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JP2020169061A - 金属箔積層フィルムからなる充填包装体からの液洩れ発生の予測方法 - Google Patents

金属箔積層フィルムからなる充填包装体からの液洩れ発生の予測方法 Download PDF

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JP2020169061A JP2020119929A JP2020119929A JP2020169061A JP 2020169061 A JP2020169061 A JP 2020169061A JP 2020119929 A JP2020119929 A JP 2020119929A JP 2020119929 A JP2020119929 A JP 2020119929A JP 2020169061 A JP2020169061 A JP 2020169061A
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二瀬 克規
Katsunori Futase
克規 二瀬
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U Shin Ltd
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Abstract

【課題】Al箔などの金属箔を積層してなる包装用積層フィルムを用いた充填包装体からの液状被包装物の液洩れの発生を予測する方法を提供すること。【解決手段】金属箔を積層してなる包装用積層フィルムからなる液状物の充填包装体の横ヒートシール部からの液状被包装物の洩れ出しを予測する方法であって、一対の横シールロールのそれぞれの表面に突設された対面する一対の横シール刃のいずれか一方の表面のシールエッジからそれぞれ2.0mm以内の位置に計測用条溝を形成し、該計測用条溝に対応して横ヒートシール部の幅方向に沿って現れる判定用突条を撮像装置を使って撮影し、撮影画像に写る該判定用突条の歪みを、包装用積層フィルムの走行速度および/または横シールロールの回転速度に同期して撮影が可能な画像処理装置を用いて特定し、横ヒートシール部内におけるシール不良の発生とシール不良に起因する液洩れの発生を予測すること。【選択図】図2

Description

この発明は、金属箔積層フィルムを用いた充填包装体からの液状被包装物の洩れ出しのおそれを予測する方法に関する。
プラスチックフィルムからなる包装袋内に液状や粘稠状の被包装物を自動的に充填包装する充填包装機については、特許文献1および特許文献2に記載されているような自動充填機が知られている。
これらの自動充填機は、例えばベースフィルム層とシーラント層とを具える積層フィルムからなる長尺の包装用フィルムを、長手方向に沿って上方から下方へ連続的に走行させながら、前記シーラント層が向い合せになるように幅方向に半折りし、その重なり合うフィルム両側縁どうしを縦シールロールによって縦方向に連続的にヒートシールして、縦シール部を形成して該フィルムを筒状とし、次いで該筒状の包装用フィルムの底部側となる箇所に、該包装用フィルムの幅方向に沿って一対の横シールローラによって横方向へヒートシールして横シール部を形成し、該筒状の包装用フィルム内に被包装物を充填しつつ、該被包装物を押し出しながら袋口側となる箇所に横シール部を形成することで連続的に包装体が製造されるように構成されている。
特開平8−301237号公報 特開2006−248578号公報 特開2016−47738号公報
この自動充填機では、包装形態に応じた生産条件を、項目毎に数値にて入力することで設定できるように構成されているが、生産条件(設定)が適正でないと、縦シール部や横シール部に皺や発泡が発生することがある。このような皺や発泡は、数μm程度の小さいものであっても被包装物の充填スペース側のシールエッジに達するものであればシール不良部分となり、数日後に洩れ始める所謂、遅れ洩れを発生するおそれがある。
このような遅れ洩れの原因となる数μmの皺等からなるシール不良部分は、目視によって検出(確認)することが難しいため、従来、製造した包装体を3日程度一時的に保管しておき、実際の液洩れの有無で包装体の良否を判定していた。
しかし、この方法は、大量の包装体を保管する場所を確保する必要がある点、製造後すぐに出荷できない点、液洩れが発生した場合に周囲の包装体を汚損する点などの問題点があった。しかも、包装体は、横シール部を介して複数個、繋げた状態(連包状態)で出荷することが多く、この場合には、たとえ包装体間の横シール部内にシール不良部分が存在していても、出荷先において単包ずつに切断するまで液洩れが生じることがないため、出荷前に該シール不良部分を検知し、不良品を排除することができなかった。
なお、包装体からの液洩れ(遅れ洩れ)は、その大半が横シール部および横シール部と縦シール部とが交差する位置から発生している。この原因としては、第1に上記のように長尺の包装用フィルムを幅方向に半折りにして側縁同士を縦シールして筒状とした後、該筒状の包装用フィルム内に被包装物を充填すると、被包装物の重量によって包装用フィルムが変形して縦皺が生じやすく、とくに特許文献3のように、包装体の長尺となる側部シール部側を横シール部とした場合には、前記縦皺の発生が顕著となり、この状態で横シールを施すことにより、横シール部および横シール部と縦シール部とが交差する位置にシール部を貫通する貫通皺が発生し、該貫通皺を介して液洩れが発生することが挙げられる。
また、第2の原因としては、横シール部が、一対の横シールロールによって液状の被包装物を押し出しながらヒートシールする液中シール充填により形成されることが挙げられる。この液中シール充填は、被包装物の温度や種類等によってヒートシールにバラツキが生じやすくヒートシール不良が生じやすい。
さらに、横シール部内には、必然的に被包装物が介在することになるし、そこに一部が滞留し残留して噛み込まれやすい。とくに、被包装物として液状物と共に窒素等のガスを充填した気液混相流体である場合、横シール部内へのガスの噛み込みの可能性が高くなり、また、横シール部内に噛み込まれた液状物が、横シールロールによる圧力から解放されると同時に膨張(200〜600倍)して発泡することがあり、前記気泡や発泡が、横シール部を貫通するものであったり、複数の発泡が横シール部を貫通するように連続して形成されたりすると、シール不良となって直ちに液洩れにつながり、該気泡等の状態や皺との関係によっては遅れ洩れを発生させる可能性がある。
そのため、従来より連続的に充填包装される包装体からの液洩れの原因となるヒートシール部内の皺や発泡等を検知する方法として、該ヒートシール部の目視や撮影等による様々な方法が提案されている。しかしながら、包装用フィルムにAl箔などの金属箔が積層されていると、該金属箔によってヒートシール部内の視認が阻害されるため、従来の目視等による方法を利用することができず、皺や発泡等の発生を事前に検知することのできる新たな方法が求められていた。
そこで、本発明では、Al箔などの金属箔を積層してなる包装用積層フィルムを用いた充填包装体からの液状被包装物の液洩れの発生を予測する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため鋭意検討した結果、発明者らは、下記に述べる要旨構成に係る本発明に想到した。
即ち、本発明は、金属箔を積層してなる包装用積層フィルムを幅方向に折返すと共に、その両側端縁どうしを長手方向に連続的にヒートシールして筒状体とする一対の縦シールロールと、前記筒状体の全幅方向をヒートシールする一対の横シールロールと、を備える充填包装機によって製造され、液状物を充填包装した金属箔積層フィルムからなる充填包装体の横ヒートシール部からの液状被包装物の洩れ出しを予測する方法であって、
一対の前記横シールロールのそれぞれの表面に突設された対面する一対の横シール刃のいずれか一方の表面の、該横シール刃の前記包装用積層フィルムの送り方向の各シールエッジからそれぞれ2.0mm以内の位置に、該横シール刃の幅方向に全幅にわたって計測用条溝を形成し、該横シール刃どうしによって前記筒状体を挟みつけて全幅方向に横ヒートシールする際に、該計測用条溝に対応して前記充填包装体の横ヒートシール部の幅方向に沿って現れる判定用突条を、前記横シールロール下において撮像装置を使って撮影し、該撮影画像に写る前記判定用突条の歪みを、前記包装用積層フィルムの走行速度および/または前記横シールロールの回転速度に同期して撮影が可能な画像処理装置を用いて特定すると共に、該画像処理装置に蓄積された判定条件に基づき、前記横ヒートシール部内におけるシール不良の発生と該シール不良に起因する液洩れの発生を予測することを特徴とする金属箔積層フィルムからなる充填包装体からの液洩れ発生の予測方法を提案する。
なお、本発明の金属箔積層フィルムからなる充填包装体からの液洩れ発生の予測方法においては、
(1)前記判定用突条は、前記横ヒートシール部表面からの高さが0.02〜0.8mmであること、
(2)前記判定条件は、前記判定用突条のいずれか一方の上端角部に対して、該判定用突条の上端面とのなす角度が10〜70°となる方向から光を照射した際に形成される影の形状に基づくものであること、
がより好ましい解決手段となる。
本発明の金属箔積層フィルムを用いた充填包装体からの液洩れ発生の予測方法によれば、一対の横シールロールによって横ヒートシール部を形成する際に、該横ヒートシール部上に、幅方向に直線状に延びる1以上の判定用突条を形成し、この判定用突条の歪みを撮影画像から検出することで、発泡や皺、樹脂だまり等のシール不良の発生位置と、該シール不良に基づく液洩れ発生の可能性とを予測することができるようになる。とくに本発明によれば、時間経過後に発生することになる遅れ洩れの発生を予測することができるため、遅れ洩れの検査に要する時間(待機時間)の必要のない、オンラインでの検知を行うことができることから、場所的にもコスト的にも有利である。
充填包装機の一例を示す図である。 (a)は、図1の第1横シールロール位置を拡大して示す図であり、(b)は(a)のA−A方向における矢視図であり、(c)は(a)の横シール刃のB−B位置における端面図である。 液洩れ発生の判定条件として判定用突条の影を利用する方法を説明する図である。 本発明の液洩れ発生の予測方法を説明するするブロック図である。
以下、本発明にかかる金属箔積層フィルムからなる充填包装体からの液洩れ発生の予測方法について、図面を参照して説明する。
なお、充填包装機10は、特許文献1、2に記載のような縦型充填包装機の他、横型充填包装機や多列充填包装機等の各種のものとすることができる。以下は、図1に示す縦型充填包装機を代表例として説明する。
充填包装機10は、フィルムロールRから連続的に繰り出されて走行する1枚の長尺のAl箔フィルムを積層してなる包装用フィルムFを、上方から下方へ連続的に走行させながら、その走行中にガイドロッド100で案内しつつ包装用フィルムFをそのシーラント層が互いに向い合わせになるように幅方向に折り返し、図では包装用フィルムFの左端部に位置するその両側端部同士を重ね合わせ、その重ね合わされた両側端部同士を1対の縦シールロール101によって包装用フィルムFの長手方向(縦方向)に連続的に加圧および加熱して縦シール部102を形成し、これにより包装用フィルムFを筒状に形成する。
次いで、図示しないタンクから図示しないポンプおよび供給路を介して供給された被包装物Mを、上記1対の縦シールロール間を上方から下方へ貫通している充填ノズル103によって、筒状に形成した包装用フィルムF’の内側へ連続的に、または所定量ずつ間欠的に充填すると共に、筒状に形成した包装用フィルムF’をその長手方向に一定間隔をおいて、1対の第1横シールロール104の表面に等間隔で設けた横シール刃104aによって挟み付けて全幅にわたり加熱しつつ加圧して、互いに溶着させて間欠的に横シール部105を形成する。その後、第2横シールロール106で横シール部105を再押圧して該シールを確実なものとし、これにより多数の包装体Wが包装用フィルムFの長手方向へつながった状態で連続的に製袋されるように構成される。なお、包装体Wは、図に示すように第2横シールロール106の下流側に切断機構107を設けて一袋ずつもしくは複数袋ずつに切断してもよい。
ここで、図2(a)に図1の第1横シールロール104部分を拡大して示す。
1対の第1横シールロール104の横シール刃104aの表面には、図2(c)の端面図に示すように、該横シール刃104aの包装用フィルムFの送り方向の各シールエッジからそれぞれ2.0mm以内の位置にそれぞれ、横シール刃104aの全幅にわたって計測用条溝13が設けられている。なお、計測用条溝13は、1対の第1横シールロール104の一方の横シール刃104a表面に、好ましくは横シール刃104aの包装用フィルムFの送り方向の各シールエッジ位置を含めて2条以上設けることが好ましい。
この1対の第1横シールロール104を用いて(対向する一対の横シール刃104aによって)筒状の包装用フィルムF’を挟み付けて、加熱および加圧して横シール部105を形成すると、溶融した包装用フィルムF’が計測用条溝13内に入り込むため、図2(a)および図2(b)の矢視図に示すように横シール部105上の計測用条溝13に相当する位置に判定用突条14(図では二条の判定用突条14)が形成されることになる。
ここで、横シール部105の形成に際し、例えば、横シール部105内で発泡が生じると、発泡の発生に伴ってその位置の包装用フィルムF’が伸びて歪んだ状態となる。包装用フィルムF’がプラスチックフィルムのみからなる場合には、横シール部105の冷却に伴って発泡が消失し、伸びた包装用フィルムF’もまた収縮するのに対し、包装用フィルムF’にAl箔等の金属箔が積層されていると、発泡が消失した後も、金属箔の塑性変形によって包装用フィルムF’は伸びた状態(波状等に歪んだ状態)のままになる。
そのため、包装用フィルムFが金属箔を積層してなる場合に、図2(a)、(b)に示すように横シール部105の幅方向に直線状に判定用突条14を形成しておけば、該判定用突条14も、発泡が生じた箇所が歪んだ状態(以下、「歪み部分D」と言う。)になるため、発泡の発生位置を特定することができると共に、その歪み部分Dの形状や高さ、幅等の判定条件に基づき、液洩れの可能性を予測することができる。即ち、この方法によれば、横シール部105内に発泡が生じた場合のみならず、皺や樹脂だまり等のシール不良が生じた場合にも、判定用突条14に歪み部分Dが発生するため、有効に利用することができる。
なお、判定用突条14に生じた歪み部分Dの判定は、充填包装機10内を走行する各包装体Wの横シール部105位置を、図1および図2(a)、(b)に示すように、第1横シールロール104下方位置に設けた撮像装置20によって撮影することにより行う。撮像装置20による撮影画像から、例えば、CPUやメモリを備えたパソコン等からなる画像処理装置21を用いて歪み部分Dを特定すると共に、その歪み部分Dの形状や大きさ等を、画像処理装置21に蓄積された判定条件と比較することによって液洩れ発生の可能性が判定される。
撮像装置20としては、例えばCCDカメラやCMOSカメラ、赤外線カメラ、3次元カメラ等を用いることができ、撮影画像から画像処理装置21において、判定用突条14の高さや傾き等を瞬時に測定して、歪み部分Dを確実に検出することができれば、特に限定されるものではない。
横シール刃104aの計測用条溝13は、横シール刃104aの包装用フィルムFの送り方向の両端縁からそれぞれ2.0mm以内の位置に設ける。
これによれば、横シール部105上の、包装体Wの被包装物充填スペース側のシールエッジ近傍に判定用突条14が形成されることになるため、該判定用突条14の撮影画像から、横シール部105上の、被包装物の充填スペースにつながる発泡や皺等の貫通孔や時間経過後に貫通するような擬似貫通孔からなるシール不良の発生を検出することができる。
なお、ヒートシール部は、一般にシールエッジから600μm以上の長さ(包装用フィルムFの送り方向)で完全にヒートシールされていれば、十分な引張強度が得られることが知られている。そのため、本発明では、横シール刃104aの計測用条溝13によって、横シール部105の充填スペース側のシールエッジから2.0mm以内の長さ位置に形成される判定用突条14を観察することを提案するものである。これによれば、横シール部105のシール強度に直接影響を与えるシール不良および、時間の経過と共にシールエッジまで進展する可能性のあるシール不良(シールエッジから2.0mm以内の位置にあるシール不良)を検出することができるため、横シール部105からの液洩れや、遅れ洩れの発生を正確に予測することができる。
また、判定用突条14の横シール部105表面からの高さ(図3(b)のh)は、0.02〜0.8mmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.6mmである。この範囲とすることで、判定用突条14に生じた歪み部分Dを、画像処理装置21において撮影画像から検出することができ、また後述するような判定用突条14の影を利用した判定も有効に行うことができる。
判定条件としては、とくに限定されるものではないが、例えば、画像処理装置21内に蓄積された基準画像データや基準特徴データを用いることができる。
基準画像データは、良品の基準画像および/または不良品の基準画像からなり、良品の基準画像としては直線状の、歪みのない判定用突条14の画像の他、歪み部分Dがあるものの不具合を発生する程度ではないものも含まれる。一方、不良品の基準画像とは、過去に液洩れや遅れ洩れを生じた判定用突条14の歪み部分Dの画像を、不具合の種類(皺、発泡、樹脂だまり等)や特徴(位置、大きさ等)毎に分類したものである。
また、基準特徴データは、過去に撮影された判定用突条14の画像データから、液洩れの発生要因となった歪み部分Dを特徴(長さ、幅、傾きなど)毎に抽出してデータ化(数値化)したものである。
とくに、判定条件として、図3(a)に示すように判定用突条14の上端角部14aに向かって斜め上方からLEDライト等の照明設備17から光を照射し、その際に形成される判定用突条14の影16を利用することが好ましい。これによれば、判定用突条14に歪み部分Dが発生すると、該歪み部分Dの影16も同様に歪んだ状態となり、しかも横シール部105上に斜投影されて強調して現れるため、歪み部分Dの特定が容易である。さらに、この方法によれば、影16が投影された横シール部105位置に発泡等のシール不良部分があった場合にも、影16が歪んで現れるため、横シール部105内におけるシール不良の発生を特定することもできる。
なお、歪み部分Dは、影16を撮像装置20によって撮影し、その撮影画像から画像処理装置21によって特定する。特定方法としては、例えば図3(b)に示すように影16の、判定用突条14の側端縁14bからの距離dを、画像処理装置21に蓄積された基準値と比較することによって行い、距離dの基準値とのズレや、歪み部分Dの範囲等から液洩れや遅れ洩れの発生を予測することができる。なお、判定用突条14への照明設備17からの照射角度θは、判定用突条14の上端面14cに対して10〜70°、好ましくは30〜60°、さらに好ましくは45°付近とし、この場合に、影16を利用した歪み部分Dの特定と液洩れ発生の予測を有効に行うことができる。
画像処理装置21において、判定結果が不良品(液洩れの可能性あり)となった場合には、図4に示すように画像処理装置21から充填包装機10の制御部11へ排除信号を出力し、該当する包装体Wを、充填包装機10に設けた排出部12から別ラインへと排出されるようにすれば、液洩れの可能性のある包装体Wが出荷されるおそれがない。なお、包装体Wには、包装用フィルムFに予めバーコードやQRコード(登録商標)等を印刷しておくことが好ましく、該バーコード等によって画像データと包装体Wとを照合できるようにしておけば、該当する包装体Wを正確に排出部12から排出することができる。
撮像装置20は、第1横シールロール104によって間欠的に形成される横シール部105の全幅を、所要のタイミングで撮影できれば、どの位置に設けても良いが、図1のように第2横シールロール106を設ける場合には、該第2横シールロール106によって判定用突条14が押し潰されてしまうことから、図1に示すように第1横シールロール104下方の、第2横シールロール106との間に設けことが好ましい。
また、撮像装置20は、包装用フィルムFの走行速度および/または第1横シールロール104の回転速度に同期して撮影可能であり、例えば、包装用フィルムFまたは第1横シールロール104の駆動モータやローラーに設けた位置センサから図4に示すように充填包装機10の制御部を介して撮像指令信号を撮像装置20に送り、そのタイミングに合わせて撮影するようにすれば、横シール部105を所期した位置において正確に撮影することができる。
10 充填包装機
11 制御部
12 排出部
13 計測用条溝
14 判定用突条
14a 上端角部
14b 側端縁
14c 上端面
16 影
17 照明設備
20 撮像装置
21 画像処理装置
100 ガイドロッド
101 縦シールロール
102 縦シール部
103 充填ノズル
104 第1横シールロール
104a 横シール刃
105 横シール部
106 第2横シールロール
107 切断機構
W 包装体
R フィルムロール
F、F’ 包装用フィルム
M 被包装物
D 歪み部分

Claims (3)

  1. 金属箔を積層してなる包装用積層フィルムを幅方向に折返すと共に、その両側端縁どうしを長手方向に連続的にヒートシールして筒状体とする一対の縦シールロールと、前記筒状体の全幅方向をヒートシールする一対の横シールロールと、を備える充填包装機によって製造され、液状物を充填包装した金属箔積層フィルムからなる充填包装体の横ヒートシール部からの液状被包装物の洩れ出しを予測する方法であって、
    一対の前記横シールロールのそれぞれの表面に突設された対面する一対の横シール刃のいずれか一方の表面の、該横シール刃の前記包装用積層フィルムの送り方向の各シールエッジからそれぞれ2.0mm以内の位置に、該横シール刃の幅方向に全幅にわたって計測用条溝を形成し、該横シール刃どうしによって前記筒状体を挟みつけて全幅方向に横ヒートシールする際に、該計測用条溝に対応して前記充填包装体の横ヒートシール部の幅方向に沿って現れる判定用突条を、前記横シールロール下において撮像装置を使って撮影し、
    該撮影画像に写る前記判定用突条の歪みを、前記包装用積層フィルムの走行速度および/または前記横シールロールの回転速度に同期して撮影が可能な画像処理装置を用いて特定すると共に、該画像処理装置に蓄積された判定条件に基づき、前記横ヒートシール部内におけるシール不良の発生と該シール不良に起因する液洩れの発生を予測することを特徴とする金属箔積層フィルムからなる充填包装体からの液洩れ発生の予測方法。
  2. 前記判定用突条は、前記横ヒートシール部表面からの高さが0.02〜0.8mmであることを特徴とする請求項1に記載の金属箔積層フィルムからなる充填包装体からの液洩れ発生の予測方法。
  3. 前記判定条件は、前記判定用突条のいずれか一方の上端角部に対して、該判定用突条の上端面とのなす角度が10〜70°となる方向から光を照射した際に形成される影の形状に基づくものであることを特徴とする請求項1または2に記載の金属箔積層フィルムからなる充填包装体からの液洩れ発生の予測方法。
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