成物」とも称する)は、ビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とすることを特徴とする。
ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)は、ビフィドバクテリウム属に属する菌種の一つである。ビフィドバクテリウム・ブレーベは、主に乳幼児の大腸内に多く住みついており、ビフィドバクテリウム属に属する菌種の中でもビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティス(Bifidobacterium longum subsp. infantis)等とともに、乳幼児型のビフィドバクテリウム属細菌として知られている。
本技術の組成物は、その有効成分が、主に乳幼児の大腸内に多く住みついているビフィドバクテリウム・ブレーベであることから、安全性に優れ、長期間、連続的に投与しても副作用を心配する必要性も少ないため、非常に有用である。更には、他の薬剤と併用した場合においても、安全性が高い。
また、血中の尿酸値を急に下げると、それまで関節に蓄積されてきた尿酸の結晶が一気に溶け出して痛風発作を引き起こすことがある。したがって、高尿酸血症の治療においては、血中尿酸値を短期的に下げるのではなく、長期間かけて徐々に低下させ、目標値を長期間維持することが望ましい。本技術の組成物は、安心して長期間摂取できることから、このような目的で使用する場合においても有用である。
ビフィドバクテリウム・ブレーベに属する細菌としては、例えば、ビフィドバクテリウム・ブレーベ MCC1274(FERM BP−11175)、M−16V(NITE BP−02622)、UCC2003、YIT4010、YIT4064、BBG−001、BR−03、B632(DSMZ 24706)、C50、Bb99(DSM 13692)、R0070、ATCC15700、ATCC15698、DSM 24732等が挙げられるが、本技術では、これらの中でも、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を用いることが好ましい。
ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274は、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(日本国 〒305−8566 茨城県つくば市東1−1−1 中央第6(現IPOD 独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター(NITE−IPOD):日本国 〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 120号室)に、2009年8月25日より、IPOD FERM BP−11175の受託番号で寄託されている。
なお、上記例示した菌株名で特定される菌株には、当該菌株名で所定の機関に寄託や登録がなされている株そのもの(以下、説明の便宜上、「寄託株」ともいう)に限られず、それと実質的に同等な株(「派生株」又は「誘導株」ともいう)も包含される。すなわち、例えば、「ビフィドバクテリウム・ブレーベ MCC1274(FERM BP−11175)」には、MCC1274(FERM BP−11175)の寄託番号で上記寄託機関に寄託されている株そのものに限られず、それと実質的に同等な株も包含される。菌株について、「上記寄託株と実質的に同等の株」とは、上記寄託株と同一の種に属し、本技術の効果である血中尿酸値低減効果や、高尿酸血症予防又は改善効果を得られる株を意味する。上記寄託株と実質的に同等の株は、例えば、当該寄託株を親株とする派生株であってよい。派生株としては、寄託株から育種された株や寄託株から自然に生じた株が挙げられる。
実質的に同一の菌株、派生株には、例えば、以下のような株が挙げられる。
(1)RAPD法(Randomly Amplified Polymorphic DNA)、PFGE法(Pulsed-field gel electrophoresis)法により同一の菌株と判定される菌株(Probiotics in food/Health and nutritional properties and guidelines for evaluation 85 Page43に記載)
(2)当該寄託菌株由来の遺伝子のみ保有し、外来由来の遺伝子を持たず、DNAの同一性が95%以上である菌株
(3)当該菌株から育種された株(遺伝子工学的改変、突然変異、自然突然変異を含む)、同一の形質を有する株
本技術において、「改善」とは、疾患、症状又は状態の好転;疾患、症状又は状態の悪化防止、遅延;疾患又は症状の進行の逆転、防止又は遅延をいう。また、「予防」とは、適用対象における疾患若しくは症状の発症の防止や遅延、又は適用対象の疾患若しくは症状の危険性の低下をいう。
本技術の組成物は、後述する実施例に示すように、血中尿酸値の低減に対して特に効果を有する。なお、本技術において、「高尿酸血症」には、これによって引き起こされる痛風や尿路結石の症状をも含む概念である。
本技術の組成物の対象は、特に限定されず、ヒトを含む動物に適用することができる。また、その対象性別、対象年齢等も特に限定されない。例えば、アルコール摂取量や食事からのプリン体摂取量が多く、野菜の摂取が少ない男性、運動不足の成人などが挙げられる。また、本技術の組成物は、その安全性の高さから、乳幼児や小児、妊娠期、周産期、授乳期の女性、高尿酸血症のリスクが高い高齢者や病者にも用いることができる。
本技術の組成物は、その有効成分であるビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)として、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を含む培養物を含有していてもよい。
本技術に用いられるビフィドバクテリウム・ブレーベを培養する培地としては、特に限定されず、ビフィドバクテリウム属に属する細菌の培養に、通常用いられる培地を用いることができる。
炭素源としては、例えば、グルコース、ガラクトース、ラクトース、アラビノース、マンノース、スクロース、デンプン、デンプン加水分解物、廃糖蜜等の糖類を資化性に応じて使用できる。窒素源としては、例えば、アンモニア、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等のアンモニウム塩類や硝酸塩類を使用できる。無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化マンガン、硫酸第一鉄等を使用できる。また、ペプトン、大豆粉、脱脂大豆粕、肉エキス、酵母エキス等の有機成分を用いてもよい。
培養条件は、本技術の効果を損なわない限り特に限定されないが、例えば、培養温度は、通常25〜50℃であり、35〜42℃であることが好ましい。また、培養は嫌気条件下で行うことが好ましく、例えば、炭酸ガス等の嫌気ガスを通気しながら培養することができる。また、液体静置培養等の微好気条件下で培養してもよい。
本技術に用いられるビフィドバクテリウム・ブレーベは、培養後、得られた培養物をそのまま用いてもよく、希釈又は濃縮して用いてもよく、培養物から回収した菌体を用いてもよい。なお、本明細書における「培養物」とは、培養上清をも含む概念である。
本菌体は、培養後、得られた培養物をそのまま用いてもよく、希釈又は濃縮して用いてもよく、培養物から回収した菌体を用いてもよい。また、本技術の効果を損なわない限り、培養後に加熱や凍結乾燥等の種々の追加操作を行うことができる。また、本菌体は、生菌であっても死菌であってもよい。生菌の場合は、菌液凍結法、スプレードライ法、凍結乾燥法、オイルドロップ法で処理することが好ましい。死菌としては、加熱や凍結乾燥等により殺菌された死菌が挙げられる。その他の死菌体の調製法として、噴霧乾燥法(スプレードライ法)、レトルト殺菌法、凍結乾燥法、UHT殺菌法、加圧殺菌法、高圧蒸気滅菌法、乾熱滅菌法、流通蒸気消毒法、電磁波殺菌法、電子線滅菌法、高周波滅菌法、放射線滅菌法、紫外線殺菌法、酸化エチレンガス滅菌法、過酸化水素ガスプラズマ滅菌法、化学的殺菌法(アルコール殺菌法、ホルマリン固定法、電解水処理法)等が挙げられる。また、本菌体は、破砕物であってもよい。破砕物は、生菌を破砕したものでも死菌を破砕したものでもよく、破砕後に加熱や凍結乾燥等を施したものでもよい。また、破砕は、当技術分野で公知の方法及び機器を使用した、例えば、物理的破砕、酵素溶解処理、薬品処理、自己溶解処理などによる破砕を選択することができる。
物理的破砕は、菌体懸濁液の状態での処理や菌体粉末の状態での処理のいずれによってもよい。物理的破砕の例としては、超音波ホモジナイザー、ホモジナイザー、ボールミル、ビーズミル、ダイノミル、遊星ミル等を使用した撹拌による破砕、ジェットミル、フレンチプレス、細胞破砕機等を使用した圧力による破砕、フィルター濾過処理により菌体を損傷させることによる破砕を選択することができる。酵素溶解処理としては、例えば、リゾチームなどの酵素を用いて、菌体の細胞構造を破壊することができる。薬品処理としては、例えば、ダイズリン脂質、グリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤を使用して、菌体の細胞構造を破壊することができる。自己溶解処理としては、例えば、一部の乳酸菌自身の酵素により菌体を溶解することができる。本技術においては、他の薬品や化合物を添加する必要がないため、物理的破砕が好ましい。
本技術の組成物は、有効成分のみからなるものであってもよく、有効成分と有効成分以外の任意成分とを配合した組成物であってもよい。任意成分としては、本技術の効果を損なわない限り特に限定されず、従来、医薬品に配合されている添加剤(例えば、後述する製剤担体など)を配合できる。
2.本技術の組成物の具体的形態
本技術の組成物は、飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料等の様々な形態で用いることができる。
なお、本形態の用途は、治療目的使用であっても、非治療目的使用であってもよい。「非治療目的」とは、医療行為、すなわち、治療による人体への処置行為を含まない概念であり、例えば、健康増進、美容行為等が挙げられる。
<飲食品>
本技術の組成物を用いた飲食品組成物(以下、単に「本技術の飲食品組成物」とも称する)は、公知の飲食品に添加して調製することもできるし、飲食品の原料中に混合して新たな飲食品として製造することもできる。
本技術の飲食品組成物は、液状、ペースト状、固体、粉末等の形態を問わず、錠菓、流動食等の他、例えば、小麦粉製品、即席食品、農産加工品、水産加工品、畜産加工品、乳・乳製品、油脂類、基礎調味料、複合調味料・食品類、冷凍食品、菓子類、飲料、これら以外の市販品等が挙げられる。
小麦粉製品としては、例えば、パン、マカロニ、スパゲッティ、めん類、ケーキミックス、から揚げ粉、パン粉等が挙げられる。
即席食品類としては、例えば、即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席スープ・シチュー、即席みそ汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズ・ドライ食品、その他の即席食品等が挙げられる。
農産加工品としては、例えば、農産缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物、煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)等が挙げられる。
水産加工品としては、例えば、水産缶詰め、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、つくだ煮類等が挙げられる。
畜産加工品としては、例えば、畜産缶詰め・ペースト類、畜肉ハム・ソーセージ等が挙げられる。
乳・乳製品としては、例えば、ヨーグルト類等の発酵乳、加工乳、乳飲料、乳酸菌飲料類、チーズ、アイスクリーム類、調製粉乳類、クリーム、育児用調整粉乳、乳児用栄養補助食品、妊婦・授乳婦のママ用ミルク、その他の乳製品等が挙げられる。
油脂類としては、例えば、バター、マーガリン類、植物油等が挙げられる。
基礎調味料としては、例えば、しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類等が挙げられ、前記複合調味料・食品類として、調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、スパイス類、その他の複合調味料等が挙げられる。
冷凍食品としては、例えば、素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済冷凍食品等が挙げられる。
菓子類としては、例えば、キャラメル、キャンディー、チューインガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、デザート菓子、その他の菓子等が挙げられる。
飲料としては、例えば、炭酸飲料、天然果汁、果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、野菜系飲料、豆乳、豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料、その他の嗜好飲料等が挙げられる。
これら以外の市販食品としては、例えば、ベビーフード、ふりかけ、お茶漬けのり等が挙げられる。
本技術の飲食品組成物は、通常の飲食品の原料に本菌体を添加することにより製造することができ、本菌体を添加すること以外は、通常の飲食品と同様にして製造することができる。本菌体の添加は、飲食品組成物の製造工程のいずれの段階で行ってもよい。また、添加した本菌体による発酵工程を経て、飲食品組成物が製造されてもよい。そのような飲食品組成物としては、例えば、乳酸菌飲料、発酵乳等が挙げられる。
本技術の飲食品組成物の原料としては、通常の飲食品に用いられる原料を使用することができる。製造された飲食品組成物は、経口的に摂取することが可能である。
また、例えば、新生児や乳児に対し、搾乳された母乳に本菌体を添加して、経口摂取させる方法や、経鼻胃栄養チューブ等によって摂取させる方法を採用することも可能である。
また、本技術の飲食品組成物には、本技術の効果を損なわない限り、公知の又は将来的に見出されるプロバイオティクス効果を有する成分、又はプロバイオティクス効果を補助する成分を使用することができる。
具体的には、例えば、ホエイタンパク質、カゼインタンパク質、大豆タンパク質、若しくはエンドウ豆タンパク質(ピープロテイン)等の各種タンパク質若しくはその混合物、分解物;ロイシン、バリン、イソロイシン若しくはグルタミン等のアミノ酸;ビタミンB6若しくはビタミンC等のビタミン類;クレアチン;クエン酸;フィッシュオイル;又は、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラクチュロース、ヒトミルクオリゴ糖(HMO)等のオリゴ糖等の成分と本菌体とを配合して製造することができる。
ヒトミルクオリゴ糖としては、例えば、2’−フコシルラクトース、3−フコシルラクトース、2’,3−ジフコシルラクトース、ラクト−N−トリオースII、ラクト−N−テトラオース、ラクト−N−ネオテトラオース、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−ネオフコペンタオース、ラクト−N−フコペンタオースII、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースV、ラクト−N−ネオフコペンタオースV、ラクト−N−ジフコヘキサオースI、ラクト−N−ジフコヘキサオースII、6’−ガラクトシルラクトース、3’−ガラクトシルラクトース、ラクト−N−ヘキサオース及びラクト−N−ネオヘキサオース等の中性ヒトミルクオリゴ糖、3’−シアリルラクトース、6’−シアリルラクトース、3−フコシル−3’−シアリルラクトース、ジシアリル−ラクト−N−テトラオース等の酸性ヒトミルクオリゴ糖等が挙げられる。
本技術の飲食品組成物中のビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の含有量は、本技術の効果を損なわない限り、自由に設定することができる。本技術では、特に、飲食品組成物中のビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の含有量を、飲食品組成物の最終組成物に対し、1×10〜1×1012cfu/g含有することがより好ましい。また、1日当たりの投与量は、少なくとも1×10cfu/日以上、より好ましくは1×10cfu/日以上、より好ましくは1×10cfu/日以上、より好ましくは2×1010cfu/日以上、又はそれ以上添加することが好ましい。本技術では、特に、1食当たり、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を10〜1012cfu含むようにすることが好ましい。なお、「cfu」は、colony forming unit(コロニー形成単位)を表す。本菌体が死菌の場合、cfu/g又はcfu/mlは、個細胞/g又は個細胞/mlと置き換えることができる。本菌体が破砕物の場合、破砕する前の菌数(個細胞/g)から重量換算で表示することが可能である。
〔保健機能食品・特別用途食品〕
該組成物を保健機能食品や特別用途食品に適用することができる。保健機能食品制度は、内外の動向、従来の特定保健用食品制度との整合性を踏まえて、通常の食品のみならず、錠剤、カプセル等の形状をした食品を対象として設けられたもので、特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品の3種類がある。特別用途食品は、病気の人や、乳幼児、高齢者など、通常の食事を食べることができない人のための特別な用途を目的とした食品であり、病者用食品(許可基準型、個別評価型)、妊産婦・授乳婦用粉乳、乳児用調整乳、えん下困難者用食品がある。
以下の記載に限定されるものではないが、該組成物は、例えば、尿酸値が上昇した方に向けた低プリン体食品、腎機能の低下した方に向けた低たんぱく質食品や個別評価型の病者用食品に適用すること、或いは、健常者、尿酸値指標の正常高値域、軽症域の者を対象とした機能性表示食品に適用することができる。
また、本技術の飲食品組成物として、乳幼児用調製粉乳を挙げることができる。「乳幼児用調製粉乳」とは、0〜12か月の乳児を対象とする乳児用調製粉乳、6〜9か月以降の乳児及び年少幼児(3歳まで)を対象とするフォローアップミルク、出生時の体重が2500g未満の新生児(低出生体重児)を対象とする低出生体重児用調製粉乳、牛乳アレルギーや乳糖不耐症等の病的状態を有する児の治療に用いられる各種治療用ミルクなどを指す。
本技術の飲食品組成物として、妊娠期・授乳期の母親向けのママ用ミルク(妊娠・授乳期に必要な栄養をバランスよく配合した調製粉乳)、成人向け調整粉乳などの栄養調整食品や、栄養補助食品、流動食などの栄養機能食品、リン低減粉末ミルクなど病者用食品(特別用途食品)を挙げることができる。
調製粉乳は、例えば、以下の方法により製造できる。
すなわち、本技術では、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属細菌を含む菌体粉末と、プレバイオティクス及び/又は粉乳を混合し、血中尿酸値低減用、又は高尿酸血症予防若しくは改善用の粉乳を得る、乳幼児用粉乳或いはママ用ミルクの製造方法を提供する。
具体的には、例えば、下記工程(A)〜(C)を含む、母乳成分増強用粉乳の製造方法を提供する:
(A)乳成分を含有する培地でビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属細菌を培養し、培養物を得る工程;
(B)前記培養物を噴霧乾燥及び/又は凍結乾燥に供し、菌体粉末を得る工程;
(C)前記菌体粉末とプレバイオティクス及び/又は粉乳を混合し、血中尿酸値低減用、又は高尿酸血症予防若しくは改善用の粉乳を得る工程。
〔サプリメント〕
また、本技術の飲食品組成物は、血中尿酸値低減用、又は高尿酸血症予防若しくは改善用のサプリメントであってもよい。
血中尿酸値低減用、又は高尿酸血症予防若しくは改善用のサプリメントは、例えば、以下の方法により製造できる。
すなわち、本技術では、例えば、下記工程(A)及び(B)を含む、血中尿酸値低減用、又は高尿酸血症予防若しくは改善用のサプリメントの製造方法を提供する:
(A)プレバイオティクス、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属細菌、及び賦形剤を混合し、混合物を得る工程;
(B)前記混合物を打錠する工程。
〔機能性表示飲食品〕
また、本技術で定義される飲食品組成物等は、特定の用途(特に保健の用途)や機能が表示された飲食品として提供・販売されることも可能である。
「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何にかかわらず、全て本技術の「表示」行為に該当する。
また、「表示」は、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により行われることが好ましい。具体的には、飲食品に係る商品又は商品の包装に前記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁気的(インターネット等)方法により提供する行為等が挙げられる。
一方、表示内容としては、行政等によって認可された表示(例えば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示等)であることが好ましい。また、そのような表示内容を、包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等へ付することが好ましい。
また、「表示」には、健康食品、機能性食品、病者用食品、経腸栄養食品、特別用途食品、保健機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品、医薬用部外品等としての表示も挙げられる。この中でも特に、消費者庁によって認可される表示、例えば、特定保健用食品制度、機能性表示食品制度、これらに類似する制度にて認可される表示等が挙げられる。より具体的には、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、機能性表示食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク低減表示等を挙げることができる。この中でも典型的な例としては、健康増進法施行規則(平成15年4月30日日本国厚生労働省令第86号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)、食品表示法(平成25年法律第70号)に定められた機能性表示食品としての表示及びこれらに類する表示である。
なお、上述したような表示を行うために使用する文言は、血中尿酸値低減や、高尿酸血症予防又は改善等の文言のみならず、それ以外の文言であっても、血中尿酸値低減や、高尿酸血症予防又は改善に関連する各種疾患や症状の予防、治療及び/又は改善の効果を表す文言であれば、本技術の範囲に包含されることは言うまでもない。そのような文言としては、例えば、「血中尿酸値が気になる方へ」「血中尿酸値が高めの方へ」「高尿酸血症が気になる方へ」等需要者に対して血中尿酸値低減効果や、高尿酸血症予防又は改善効果を認識させるような種々の用途に基づく表示も可能である。また、新しい尿酸値測定法を用いて評価された結果に基づいて、血中尿酸値低減効果や、高尿酸血症予防又は改善効果を表示することも可能である。
<医薬品、医薬部外品>
本技術の組成物を用いた医薬品組成物又は医薬部外品組成物(以下、単に「本技術の医薬品等組成物」とも称する)は、公知の医薬品又は医薬部外品(以下、「医薬品等」とも称する)に添加して調製することもできるし、医薬品等の原料中に混合して新たな医薬品等を製造することもできる。
本技術の組成物を医薬品等組成物に用いる場合、該組成物は、経口投与や非経口投与などの投与方法に応じて、適宜所望の剤形に製剤化することができる。その剤形は特に限定されないが、経口投与の場合、例えば、散剤、顆粒剤、錠剤、トローチ剤、カプセル剤等の固形製剤;溶液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化することができる。非経口投与の場合、例えば、座剤、噴霧剤、吸入剤、軟膏剤、貼付剤、注射剤等に製剤化することができる。本技術では、経口投与の剤形に製剤化することが好ましい。なお、製剤化は剤形に応じて、適宜、公知の方法により実施できる。
製剤化に際しては、適宜製剤担体を配合する等して製剤化してもよい。また、本技術の組成物の他、通常製剤化に用いられている賦形剤、pH調整剤、着色剤、矯味剤等の成分を用いることができる。更に、公知の又は将来的に見出される疾患や症状の予防、改善及び/又は治療の効果を有する成分を、本技術の効果を損なわない限り、適宜目的に応じて併用することも可能である。
製剤担体としては、剤形に応じて、各種有機又は無機の担体を用いることができる。固形製剤の場合の担体としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン等のデンプン誘導体;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム等の珪酸塩誘導体;リン酸カルシウム等のリン酸塩誘導体;炭酸カルシウム等の炭酸塩誘導体;硫酸カルシウム等の硫酸塩誘導体等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、上記賦形剤の他、ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マクロゴール等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、上記賦形剤の他、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン等の化学修飾されたデンプン又はセルロース誘導体等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ピーガム、ゲイロウ等のワックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸等のカルボン酸類;安息香酸ナトリウム等のカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム等の硫酸塩類;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム等のラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物等の珪酸類;デンプン誘導体等が挙げられる。
安定剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;無水酢酸;ソルビン酸等が挙げられる。
矯味矯臭剤としては、例えば、甘味料、酸味料、香料等が挙げられる。
また、経口投与用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
本技術の医薬品等組成物中のビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の含有量は、本技術の効果を損なわない限り、自由に設定することができる。本技術では、特に、医薬品等組成物中のビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の含有量を、医薬品等組成物の最終組成物に対し、1×10〜1×1012cfu/g含有することがより好ましい。また、1日当たりの投与量は、少なくとも1×10cfu/日以上、より好ましくは1×10cfu/日以上、より好ましくは1×10cfu/日以上、より好ましくは2×1010cfu/日以上、又はそれ以上であることが好ましい。本技術では、特に、1包装当たり、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を10〜1012cfu含むようにすることが好ましい。
<飼料>
本技術の組成物を用いた飼料は、公知の飼料に添加して調製することもできるし、飼料の原料中に混合して新たな飼料を製造することもできる。
本技術の組成物を飼料に用いる場合、飼料の原料としては、例えば、トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦等の穀類;ふすま、麦糠、米糠、脱脂米糠等の糠類;コーングルテンミール、コーンジャムミール等の製造粕類;脱脂粉乳、ホエー、魚粉、骨粉等の動物性飼料類;ビール酵母等の酵母類;リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等の鉱物質飼料;油脂類;アミノ酸類;糖類等が挙げられる。また、飼料の形態としては、例えば、愛玩動物用飼料(ペットフード等)、家畜飼料、養魚飼料等が挙げられる。
本技術の飼料中のビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の含有量は、本技術の効果を損なわない限り、体重等に応じて自由に設定することができる。本技術では、特に、飼料中のビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の含有量を、飼料の最終組成物に対し、1×10〜1×1012cfu/g含有することがより好ましい。また、1日当たりの投与量は、少なくとも1×10cfu/日以上、より好ましくは1×10cfu/日以上、より好ましくは1×10cfu/日以上、より好ましくは2×1010cfu/日以上、又はそれ以上であることが好ましい。
本技術は、以下の構成を採用することも可能である。
[1]
ビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、血中尿酸値低減用の組成物。
[2]
ビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、高尿酸血症予防又は改善用の組成物。
[3]
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベは、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)である、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]
医薬品組成物である、[1]から[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]
飲食品組成物である、[1]から[3]のいずれかに記載の組成物。
[6]
1包装単位当たり、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を10〜1012cfu含む、[4]に記載の組成物。
[7]
1食当たり、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を10〜1012cfu含む、[5]の組成物。
[8]
発酵乳である、[6]又は[7]の組成物。
[9]
血中尿酸値低減剤、血中尿酸値低減用医薬、又は血中尿酸値低減用飲食品へのビフィドバクテリウム・ブレーベの使用。
[10]
高尿酸血症予防又は改善剤、高尿酸血症予防又は改善用医薬、又は高尿酸血症予防又は改善用飲食品へのビフィドバクテリウム・ブレーベの使用。
[11]
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベは、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)である、[9]又は[10]の使用。
[12]
ビフィドバクテリウム・ブレーベを対象に投与することを含む、血中尿酸値低減方法。
[13]
ビフィドバクテリウム・ブレーベを対象に投与することを含む、高尿酸血症予防又は改善方法。
[14]
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベは、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)である、[12]又は[13]の方法。
以下、実施例に基づいて本技術をさらに詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施例は、本技術の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
[実験例1]
<試験試料の製造>
ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274株(FERM BP−11175)を含む発酵乳を下記の手順にて製造した。
まず、乳原料、及び必要に応じた水、その他の成分等を混合し、常法により均質化処理及び加熱殺菌処理を行った。加熱殺菌された殺菌調乳液に、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274株(FERM BP−11175)の凍結乾燥菌末及び乳酸菌スターターを添加(接種)し、所定の発酵温度に保持して発酵させ、pHが目標の値に達したら、形成されたカードを撹拌により破砕し、10℃以下に冷却して発酵乳を製造し、これを試験試料とした。
<被験者>
同意取得時の年齢が20歳以上65歳未満の健常者(BMI:25以上30未満)を被験者として臨床試験に登録した。更に、体組成測定、血液検査、医師による問診により、以下の(1)〜(6)の除外基準に抵触しない者を70名選択し、被験者とした。被験者の平均年齢は、47.6±8.6歳であった。
(1)重篤な疾患等の既往歴のある者
(2)生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)の薬物治療を受けている者
(3)薬物アレルギーあるいは重篤な食物アレルギーがある者
(4)妊娠している者、試験期間中妊娠の意思がある者、授乳中の者
(5)ヘビースモーカー、多量飲酒者
(6)被験者背景、身体所見、問診などの結果から、試験責任医師又は試験分担医師により被験者として不適当と判断された者
<試験方法>
2週間の前観察期間の後、被験者は、試験試料を朝、昼、夜を問わず、食後に1日1個、連続12週間にわたって摂取した。試験試料に含まれるビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274株(FERM BP−11175)の生菌数は、1日(1個)あたり1億個以上であった。すなわち、1日当たりの摂取量は、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の生菌として1億個以上とした。
被験者について、摂取前(ベースライン:0週目)と12週目において、血液検査を実施し、血中尿酸の濃度(mg/dL)を測定した。なお、試験開始後に本人の意思による試験中止者が1名認められた。また、事前に定められた対象基準を満たさなかった者(すなわち、試験試料の摂取率が80%未満の者、医薬品の服用や摂取禁止食品に違反のある者、その他、重大な試験実施計画書違反・逸脱が認められた者)を除いて測定することとしたが、本試験において、上記該当者はいなかった。したがって、試験を完遂した被験者69名を対象に解析を実施した。
<結果>
0週目と12週目の血中尿酸値の測定結果を下記表1に示す。
Figure 2020180095
t検定により、12週目において、ベースラインから血中尿酸値の有意な低減が認められた。したがって、血中尿酸値の低減、或いは高尿酸血症を予防又は改善できることが示唆された。
[実験例2]
<試験試料の製造>
ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の培養液を濃縮後に、凍結乾燥し、生菌凍結乾燥粉末を得た。この生菌凍結乾燥粉末を賦形剤と混合し、カプセルに充填したものを試験試料とした。
<被験者>
同意取得時の年齢が20歳以上65歳未満の健常者(BMI:25以上30未満)を被験者として臨床試験に登録した。更に、体組成測定、血液検査、医師による問診により、以下の(1)〜(7)の除外基準に抵触しない者を40名選択し、被験者とした。被験者の平均年齢は、45.4±9.8歳であった。
(1)重篤な疾患等の治療を受けている者またはこれらの重篤な既往歴のある者
(2)胃腸疾患に罹患し、投薬を受けている者
(3)生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)の薬物治療を受けている者
(4)薬物アレルギーあるいは重篤な食物アレルギーの既往歴がある者
(5)妊娠している者、試験期間中妊娠の意思がある者、授乳中の者
(6)ヘビースモーカー、多量飲酒者、生活習慣が不規則な者
(7)被験者背景、身体所見、問診などの結果から、試験責任医師または試験分担医師により被験者として不適当と判断された者
<試験方法>
2週間の前観察期間の後、被験者は、12週間にわたって、試験試料を1日1回、食後30分以内に水などと一緒に摂取した。すなわち、1日当たりの摂取量は、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の生菌として200億個とした。
被験者について、摂取前(ベースライン:0週目)と12週目において、血液検査を実施し、血中尿酸の濃度(mg/dL)を測定した。なお、事前に定められた対象基準を満たさなかった者(すなわち、試験試料の摂取率が80%未満の者、医薬品の服用や摂取禁止食品に違反のある者、その他、重大な試験実施計画書違反・逸脱が認められた者)を除いて測定することとしたが、本試験において、上記該当者はいなかった。したがって、試験を完遂した被験者40名を対象に解析を実施した。
<結果>
0週目と12週目の血中尿酸値の測定結果を下記表2に示す。
Figure 2020180095
t検定により、12週目においてはベースラインから血中尿酸値の有意な低減が認められた。したがって、血中尿酸値の低減、或いは高尿酸血症を予防又は改善できることが示唆された。
[製造例]
下記に、血中尿酸値低減用、又は高尿酸血症予防若しくは改善用の医薬品組成物、及び飲食品組成物の製造例を示す。
〔製造例1〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を、MRS液体培地3mLに添加し、37℃で16時間嫌気培養後、培養液を濃縮し、凍結乾燥を行い、細菌の凍結乾燥粉末(菌末)を得る。菌末と、ホエイタンパク質濃縮物(Whey protein concentrate;WPC)と、プレバイオティクス(ラクチュロース、ラフィノース及びガラクトオリゴ糖)を均一に混合して組成物を得る。当該組成物20gを200gの水に溶かし、血中尿酸値低減用組成物、又は高尿酸血症予防若しくは改善用組成物を得る。これらの組成物の投与により、血中尿酸値を低減、又は高尿酸血症を予防若しくは改善することができる。
〔製造例2〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を、MRS液体培地3mLに添加し、37℃で16時間嫌気培養後、培養液を濃縮し、凍結乾燥を行い、細菌の凍結乾燥粉末(菌末)を得る。菌末と、乳タンパク質濃縮物の乾燥粉末(MPC480、フォンテラ社製、タンパク質含量80質量%、カゼインタンパク質:ホエイタンパク質=約8:2)と、プレバイオティクス(ラクチュロース、ラフィノース及びガラクトオリゴ糖)を均一に混合して、組成物を得る。当該組成物20gを200gの水に溶かし、血中尿酸値低減用組成物、又は高尿酸血症予防若しくは改善用組成物を得る。これらの組成物の投与により、血中尿酸値を低減、又は高尿酸血症を予防若しくは改善することができる。
〔製造例3〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を、MRS液体培地3mLに添加し、37℃で16時間嫌気培養後、培養液を濃縮し、凍結乾燥を行い、細菌の凍結乾燥粉末(菌末)を得る。次に、プレバイオティクス(ラクチュロース、ラフィノース、及びガラクトオリゴ糖)、結晶セルロースを撹拌造粒機に投入し混合する。その後、精製水を加え造粒、造粒物を乾燥し、細菌の抽出成分及びプレバイオティクスを含有し、賦形剤を含有してなる造粒物(医薬品組成物)を得る。当該組成物の投与により、血中尿酸値を低減、又は高尿酸血症を予防若しくは改善することができる。
〔製造例4〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を添加した発酵乳の製造方法を下記に示す。
まず、乳原料、及び必要に応じた水、その他の成分等を混合し、好ましくは均質化処理を行い、加熱殺菌処理する。均質化処理及び加熱殺菌処理は、常法により行うことができる。加熱殺菌された殺菌調乳液に乳酸菌スターターを添加(接種)し、所定の発酵温度に保持して発酵させ、発酵物を得る。発酵によりカードが形成される。
乳酸菌スターターとしては、例えば、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis)、ストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)等のヨーグルト製造に通常用いられている乳酸菌を用いることができる。pHが目標の値に達したら、形成されたカードを撹拌により破砕し、10℃以下に冷却して発酵物を得る。10℃以下に冷却することにより、乳酸菌の活性を低下させて酸の生成を抑制することができる。
次いで、発酵工程で得られた発酵物を加熱処理して、加熱後発酵物(加熱処理後の発酵物)を得る。発酵物を適度に加熱することにより、加熱後発酵物中の乳酸菌による酸の生成を抑えることができる。これにより、その後の製造工程中及び/又はビフィズス菌入り濃縮発酵乳の保存中のpHの低下を抑えることができ、その結果、ビフィズス菌の生残性を向上させることができる。
次いで、加熱処理工程で得られた加熱後発酵物に、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)及びプレバイオティクス(ラクチュロース、ラフィノース、及びガラクトオリゴ糖)を添加する。ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の添加量は、加熱後発酵物に対して1×10〜1×1011cfu/mlが好ましく、1×10〜1×1010cfu/mlがより好ましい。ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)が死菌の場合、cfu/mLは、個細胞/mLと置き換えることができる。
加熱後発酵物にビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)及びプレバイオティクスを添加した後、濃縮を行う。濃縮工程は、公知の濃縮方法を適宜用いて行うことができる。例えば、遠心分離法や膜分離法を用いることができる。遠心分離法では、被濃縮物(ビフィズス菌、及びプレバイオティクスが添加された加熱後発酵物)中のホエーが除去されて、固形分濃度が高められたビフィズス菌及びプレバイオティクス入り濃縮発酵乳が得られる。
上述のようにして得られた発酵乳を投与することにより、血中尿酸値を低減、又は高尿酸血症を予防若しくは改善することができる。
〔製造例5〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)を添加した調製粉乳の製造方法を下記に示す。
脱塩牛乳乳清蛋白質粉末(ミライ社製)10kg、牛乳カゼイン粉末(フォンテラ社製)6kg、乳糖(ミライ社製)48kg、ミネラル混合物(富田製薬社製)920g、及びビタミン混合物(田辺製薬社製)32g、ラクチュロース(森永乳業社製)500g、ラフィノース(日本甜菜製糖社製)500g、ガラクトオリゴ糖液糖(ヤクルト薬品工業社製)900gを温水300kgに溶解し、更に90℃で10分間加熱溶解し、調製脂肪(太陽油脂社製)28kgを添加して均質化した。その後、殺菌、濃縮の工程を行って、噴霧乾燥し、調製粉乳約95kgを調製した。これに、澱粉に倍散したビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)の菌体粉末(1.8×1011cfu/g、森永乳業社製)100gを加えて、ビフィズス菌・オリゴ糖配合調製粉乳約95kgを調製する。得られた調製粉乳を水に溶解して、標準調乳濃度である総固形分濃度14%(w/v)の調乳液としたとき、調乳液中のビフィズス菌数は2.7×10cfu/100mLを得ることができる。
上述のようにして得られた調整粉乳を投与することにより、血中尿酸値を低減、又は高尿酸血症を予防若しくは改善することができる。

Claims (5)

  1. ビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、血中尿酸値低減用組成物。
  2. ビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、高尿酸血症予防又は改善用組成物。
  3. 前記ビフィドバクテリウム・ブレーベは、ビフィドバクテリウム・ブレーベMCC1274(FERM BP−11175)である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 医薬品組成物である、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 飲食品組成物である、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
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