JP2020091141A - 充電用リレーの両極溶着診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】充電用電圧センサに故障が生じているときでも充電用リレーの溶着診断を行なう。【解決手段】車両は、バッテリと、バッテリの両極に接続された漏電検出回路と、外部直流電源に接続される接続部と、システムメインリレーと電気負荷との間の電力ラインと接続部とを接続する充電用ラインに取り付けられた充電用リレーと、を備える。さらに、充電用リレーと接続部との間の充電用ラインに取り付けられた絶縁低下回路を備え、充電用リレーをオフとすると共にシステムメインリレーをオンとした状態で、絶縁低下回路により充電用ラインの一方に対しては絶縁を保持した状態で他方に対しては絶縁低下させたときに漏電検出回路により漏電が検出され、且つ、他方に対しては絶縁を保持した状態で一方に対しては絶縁低下させたときに漏電検出回路により漏電が検出されたときに充電用リレーは両極溶着であると診断する。【選択図】図1
Description
本発明は、充電用リレーの両極溶着診断装置に関する。
従来、この種の技術としては、バッテリから高電圧ユニットに電力供給する電力ラインに設けられたリレーの溶着診断を行なう溶着診断装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この溶着診断装置では、リレーと高電圧ユニットとの間の電力ラインに接続した疑似漏電回路を備え、疑似漏電回路によって擬似的な漏電を生じさせて漏電の有無を判定することにより、リレーの溶着診断を行なう。
電気負荷にシステムメインリレーを介して接続されたバッテリを搭載する車両では、バッテリを外部直流電源からの電力により充電するために、外部直流電源に接続されるインレット(接続部)と、電気負荷とシステムメインリレーとの間の電力ラインとインレットとを接続する充電用ラインに取り付けられた充電用リレーとを備えるものがある。この車両では、充電終了時に充電用リレーの溶着診断が行なわれるが、外部直流電源とインレットとの接続が遮断されたなどの何らかの理由で充電用リレーの溶着診断が行なわれない場合がある。この場合、車両をシステム起動したときに充電用リレーの溶着診断を行なうが、充電用リレーとインレットとの間に取り付けられた充電用電圧センサに故障が生じたときには、充電用リレーの溶着診断を行なうことができない。
本発明の充電用リレーの両極溶着診断装置は、充電用電圧センサに故障が生じているときでも充電用リレーの溶着診断を行なうことを主目的とする。
本発明の充電用リレーの両極溶着診断装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の充電用リレーの両極溶着診断装置は、
バッテリと、
前記バッテリと電気負荷との間の電力ラインに取り付けられたシステムメインリレーと、
前記バッテリの両極に接続された漏電検出回路と、
外部直流電源に接続される接続部と、
前記システムメインリレーと前記電気負荷との間の電力ラインと前記接続部とを接続する充電用ラインに取り付けられた充電用リレーと、
を備える車両に搭載されて前記充電用リレーの両極溶着の診断を行なう充電用リレーの両極溶着診断装置であって、
前記充電用リレーと前記接続部との間の充電用ラインに取り付けられた絶縁低下回路と、
前記充電用リレーをオフとすると共に前記システムメインリレーをオンとした状態で、前記絶縁低下回路により前記充電用ラインの一方に対しては絶縁を保持した状態で他方に対しては絶縁低下させたときに前記漏電検出回路により漏電が検出され、且つ、前記他方に対しては絶縁を保持した状態で前記一方に対しては絶縁低下させたときに前記漏電検出回路により漏電が検出されたときに前記充電用リレーは両極溶着であると診断する診断部と、
を備えることを要旨とする。
バッテリと、
前記バッテリと電気負荷との間の電力ラインに取り付けられたシステムメインリレーと、
前記バッテリの両極に接続された漏電検出回路と、
外部直流電源に接続される接続部と、
前記システムメインリレーと前記電気負荷との間の電力ラインと前記接続部とを接続する充電用ラインに取り付けられた充電用リレーと、
を備える車両に搭載されて前記充電用リレーの両極溶着の診断を行なう充電用リレーの両極溶着診断装置であって、
前記充電用リレーと前記接続部との間の充電用ラインに取り付けられた絶縁低下回路と、
前記充電用リレーをオフとすると共に前記システムメインリレーをオンとした状態で、前記絶縁低下回路により前記充電用ラインの一方に対しては絶縁を保持した状態で他方に対しては絶縁低下させたときに前記漏電検出回路により漏電が検出され、且つ、前記他方に対しては絶縁を保持した状態で前記一方に対しては絶縁低下させたときに前記漏電検出回路により漏電が検出されたときに前記充電用リレーは両極溶着であると診断する診断部と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の充電用リレーの両極溶着診断装置を搭載する車両は、バッテリと、バッテリと電気負荷との間の電力ラインに取り付けられたシステムメインリレーと、バッテリの両極に接続された漏電検出回路と、外部直流電源に接続される接続部と、システムメインリレーと電気負荷との間の電力ラインと接続部とを接続する充電用ラインに取り付けられた充電用リレーと、を備える。本発明の充電用リレーの両極溶着診断装置は、充電用リレーと前記接続部との間の充電用ラインに取り付けられた絶縁低下回路を備え、充電用リレーをオフとすると共にシステムメインリレーをオンとした状態で、絶縁低下回路により充電用ラインの一方に対しては絶縁を保持した状態で他方に対しては絶縁低下させたときに漏電検出回路により漏電が検出され、且つ、他方に対しては絶縁を保持した状態で一方に対しては絶縁低下させたときに漏電検出回路により漏電が検出されたときに充電用リレーは両極溶着であると診断する。これにより、充電用リレーとインレットとの間に取り付けられた充電用電圧センサに故障が生じているときでも、充電用リレーの溶着診断を行なうことができる。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての充電用リレーの両極溶着診断装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、バッテリ22と、電池用電子制御ユニット(以下、「電池ECU」という。)24と、システムメインリレー32と、パワーコントロールユニット(以下、「PCU」という。)34と、モータ36と、充電用リレー42と、直流電源用インレット(以下、「DCインレット」という。)44と、充電統合電子制御ユニット(以下、「充電統合ECU」という。)50と、メイン電子制御ユニット(以下、「メインECU」という。)を備える。
バッテリ22は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池などにより構成されている。システムメインリレー32は、バッテリ22とPCU34とを接続する電力ライン30に取り付けられている。PCU34は、例えば直流電力を交流電力に変換してモータ36を駆動するインバータ回路や、このインバータ回路に供給する直流電力の電圧を調整する昇降圧コンバータなどにより構成されている。モータ36は、例えば同期発電電動機や誘導モータなどにより構成されている。
電池ECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他にROMやRAM、フラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートなどを備える。電池ECU24は、バッテリ22の両極に接続されており、バッテリ22に流れる電流やバッテリ22の両極の電圧、バッテリ22の温度などを検出している。また、電池ECU24には、漏電検出回路26が組み込まれている。漏電検出回路26は、周知の漏電検出回路として構成されており、システムの漏電を検出する。
充電用リレー42は、システムメインリレー32とPCU34との間の電力ライン30とDCインレット44とを接続する充電用ライン40に取り付けられている。
図2は、充電統合ECU50の構成の概略を示す構成図である。充電統合ECU50は、図しないCPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートなどを備えるマイクロコンピュータ51と、充電用電圧センサ(以下、「DCVセンサ」という。)52と、絶縁低下回路54と、を備える。充電統合ECU50は、DCインレット44と信号ラインにより接続されており、DCインレット44の図示しないリッド(蓋)が開いているか閉じているかを信号ラインからの信号により検出している。DCVセンサ52は、充電用ライン40の電圧を検出するセンサであり、図2に示す回路により構成されている。なお、DCVセンサ52の構成は発明の中核をなさないので、DCVセンサ52のこれ以上の詳細な説明は省略する。マイクロコンピュータ51には、DCVセンサ52からの信号、絶縁低下回路54からの信号などが入力ポートを介して入力されている。また、マイクロコンピュータ51からは、充電用リレー42への駆動信号や、後述する絶縁低下回路54のスイッチS1〜S5への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。
絶縁低下回路54は、図示するように、充電用ライン40の正極側ラインに直列に接続されたスイッチS1およびスイッチS3と、充電用ライン40の負極側ラインに直列に接続されたスイッチS2およびスイッチS4と、スイッチS1とスイッチS3との接続点とスイッチS2とスイッチS4との接続点とに接続されたコンデンサC1と、このコンデンサC1に並列に接続されるようにスイッチS1とスイッチS3との接続点とスイッチS2とスイッチS4との接続点とに直列に接続された抵抗R1およびスイッチS5と、スイッチS3の他点とスイッチS4の他点とを入力すると共にマイクロコンピュータ51に出力するコンパレータ56と、スイッチS3の他点と接地とに介在する抵抗R3と、スイッチS4の他点と接地とに介在する抵抗R3と、を備える。絶縁低下回路54は、スイッチS1,S4をオンとし、スイッチS2,S3,S5をオフとすると、充電用ライン40の正極側ラインをスイッチS1、コンデンサC1、スイッチS4、抵抗R3を介して接地するから、充電用ライン40の正極側ラインの絶縁低下を行なうことができる。また、スイッチS2,S3をオンとし、スイッチS1,S4,S5をオフとすると、充電用ライン40の負極側ラインをスイッチS2、コンデンサC1、スイッチS3、抵抗R2を介して接地するから、充電用ライン40の負極側ラインの絶縁低下を行なうことができる。
メインECU60は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他にROMやRAM、フラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートなどを備える。メインECU60は、電気自動車20の駆動制御装置として機能する。このため、メインECU60には、電力ライン30に取り付けられた図示しない電圧センサからの電圧VやPCU34に取り付けられた図示しない温度センサからのPCU温度、図示しない相電流センサからのモータ36の相電流などが入力ポートを介して入力されている。また、図示しないイグニッションスイッチ(IGスイッチ)からのIG信号や、シフトポジションからのシフトポジションや、アクセルペダルポジションセンサからのアクセル開度、ブレーキポジションセンサからのブレーキポジションなども入力ポートを介して入力されている。メインECU60からは、PCU34への駆動制御信号(例えば、インバータ回路のスイッチング素子のスイッチング制御信号や昇降圧コンバータのスイッチング素子のスイッチング制御信号など)や、システムメインリレー32への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。メインECU60は、通信ポートを介して電池ECU24や充電統合ECU50と必要な情報を通信している。
次に、こうして構成された実施例の充電用リレーの両極溶着診断装置を搭載する電気自動車20の動作、特に、DCVセンサ52に故障が生じており、外部直流電源からの電力によるバッテリ22の充電終了時に充電用リレー42の溶着診断が行なわれずにシステムオン(イグニッションオン:IGオン)したときの動作について説明する。図3は、バッテリ22の充電終了時に充電用リレー42の溶着診断が行なわれずシステムオンされたときにメインECU60により実行されるシステムオン時処理の一例を示すフローチャートである。
システムオン時処理が実行されると、メインECU60は、まず、DCリッドが閉じられているか否かを判定する(ステップS100)。DCリッドの開閉は、DCインレット44に接続された信号ラインからの信号を充電統合ECU50から通信により入力するものとした。DCリッドが開いている判定したしたときには、他の処理を行なわずにDCリッドが閉じられるまで待つ。この際、DCリッドが開いていることを報知するものとしてもよい。
ステップS100でDCリッドが閉じられていると判定したときには、システムメインリレー32をオンとする(ステップS110)。そして、充電用リレー42をオフ状態として絶縁低下回路54のスイッチS1,S4をオンとし(ステップS120)、電池ECU24の漏電検出回路26により漏電を検出したか否かを判定する(ステップS130)。絶縁低下回路54のスイッチS1,S4のオンオフ操作は、スイッチS1,S4をオンオフする制御信号を充電統合ECU50に送信し、これを受信した充電統合ECU50が行なう。充電用リレー42のオフ状態は、充電統合ECU50により確認することができる。図4は、充電用リレー42の正極側リレーに溶着が生じている場合にスイッチS1,S4をオンとしたときに絶縁低下回路54に流れる電流の様子を示す説明図である。充電用リレー42の正極側リレーに溶着が生じているときには、図4に示すように、正極側リレーが取り付けられた充電用ラインの正極側ラインからスイッチS1、コンデンサC1、スイッチS4、抵抗R3、接地の順にコンデンサC1が充電されるまで電流が流れる。このため、電池ECU24の漏電検出回路26では漏電が検出される。一方、充電用リレー42の正極側リレーに溶着が生じていないときには、図4に示すような電流は流れないから、電池ECU24の漏電検出回路26は漏電を検出しない。
ステップS130で電池ECU24の漏電検出回路26で漏電は検出されていないと判定したときには、充電用リレー42の両極溶着は生じていないと判断し(ステップS170)、レディオンして(ステップS180)、システムを走行可能な状態とし、本処理を終了する。
ステップS130で電池ECU24の漏電検出回路26で漏電を検出したと判定したときには、絶縁低下回路54のスイッチS1,S4をオフとし(ステップS140)、充電用リレー42をオフ状態として絶縁低下回路54のスイッチS2,S3をオンとし(ステップS150)、電池ECU24の漏電検出回路26により漏電を検出したか否かを判定する(ステップS160)。図5は、充電用リレー42の負極側リレーに溶着が生じている場合にスイッチS2,S3をオンとしたときに絶縁低下回路54に流れる電流の様子を示す説明図である。充電用リレー42の負極側リレーに溶着が生じているときには、図5に示すように、接地から抵抗R2、スイッチS3、コンデンサC1、スイッチS2、負極側リレーが取り付けられた充電用ラインの負極側ラインの順にコンデンサC1が充電されるまで電流が流れる。このため、電池ECU24の漏電検出回路26では漏電が検出される。一方、充電用リレー42の負極側リレーに溶着が生じていないときには、図5に示すような電流は流れないから、電池ECU24の漏電検出回路26は漏電を検出しない。
ステップS160で電池ECU24の漏電検出回路26で漏電は検出されていないと判定したときには、充電用リレー42の正極側リレーは溶着しているが負極側リレーは溶着していないから、充電用リレー42の両極溶着は生じていないと判断し(ステップS170)、レディオンして(ステップS180)、システムを走行可能な状態とし、本処理を終了する。
ステップS160で電池ECU24の漏電検出回路26で漏電を検出したと判定したときには、充電用リレー42の正極側リレーおよび負極側リレーの双方に溶着(両極溶着)が生じているから、充電用リレー42の両極溶着が生じていると判断し(ステップS190)、システムメインリレー32をオフして(ステップS200)、走行を禁止し、本処理を終了する。
図6は、充電用リレー42の両極に溶着が生じていないときのシステムオン時処理の際の動作を示す説明図である。この場合、時間T1にIGスイッチがオンされると、時間T2にシステムメインリレー32がオンされる。次の時間T3に絶縁低下回路54のスイッチS1,S4がオンとされ、時間T4に電池ECU24の漏電検出回路26により漏電の有無が判定される。この場合、充電リレー42の両極に溶着は生じていないから、漏電は検出されない。これにより充電用リレー42の両極溶着は生じていないと判断し、レディオンされる。
図7は、充電用リレー42の正極側リレーだけに溶着が生じているときのシステムオン時処理の際の動作を示す説明図である。この場合、時間T1にIGスイッチがオンされると、時間T2にシステムメインリレー32がオンされ、時間T3に絶縁低下回路54のスイッチS1,S4がオンとされる。時間T4に電池ECU24の漏電検出回路26により漏電が検出される。次の時間T5にスイッチS1,S4がオフとされ、時間T6にスイッチS2,S3がオンとされ、時間T7に電池ECU24の漏電検出回路26により漏電の有無が検出される。充電リレー42の負極側リレーには溶着は生じていないから、漏電は検出されない。これにより充電用リレー42の両極溶着は生じていないと判断し、レディオンされる。
図8は、充電用リレー42の正極側リレーと負極側リレーの双方に溶着が生じているときのシステムオン時処理の際の動作を示す説明図である。この場合、時間T1にIGスイッチがオンされると、時間T2にシステムメインリレー32がオンされ、時間T3に絶縁低下回路54のスイッチS1,S4がオンとされる。時間T4に電池ECU24の漏電検出回路26により漏電が検出される。次の時間T5にスイッチS1,S4がオフとされ、時間T6にスイッチS2,S3がオンとされ、時間T7に電池ECU24の漏電検出回路26により漏電が検出される。このため、充電リレー42の正極側リレーと負極側リレーの双方に溶着(両極溶着)が生じていると判断し、時間T8にシステムメインリレー32はオフされる。
以上説明した実施例の充電用リレーの両極溶着診断装置を搭載する電気自動車20では、充電用ライン40の正極側ラインの絶縁低下と負極側ラインの絶縁低下を個々に行なう絶縁低下回路54を備え、IGスイッチをオンとしたときにシステムメインリレー32をオンとすると共に充電用リレー42をオフとした状態で、充電用ライン40の正極側ラインの絶縁低下と負極側ラインの絶縁低下とを行ない、その際、共に電池ECU24の漏電検出回路26で漏電を検出したときに、充電用リレー42の両極溶着が生じていると判断して走行を禁止する。これにより、DCVセンサ52に故障が生じているときでも、充電用リレー42の両極溶着を診断することができる。
実施例の充電用リレーの両極溶着診断装置を搭載する電気自動車20では、漏電検出回路26は電池ECU24に組み込まれているものとしたが、漏電検出回路26は電池ECU24に組み込まれず、別の回路として構成してもよい。
実施例の充電用リレーの両極溶着診断装置を搭載する電気自動車20では、絶縁低下回路54は充電統合ECU50に組み込まれているものとしたが、絶縁低下回路54は充電統合ECU50に組み込まれず、別の回路として構成してもよい。
実施例の充電用リレーの両極溶着診断装置を搭載する電気自動車20では、電池ECU24と充電統合ECU50とメインECU60との3つの電子制御ユニットを備えるものとしたが、電池ECU24と充電統合ECU50とメインECU60とのうちのいずれかの電子制御ユニットが他の電子制御ユニットを兼ねるものとしてもよいし、単一の電子制御ユニットにより構成してもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、
バッテリ22が「バッテリ」に相当し、システムメインリレー32が「システムメインリレー」に相当し、漏電検出回路26が「漏電検出回路」に相当し、DCインレット44が「接続部」に相当し、充電用リレー42が「充電用リレー」に相当し、絶縁低下回路54が「絶縁低下回路」に相当し、メインECU60と電池ECU24と充電統合ECU50とが「診断部」に相当する。
バッテリ22が「バッテリ」に相当し、システムメインリレー32が「システムメインリレー」に相当し、漏電検出回路26が「漏電検出回路」に相当し、DCインレット44が「接続部」に相当し、充電用リレー42が「充電用リレー」に相当し、絶縁低下回路54が「絶縁低下回路」に相当し、メインECU60と電池ECU24と充電統合ECU50とが「診断部」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両に搭載される充電用リレーの両極溶着診断装置の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22 バッテリ、24 電池用電子制御ユニット(電池ECU)、30 電力ライン、32 システムメインリレー、34 パワーコントロールユニット(PCU)、36 モータ、40 充電用ライン、42 充電用リレー、44 直流電源用インレット(DCインレット)、50 充電統合電子制御ユニット(充電統合ECU)、52 充電用電圧センサ(DCVセンサ)、54 絶縁低下回路、56 コンパレータ、60 メイン電子制御ユニット(メインECU)、C1 コンデンサ、R1,R2,R3 抵抗、S1,S2,S3,S4,S5 スイッチ。
Claims (1)
- バッテリと、
前記バッテリと電気負荷との間の電力ラインに取り付けられたシステムメインリレーと、
前記バッテリの両極に接続された漏電検出回路と、
外部直流電源に接続される接続部と、
前記システムメインリレーと前記電気負荷との間の電力ラインと前記接続部とを接続する充電用ラインに取り付けられた充電用リレーと、
を備える車両に搭載されて前記充電用リレーの両極溶着の診断を行なう充電用リレーの両極溶着診断装置であって、
前記充電用リレーと前記接続部との間の充電用ラインに取り付けられた絶縁低下回路と、
前記充電用リレーをオフとすると共に前記システムメインリレーをオンとした状態で、前記絶縁低下回路により前記充電用ラインの一方に対しては絶縁を保持した状態で他方に対しては絶縁低下させたときに前記漏電検出回路により漏電が検出され、且つ、前記他方に対しては絶縁を保持した状態で前記一方に対しては絶縁低下させたときに前記漏電検出回路により漏電が検出されたときに前記充電用リレーは両極溶着であると診断する診断部と、
を備える充電用リレーの両極溶着診断装置。
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