JP2020125704A - 操舵システム及び操舵制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機関制御装置によるアイドルアップ制御を実行可能としつつ、操舵装置の構成を簡素化できる操舵システム及び操舵制御装置を提供する。【解決手段】操舵装置2は、機関駆動式のポンプ21及びポンプ21から吐出される作動油の油圧により作動する油圧シリンダ23を有し、操舵機構6にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する油圧アクチュエータ7を備える。また、操舵装置2は、モータ51を有し、ステアリングシャフト11を回転させるモータトルクを付与する電動アクチュエータ8と、ステアリングホイール4に入力される操舵トルクThを検出するトルクセンサ61とを備える。操舵装置2を制御対象とする操舵制御装置3は、操舵トルクThに基づいて内燃機関31の負荷状態を示す負荷信号Slを演算し、負荷信号Slを内燃機関31の作動を制御する機関制御装置32に出力する。【選択図】図1
Description
本発明は、操舵システム及び操舵制御装置に関する。
従来、車両用の操舵装置として、ポンプから吐出される作動油の油圧によりステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する油圧アクチュエータと、ステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトを回転させるモータトルクを付与する電動アクチュエータとを備えたものがある(例えば、特許文献1)。
ところで、ステアリング操作が行われると、油圧アクチュエータからアシスト力を付与すべく、その駆動源となるポンプの吐出圧が増加する。その結果、ポンプを駆動するための駆動トルクが増加し、内燃機関の負荷が大きくなる。一方、車両の停止時には、内燃機関はアイドル状態となっているため、例えば車両の停止時に据え切り等のステアリング操作が行われると、内燃機関の負荷が大きくなることでエンストが発生するおそれがある。
そこで、内燃機関の作動を制御する機関制御装置は、ポンプの吐出圧に基づいて、エンストを引き起こさないようにアイドル状態にある内燃機関の回転数を調整するアイドルアップ制御を実行する。しかし、このように機関制御装置がアイドルアップ制御を実行可能な構成とするためには、操舵装置にポンプの吐出圧を検出する圧力センサ、又は吐出圧に応じてオンオフする圧力スイッチ等を設ける必要があり、操舵装置の構成が煩雑なものなる。
本発明の目的は、機関制御装置によるアイドルアップ制御を実行可能としつつ、操舵装置の構成を簡素化できる操舵システム及び操舵制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する操舵システムは、操舵装置と、前記操舵装置を制御対象とする操舵制御装置とを備えたものにおいて、前記操舵装置は、機関駆動式のポンプ、及び前記ポンプから吐出される作動油の油圧により作動する油圧シリンダを有し、ステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトの回転に応じて操舵機構にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する油圧アクチュエータと、モータを有し、前記ステアリングシャフトを回転させるモータトルクを付与する電動アクチュエータと、前記ステアリングホイールに入力される操舵トルクを検出するトルクセンサとを備え、前記操舵制御装置は、前記操舵トルクに基づいて前記電動アクチュエータの作動を制御するものであって、前記操舵制御装置は、前記操舵トルクに基づいて内燃機関の負荷状態を示す負荷信号を演算し、該負荷信号を前記内燃機関の作動を制御する機関制御装置に出力する。
上記課題を解決する操舵制御装置は、機関駆動式のポンプ、及び前記ポンプから吐出される作動油の油圧により作動する油圧シリンダを有し、ステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトの回転に応じて操舵機構にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する油圧アクチュエータと、モータを有し、前記ステアリングシャフトを回転させるモータトルクを付与する電動アクチュエータと、前記ステアリングホイールに入力される操舵トルクを検出するトルクセンサとを備えた操舵装置を制御対象とし、前記操舵トルクに基づいて前記電動アクチュエータの作動を制御するものであって、前記操舵トルクに基づいて内燃機関の負荷状態を示す負荷信号を演算し、該負荷信号を前記内燃機関の作動を制御する機関制御装置に出力する。
ポンプの吐出圧、すなわち油圧アクチュエータが付与するアシスト力と操舵トルクとの関係は車両の仕様等に応じて予め決まっているため、操舵トルクに基づいてポンプを駆動するために必要な内燃機関の負荷を推定できる。この点を踏まえ、上記構成によれば、操舵トルクに基づく負荷信号が操舵制御装置から出力されるため、機関制御装置は負荷信号に基づいてアイドルアップ制御を実行できる。ここで、操舵トルクは電動アクチュエータの作動を制御するために用いられるものであり、負荷信号は他の用途がある操舵トルクに基づいて演算される。したがって、機関制御装置がアイドルアップ制御を実行可能とするためにのみ必要な部品、例えば吐出圧を検出する圧力センサ等を別途設ける場合に比べ、操舵装置の構成を簡素化できる。
本発明によれば、機関制御装置によるアイドルアップ制御を実行可能としつつ、操舵装置の構成を簡素化できる。
以下、操舵システム及び操舵制御装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、操舵システム1は、操舵装置2と、操舵装置2を制御対象とする操舵制御装置3とを備えている。操舵装置2は、運転者によるステアリングホイール4の操作に基づいて転舵輪5を転舵させる操舵機構6と、操舵機構6に操舵を補助するためのアシスト力を付与する油圧アクチュエータ7と、操舵機構6にモータトルクを付与する電動アクチュエータ8とを備えている。
図1に示すように、操舵システム1は、操舵装置2と、操舵装置2を制御対象とする操舵制御装置3とを備えている。操舵装置2は、運転者によるステアリングホイール4の操作に基づいて転舵輪5を転舵させる操舵機構6と、操舵機構6に操舵を補助するためのアシスト力を付与する油圧アクチュエータ7と、操舵機構6にモータトルクを付与する電動アクチュエータ8とを備えている。
操舵機構6は、ステアリングホイール4が固定されるステアリングシャフト11と、ステアリングシャフト11に連結されたラック軸12と、ステアリングシャフト11の回転をラック軸12の往復動に変換するラックアンドピニオン機構13とを備えている。なお、ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール4側から順にコラム軸14、中間軸15、及びピニオン軸16を連結することにより構成されている。
ラック軸12とピニオン軸16とは、所定の交差角をもって配置されており、ラック軸12に形成されたラック歯12aとピニオン軸16に形成されたピニオン歯16aとが噛合されることでラックアンドピニオン機構13が構成されている。また、ラック軸12の両端にはタイロッド18が連結されており、タイロッド18の先端は転舵輪5が組み付けられた図示しないナックルに連結されている。したがって、操舵装置2では、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト11の回転がラックアンドピニオン機構13によりラック軸12の軸方向移動に変換され、この軸方向移動がタイロッド18を介してナックルに伝達されることにより、転舵輪5の転舵角、すなわち車両の進行方向が変更される。
油圧アクチュエータ7は、油圧の供給源となるポンプ21と、作動油が貯留されるリザーバタンク22と、油圧に基づくアシスト力を付与する油圧シリンダ23と、油圧シリンダ23への作動油の給排を制御する制御バルブ24と、ポンプ21、リザーバタンク22、油圧シリンダ23及び制御バルブ24間を連結する各油路L1〜L5とを備えている。ポンプ21には、内燃機関31に設けられたクランク軸の回転によって駆動される機関駆動式のポンプが採用されている。なお、内燃機関31は、機関制御装置32に接続されており、機関制御装置32によってその作動が制御される。
油圧シリンダ23は、ラック軸12が往復動可能に挿通される円筒状のシリンダチューブ41と、シリンダチューブ41内を第1油圧室42と第2油圧室43とに区画するピストン44とを備えている。ピストン44は、ラック軸12に対して該ラック軸12と一体で軸方向移動可能に固定されている。
制御バルブ24は、ピニオン軸16の途中に設けられたトーションバー45を有しており、ステアリング操作に連動して第1及び第2油圧室42,43内の油圧、すなわち第1及び第2油圧室42,43への作動油の給排を制御する周知のロータリバルブとして構成されている。具体的には、制御バルブ24には、供給ポート46、排出ポート47、第1及び第2給排ポート48,49が設けられている。供給ポート46は供給油路L1を介してポンプ21に接続され、排出ポート47は排出油路L2を介してリザーバタンク22に接続されている。第1給排ポート48は、第1給排油路L3を介して第1油圧室42に接続され、第2給排ポート49は、第2給排油路L4を介して第2油圧室43に接続されている。なお、ポンプ21とリザーバタンク22とは、吸入油路L5を介して互いに接続されている。
電動アクチュエータ8は、駆動源であるモータ51と、モータ51に連結されるとともにコラム軸14に連結されたウォームアンドホイール等の減速機構52とを備えている。そして、電動アクチュエータ8は、モータ51が出力するモータトルクを減速機構52により減速してコラム軸14に伝達する。
このように構成された操舵装置2では、ポンプ21で発生する油圧、すなわちポンプから送出される作動油が供給油路L1を介して制御バルブ24に供給される。そして、運転者のステアリング操作によるステアリングシャフト11の回転に応じて第1及び第2油圧室42,43のいずれか一方の油圧が上昇し、第1及び第2給排油路L3,L4のいずれか対応する油路を介して作動油が供給される。これにより、第1油圧室42と第2油圧室43との間に油圧差が発生してピストン44及びラック軸12が軸方向移動し、第1及び第2油圧室42,43の他方から作動油が排出される。この排出された作動油は、第1及び第2給排油路L3,L4のいずれか対応する油路、制御バルブ24及び排出油路L2を介してリザーバタンク22に排出される。このように第1油圧室42と第2油圧室43との間の油圧差に基づいてピストン44及びラック軸12に作用する軸方向の押圧力が操舵機構6にアシスト力として付与され、ステアリング操作がアシストされる。また、操舵装置2では、電動アクチュエータ8から付与されるモータトルクによるステアリングシャフト11の回転に応じて、同様に油圧シリンダ23に軸方向の押圧力が発生し、同押圧力によってラック軸12が軸方向移動することで、車両の進行方向が変更可能となっている。なお、油圧シリンダ23が発生するアシスト力は、ステアリングシャフト11の中立位置からの回転量が多くなるほど、すなわち運転者が入力する操舵トルクThが大きくなるほど大きくなる。
次に、本実施形態の電気的構成について説明する。
操舵制御装置3は、電動アクチュエータ8に接続されており、その作動を制御する。なお、操舵制御装置3は、図示しない中央処理装置(CPU)やメモリを備えており、所定の演算周期ごとにメモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することによって、各種制御が実行される。
操舵制御装置3は、電動アクチュエータ8に接続されており、その作動を制御する。なお、操舵制御装置3は、図示しない中央処理装置(CPU)やメモリを備えており、所定の演算周期ごとにメモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することによって、各種制御が実行される。
操舵制御装置3には、各種のセンサが接続されている。各種のセンサとしては、例えばトルクセンサ61がある。トルクセンサ61は、運転者の操舵によりステアリングシャフト11に付与された操舵トルクThを検出する。なお、トルクセンサ61は、コラム軸14における電動アクチュエータ8との連結部分よりもステアリングホイール4側に設けられており、トーションバー62の捩れに基づいて操舵トルクThを検出する。操舵トルクThは、例えば右方向に操舵した場合に正の値、左方向に操舵した場合に負の値として検出する。
また、操舵制御装置3は、その外部に設けられた運転支援制御装置71に接続されている。本実施形態の運転支援制御装置71は、運転支援制御として、例えば車両が走行中の走行レーンを維持して走行し易くなるように運転者のステアリング操作を支援する車線逸脱防止支援制御を実行する。運転支援制御装置71は、車線逸脱防止支援制御の実行時において、カメラ72により撮像される画像データに基づいて車両が車線内の走行を維持し得る理想的な転舵角を演算し、この理想的な転舵角と転舵輪5の実際の転舵角との偏差に応じた運転支援指令値Tad*を演算する。なお、本実施形態の運転支援指令値Tad*は、モータ51が出力するモータトルクの目標値を示す成分である。運転支援制御装置71には、車両の運転席近傍等に設けられる運転支援制御を実行するための操作スイッチ73に接続されており、運転支援制御装置71は、操作スイッチ73のオンオフに応じて運転支援制御を実行する。そして、運転支援制御装置71は、運転支援制御の実行時には運転支援指令値Tad*を操舵制御装置3に出力する。
操舵制御装置3は、各センサから入力される各状態量及び運転支援制御装置71から入力される信号に基づいて、モータ51に駆動電力を供給することにより、電動アクチュエータ8の作動を制御する。本実施形態の操舵制御装置3は、運転支援制御を実行していない場合には、操舵トルクThに基づいて、電動アクチュエータ8自身が有する内部の摩擦が運転者のステアリング操作に影響を与えないようにモータ51の作動を制御する。一方、操舵制御装置3は、運転支援制御を実行している場合には、運転支援指令値Tad*に示されるトルクが発生するようにモータ51の作動を制御し、運転支援制御を実行する。なお、操舵制御装置3は、運転支援制御の実行時に検出される操舵トルクThに基づいて運転者により介入操作が行われたか否かを判定し、介入操作が行われた場合には運転支援制御の実行を中止して手動操作に切り替える。
ここで、ステアリング操作が行われると、当該ステアリング操作に応じて油圧アクチュエータ7からアシスト力を付与すべく、ポンプ21の吐出圧が増加することで、ポンプ21を駆動するための駆動トルクが増加する。これにより、内燃機関31の負荷が大きくなる。一方、車両の停止時には、内燃機関31はアイドル状態となっているため、負荷の増加によってエンストを引き起こさないように、機関制御装置32がアイドル状態にある内燃機関31の回転数を維持又は上昇させるアイドルアップ制御を実行する必要がある。
この点、本実施形態の操舵制御装置3は、操舵トルクThに基づいて内燃機関31の負荷状態を示す負荷信号Slを演算し、負荷信号Slを機関制御装置32に出力する。そして、機関制御装置32は、負荷信号Slに基づいてアイドルアップ制御を実行する。つまり、負荷信号Slは、アイドルアップ制御を実行するためのトリガとなる信号である。
詳しくは、操舵制御装置3には、操舵トルクThとポンプ21の吐出圧との関係を示すマップが予め設定されている。マップは、車両の仕様等に応じて決まるアシスト特性、すなわち操舵トルクThとアシスト力との関係に基づいて設定されている。具体的には、図2に示すように、マップは、操舵トルクThの絶対値がゼロの場合に吐出圧が最も小さくなり、操舵トルクThの絶対値の増大に基づいて二次関数的に吐出圧が増大するように設定されている。そして、操舵制御装置3は、マップを参照することにより、入力された操舵トルクThに応じた吐出圧を内燃機関31の負荷状態を示す負荷信号Slとして演算し、機関制御装置32に出力する。
機関制御装置32は、入力された負荷信号Slに示される吐出圧と、負荷信号Slが入力された演算周期における内燃機関31の回転数に基づいて、アイドルアップ制御の必要性を判定し、必要な場合にアイドルアップ制御を実行する。具体的には、機関制御装置32は、例えば負荷信号Slに示される吐出圧に応じて、内燃機関31がストールしないように出力を増大させることにより、内燃機関31の回転数を維持又は上昇させるようにその作動を制御する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)操舵制御装置3は、操舵トルクThに基づいて負荷信号Slを演算し、当該負荷信号Slを機関制御装置32に出力する。上記のようにポンプ21の吐出圧、すなわち油圧アクチュエータ7が付与するアシスト力と操舵トルクThとの関係は車両の仕様等に応じて予め決まっているため、操舵トルクThに基づいてポンプ21を駆動するために必要な内燃機関31の負荷を推定できる。そのため、機関制御装置32は負荷信号Slに基づいてアイドルアップ制御を実行できる。ここで、操舵トルクThは、操舵フィーリングの向上や介入操作の検出等、電動アクチュエータ8の作動を制御するために用いられるものであり、負荷信号Slは他の用途がある操舵トルクThに基づいて演算される。したがって、機関制御装置32がアイドルアップ制御を実行可能とするためにのみ必要な部品、例えば吐出圧を検出する圧力センサ等を別途設ける場合に比べ、操舵装置2の構成を簡素化できる。
(1)操舵制御装置3は、操舵トルクThに基づいて負荷信号Slを演算し、当該負荷信号Slを機関制御装置32に出力する。上記のようにポンプ21の吐出圧、すなわち油圧アクチュエータ7が付与するアシスト力と操舵トルクThとの関係は車両の仕様等に応じて予め決まっているため、操舵トルクThに基づいてポンプ21を駆動するために必要な内燃機関31の負荷を推定できる。そのため、機関制御装置32は負荷信号Slに基づいてアイドルアップ制御を実行できる。ここで、操舵トルクThは、操舵フィーリングの向上や介入操作の検出等、電動アクチュエータ8の作動を制御するために用いられるものであり、負荷信号Slは他の用途がある操舵トルクThに基づいて演算される。したがって、機関制御装置32がアイドルアップ制御を実行可能とするためにのみ必要な部品、例えば吐出圧を検出する圧力センサ等を別途設ける場合に比べ、操舵装置2の構成を簡素化できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、操舵制御装置3が操舵トルクThに基づいてポンプ21の吐出圧を演算し、この演算した吐出圧を負荷信号Slとして機関制御装置32に出力したが、これに限らず、例えば検出した操舵トルクThをそのまま負荷信号Slとして機関制御装置32に出力してもよい。なお、この場合には、例えば機関制御装置32が操舵トルクThに基づいて吐出圧やポンプ21の駆動トルク等の内燃機関31の負荷を演算する。
・上記実施形態では、操舵制御装置3が操舵トルクThに基づいてポンプ21の吐出圧を演算し、この演算した吐出圧を負荷信号Slとして機関制御装置32に出力したが、これに限らず、例えば検出した操舵トルクThをそのまま負荷信号Slとして機関制御装置32に出力してもよい。なお、この場合には、例えば機関制御装置32が操舵トルクThに基づいて吐出圧やポンプ21の駆動トルク等の内燃機関31の負荷を演算する。
・上記実施形態において、アイドルアップ制御の制御態様は適宜変更可能である。例えばポンプ21の吐出圧が閾値よりも大きい場合には、回転数が予め決められた所定回転数よりも大きくなるように内燃機関31の作動を制御してもよい。なお、この場合には、負荷信号Slとして、例えば操舵トルクThが閾値よりも大きいか否かを示す二値化した信号を用いることができる。
・上記実施形態において、運転支援制御を実行していない場合に、電動アクチュエータ8が操舵トルクThに基づいてアシスト力を付与するようにしてもよい。
・上記実施形態において、操舵制御装置3に、運転支援制御装置71から運転支援指令値Tad*が入力されない構成としてもよい。
・上記実施形態において、操舵制御装置3に、運転支援制御装置71から運転支援指令値Tad*が入力されない構成としてもよい。
1…操舵システム、2…操舵装置、3…操舵制御装置、4…ステアリングホイール、6…操舵機構、7…油圧アクチュエータ、8…電動アクチュエータ、11…ステアリングシャフト、21…ポンプ、23…油圧シリンダ、31…内燃機関、32…機関制御装置、51…モータ、61…トルクセンサ、Sl…負荷信号、Th…操舵トルク。
Claims (2)
- 操舵装置と、前記操舵装置を制御対象とする操舵制御装置とを備えた操舵システムにおいて、
前記操舵装置は、
機関駆動式のポンプ、及び前記ポンプから吐出される作動油の油圧により作動する油圧シリンダを有し、ステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトの回転に応じて操舵機構にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する油圧アクチュエータと、
モータを有し、前記ステアリングシャフトを回転させるモータトルクを付与する電動アクチュエータと、
前記ステアリングホイールに入力される操舵トルクを検出するトルクセンサとを備え、
前記操舵制御装置は、前記操舵トルクに基づいて前記電動アクチュエータの作動を制御するものであって、
前記操舵制御装置は、前記操舵トルクに基づいて内燃機関の負荷状態を示す負荷信号を演算し、該負荷信号を前記内燃機関の作動を制御する機関制御装置に出力する操舵システム。 - 機関駆動式のポンプ、及び前記ポンプから吐出される作動油の油圧により作動する油圧シリンダを有し、ステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトの回転に応じて操舵機構にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する油圧アクチュエータと、
モータを有し、前記ステアリングシャフトを回転させるモータトルクを付与する電動アクチュエータと、
前記ステアリングホイールに入力される操舵トルクを検出するトルクセンサとを備えた操舵装置を制御対象とし、前記操舵トルクに基づいて前記電動アクチュエータの作動を制御する操舵制御装置であって、
前記操舵トルクに基づいて内燃機関の負荷状態を示す負荷信号を演算し、該負荷信号を前記内燃機関の作動を制御する機関制御装置に出力する操舵制御装置。
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Cited By (1)
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JP7517067B2 (ja) | 2020-10-20 | 2024-07-17 | 株式会社ジェイテクト | 操舵装置 |
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2019
- 2019-02-04 JP JP2019017742A patent/JP2020125704A/ja active Pending
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