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JP2020161692A - R−t−b系永久磁石 - Google Patents

R−t−b系永久磁石 Download PDF

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JP2020161692A
JP2020161692A JP2019060925A JP2019060925A JP2020161692A JP 2020161692 A JP2020161692 A JP 2020161692A JP 2019060925 A JP2019060925 A JP 2019060925A JP 2019060925 A JP2019060925 A JP 2019060925A JP 2020161692 A JP2020161692 A JP 2020161692A
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秀健 北岡
Hidetake Kitaoka
秀健 北岡
信 岩崎
Makoto Iwasaki
信 岩崎
和香子 大川
Wakako Okawa
和香子 大川
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Abstract

【課題】温度特性、特に保磁力(Hcj)の温度特性を改善したR−T−B系永久磁石を提供する。【解決手段】Crを含有するR−T−B系永久磁石である。Rは希土類元素から選択される1種以上であり、TはFe単独またはFeおよびCo、Bはホウ素である。R−T−B系永久磁石は、主相粒子および粒界に存在する粒界相を含む。粒界相としてRリッチ相を含む。主相粒子はRリッチ相よりもCrの含有量が多い。【選択図】図1

Description

本発明は、R−T−B系永久磁石に関する。
特許文献1には、希土類磁石の発明が記載されている。特に、CuおよびCoを特定の範囲内で含有することで、Bの含有量が比較的低くても角形比および耐熱性が高い希土類磁石が記載されている。
特許文献2には、R−TM−B系焼結磁石の発明が記載されている。特にCoの含有量を著しく低減しても耐食性および機械特性が優れたR−TM−B系焼結磁石が記載されている。
国際公開第2015/078362号 国際公開第2016/158552号
本発明は、温度特性、特に保磁力(Hcj)の温度特性を改善したR−T−B系永久磁石を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るR−T−B系永久磁石は、
Crを含有するR−T−B系永久磁石であって、
Rは希土類元素から選択される1種以上、TはFe単独またはFeおよびCo、Bはホウ素であり、
前記R−T−B系永久磁石は、主相粒子および粒界に存在する粒界相を含み、
前記粒界相としてRリッチ相を含み、
前記主相粒子は前記Rリッチ相よりもCrの含有量が多いことを特徴とする。
本発明に係るR−T−B系永久磁石は、上記の構造およびCrの分布を有することにより、Bの含有量が比較的低いR−T−B系永久磁石における温度特性、特にHcjの温度特性を改善することができる。
なお、Hcjの温度特性は、Hcjの温度係数の絶対値が小さいほど良い。Hcjの温度係数とは、温度変化1℃あたり、Hcjが何%変化するかを示す値である。基準温度をT1、対象温度をT2、基準温度でのHcjをHcj1、対象温度でのHcjをHcj2とした場合に、[{(Hcj2−Hcj1)/Hcj1}/(T2−T1)]×100で算出される。
RとしてNdおよびPrから選択される1種以上を含んでもよい。
さらにGaを含有してもよく、
前記Rリッチ相がR13Ga相を含んでもよく、
前記R13Ga相におけるCrの含有量が0質量%以上0.30質量%未満であってもよい。
TはFeおよびCoであってもよく、さらにGaおよびCuを含有してもよく、
前記Rリッチ相がR−Co−Cu−Ga相を含んでもよく、
前記R−Co−Cu−Ga相におけるCrの含有量が0質量%以上0.20質量%未満であってもよい。
さらにZrを含有してもよく、
前記粒界相としてZr−B相および/またはZr−C相を含んでもよい。
TはFeおよびCoであってもよく、さらにGa,M1およびM2を含有してもよく、
M1は、Zr,Ti,Hf,Nb,V,Mo,およびWから選択される1種以上であって少なくともZrを含み、
M2はCuおよびAlから選択される1種以上であり、
前記R−T−B系永久磁石全体を100質量%として、
Rの合計含有量が28.00質量%以上34.00質量%以下、
Coの含有量が0.30質量%以上3.00質量%以下、
Bの含有量が0.70質量%以上0.95質量%以下、
Crの含有量が0.05質量%以上0.50質量%以下、
Gaの含有量が0.30質量%以上1.00質量%以下、
M1の合計含有量が0.10質量%以上3.00質量%以下、
Zrの含有量が0.10質量%以上1.50質量%以下、
M2の合計含有量が0質量%より大きく2.00質量%以下であってもよく、
Feが実質的な残部であってもよい。
Rの合計含有量がNdおよびPrの合計含有量であってもよい。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石のSEM画像である。
以下、本発明を、実施形態に基づき説明する。
<R−T−B系永久磁石>
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石について説明する。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、微細構造が特定の構造であることにより、温度特性を良好とすることができる。以下、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石の微細構造について説明する。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、R14B型結晶構造を有する主相粒子および隣り合う2つ以上の主相粒子によって形成される粒界を有する。なお、粒界は2つの主相粒子によって形成される二粒子粒界と3つ以上の主相粒子によって形成される多粒子粒界とに分類される。なお、RとしてNdおよびPrから選択される1種以上を含んでもよい。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石では、粒界には粒界相が存在する。そして、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、粒界相としてRリッチ相を含む。Rリッチ相とは、Rの含有量が主相粒子よりも高い相のことである。そして、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石に含まれる主相粒子は、Rリッチ相よりもCrの含有量が多い。なお、全ての主相粒子におけるCrの含有量が全てのRリッチ相におけるCrの含有量よりも多い必要はないが、個数ベースで70%以上の主相粒子におけるCrの含有量が任意のRリッチ相におけるCrの含有量より多くてもよい。
また、主相粒子におけるCrの含有量がRリッチ相におけるCrの含有量よりも0.01質量%以上、多くてもよく、0.05質量%以上、多くてもよい。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、Rリッチ相と比べて主相粒子により多くのCrが分布していることにより、温度特性が良好になる。
温度特性が良好になるメカニズムの詳細は不明である。しかし、特に主相粒子のみにCrが含まれ、Rリッチ相にCrが含まれない場合に、特に温度特性が良好となる。このことから、主相粒子がCrを含有することで主相粒子の異方性磁界の温度特性が良好になると考えられる。
一方、Rリッチ相にCrが含まれる場合には、上記の温度特性が良好になる効果が小さくなる。したがって、Rリッチ相にCrが含まれることでRリッチ相の磁性が変化し、温度特性を悪化させていると考えられる。
本実施形態に係る粒界相として複数の種類のRリッチ相を含んでいてもよい。Rリッチ相の例としては、R13Ga相、R−Co−Cu−Ga相、R−O−C−N相が挙げられる。なお、上記の各相を含む場合には、各相を構成する元素がR−T−B系永久磁石中に含まれる。
13Ga相は、LaCo11Ga型の結晶構造を持つ相である。さらに、R13Ga相は、非磁性である。そして、R13Ga相は、Feの含有量が30.00質量%以上である。Gaの含有量には特に制限はないが、3.00質量%以上8.00質量%以下としてもよい。
13Ga相が粒界に含まれることで、主相粒子間の磁気分離が大きくなり、Hcjが向上する。
13Ga相におけるCrの含有量は、0質量%以上0.30質量%未満であってもよく、0質量%以上0.03質量%以下であってもよい。すなわち、R13Ga相がCrを含まなくてもよい。
R−Co−Cu−Ga相は、Feの含有量が30.00質量%未満であり、Co,CuおよびGaの合計含有量が2.00質量%以上である相である。
そして、R−Co−Cu−Ga相におけるCrの含有量が0質量%以上0.20質量%未満であってもよく、0質量%以上0.05質量%以下であってもよい。すなわち、R−Co−Cu−Ga相がCrを含まなくてもよい。
R−O−C−N相は、Rの含有量に対するO,CおよびNの合計含有量が質量比で0.05以上0.20である相である。
そして、R−O−C−N相におけるCrの含有量が0質量%以上0.05質量%未満であってもよく、0質量%以上0.005質量%以下であってもよい。すなわち、R−O−C−N相がCrを含まなくてもよい。
さらに、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、M1−B相、および/または、M1−C相を含んでもよい。特にZr−B相および/またはZr−C相を含むと好適である。
Zr−B相およびZr−C相はいずれもR−T−B系永久磁石の製造時に主相粒子の周囲に析出し、主相粒子の粒成長を抑制する。そして、主相粒子の粒径を小さくする。主相粒子の粒径が小さいほど、Hcjが向上し、温度特性、特にHcjの温度特性が改善される。
Zr−B相は主にZrB相であってもよい。ZrB相はAlB系の六方晶の結晶構造を有する相であり、板状の形状で析出する。この場合には主相粒子の粒成長を抑制する効果が大きくなる。
Zr−C相は主にZrC相であってもよい。ZrC相は面心立方構造(NaCl構造)の結晶構造を有する相であり、立方体形状で析出する。この場合には主相粒子の粒成長を抑制する効果が大きくなる。
なお、ZrB相とZrC相とでは、ZrB相の方が主相粒子の粒成長を抑制する効果が大きい。
また、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、必要に応じてTi,Hf,Nb,V,Moおよび/またはWを含んでもよく、含まなくてもよい。これらの元素においても、Zrと同様に粒界にM1−B相および/またはM1−C相を析出させることができ、主相粒子の粒成長を抑制する効果がある。
主相粒子および粒界に含まれる各相を判別する方法には特に制限はない。例えば、SEM,EPMA,TEMなどで判別することができる。図1に本実施形態に係るR−T−B系永久磁石1のSEM画像を例示する。なお、図1は後述する実施例2のSEM画像である。図1では、R−T−B系永久磁石1が主相粒子11および粒界を含む。そして、粒界がR13Ga相13,R−Co−Cu−Ga相15,R−O−C−N相19およびZr−C相17を含む。そして、主相粒子および粒界に含まれる各相の組成を測定する方法には特に制限はない。例えば、EPMAなどで測定することができる。
図1からもわかるように、SEM画像では、主相粒子よりもRリッチ相の方が白く見える。Rリッチ相の中では、R13Ga相13は他のRリッチ相と比較して灰色に見えるR−Co−Cu−Ga相15はR13Ga相と比較して白く見えるR−O−C−N相19はR−Co−Cu−Ga相15に近い色であるが、他のRリッチ相よりも丸みを帯びた形状となる。Zr−C相17は、Rリッチ相と比較して黒く、正方形に近い形状となる。
なお、図1ではZr−B相が観察されなかった。しかし、上記の通り、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石がZr−B相を含んでいてもよい。Zr−B相が存在する場合には、Zr−B相は細長い長方形または針状の形状となりやすい。そして、Zr−C相19と比較して二粒子粒界に存在しやすい。
以下、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石の組成について説明する。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石では、Rは希土類元素から選択される1種以上である。希土類元素とは、Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,YbおよびLuのことである。本実施形態ではScは希土類元素に含まれない。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石では、Tは、Fe単独であってもよくFeおよびCoであってもよい。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石では、Bはホウ素である。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、さらにCrを含有する。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、さらにGa、M1およびM2を含有してもよい。M1はZr,Ti,Hf,Nb,V,MoおよびWから選択される1種以上、M2はCuおよびAlから選択される1種以上である。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石におけるRの合計含有量は、R−T−B系永久磁石全体を100質量%として、28.00質量%以上34.00質量%以下であってもよく、29.50質量%以上33.00質量%以下であってもよい。Rの合計含有量が少なすぎる場合には、主相粒子の生成が十分ではなくなる。このため、軟磁性を持つα−Feなどが析出しやすくなり、角型が低下しやすくなる。また、Rの合計含有量が多すぎる場合には、主相粒子の体積割合が減少しやすくなり、残留磁束密度(Br)が低下しやすくなる。
また、Rの合計含有量がNdおよびPrの合計含有量であってもよい。
NdおよびPrの合計含有量は28.00質量%以上34.00質量%以下であってもよく、29.50質量%以上33.00質量%以下であってもよい。
なお、Dy,TbおよびHoの合計含有量には特に制限はない。Dy,TbおよびHoの合計含有量が0.50質量%以下(0質量%を含む)であってもよい。Dy,TbおよびHoを実質的に含まなくてもよい。Dy,TbおよびHoを実質的に含まないとは、具体的には、R−T−B系永久磁石全体を100質量%としてDy,TbおよびHoの合計含有量が0.10質量%未満(0質量%を含む)である場合のことをいう。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石におけるBの含有量は、0.70質量%以上0.95質量%以下であってもよい。0.80質量%以上0.90質量%以下であってもよい。Bの含有量が少なすぎる場合には、軟磁性を持つα−Feなどが析出しやすくなり、角型が低下しやすくなる。Bの含有量が多すぎる場合には、主相粒子の生成にTが使用されすぎてしまい、Tが不足してしまう。その結果、粒界にR13Ga相が生じにくくなり、R−T−B系永久磁石のHcjが低下しやすくなる。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石におけるCoの含有量は0.30質量%以上3.00質量%以下であってもよい。0.50質量%以上2.00質量%以下であってもよい。Coの含有量が好適であると温度特性、特にBrの温度特性が改善される。さらに、耐食性が向上する。Co量が少なすぎると耐食性および温度特性、特にBrの温度特性が悪化する。また、Coが少なすぎるとR−T−B系永久磁石の角型が低下する場合がある。一方、Coは高価な金属であるため添加量を増やすとコストが増大する。これらの要素を勘案してCoの含有量は決定される。
Feの含有量はR−T−B系永久磁石の実質的な残部である。実質的な残部であるとは、後述する他元素を除いた残部であるという意味である。
Crの含有量は0.05質量%以上0.50質量%以下であってもよい。0.10質量%以上0.30質量%以下であることが好ましい。Crは優先的に主相粒子に固溶し、次いで粒界相(Rリッチ相)に固溶する。Crの含有量が上記の範囲内であることにより、主相粒子のみにCrが含まれやすくなり、R−T−B系永久磁石の温度特性が改善されやすくなる。Crの含有量が少なすぎると主相粒子にも十分にCrが含まれない。Crの含有量が多すぎるとRリッチ相にもCrが含まれやすくなる。
Gaの含有量は0.30質量%以上1.00質量%以下であってもよい。0.40質量%以上0.80質量%以下であってもよい。Gaの含有量が少なすぎる場合には、Hcjが低下しやすくなる。Gaの含有量が多すぎる場合には、Brが低下しやすくなる。
M1の合計含有量は、0.10質量%以上3.00質量%以下であってもよい。
M1の一種であるZrの含有量は0.10質量%以上1.50質量%以下であってもよい。0.20質量%以上1.00質量%以下であってもよい。上記の通り、Zrを含む場合には、粒界にZr−B相および/またはZr−C相を析出させることができる。Zr−B相および/またはZr−C相が粒界に含まれることで主相粒子の粒成長を抑制する。そして、角型およびHcjを向上させやすくなる。Zrの含有量が多すぎる場合には主相粒子の体積割合が低下し、Brが低下しやすくなる。
また、必要に応じてZr以外のM1であるTi,Hf,Nb,V,Moおよび/またはWを含んでもよい。これらの元素においても、Zrと同様に粒界にM1−B相および/またはM1−C相を析出させることができ、主相粒子の粒成長を抑制する効果がある。
M2の合計含有量は、0質量%より大きく2.00質量%以下であってもよい。
必要に応じてCuを含んでもよい。Cuの含有量は0.05質量%以上0.80質量%以下であってもよく、0.10質量%以上0.40質量%以下であってもよい。Cuを含むことでHcjおよび耐食性が向上しやすくなる。しかし、Cuの含有量が多すぎる場合には、Brが低下しやすくなる。
必要に応じてAlを含んでもよい。Alの含有量は0.07質量%以上0.60質量%以下であってもよい。Alを含有することでHcjが向上しやすくなる。しかし、Alの含有量が多すぎる場合には、Brが低下しやすくなる。さらに、Brの温度特性も低下しやすくなる。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、上記したR,T,B,Cr,Ga,M1およびM2以外の元素を他元素として含んでもよい。他元素の含有量には特に制限はない。例えば、R−T−B系永久磁石全体の質量を100質量%として、合計で2.00質量%以下であってもよく、0.60質量%以下であってもよい。
以下、他元素の一例として炭素(C)、窒素(N)および酸素(O)の含有量について述べる。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石におけるCの含有量は、0.03質量%以上0.20質量%以下としてもよい。Cの含有量を制御する方法には特に制限はない。例えば、原料金属の種類、粉砕助剤の種類および添加量、成形助剤の種類および添加量を制御することにより、Cの含有量を制御することができる。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石におけるOの含有量は、0.03質量%以上0.20質量%以下としてもよい。Oの含有量を制御する方法には特に制限はない。例えば、製造時における雰囲気中の酸素量を制御することにより、Oの含有量を制御することができる。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石におけるNの含有量は、R−T−B系永久磁石のうちO,CおよびN以外の元素の合計を100質量部として、0.01質量%以上0.20質量%以下としてもよい。Nの含有量を制御する方法には特に制限はない。
なお、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石中に含まれる各種成分の測定法は、従来から一般的に知られている方法を用いることができる。各種元素量については、例えば、蛍光X線分析法および誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP法)等により測定される。Oの含有量は、例えば、不活性ガス融解−非分散型赤外線吸収法により測定される。Cの含有量は、例えば、酸素気流中燃焼−赤外線吸収法により測定される。Nの含有量は、例えば、不活性ガス融解−熱伝導度法により測定される。
本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、一般的には任意の形状に加工されて使用される。本実施形態に係るR−T−B系永久磁石の形状は特に限定されるものではなく、例えば、直方体、六面体、平板状、四角柱などの柱状、R−T−B系永久磁石の断面形状がC型の円筒状等の任意の形状とすることができる。四角柱としては、たとえば、底面が長方形の四角柱、底面が正方形の四角柱であってもよい。
また、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石には、当該磁石を加工して着磁した磁石製品と、当該磁石を着磁していない磁石製品との両方が含まれる。
<R−T−B系永久磁石の製造方法>
以下、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石を製造する方法の一例としてR−T−B系焼結磁石を製造する方法を説明する。なお、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石を製造する方法には特に制限はない。例えば以下の工程を有する。
(a)R−T−B系永久磁石用合金(原料合金)を作製する合金作製工程
(b)原料合金を粉砕する粉砕工程
(c)得られた合金粉末を成形する成形工程
(d)成形体を焼結し、R−T−B系永久磁石を得る焼結工程
(e)R−T−B系永久磁石を時効処理する時効処理工程
(f)R−T−B系永久磁石を加工する加工工程
[合金作製工程]
まず、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石用合金を作製する(合金作製工程)。以下、合金作製方法の一例としてストリップキャスティング法について説明するが、合金作製方法はストリップキャスティング法に限定されない。
まず、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石用合金の組成に対応する原料金属を準備し、真空またはArガスなどの不活性ガス雰囲気中で準備した原料金属を溶解する。その後、溶解した原料金属を回転する金属ロール面に流し込むことによって本実施形態に係るR−T−B系永久磁石用合金(原料合金)を作製する。なお、本実施形態では、1種類の原料合金を作製し、粉砕して原料粉末を作製するする1合金法について説明するが、第1合金と第2合金との2種類の原料合金を作製し、それぞれ粉砕後に混合して原料粉末を作製する2合金法でもよい。
原料金属の種類には特に制限はない。例えば、希土類金属あるいは希土類合金、鉄、コバルト、フェロボロン、さらにはこれらの合金や化合物等を使用することができる。原料金属を鋳造する鋳造方法には特に制限はない。得られた原料合金は、凝固偏析がある場合は必要に応じて均質化処理(溶体化処理)を行ってもよい。
[粉砕工程]
原料合金を作製した後、原料合金を粉砕する(粉砕工程)。粉砕工程は、粒径が数百μm〜数mm程度になるまで粉砕する粗粉砕工程と、粒径が数μm程度になるまで微粉砕する微粉砕工程との2段階で行ってもよいが、微粉砕工程のみの1段階で行ってもよい。
(粗粉砕工程)
原料合金を粒径が数百μm〜数mm程度になるまで粗粉砕する(粗粉砕工程)。これにより、原料合金の粗粉砕粉末を得る。粗粉砕は、例えば原料合金に水素を吸蔵させ自己崩壊的な粉砕を生じさせること(水素吸蔵粉砕)によって行うことができる。
なお、粗粉砕の方法は、上記の水素吸蔵粉砕に限定されない。例えば、不活性ガス雰囲気中にて、スタンプミル、ジョークラッシャー、ブラウンミル等の粗粉砕機を用いて粗粉砕を行ってもよい
また、高い磁気特性を有するR−T−B系永久磁石を得るために、粗粉砕工程から後述する焼結工程までの各工程の雰囲気は、低酸素濃度の雰囲気としてもよい。酸素濃度は、各製造工程における雰囲気の制御等により調節される。例えば、各工程は酸素濃度を100ppm以下の雰囲気で実施することが好ましい。
(微粉砕工程)
原料合金を粗粉砕した後、得られた粗粉砕粉末を平均粒子径が数μm程度になるまで微粉砕する(微粉砕工程)。これにより、原料合金の微粉砕粉末を得る。粗粉砕した粉末を更に微粉砕することで、微粉砕粉末を得ることができる。微粉砕粉末に含まれる粒子のD50には特に制限はない。例えば、D50が1.0μm以上5.0μm以下であってもよく、2.5μm以上3.5μm以下であってもよい。D50が小さいほど本実施形態に係るR−T−B系永久磁石のHcjが向上しやすくなる。しかし、焼結工程で異常粒が形成しやすくなる。D50が大きいほど焼結工程で異常粒が形成しにくくなる。しかし、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石のHcjが低下しやすくなる。
微粉砕は、粉砕時間等の条件を適宜調整しながら、例えばジェットミル、ボールミル、振動ミル、湿式アトライター等の微粉砕機を用いて粗粉砕した粉末の更なる粉砕を行なうことで実施される。以下、ジェットミルについて説明する。ジェットミルは、高圧の不活性ガス(たとえば、Heガス、Nガス、Arガス)を狭いノズルより開放して高速のガス流を発生させ、この高速のガス流により原料合金の粗粉砕粉末を加速して原料合金の粗粉砕粉末同士の衝突やターゲットまたは容器壁との衝突を発生させて粉砕する微粉砕機である。
原料合金の粗粉砕粉末を微粉砕する際には粉砕助剤を添加してもよい。粉砕助剤の種類には特に制限はない。例えば、有機物潤滑剤や固体潤滑剤を用いてもよい。有機物潤滑剤としては、例えばオレイン酸アミド、ラウリン酸アミド、ステアリン酸亜鉛などが挙げられる。固体潤滑剤としては、例えば窒化ホウ素、グラファイトなどが挙げられる。粉砕助剤を添加することで、成形工程において磁場を印加した際に配向しやすい微粉砕粉末を得ることができる。有機物潤滑剤および固体潤滑剤は、いずれか一方のみを使用してもよく、両方を混合して使用してもよい。
[成形工程]
微粉砕粉末を目的の形状に成形する(成形工程)。成形工程では、微粉砕粉末を、電磁石中に配置された金型内に充填して加圧することによって、微粉砕粉末を成形し、所望の形状を有する成形体を得る。このとき、磁場を印加しながら成形することで、微粉砕粉末の結晶軸を特定の方向に配向させた状態で成形することができる。得られる成形体は、特定方向に配向するので、より特定方向の磁化が強いR−T−B系永久磁石が得られる。また、成形助剤を添加してもよい。成形助剤の種類には特に制限はなく、粉砕助剤と同一の潤滑剤を用いてもよい。また、粉砕助剤が成形助剤を兼ねてもよい。
加圧時の圧力は、例えば30MPa以上300MPa以下としてもよい。印加する磁場は、例えば1000kA/m以上1600kA/m以下としてもよい。印加する磁場は静磁場に限定されず、パルス状磁場とすることもできる。また、静磁場とパルス状磁場とを併用することもできる。
なお、成形方法としては、上記のように微粉砕粉末をそのまま成形する乾式成形のほか、微粉砕粉末を油等の溶媒に分散させたスラリーを成形する湿式成形を適用することもできる。
微粉砕粉末を成形して得られる成形体の形状は特に限定されるものではなく、例えば直方体、平板状、柱状、リング状等、所望とするR−T−B系永久磁石の形状に応じた形状とすることができる。
[焼結工程]
得られた成形体を真空または不活性ガス雰囲気中で焼結し、R−T−B系永久磁石を得る(焼結工程)。焼結時の保持温度は、組成、粉砕方法、粒度と粒度分布の違い等、諸条件により調整する必要がある。保持温度には特に制限はないが、例えば、950℃以上1150℃以下としてもよい。保持時間には特に制限はないが、例えば1時間以上24時間以下としてもよい。保持時間が短いほど生産効率が向上する。保持時の雰囲気には特に制限はない。例えば、不活性ガス雰囲気としてもよく、100Pa未満の真空雰囲気としてもよい。焼結により、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石が得られる。
[時効処理工程]
成形体を焼結した後、R−T−B系永久磁石を時効処理する(時効処理工程)。焼結後、得られたR−T−B系永久磁石を焼結時よりも低い温度で保持することなどによって、R−T−B系永久磁石に時効処理を施す。以下、時効処理を第1時効処理と第2時効処理との2段階に分ける場合について説明するが、第1時効処理を省略して第2時効処理のみを行ってもよい。
各時効処理における保持温度および保持時間には特に制限はない。例えば、第1時効処理は、800℃以上1000℃以下の保持温度で1時間以上4時間以下、行ってもよい。第1時効処理時の雰囲気は大気圧以上の圧力の不活性ガス雰囲気(例えば、Heガス、Arガス)としてもよい。第2時効処理は、450℃以上550℃以下の保持温度で30分以上4時間以下、行ってもよい。第2時効処理時の雰囲気は大気圧以上の圧力の不活性ガス雰囲気(例えば、Heガス、Arガス)としてもよい。特に第2時効処理を行うことで、R−T−B系永久磁石の粒界に含まれるRリッチ相におけるCrの含有量を主相粒子におけるCrの含有量よりも小さくさせやすくなり、R−T−B系永久磁石のHcjを向上させやすくなる。なお、第2時効処理の保持温度が上記の範囲外である場合には、Rリッチ相におけるCrの含有量が主相粒子におけるCrの含有量よりも大きくなりやすい。また、時効処理工程は後述する加工工程の後に行ってもよい。
[加工工程]
得られたR−T−B系永久磁石は、必要に応じて所望の形状に加工してもよい(加工工程)。加工方法は、例えば切断、研削などの形状加工や、バレル研磨などの面取り加工などが挙げられる。なお、加工工程は省略してもよい。
上記の方法により得られたR−T−B系永久磁石は、耐食性等の各種特性を向上させるためにめっきや樹脂被膜や酸化処理、化成処理などの表面処理を施してもよい。これにより、耐食性をさらに向上させることができる。
以上のようにして得られる本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は、良好な 磁気特性を有し、かつ、温度特性が改善される。特にHcjの温度特性が改善され、Hcjの温度係数の絶対値が減少する。なお、Hcjの温度特性が改善されれば、室温でのHcjが低くても高温での使用時において高いHcjを得ることができる。すなわち、室温でのHcjを向上させる効果が大きいDy,TbおよびHoの使用量の低減が容易となる。ここで、Dy,TbおよびHoは地域遍在性が高く、高価である。したがって、Hcjの温度特性が改善される場合には、コストおよび供給リスクを低減することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。例えば、本実施形態に係るR−T−B系永久磁石は熱間加工によって製造されていてもよい。
本発明のR−T−B系永久磁石の用途には特に制限はない。特に使用時に高温下にさらされる用途、例えば、自動車用磁石やエアコン用磁石などに好適に用いられる。
以下、実施例により発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(合金作製工程)
合金作製工程では、まず、所定の元素を有する原料金属を準備した。原料金属としては、表1に記載した元素の単体または表1に記載した元素を含む合金等の化合物を適宜選択して準備した。なお、表1のTREとはRの合計含有量のことである。また、本実施例では、表1に記載していない元素は不純物量を超えて含まれない。そして、表1の各実施例および比較例では、上記の他元素の合計含有量は0.60質量%以下である。
次に、最終的に得られるR−T−B系永久磁石が表1の各実施例および各比較例に示す組成となるようにこれらの原料金属を秤量し、ストリップキャスティング法により原料合金を作製した。
(粉砕工程)
粉砕工程では合金作製工程により得られた原料合金を粉砕し、合金粉末を得た。粉砕は、粗粉砕と微粉砕との2段階で行った。粗粉砕は、水素吸蔵粉砕により行った。具体的には、原料合金に対して室温で水素を吸蔵させた後、Arフロー雰囲気中で600℃、1時間の脱水素を行った。
なお、粗粉砕以降から焼結までの各工程(微粉砕および成形)を、50ppm未満の酸素濃度のN雰囲気下で行った。
粗粉砕で得られた合金粉末に粉砕助剤としてラウリン酸アミドを添加した。添加量は合金粉末100質量部に対して0.10質量部とし、粉砕助剤の添加後に混合した。その後、ジェットミルを用いて微粉砕を行った。ジェットミルではNガスを用いた。微粉砕は、合金粉末のD50が3.0μm程度となるまで行った。
(成形工程)
成形工程では粉砕工程により得られた合金粉末を磁場中で成形して成形体を得た。合金粉末を電磁石中に配置された金型内に充填した後に、電磁石により磁場を印加しながら加圧して成形した。印加する磁場の大きさは1600kA/mとした。成形時の圧力は100MPaとした。
(焼結工程)
焼結工程では、得られた成形体を焼結して焼結体を得た。焼結時の保持温度は1070℃、保持時間は5時間とした。焼結時の雰囲気は10Paの真空雰囲気とした。
(時効工程)
時効工程では、得られた焼結体に時効処理を行いR−T−B系永久磁石を得た。第1時効処理と第2時効処理との2段階で時効処理を行った。
第1時効処理では、保持温度は900℃、保持時間は1時間とした。第1時効処理時の雰囲気はAr雰囲気とした。
第2時効処理では、表2に示す保持温度および保持時間とした。第2時効処理時の雰囲気はAr雰囲気とした。
各実施例および比較例において原料合金の組成が表1に示す組成となっていることは、蛍光X線分析法、ICP法、および各種ガス分析法により組成分析することで確認した。具体的には、B,C,OおよびN以外の元素は蛍光X線分析法、Bの含有量をICP、Cの含有量を酸素気流中燃焼−赤外線吸収法により測定した。Oの含有量は、不活性ガス融解−非分散型赤外線吸収法により測定した。Nの含有量は、不活性ガス融解−熱伝導度法により測定した。
得られた焼結体をBHカーブトレーサー(東英工業製 TRF)にて磁気特性を測定するための形状に加工し、BHカーブトレーサーにて磁気特性を測定した。磁気特性の測定は、BHカーブトレーサーの磁極の温度を制御し、23℃と150℃で実施した。そして、Hcjの温度係数を算出した。結果を表2に示す。
さらに、実施例1〜4および比較例1、2において、得られたR−T−B系永久磁石の断面について、SEMを用いて倍率5000倍で観察した。その結果全ての実施例および比較例で粒界がRリッチ相を含んでいた。さらに、SEMおよびEPMAを用いて各実施例および比較例の粒界にR13Ga相、R−Co−Cu−Ga相、R−O−C−N相、Zr−B相およびZr−C相が含まれるか否かを観察した。結果を表2に示す。なお、図1は実施例2のSEM画像である。
さらに、Crを含む実施例1〜4では、EPMAを用いて主相粒子におけるCrの含有量がRリッチ相におけるCrの含有量よりも多いことを確認した。具体的には、それぞれ異なる3つの主相粒子に1つずつ分析点を設定し、R13Ga相、R−Co−Cu−Ga相、R−O−C−N相が存在する場合には、それぞれ3つずつ分析点を設定し、EPMAにて組成を分析した。そして、各分析点においてCrの含有量を比較した。
各実施例では、主相粒子内の全ての分析点において、Rリッチ相内の全ての分析点よりもCrの含有量が多かった。これに対し、比較例1ではCrを含有しなかった。また、比較例2では、第2時効温度が高すぎたために主相粒子の分析点におけるCrの含有量がRリッチ相の分析点におけるCrの含有量よりも低くなった。特に比較例1、実施例2および実施例4におけるEPMAでの分析結果を表3に示す。
Figure 2020161692
Figure 2020161692
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表1〜表3より、主相粒子がRリッチ相よりもCrの含有量が多い実施例1〜4は、Crを含有しない比較例1と比較して、Hcjの温度係数の絶対値が小さく、温度特性が優れていた。
さらに、主相粒子の分析点におけるCrの含有量がRリッチ相の分析点におけるCrの含有量よりも低い比較例2は、第2時効処理の保持温度および保持時間以外は実質的に同条件で実施した実施例2と比較してHcjが著しく低下した。さらに、Hcjの温度係数の絶対値はCrを含有しない比較例1と比べても大きくなった。
1 R−T−B系永久磁石
11 主相粒子
13 R13Ga相
15 R−Co−Cu−Ga相
17 Zr−C相
19 R−O−C−N相

Claims (7)

  1. Crを含有するR−T−B系永久磁石であって、
    Rは希土類元素から選択される1種以上であり、TはFe単独またはFeおよびCo、Bはホウ素であり、
    前記R−T−B系永久磁石は、主相粒子および粒界に存在する粒界相を含み、
    前記粒界相としてRリッチ相を含み、
    前記主相粒子は前記Rリッチ相よりもCrの含有量が多いことを特徴とするR−T−B系永久磁石。
  2. RとしてNdおよびPrから選択される1種以上を含む請求項1に記載のR−T−B系永久磁石。
  3. さらにGaを含有し、
    前記Rリッチ相がR13Ga相を含み、
    前記R13Ga相におけるCrの含有量が0質量%以上0.30質量%未満である請求項1または2に記載のR−T−B系永久磁石。
  4. TはFeおよびCoであり、さらにGaおよびCuを含有し、
    前記Rリッチ相がR−Co−Cu−Ga相を含み、
    前記R−Co−Cu−Ga相におけるCrの含有量が0質量%以上0.20質量%未満である請求項1〜3のいずれかに記載のR−T−B系永久磁石。
  5. さらにZrを含有し、
    前記粒界相としてZr−B相および/またはZr−C相を含む請求項1〜4のいずれかに記載のR−T−B系永久磁石。
  6. TはFeおよびCoであり、さらにGa,M1およびM2を含有し、
    M1は、Zr,Ti,Hf,Nb,V,Mo,およびWから選択される1種以上であって少なくともZrを含み、
    M2はCuおよびAlから選択される1種以上であり、
    前記R−T−B系永久磁石全体を100質量%として、
    Rの合計含有量が28.00質量%以上34.00質量%以下、
    Coの含有量が0.30質量%以上3.00質量%以下、
    Bの含有量が0.70質量%以上0.95質量%以下、
    Crの含有量が0.05質量%以上0.50質量%以下、
    Gaの含有量が0.30質量%以上1.00質量%以下、
    M1の合計含有量が0.10質量%以上3.00質量%以下、
    Zrの含有量が0.10質量%以上1.50質量%以下、
    M2の合計含有量が0質量%より大きく2.00質量%以下であり、
    Feが実質的な残部である請求項1〜5のいずれかに記載のR−T−B系永久磁石。
  7. Rの合計含有量がNdおよびPrの合計含有量である請求項6に記載のR−T−B系永久磁石。
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