JP2020138193A - 装飾被膜面の形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
本発明の装飾被膜面の形成方法は、被塗面に、着色被膜面を形成する工程、上記着色被膜面上に、クリヤー塗料を、塗装用ローラーを用いて塗付し、クリヤー被膜を形成する工程を含み、上記塗装用ローラーが、硬度及び/または密度が異なる少なくとも2種以上の吸液材が円筒外周面に混在するローラーブラシであることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
1.装飾被膜面の形成方法であって、
被塗面に、着色被膜面を形成する工程、
上記着色被膜面上に、クリヤー塗料を、塗装用ローラーを用いて塗付し、クリヤー被膜を形成する工程、
を含み、
上記塗装用ローラーが、硬度及び/または密度が異なる少なくとも2種以上の吸液材が円筒外周面に混在するローラーブラシであることを特徴とする装飾被膜面の形成方法。
2.上記着色被膜面は、少なくとも2種以上の着色領域が混在することを特徴とする請求項1に記載の装飾被膜面の形成方法。
2.着色被膜面
2a.着色領域A
2b.着色領域B
3.クリヤー被膜
4.塗装用ローラー
4a〜4e.スポンジ質材
4f.円筒外周面
4g.円筒外径方向
(1−1)色調が異なる2種以上の被覆材を使用する方法
(1−2)色調が異なる2種以上の着色粒子を含む被覆材を使用する方法
上記(1−1)の方法では、色調が異なる2種以上の被覆材を用いて、2色以上の着色領域が混在するように着色被膜を形成すればよい。具体的には、
(1−1A)第1被覆材を全体に塗付後、不連続(部分的)に第2被覆材を塗付する方法
(1−1B)第1被覆材及び第2被覆材をそれぞれ不連続(部分的)に塗付する方法
等が挙げられる。着色被膜を正面から見たときの各着色領域の形状は、特に限定されず、例えば正方形、長方形、円形、楕円形、三角形、菱形、多角形、不定形、筋状、格子状等の形状が挙げられる。
<式>△E={(L*1−L*2)2+(a*1−a*2)2+(b*1−b*2)2}0.5
(式中、L*1、a*1、b*1はそれぞれ第1被覆材のL*、a*、b*。L*2、a*2、b*2はそれぞれ第2被覆材のL*、a*、b*。)
上記(1−2)の方法では、色調が異なる2種以上の着色粒子を含む被覆材を用いて、2色以上の着色領域が混在するように着色被膜を形成すればよい。この方法によれば、1回の塗装で、2色以上の着色領域が混在する着色被膜が形成できる。
・結合材を含む分散媒中に、非造膜性の着色粒子が分散した被覆材
・分散媒中に、造膜性の着色粒子が分散した被覆材
等が挙げられる。着色被膜を正面から見たときの各着色領域の形状は、塗装後の着色粒子の形状等に依存し、例えば円形、楕円形、不定形等の形状が挙げられる。
本発明における被塗面は、好ましくは、建築物、土木構造物等の基材表面、特に、内外壁、天井、建具等の表面を構成する基材である。このような基材としては、例えば、石膏ボード、コンクリート、モルタル、磁器タイル、煉瓦、セメント板、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、パーライト板、ALC板、サイディング板、押出成形板、合板、木質板、鋼板、プラスチック板、ガラス板、等が挙げられる。これら基材の表面は、何らかの表面処理(例えば、シーラー、サーフェーサー、フィラー等)が施されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたものであってもよい。
アクリル樹脂エマルション、顔料(酸化チタン、カーボンブラック、黄色酸化鉄、体質顔料)を主成分とする淡灰色系被覆材(L*値:89.1、a*値:−0.3、b*値:4.1、光沢度:11、加熱残分:54重量%、粘度:3.5Pa・s、隠蔽率:97%、顔料比率:樹脂固形分100重量部に対し130重量部)
アクリル樹脂エマルション、顔料(酸化チタン、体質顔料)を主成分とする白色系被覆材(L*値:97.4、a*値:−0.4、b*値:1.6、光沢度:11、加熱残分:57重量%、粘度:5Pa・s、隠蔽率:97%、顔料比率:樹脂固形分100重量部に対し134重量部、被覆材1−1との色差△E:8.7)
アクリル樹脂エマルション、顔料(酸化チタン、カーボンブラック、体質顔料)を主成分とする濃灰色系被覆材(L*値:36.5、a*値:−0.2、b*値:−1.8、光沢度:10、加熱残分:40重量%、粘度:2.1Pa・s、隠蔽率:98%、顔料比率:樹脂固形分100重量部に対し140重量部)
アクリル樹脂エマルション、顔料(カーボンブラック、黄色酸化鉄、体質顔料)を主成分とする黒色系被覆材(L*値:26.4、a*値:0.1、b*値:−0.3、光沢度:10、加熱残分:56重量%、粘度:4.8Pa・s、隠蔽率:98%、顔料比率:樹脂固形分100重量部に対し138重量部、被覆材2−1との色差△E:10.2)
アクリル樹脂エマルションを主成分とするクリヤー塗料(加熱残分:35重量%、粘度:3.0Pa・s)
・クリヤー塗料2
アクリル樹脂エマルション、焼成マイカ(平均粒子径200μm)を主成分とするクリヤー塗料(加熱残分:35重量%、粘度:3.0Pa・s、焼成マイカ比率:樹脂固形分100重量部に対し5重量部)
基材(スレート板)に対し、第1工程として被覆材1−1を塗付け量120g/m2で全面に繊維質ローラー塗りし、24時間乾燥させ着色被膜面を形成した。次いで、第2工程としてクリヤー塗料1を塗付け量20g/m2で図3に示すような硬度及び/または密度が異なる5種のスポンジ材1〜5(各スポンジ材は、大きさ2〜18mmを満たす不定形立体)が混在し、円筒外周面にランダムな凹凸形状を有するローラーブラシ(外径45mm、吸液体の厚み2〜10mm)によって塗付し、24時間乾燥させ不連続なクリヤー被膜を形成した。塗装及び乾燥は、全て標準状態にて行った。以上の方法より、淡灰色の着色被膜面において、光沢(艶)の差等によるコントラストを有する美観性の高い装飾被膜面が得られた。
・スポンジ材1:硬度45〜60N、密度50〜100kg/m3
・スポンジ材2:硬度75〜110N、密度15〜30kg/m3
・スポンジ材3:硬度110〜140N、密度15〜50kg/m3
・スポンジ材4:硬度110〜300N、密度30〜85kg/m3
・スポンジ材5:硬度10〜12kN、密度5〜15kg/m3
基材(スレート板)に対し、第1工程として被覆材1−1を塗付け量120g/m2で全面に繊維質ローラー塗りし、指触乾燥以上の状態となるように2時間乾燥させた。次いで、被覆材1−2を塗付け量40g/m2でスポンジ質材(硬度75〜110N、密度15〜30kg/m3)を用いて不連続に叩き塗りし、24時間乾燥させ着色被膜面を形成した。次いで、第2工程としてクリヤー塗料1を塗付け量30g/m2で実施例1と同様のローラーブラシを用いて塗付し塗りし、24時間乾燥させ不連続なクリヤー被膜を形成した。塗装及び乾燥は、全て標準状態にて行った。以上の方法より、淡灰色領域と白色領域が混在し、さらに光沢(艶)の差等によるコントラストを有する美観性の高い装飾被膜面が得られた。
基材(スレート板)に対し、第1工程として被覆材2−1を塗付け量120g/m2で全面に繊維質ローラー塗りし、指触乾燥以上の状態となるように2時間乾燥させた。次いで、被覆材2−2を塗付け量50g/m2でスポンジ質材(硬度75〜110N、密度15〜30kg/m3)を用いて不連続に叩き塗りし、24時間乾燥させ着色被膜面を形成した。次いで、第2工程としてクリヤー塗料1を塗付け量30g/m2で実施例1と同様のローラーブラシを用いて塗付し塗りし、24時間乾燥させ不連続なクリヤー被膜を形成した。塗装及び乾燥は、全て標準状態にて行った。以上の方法より、濃灰色領域と黒色領域が混在し、さらに光沢(艶)の差等によるコントラストを有する美観性の高い装飾被膜面が得られた。
基材(スレート板)に対し、第1工程として被覆材1−1を塗付け量120g/m2で全面に繊維質ローラー塗りし、24時間乾燥させ着色被膜面を形成した。次いで、第2工程としてクリヤー塗料2を塗付け量20g/m2で実施例1と同様のローラーブラシを用いて塗付し、24時間乾燥させ、不連続なクリヤー被膜を形成した。塗装及び乾燥は、全て標準状態にて行った。以上の方法より、淡灰色の着色被膜面において、部分的に光反射(キラキラ感)を有し、光沢(艶)の差等によるコントラストを有する美観性の高い装飾被膜面が得られた。
Claims (2)
- 装飾被膜面の形成方法であって、
被塗面に、着色被膜面を形成する工程、
上記着色被膜面上に、クリヤー塗料を、塗装用ローラーを用いて塗付し、クリヤー被膜を形成する工程、
を含み、
上記塗装用ローラーが、硬度及び/または密度が異なる少なくとも2種以上の吸液材が円筒外周面に混在するローラーブラシであることを特徴とする装飾被膜面の形成方法。 - 上記着色被膜面は、少なくとも2種以上の着色領域が混在することを特徴とする請求項1に記載の装飾被膜面の形成方法。
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-
2019
- 2019-11-20 JP JP2019209485A patent/JP2020138193A/ja active Pending
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- 2024-06-28 JP JP2024104823A patent/JP2024124462A/ja active Pending
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