JP2020108994A - 車両の車高調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の車高を調整する装置はすでに種々の方式が提案実用化されている。しかしその多くは車高調整装置を装着しない車両に対しサスペンションのショックアブソーバーの交換だけでなく、車高を調整するための動力源などの付帯装置を車体側にも搭載する必要があり、コスト、重量および故障リスクとメンテナンス費用の増大が避けられなかった。【解決手段】本発明は、サスペンションのコイルスプリングの内側にネジ機構を設けそれを駆動する電動モーター、減速機をショックアブソーバーと一体に構成することにより車体側へ搭載する空圧源、油圧源、空圧配管、油圧配管などを不要とし上記課題を解決できるものである。【選択図】図1
Description
本発明は,車両の車高調整装置に関する。
車両の車高調整装置として、例えば「非特許文献1」に示す既存のエアサスペンションシステムがある。
「非特許文献1」のエアサスペンションシステムではショックアブソーバーをエアサスペンション用に交換する必要がある上、エアポンプ、エアタンクなど多くの部品を車体側に搭載する必要がある。
「自動車のサスペンション 構造・理論・評価」KYB株式会社編 株式会社グランプリ出版 204ページ ISBN978−4−87687−330−2 C2053
「非特許文献1」のエアサスペンションシステムではショックアブソーバーをエアサスペンション用に交換する必要がある上、エアポンプ、エアタンクなど多くの部品を車体側に搭載する必要があり搭載スペースが必要な上、車両の重量、コストが増大してしまう。
またエア漏れなどの故障リスクも増え従来は不要であったメンテナンス費用が発生してしまうという課題があった。
またエア漏れなどの故障リスクも増え従来は不要であったメンテナンス費用が発生してしまうという課題があった。
本発明では、サスペンションのコイルスプリングの内側にネジ機構を設けそれを駆動する電動モーター、減速機をショックアブソーバーと一体に構成することにより車体側へ搭載する空圧源、油圧源などを最小とした上に、空圧配管、油圧配管などを用いないため故障リスクの増加も最小とし上記課題を解決するものである。
図1に実施例1の車両の車高調整装置を示す。
サスペンションコイルスプリング6の上端はスプリングアッパーシート4を介して車体に固定される。サスペンションコイルスプリング6は固定ピン24により車体に対して固定され、ボールスクリュー雄ネジ10とボールスクリュー雌ネジ8で構成されるネジの回転方向に回転することはない。
ショックアブソーバー外筒14は15、16,17で構成されるゴムブッシュにより車体に取り付けられたサスペンション(図示せず)に取り付けられており、ボールスクリュー雄ネジ10とボールスクリュー雌ネジ8で構成されるネジの回転方向に回転することはない。
実施例1ではサスペンションコイルスプリングの内側のネジ機構はボールスクリューを採用しているが台形ネジなど他の方式のネジに置き換えても図2の機能に変わりはない。
実施例1ではサスペンションコイルスプリングの内側のネジ機構はボールスクリューを採用しているが台形ネジなど他の方式のネジに置き換えても図2の機能に変わりはない。
ここでショックアブソーバー外筒14に取り付けられた駆動モーター18は減速機19を経由してピニオンギヤ13を回転させる。ピニオンギヤ13はドリブンギヤ11に噛み合っておりボールスクリュー雄ネジ10を回転させる。
ボールスクリュー雄ネジ10はボールベアリング12とスラストボールベアリング22によりショックアブソーバー14に回転自由に連結されている。
ボールスクリュー雄ネジ10はボールベアリング12とスラストボールベアリング22によりショックアブソーバー14に回転自由に連結されている。
ボールスクリュー雌ネジ8は固定ピン23によりサスペンションコイルスプリング6の下端と連結されておりボールスクリューの回転方向に回転することはできない。
したがってボールスクリュー雌ネジ8は回転せずにボールスクリュー雄ネジ10が回転する。
したがってボールスクリュー雌ネジ8は回転せずにボールスクリュー雄ネジ10が回転する。
これによりボールスクリュー雌ネジ8が図中上、車体上方向に移動した場合を図2に示す。
図1ではボールスクリュー雌ネジ8がボールスクリュー雄ネジ10と密着しておりほぼゼロであった距離hが図2ではhが約40mmの距離を設けることができる。この距離hに対応した車高が調整される。ショックアブソーバー全体の長さHも図1の状態に比べ図2では図2の距離hと同一の長さが延長される。
図1ではボールスクリュー雌ネジ8がボールスクリュー雄ネジ10と密着しておりほぼゼロであった距離hが図2ではhが約40mmの距離を設けることができる。この距離hに対応した車高が調整される。ショックアブソーバー全体の長さHも図1の状態に比べ図2では図2の距離hと同一の長さが延長される。
車体の車高の変化量は、この距離hにサスペンションのレバー比を掛け合わせた値となる。サスペンションのレバー比は通常1.4前後であるため通常サスペンションでは50mm程度の車高の調整が可能となる。
実施例1では図1に示す距離hがゼロの場合を通常走行時としている。これにより車高上昇時に車高調整装置が故障した場合にも車体の自重により距離hはゼロ位置に復帰し、通常走行に支障を及ぼさない構造としている。
通常走行時の距離hをゼロ以外に設定することも当然可能である。
通常走行時の距離hをゼロ以外に設定することも当然可能である。
実施例1の車高調整装置では車高の制御量を検知する車高センサーが必要になる。すでに実用化、商品化された既存の車高センサーは多数ある。本発明においても既存の車高センサーを用いることももちろん可能であるが、ブラシレスモーターなどではモーター自身の制御のためにモーターに回転センサーが内臓されている。本発明においてはモーターの回転数と車高の関係は一定であるためモーターに内臓された回転センサーを車高センサーとして用いることができる。これにより別体の車高センサーを取り付ける必要がなくなりコスト、ウエイト、搭載性の向上が図られる。
なお、図1、図2においてモーター18と制御回路26はモーター制御ライン25によりを接続されている。制御回路26は車体に設置される。
図3に本発明をストラット型転舵輪に適用した場合の実施例を示す。ストラット型転舵輪においても本発明はそのまま適用可能である。ただし、図1および図2の実施例1において、ボールスクリューの雄ネジ10と雌ネジ8の相対回転角はモーター18の駆動のみで生じるが、図3のストラット型転舵輪においてはモーター18の回転と共に転舵により雄ネジ10と雌ネジ8に相対回転が生じる。
右輪と左輪のボールスクリューの雄ネジ10と雌ネジ8が、例えば共に右ネジの場合には、右操舵により右輪の車高も左輪の車高も下がる。左操舵の場合には右輪の車高も左輪の車高も上がり左右の操舵で非対称な動きとなる不具合が生じる。
この不具合を避けるために図3の実施例2においては右輪のボールスクリューは右ネジ、左輪のボールスクリュー左ネジと左右輪でボールスクリューのネジ方向を逆方向としている。これにより右操舵、左操舵により車両の動きは対象となる。必要とされる車両の車高変化に応じて右輪のボールスクリューを左ネジ、左輪のボールスクリュー右ネジとすることも可能で、この場合も右操舵、左操舵による車両の動きは対象となる。
図4は、実施例3を示し、駆動モーターと減速機のセットを複数個としたことを特徴とする。図2では駆動モーターと減速機のセットを2個としているが、2個以上とすることも可能である。
駆動モーターと減速機を複数個とすることにより、1.モーターおよび減速機の小型化により図4のd寸法を低減し車両搭載性を向上することができる。2.モーターおよび減速機が一個の場合と同等なサイズのモーターおよび減速機を複数個設置することにより車高調整の速度を向上することができる。
などの効果が得られる。
などの効果が得られる。
またモーターおよび減速機を複数個とすることによりボールベアリング12に作用する偏荷重が低減し作動がスムースになり耐久性が向上する。
図5に実施例4を示す。実施例4では駆動モーターとして同軸モーター34を用いてことを特徴とする。実施例4では減速機として公知のハーモニックドライブ減速機構33を用いている。
ハーモニックドライブ減速機構はそれ単体で1/100程度の減速が可能となるため図5の32部分にギヤ機構は不要となり、32部分は勘合構造となる。
ハーモニックドライブ減速機構はそれ単体で1/100程度の減速が可能となるため図5の32部分にギヤ機構は不要となり、32部分は勘合構造となる。
実施例4では同軸モーター34を用いることにより実施例3に比べ図5のd寸法をさらに小径化することが可能になり、車体への搭載時の制約を低減することができる。
図6に実施例5を示す。実施例5では駆動モーター18と同軸に公知技術である電磁ブレーキ37とモーター制御回路と無線送受信回路35を組みつけている。これにより車高を一定に保持する場合のモーター電流が不要となり駆動モーター18へは電源ラインのみを接続することにより車両搭載が可能となる。
近年の車両では搭載する電子機器の数とサイズが増大しており新規のモーター制御回路などを車体側へ搭載することが物理的スペースの制約で困難になってきている。この現状では、実施例5に示すモーター制御回路などをモーター一体化することは新規の装置を車体へ搭載する際に大変有効な手段となる。
本発明による車両の車高調整装置により、従来方式の車両の車高調整装置に比べ小型、軽量で車体側への搭載部品が少なく車両搭載性に優れた、しかも故障リスクも少なくメンテ費用の増加を最小にできる車両の車高調整装置が実現できる。
これによりコスト、ウエイトの面から従来は車両の車高調整装置を搭載できなかった小型車、大衆車、スポーツカーなどへの搭載が可能となる。
これによりコスト、ウエイトの面から従来は車両の車高調整装置を搭載できなかった小型車、大衆車、スポーツカーなどへの搭載が可能となる。
1 ショックアブソーバーピストンロッドのネジ部
2 ショックアブソーバー車体取り付けナット
3 車体パネル
4 スプリングアッパーシート
5 ショックアブソーバーピストンロッド
6 サスペンションコイルスプリング
7 ボールスクリューダストカバー
8 ボールスクリュー雌ネジ
9 ギヤ部ダストカバー
10 ボールスクリュー雄ネジ
11 ドリブンギヤ
12 ボールベアリング
13 ピニオンギヤ
14 ショックアブソーバー外筒
15 ゴムブッシュ外筒
16 ゴムブッシュゴム部
17 ゴムブッシュ内筒
18 駆動モーター
19 減速機
20 スラストボールベアリング下側受け
21 回転摺動ブッシュ
22 スラストボールベアリング
23 固定ピン
24 固定ピン
25 モーター制御ライン
26 モーター制御回路
27 減速機
28 第一駆動モーター
29 減速機
30 第二駆動モーター
31 ダストカバー
32 勘合部
33 ハーモニックドライブ減速機構
34 同軸モーター
35 制御回路および無線送受信回路
36 電源ライン
37 スピンドル
38 電磁ブレーキ
2 ショックアブソーバー車体取り付けナット
3 車体パネル
4 スプリングアッパーシート
5 ショックアブソーバーピストンロッド
6 サスペンションコイルスプリング
7 ボールスクリューダストカバー
8 ボールスクリュー雌ネジ
9 ギヤ部ダストカバー
10 ボールスクリュー雄ネジ
11 ドリブンギヤ
12 ボールベアリング
13 ピニオンギヤ
14 ショックアブソーバー外筒
15 ゴムブッシュ外筒
16 ゴムブッシュゴム部
17 ゴムブッシュ内筒
18 駆動モーター
19 減速機
20 スラストボールベアリング下側受け
21 回転摺動ブッシュ
22 スラストボールベアリング
23 固定ピン
24 固定ピン
25 モーター制御ライン
26 モーター制御回路
27 減速機
28 第一駆動モーター
29 減速機
30 第二駆動モーター
31 ダストカバー
32 勘合部
33 ハーモニックドライブ減速機構
34 同軸モーター
35 制御回路および無線送受信回路
36 電源ライン
37 スピンドル
38 電磁ブレーキ
Claims (4)
- 車高調整装置として
1.サスペンションのコイルスプリングの内側に設けられたネジ機構。
2.ショックアブソーバーに回転自由に連結されたネジ機構の雄ネジ。
3.コイルスプリングに連結されたネジ機構の雌ネジ。
4.ショックアブソーバーに設置されネジ機構の雄ネジを駆動する少なくとも一つの電動 モーター。
を併せ持つことを特徴とする車高調整装置。 - 「請求項1」において車高の最低位置の状態を通常走行状態とすることを特徴とした車高調整装置。
- 「請求項1」の構造をストラット型の転舵輪に組み合わせた場合において、コイルスプリングの内側に設けられたネジ機構の巻方向を左右輪で逆方向としたことを特徴とする車高調整装置。
- 「請求項1」および「請求項2」のネジ機構としてボールスクリューを用いることを特徴とする車高調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019008840A JP2020108994A (ja) | 2019-01-04 | 2019-01-04 | 車両の車高調整装置 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020108994A true JP2020108994A (ja) | 2020-07-16 |
Family
ID=71570242
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JP2019008840A Pending JP2020108994A (ja) | 2019-01-04 | 2019-01-04 | 車両の車高調整装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020108994A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112428765A (zh) * | 2020-12-03 | 2021-03-02 | 哈尔滨冠东工业设计有限责任公司 | 一种旋转调节水平高度的空气弹簧和阻尼器单元 |
-
2019
- 2019-01-04 JP JP2019008840A patent/JP2020108994A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112428765A (zh) * | 2020-12-03 | 2021-03-02 | 哈尔滨冠东工业设计有限责任公司 | 一种旋转调节水平高度的空气弹簧和阻尼器单元 |
CN112428765B (zh) * | 2020-12-03 | 2022-07-26 | 济南富华瑞达机械股份有限公司 | 一种旋转调节水平高度的悬挂装置 |
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