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JP2020132668A - 洗浄液及び繊維製品の洗濯方法 - Google Patents

洗浄液及び繊維製品の洗濯方法 Download PDF

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JP2020132668A
JP2020132668A JP2019023393A JP2019023393A JP2020132668A JP 2020132668 A JP2020132668 A JP 2020132668A JP 2019023393 A JP2019023393 A JP 2019023393A JP 2019023393 A JP2019023393 A JP 2019023393A JP 2020132668 A JP2020132668 A JP 2020132668A
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由佳 森元
Yuka Morimoto
由佳 森元
由佳 山口
Yuka Yamaguchi
由佳 山口
由希子 菊地
Yukiko Kikuchi
由希子 菊地
智成 末國
Tomonari Suekuni
智成 末國
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Lion Corp
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Abstract

【課題】繊維製品の汚れに対する洗浄力に優れるとともに、優れた増白効果及び抗菌効果が得られる洗浄液及び繊維製品の洗濯方法の提供。【解決手段】(A)成分:ビフェニル型及びスチルベン型から選ばれる1種以上の蛍光増白剤と、(B)成分:ジフェニルエーテル抗菌剤と、(C)成分:界面活性剤と、を含む水溶液である洗浄液であって、前記(A)成分の含有量が前記洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上であり、前記(B)成分の含有量が前記洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上である洗浄液、及び前記洗浄液を用いて繊維製品を洗浄処理する繊維製品の洗濯方法。【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄液及び繊維製品の洗濯方法に関する。
家庭における衣類等の繊維製品用の洗剤として、液体洗剤が多く用いられている。液体洗剤においても粉末洗剤と同様に、界面活性剤による洗浄力の付与に加えて、衣類の見た目による白さを追求する目的で、蛍光増白剤による増白効果(白度向上効果)を付与することが一般的になってきている。
例えば特許文献1には、ビフェニル型の蛍光増白剤とノニオン界面活性剤とを併用することで増白効果を高めた液体洗浄剤組成物が開示されている。
国際公開第2010/029749号
近年、繊維製品を洗濯するに際しては、洗浄力に加えて、増白効果のさらなる向上が求められている。また、抗菌効果に優れることも求められている。
本発明は、繊維製品の汚れに対する洗浄力に優れるとともに、優れた増白効果及び抗菌効果が得られる洗浄液及び繊維製品の洗濯方法を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、界面活性剤と特定の蛍光増白剤との組み合わせにおいて、ジフェニルエーテル抗菌剤を併用することで、増白効果が向上することに加えて、抗菌効果も得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の態様を有する。
[1] (A)成分:ビフェニル型及びスチルベン型から選ばれる1種以上の蛍光増白剤と、(B)成分:ジフェニルエーテル抗菌剤と、(C)成分:界面活性剤と、を含む水溶液である洗浄液であって、前記(A)成分の含有量が前記洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上であり、前記(B)成分の含有量が前記洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上である、洗浄液。
[2] 前記(B)成分がダイクロサンである、[1]の洗浄液。
[3] 前記(C)成分が(C−1)成分:ノニオン界面活性剤を含む、[1]又は[2]の洗浄液。
[4] 前記(C)成分が(C−2)成分:アニオン界面活性剤をさらに含み、前記(C−1)成分の含有量に対する前記(C−2)成分の含有量の質量比を表す(C−2)/(C−1)が2以下である、[3]の洗浄液。
[5] [1]〜[4]のいずれかの洗浄液を用いて繊維製品を洗浄処理する、繊維製品の洗濯方法。
[6] 前記(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含む洗剤組成物を希釈して前記洗浄液を調製する工程を有する、[5]の繊維製品の洗濯方法。
本発明によれば、繊維製品の汚れに対する洗浄力に優れるとともに、優れた増白効果及び抗菌効果が得られる洗浄液及び繊維製品の洗濯方法を提供できる。
[洗浄液]
本発明の洗浄液は、下記(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含む水溶液である。すなわち、洗浄液は、下記(A)成分、(B)成分及び(C)成分に加えて、水を含む。
<(A)成分>
(A)成分は、ビフェニル型及びスチルベン型から選ばれる1種以上の蛍光増白剤である。
ビフェニル型の蛍光増白剤としては、4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニルジナトリウム塩などが挙げられる。
スチルベン型の蛍光増白剤としては、4,4’−ビス((4−アミノ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジニル−2)アミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸塩などが挙げられる。
これらの蛍光増白剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
(A)成分としては、増白効果がより向上する観点から、ビフェニル型の蛍光増白剤が好ましい。
(A)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上であり、0.2質量ppm以上が好ましく、0.25質量ppm以上がより好ましく、0.5質量ppm以上がさらに好ましく、0.7質量ppm以上が特に好ましい。
(A)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して3質量ppm以下が好ましく、2.5質量ppm以下がより好ましく、2質量ppm以下がさらに好ましく、1.5質量ppm以下が特に好ましい。
すなわち、(A)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上であり、0.1〜3質量ppmが好ましく、0.2〜3質量ppmがより好ましく、0.25〜3質量ppmがさらに好ましく、0.5〜3質量ppmがさらに好ましく、0.7〜3質量ppmがさらに好ましく、0.7〜2.5質量ppmがさらに好ましく、0.7〜2質量ppmが特に好ましく、0.7〜1.5質量ppmが最も好ましい。
(A)成分の含有量が上記下限値以上であれば、充分な増白効果を発揮できる。(A)成分の含有量が上記上限値以下であれば、繊維製品への(A)成分のムラ付きと黄ばみを抑制できる。
<(B)成分>
(B)成分は、ジフェニルエーテル抗菌剤である。
ジフェニルエーテル抗菌剤としては、例えばダイクロサン(4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル)、トリクロサン(5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)フェノール)などが挙げられる。
これらのジフェニルエーテル抗菌剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
(B)成分としては、(A)成分との併用による増白効果がより向上する観点から、ダイクロサンが好ましい。
(B)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上であり、0.2質量ppm以上が好ましく、0.25質量ppm以上がより好ましく、0.33質量ppm以上がさらに好ましく、0.5質量ppm以上が特に好ましく、0.7質量ppm以上が最も好ましい。
(B)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して3質量ppm以下が好ましく、2.5質量ppm以下がより好ましく、2質量ppm以下がさらに好ましく、1.5質量ppm以下が特に好ましい。
すなわち、(B)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上であり、0.1〜3質量ppmが好ましく、0.2〜3質量ppmがより好ましく、0.25〜3質量ppmがさらに好ましく、0.33〜3質量ppmがさらに好ましく、0.5〜3質量ppmがさらに好ましく、0.5〜2.5質量ppmがさらに好ましく、0.5〜2質量ppmがさらに好ましく、0.7〜2質量ppmが特に好ましく、0.7〜1.5質量ppmが最も好ましい。
(B)成分の含有量が上記範囲内であれば、(A)成分との併用による増白効果を発揮しつつ、優れた抗菌効果も得られる。
(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の質量比を表す(B)/(A)は、0.05以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.2以上がさらに好ましい。
(B)/(A)は、10以下が好ましく、8以下がより好ましく、5以下がさらに好ましい。
すなわち、(B)/(A)は、0.05〜10が好ましく、0.1〜8がより好ましく、0.2〜5がさらに好ましい。
(B)/(A)が上記範囲内であれば、増白効果がより向上する。
また、後述の(C)成分の含有量に対する(A)成分及び(B)成分の合計含有量の質量比を表す((A)+(B))/(C)は、0.001以上が好ましく、0.005以上がより好ましい。
((A)+(B))/(C)は、0.1以下が好ましく、0.05以下がより好ましい。
すなわち、((A)+(B))/(C)は、0.001〜0.1が好ましく、0.005〜0.05がより好ましい。
((A)+(B))/(C)が上記範囲内であれば、より充分な増白効果を発揮しつつ、より優れた抗菌効果も得られる。
<(C)成分>
(C)成分は、界面活性剤である。
界面活性剤としては、繊維製品用の洗剤分野で用いられる公知の界面活性剤を用いることができ、例えばノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤などが挙げられる。
(C)成分として、1種の界面活性剤を用いてもよく、2種以上の界面活性剤を組み合わせてもよい。
(C)成分は、洗浄力がより高まる観点からノニオン界面活性剤(以下、「(C−1)成分」ともいう。)を含むことが好ましく、洗浄力がより高まるとともに、増白効果もより向上する観点からアニオン界面活性剤(以下、「(C−2)成分」ともいう。)を含むことが好ましい。(C)成分は、(C−1)成分及び(C−2)成分を含むことがより好ましい。
((C−1)成分)
(C−1)成分は、ノニオン界面活性剤である。
(C−1)成分としては、下記式(c1)で表される化合物が挙げられる。
−X−[(EO)/(PO)]−(EO)−R ・・・(c1)
式(c1)中、Rは炭素数8〜22の炭化水素基であり、−X−は−O−、−C(=O)O−又は−C(=O)NH−であり、sはEOの平均繰返し数を表し、tはPOの平均繰り返し数を表し、uはEOの平均繰り返し数を表し、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基である。−X−が−O−である場合、Rは水素原子であり、sは5〜25の数であり、tは0〜6の数であり、uは0〜20の数である。−X−が−C(=O)O−又は−C(=O)NH−である場合、Rはメチル基又はエチル基であり、sは6〜20の数であり、tは0〜6の数であり、uは0〜20の数である。
tが1以上である場合、[(EO)/(PO)]において、EOとPOとの配列順序は特に制限されない。また、EOとPOはブロック状に配列していてもよいし、ランダム状に配列していてもよい。
式(c1)中、Rの炭素数は8〜22であり、特に良好な洗浄力が得られやすい点で10〜22が好ましく、10〜18がより好ましい。
は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、環状の構造を含んでもよい。Rは飽和炭化水素基でもよく、不飽和結合を有していてもよい。
は脂肪族炭化水素基が好ましく、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基がより好ましい。
としての炭化水素基は、1級又は2級の高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド等の原料に由来するものが挙げられる。具体的には、1級又は2級の高級アルコールからOH基を除いた残基、高級脂肪酸からC(=O)OH基を除いた残基、高級脂肪酸アミドからC(=O)NH基を除いた残基等が挙げられる。
−X−が−O−である場合、Rは水素原子である。
−X−が−O−である場合のRの炭素数は8〜22であり、特に良好な洗浄力が得られやすい点で10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
における炭化水素基は、洗浄力がより高まる観点から直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基が好ましい。
−X−が−O−である場合のsは5〜25の数であり、5〜20の数が好ましく、10〜20の数がより好ましい。
−X−が−O−である場合のtは0〜6の数であり、0〜3の数が好ましく、0〜2の数がより好ましく、0がさらに好ましい。
−X−が−O−である場合のuは0〜20の数であり、0〜18の数が好ましく、0〜14の数がより好ましく、0〜10の数がさらに好ましく、0〜5の数が特に好ましく、0が最も好ましい。
なお、s、t及びuはそれぞれ、整数であってもよく、少数を含んでいてもよい。
−X−が−C(=O)O−又は−C(=O)NH−である場合、Rはメチル基又はエチル基である。
−X−が−C(=O)O−又は−C(=O)NH−である場合のRの炭素数は8〜22であり、特に良好な洗浄力が得られやすい点で10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
における炭化水素基は、洗浄力がより高まる観点から直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基が好ましい。
−X−が−C(=O)O−又は−C(=O)NH−である場合のsは6〜20の数であり、6〜18の数が好ましく、10〜18の数がより好ましく、12〜18の数がさらに好ましい。
−X−が−C(=O)O−又は−C(=O)NH−である場合のtは0〜6の数であり、0〜3の数が好ましい。
−X−が−C(=O)O−又は−C(=O)NH−である場合のuは0〜20の数であり、0〜18の数が好ましい。
なお、s、t及びuはそれぞれ、整数であってもよく、少数を含んでいてもよい。
(C−1)成分としては、−X−が−O−であるポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、その中でも特に以下の化合物がより好ましい。
式(c1)において、Rが炭素数12〜14のアルキル基、Rが水素原子、−X−が−O−、sが6、tが0、uが0である化合物(C−1−1)。
式(c1)において、Rが炭素数12〜14のアルキル基、Rが水素原子、−X−が−O−、sが15、tが0、uが0である化合物(C−1−2)。
式(c1)において、Rが炭素数12〜15のアルキル基、Rが水素原子、−X−が−O−、sが7、tが0、uが0である化合物(C−1−3)。
化合物(C−1−1)の市販品としては、例えばライオン株式会社製の商品名「レオックスCL−60」が挙げられる。
化合物(C−1−2)の市販品としては、例えばライオン株式会社製の商品名「LMAO−90」が挙げられる。
化合物(C−1−3)の市販品としては、例えばShell社製の商品名「Neodol 25−7」が挙げられる。
これらの中でも、化合物(C−1−1)、化合物(C−1−2)がさらに好ましく、洗浄力と増白効果がより向上する観点から化合物(C−1−2)が特に好ましい。
(C−1)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して3質量ppm以上が好ましく、10質量ppm以上がより好ましく、20質量ppm以上がさらに好ましく、50質量ppm以上が特に好ましい。
(C−1)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して300質量ppm以下が好ましく、250質量ppm以下がより好ましく、200質量ppm以下がさらに好ましく、150質量ppm以下が特に好ましい。
すなわち、(C−1)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して3〜300質量ppmが好ましく、10〜250質量ppmがより好ましく、20〜200質量ppmがさらに好ましく、20〜150質量ppmが特に好ましく、50〜150質量ppmが最も好ましい。
(C−1)成分の含有量が上記範囲内であれば、洗浄力がより高まる。
(C−1)成分の含有量に対する(A)成分の含有量の質量比を表す(A)/(C−1)は、0.001以上が好ましく、0.005以上がより好ましく、0.01以上がさらに好ましい。
(A)/(C−1)は、1以下が好ましく、0.1以下がより好ましい。
すなわち、(A)/(C−1)は、0.001〜1が好ましく、0.005〜1がより好ましく、0.005〜0.1がさらに好ましく、0.01〜0.1が特に好ましい。
(A)/(C−1)が上記範囲内であれば、増白効果がより向上する。
(C−1)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の質量比を表す(B)/(C−1)は、0.001以上が好ましく、0.01以上がより好ましい。
(B)/(C−1)は、1以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.1以下がさらに好ましい。
すなわち、(B)/(C−1)は、0.001〜1が好ましく、0.001〜0.5がより好ましく、0.01〜0.1がさらに好ましい。
(B)/(C−1)が上記範囲内であれば、抗菌効果がより向上する。
(C−1)成分の含有量に対する(A)成分及び(B)成分の合計含有量の質量比を表す((A)+(B))/(C−1)は、0.005以上が好ましく、0.01以上がより好ましい。
((A)+(B))/(C−1)は、0.2以下が好ましく、0.1以下がより好ましい。
すなわち、((A)+(B))/(C−1)は、0.005〜0.2が好ましく、0.01〜0.1がより好ましい。
((A)+(B))/(C−1)が上記範囲内であれば、より充分な増白効果を発揮しつつ、より優れた抗菌効果も得られる。
(C)成分の含有量に対する(C−1)成分の含有量の質量比を表す(C−1)/(C)は、0.3以上が好ましく、0.35以上がより好ましい。
(C−1)/(C)は、0.93以下が好ましく、0.9以下がより好ましく、0.75以下がさらに好ましい。
すなわち、(C−1)/(C)は、0.3〜0.93が好ましく、0.3〜0.9がより好ましく、0.35〜0.9がさらに好ましく、0.35〜0.75が特に好ましい。
(C−1)/(C)が上記範囲内であれば、洗浄力がより高まる。
((C−2)成分)
(C−2)成分は、アニオン界面活性剤である。
(C−2)成分としては、例えば直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸又はその塩、直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩、内部オレフィンスルホン酸又はその塩;アルキルエーテルカルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸又はその塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アシルアミノカルボン酸又はその塩、アルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル又はその塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル又はその塩、高級脂肪酸又はその塩などが挙げられる。
アニオン界面活性剤の塩の形態としては、例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(マグネシウム塩等)、アルカノールアミン塩(モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩等)などが挙げられる。
これらのアニオン界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
(C−2)成分としては、洗浄力がより高まるとともに、(A)成分との併用による増白効果がより向上する観点から、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩(LAS)、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(AES)が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(AES)は、下記一般式(c2)で表される。
−O−[(EO)/(PO)]−SO ・・・(c2)
式(c2)中、Rは、炭素数8〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、mはEOの平均繰り返し数を表す1以上の数であり、nはPOの平均繰り返し数を表す0〜6の数であり、Mは対カチオンである。
式(c2)におけるm=0、n=0の成分(c0)の含有量は、(C)成分の総質量に対して35〜55質量%であることが好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(AES)としては、炭素数10〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有し、平均1〜5モルのアルキレンオキシドが付加されたものが好ましい。上記アルキル基の炭素数としては、10〜20が好ましく、12〜14がより好ましい。具体的には、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基等が挙げられる。なかでもドデシル基が好ましい。
EOの平均繰り返し数(m)は、1〜5が好ましく、1〜3が好ましい。
POの平均繰り返し数(n)は、0〜3が好ましい。
(C−2)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して3質量ppm以上が好ましく、10質量ppm以上がより好ましく、30質量ppm以上がさらに好ましく、50質量ppm以上が特に好ましい。
(C−2)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して300質量ppm以下が好ましく、250質量ppm以下がより好ましく、200質量ppm以下がさらに好ましく、150質量ppm以下が特に好ましい。
すなわち、(C−2)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して3〜300質量ppmが好ましく、10〜250質量ppmがより好ましく、30〜250質量ppmがさらに好ましく、30〜200質量ppmがさらに好ましく、30〜150質量ppmが特に好ましく、50〜150質量ppmが最も好ましい。
(C−2)成分の含有量が上記範囲内であれば、洗浄力がより高まるとともに、(A)成分との併用による増白効果がより向上する。
(C−1)成分の含有量に対する(C−2)成分の含有量の質量比を表す(C−2)/(C−1)は、0.3以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、1以上がさらに好ましい。
(C−2)/(C−1)は、2以下が好ましく、1.7以下がより好ましく、1.5以下がさらに好ましい。
すなわち、(C−2)/(C−1)は、2以下が好ましく、0.3〜2がより好ましく、0.5〜2がさらに好ましく、1〜2がさらに好ましく、1〜1.7が特に好ましく、1〜1.5が最も好ましい。
(C−2)/(C−1)が上記範囲内であれば、洗浄力がより高まるとともに、(A)成分との併用による増白効果がより向上する。
(C−2)成分の含有量に対する(A)成分の含有量の質量比を表す(A)/(C−2)は、0.001以上が好ましく、0.005以上がより好ましく、0.01以上がさらに好ましい。
(A)/(C−2)は、1以下が好ましく、0.1以下がより好ましい。
すなわち、(A)/(C−2)は、0.001〜1が好ましく、0.005〜1がより好ましく、0.005〜0.1がさらに好ましく、0.01〜0.1が特に好ましい。
(A)/(C−2)が上記範囲内であれば、増白効果がより向上する。
(C−2)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の質量比を表す(B)/(C−2)は、0.001以上が好ましく、0.01以上がより好ましく、0.02以上がさらに好ましい。
(B)/(C−2)は、1以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.1以下がさらに好ましい。
すなわち、(B)/(C−2)は、0.001〜1が好ましく、0.001〜0.5がより好ましく、0.01〜0.1がさらに好ましく、0.02〜0.1が特に好ましい。
(B)/(C−2)が上記範囲内であれば、増白効果及び抗菌効果がより向上する。
(C−2)成分の含有量に対する(A)成分及び(B)成分の合計含有量の質量比を表す((A)+(B))/(C−2)は、0.005以上が好ましく、0.01以上がより好ましい。
((A)+(B))/(C−2)は、0.4以下が好ましく、0.2以下がより好ましい。
すなわち、((A)+(B))/(C−2)は、0.005〜0.4が好ましく、0.005〜0.3がより好ましく、0.008〜0.25がさらに好ましく、0.01〜0.2が特に好ましい。
((A)+(B))/(C−2)が上記範囲内であれば、より充分な増白効果を発揮しつつ、より優れた抗菌効果も得られる。
(C)成分の含有量に対する(C−2)成分の含有量の質量比を表す(C−2)/(C)は、0.03以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.25以上がさらに好ましい。
(C−2)/(C)は、0.7以下が好ましく、0.65以下がより好ましい。
すなわち、(C−1)/(C)は、0.03〜0.7が好ましく、0.1〜0.7がより好ましく、0.1〜0.65がさらに好ましく、0.25〜0.65が特に好ましい。
(C−2)/(C)が上記範囲内であれば、洗浄力がより高まる。
(C)成分としては、(C−1)成分及び(C−2)成分の少なくとも一方と、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤及び半極性界面活性剤の1つ以上とを併用してもよい。
カチオン界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルアミドアミンなどが挙げられる。カチオン界面活性剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜300質量ppmが好ましい。
両性界面活性剤としては、例えばアルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型、リン酸型などの両性界面活性剤が挙げられる。両性界面活性剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜300質量ppmが好ましい。
半極性界面活性剤としては、例えばアルキルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシドなどが挙げられる。半極性界面活性剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜300質量ppmが好ましい。
<水>
水としては特に制限されず、精製水、蒸留水、水道水、風呂の残り湯、井水などが挙げられる。
これらの水は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
水の含有量は、洗浄液から(A)成分、(B)成分、(C)成分及び後述の任意成分を除いた残部である。
<任意成分>
洗浄液は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水以外の成分(任意成分)を含んでいてもよい。
任意成分としては、例えば有機溶媒、安定化剤、漂白剤、SR剤(ソイルリリース剤)、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体等の高分子(P)、pH調整剤、酵素、キレート剤、アルカリ剤、風合い向上剤、(B)成分以外の抗菌剤(他の抗菌剤)、着色剤、香料などが挙げられる。
有機溶媒としては、例えばポリオール化合物などが挙げられる。
ポリオール化合物としては、繊維製品用の洗剤分野で用いられる公知のポリオール化合物を用いることができ、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、イソプレングリコール、1、3−ブチレングリコール 、ソルビトールなどが挙げられる。
これらのポリオール化合物は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
ポリオール化合物としては、後述する洗剤組成物が洗浄液の濃度にまで希釈される際の溶解速度に優れる観点から、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールが好ましい。
ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、400〜5000が好ましく、450〜3000がより好ましい。ポリエチレングリコールの重量平均分子量が上記範囲内であれば、詳しくは後述するが、洗浄液を製造する際の洗剤組成物の溶解速度が向上する。
なお、ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、溶媒としてメタノールを用いてゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定した値を、ポリエチレングリコールにおける較正曲線に基づいて算出した値である。
ポリエチレングリコールの市販品としては、例えばライオン株式会社製の商品名「PEG#1000−L60」などが挙げられる。
有機溶媒の含有量は、洗浄液の総質量に対して1質量ppm以上が好ましく、5質量ppm以上がより好ましい。
有機溶媒の含有量は、洗浄液の総質量に対して200質量ppm以下が好ましく、150質量ppm以下がより好ましい。
すなわち、有機溶媒の含有量は、洗浄液の総質量に対して1〜200質量ppmが好ましく、1〜150質量ppmがより好ましく、5〜150質量ppmがさらに好ましい。
有機溶媒の含有量が上記範囲内であれば、洗剤組成物を洗浄液の濃度にまで速やかに希釈できる。
洗浄液が安定化剤を含んでいれば、(A)成分と(B)成分の併用による増白効果がより向上する。
安定化剤としては、芳香族スルホン酸又はその塩などが挙げられる。
芳香族スルホン酸としては、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸、置換もしくは非置換ナフタレンスルホン酸などが挙げられる。
芳香族スルホン酸の塩の形態としては、例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(マグネシウム塩等)、アルカノールアミン塩(モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩等)などが挙げられる。
これらの芳香族スルホン酸又はその塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
安定化剤としては、(A)成分と(B)成分の併用による増白効果がより向上する観点から、クメンスルホン酸又はその塩が好ましい。
安定化剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して1質量ppm以上が好ましく、5質量ppm以上がより好ましく、10質量ppm以上がさらに好ましい。
安定化剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して100質量ppm以下が好ましく、75質量ppm以下がより好ましく、50質量ppm以下がさらに好ましい。
すなわち、安定化剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して1〜100質量ppmが好ましく、5〜75質量ppmがより好ましく、10〜50質量ppmがさらに好ましい。
安定化剤の含有量が上記範囲内であれば、(A)成分と(B)成分の併用による増白効果がより向上する。
洗浄液が漂白剤を含んでいれば、(A)成分と(B)成分の併用による増白効果がより向上する。
漂白剤としては、酸素系の漂白剤が挙げられる。酸素系の漂白剤としては、例えば過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、モノ過硫酸ナトリウム、過酸化水素などが挙げられる。
これらの漂白剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
漂白剤としては、繊維製品に繊維傷みや黄ばみが生じにくい観点から、過酸化水素が好ましい。
漂白剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.8質量ppm以上が好ましく、4質量ppm以上がより好ましく、8質量ppm以上がさらに好ましい。
漂白剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して85質量ppm以下が好ましく、70質量ppm以下がより好ましく、45質量ppm以下がさらに好ましい。
すなわち、漂白剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.8〜85質量ppmが好ましく、4〜70質量ppmがより好ましく、8〜45質量ppmがさらに好ましい。
漂白剤の含有量が上記範囲内であれば、(A)成分と(B)成分の併用による増白効果がより向上する。
洗浄液がSR剤(ソイルリリース剤)を含んでいれば、(A)成分と(B)成分の併用による増白効果がより向上する。
SR剤としては、増白効果がより向上する観点から、アルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位からなる群より選択される少なくとも一種の繰り返し単位、並びにオキシアルキレン単位を有するポリマーが好ましい。このようなポリマーとしては、例えば国際公開第2017/142012号に記載されているものが挙げられる。
SR剤の市販品としては、例えばクラリアント社製の商品名「TexCare SRN−170」などが挙げられる。
SR剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.08質量ppm以上が好ましく、0.4量ppm以上がより好ましく、0.8質量ppm以上がさらに好ましい。
SR剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して45質量ppm以下が好ましく、8.5質量ppm以下がより好ましく、4.5質量ppm以下がさらに好ましい。
すなわち、SR剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.08〜45質量ppmが好ましく、0.4〜8.5質量ppmがより好ましく、0.8〜4.5質量ppmがさらに好ましい。
SR剤の含有量が上記範囲内であれば、(A)成分と(B)成分の併用による増白効果がより向上する。
洗浄液は、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体等の高分子(P)を含んでいてもよい。
ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体としては、下記式(p)で表される側鎖をアルキレンアミン主鎖及びアルキレンアミン主鎖の窒素原子に結合したものが挙げられる。
−(EO)(PO) ・・・式(p)
式(p)中、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基であり、aはEOの平均繰り返し数を表す3〜60の数であり、bはPOの平均繰り返し数を表す0〜60の数である。
このような高分子(P)としては、例えば国際公開第2017/142012号や特表2017−514967号公報に記載されているものが挙げられる。
高分子(P)としては、例えばBASF社製の商品名「Sokalan HP20」などが挙げられる。
高分子(P)の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.08質量ppm以上が好ましく、0.4量ppm以上がより好ましく、0.8質量ppm以上がさらに好ましい。
高分子(P)の含有量は、洗浄液の総質量に対して85質量ppm以下が好ましく、45質量ppm以下がより好ましく、25質量ppm以下がさらに好ましい。
すなわち、高分子(P)の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.08〜85質量ppmが好ましく、0.4〜45質量ppmがより好ましく、0.8〜25質量ppmがさらに好ましい。
pH調整剤としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン、アンモニア等が挙げられる。
これらのpH調整剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
酵素としては、例えばプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼなどが挙げられる。ここで、「酵素」とは、酵素製剤のことを意味する。
プロテアーゼとしては、プロテアーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる、Progress Uno(登録商標)100L、Medley(登録商標) Core210L、Savinase(登録商標)16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Savinase Evity 16L、Everlase(登録商標) 16L TypeEX、Everlase 16L、Everlase Ultra 16L、Esperase(登録商標) 8L、Alcalase(登録商標) 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase(登録商標) 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase(登録商標) 48L(いずれも商品名)、ジェネンコア社から入手できるPurafect(登録商標) L、Purafect OX、Properase L(いずれも商品名)などが挙げられる。
アミラーゼとしては、アミラーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる、Termamyl(登録商標) 300L、Termamyl Ultra 300L、Duramyl(登録商標) 300L、Stainzyme(登録商標) 12L、Stainzyme Plus 12L、Amplify 12L(登録商標)、Amplify Prime 100L、Medley(登録商標) Core210L(いずれも商品名)、ジェネンコア社から入手できる、Maxamyl(商品名)、天野製薬株式会社から入手できるプルラナーゼアマノ(商品名)、生化学工業株式会社から入手できるDB−250(商品名)などが挙げられる。
リパーゼとしては、リパーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できるLipex(登録商標) 100L、Lipex Evity 100L、Lipolase(登録商標) 100L(いずれも商品名)などが挙げられる。
セルラーゼとしては、セルラーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる、Endolase(登録商標) 5000L、Celluzyme(登録商標) 0.4L、Carzyme(登録商標) 4500L(いずれも商品名)等が挙げられる。
マンナナーゼとしては、マンナナーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できるMannaway(登録商標) 4L(商品名)などが挙げられる。
プロテアーゼとしては、上記の中でも、Savinase 16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Savinase Evity 16L、Everlase 16L、Everlase Ultra 16L、Alcalase 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase 48L、Progress Unoが好ましく、Alcalase 2.5L、Everlase 16L、Savinase 16L、Savinase Evity 16L、Coronase 48L、Progress Unoが特に好ましい。
これらの酵素は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
酵素はプロテアーゼとアミラーゼとの組合せが好ましい。アミラーゼに対するアミラーゼ以外の酵素の質量比は、0.2以上20以下が好ましい。
酵素の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜10質量ppmが好ましい。
キレート剤としては、例えば酢酸、アジピン酸、グリコール酸、ジグリコール酸、モノクロル酢酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の酸又はその塩のカルボン酸類;エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、トリエチレンテトラ酢酸(TTHA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、1,3−プロパン−2−ジアミン四酢酸(PDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸(HEDTA)、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸(HIDA)、ヒドロキシイミノジコハク酸(HIDS)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、プロピレンジアミンテトラ酢酸、トリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酸、シクロヘキサン−1,2−ジアミンテトラ酢酸、イミノジコハク酸、アスパラギン酸ジ酢酸、β−アラニンジ酢酸、ヒドロキシイミノジコハク酸等の酸又はその塩のアミノカルボン酸類;1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、N,N,N’,N’−テトラキス(ホスホノメチル)エチレンジアミン(EDTMP)等の酸又はその塩の有機ホスホン酸類などが挙げられる。
キレート剤の塩の形態としては、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。
これらのキレート剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
キレート剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜50質量ppmが好ましい。
アルカリ剤としては、例えばアルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等)などが挙げられる。
これらのアルカリ剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
アルカリ剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜50質量ppmが好ましい。
風合い向上剤としては、例えばシリコーンなどが挙げられる。
これらの風合い向上剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
風合い向上剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜50質量ppmが好ましい。
(B)成分以外の抗菌剤(他の抗菌剤)としては、例えば四級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム)等の陽イオン殺菌剤、ビス−(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩、8−オキシキノリン、ポリリジンなどが挙げられる。
これらの他の抗菌剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
他の抗菌剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜10質量ppmが好ましい。
着色剤としては、例えば緑色202号(癸巳化成社製、商品名「緑色202号」)、青色403号(癸巳化成社製、商品名「青色403号」)、BLUE HP(ミリケン社製、商品名「LIQUITINT Blue HP」)等の色素、顔料などが挙げられる。
これらの着色剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
着色剤の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜10質量ppmが好ましい。
香料としては、香料原料単体、又は、香料原料と香料用溶剤と香料安定化剤等とからなる香料組成物を含むものが挙げられ、液体漂白剤に通常用いられる香料を配合することができる。また、カプセル香料を配合しても良い。
香料の含有量は、洗浄液の総質量に対して0〜10質量ppmが好ましい。
なお、洗浄液中の各成分の含有量の合計が、100質量%となる。
洗浄液は、増白効果をより向上させる観点から、任意成分として安定化剤、漂白剤及びSR剤の少なくとも1つを含むことが好ましく、安定化剤及び漂白剤の少なくとも一方を含むことがより好ましい。
<製造方法>
洗浄液は、上述した(A)成分、(B)成分及び(C)成分と、必要に応じて上述した任意成分とを洗浄液より高濃度に含む組成物(以下、「洗剤組成物」ともいう。)を希釈することで得られる。洗剤組成物は、水を含んでいてもよい。
洗剤組成物の希釈は希釈溶媒を用いればよく、希釈後の洗剤組成物、すなわち洗浄液中の各成分の含有量及び質量比が上述した範囲内となるように洗剤組成物を希釈溶媒で希釈すればよい。
希釈溶媒としては、水、洗剤組成物以外の新たな洗剤を含む水溶液などが挙げられる。これらの希釈溶媒は、1種単独で用いてもよいし、2種以上が組み合わされて用いてもよい。
新たな洗剤は、上述した(A)成分、(B)成分、(C)成分、水及び任意成分の1つ以上を含んでいてもよい。例えば、新たな洗剤が上述した(A)成分を含み、この新たな洗剤を含む水溶液で洗剤組成物を希釈する場合、洗浄液中の(A)成分は、洗剤組成物に含まれる(A)成分と、新たな洗剤に含まれる(A)成分に由来する。新たな洗剤が上述した(B)成分、(C)成分、水及び任意成分の1つ以上を含む場合についても同様である。
新たな洗剤は、液体でもよいし、粉末でもよい。また、新たな洗剤として、市販品を用いてもよい。
洗剤組成物中の(A)成分の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0.001〜1質量%が好ましく、0.005〜0.8質量%がより好ましく、0.01〜0.5質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中の(B)成分の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0.001〜1質量%が好ましく、0.005〜0.8質量%がより好ましく、0.01〜0.5質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中の(C−1)成分の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0.1〜35質量%が好ましく、0.5〜35質量%がより好ましく、1〜30質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中の(C−2)成分の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0.1〜25質量%が好ましく、0.5〜23質量%がより好ましく、1〜20質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中の水の含有量は、洗剤組成物から(A)成分、(B)成分、(C)成分及び任意成分を除いた残部である。
洗剤組成物中の(C)成分の含有量が30質量%未満の場合、水の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して10〜98質量%が好ましく、40〜95質量%がより好ましく、60〜90質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中の(C)成分の含有量が30質量%以上の場合、水の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して1〜65質量%が好ましく、1〜60質量%がより好ましく、1〜50質量%がさらに好ましい。特に、洗剤組成物中の(C)成分の含有量が50質量%以上の場合、水の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して1〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましい。
洗剤組成物中の有機溶媒の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜15質量%がより好ましく、1〜10質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中の安定化剤の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中の漂白剤の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中のSR剤の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜1質量%がより好ましく、0.1〜0.5質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中のポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体等の高分子(P)の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましく、0.1〜3質量%がさらに好ましい。
洗剤組成物中の酵素の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0〜3質量%が好ましい。
洗剤組成物中のキレート剤の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0〜15質量%が好ましい。
洗剤組成物中のアルカリ剤の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0〜15質量%が好ましい。
洗剤組成物中の風合い向上剤の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0〜15質量%が好ましい。
洗剤組成物中の(B)成分以外の抗菌剤(他の抗菌剤)の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0〜3質量%が好ましい。
洗剤組成物中の着色剤の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0〜3質量%が好ましい。
洗剤組成物中の香料の含有量は、洗剤組成物の総質量に対して0〜3質量%が好ましい。
洗剤組成物を水のみで希釈する場合、洗剤組成物中の各成分の質量比は、洗浄液中の各成分の質量比と同じである。
洗剤組成物の25℃におけるpHは、5〜10が好ましく、6〜8がより好ましく、6以上8未満がさらに好ましく、6〜7が特に好ましい。
洗浄液中の25℃におけるpHは、5〜10が好ましく、6〜8がより好ましく、6以上8未満がさらに好ましく、6〜7が特に好ましい。
洗剤組成物及び洗浄液のpHは、必要に応じて、pH調整剤を添加することにより調整できる。pHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(例えば、東亜ディーケーケー株式会社製の製品名「HM−30G」)により測定される値である。
洗剤組成物は、容器に収容して容器入り液体洗剤製品として用いることができる。
容器としては、洗剤組成物を収容できる容器が挙げられ、具体的にはスクイズ容器、トリガー容器、ポンプ容器などが挙げられる。これらの容器から洗剤組成物を吐出した場合の形態は、液状やシャワー状や泡状であってもよい。
また、容器としては、例えば液を繊維製品に直に塗りつける塗布面を有する容器(特開2018−188785号公報、図1記載の容器)、袋状容器(特開2007−326641号公報、図1記載の容器)、水溶性パウチ(特表2018−517015号公報、図1〜4記載の水溶性パウチ)などであってもよい。
<作用効果>
本発明の洗浄液は、特定量の(A)成分及び(B)成分と、(C)成分とを含むので、繊維製品の汚れに対する洗浄力に優れるとともに、優れた増白効果及び抗菌効果が得られる。
[繊維製品の洗濯方法]
本発明の繊維製品の洗濯方法は、上述した本発明の洗浄液を用いて繊維製品を洗浄処理する方法である。
繊維製品としては、例えば衣類(衣料)、布巾、タオル類、シーツなどが挙げられる。
繊維製品の素材は特に限定されず、綿、絹、羊毛等の天然繊維、ポリエステル、ポリアミド等の化学繊維等のいずれでもよい。
繊維製品の洗浄処理の方法(以下、「洗浄工程」ともいう。)は、本発明の洗浄液中で被洗物(繊維製品)に外力を加えて洗濯処理し、洗濯処理後にすすぎ処理を行う方法(1)でもよく、前記洗濯処理前に、本発明の洗浄液中に被洗物を浸漬させて外力を加えずに放置する浸漬処理を設け、浸漬処理に使用した洗浄液を用いて前記洗濯処理を行い、その後にすすぎ処理を行う方法(2)でもよい。
洗濯処理において、被洗物に外力を加える方法は、例えば洗濯機により機械力を加える方法でもよく、もみ洗い、押し洗い、たたき洗い、つかみ洗い、つまみ洗い、又は振り洗い等の手洗いによる方法でもよい。
前記方法(1)、(2)において、洗浄液の、被洗物と接触する直前の温度は5〜40℃が好ましく、15〜40℃がより好ましい。洗濯処理における浴比(被洗物の総質量に対する洗浄液の割合)は2〜40倍が好ましい。
前記方法(1)において、洗浄液と被洗物とが接触している時間は、例えば5〜30分が好ましく、10〜20分がより好ましい。
前記方法(2)において、洗浄液中に被洗物を浸漬させる時間は10分以上が好ましく、30分〜12時間がより好ましい。また、前記方法(2)の浸漬処理及び洗濯処理において、洗浄液と被洗物とが接触している合計の時間は、30分〜24時間が好ましく、2〜12時間がより好ましい。
本発明の繊維製品の洗濯方法は、上述した洗剤組成物を希釈して本発明の洗浄液を調製する工程(以下、「洗浄液調製工程」ともいう。)を有していてもよい。
例えば、洗浄工程に先立ち、洗浄液調製工程を行ってもよい。また、方法(2)において、浸漬処理における洗浄液の代わりに上述した洗剤組成物を用い、浸漬処理で使用した洗剤組成物を希釈して本発明の洗浄液として(洗浄液調製工程に相当)、洗濯処理を行ってもよい。洗剤組成物に被洗物を浸漬させる場合の浸漬時間は5分以上が好ましく、30分〜12時間が好ましい。
上述した洗剤組成物を希釈して本発明の洗浄液を調製する場合、洗剤組成物の使用量は、洗濯時の水量30Lあたり5〜60gが好ましい。
洗浄処理において使用される洗浄剤組成物の量は、繊維製品の合計質量(布量)[g]/洗浄剤の合計質量[g]の比が、10〜500が好ましい。
衣類量あたりの水量である浴比(浴比=洗濯時の水量L/衣類量kg)は15倍以上が好ましい。
<作用効果>
本発明の繊維製品の洗濯方法は、本発明の洗浄液を用いて繊維製品を洗浄処理するので、繊維製品の汚れに対する洗浄力に優れるとともに、優れた増白効果及び抗菌効果が得られる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
実施例及び比較例における使用原料及び評価方法は、以下の通りである。
[使用原料]
<(A)成分>
・A−1:4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニルジナトリウム塩(BASFジャパン株式会社製、商品名「チノパール(Tinopal)CBS−X」)。
・A−2:4,4’−ビス((4−アミノ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジニル−2)アミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸塩(BASFジャパン株式会社製、商品名「チノパール(Tinopal)AMS−GX」)。
<(B)成分>
・B−1:ダイクロサン(4,4’−ジクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル)(BASF社製、商品名「TINOSAN HP100」)。
<(B’)成分:(B)成分の比較品>
・B’−1:塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「リポカードT−800」)。
<(C−1)成分>
・C−1−1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ライオン株式会社製、商品名「レオックスCL−60」、前記式(c1)において、Rが炭素数12〜14のアルキル基、Rが水素原子、−X−が−O−、sが6、tが0、uが0である化合物)。
・C−1−2:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ライオン株式会社製、商品名「LMAO−90」、前記式(c1)において、Rが炭素数12〜14のアルキル基、Rが水素原子、−X−が−O−、sが15、tが0、uが0である化合物)。
・C−1−3:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(Shell社製、商品名「Neodol 25−7」、前記式(c1)において、Rが炭素数12〜15のアルキル基、Rが水素原子、−X−が−O−、sが7、tが0、uが0である化合物)。「Neodol 25−7」は、炭素数12〜15の直鎖状及び第1級アルコールの混合物(C12:C13:C14:C15=28:30:22:20(質量比))のEO付加物であり、1分子当たり平均して7個のオキシエチレン単位を含む。
<(C−2)成分>
・C−2−1:炭素数12〜14のアルキル基を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン株式会社製、商品名「ライポンLH−200」)。
・C−2−2:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩(AES、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、EOの平均付加モル数2、新日本理化株式会社製、商品名「シノリン SPE―1250」、上記式(c2)において、Rが炭素数12のアルキル基、Mがナトリウムイオン、mが2、nが0である化合物)。
<任意成分>
・PEG:ポリエチレングリコール(ライオン株式会社製、商品名「PEG#1000−L60」、重量平均分子量1000)。
・クメンスルホン酸Na:クメンスルホン酸ナトリウム(テイカ株式会社製、商品名「テイカトックスN5040」)。
・過酸化水素:35質量%工業用過酸化水素(三菱ガス化学株式会社製)。
・SR剤:ソイルリリースポリマー(クラリアント社製、商品名「TexCare SRN−170」)。
・EPIE−1:ポリエチレンイミンのエチレンオキシド付加体(BASF社製、商品名「Sokalan HP20」)。
・EPIE−2:ポリエチレンイミンのエチレンオキシドとプロピレンオキシド付加体(上記式(p)において、aが20、bが5である側鎖をアルキレンアミン主鎖及びアルキレンアミン主鎖の窒素原子に結合したもの)。
・pH調整剤:水酸化ナトリウム(東亞合成株式会社製、商品名「水酸化ナトリウム」)。
[評価方法]
<洗浄力の評価>
油化協布(未汚れ布)に人工汚垢を含浸して作製した人工汚垢布(洗濯科学協会製)を、5cm×5cmに裁断したものを汚染布とした。
Terg−O−tometer(UNITED STATES TESTING社製)を洗浄試験器として用いた。
洗浄試験器に、洗浄液と、上記の汚染布5枚と、洗浄メリヤス布とを入れ、浴比30倍に合わせて、120rpm、10℃で10分間洗浄した。その後、二槽式洗濯機(三菱電機株式会社製、品番「CW−C30A1−H1」)に移し、1分間脱水した後、水道水(15℃、4゜DH)30L中で3分間濯ぎ、風乾した。
未洗浄の汚染布及び洗浄後の汚染布について、それぞれ反射率を色差計(日本電色工業株式会社製、製品名「SE200型」)で測定し、洗浄率(%)を下記式(i)以下の式より算出した。
洗浄率(%)=(洗浄前の汚染布のK/S−洗浄後の汚染布のK/S)/(洗浄前の汚染布のK/S−未汚れ布のK/S)×100 ・・・(i)
(式(i)中、K/S=(1−R/100)/(2R/100)。Rは反射率(%)。)
汚染布5枚について洗浄率(%)を算出してその平均値を求め、下記評価基準より洗浄力を評価した。I及びIIを合格とする。
<<評価基準>>
I :洗浄率の平均値が45%以上。
II :洗浄率の平均値が40%以上45%未満。
III:洗浄率の平均値が40%未満。
<増白効果の評価>
洗浄試験器(Terg−O−tometer)に、5cm×5cmの綿金巾5枚と、未蛍光の洗浄メリヤス布と、洗浄液とを入れ、浴比30倍に合わせて、120rpm、15℃で10分間洗浄した。その後、二槽式洗濯機(三菱電機株式会社製、品番「CW−C30A1−H1」)に移し、1分間脱水した後、水道水(15℃、4゜DH)30L中で3分間濯ぎ、風乾した。
この条件での洗濯を3回繰り返し行った後、綿金巾の白度を白度計(日本電色工業株式会社製、製品名「PF−10型」)で測定した。白度はISO白色度Wの紫外線照射有無の差によって算出される。
綿金巾5枚について白度を算出してその平均値を求め、下記評価基準より増白効果を評価した。I及びIIを合格とする。白度が高いほど、より白く見える、すなわち増白効果に優れることを示す。
<<評価基準>>
I :白度の平均値が1以上。
II :白度の平均値が0.5以上1未満。
III:白度の平均値が0.5未満。
<抗菌性の評価>
(1)洗浄処理方法
全自動電気洗濯機(Haier社製、製品名「JW−Z23A」)に、約400gの被洗布を投入した[浴比(洗濯水量/被洗布総質量)30倍]。被洗布としては、5cm×5cmの大きさに切り分けた綿金巾約30gと、綿肌シャツ(B.V.D.社製)とを合わせたものを用いた。
次に、前記全自動電気洗濯機に洗浄液を加え、標準コースで洗浄、すすぎ、脱水を順次行う洗浄操作を行った。その際、洗浄時間、すすぎ、脱水、水量(低水位に設定、水量約12L)に関しては一切調整せず、洗濯機の標準コース設定をそのまま使用した。
洗濯終了後、綿金巾を取り出し、この取り出した綿金巾を25℃、相対湿度65%RHの恒温恒湿室に放置して乾燥させた。乾燥後の綿金巾を試験布として抗菌効果の評価に用いた。また、未処理布として、前記洗濯操作を施していない綿金巾を用いた。
(2)黄色ブドウ球菌に対する抗菌性の評価
本評価に用いた器具、水などは、予めオートクレーブにより滅菌処理を施したものを用いた。また、本評価では、菌として黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)を用いた。JIS L 1902に準じて培養を行った黄色ブドウ球菌を用い、ニュートリエント培地を20倍に希釈し、菌数が1±0.3×10個/mLとなるように、黄色ブドウ球菌母液を調製した。前記試験布(5cm×5cm)の4箇所に、前記黄色ブドウ球菌母液0.1mLずつを接種し、37℃の恒温槽にて18時間培養して、試験布上で増殖又は静菌した。
その後、抽出液(JIS L 1902に記載の洗い出し用生理食塩水)にて試験布から菌を抽出し、その抽出液を生理食塩水によって10倍に希釈した。得られた希釈液をさらに10倍に希釈する操作を4回繰り返し、100,000倍の希釈液を得た。なお、「洗い出し用生理食塩水」とは、精製水1,000mLに対し、塩化ナトリウム8.5gを採取し、これらをフラスコに入れて充分に溶解させ、さらにノニオン界面活性剤としてポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(関東化学株式会社製、商品名「ポリソルベート80、Tween80」)2gを加えて溶解させた後、高圧蒸気殺菌(オートクレーブ処理)したものである。
次いで、SCDLP寒天培地(日本製薬株式会社製)上に、得られた100,000倍の希釈液から1mLを採取し、予めオートクレーブにより滅菌処理し48℃に保温したSCDLP寒天培地15mLをシャーレ上で混釈し、37℃の恒温槽内で1〜2日間培養した後、コロニー数をカウントし、生菌数を求めた。
そして、未処理布についても試験布と同様の操作を行って生菌数を測定し、これらの測定値を用いて抗菌活性値(A)を下記式(ii)より算出した。
抗菌活性値=log10(未処理布の生菌数/試験布の生菌数) ・・・(ii)
次いで、洗浄液の代わりに、評価比較用の洗浄液を用いた以外は、上述した操作(1)、(2)と同様にして、試験布及び未処理布について生菌数を測定し、抗菌活性値(B)を上記式(ii)より算出した。
算出した抗菌活性値(A)と抗菌活性値(B)より、抗菌活性値の差{抗菌活性値(A)−抗菌活性値(B)}を求め、下記評価基準により抗菌性付与効果を評価した。I及びIIを合格とする。
<<評価基準>>
I :抗菌活性値の差が2.5桁以上。
II :抗菌活性値の差が2.0桁以上2.5桁未満。
III:抗菌活性値の差が2.0桁未満。
[実施例1〜17、比較例1〜6]
<洗剤組成物の調製>
表1〜6に示す組成に従い、(A)成分と、(B)成分(又は(B’)成分)と、(C)成分と、任意成分とを水(精製水)に加え、混合して各例の洗剤組成物を調製した。
なお、表中の各成分の配合量は、純分換算値である。表中、pH調整剤の配合量「適量」は、洗剤組成物のpHを表中の値とするのに必要な量である。表中、精製水の配合量「バランス」は、洗剤組成物の総量が100質量%となるのに必要な量である。また、表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
<洗浄液の調製>
水(水道水)900mLに対して洗剤組成物を750μLの割合で、水と洗剤組成物とを30秒間撹拌して、各例の洗浄液を調製した。
得られた洗浄液中の各成分の含有量及び質量比を表1〜6に示す。なお、洗剤組成物中の各成分の質量比は、洗浄液中の各成分の質量比と同じである。
また、洗浄液のpHを表1〜6に示す。なお、洗剤組成物及び洗浄液のpHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、製品名「HM−30G」)により測定した。
得られた洗浄液について、洗浄力、増白効果及び抗菌性の評価を行った。結果を表1〜6に示す。
<評価比較用の洗浄液の調製>
(A)成分及び(B)成分(又は(B’)成分)を配合しなかった以外は、実施例1〜17、比較例1〜6と同様にして洗剤組成物を調製し、得られた洗剤組成物を水で希釈して評価比較用の洗浄液を調製した。
Figure 2020132668
Figure 2020132668
Figure 2020132668
Figure 2020132668
Figure 2020132668
Figure 2020132668
表1〜6に示すように、各実施例の洗浄液は、繊維製品の汚れに対する洗浄力に優れるとともに、優れた増白効果及び抗菌効果が得られた。
(A)成分及び(B)成分の少なくとも一方を含まない比較例1〜3の洗浄液は、充分な増白効果が得られなかった。特に、(B)成分を含まない比較例1、2の洗浄液は、充分な抗菌効果も得られなかった。
(B)成分に代えて(B’)成分を用いた比較例4の洗浄液は、充分な増白効果及び抗菌効果が得られなかった。
(A)成分の含有量が0.1質量ppm未満である比較例5の洗浄液は、充分な増白効果が得られなかった。
(B)成分の含有量が0.1質量ppm未満である比較例6の洗浄液は、充分な抗菌効果が得られなかった。
[処方例1〜3]
<洗剤組成物の調製>
表7に示す組成に従い、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、任意成分とを水(精製水)に加え、混合して各例の洗剤組成物を調製した。
なお、表中の各成分の配合量は、純分換算値である。表中、pH調整剤の配合量「適量」は、洗剤組成物のpHを表中の値とするのに必要な量である。表中、精製水の配合量「バランス」は、洗剤組成物の総量が100質量%となるのに必要な量である。また、表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
<洗浄液の調製>
水(水道水)900mLに対して洗剤組成物を750μLの割合で、水と洗剤組成物とを30秒間撹拌して、各例の洗浄液を調製した。
得られた洗浄液中の各成分の含有量及び質量比を表7に示す。なお、洗剤組成物中の各成分の質量比は、洗浄液中の各成分の質量比と同じである。
また、洗浄液のpHを表7に示す。なお、洗剤組成物及び洗浄液のpHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、製品名「HM−30G」)により測定した。
Figure 2020132668

Claims (6)

  1. (A)成分:ビフェニル型及びスチルベン型から選ばれる1種以上の蛍光増白剤と、
    (B)成分:ジフェニルエーテル抗菌剤と、
    (C)成分:界面活性剤と、
    を含む水溶液である洗浄液であって、
    前記(A)成分の含有量が前記洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上であり、
    前記(B)成分の含有量が前記洗浄液の総質量に対して0.1質量ppm以上である、洗浄液。
  2. 前記(B)成分がダイクロサンである、請求項1に記載の洗浄液。
  3. 前記(C)成分が(C−1)成分:ノニオン界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の洗浄液。
  4. 前記(C)成分が(C−2)成分:アニオン界面活性剤をさらに含み、
    前記(C−1)成分の含有量に対する前記(C−2)成分の含有量の質量比を表す(C−2)/(C−1)が2以下である、請求項3に記載の洗浄液。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗浄液を用いて繊維製品を洗浄処理する、繊維製品の洗濯方法。
  6. 前記(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含む洗剤組成物を希釈して前記洗浄液を調製する工程を有する、請求項5に記載の繊維製品の洗濯方法。
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