[go: up one dir, main page]

JP2020169954A - 圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ - Google Patents

圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2020169954A
JP2020169954A JP2019072817A JP2019072817A JP2020169954A JP 2020169954 A JP2020169954 A JP 2020169954A JP 2019072817 A JP2019072817 A JP 2019072817A JP 2019072817 A JP2019072817 A JP 2019072817A JP 2020169954 A JP2020169954 A JP 2020169954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
pressure
pressure detection
detection unit
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019072817A
Other languages
English (en)
Inventor
志村 智紀
Tomonori Shimura
智紀 志村
元桐 向井
Gento Mukai
元桐 向井
倫久 青山
Tsunehisa Aoyama
倫久 青山
葉子 田村
Yoko Tamura
葉子 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2019072817A priority Critical patent/JP2020169954A/ja
Publication of JP2020169954A publication Critical patent/JP2020169954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Sensors (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

【課題】セラミックス製のベースを用いた場合でも、製造コストを抑制できる圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサを提供する。【解決手段】圧力検出ユニットは、円板状であるセラミックス製のベース110と、前記ベース110よりも軸線長が長い金属製の円筒部材140と、前記円筒部材140の一端と溶接により接合された金属製の受け部材120と、前記円筒部材140と前記受け部材120との間に挟まれたダイアフラム130と、前記ベース110と前記ダイアフラム130との間に形成された受圧空間内S1において、前記ベース110に取り付けられた圧力検出装置150と、を有し、前記円筒部材140の内周面と前記ベース110の外周面とが、ロウ付けにより接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサに関する。
ダイアフラムで区画されてオイルが封入された受圧室内に半導体型圧力検出装置を収容した液封入式の圧力センサは、冷凍冷蔵装置や空調装置に装備されて冷媒圧力の検知に使用され、また自動車の燃料供給装置に装備されて燃料圧力の検知などに使用されている。
そして、上述のような圧力センサにおける半導体型圧力検出装置は、上記受圧室内に配置され、受圧空間内の圧力変化を電気信号に変換し、中継基板及びリード線等を介して外部に出力する機能を有している。
また、従来の圧力センサにおいては、通常、ベースの内面側の中央部に半導体型圧力検出装置を取り付けた後に、当該ベース、ダイアフラム及び受け部材を重ね合わせて周溶接して一体化することにより、圧力検出部が構成されている(特許文献1参照)。
特開2015−206602号公報
ところで、特許文献1で用いられている各部材は、それぞれステンレス鋼などの金属材料で形成されている。したがって、ベースに取り付けられた半導体型圧力検出装置は、上記周溶接を行う際の熱履歴でベースに膨張あるいは収縮による歪みを検出対象の圧力変動として検出してしまうという問題がある。
そこで、ステンレス鋼などを用いる代わりにベースをセラミックス製として、ベースの歪みを解消することが行われている。
一方、半導体型圧力検出装置が設けられる空間には、絶縁性媒質が充填されているが、その帯電を抑制するために該空間の容積を広げるなどの対策が取られることがある。そのため、ベースに複雑な形状を持たせることも対策も検討されているが、セラミックスは一般的に加工難易度が高い部材であることから、製造コストの増大が懸念されている。
そこで本発明は、セラミックス製のベースを用いた場合でも、製造コストを抑制できる圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による圧力検出ユニットは、
板状であるセラミックス製のベースと、
前記ベースよりも軸線長が長い金属製の筒状部材と、
前記筒状部材の一端側と溶接により接合された金属製の受け部材と、
前記筒状部材と前記受け部材との間に挟まれたダイアフラムと、
前記ベースと前記ダイアフラムとの間に形成された受圧空間内において、前記ベースに取り付けられた圧力検出装置と、を有し、
前記筒状部材の内周面と前記ベースの外周面との当接部分が、ロウ付けにより接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、セラミックス製のベースを用いた場合でも、製造コストを抑制できる圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる圧力検出ユニットを含む圧力センサの断面図である。 図2は、図1のA−A線における断面を上面視した図である。 図3は、本発明の第2の実施形態にかかる圧力検出ユニットを含む圧力センサの断面図である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる圧力検出ユニットを含む圧力センサの断面図を示し、図2は、図1のA−A線における断面を上面視した図である。
圧力検出ユニット100は、セラミックスからなるベース110と、ベース110よりも長い軸線長を有する円筒部材140(筒状部材)と、当該ベース110に対向する受け部材120と、円筒部材140と受け部材120との間に挟まれたダイアフラム130と、を含む。
ベース110は、円板状のベース本体111を備え、ベース本体111の下面中央に環状凹部112が形成されている。なお、環状凹部112に替えて正方形、矩形状もしくは多角状等の凹部としてもよい。
ベース110を構成するセラミックス材料としては、例えば、アルミナやアルミナジルコニア等を用いることができる。
円筒部材140は、円筒部141と、円筒部141の上端において径方向内側に突出した鍔部142とを連設した形状を有する。円筒部材140は、マルテンサイト系ステンレス鋼またはフェライト系ステンレス鋼により中空円筒状に形成された部材である。円筒部材140には、アルミニウムを含まないステンレス鋼が用いられているので、後述するロウ付けによって、ベースの突出部とのロウ付け面にアルミ酸化物が析出して接合強度が低下することがない。
ベース110の下面とダイアフラム130との間には、密閉された受圧空間S1が形成され、ここにオイル等の絶縁性の液状媒質が充填される。また、受圧空間S1に面した環状凹部112には、後述する半導体型圧力検出装置150が取り付けられている。なお、円筒部材140(筒状部材)やベース110は、断面形状は円形状に限定されず、例えば、円筒部材を多角形の筒状部材とし、ベースを断面多角形の部材で構成してもよい。ただし、円筒部材140(筒状部材)やベース110を単純な円板状とすることで、製造コストを低減できる。
図2に示すように、ベース110における上記半導体型圧力検出装置150の周囲位置には、3本の端子ピン160、162、164が挿入される3つの貫通穴116が形成されている。
3本の端子ピン160、162、164は、それぞれベース110に設けた貫通穴116に挿通されることでベース110を貫通するとともに、その下端が上記半導体型圧力検出装置150と電気的に接続される。
図1において、受け部材120は、例えばステンレス鋼板等の金属材料から形成され、中央部が凹むようにプレス成形された皿状の部材であり、円形底部121と、円形底部121の外縁から上方に延在する円錐部122と、円錐部122の外縁から水平に延在するフランジ部123とを有する。
円形底部121の中央には、後述する流体流入管を取り付ける開口部124が形成されており、フランジ部123の上面には、ダイアフラム130が接合されている。このような構造により、受け部材120とダイアフラム130との間には、検出対象である流体が流入する加圧空間S2が形成される。
ダイアフラム130は、例えばステンレス鋼等の金属材料からなる円板状の薄板部材である。
半導体型圧力検出装置150は、ベース110の中央部に接着等によりダイボンディングされる。本実施形態における半導体型圧力検出装置150は、ガラス製の支持基板152とそれに接合された圧力検出素子(半導体チップ)154とを有してなる。
圧力検出素子154は、図示を省略するが、表面に例えば8つのボンディングパッド(電極)を備えている。そのうち3つのボンディングパッドは、出力信号用の電源入力パッド、アースパッド及び信号出力用パッドであり、残る5つは信号調整用パッドである。
<圧力検出ユニット100の組立工程>
圧力検出ユニット100を組み立てる工程を、以下に説明する。まずベース110に形成された貫通穴116に、アース用の端子ピン160、電源入力用の端子ピン162及び信号出力用の端子ピン164をそれぞれ挿通し、3本の端子ピン160、162、164と、ベース110とをロウ付けすることにより接合固定する。
具体的には、ベース110に形成された貫通穴116と端子ピン160、162、164との間に、それぞれ銀ロウ等のロウ材を介在させた状態で所定の温度に加熱することにより、ベース110のセラミックスと端子ピン160、162、164の金属とをロウ付けする。
ベース110と円筒部材140との接合は、円筒部材140の円筒部141の内周面及び鍔部142の下面に、当接部分であるベース110の外周面及び端面をロウ付けすることで行う。具体的には、ベース110と円筒部材140との接触面間に、例えば銀ロウ等のロウ材を介在させた状態で所定の温度に加熱することにより、ベース110のセラミックス材料と円筒部材140の金属材料との間に全周でロウ付け部Bを形成する。ベース110と円筒部材140とのロウ付けの加熱は、端子ピン160、162、164のロウ付けと同じ工程で行われる。
なお、ロウ付け作業を行う前に、ベース110のロウ材と接触する面に予めメタライズ層(例えばMo−Mn層等又はタングステン層を主成分とする)を形成しておくことにより、セラミックス材料とロウ材との接合性を高めることができる。
続いて、ベース110の中央部に、半導体型圧力検出装置150をダイボンディングする。その後、半導体型圧力検出装置150のアースパッド、電源入力パッド及び信号出力用パッドと、3本の端子ピン160、162、164の一端とを、それぞれボンディングワイヤ166を介して電気的に接続する。
更に、ベース110内に露出した半導体型圧力検出装置150の圧力検出素子154における上述した8つのパッドに、それぞれ通電用のプローブを接触させ、圧力検出素子154の温度補正作業(トリミング作業)を行う。
ここでは、基準となる温度(例えば室温)下で圧力検出素子154に荷重(圧力)を負荷した状態で、信号出力用パッドあるいは調整用パッドから出力される出力値を読み取り、所定の圧力と出力との相関を取得して補正係数(補正関数)を設定する。
次に、受け部材120と円筒部材140との間にダイアフラム130を挟み込み、ベース110とダイアフラム130との間に形成される受圧空間S1に液状媒質を充填した状態で、受け部材120と円筒部材140との重ね合わせ部を、外周方向からレーザー光を照射して相対的に回転させ、連続的に周溶接し溶接部Wを形成して一体化する。これにより、受け部材120とダイアフラム130と円筒部材140とが一体化されて受圧構造体(圧力検出ユニット100)を構成する。
尚、周溶接の手法として、レーザー溶接に限られず、アーク溶接等の溶融溶接、あるいはシーム溶接等の抵抗溶接を適用することが可能であるが、溶接によるひずみの低減等を考慮すれば、入熱の小さいレーザー溶接や電子ビーム溶接等を適用することが好ましい。また、本実施形態では、円筒部材140の下端面(ベースから離れる方向の端部)を平面とし、その下端面と受け部材120の外縁上面とを溶接しているが、これらの部材の間にダイアフラムを挟んで溶接できる形状であれば、円筒部材の下端面や受け部材120の外縁上面をテーパ形状もしくは段差形状としてもよい。
溶接部Wは、円筒部材140とベース110とのロウ付け部Bに対して圧力検出ユニット100の軸線Oに沿った方向に偏位している。すなわち、溶接部Wをロウ付け部Bから遠ざけることで、溶接時の熱の影響がロウ付け部Bに及ぶことを抑制できる。
本実施の形態によれば、ベース110を円筒部材140により保持しているので、円筒部材140の軸線長を調整することで、受圧空間S1の設計の自由度が高まる。特に、受圧空間S1の容積は、例えば受圧空間S1内で帯電が生じた場合など、半導体型圧力検出装置150への影響を抑制する上では重要なファクターとなるため、任意に容積を選定できると好ましい。
<圧力センサ>
圧力センサ1は、本実施形態による圧力検出ユニット100と、当該圧力検出ユニット100に取り付けられる円筒形状のケース10と、上記圧力検出ユニット100から突出する3本の端子ピン(160のみ図示)の一端が取り付けられる中継基板20と、中継基板20に取り付けられるコネクタ22と、コネクタ22に接続されて外部の機器との間で電気信号等を送受するリード線24と、圧力検出ユニット100の受け部材120に取り付けられる流体流入管30と、を含む。受け部材120と流体流入管30とで、本体BDを構成する。
ケース10は、大径部12と小径部14とを含む段付きの円筒形状を有する部材である。大径部12が上記圧力検出ユニット100の外周部を囲繞する態様で、圧力検出ユニット100にベース110側から取り付けられ、ケース10はベース110に接しない。
ケース10の内側には、ベース110を底面とする内部空間S3が形成されており、当該内部空間S3には、後述する中継基板20とコネクタ22とが収容されている。
ケース10の内側に形成された内部空間S3には樹脂R1が充填され、固化されており、大径部12の開口端側にも圧力検出ユニット100を覆う態様で樹脂R2が充填され、固化されている。
これらの樹脂R1及びR2は、ケース10の内部に水分等が入り込むのを防止し、中継基板20などの電気部品を保護する。
中継基板20は、ベーク基板やガラスエポキシ基板、セラミックス基板あるいはフレキシブル基板として形成され、その中央部にコネクタ22の一端が取り付けられており、当該コネクタ22の取付位置の周囲にビア電極及び金属配線層(図示せず)を有する。
コネクタ22は、一端が中継基板20に取り付けられるとともに、他端にはケース10の外部に延びるリード線24が取り付けられる。
また、中継基板20のビア電極には、圧力検出ユニット100のベース110から突出する3本の端子ピン(160のみ図示)の一端がそれぞれ貫通して固着されている。このとき、3本の端子ピンは、ビア電極と例えばハンダ付け等で電気的に固着接続される。
流体流入管30は、例えば銅合金やアルミ合金等の金属材料からなる管状部材であって、その上端が、受け部材120の開口部124にロウ付けにより接合されている。
<圧力センサの組立工程>
圧力センサ1を組み立てる際には、まず圧力検出ユニット100のベース110から突出する3本の端子ピンの一端に、コネクタ22を取り付けた中継基板20を固着する。
続いて、リード線24を大径部12から挿入し小径部14を通して外部へと抜けるようにしつつ、圧力検出ユニット100をケース10の大径部12に挿入する。
その後、大径部12側の開口端から樹脂R2を充填し、固化して圧力検出ユニット100をケース10内に固定する。同様に、ケース10の小径部14側の開口部から樹脂R1を充填し、固化して内部空間S3を封止する。
(圧力センサの動作)
圧力センサ1において、流体流入管30に導入される圧力検出対象の流体は、圧力検出ユニット100の加圧空間S2に入り、その圧力でダイアフラム130を変形させる。
ダイアフラム130が変形すると、受圧空間S1内の液状媒質が加圧され、ダイアフラム130を変形させた圧力が半導体型圧力検出装置150の圧力検出素子154に伝達される。
圧力検出素子154は、上記伝達された圧力の変動を検知して電気信号に変換し、信号出力用の端子ピン164を介して電気信号を中継基板20に出力する。
そして、上記電気信号は中継基板20の配線層に伝達され、さらにコネクタ22及びリード線24を介して外部の機器に出力される。
これらの構成を備えることにより、本発明の一実施例による圧力検出ユニット100及びこれを適用した圧力センサ1は、半導体型圧力検出装置150を取り付けるベース110を線膨張係数の小さいセラミックス材料で形成したため、圧力検出ユニット100の組立製造時や圧力センサ1の使用温度環境の変化等によりベース110が膨張あるいは収縮することを抑制できる。
また、ベース110を線膨張係数の小さいセラミックス材料で形成したことにより、従来の金属材料でベースを形成したものに比べて、高温あるいは低温の厳しい使用環境に晒された場合であってもベース110の形状や寸法の変動が小さくなるため、半導体型圧力検出装置150の温度環境による検出精度の低下を抑制することができる。
そして、ベース110をセラミックス材料で形成したことにより、従来型の圧力検出ユニットでベースに端子ピンを埋め込む際に用いられたガラス製のハーメチックシールをロウ付け部で代替できる。
本実施の形態によれば、ベース110に取り付ける端子ピン160、162、164を3本のみとしており、調整ピンを設けないことにより耐ノイズ性が向上している。さらに、本実施の形態によれば、端子ピン160、162、164とケース10との間に、絶縁性に優れたセラミックス製のベース110を配置することで、沿面距離を稼ぐことができ、さらに耐ノイズ性が向上している。
さらに、本実施形態による圧力検出ユニット100及びこれを適用した圧力センサ1は、予め受け部材120と円筒部材140との間にダイアフラム130を挟んで一体化した受圧構造体を形成し、当該受圧構造体の円筒部材140にベース110を接合する構造としたため、ダイアフラム130を受け部材120及び円筒部材140で補強することができる。
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態にかかる圧力検出ユニットを含む圧力センサ断面図である。なお、上述した実施形態と同様である構成については、同じ符号を付して重複説明を省略もしくは簡略化する。
圧力検出ユニット100Aは、セラミックスからなるベース110と、ベース110を保持する円筒部材140Aと、当該ベース110に対向する受け部材120Aと、円筒部材140Aと受け部材120Aとの間に挟まれたダイアフラム130と、本体180とを含む。
ベース110は、円板状のベース本体111を備え、ベース本体111の下面中央に環状凹部112が形成されている。ベース110を構成するセラミックス材料は、上述した実施形態と同様である。
円筒部材140Aは、円筒部141Aと、円筒部141Aの上端において径方向内側に突出した鍔部142Aとを連設した形状を有する。円筒部141Aの外周には、周溝143が形成されており、その内部にO−リングORが配置されている。円筒部材140Aを構成するセラミックス材料は、上述した実施形態と同様である。なお、鍔部142Aの位置は円筒部141Aの上端に限定されず、円筒部141Aの上側の内壁に鍔部142Aが設けられる形状でもよい。
ベース110の下面とダイアフラム130との間には、密閉された受圧空間S1が形成され、ここにオイル等の絶縁性の液状媒質が充填される。また、ベース本体111の受圧空間S1側の環状凹部112には、上述した実施形態と同様の半導体型圧力検出装置150が取り付けられている。
ベース110における上記半導体型圧力検出装置150の周囲位置には、3本(図3では2本のみ図示)の端子ピン162、164が挿入される3つの貫通穴116が形成されている。
3本の端子ピン162、164は、それぞれベース110に設けた貫通穴116に挿通されることでベース110を貫通するとともに、その下端が上記半導体型圧力検出装置150と電気的に接続される。
受け部材120Aは、例えばステンレス鋼板等の金属材料から形成された環状の部材である。
受け部材120Aの上面には、後述するようにして、ダイアフラム130が接合されている。このような構造により、受け部材120Aとダイアフラム130との間には、検出対象である流体が流入する加圧空間S2が形成される。
ダイアフラム130は、例えばステンレス鋼等の金属材料からなる円板状の薄板部材である。
本体180は、アルミニウム等の金属材料からなる管状部材であり、中空の大円筒部181と、大円筒部181の下端に接合する中円柱部182と、中円柱部182の下端に接合する小円柱部183と、を有する。大円筒部181の上端は、薄肉部(カシメ部)184となっている。
大円筒部181の内側には、円筒状の内周面181aと、円形の底面181bとが形成されている。さらに、中円柱部182及び小円柱部183の内部には、軸線Oに沿った貫通穴188が形成されており、底面181bにて開口している。
半導体型圧力検出装置150は、上述した実施形態と同様の構成を有し、同様にベース110に取り付けられている。
<圧力検出ユニット100Aの組立工程>
圧力検出ユニット100Aを組み立てる工程を、以下に説明する。まず上述した実施形態と同様に、ベース110に形成された貫通穴116に、アース用の端子ピン(不図示)、電源入力用の端子ピン162及び信号出力用の端子ピン164をそれぞれ挿通し、3本の端子ピン162、164と、ベース110とをロウ付けすることにより接合固定する。
ベース110と円筒部材140Aとの接合は、円筒部材140Aの円筒部141Aの内周面及び鍔部142Aの下面に、ベース110の外周面及び端面をロウ付けすることで行う。具体的には、ベース110と円筒部材140Aとの接触面間に、例えば銀ロウ等のロウ材を介在させた状態で所定の温度に加熱することにより、ベース110のセラミックス材料と円筒部材140Aの金属材料との間に全周でロウ付け部Bを形成する。ベース110と円筒部材140Aとのロウ付けの加熱は、端子ピン162、164のロウ付けと同じ工程で行われる。
続いて、ベース110の中央部に、半導体型圧力検出装置150をダイボンディングする。その後、半導体型圧力検出装置150のアースパッド、電源入力パッド及び信号出力用パッドと、3本の端子ピン162、164の一端とを、それぞれボンディングワイヤ166を介して電気的に接続する。
更に、ベース110内に露出した半導体型圧力検出装置150の圧力検出素子154における上述した8つのパッドに、それぞれ通電用のプローブを接触させ、上述の実施形態と同様に、圧力検出素子154の温度補正作業(トリミング作業)を行う。
更に、受け部材120Aの上面と円筒部材140Aの下端との間にダイアフラム130を挟み込み、ベース110とダイアフラム130との間に形成される受圧空間S1に液状媒質を充填した状態で、受け部材120Aと円筒部材140Aとの重ね合わせ部を、外周方向からレーザー光を照射して相対的に回転させ、連続的に周溶接(溶接部Wを形成)して一体化する。これにより、ベース110と受け部材120Aとダイアフラム130と円筒部材140Aとが一体化されて受圧構造体Sを構成する。
溶接部Wは、円筒部材140Aとベース110とのロウ付け部Bに対して圧力検出ユニット100Aの軸線Oに沿った方向に偏位している。すなわち、溶接部Wをロウ付け部Bから遠ざけることで、溶接時の熱の影響がロウ付け部Bに及ぶことを抑制できる。
次に、円筒部材140Aの周溝143にO−リングORを配置して、受圧構造体Sを受け部材120A側から本体180の大円筒部181内に挿入し、受け部材120Aの下面を本体180の底面181bに当接させる。このとき、O−リングORが内周面181aに圧縮した状態で当接し、円筒部材140Aと本体180との間をシールする。これにより圧力検出ユニット100Aが形成される。ベース110は本体180に接しない。
<圧力センサ>
図3に示すように、圧力センサ1Aは、本実施形態による圧力検出ユニット100Aと、上記圧力検出ユニット100Aから突出する3本の端子ピン(162、164のみ図示)の一端が取り付けられるフレキシブルプリント基板20Aと、フレキシブルプリント基板20Aに取り付けられるターミナルピン22Aと、ターミナルピン22Aをインサート成形してなる樹脂製のケース(雄コネクタ)190と、を含む。不図示の雌コネクタをケース190に嵌合させることで、圧力検出ユニット100Aで検出した信号を、ターミナルピン22Aを介して外部に出力できるようになっている。
ケース190は、下部中空筒部191と、上部中空筒部192とを有し、下部中空筒部191の下面にフレキシブルプリント基板20Aの一端が取り付けられている。フレキシブルプリント基板20Aの他端は、圧力検出ユニット100Aの3本の端子ピン(162、164のみ図示)と電気的に接続されている。
本体180の小円柱部183は、圧力検出対象の流体が流れる配管(不図示)に接続される。
<圧力センサの組立工程>
圧力センサ1Aを組み立てる際には、まず圧力検出ユニット100Aのベース110から突出する3本の端子ピンの一端に、ケース190に取り付けられたフレキシブルプリント基板20Aの各配線を、はんだ付け等で電気的に接続する。
続いて、本体180を不図示の治具にセットして、ケース190を圧力検出ユニット100Aに接近させ、下部中空筒部191の下端193を、円筒部材140Aの上面に突き当てる。
その後、薄肉部184を内方に全周(または等間隔に6か所)にわたってカシメる(塑性変形させる)。塑性変形した薄肉部184がケース190の下部中空筒部191の上端外周に当接することで、圧力検出ユニット100Aからケース190が分離することが防止される。カシメによって、ケース190が本体180に固定される。
このように、圧力検出ユニット100Aの本体180の上端をカシメるのみで、ケース190と結合できるため、製造設備が簡素化され、また工数低減を図れる。
また、本体180の上端をカシメる際に、ケース190から圧力検出ユニット100Aに軸線方向の押圧力が付与される。本実施形態によれば、かかる付勢力はケース190の下部中空筒部191、円筒部材140A、受け部材120Aを介して、本体180の段部185へと伝達される。しかし、ベース110は、円筒部材140Aにロウ付けされており、カシメ時に生じた力の伝達経路上にない。このため、組立て時にベース110に過大な応力が付与されることが抑制され、不測の部品損傷などを回避できる。
圧力センサ1Aにおいて、本体180の小円柱部183内の貫通穴188に導入される圧力検出対象の流体は、圧力検出ユニット100Aの加圧空間S2に入り、その圧力でダイアフラム130を変形させる。この時、本体180と円筒部材140Aとの間に、O−リングORが配置されているので、本体180と円筒部材140Aとの間で流体漏れが生ずることを回避できる。
ダイアフラム130が変形すると、受圧空間S1内の液状媒質が加圧され、ダイアフラム130を変形させた圧力が半導体型圧力検出装置150の圧力検出素子154に伝達される。
圧力検出素子154は、上記伝達された圧力の変動を検知して電気信号に変換し、信号出力用の端子ピン164を介して電気信号をフレキシブルプリント基板20Aに出力する。
そして、上記電気信号はターミナルピン22A及び不図示の雌コネクタを介して、外部の機器に出力される。
なお、本発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、種々の改変を施すことができる。
1、1A 圧力センサ
100、100A 圧力検出ユニット
110 ベース
120、120A 受け部材
130 ダイアフラム
140、140A 円筒部材
150 半導体型圧力検出装置
152 支持基板
154 圧力検出素子
160 アース用の端子ピン
162 電源入力用の端子ピン
164 信号出力用の端子ピン
166 ボンディングワイヤ
BD、180 本体
10、190 ケース

Claims (5)

  1. 板状であるセラミックス製のベースと、
    前記ベースよりも軸線長が長い金属製の筒状部材と、
    前記筒状部材の一端側と溶接により接合された金属製の受け部材と、
    前記筒状部材と前記受け部材との間に挟まれたダイアフラムと、
    前記ベースと前記ダイアフラムとの間に形成された受圧空間内において、前記ベースに取り付けられた圧力検出装置と、を有し、
    前記筒状部材の内周面と前記ベースの外周面との当接部分が、ロウ付けにより接合されている、
    ことを特徴とする圧力検出ユニット。
  2. 前記筒状部材は、径方向内側に突出する鍔部を他端側に有し、前記鍔部が前記ベースの軸線方向端面に当接する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力検出ユニット。
  3. 前記鍔部と前記ベースの軸線方向端面との当接部分が、ロウ付けにより接合されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の圧力検出ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧力検出ユニットと、本体と、前記圧力検出ユニットを収容するケースとを有し、
    前記受け部材が前記本体の一部を構成し、前記円筒部材は前記ケースに保持され、前記ベースは前記ケースに接していない、
    ことを特徴とする圧力センサ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧力検出ユニットと、前記圧力検出ユニットを収容する本体と、ケースとを有し、
    前記筒状部材は前記本体に保持され、前記ベースは前記本体に接しておらず、
    前記ケースが前記本体に当接した状態で、前記本体の一部が前記ケースに対してカシメられている、
    ことを特徴とする圧力センサ。

JP2019072817A 2019-04-05 2019-04-05 圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ Pending JP2020169954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019072817A JP2020169954A (ja) 2019-04-05 2019-04-05 圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019072817A JP2020169954A (ja) 2019-04-05 2019-04-05 圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020169954A true JP2020169954A (ja) 2020-10-15

Family

ID=72747074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019072817A Pending JP2020169954A (ja) 2019-04-05 2019-04-05 圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020169954A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6624966B2 (ja) 圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ
US6550337B1 (en) Isolation technique for pressure sensing structure
US10260978B2 (en) Pressure detection unit and pressure sensor using the same
US10260979B2 (en) Pressure detection unit, pressure sensor using the same, and method of manufacturing pressure detection unit
JP2003302300A (ja) 圧力センサ
JP4027655B2 (ja) 圧力センサ装置
US20200011754A1 (en) Pressure detection unit and pressure sensor using same
JP2014173995A (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP7291948B2 (ja) 圧力センサ
JP2020169954A (ja) 圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ
CN111936835B (zh) 压力传感器
JP6628261B1 (ja) 圧力検出ユニット、これを用いた圧力センサ及び圧力検出ユニットの製造方法
JP5931004B2 (ja) 物理量測定センサ
JP2020008396A (ja) 圧力センサ
JP6688512B2 (ja) 圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ
JP2020060384A (ja) 圧力検出ユニット及びこれを備えた圧力センサ
JP2020008468A (ja) 圧力センサ
JP2020008307A (ja) 圧力検出ユニット及びこれを用いた圧力センサ
JP2020008394A (ja) 圧力センサ及び圧力センサの製造方法
JP7079485B2 (ja) 圧力検出ユニット、その製造方法、および圧力検出ユニットを用いた圧力センサ並びにその製造方法
JP2008096284A (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP2020056610A (ja) 圧力検出装置