JP2020163989A - 操舵制御装置 - Google Patents
操舵制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020163989A JP2020163989A JP2019065767A JP2019065767A JP2020163989A JP 2020163989 A JP2020163989 A JP 2020163989A JP 2019065767 A JP2019065767 A JP 2019065767A JP 2019065767 A JP2019065767 A JP 2019065767A JP 2020163989 A JP2020163989 A JP 2020163989A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- axial force
- reaction force
- force
- distribution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
- B62D5/0457—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
- B62D5/046—Controlling the motor
- B62D5/0463—Controlling the motor calculating assisting torque from the motor based on driver input
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D6/00—Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
- B62D6/008—Control of feed-back to the steering input member, e.g. simulating road feel in steer-by-wire applications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
- B62D5/0457—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
- B62D5/046—Controlling the motor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D6/00—Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D6/00—Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
- B62D6/02—Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to vehicle speed
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/001—Mechanical components or aspects of steer-by-wire systems, not otherwise provided for in this maingroup
- B62D5/005—Mechanical components or aspects of steer-by-wire systems, not otherwise provided for in this maingroup means for generating torque on steering wheel or input member, e.g. feedback
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
- B62D5/0457—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
- B62D5/046—Controlling the motor
- B62D5/0469—End-of-stroke control
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
【課題】操舵装置の状況を適切に伝えることのできる操舵制御装置を提供する。【解決手段】反力成分演算部82は、配分軸力Fd’を演算する配分軸力演算部91と、エンド反力Fieを演算するエンド反力演算部92と、障害物当て反力Foを演算する障害物当て反力演算部93とを備え、配分軸力Fd’に対し、エンド反力Fie及び障害物当て反力Foのうちの絶対値が大きい反力を加算した値を反力成分Firとして出力する。配分軸力演算部91は、q軸電流値Iqtに基づく電流軸力Ferと目標操舵角θh*に基づく角度軸力Fibとを所定割合で配分して配分軸力Fdを演算する配分処理部103と、配分軸力Fdの絶対値を反力成分Firが過大とならないような制限値以下に制限する配分軸力調整部104とを備える。【選択図】図4
Description
本発明は、操舵制御装置に関する。
従来、操舵装置の一種として、運転者により操舵される操舵部と運転者の操舵に応じて転舵輪を転舵させる転舵部との間の動力伝達が分離されたステアバイワイヤ式のものがある。こうした操舵装置では、転舵輪が受ける路面反力等が機械的にはステアリングホイールに伝達されない。そこで、同形式の操舵装置を制御対象とする操舵制御装置には、ステアリングホイールに対して路面情報を考慮した操舵反力を操舵側アクチュエータ(操舵側モータ)によって付与することで、路面情報として運転者に伝えるものがある。
例えば特許文献1には、転舵輪に連結される転舵軸に作用する軸力に着目し、ステアリングホイールの目標操舵角に応じた目標転舵角から算出される角度軸力と、転舵側アクチュエータの駆動源である転舵側モータの駆動電流から算出される電流軸力とを所定配分比率で配分した配分軸力に基づいて操舵反力を決定する操舵制御装置が開示されている。
また、同文献の操舵制御装置では、操舵反力を決定する際に考慮する反力として、ラック軸の端部であるラックエンドがラックハウジングに当たる所謂エンド当ての衝撃を緩和するエンド反力を用いている。このエンド反力は、ラック軸の軸方向移動が機械的に規制される実際のラックエンド位置よりも中立位置側に設定された仮想的なラックエンド位置に対応する舵角閾値を超える場合に付与される。これにより、エンド当てが発生する前に運転者による切り込み操舵が制限され、衝撃の発生が抑制される。
ところで、近年、こうした操舵制御装置においては、路面情報を運転者に伝えるだけでなく、操舵反力を付与することで操舵装置の状況をより適切に運転者に伝えることが要求されるようになってきている。そのため、上記特許文献1の構成を採用してもなお要求される水準に達しているとは言い切れず、ラックエンド近傍まで操舵されているといった状況以外にも、操舵装置の状況を適切に伝えることのできる新たな技術の創出が求められていた。
本発明の目的は、操舵装置の状況を適切に伝えることのできる操舵制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する操舵制御装置は、操舵部と、前記操舵部に入力される操舵に応じて転舵輪を転舵させる転舵部との間の動力伝達が分離した構造を有する操舵装置を制御対象とし、前記操舵部に入力される操舵に抗する力である操舵反力の目標値となる目標反力トルクを演算する目標反力トルク演算部を備え、前記目標反力トルクに応じたモータトルクが発生するように前記操舵部に設けられた操舵側モータの作動を制御するものにおいて、前記目標反力トルク演算部は、前記転舵輪を転舵させる力である転舵力を付与するように前記転舵部に設けられた転舵側モータに供給される駆動電力に基づく電流軸力を含む複数の軸力を配分した配分軸力を演算する配分軸力演算部と、前記転舵輪が転舵により障害物に当たっている状況になる場合に、前記転舵輪を前記障害物に向けて転舵させる操舵を規制するための障害物当て反力を演算する障害物当て反力演算部とを備え、前記配分軸力と前記障害物当て反力とを足し合わせてなる反力成分に基づいて前記目標反力トルクを演算するものであって、前記配分軸力演算部による前記配分軸力の演算には、前記反力成分が過大とならないようなガード処理が含まれる。
上記構成によれば、障害物当て反力を導入することで、転舵輪が縁石等の障害物に当たっている状況になる場合に大きな操舵反力を付与でき、転舵輪が縁石等の障害物に当たっている状況を運転者に伝えることが可能になる。一方、障害物に当たっている状況では、転舵輪を転舵させるために大きな転舵力が必要となるため、転舵側モータに供給される駆動電力に基づく電流軸力も大きくなる。したがって、配分軸力における電流軸力の配分割合が大きい場合に、転舵輪が縁石等の障害物に当たっている状況になると、配分軸力と障害物当て反力とを足し合わせてなる反力成分が大きくなる。そして、こうした反力成分に基づいて目標反力トルクを演算すると、ステアリングホイールに付与する操舵反力が過大になるおそれがある。この点、上記構成によれば、配分軸力の演算には、反力成分が過大とならないようなガード処理が行われるため、転舵輪が転舵により障害物に当たっている状況になる場合に、反力成分が過大となることを抑制でき、操舵反力が過大になることを抑制できる。また、配分軸力の演算にガード処理が含まれるため、例えば反力成分を演算した後に該反力成分の絶対値を制限する場合と異なり、障害物当て反力は制限されない。そのため、障害物当て反力によって運転者に付与される操舵反力がガード処理によって影響を受けず、障害物に当たる操舵フィーリングを好適に付与できる。
ガード処理の具体的な構成として、前記配分軸力演算部は、前記反力成分が過大とならないような制限値以下に前記配分軸力の絶対値を制限する配分軸力調整部を備え、前記配分軸力調整部が前記ガード処理を行う構成を採用できる。
上記操舵制御装置において、前記配分軸力調整部は、前記配分軸力の調整を行う配分軸力調整マップを備え、前記配分軸力調整マップにおける調整後の前記配分軸力の絶対値は、前記制限値以下に設定されることが好ましい。
上記構成によれば、配分軸力調整マップにより配分軸力を調整するため、同マップの形状を変更することで、車両の仕様等に応じた最適な操舵反力を容易に実現できる。また、配分軸力調整マップによって配分軸力の絶対値を制限値以下に制限するため、例えば配分軸力の絶対値を制限値以下に制限するためのガード処理部を別途設ける場合に比べ、操舵制御装置の演算負荷が増大することを抑制できる。
ガード処理の具体的な構成として、前記配分軸力演算部は、前記反力成分が過大とならないような制限値以下に前記電流軸力の絶対値を制限する電流軸力調整部を備え、前記電流軸力調整部が前記ガード処理を行う構成を採用できる。
上記操舵制御装置において、前記電流軸力調整部は、前記電流軸力の調整を行う電流軸力調整マップを備え、前記電流軸力調整マップにおける調整後の前記電流軸力の絶対値は、前記制限値以下に設定されることが好ましい。
上記構成によれば、電流軸力調整マップにより電流軸力を調整するため、同マップの形状を変更することで、車両の仕様等に応じた最適な操舵反力を容易に実現できる。また、電流軸力調整マップによって電流軸力の絶対値を制限値以下に制限するため、例えば電流軸力の絶対値を制限値以下に制限するためのガード処理部を別途設ける場合に比べ、操舵制御装置の演算負荷が増大することを抑制できる。
上記操舵制御装置において、前記制限値は、車速の増大に基づいて大きくなるように変更されることが好ましい。
例えば車両が高速で走行している状態で急旋回すると、転舵輪が受ける路面反力が大きくなるため、電流軸力が大きくなる。この場合に、電流軸力の絶対値が制限されると、転舵輪が障害物に当たっていない状況で、適切な操舵反力を付与することができないおそれがある。一方、車両が高速で走行している状態では、例えば縁石に転舵輪が当たるとしても転舵輪が縁石を乗り越える等することで転舵輪の転舵が規制される状況になり難い。この点を踏まえ、上記構成では、車速の増大に基づいて制限値を大きくするため、転舵輪が障害物に当たっている状況でない場合に、適切な操舵反力を付与できる。
例えば車両が高速で走行している状態で急旋回すると、転舵輪が受ける路面反力が大きくなるため、電流軸力が大きくなる。この場合に、電流軸力の絶対値が制限されると、転舵輪が障害物に当たっていない状況で、適切な操舵反力を付与することができないおそれがある。一方、車両が高速で走行している状態では、例えば縁石に転舵輪が当たるとしても転舵輪が縁石を乗り越える等することで転舵輪の転舵が規制される状況になり難い。この点を踏まえ、上記構成では、車速の増大に基づいて制限値を大きくするため、転舵輪が障害物に当たっている状況でない場合に、適切な操舵反力を付与できる。
本発明によれば、操舵装置の状況を適切に伝えることができる。
(第1実施形態)
以下、操舵制御装置の第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の操舵制御装置1の制御対象となる操舵装置2はステアバイワイヤ式の操舵装置として構成されている。操舵装置2は、ステアリングホイール3を介して運転者により操舵される操舵部4と、運転者による操舵部4の操舵に応じて転舵輪5を転舵させる転舵部6とを備えている。
以下、操舵制御装置の第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の操舵制御装置1の制御対象となる操舵装置2はステアバイワイヤ式の操舵装置として構成されている。操舵装置2は、ステアリングホイール3を介して運転者により操舵される操舵部4と、運転者による操舵部4の操舵に応じて転舵輪5を転舵させる転舵部6とを備えている。
操舵部4は、ステアリングホイール3が固定されるステアリングシャフト11と、ステアリングシャフト11に操舵反力を付与可能な操舵側アクチュエータ12とを備えている。操舵側アクチュエータ12は、駆動源となる操舵側モータ13と、操舵側モータ13の回転を減速してステアリングシャフト11に伝達する操舵側減速機14とを備えている。なお、本実施形態の操舵側モータ13には、例えば三相のブラシレスモータが採用されている。
転舵部6は、ピニオン軸21と、ピニオン軸21に連結された転舵軸としてのラック軸22と、ラック軸22を往復動可能に収容するラックハウジング23と、ピニオン軸21及びラック軸22からなるラックアンドピニオン機構24とを備えている。ピニオン軸21とラック軸22とは、所定の交差角をもって配置されており、ラックアンドピニオン機構24は、ピニオン軸21に形成されたピニオン歯21aとラック軸22に形成されたラック歯22aとを噛合することにより構成されている。ラック軸22の両端には、ボールジョイントからなるラックエンド25を介してタイロッド26が連結されており、タイロッド26の先端は、それぞれ左右の転舵輪5が組み付けられた図示しないナックルに連結されている。
また、転舵部6は、ラック軸22に転舵輪5を転舵させる転舵力を付与する転舵側アクチュエータ31を備えている。転舵側アクチュエータ31は、駆動源となる転舵側モータ32と、伝達機構33と、変換機構34とを備えている。そして、転舵側アクチュエータ31は、転舵側モータ32の回転を伝達機構33を介して変換機構34に伝達し、変換機構34にてラック軸22の往復動に変換することで転舵部6に転舵力を付与する。なお、本実施形態の転舵側モータ32には、例えば三相のブラシレスモータが採用され、伝達機構33には、例えばベルト機構が採用され、変換機構34には、例えばボールネジ機構が採用されている。
このように構成された操舵装置2では、運転者によるステアリング操作に応じて転舵側アクチュエータ31からラック軸22に転舵力が付与されることで、転舵輪5の転舵角が変更される。このとき、操舵側アクチュエータ12からは、運転者の操舵に抗する操舵反力がステアリングホイール3に付与される。
次に、本実施形態の電気的構成について説明する。
操舵制御装置1は、操舵側モータ13及び転舵側モータ32に接続されており、これらの作動を制御する。なお、操舵制御装置1は、図示しない中央処理装置(CPU)やメモリを備えており、所定の演算周期ごとにメモリに記憶されたプログラムをCPUが実行する。これにより、各種の制御が実行される。
操舵制御装置1は、操舵側モータ13及び転舵側モータ32に接続されており、これらの作動を制御する。なお、操舵制御装置1は、図示しない中央処理装置(CPU)やメモリを備えており、所定の演算周期ごとにメモリに記憶されたプログラムをCPUが実行する。これにより、各種の制御が実行される。
操舵制御装置1には、車両の車速Vを検出する車速センサ41、及びステアリングシャフト11に付与された操舵トルクThを検出するトルクセンサ42が接続されている。なお、トルクセンサ42は、ステアリングシャフト11における操舵側減速機14との連結部分よりもステアリングホイール3側に設けられており、トーションバー43の捩れに基づいて操舵トルクThを検出する。また、操舵制御装置1には、操舵部4の操舵量を示す検出値として操舵側モータ13の回転角θsを360°の範囲内の相対角で検出する操舵側回転センサ44、及び転舵部6の転舵量を示す検出値として転舵側モータ32の回転角θtを相対角で検出する転舵側回転センサ45が接続されている。なお、上記操舵トルクTh及び回転角θs,θtは、例えば右方向に操舵した場合に正の値、左方向に操舵した場合に負の値として検出する。そして、操舵制御装置1は、これらの各種状態量に基づいて操舵側モータ13及び転舵側モータ32の作動を制御する。
以下、操舵制御装置1の構成について詳細に説明する。
図2に示すように、操舵制御装置1は、操舵側モータ制御信号Msを出力する操舵側制御部51と、操舵側モータ制御信号Msに基づいて操舵側モータ13に駆動電力を供給する操舵側駆動回路52とを備えている。操舵側制御部51には、操舵側駆動回路52と操舵側モータ13の各相のモータコイルとの間の接続線53を流れる操舵側モータ13の各相電流値Ius,Ivs,Iwsを検出する電流センサ54が接続されている。なお、図2では、説明の便宜上、各相の接続線53及び各相の電流センサ54をそれぞれ1つにまとめて図示している。
図2に示すように、操舵制御装置1は、操舵側モータ制御信号Msを出力する操舵側制御部51と、操舵側モータ制御信号Msに基づいて操舵側モータ13に駆動電力を供給する操舵側駆動回路52とを備えている。操舵側制御部51には、操舵側駆動回路52と操舵側モータ13の各相のモータコイルとの間の接続線53を流れる操舵側モータ13の各相電流値Ius,Ivs,Iwsを検出する電流センサ54が接続されている。なお、図2では、説明の便宜上、各相の接続線53及び各相の電流センサ54をそれぞれ1つにまとめて図示している。
また、操舵制御装置1は、転舵側モータ制御信号Mtを出力する転舵側制御部56と、転舵側モータ制御信号Mtに基づいて転舵側モータ32に駆動電力を供給する転舵側駆動回路57とを備えている。転舵側制御部56には、転舵側駆動回路57と転舵側モータ32の各相のモータコイルとの間の接続線58を流れる転舵側モータ32の各相電流値Iut,Ivt,Iwtを検出する電流センサ59が接続されている。なお、図2では、説明の便宜上、各相の接続線58及び各相の電流センサ59をそれぞれ1つにまとめて図示している。本実施形態の操舵側駆動回路52及び転舵側駆動回路57には、例えばFET等の複数のスイッチング素子を有する周知のPWMインバータがそれぞれ採用されている。また、操舵側モータ制御信号Ms及び転舵側モータ制御信号Mtは、それぞれ各スイッチング素子のオンオフ状態を規定するゲートオンオフ信号となっている。
そして、操舵側制御部51及び転舵側制御部56は、操舵側モータ制御信号Ms及び転舵側モータ制御信号Mtを操舵側駆動回路52及び転舵側駆動回路57に出力することにより、車載電源Bから操舵側モータ13及び転舵側モータ32に駆動電力をそれぞれ供給する。これにより、操舵側制御部51及び転舵側制御部56は、操舵側モータ13及び転舵側モータ32の作動を制御する。
先ず、操舵側制御部51の構成について説明する。
操舵側制御部51は、所定の演算周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理を実行して、操舵側モータ制御信号Msを生成する。操舵側制御部51には、上記車速V、操舵トルクTh、回転角θs、各相電流値Ius,Ivs,Iws、転舵側モータ32の駆動電流であるq軸電流値Iqt及び後述する転舵対応角θpが入力される。そして、操舵側制御部51は、これら各状態量に基づいて操舵側モータ制御信号Msを生成して出力する。
操舵側制御部51は、所定の演算周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理を実行して、操舵側モータ制御信号Msを生成する。操舵側制御部51には、上記車速V、操舵トルクTh、回転角θs、各相電流値Ius,Ivs,Iws、転舵側モータ32の駆動電流であるq軸電流値Iqt及び後述する転舵対応角θpが入力される。そして、操舵側制御部51は、これら各状態量に基づいて操舵側モータ制御信号Msを生成して出力する。
詳しくは、操舵側制御部51は、ステアリングホイール3の操舵角θhを演算する操舵角演算部61と、操舵反力の目標値となる目標反力トルクTs*を演算する目標反力トルク演算部62と、操舵側モータ制御信号Msを出力する操舵側モータ制御信号演算部63とを備えている。
操舵角演算部61には、操舵側モータ13の回転角θsが入力される。操舵角演算部61は、回転角θsを、例えばステアリング中立位置からの操舵側モータ13の回転数をカウントすることにより、360°を超える範囲を含む絶対角に換算して取得する。そして、操舵角演算部61は、絶対角に換算された回転角に操舵側減速機14の回転速度比に基づく換算係数を乗算することで、操舵角θhを演算する。このように演算された操舵角θhは、目標反力トルク演算部62に出力される。
目標反力トルク演算部62には、車速V、操舵トルクTh、操舵角θh、q軸電流値Iqt及び転舵対応角θpが入力される。目標反力トルク演算部62は、後述するようにこれらの状態量に基づいて目標反力トルクTs*を演算し、操舵側モータ制御信号演算部63に出力する。また、目標反力トルク演算部62は、目標反力トルクTs*を演算する過程で得られたステアリングホイール3の操舵角θhの目標値である目標操舵角θh*を転舵側制御部56に出力する。
操舵側モータ制御信号演算部63には、目標反力トルクTs*に加え、回転角θs及び相電流値Ius,Ivs,Iwsが入力される。本実施形態の操舵側モータ制御信号演算部63は、目標反力トルクTs*に基づいて、d/q座標系におけるd軸上のd軸目標電流値Ids*及びq軸上のq軸目標電流値Iqs*を演算する。目標電流値Ids*,Iqs*は、d/q座標系におけるd軸上の目標電流値及びq軸上の目標電流値をそれぞれ示す。操舵側モータ制御信号演算部63は、目標反力トルクTs*の絶対値が大きくなるほど、より大きな絶対値を有するq軸目標電流値Iqs*を演算する。なお、本実施形態では、d軸目標電流値Ids*は、基本的にゼロに設定される。そして、操舵側モータ制御信号演算部63は、d/q座標系における電流フィードバック制御を実行することにより、上記操舵側駆動回路52に出力する操舵側モータ制御信号Msを生成する。
具体的には、操舵側モータ制御信号演算部63は、回転角θsに基づいて相電流値Ius,Ivs,Iwsをd/q座標上に写像することにより、d/q座標系における操舵側モータ13の実電流値であるd軸電流値Ids及びq軸電流値Iqsを演算する。そして、操舵側モータ制御信号演算部63は、d軸電流値Idsをd軸目標電流値Ids*に追従させるべく、またq軸電流値Iqsをq軸目標電流値Iqs*に追従させるべく、d軸及びq軸上の各電流偏差に基づいて目標電圧値を演算し、該目標電圧値に基づくデューティ比を有する操舵側モータ制御信号Msを生成する。
このように演算された操舵側モータ制御信号Msは、操舵側駆動回路52に出力される。これにより、操舵側モータ13には、操舵側駆動回路52から操舵側モータ制御信号Msに応じた駆動電力が供給される。そして、操舵側モータ13は、目標反力トルクTs*に示される操舵反力をステアリングホイール3に付与する。
次に、転舵側制御部56について説明する。
転舵側制御部56は、所定の演算周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理を実行して、転舵側モータ制御信号Mtを生成する。転舵側制御部56には、上記回転角θt、目標操舵角θh*及び転舵側モータ32の各相電流値Iut,Ivt,Iwtが入力される。そして、転舵側制御部56は、これら各状態量に基づいて転舵側モータ制御信号Mtを生成して出力する。
転舵側制御部56は、所定の演算周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理を実行して、転舵側モータ制御信号Mtを生成する。転舵側制御部56には、上記回転角θt、目標操舵角θh*及び転舵側モータ32の各相電流値Iut,Ivt,Iwtが入力される。そして、転舵側制御部56は、これら各状態量に基づいて転舵側モータ制御信号Mtを生成して出力する。
詳しくは、転舵側制御部56は、ピニオン軸21の回転角である転舵対応角θpを演算する転舵対応角演算部71を備えている。また、転舵側制御部56は、上記転舵力の目標値となる目標転舵トルクTt*を演算する目標転舵トルク演算部72と、転舵側モータ制御信号Mtを出力する転舵側モータ制御信号演算部73とを備えている。なお、本実施形態の操舵装置2では、操舵角θhと転舵対応角θpとの比である舵角比が一定に設定されており、転舵対応角θpの目標値となる目標転舵対応角は、目標操舵角θh*と等しい。
転舵対応角演算部71には、転舵側モータ32の回転角θtが入力される。転舵対応角演算部71は、入力される回転角θtを、例えば車両が直進する中立位置からの転舵側モータ32の回転数をカウントすることにより、絶対角に換算して取得する。そして、転舵対応角演算部71は、絶対角に換算された回転角に伝達機構33の減速比、変換機構34のリード、及びラックアンドピニオン機構24の回転速度比に基づく換算係数を乗算して転舵対応角θpを演算する。つまり、転舵対応角θpは、ピニオン軸21がステアリングシャフト11に連結されていると仮定した場合におけるステアリングホイール3の操舵角θhに相当する。このように演算された転舵対応角θpは、減算器74及び上記目標反力トルク演算部62に出力される。減算器74には、転舵対応角θpに加え、目標操舵角θh*が入力される。
目標転舵トルク演算部72には、減算器74において目標操舵角θh*、すなわちから転舵対応角θpを差し引いた角度偏差Δθpが入力される。そして、目標転舵トルク演算部72は、角度偏差Δθpに基づき、転舵対応角θpを目標操舵角θh*に追従させるための制御量として、転舵側モータ32が付与する転舵力の目標値となる目標転舵トルクTt*を演算する。具体的には、目標転舵トルク演算部72は、角度偏差Δθpを入力とする比例要素、積分要素及び微分要素のそれぞれの出力値の和を、目標転舵トルクTt*として演算する。つまり、目標転舵トルク演算部72は、目標転舵対応角である目標操舵角θh*に実際の転舵対応角θpを追従させる転舵角フィードバック制御の実行に基づいて目標転舵トルクTt*を演算する。
転舵側モータ制御信号演算部73には、目標転舵トルクTt*に加え、回転角θt及び相電流値Iut,Ivt,Iwtが入力される。転舵側モータ制御信号演算部73は、目標転舵トルクTt*に基づいて、d/q座標系におけるq軸上のq軸目標電流値Iqt*を演算する。転舵側モータ制御信号演算部73は、目標転舵トルクTt*の絶対値が大きくなるほど、より大きな絶対値を有するq軸目標電流値Iqt*を演算する。なお、本実施形態では、d軸上のd軸目標電流値Idt*は、基本的にゼロに設定される。そして、転舵側モータ制御信号演算部73は、操舵側モータ制御信号演算部63と同様に、d/q座標系における電流フィードバック制御を実行することにより、上記転舵側駆動回路57に出力する転舵側モータ制御信号Mtを生成する。なお、転舵側モータ制御信号Mtを生成する過程で演算したq軸電流値Iqtは、上記目標反力トルク演算部62に出力される。
このように演算された転舵側モータ制御信号Mtは、転舵側駆動回路57に出力される。これにより、転舵側モータ32には、転舵側駆動回路57から転舵側モータ制御信号Mtに応じた駆動電力が供給される。そして、転舵側モータ32は、目標転舵トルクTt*に示される転舵力を転舵輪5に付与する。
次に、目標反力トルク演算部62について説明する。
図3に示すように、目標反力トルク演算部62は、運転者の操舵方向にステアリングホイール3を回転させる力である入力トルク基礎成分Tb*を演算する入力トルク基礎成分演算部81と、運転者の操舵によるステアリングホイール3の回転に抗する力である反力成分Firを演算する反力成分演算部82とを備えている。また、目標反力トルク演算部62は、操舵角θhの目標値となる目標操舵角θh*を演算する目標操舵角演算部83と、操舵角フィードバック演算の実行により操舵角フィードバック成分(以下、操舵角F/B成分)Tfbhを演算する操舵角フィードバック制御部(以下、操舵角F/B制御部)84を備えている。
図3に示すように、目標反力トルク演算部62は、運転者の操舵方向にステアリングホイール3を回転させる力である入力トルク基礎成分Tb*を演算する入力トルク基礎成分演算部81と、運転者の操舵によるステアリングホイール3の回転に抗する力である反力成分Firを演算する反力成分演算部82とを備えている。また、目標反力トルク演算部62は、操舵角θhの目標値となる目標操舵角θh*を演算する目標操舵角演算部83と、操舵角フィードバック演算の実行により操舵角フィードバック成分(以下、操舵角F/B成分)Tfbhを演算する操舵角フィードバック制御部(以下、操舵角F/B制御部)84を備えている。
入力トルク基礎成分演算部81には、操舵トルクThが入力される。入力トルク基礎成分演算部81は、操舵トルクThの絶対値が大きいほど、大きな絶対値を有する入力トルク基礎成分Tb*を演算する。入力トルク基礎成分Tb*は、目標操舵角演算部83及び加算器85に入力される。
反力成分演算部82には、車速V、操舵角θh、転舵側モータ32のq軸電流値Iqt、転舵対応角θp及び目標操舵角θh*が入力される。反力成分演算部82は、これらの状態量に基づいて、後述するようにラック軸22に作用する軸力に応じた反力成分Firを演算し、目標操舵角演算部83に出力する。
目標操舵角演算部83には、車速V、操舵トルクTh、入力トルク基礎成分Tb*及び反力成分Firが入力される。目標操舵角演算部83は、入力トルク基礎成分Tb*に操舵トルクThを加算するとともに反力成分Firを減算した値である入力トルクTin*と目標操舵角θh*とを関係づけるモデル(ステアリングモデル)式を利用して、目標操舵角θh*を演算する。
Tin*=C・θh*’+J・θh*’’…(1)
このモデル式は、ステアリングホイール3と転舵輪5とが機械的に連結されたもの、すなわち操舵部4と転舵部6とが機械的に連結されたものにおいて、ステアリングホイール3の回転に伴って回転する回転軸のトルクと回転角との関係を定めて表したものである。そして、このモデル式は、操舵装置2の摩擦等をモデル化した粘性係数C、操舵装置2の慣性をモデル化した慣性係数Jを用いて表される。なお、粘性係数C及び慣性係数Jは、車速Vに応じて可変設定される。そして、このようにモデル式を用いて演算された目標操舵角θh*は、減算器86及び転舵側制御部56に加え、反力成分演算部82に出力される。
このモデル式は、ステアリングホイール3と転舵輪5とが機械的に連結されたもの、すなわち操舵部4と転舵部6とが機械的に連結されたものにおいて、ステアリングホイール3の回転に伴って回転する回転軸のトルクと回転角との関係を定めて表したものである。そして、このモデル式は、操舵装置2の摩擦等をモデル化した粘性係数C、操舵装置2の慣性をモデル化した慣性係数Jを用いて表される。なお、粘性係数C及び慣性係数Jは、車速Vに応じて可変設定される。そして、このようにモデル式を用いて演算された目標操舵角θh*は、減算器86及び転舵側制御部56に加え、反力成分演算部82に出力される。
操舵角F/B制御部84には、減算器86において目標操舵角θh*から操舵角θhが差し引かれた角度偏差Δθsが入力される。そして、操舵角F/B制御部84は、角度偏差Δθsに基づき、操舵角θhを目標操舵角θh*にフィードバック制御するための制御量として操舵側モータ13が付与する操舵反力の基礎となる操舵角F/B成分Tfbhを演算する。具体的には、目標反力トルク演算部62は、角度偏差Δθsを入力とする比例要素、積分要素及び微分要素のそれぞれの出力値の和を、基礎反力トルクとして演算する。このように演算された操舵角F/B成分Tfbhは、加算器85に出力される。
そして、目標反力トルク演算部62は、加算器85において入力トルク基礎成分Tb*に操舵角F/B成分Tfbhを加算した値を目標反力トルクTs*として演算する。
次に、反力成分演算部82の構成について説明する。
次に、反力成分演算部82の構成について説明する。
図4に示すように、反力成分演算部82は、配分軸力演算部91と、エンド反力演算部92と、障害物当て反力演算部93とを備えている。配分軸力演算部91は、ラック軸22の軸力に応じた配分軸力Fdを演算し、該配分軸力Fdを調整した配分軸力Fd’を出力する。エンド反力演算部92は、ステアリングホイール3の操舵角θhの絶対値が限界舵角に近づく場合に、更なる切り込み操舵が行われるのに抗する反力であるエンド反力Fieを演算する。障害物当て反力演算部93は、転舵輪5が転舵により縁石等の障害物に当たっている状況になる場合に、転舵輪5を障害物に向けて転舵させる操舵を規制するための障害物当て反力Foを演算する。そして、反力成分演算部82は、調整後の配分軸力Fd’に対してエンド反力Fie及び障害物当て反力Foのうちの絶対値が大きい反力を加算した値を反力成分Firとして出力する。
詳しくは、配分軸力演算部91は、推定軸力である電流軸力Ferを演算する電流軸力演算部101と、理想軸力である角度軸力Fibを演算する角度軸力演算部102とを備えている。なお、電流軸力Fer及び角度軸力Fibは、トルクの次元(N・m)で演算される。また、配分軸力演算部91は、転舵輪5に対して路面から加えられる軸力、すなわち路面から伝達される路面情報が反映されるように、角度軸力Fib及び電流軸力Ferを所定割合で配分して配分軸力Fdを演算する配分処理部103と、配分軸力Fdを調整する配分軸力調整部104とを備えている。
電流軸力演算部101には、転舵側モータ32のq軸電流値Iqtが入力される。電流軸力演算部101は、転舵輪5に作用する軸力、すなわち転舵輪5に伝達される伝達力の推定値であって、路面情報が反映された電流軸力Ferをq軸電流値Iqtに基づいて演算する。具体的には、電流軸力演算部101は、転舵側モータ32によってラック軸22に加えられるトルクと、転舵輪5に対して路面から加えられる力に応じたトルクとが釣り合うとして、q軸電流値Iqtの絶対値が大きくなるほど、電流軸力Ferの絶対値が大きくなるように演算する。このように演算された電流軸力Ferは、乗算器105に出力される。
角度軸力演算部102には、目標転舵対応角である目標操舵角θh*及び車速Vが入力される。角度軸力演算部102は、転舵輪5に作用する軸力(転舵輪5に伝達される伝達力)の理想値であって、路面情報が反映されない角度軸力Fibを目標操舵角θh*に基づいて演算する。具体的には、角度軸力演算部102は、目標操舵角θh*の絶対値が大きくなるほど、角度軸力Fibの絶対値が大きくなるように演算する。また、角度軸力演算部102は、車速Vが大きくなるにつれて角度軸力Fibの絶対値が大きくなるように演算する。このように演算された角度軸力Fibは、乗算器106に出力される。
配分処理部103には、車速Vに加え、電流軸力Fer及び角度軸力Fibが入力される。配分処理部103は、車速Vに基づいて電流軸力Ferと角度軸力Fibとを配分するためのそれぞれの配分比率である配分ゲインGer,Gibを演算する配分ゲイン演算部107備えている。本実施形態の配分ゲイン演算部107は、車速Vと配分ゲインGer,Gibとの関係を定めたマップを備えており、同マップを参照することにより車速Vに応じた配分ゲインGer,Gibを演算する。配分ゲインGibは、車速Vが大きい場合に小さい場合よりも値が小さくなり、配分ゲインGerは車速Vが大きい場合に小さい場合よりも値が大きくなる。つまり、角度軸力Fibは、車速Vの増大に基づいて配分軸力Fdにおける配分割合が小さくなり、電流軸力Ferは、車速Vの増大に基づいて配分軸力Fdにおける配分割合が大きくなる。なお、本実施形態では、配分ゲインGer,Gibの和が「1」となるように値が設定されている。このように演算された配分ゲインGerは乗算器105に出力され、配分ゲインGibは乗算器106に出力される。
配分処理部103は、乗算器105において電流軸力Ferに配分ゲインGerを乗算するとともに、乗算器106において角度軸力Fibに配分ゲインGibを乗算し、加算器108においてこれらの値を足し合わせて配分軸力Fdを演算する。このように演算された配分軸力Fdは、配分軸力調整部104に出力される。
配分軸力調整部104には、配分軸力Fd及び車速Vが入力される。配分軸力調整部104は、配分軸力Fdの調整を行う配分軸力調整マップを備えている。図6に示すように、配分軸力調整マップは、入力される調整前の配分軸力Fdの絶対値が小さい領域では、該調整前の配分軸力Fdと調整後の配分軸力Fd’とが線形的な関係となるように設定されている。また、調整前の配分軸力Fdの絶対値が大きい領域では、調整後の配分軸力Fd’の絶対値が予め決められた制限値Flim1以下となるように設定されている。さらに、本実施形態の配分軸力調整マップでは、制限値Flim1は、車速Vの増大に基づいて制限値Flim1が大きくなるように設定されている。なお、制限値Flim1は、エンド反力Fie及び障害物当て反力Foのうちの絶対値が大きい反力を加算しても反力成分Firの値が過大とならないような値であり、試験やシミュレーション等の結果に基づいて予め設定されている。そして、図4に示すように、配分軸力調整部104は、配分軸力調整マップを参照することにより車速Vに応じて配分軸力Fdの調整を行う。このように演算された調整後の配分軸力Fd’は、加算器94に出力され、エンド反力Fie及び障害物当て反力Foのうちの絶対値が大きい反力と足し合わされる。つまり、配分軸力演算部91による配分軸力Fd’の演算には、反力成分Firが過大とならないようなガード処理として、配分軸力調整部104による配分軸力Fdの調整が含まれている。
エンド反力演算部92には、目標転舵対応角である目標操舵角θh*が入力される。エンド反力演算部92は、目標操舵角θh*とエンド反力Fieとの関係を定めたマップを備えており、同マップを参照することにより目標操舵角θh*に応じたエンド反力Fieを演算する。マップには、閾値角度θieが設定されており、目標操舵角θh*の絶対値が閾値角度θie以下の場合には、エンド反力Fieとしてゼロが演算され、目標操舵角θh*が閾値角度θieを超えると、絶対値がゼロよりも大きなエンド反力Fieが演算される。このように演算されたエンド反力Fieは、反力選択部95に出力される。なお、エンド反力Fieは、目標操舵角θh*が閾値角度θieを超えてある程度大きくなると、人の力ではそれ以上の切り込み操舵ができないほどに大きな絶対値となるように設定されている。また、閾値角度θieは、ラックエンド25がラックハウジング23に当接することでラック軸22の軸方向移動が規制される機械的なラックエンド位置よりも中立位置側に設けられた仮想ラックエンド位置での転舵対応角θpの値に設定されている。
障害物当て反力演算部93には、q軸電流値Iqtに加え、減算器96において操舵角θhから転舵対応角θpを差し引いた角度偏差Δθx、及び転舵対応角θpを微分することにより得られる転舵速度ωtが入力される。本実施形態の障害物当て反力演算部93は、これらの状態量に基づいて障害物当て反力Foを付与すべき状況に対する近似度合いを示す障害物当てゲインGoを演算し、該障害物当てゲインGoに基づいて障害物当て反力Foを演算する。
詳しくは、図5に示すように、障害物当て反力演算部93は、q軸電流値Iqtに基づく電流ゲインGoiを演算する電流ゲイン演算部111と、角度偏差Δθxに基づく角度ゲインGoaを演算する角度ゲイン演算部112と、転舵速度ωtに基づく速度ゲインGosを演算する速度ゲイン演算部113とを備えている。
電流ゲイン演算部111には、q軸電流値Iqtが入力される。電流ゲイン演算部111は、q軸電流値Iqtの絶対値と電流ゲインGoiとの関係を定めたマップを備えており、同マップを参照することによりq軸電流値Iqtに応じた電流ゲインGoiを演算する。このマップは、q軸電流値Iqtの絶対値がゼロの場合に電流ゲインGoiが「0」となり、q軸電流値Iqtの絶対値の増大に比例して電流ゲインGoiが増大する。そして、q軸電流値Iqtの絶対値が電流閾値Ithよりも大きくなると、電流ゲインGoiが「1」となるように設定されている。つまり、本実施形態では、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況に近似すると判断するための条件の1つとして、転舵輪5を転舵させようとしていることを採用し、q軸電流値Iqtの絶対値が大きいほど、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況に近似すると判断する。なお、電流閾値Ithは、転舵側モータ32に供給された場合に、通常の路面であれば転舵輪5を転舵することが可能な電流値であり、試験やシミュレーション等の結果に基づいて予め設定されている。このように演算された電流ゲインGoiは、乗算器114に入力される。
角度ゲイン演算部112には、角度偏差Δθxが入力される。角度ゲイン演算部112は、角度偏差Δθxの絶対値と角度ゲインGoaとの関係を定めたマップを備えており、同マップを参照することにより角度偏差Δθxに応じた角度ゲインGoaを演算する。このマップは、角度偏差Δθxの絶対値がゼロの場合に角度ゲインGoaが「0」となり、角度偏差Δθxの絶対値の増大に比例して角度ゲインGoaが増大する。そして、角度偏差Δθxの絶対値が角度偏差閾値Δθthよりも大きくなると、角度ゲインGoaが「1」となるように設定されている。つまり、本実施形態では、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況に近似すると判断するための条件の1つとして、操舵角θhと転舵対応角θpとの間の偏差が大きいことを採用し、角度偏差Δθxの絶対値が大きいほど、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況に近似すると判断する。なお、角度偏差閾値Δθthは、センサのノイズ等を考慮しても操舵角θhと転舵対応角θpとがずれているとみなすことが可能な角度であり、試験やシミュレーション等の結果に基づいて予め設定されている。このように演算された角度ゲインGoaは、乗算器114に入力される。
速度ゲイン演算部113には、転舵速度ωtが入力される。速度ゲイン演算部113は、転舵速度ωtの絶対値と速度ゲインGosとの関係を定めたマップを備えており、同マップを参照することにより転舵速度ωtに応じた速度ゲインGosを演算する。このマップは、転舵速度ωtの絶対値がゼロの場合に速度ゲインGosが「1」となり、転舵速度ωtの絶対値の増大に比例して速度ゲインGosが減少する。そして、転舵速度ωtの絶対値が速度閾値ωthよりも大きくなると、速度ゲインGosが「0」となるように設定されている。つまり、本実施形態では、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況に近似すると判断するための条件の1つとして、転舵速度ωtが低いことを採用し、転舵速度ωtの絶対値が低いほど、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況に近似すると判断する。なお、速度閾値ωthは、センサのノイズ等を考慮しても転舵輪5が転舵しているとみなすことが可能な速度であり、試験やシミュレーション等の結果に基づいて予め設定されている。このように演算された速度ゲインGosは、乗算器114に入力される。
障害物当て反力演算部93は、乗算器114において、電流ゲインGoiと、角度ゲインGoaと、速度ゲインGosとを掛け合わせることにより、障害物当て反力Foを付与すべき状況に対する近似度合いを示す障害物当てゲインGoを演算する。このように演算された障害物当てゲインGoは、反力演算処理部115に出力される。
反力演算処理部115は、障害物当てゲインGoと障害物当て反力Foとの関係を定めたマップを備えており、同マップを参照することにより障害物当てゲインGoに応じた障害物当て反力Foを演算する。このマップは、障害物当てゲインGoがゼロの場合に障害物当て反力Foが「0」となり、障害物当てゲインGoの増大に比例して障害物当て反力Foが緩やかに増大する。そして、障害物当てゲインGoがゲイン閾値Gthよりも大きくなると、障害物当てゲインGoの増大に比例して障害物当て反力Foが急激に増大する。なお、ゲイン閾値Gthは、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況と判断しても差し支えないゲインの大きさであり、試験やシミュレーション等の結果に基づいて予め設定されている。また、障害物当て反力Foは、障害物当てゲインGoがゲイン閾値Gthを超えてある程度大きくなると、人の力ではそれ以上の切り込み操舵ができないほどに大きな絶対値となるように設定されている。これにより、障害物当てゲインGoがゲイン閾値Gth以下の領域では、障害物当て反力Foにより転舵輪5のタイヤ部分のみが障害物に当たった際の反力を再現し、障害物当てゲインGoがゲイン閾値Gthよりも大きな領域では、障害物当て反力Foにより転舵輪5のホイール部分が障害物に当たった際の反力を再現している。このように演算された障害物当て反力Foは、反力選択部95に出力される。
図4に示すように、反力選択部95には、エンド反力Fie及び障害物当て反力Foに加え、操舵角θhを微分することにより得られる操舵速度ωhが入力される。反力選択部95は、エンド反力Fie及び障害物当て反力Foのうちの絶対値が大きい反力を選択し、当該反力の符号、すなわち方向を操舵速度ωhに示される符号とした値を選択反力Fslとして加算器94に出力する。
そして、反力成分演算部82は、加算器94において、上記調整後の配分軸力Fd’に選択反力Fslを加算した値を反力成分Firとして演算し、目標操舵角演算部83に出力する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)反力成分演算部82は、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況になる場合に、転舵輪5を障害物に向けて転舵させる操舵を規制するための障害物当て反力を演算する障害物当て反力演算部93を備える。そのため、転舵輪5が縁石等の障害物に当たっている状況になる場合に大きな操舵反力を付与でき、転舵輪5が縁石等の障害物に当たっている状況を運転者に伝えることが可能になる。
(1)反力成分演算部82は、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況になる場合に、転舵輪5を障害物に向けて転舵させる操舵を規制するための障害物当て反力を演算する障害物当て反力演算部93を備える。そのため、転舵輪5が縁石等の障害物に当たっている状況になる場合に大きな操舵反力を付与でき、転舵輪5が縁石等の障害物に当たっている状況を運転者に伝えることが可能になる。
一方、転舵輪5が障害物に当たっている状況では、実際の転舵対応角θpが目標転舵対応角である目標操舵角θh*に追従しないため、目標転舵トルクTt*が大きくなり、転舵側モータ32に供給されるq軸電流値Iqtに基づく電流軸力Ferも大きくなる。したがって、配分ゲインGerが支配的になるような車速Vで走行している場合に、転舵輪5が縁石等の障害物に当たっている状況になると、配分軸力Fdと障害物当て反力Fo(選択反力Fsl)とを足し合わせてなる反力成分Firが大きくなる。そして、こうした反力成分Firに基づいて目標反力トルクTs*を演算すると、ステアリングホイール3に付与する操舵反力が過大になるおそれがある。
この点、本実施形態によれば、配分軸力演算部91による配分軸力Fd’の演算には、反力成分Firが過大とならないようなガード処理として、配分軸力調整部104による配分軸力Fdの調整が含まれる。そして、配分軸力演算部91は、配分軸力調整部104による調整後の配分軸力Fd’と障害物当て反力Foとを足し合わせて反力成分Firを演算し、該反力成分Firに基づいて目標反力トルクTs*を演算する。そのため、転舵輪5が転舵により障害物に当たっている状況になる場合に、反力成分Firが過大となることを抑制でき、操舵反力が過大になることを抑制できる。
また、配分軸力演算部91による配分軸力Fdの演算に反力成分Firが過大とならないようなガード処理が含まれるため、例えば反力成分Firを演算した後に該反力成分Firの絶対値を制限する場合と異なり、障害物当て反力Foの値が変更されない。そのため、転舵輪5が障害物に当たる際の反力を模擬した障害物当て反力Foによって運転者に付与される操舵反力が、反力成分Firが過大になることを抑制するガード処理によって影響を受けず、障害物に当たる操舵フィーリングを好適に付与できる。
(2)配分軸力調整部104は、配分軸力Fdの調整を行う配分軸力調整マップを備え、配分軸力調整マップにより配分軸力Fdを調整するため、同マップの形状を変更することで、車両の仕様等に応じた最適な操舵反力を容易に実現できる。また、配分軸力調整マップにおける調整後の配分軸力Fd’の絶対値は、制限値Flim1以下に設定されるため、配分軸力Fdの絶対値を制限値Flim1以下に制限するためのガード処理部を別途設ける場合に比べ、操舵制御装置1の演算負荷が増大することを抑制できる。
(3)配分軸力調整部104は、車速Vの増大に基づいて制限値Flim1を大きくする。例えば車両が高速で走行している状態で急旋回すると、転舵輪5が受ける路面反力が大きくなるため、電流軸力Ferが大きくなる。この場合に、電流軸力Ferの絶対値が制限されると、転舵輪5が障害物に当たっていない状況で、適切な操舵反力を付与することができないおそれがある。一方、車両が高速で走行している状態では、例えば縁石に転舵輪5が当たるとしても転舵輪5が縁石を乗り越える等することで転舵輪5の転舵が規制される状況になり難い。この点を踏まえ、本実施形態では、車速Vの増大に基づいて制限値Flim1を大きくするため、転舵輪5が障害物に当たっている状況でない場合に、適切な操舵反力を付与できる。
(第2実施形態)
次に、操舵制御装置の第2実施形態を図面に従って説明する。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、操舵制御装置の第2実施形態を図面に従って説明する。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の配分軸力演算部91は、電流軸力Ferを調整する電流軸力調整部121を備えており、上記第1実施形態の配分軸力調整部104を備えていない。電流軸力調整部121には、電流軸力Fer及び車速Vが入力される。電流軸力調整部121は、電流軸力Ferの調整を行う電流軸力調整マップを備えている。本実施形態の電流軸力調整マップは、上記第1実施形態の配分軸力調整マップ(図6参照)と同様に設定されている。具体的には、入力される調整前の電流軸力Ferの絶対値が小さい領域では、該調整前の電流軸力Ferと調整後の電流軸力Fer’とが線形的な関係となるように設定されている。また、調整前の電流軸力Ferの絶対値が大きい領域では、調整後の電流軸力Fer’の絶対値が予め決められた制限値Flim2以下となるように設定されている。さらに、本実施形態の制限値Flim2は、車速Vの増大に基づいて制限値Flim2が大きくなるように設定されている。なお、制限値Flim2は、反力成分Firの値が過大とならないような値であり、試験やシミュレーション等の結果に基づいて予めに設定されている。そして、電流軸力調整部121は、電流軸力調整マップを参照することにより車速Vに応じて電流軸力Ferの調整を行う。このように演算された調整後の電流軸力Fer’は、乗算器105に出力され、配分処理部103において配分軸力Fdが演算される。つまり、配分軸力演算部91による配分軸力Fdの演算には、反力成分Firが過大とならないようなガード処理として、電流軸力調整部121による電流軸力Ferの調整が含まれている。
以上、本実施形態では、上記第1実施形態の(1)の作用及び効果と同様の作用及び効果に加え、以下の作用及び効果を有する。
(4)電流軸力調整部121は、電流軸力Ferの調整を行う電流軸力調整マップを備え、電流軸力調整マップにより電流軸力Ferを調整するため、同マップの形状を変更することで、車両の仕様等に応じた最適な操舵反力を容易に実現できる。また、電流軸力調整マップにおける調整後の電流軸力Fer’の絶対値は、制限値Flim2以下に設定されるため、電流軸力Ferの絶対値を制限値Flim2以下に制限するためのガード処理部を別途設ける場合に比べ、操舵制御装置1の演算負荷が増大することを抑制できる。
(4)電流軸力調整部121は、電流軸力Ferの調整を行う電流軸力調整マップを備え、電流軸力調整マップにより電流軸力Ferを調整するため、同マップの形状を変更することで、車両の仕様等に応じた最適な操舵反力を容易に実現できる。また、電流軸力調整マップにおける調整後の電流軸力Fer’の絶対値は、制限値Flim2以下に設定されるため、電流軸力Ferの絶対値を制限値Flim2以下に制限するためのガード処理部を別途設ける場合に比べ、操舵制御装置1の演算負荷が増大することを抑制できる。
(5)電流軸力調整部121は、車速Vの増大に基づいて制限値Flim2を大きくするため、転舵輪5が障害物に当たっている状況でない場合に、適切な操舵反力を付与できる。
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記第1実施形態では、配分軸力調整部104が配分軸力調整マップを備え、同マップを参照して配分軸力Fdを調整することにより、調整後の配分軸力Fd’の絶対値を制限値Flim1以下に制限したが、これに限らない。例えば配分軸力調整部104が配分軸力調整マップを備えず、調整前の配分軸力Fdの絶対値が制限値Flim1以下の場合には、そのまま配分軸力Fd’として出力し、調整前の配分軸力Fdの絶対値が制限値Flim1よりも大きい場合には、絶対値を制限値Flim1以下に制限した値を調整後の配分軸力Fd’として出力する構成としてもよい。同様に、上記第2実施形態において、電流軸力調整部121が電流軸力調整マップを備えない構成としてもよい。
・上記第1実施形態の配分軸力調整マップの形状は適宜変更可能であり、例えば調整後の配分軸力Fd’の絶対値が制限値Flim1よりも大きくなるように設定してもよい。なお、この場合には、調整後の配分軸力Fd’の絶対値を制限値Flim1以下に制限するガード処理部を設けることになる。同様に、上記第2実施形態の電流軸力調整マップの形状は適宜変更可能である。
・上記各実施形態では、制限値Flim1,Flim2を車速Vに応じて変更したが、これに限らず、制限値Flim1,Flim2を車速Vに応じて変更しなくてもよい。
・上記各実施形態では、目標反力トルクTs*を入力トルク基礎成分Tb*と操舵角F/B成分Tfbhとを足し合わせることにより演算したが、これに限らず、目標反力トルクTs*の演算態様は適宜変更可能である。例えば入力トルク基礎成分Tb*の演算態様として、目標操舵トルクに操舵トルクThを追従させるトルクフィードバック制御の実行により演算される値を入力トルク基礎成分Tb*として演算してもよい。また、操舵角F/B制御を実行せず、例えば入力トルクTin*に基づいて目標反力トルクTs*を直接演算する態様や、反力成分Firに基づいて目標反力トルクTs*を直接演算する態様を採用可能である。さらに、例えば反力成分Firに基づいて目標操舵トルクを演算し、該目標操舵トルクに操舵トルクThを追従させるトルクフィードバック制御の実行により得られる値を目標反力トルクTs*として演算してもよい。
・上記各実施形態では、目標反力トルクTs*を入力トルク基礎成分Tb*と操舵角F/B成分Tfbhとを足し合わせることにより演算したが、これに限らず、目標反力トルクTs*の演算態様は適宜変更可能である。例えば入力トルク基礎成分Tb*の演算態様として、目標操舵トルクに操舵トルクThを追従させるトルクフィードバック制御の実行により演算される値を入力トルク基礎成分Tb*として演算してもよい。また、操舵角F/B制御を実行せず、例えば入力トルクTin*に基づいて目標反力トルクTs*を直接演算する態様や、反力成分Firに基づいて目標反力トルクTs*を直接演算する態様を採用可能である。さらに、例えば反力成分Firに基づいて目標操舵トルクを演算し、該目標操舵トルクに操舵トルクThを追従させるトルクフィードバック制御の実行により得られる値を目標反力トルクTs*として演算してもよい。
・上記各実施形態において、配分軸力Fdにおける電流軸力Fer及び角度軸力Fibの配分割合を、車速V以外のパラメータに応じて配分割合を変更してもよい。こうしたパラメータとしては、例えば車載のエンジン等の制御パターンの設定状態を示すドライブモード等を用いることができる。
・上記各実施形態では、障害物当て反力演算部93は、障害物当て反力Foを付与すべき状況に対する近似度合いを示す障害物当てゲインGoに基づいて障害物当て反力Foを演算した。しかし、これに限らず、例えばq軸電流値Iqt、角度偏差Δθx及び転舵速度ωtとこれらに対応する各閾値との大小比較に基づいて障害物当て反力Foを付与すべき状況であるか否かを択一的に判定し、その判定結果に応じて障害物当て反力Foを演算してもよい。
・上記各実施形態では、角度軸力Fibを目標転舵対応角である目標操舵角θh*に基づいて演算したが、これに限らず、例えば操舵角θhや転舵対応角θpに基づいて演算してもよく、また操舵トルクThや車速V等、他のパラメータを加味する等、他の方法で演算してもよい。
・上記各実施形態では、電流軸力Fer及び角度軸力Fibに基づいて配分軸力Fdを演算したが、これに限らず、角度軸力Fibに加えて又は替えて、他の状態量に基づく軸力を用いてもよい。他の状態量に基づく軸力としては、例えばヨーレート及び横加速度に基づいて演算される車両状態量軸力や、ラック軸22の軸力を検出する軸力センサの検出値に基づく軸力、あるいは転舵輪5に作用するタイヤ力に基づく軸力等を採用できる。
・上記各実施形態では、操舵角θhと転舵対応角θpとの角度偏差Δθxに基づいて角度ゲインGoaを演算したが、これに限らず、例えば目標転舵対応角と転舵対応角θpとの角度偏差に基づいて角度ゲインを演算してもよい。
・上記各実施形態において、反力成分演算部82が、エンド反力演算部92を備えない構成としてもよい。また、反力成分演算部82が、エンド反力演算部92以外に、転舵輪5の転舵を規制する他の反力を演算する演算部を備えていてもよい。こうした他の反力としては、車載電源Bの電圧が低下し、転舵側モータ32により十分な転舵力を付与できない場合に付与する反力を採用できる。
・上記各実施形態では、制御対象となる操舵装置2を、操舵部4と転舵部6との間の動力伝達が分離したリンクレスの構造としたが、これに限らず、クラッチにより操舵部4と転舵部6との間の動力伝達を分離可能な構造の操舵装置を制御対象としてもよい。
次に、上記各実施形態及び変形例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記転舵力の目標値となる目標転舵トルクを演算する目標転舵トルク演算部を備え、前記目標転舵トルクに応じたモータトルクが発生するように前記転舵部に設けられた前記転舵側モータの作動を制御する操舵制御装置であって、前記目標転舵トルク演算部は、前記回転角の目標値である目標転舵対応角に実際の前記回転角である転舵対応角を追従させる転舵角フィードバック制御の実行に基づいて前記目標転舵トルクを演算する操舵制御装置。
(イ)前記転舵力の目標値となる目標転舵トルクを演算する目標転舵トルク演算部を備え、前記目標転舵トルクに応じたモータトルクが発生するように前記転舵部に設けられた前記転舵側モータの作動を制御する操舵制御装置であって、前記目標転舵トルク演算部は、前記回転角の目標値である目標転舵対応角に実際の前記回転角である転舵対応角を追従させる転舵角フィードバック制御の実行に基づいて前記目標転舵トルクを演算する操舵制御装置。
(ロ)前記角度軸力は、車速の増大に基づいて前記配分軸力における配分割合が小さくなり、前記電流軸力は、車速の増大に基づいて前記配分軸力における配分割合が大きくなる操舵制御装置。
1…操舵制御装置、2…操舵装置、3…ステアリングホイール、4…操舵部、5…転舵輪、6…転舵部、11…ステアリングシャフト、12…操舵側アクチュエータ、13…操舵側モータ、31…転舵側アクチュエータ、32…転舵側モータ、51…操舵側制御部、56…転舵側制御部、61…操舵角演算部、62…目標反力トルク演算部、82…反力成分演算部、91…配分軸力演算部、93…障害物当て反力演算部、101…電流軸力演算部、102…角度軸力演算部、103…配分処理部、104…配分軸力調整部、121…電流軸力調整部、Fd…配分軸力、Flim1,Flim2…制限値、Fer…電流軸力、Fib…角度軸力、Fo…障害物当て反力、Fir…反力成分、Go…障害物当てゲイン、Ts*…目標反力トルク、Tt*…目標転舵トルク、V…車速、θh…操舵角、θp…転舵対応角。
上記課題を解決する操舵制御装置は、操舵部と、前記操舵部に入力される操舵に応じて転舵輪を転舵させる転舵部との間の動力伝達が分離した構造を有する操舵装置を制御対象とし、前記操舵部に入力される操舵に抗する力である操舵反力の目標値となる目標反力トルクを演算する目標反力トルク演算部を備え、前記目標反力トルクに応じたモータトルクが発生するように前記操舵部に設けられた操舵側モータの作動を制御する操舵制御装置において、前記目標反力トルク演算部は、前記転舵輪を転舵させるべく動作する転舵軸に作用する軸力に応じた軸力成分を演算する軸力演算部と、前記転舵輪の一方向への転舵が制限される状況となるように、前記転舵輪を前記一方向へ転舵させる操舵を規制するための規制反力を演算する規制反力演算部とを備え、前記軸力成分と前記規制反力とを足し合わせてなる反力成分に基づいて前記目標反力トルクを演算するものであって、前記軸力演算部による前記軸力成分の演算には、前記反力成分が過大とならないようなガード処理が含まれる。
上記構成によれば、規制反力を導入することで、転舵輪の一方向への転舵が制限される状況になる場合に大きな操舵反力を付与でき、転舵輪の一方向への転舵が制限される状況を運転者に伝えることが可能になる。したがって、転舵輪の一方向への転舵が制限される状況になると、軸力成分と規制反力とを足し合わせてなる反力成分が大きくなる。そして、こうした反力成分に基づいて目標反力トルクを演算すると、ステアリングホイールに付与する操舵反力が過大になるおそれがある。この点、上記構成によれば、軸力成分の演算には、反力成分が過大とならないようなガード処理が行われるため、転舵輪の一方向への転舵が制限される状況になる場合に、反力成分が過大となることを抑制でき、操舵反力が過大になることを抑制できる。また、軸力成分の演算にガード処理が含まれるため、例えば反力成分を演算した後に該反力成分の絶対値を制限する場合と異なり、規制反力は制限されない。そのため、規制反力によって運転者に付与される操舵反力がガード処理によって影響を受けず、転舵輪の一方向への転舵が制限される状況の操舵フィーリングを好適に付与できる。
ガード処理の具体的な構成として、前記軸力演算部は、前記反力成分が過大とならないような制限値以下に前記軸力成分の絶対値を制限する軸力調整部を備え、前記軸力調整部が前記ガード処理を行う構成を採用できる。
上記操舵制御装置において、前記軸力調整部は、前記軸力成分の調整を行う軸力調整マップを備え、前記軸力調整マップにおける調整後の前記軸力成分の絶対値は、前記制限値以下に設定されることが好ましい。
上記構成によれば、軸力調整マップにより軸力成分を調整するため、同マップの形状を変更することで、車両の仕様等に応じた最適な操舵反力を容易に実現できる。また、軸力調整マップによって軸力成分の絶対値を制限値以下に制限するため、例えば軸力成分の絶対値を制限値以下に制限するためのガード処理部を別途設ける場合に比べ、操舵制御装置の演算負荷が増大することを抑制できる。
ガード処理の具体的な構成として、前記軸力演算部は、前記転舵輪を転舵させる力である転舵力を付与するように前記転舵部に設けられた転舵側モータに供給される駆動電力に基づく電流軸力を演算する電流軸力演算部を含み、前記軸力演算部は、前記反力成分が過大とならないような制限値以下に前記電流軸力の絶対値を制限する電流軸力調整部を備え、前記電流軸力調整部が前記ガード処理を行う構成を採用できる。
上記操舵制御装置において、前記制限値は、車速に基づいて調整されることが好ましい。
例えば車両が高速で走行している状態で急旋回すると、転舵輪が受ける路面反力が大きくなるため、当該路面反力を考慮すると軸力成分が大きくなる。この場合に、軸力成分の絶対値が制限されると、転舵輪の一方向への転舵を制限しなくてもよい状況で、適切な操舵反力を付与することができないおそれがある。一方、例えば車両が高速で走行している状態では、転舵輪の一方向への転舵を制限しなければいけない状況になり難い。この点を踏まえ、上記構成では、車速に基づいて制限値を調整するため、転舵輪の一方向への転舵を制限しなければいけない状況でない場合に、適切な操舵反力を付与できる。
例えば車両が高速で走行している状態で急旋回すると、転舵輪が受ける路面反力が大きくなるため、当該路面反力を考慮すると軸力成分が大きくなる。この場合に、軸力成分の絶対値が制限されると、転舵輪の一方向への転舵を制限しなくてもよい状況で、適切な操舵反力を付与することができないおそれがある。一方、例えば車両が高速で走行している状態では、転舵輪の一方向への転舵を制限しなければいけない状況になり難い。この点を踏まえ、上記構成では、車速に基づいて制限値を調整するため、転舵輪の一方向への転舵を制限しなければいけない状況でない場合に、適切な操舵反力を付与できる。
Claims (6)
- 操舵部と、前記操舵部に入力される操舵に応じて転舵輪を転舵させる転舵部との間の動力伝達が分離した構造を有する操舵装置を制御対象とし、
前記操舵部に入力される操舵に抗する力である操舵反力の目標値となる目標反力トルクを演算する目標反力トルク演算部を備え、前記目標反力トルクに応じたモータトルクが発生するように前記操舵部に設けられた操舵側モータの作動を制御する操舵制御装置において、
前記目標反力トルク演算部は、
前記転舵輪を転舵させる力である転舵力を付与するように前記転舵部に設けられた転舵側モータに供給される駆動電力に基づく電流軸力を含む複数の軸力を配分した配分軸力を演算する配分軸力演算部と、
前記転舵輪が転舵により障害物に当たっている状況になる場合に、前記転舵輪を前記障害物に向けて転舵させる操舵を規制するための障害物当て反力を演算する障害物当て反力演算部とを備え、
前記配分軸力と前記障害物当て反力とを足し合わせてなる反力成分に基づいて前記目標反力トルクを演算するものであって、
前記配分軸力演算部による前記配分軸力の演算には、前記反力成分が過大とならないようなガード処理が含まれる操舵制御装置。 - 請求項1に記載の操舵制御装置において、
前記配分軸力演算部は、前記反力成分が過大とならないような制限値以下に前記配分軸力の絶対値を制限する配分軸力調整部を備え、前記配分軸力調整部が前記ガード処理を行う操舵制御装置。 - 請求項2に記載の操舵制御装置において、
前記配分軸力調整部は、前記配分軸力の調整を行う配分軸力調整マップを備え、前記配分軸力調整マップにおける調整後の前記配分軸力の絶対値は、前記制限値以下に設定される操舵制御装置。 - 請求項1に記載の操舵制御装置において、
前記配分軸力演算部は、前記反力成分が過大とならないような制限値以下に前記電流軸力の絶対値を制限する電流軸力調整部を備え、前記電流軸力調整部が前記ガード処理を行う操舵制御装置。 - 請求項4に記載の操舵制御装置において、
前記電流軸力調整部は、前記電流軸力の調整を行う電流軸力調整マップを備え、前記電流軸力調整マップにおける調整後の前記電流軸力の絶対値は、前記制限値以下に設定される操舵制御装置。 - 請求項2〜5のいずれか一項に記載の操舵制御装置において、
前記制限値は、車速の増大に基づいて大きくなるように変更される操舵制御装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019065767A JP2020163989A (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 操舵制御装置 |
US16/830,435 US20200307681A1 (en) | 2019-03-29 | 2020-03-26 | Steering control device |
CN202010223530.8A CN111746629A (zh) | 2019-03-29 | 2020-03-26 | 转向控制装置 |
EP20166293.9A EP3715218A1 (en) | 2019-03-29 | 2020-03-27 | Steering control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019065767A JP2020163989A (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 操舵制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020163989A true JP2020163989A (ja) | 2020-10-08 |
Family
ID=70056928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019065767A Pending JP2020163989A (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 操舵制御装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20200307681A1 (ja) |
EP (1) | EP3715218A1 (ja) |
JP (1) | JP2020163989A (ja) |
CN (1) | CN111746629A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115916628A (zh) * | 2021-03-30 | 2023-04-04 | 本田技研工业株式会社 | 用于车辆的转向系统 |
WO2023139722A1 (ja) * | 2022-01-20 | 2023-07-27 | 株式会社ジェイテクト | 操舵制御装置及び操舵制御方法 |
WO2023153050A1 (ja) * | 2022-02-09 | 2023-08-17 | 三菱電機株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7602956B2 (ja) * | 2021-04-06 | 2024-12-19 | 株式会社ジェイテクト | 操舵制御装置 |
JP2024069026A (ja) * | 2022-11-09 | 2024-05-21 | 株式会社ジェイテクト | 操舵制御装置及び操舵制御方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3593110B2 (ja) * | 2002-02-14 | 2004-11-24 | 三菱電機株式会社 | 車両用操舵装置 |
JP3908144B2 (ja) * | 2002-10-11 | 2007-04-25 | 株式会社ジェイテクト | ステアリング制御装置 |
EP2905207B1 (en) * | 2012-10-04 | 2016-12-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Steering control device |
US9604670B2 (en) * | 2013-06-28 | 2017-03-28 | Nissan Motor Co., Ltd. | Steering control device |
JP6740649B2 (ja) | 2016-03-15 | 2020-08-19 | 株式会社ジェイテクト | 操舵制御装置 |
-
2019
- 2019-03-29 JP JP2019065767A patent/JP2020163989A/ja active Pending
-
2020
- 2020-03-26 US US16/830,435 patent/US20200307681A1/en not_active Abandoned
- 2020-03-26 CN CN202010223530.8A patent/CN111746629A/zh active Pending
- 2020-03-27 EP EP20166293.9A patent/EP3715218A1/en not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115916628A (zh) * | 2021-03-30 | 2023-04-04 | 本田技研工业株式会社 | 用于车辆的转向系统 |
JP2023523115A (ja) * | 2021-03-30 | 2023-06-02 | 本田技研工業株式会社 | 車両の操舵装置 |
JP7418562B2 (ja) | 2021-03-30 | 2024-01-19 | 本田技研工業株式会社 | 車両の操舵装置 |
WO2023139722A1 (ja) * | 2022-01-20 | 2023-07-27 | 株式会社ジェイテクト | 操舵制御装置及び操舵制御方法 |
WO2023153050A1 (ja) * | 2022-02-09 | 2023-08-17 | 三菱電機株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
JP7618070B2 (ja) | 2022-02-09 | 2025-01-20 | 三菱電機株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3715218A1 (en) | 2020-09-30 |
US20200307681A1 (en) | 2020-10-01 |
CN111746629A (zh) | 2020-10-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2020163990A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP7376243B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2019199172A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP5126357B2 (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP2020163989A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP7133393B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
EP3647161A1 (en) | Steering control device | |
JP7609587B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2020142596A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP7445387B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JP7147472B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2020069861A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP7261696B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2021154895A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP7259495B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2019130958A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP7243045B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2020163988A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2020163993A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2022054737A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2022054736A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2019209787A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2019127219A (ja) | 操舵制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200401 |