[go: up one dir, main page]

JP2020171156A - 電力変換装置、鉄道車両、および鉄道車両の生産方法 - Google Patents

電力変換装置、鉄道車両、および鉄道車両の生産方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020171156A
JP2020171156A JP2019071791A JP2019071791A JP2020171156A JP 2020171156 A JP2020171156 A JP 2020171156A JP 2019071791 A JP2019071791 A JP 2019071791A JP 2019071791 A JP2019071791 A JP 2019071791A JP 2020171156 A JP2020171156 A JP 2020171156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power conversion
conversion device
power
converters
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019071791A
Other languages
English (en)
Inventor
正登 安東
Masato Ando
正登 安東
石川 勝美
Katsumi Ishikawa
勝美 石川
英朗 北林
Hideaki Kitabayashi
英朗 北林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019071791A priority Critical patent/JP2020171156A/ja
Publication of JP2020171156A publication Critical patent/JP2020171156A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、小型化に適した電力変換装置の構成を提供することを目的とする。【解決手段】上記課題を解決するために、代表的な本発明の電力変換装置の一つは、入力される交流電流を流す一次巻線と、複数の二次巻線とを有する変圧器と、前記変圧器の二次巻線それぞれに接続されて交流−直流電力変換を行う複数のコンバータと、複数の前記コンバータの直流出力を直列接続して直流電圧を出力する接続回路と、前記接続回路により生成された前記直流電圧を直流−交流電力変換し、交流電力を出力するインバータとを備える。なお、接続回路からコンバータの複数の直列段数に応じた複数の直流電圧を出力し、インバータを複数の前記直流電圧をそれぞれ直流−交流電力変換する複数のインバータとすることにより、複数系統の交流電力を出力してもよい。【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換装置、鉄道車両、および鉄道車両の生産方法に関する。
新幹線などの車両には、交流架線から電力供給を受けるため、電力変換装置などの電機品が設けられる。
この電力変換装置は、車両推進用の電動機に電力供給するための主電力変換装置と、車両内のコンプレッサーや照明その他に電力供給するための補助電力変換装置との少なくとも二系統を備えて構成される。
特許文献1の図1には、『交流架線から受電する変圧器に2つの二次巻線を設け、一方の二次巻線に主電力変換装置を接続し、他方の二次巻線に補助電力変換装置を接続する』旨の構成が開示される。
特開2015−84621号公報
近年、車両編成の自由度を向上させるため、車両の標準化が要望される。このような車両の標準化では、車両ごとに電機品を搭載し、電機品の配置をなるべく1種類に共通化することが望ましい。
しかしながら、電機品が艤装される車両床下はスペースが限られる。そのため、標準車両の実現には電機品の小型化が重要になる。
そこで、本発明は、小型化に適した電力変換装置の構成を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、代表的な本発明の電力変換装置の一つは、入力される交流電流を流す一次巻線と、複数の二次巻線とを有する変圧器と、前記変圧器の二次巻線それぞれに接続されて交流−直流電力変換を行う複数のコンバータと、複数の前記コンバータの直流出力を直列接続して直流電圧を出力する接続回路と、前記接続回路により生成された前記直流電圧を直流−交流電力変換し、交流電力を出力するインバータとを備える。
本発明は、小型化に適した電力変換装置の構成を提供する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、実施例1における鉄道車両の概略構成を示す図である。 図2は、実施例1における電力変換装置のシステム構成を示す図である。 図3は、コンバータ71a〜71dに共通する回路構成を示す図である。 図4は、補助インバータ81の回路構成を示す図である。 図5は、実施例2における電力変換装置のシステム構成を示す図である。 図6は、実施例3における電力変換装置のシステム構成を示す図である。 図7は、実施例4における電力変換装置のシステム構成を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は、実施例1における鉄道車両の概略構成を示す図である。
同図において、車両10の電力系統は、変電所において交流電圧が印加される架線20と、架線20から集電する集電装置30と、集電装置30から入力される交流電流を一次側に流す変圧器40と、変圧器40を流れた交流電流を変電所に返すレール50と、変圧器40で変圧された交流電力を電力変換して電動機60を駆動する主電力変換装置70と、変圧器40で変圧された交流電力を電力変換して車両内に補助電源として供給する補助電力変換装置80とから構成される。
これらの変圧器40、主電力変換装置70および補助電力変換装置80を備えた電力変換装置のシステムは、車両10の床下に艤装される。さらに、車両10は、車輪11を軸支する台車10Aと、車輪11を回転駆動する推進機構である電動機60を備える。
図2は、実施例1における電力変換装置のシステム構成を示す図である。
同図において、電力変換装置は、変圧器40、主電力変換装置70、および補助電力変換装置80を備える。
変圧器40は、架線20(集電装置30)とレール50との間に接続される一次巻線40zと、一次巻線40zにかかる高圧電圧をそれぞれ降圧する4つの二次巻線40a〜40dとを備える。
主電力変換装置70は、主コンバータ71、接続回路72、および主インバータ73を備える。
主コンバータ71は、4つの二次巻線40a〜40dそれぞれに接続され、交流−直流電力変換を行うコンバータ71a〜71dを備える。ここで、変圧器40と複数のコンバータ71a〜71dとは互いに接近させて一体接続された状態で、車両10の床下に設置される。
接続回路72は、複数のコンバータ71a〜71dの直流出力の端子を電圧加算する方向に直列接続する。この直列接続の中間接続点Cは車両筐体のグラウンド電位GNDに接続される。この中間接続点Cにグラウンド電位GNDを与えることにより、接続回路72は車両筐体に対して正負対称な直流電圧を出力する。
主インバータ73は、コンバータ71a〜71dの4段分の直列電圧±Vmを直流−交流電力変換する。主インバータ73が電力変換した三相交流電力は電動機60を駆動する。駆動する電動機60の台数は複数でもよい。
一方、補助電力変換装置80は、補助インバータ81、およびフィルタ装置82を備える。
補助インバータ81は、コンバータ71b〜71cの2段分の直列電圧±Vaを直流−交流電力変換し、補助用の三相交流電力として出力する。
フィルタ装置82は、補助インバータ81が出力する三相交流から高調波成分を低減する。フィルタ装置82で歪み低減された三相交流電力は、車両10内のコンプレッサーや照明その他の負荷90を駆動する。
なお、主コンバータ71および補助電力変換装置80が動作を開始するための制御電圧は電池等(不図示)から供給される。
図3は、コンバータ71a〜71dに共通する回路構成を示す図である。
同図において、スイッチング素子Q1、Q2は直列接続されてU相を構成する。スイッチング素子Q3、Q4は直列接続されてV相を構成する。
スイッチング素子Q1、Q2の接続点と、スイッチング素子Q3、Q4の接続点とには、交流入力の端子が設けられる。
スイッチング素子Q1、Q3の接続点と、スイッチング素子Q2、Q4の接続点とには、直流出力の端子が設けられる。直流出力の端子には、キャパシタC1が接続される。
なお、コンバータ71b,71cには、補助系統への電流がさらに流れる分だけリップル変動がコンバータ71a,71dよりも大きくなる。そこで、コンバータ71b,71cについては、補助系統へ流れる電流を補う分だけ、コンバータ71a,71dよりもキャパシタC1のキャパシタンスを大きくする。
スイッチング素子Q1〜Q4それぞれに対し、ダイオードD1〜D4が逆並列接続される。なお、スイッチング素子Q1〜Q4がIGBTの場合にはダイオードD1〜D4が必要になるが、スイッチング素子Q1〜Q4がMOSFETの場合はダイオードD1〜D4を接続せずにMOSFETのボディダイオードを使用してもよい。
スイッチング素子Q1〜Q4はMOSFETやIGBTなどの電圧制御型のスイッチング素子や、サイリスタなどの電流制御型のスイッチング素子である。ダイオードD1〜D4はPNダイオードやショットキーバリアダイオードなどである。また、スイッチング素子Q1〜Q4およびダイオードD1〜D4の半導体材料の母材はSi(シリコン)に限らず、Siよりもバンドギャップが広いSiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)などを用いることで、損失を低減して小型化する。
スイッチング素子Q1〜Q4の電圧定格には、コンバータ71a〜71dの直流側電圧の2倍程度の余裕を与える。図2においてコンバータ71a〜71dの各直流電圧が750Vの場合、スイッチング素子Q1〜Q4の電圧定格は1700V程度となる。
スイッチング素子Q1〜Q4は、論理部(不図示)により公知のPWM(Pulse Width Modulation)制御が行われることで、交流電力を直流電力に変換する。
そのPWM制御に起因して、架線20に高調波電流が漏れる。この高調波電流は、架線20を介して外部機器まで流れる恐れがある。そこで、コンバータ71a〜71dそれぞれのPWM制御において、スイッチングのキャリア波形に位相差を設ける。この位相差により、スイッチング周波数を高くすることなく、架線20に生じる高調波電流は相殺ないし低減される。
なお、図3のコンバータ71a〜71dは2レベルの回路構成を一例として挙げたが、架線20の高調波を低減できる公知の3レベルの回路構成でもよい。
図4は、補助インバータ81の回路構成を示す図である。
同図において、スイッチング素子Q5、Q6は、直列接続されて、U相を構成する。
スイッチング素子Q7、Q8は、直列接続されて、V相を構成する。
スイッチング素子Q9、Q10は、直列接続されて、W相を構成する。
スイッチング素子Q5、Q7、Q9の接続点と、スイッチング素子Q6、Q8、Q10の接続点とには、直流入力の端子が設けられる。直流入力の端子には、キャパシタC2が接続される。
スイッチング素子Q5、Q6の接続点には、三相交流のU相の出力端子が設けられる。
スイッチング素子Q7、Q8の接続点には、三相交流のV相の出力端子が設けられる。
スイッチング素子Q9、Q10の接続点には、三相交流のW相の出力端子が設けられる。
これらのスイッチング素子Q5〜Q10それぞれには、ダイオードD5〜D10が逆並列接続される。
なお、スイッチング素子Q5〜Q10がIGBTの場合にはダイオードD5〜D10を接続する必要があるが、スイッチング素子Q5〜Q10がMOSFETの場合はダイオードD5〜D10を接続せずにMOSFETのボディダイオードを使用してもよい。
スイッチング素子Q5〜Q10は、論理部(不図示)によりPWM(Pulse Width Modulation)制御されることで、直流電力を三相交流の電力に変換する。
スイッチング素子Q5〜Q10はMOSFETやIGBTなどの電圧制御型のスイッチング素子や、サイリスタなどの電流制御型のスイッチング素子である。ダイオードD5〜D10はPNダイオードやショットキーバリアダイオードなどである。また、スイッチング素子Q5〜Q10およびダイオードD5〜D10の半導体材料の母材はSi(シリコン)に限らず、Siよりもバンドギャップが広いSiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)などを用いることで、損失を低減して小型化する。
なお、補助インバータ81は一例として2レベルの回路構成を上げたが、交流側の高調波を低減できる公知の3レベルの回路構成でもよい。
(実施例1の効果)
上述した実施例1は、次の効果を奏する。
(1)実施例1では、接続回路72は、複数のコンバータ71a〜71dの直流出力を直列接続して、直流電圧を出力する。この接続回路72により、複数のコンバータ71a〜71dの直列段数に応じて、多様な種類の直列電圧を一括して生成することが可能になる。
(2)実施例1では、接続回路72の直列段数に応じて、電動機60を駆動する主系統の直流電圧±Vm(例えば端子間電圧3000V)と、補助系統の直流電圧±Va(例えば端子間電圧1500V)を一括して生成する。
そのため、主電力変換装置70と補助電力変換装置80とにおいて、変圧器40およびコンバータ71とを共有することが可能になる。
したがって、実施例1は、特許文献1(特に図1)と比較すると、補助電力変換装置に専用に設けられていた変圧器の二次巻線やコンバータが不要になり、これら部品の削減分だけ電力変換装置を小型化および軽量化することが可能になる。
(3)実施例1では、コンバータ71a〜71dは、4段直列により必要な直流電圧(例えば3000V)を生成する。そのため、個々のコンバータ71a〜71dが分担する直流電圧は1/4程度の低い電圧(3000V/4段=750V)になる。
したがって、個々のコンバータ71a〜71dにおいて、スイッチング素子Q1〜Q4やキャパシタC1などに要求される電圧定格が低くなる。その分だけ部品を小型化できるので、コンバータ71a〜71dを小型化および軽量化することが可能になる。
(4)実施例1では、接続回路72は、複数のコンバータ71a〜71dの直列接続の中間接続点Cを車両筐体のグラウンド電位GNDに接続する。そのため、接続回路72はグラウンド電位GNDを中心に正負対称の電圧±Vm(例えば±1500V)を生成する。したがって、対地電圧の最大値は端子間電圧(3000V)の半値Vm(1500V)になり、絶縁設計が容易になる。
(5)実施例1では、個々のコンバータ71a〜71dにおいて、スイッチングのキャリア波形に位相差を設ける。この位相差により、スイッチングに起因して架線20に漏れる不要電流をコンバータ71a〜71dの間に生じるキャリア波形の位相差により相殺ないし低減することが可能になる。
(6)実施例1では、コンバータ71b,71cは、主電力変換装置70および補助電力変換装置80の双方に共用される。一方、コンバータ71a,71dは、主電力変換装置70のみに使用される。そのため、コンバータ71b,71cは共用の分だけ通過する電流が若干大きく、リップル電圧やリップル電流も若干大きくなる。そこで、コンバータ71b,71cでは、コンバータ71a,71dよりもキャパシタC1のキャパシタンスをこの電流の増加分に応じて大きくすることにより、リップル電圧やリップル電流の増加を抑制する。このような回路定数の設定により、コンバータ71b,71cにおける共用の影響を軽減することが可能になる。
(7)実施例1では、変圧器40と複数のコンバータ71a〜71dとは一体接続された状態で、車両10の床下に配置される。仮に、変圧器40と複数のコンバータ71a〜71dとの距離を離した場合、コンバータ71a〜71dの数が多い分だけ配線を大量に引き回す必要があり、配線スペースが大きくなる、配線重量が重くなる、などの問題が生じる。そこで、実施例1では、変圧器40と複数のコンバータ71a〜71dとを互いに接近するよう一体接続することにより、両者間の配線の引き回しを少なくし、配線スペースが小さく、かつ、配線重量を軽量化することが可能になる。
(8)ここで、新幹線の場合について電力容量の具体的な数字を挙げて説明する。
新幹線の場合、1台の主インバータ73で300kWの電動機60を4台駆動するため、主インバータ73の電力容量は1200kW程度となる。一方、補助インバータ81の電力容量は130kW程度である。
主インバータ73と補助インバータ81の双方に電力供給を行う主コンバータ71の電力容量は、その和である1330kW程度となる。この主コンバータ71の電力容量1330kWの内、主インバータ73に使用する電力容量1200kWが9割方を占める。したがって、この主コンバータ71から補助インバータ81にさらに電力供給を行っても、主コンバータ71の電力容量が1割ほど増える程度であり、もともと電力容量に余裕がある主コンバータ71は大型化しない。
さらに、従来の特許文献1において必要であった補助電力変換装置の専用コンバータを削除することが可能になり、部品点数の削減による小型化および軽量化が可能となる。
(9)次に、新幹線の場合について直流電圧の具体的な数字を挙げて説明する。
新幹線の場合、主インバータ73に必要な直流電圧は3000Vであり、と補助インバータ81に必要な直流電圧は1500Vである。
実施例1では、主インバータ73に必要な3000Vを、コンバータ71a〜71dの4段直列で構成するため、1段当たりの直流電圧は750V(=3000V/4段)となる。したがって、補助インバータ81に必要な1500Vも、コンバータ71b,71cの2段直列で賄うことが可能になる。
この場合の4段直列および2段直列は、どちらも偶数の直列段数である。そのため、4段直列および2段直列に共通する中間接続点Cを電気的なグラウンドに接続することにより、どちらも正負対称な直流電圧を出力することが可能になる。その結果、4段直列および2段直列のどちらにおいても対地電圧が下がり、鉄道車両としての絶縁対策が容易になる。
次に、接続回路72に対して、補助の電力系統を新たに増設する実施例について説明する。
図5は、実施例2における電力変換装置のシステム構成を示す図である。
同図において、補助電力変換装置80xが、新たに増設される電力系統である。
この補助電力変換装置80xは、補助インバータ81x、およびフィルタ装置82xを備える。
補助インバータ81xは、コンバータ71bの1段分の電圧(例えば750V)を直流−交流電力変換し、補助用の三相交流電力として出力する。なお、コンバータ71bは、補助インバータ81xの分だけ出力電流が若干増えるため、その分だけコンバータ71bのキャパシタC1のキャパシタンスを若干増やして、コンバータ71bのリップル変動を抑制する。
フィルタ装置82xは、補助インバータ81が出力する三相交流から高調波成分を低減する。フィルタ装置82xで歪み低減された三相交流電力は、車両10内の負荷90xに電力を供給する。
なお、その他の構成および動作は、実施例1と同じため、重複説明を省略する。
(実施例2の効果)
実施例2は、実施例1の効果に加えて、次の効果を奏する。
実施例2では、複数のコンバータ71a〜71dの直列段数1,2,4に応じて、3種類の直流電圧750V、1500V、および3000Vを一括して生成することが可能になる。
なお、図示しないが、複数のコンバータ71a〜71dの直列段数1,2,3,4に応じて、4種類の直流電圧750V、1500V、2250V、および3000Vを一括して生成することも可能である。
このように、3種類以上の電力系統を設けても、主コンバータ71を共用するため、補助の電力系統から専用コンバータを削除することが可能になる。その結果、部品点数の削減による電力変換装置の小型化および軽量化が可能になる。
次に、変圧器40の二次巻線に対して、補助の電力系統を追加する実施例について説明する。
図6は、実施例3における電力変換装置のシステム構成を示す図である。
同図において、補助電力変換装置80yが、新たに増設される電力系統である。
補助電力変換装置80yは、変圧器40の二次巻線40dに接続される補助コンバータ83yと、補助インバータ81yと、フィルタ装置82yを備える。フィルタ装置82yから出力される三相交流電力は負荷90yに供給される。
なお、実施例1と同じ構成については、同じ参照番号を付与して示し、ここでの重複説明を省略する。
実施例3では、二次巻線40dの交流電力を、コンバータ71dと補助コンバータ83yで共用する。そのため、交流−直流変換時のスイッチングが互いに影響しないよう、コンバータ71dおよび補助コンバータ83yのスイッチングを同期させることが好ましい。
(実施例3の効果)
実施例3では、変圧器40の二次巻線40dを、主電力変換装置70と補助電力変換装置80yで共有することにより、電力変換装置のシステム構成を小型化および軽量化することができる。
次に、コンバータを2段直列にする実施例について説明する。
図7は、実施例4における電力変換装置のシステム構成を示す図である。
同図において、電力変換装置は、変圧器40A、主電力変換装置70A、および補助電力変換装置80zを備える。
なお、実施例1と同じ構成については、同じ参照番号を付与して示し、ここでの重複説明を省略する。
変圧器40Aは、架線20(集電装置30)とレール50との間に接続される一次巻線40zと、一次巻線40zにかかる高圧電圧をそれぞれ降圧する2つの二次巻線40e,40fとを備える。
主電力変換装置70Aは、主コンバータ71A、接続回路72A、および主インバータ73を備える。
主コンバータ71Aは、2つの二次巻線40e,40fそれぞれに接続されて交流−直流電力変換を行う複数のコンバータ71e,71fを備える。ここで、変圧器40Aと複数のコンバータ71e,71fとは一体接続された状態で、車両10の床下に配置される。
接続回路72Aは、複数のコンバータ71e,71fの直流出力の端子を電圧加算する方向に直列接続する。この直列接続の中間接続点Cは車両筐体のグラウンド電位GNDに接続される。この中間接続点Cにグラウンド電位GNDを与えることにより、接続回路72は車両筐体に対して正負対称な直流電圧±Vmを出力する。
主インバータ73は、コンバータ71e,71fの2段分の直列電圧±Vmを直流−交流電力変換する。主インバータ73が電力変換した三相交流電力は電動機60を駆動する。駆動する電動機60の台数は複数でもよい。
一方、補助電力変換装置80zは、補助インバータ81z、およびフィルタ装置82zを備える。
補助インバータ81zは、コンバータ71eの1段分の正の直列電圧Vmを直流−交流電力変換し、補助用の三相交流電力として出力する。
フィルタ装置82zは、補助インバータ81zが出力する三相交流から高調波成分を低減する。フィルタ装置82zで歪み低減された三相交流電力は、車両10内のコンプレッサーや照明その他の負荷90を駆動する。
なお、中間接続点Cをグラウンド電位GNDに接続せずに、変圧器40Aの二次側以降を電圧的にフローティング状態としてもよい。
(実施例4の効果)
実施例4は、実施例1の効果に加えて、次の効果を奏する。
実施例4では、2つの二次巻線40e,40fと、2つのコンバータ71e,71fとを備える。そのため、実施例1に比べても部品点数が少なく、配線数も少ない。そのため、電力変換装置のシステムを小型化および軽量化することが可能になる。
[実施形態の補足事項]
なお、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例1〜4は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を組み合わせることも可能である。
さらに、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10…車両、10A…台車、11…車輪、20…架線、30…集電装置、40…変圧器、40A…変圧器、40a〜40d…二次巻線、40e〜40f…二次巻線、40z…一次巻線、50…レール、60…電動機、70…主電力変換装置、70A…主電力変換装置、71…主コンバータ、71A…主コンバータ、71a〜71d…コンバータ、71e〜71f…コンバータ、72…接続回路、72A…接続回路、73…主インバータ、80…補助電力変換装置、80x…補助電力変換装置、80y…補助電力変換装置、80z…補助電力変換装置、81…補助インバータ、81x…補助インバータ、81y…補助インバータ、81z…補助インバータ、82…フィルタ装置、82x…フィルタ装置、82y…フィルタ装置、82z…フィルタ装置、83y…補助コンバータ、90…負荷、90x…負荷、90y…負荷、C…中間接続点、C1…キャパシタ、C2…キャパシタ、D1〜D4…ダイオード、D5〜D10…ダイオード、Q1〜Q4…スイッチング素子、Q5〜Q10…スイッチング素子

Claims (12)

  1. 入力される交流電流を流す一次巻線と、複数の二次巻線とを有する変圧器と、
    前記変圧器の二次巻線それぞれに接続され、交流−直流電力変換を行う複数のコンバータと、
    複数の前記コンバータの直流出力を直列接続して、直流電圧を出力する接続回路と、
    前記接続回路により生成された前記直流電圧を直流−交流電力変換し、交流電力を出力するインバータと、
    を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記接続回路は、前記コンバータの複数の直列段数に応じて複数の前記直流電圧を出力し、
    前記インバータは、複数の前記直流電圧をそれぞれ直流−交流電力変換する複数のインバータであり、
    複数の前記インバータによって、複数系統の交流電力を出力する
    ことを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    複数の前記コンバータの一つと、前記二次巻線の一つを共有し、交流−直流電力変換を行う補助コンバータと、
    前記補助コンバータが出力する直流電力を直流−交流電力変換し、補助系統の交流電力を出力する補助インバータと、
    を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置において、
    前記接続回路は、複数の前記コンバータの直列接続の中間接続点を電気的なグラウンドに接続する
    ことを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置において、
    複数の前記コンバータは2レベル回路または3レベル回路である
    ことを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置において、
    複数の前記コンバータは、スイッチングのキャリア波形の位相が異なる
    ことを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置において、
    直列接続される複数の前記コンバータの一部は、直流出力に備えるキャパシタのキャパシタンスが異なる
    ことを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置において、
    前記インバータは2レベル回路または3レベル回路である
    ことを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力変換装置において、
    前記電力変換装置に搭載されるスイッチング素子は、シリコン又はシリコンより大きいバンドギャップを有する半導体材料を母材とする
    ことを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の電力変換装置において、
    前記電力変換装置に搭載されるスイッチング素子はMOSFET又はIGBTの電圧駆動型素子である
    ことを特徴とする電力変換装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載された電力変換装置と、
    前記電力変換装置が変換出力する交流電力を動力源とする推進機構と、
    を備えたことを特徴とする鉄道車両。
  12. 請求項11に記載の鉄道車両の生産方法であって、
    前記変圧器と複数の前記コンバータとを一体接続した状態で、前記鉄道車両に設置する
    ことを特徴とする鉄道車両の生産方法。
JP2019071791A 2019-04-04 2019-04-04 電力変換装置、鉄道車両、および鉄道車両の生産方法 Pending JP2020171156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071791A JP2020171156A (ja) 2019-04-04 2019-04-04 電力変換装置、鉄道車両、および鉄道車両の生産方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071791A JP2020171156A (ja) 2019-04-04 2019-04-04 電力変換装置、鉄道車両、および鉄道車両の生産方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020171156A true JP2020171156A (ja) 2020-10-15

Family

ID=72746405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019071791A Pending JP2020171156A (ja) 2019-04-04 2019-04-04 電力変換装置、鉄道車両、および鉄道車両の生産方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020171156A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022190949A (ja) * 2021-06-15 2022-12-27 株式会社日立製作所 鉄道車両用の駆動システムおよび該駆動システムの設置方法
WO2023050517A1 (zh) * 2021-09-30 2023-04-06 株洲中车时代电气股份有限公司 储能式牵引系统及其控制方法和轨道交通工具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08182282A (ja) * 1994-12-27 1996-07-12 Railway Technical Res Inst 車両用永久磁石励磁同期電動機
JP2008278577A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Toshiba Corp 鉄道車両駆動制御システム
JP2015084621A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 株式会社東芝 電気機関車の電力変換装置
JP2017225280A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 東海旅客鉄道株式会社 電力変換システム
JP2019009907A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 株式会社日立製作所 電力変換装置および電力変換装置を備えた電気車

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08182282A (ja) * 1994-12-27 1996-07-12 Railway Technical Res Inst 車両用永久磁石励磁同期電動機
JP2008278577A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Toshiba Corp 鉄道車両駆動制御システム
JP2015084621A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 株式会社東芝 電気機関車の電力変換装置
JP2017225280A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 東海旅客鉄道株式会社 電力変換システム
JP2019009907A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 株式会社日立製作所 電力変換装置および電力変換装置を備えた電気車

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022190949A (ja) * 2021-06-15 2022-12-27 株式会社日立製作所 鉄道車両用の駆動システムおよび該駆動システムの設置方法
JP7637573B2 (ja) 2021-06-15 2025-02-28 株式会社日立製作所 鉄道車両用の駆動システムおよび該駆動システムの設置方法
WO2023050517A1 (zh) * 2021-09-30 2023-04-06 株洲中车时代电气股份有限公司 储能式牵引系统及其控制方法和轨道交通工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7102901B2 (en) Medium frequency energy supply for rail vehicles
JP5754597B2 (ja) 航空機エンジンを始動させるための電気システム
CN111602329B (zh) 变流器部件和这种变流器部件的半导体模块
KR101387515B1 (ko) 파워 반도체 모듈, 전력 변환 장치, 및 철도 차량
WO2011033698A1 (ja) 電力変換装置
CN100404304C (zh) 用于铁路车辆的多电压电源
JP5783969B2 (ja) 多電源用鉄道車両の車両駆動装置
CN101395029A (zh) 具有永磁同步发电机的柴油电力驱动系统
US11018572B2 (en) Inverter with intermediate circuit capacitor cascade and DC-side common-mode and differential-mode filters
JPH10234186A (ja) 鉄道車両用駆動システム及びその制御方法
US20220052599A1 (en) Circuit device for reducing common-mode interference of a power converter
JP2020171156A (ja) 電力変換装置、鉄道車両、および鉄道車両の生産方法
EP2629413A1 (en) Supply of electric power within in a track-bound electric vehicle by means of modular multilevel converters
JP2020039221A (ja) 電力変換装置及び電気車
JP3171551B2 (ja) 高電圧出力電力変換装置
CN111835215A (zh) 转换器电路、电力转换系统以及电动机驱动装置
JPH11113257A (ja) 交流双方向スイッチ形回路を用いた直列形電力系統補償装置
JP4069460B2 (ja) 直列多重3相pwmサイクロコンバータ
WO2021149707A1 (ja) 電力変換装置および変電所用電源装置
Sepetci et al. Design and simulation of a high power quality regenerative PWM rectifier system for 1 MW electric locomotives
CN112219347B (zh) 电力变换装置以及电力变换方法
US20210167683A1 (en) Voltage Supply Device having an Intermediate Circuit, A Power Converter and Braking Chopper
CN113411005B (zh) 车辆、特别是轨道车辆
KR102448486B1 (ko) 교직겸용 전기철도차량을 위한 보조전원 공급용 전력변환장치 및 보조전원 공급방법
US20240120799A1 (en) Multi-part inverter for electrical machine with multiple winding systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230307