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JP2020075366A - 無機材料用転写シート - Google Patents

無機材料用転写シート Download PDF

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JP2020075366A JP2018208103A JP2018208103A JP2020075366A JP 2020075366 A JP2020075366 A JP 2020075366A JP 2018208103 A JP2018208103 A JP 2018208103A JP 2018208103 A JP2018208103 A JP 2018208103A JP 2020075366 A JP2020075366 A JP 2020075366A
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敏明 原田
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直己 安達
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Abstract

【課題】暗闇などで発光して情報を取得可能な情報コードを無機材料に転写できる無機材料用転写シートを提供する。【解決手段】剥離シート10と、剥離シート10に、近紫外領域の光を照射した場合に発光する蛍光材料と無機材料よりも熱膨張率の低いフリットを混合して形成される蛍光層24において二次元コード5を形成した加飾層20と、加飾層20を覆う層であって、蛍光層24の蛍光材料から蛍光顔料成分の溶出を抑制するためのカバー層32及び加飾層20の耐水性、耐薬品性及び耐摩耗性のうち少なくとも何れか一方を確保するための定着層34から成る被覆層30を備え、無機材料3の表面に二次元コード5を転写可能とした無機材料用転写シート1。【選択図】図1

Description

本発明は、暗闇などで読み取り可能な情報コードを無機材料に形成するための転写シートに関する。
従来、陶磁器製品やガラス製品等に対して、蛍光顔料や蓄光顔料を用いた装飾を施す技術があるが、これらは、あくまでも装飾目的であり、流通業者や消費者に対して情報伝達するための手段としては用いられていない。
また、陶磁器製品や琺瑯、ガラス製品等において、情報伝達を目的とした、二次元コードやバーコード等の情報タグの付与については、黒ドット並びに透明部と不透明部の振り分けにより陶磁器製品等の二次コードパターンを形成する技術があった(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平8−283064号公報 特開2008−024550号公報
ところが、上記従来の技術は、いずれも陶磁器製品等に黒ドット並びに透明部と不透明部の振り分けにより二次コードパターンが形成されることから、陶磁器製品やガラス製品においては装飾性を損なうものであり、また、装飾部以外に施されたとしても、これらの製品が醸し出す意匠性を大きく損なうものであるという問題があった。また、製品完成後に、情報タグを印刷したフィルムを貼付する手法も考えられるが、陶磁器製品では、表面の凹凸により貼付が困難であったり、貼付したフィルムの耐久性が悪かったりするという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、太陽光や蛍光灯下では視認が困難で、近紫外線の照射により読み取り可能となる情報コードを陶磁器製品等に付与するための転写シートを提供することを目的とする。
本発明は、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
[適用例1]
本発明に係る無機材料用転写シート(1)は、
剥離シート(10)と、
前記剥離シート(10)に、所定の波長帯域の紫外線を照射した場合に発光する蛍光材料で情報コード(5)を形成した加飾層(20)と、
を備え、
無機材料(3)の表面に前記情報コード(5)を転写可能とすることを要旨とする。
このような無機材料用転写シート(1)では、剥離シート(10)表面に蛍光材料で情報コード(5)が形成される。また、形成される情報コード(5)は、所定の波長帯域の紫外線を照射した場合に発光する。ここで「所定の波長帯域の紫外線」とは、いわゆるブラックライトにより発生する紫外線の波長帯域であり、280〜400[nm]の紫外線である。
したがって、このような無機材料用転写シート(1)を用いて無機材料(3)の表面に転写を行うと、転写された情報コード(5)が、例えばブラックライトなどで所定の波長帯域の紫外線を照射すると発光する。
よって、暗闇などで情報コード(5)を発光させた場合に、情報コード(5)を読み取り可能な読み取り装置(例えば、スマートフォンなど)により情報コード(5)を読み取ることが可能となる。
[適用例2]
適用例2に記載の無機材料用転写シート(1)は、適用例1に記載の無機材料用転写シート(1)において、
前記加飾層(20)は、
前記所定の波長帯域の紫外線を照射した場合に発光しない無機顔料、及び、前記無機材料(3)よりも熱膨張率の低いフリットを混合して形成される非蛍光層(22)と、
前記所定の波長帯域の紫外線を照射した場合に、青、緑、青緑色、赤色、オレンジ色の何れか1色又はこれらを複合した色に発光する蛍光材料と、前記無機材料(3)よりも熱膨張率の低いフリットを混合して形成される蛍光層(24)と、
を備えていることを要旨とする。
このような無機材料用転写シート(1)では、加飾層(20)が発光する場合、青、緑、青緑色、赤色、オレンジ色の何れか1色又はこれらを複合した発光色となる。また、非蛍光層(22)の無機顔料や蛍光層(24)の蛍光顔料に、無機材料(3)の熱膨張率よりも低い熱膨張率のフリットを混合することにより、無機材料(3)に対して密着性のよい加飾層(20)とすることができる。
さらに、例えば、無機材料(3)が食器、花瓶、壺などである場合、非蛍光層(22)に可視光下で視認できる文字、模様、絵柄などを加飾して、デザイン性を持たせ、蛍光層(24)には情報コード(5)を加飾して、所定の波長帯域の紫外線を照射した場合に情報コード(5)を発光させることで情報的な機能性を持たせることも可能となる。
ここで、「情報的な機能性」とは、他の装置や目視により、何らかの意味のある情報を読み取ることができるような機能を備えていることを意味している。例えば、QRコード(登録商標)などのように二次元面に形成された幾何学模様を読み取り装置によって読み取ることにより、複数の文字情報を取得できることなどである。
[適用例3]
適用例3に記載の無機材料用転写シート(1)は、適用例1又は適用例2に記載の無機材料用転写シート(1)において、
前記加飾層(20)を覆う耐水性、耐薬品性及び耐摩耗性のうち少なくとも何れか一方を有する被覆層(30)を備えたことを要旨とする。
このようにすると、無機材料用転写シート(1)から無機材料(3)に転写した情報コード(5)が無機材料(3)の表面において耐水性、耐薬品性及び耐摩耗性のうち少なくとも何れか一方を有する被覆層(30)で被覆されるため、情報コード(5)が長期間に亘り劣化することがなくなる。
[適用例4]
適用例4に記載の無機材料用転写シート(1)は、適用例3に記載の無機材料用転写シート(1)において、
前記被覆層(30)は、
前記蛍光層(24)の蛍光材料から蛍光顔料成分の溶出を抑制するためのカバー層(32)と、
前記加飾層(20)の耐水性、耐薬品性及び耐摩耗性のうち少なくとも何れか一方を確保するための定着層(34)と、
を備えたことを要旨とする。
このような無機材料用転写シート(1)は、被覆層(30)が、蛍光顔料成分の溶出を抑制するためのカバー層(32)と加飾層(20)に耐水性、耐薬品性及び耐摩耗性のうち少なくとも何れか一方を確保するための定着層(34)とを備えている。
したがって、被覆層(30)により、加飾層(20)から蛍光顔料成分が溶出せず、さらに、耐水性、耐薬品性あるいは耐摩耗性が向上するため、加飾した無機材料(3)の耐久性が向上する。
[適用例5]
適用例5に記載の無機材料用転写シート(1)は、適用例1〜適用例4の何れか1項に記載の無機材料用転写シート(1)において、
前記情報コード(5)は、二次元コードであることを要旨とする。
このような無機材料用転写シート(1)では、一般的に用いられているQRコード(登録商標)やDataMatrixなどの二次元コードを無機材料(3)の表面に形成することができるため、使いやすい無機材料用転写シート(1)となる。
無機材料用転写シートの概略の構成を示す図である。 無機材料用転写シートを用いて、白磁製のマグカップの底面に転写を行った場合の発光状態の例を示す図である。 無機材料用転写シートに二次元コードを形成した場合の、メッシュサイズと二次元コードの読み取り限界の関係を示す図である。 第4実施形態における無機材料用転写シートの概略の構成を示す図である。 第4実施形態における無機材料用転写シートを用いて、白磁製のマグカップに転写を行った場合の発光状態の例を示す図である。 その他の実施形態における無機材料用転写シートを用いて、琺瑯製ナベに転写を行った場合の発光状態の例を示す図である。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
(無機材料用転写シートの構成)
図1に基づき、無機材料用転写シート1の構成について説明する。図1は、無機材料用転写シート1の概略の構成を示す図であり、図1(a)は断面図、図1(b)は各層の概略図である。
無機材料用転写シート1は、無機材料3の表面に情報コード5を転写可能とする転写シートであり、図1に示すように、剥離シート10、加飾層20、被覆層30及びトップコート層40を備えている。なお、本実施形態では、無機材料3として白磁製マグカップ3を用いて説明する。
剥離シート10は、その表面に加飾層20、被覆層30及びトップコート層40を形成するためのシート材であり、表面にデキストリンを主体とした糊剤を塗布した転写専用台紙である。
剥離シート10は、転写時に糊剤を溶かして絵柄(加飾層20、被覆層30及びトップコート層40)を剥がしやすくするための層である。
情報コード5を白磁製マグカップ3へ転写する際には、剥離シート10を除去し、白磁製マグカップ3の表面に張り付けて、その後、電気炉などの窯で加熱し製品に仕上げる。
加飾層20は、剥離シート10に、近紫外領域の光を照射した場合に発光する蛍光材料で情報コード5を形成した層であり、近紫外領域の光を照射した場合に、青、緑、青緑色、赤色、オレンジ色の何れか1色又はこれらを複合した色に発光する蛍光材料と、無機材料よりも熱膨張率の低いフリットを混合して形成される蛍光層24である。
蛍光層24には、上方コード5として二次元コードが形成してある。二次元コードの形成方法を、下記(a)〜(e)に示す。
(a)二次元コード作成用ソフトウエアを用いて、誤りレベルをM、格納する文字をa〜zの半角英文字及び0〜9の半角数字、大きさを1辺15[mm]角とした二次元コードをバージョン5(最大格納文字数が半角英数字で122文字)で作製する。なお、本実施形態では、バージョン5の二次元コードだけでなく、複数のバーションで二次元コードを作製し、読み取り試験を行った。その試験結果については後述する。
(b)作製した二次元コードの画像を感光フィルムに解像度2500[dpi]で形成・現像して原画フィルムを作製する。
(c)原画フィルムを予め感光材を塗布したシルクスクリーン版に設置し、光を照射することで二次元コード印刷用シルクスクリーン版を製版する。
(d)ネモトルミマテリアル製BGL−300の蛍光材料(蛍光顔料)50[wt%]とイザワピグメンツ製36101のフリット50[wt%]に外割で互応化学製OS−4360のスキージオイルを60〜70[wt%]添加し、三本ロールでよく混合して蛍光層印刷用インクを作製する。
(e)蛍光層印刷用インクと製版した二次元コード印刷用シルクスクリーン版を用いて、剥離シート10(転写専用台紙)に二次元コードを印刷し、常温で20分乾燥することで蛍光層24を形成する。
被覆層30は、加飾層20を覆う、耐水性、耐薬品性及び耐摩耗性のうち少なくとも何れか一方を有する層であり、図1に示すように、カバー層32と定着層34とを備えている。
カバー層32は、蛍光層24の蛍光材料から蛍光顔料成分の溶出を抑制するための層であり、定着層34は、加飾層20の耐水性、耐薬品性及び耐摩耗性のうち少なくとも何れか一方を確保するための層である。
カバー層32及び定着層34は、イザワピグメンツ製36101のフリット50[wt%]と互応化学製S−4360のスキージオイル50[wt%]を三本ロールでよく混合してガラスペーストとし、二次元コードを印刷したものと同一メッシュのシルクスクリーンで、蛍光層24の上に順次印刷した後、常温で20分乾燥させて形成する。
トップコート層40は、加飾層20及び被覆層30を定着させるための定着層であり、互応化学工業製LO−170HYのアクリル系カバーコートを、二次元コードを印刷したものより線形の太いメッシュのシルクスクリーンにて被覆層30の上に印刷し、常温で60分乾燥して形成する。
(磁器への転写方法)
次に、無機材料用転写シート1を用いた磁器への転写方法について説明する。転写の対象となる無機材料3は、透明釉は施釉された白色磁器製のマグカップである。
(1)無機材料用転写シート1を常温の水に浸し、剥離シート10から転写物(加飾層20(蛍光層24)、被覆層30(カバー層32及び定着層34)及びトップコート層40)が浮き上がり始めたときに、この転写物を白磁製マグカップ3の底面にスライドさせて貼付する。
(2)転写物と白磁製マグカップ3との間の空気を押し出し、常温で30分乾燥させる。
(3)転写物を貼付した白磁製マグカップ3を電気炉に入れ、昇温を開始し、最高温度800℃で10分間保持し、その後室温まで降温させることで焼付けを行う。
(焼付け後の確認結果と無機材料用転写シートの特徴)
二次元コード5の焼付けが完了した白磁製マグカップ3を、600[lx]の照度の下でLEDブラックライト(波長:375〜400[nm]、出力1.2[W])で、白磁製マグカップ3の二次元コード5の焼付け部分に対し略45度の角度から照射する。
図2に、白磁製マグカップ3の底面に可視光とブラックライトを照射した場合の発光状態を示す。図2(a)は可視光を照射した場合、図2(b)はブラックライトを照射した場合の写真である。
図2(a)に示すように、可視光を照射した場合は、二次元コード5の部分は発光しておらず二次元コード5は視認困難である。一方、図2(b)に示すように、ブラックライトを照射した場合には、二次元コード5の部分が発光しており二次元コード5を視認できる。
LEDブラックライトの照射により発光している白磁製マグカップ3の底面の二次元コード5をスマートフォン(機種は、Android(登録商標)8.0及びiOS(登録商標)を搭載)、デンソーウェーブ社のQRコード読み取りアプリ「Q」(登録商標)を用いて読み取り、読み取り可能であることを確認した。
読み取りを行った結果、バージョン11(半角英数字で約360文字)までのQRコード5の読み取りが可能であった。
なお、焼き付けた二次元コードは、白磁製マグカップ3の表面の照度が600[lx]となる蛍光灯下で正面から目視した場合、視認が困難であり意匠性を損なうことはなかった。
[第2実施形態]
第1実施形態において、スクリーン印刷の際に使用するスクリーンのメッシュサイズを変更して、無機材料用転写シート1に二次元コード5(QRコード)を形成した場合の、メッシュサイズと二次元コードの読み取り限界の関係を図3に示す。なお、図3においてバージョンとは、QRコードにおける最大入力文字数の規格を示している。
図3に示すように、スクリーンのメッシュサイズが大きくなる(換言すれば、メッシュの目の粗さが細かくなる)に従ってバージョンが大きくなることが分かる。
なお、この場合も焼き付けた二次元コードは、白磁製マグカップ3の表面の照度が600[lx]となる蛍光灯下で正面から目視した場合、視認が困難であり意匠性を損なうことはなかった。
[第3実施形態]
第1実施形態における蛍光材料(蛍光顔料)を変更した第3実施形態について説明する。第3実施形態では、下記(ア)、(イ)に示す2種類の発光材料をスキージオイルで混合して発光色を変更させている。
(ア)緑色発光:根本特殊化学製G300(SrAl2O4:Eu、Dy)
(イ)赤色発光:日亜化学製231057
このようにして製作した無機材料用転写シート1を用いて第1実施形態と同様に白磁製マグカップ3に、バージョン5のQRコード5の転写を行ったところ、読み取りが可能であった。
[第4実施形態]
次に、図4に基づき第4実施形態について説明する。図4は、 第4実施形態における無機材料用転写シート2の概略の構成を示す断面図であり、図4(a)は断面図、図4(b)は各層の概略図である。第4実施形態では、第1実施形態の加飾層20の構成を変更したものとなっている。したがって、同じ構成品には同じ符号を付して、その説明を省略する。
第4実施形態における加飾層20では、第1実施形態における蛍光層24と剥離シート10との間に、近紫外領域の光を照射した場合に発光しない無機顔料、及び、無機材料よりも熱膨張率の低いフリットを混合して形成される非蛍光層22を形成してある。
具体的には、非蛍光材(無機顔料)として、イザワピグメンツ製32シリーズを使用し、フリットとして、イザワピグメンツ製13200を使用し、それらを互応化学製OS−4360のスキージオイルを用いて混合する。なお、スクリーン印刷後ににじみが少なく細部の印刷を可能とするため、スキージオイルには、チクソ性を付与してある。
調整方法としては、無機顔料60[wt%]にスキージオイル40[wt%]を添加して混合し、図案に従って、無機顔料をシルクスクリーンのメッシュ#270にて剥離シート10の表面にスクリーン印刷にて図、模様、絵柄などを形成する。
無機材料用転写シート2を用いて、第1実施形態同様にして白磁製マグカップ3に転写を行った。この場合、焼成時の最高温度を800℃で10分間保持し、その後室温まで降温させた。
図5に、第4実施形態における無機材料用転写シート2を用いて、白磁製マグカップ3に転写を行った場合の例を示す。
図5(a)に可視光下で絵柄が視認できる様子、図5(b)にブラックライトを照射した場合に発光している絵柄が視認できる様子を示している。
図5(a)及び図5(b)に示すように、可視光下では、被蛍光層22に形成した絵柄が視認できており、ブラックライトを照射した場合には、発光している装飾性のある絵柄とともに、発光している二次元コード5が視認できていることが分かる。
[その他の実施形態]
(1)第1実施形態において製作した無機材料用転写シート1を、施釉してある琺瑯に適用(焼成の際の最高温度750℃で5〜7分間保持)して、琺瑯の表面に二次元コード5を形成した。この場合、琺瑯の釉薬面に二次元コード5を焼き付けて形成することが可能であることが確認できた。
具体的には図6に、無機材料用転写シートを用いて、琺瑯製ナベ3に転写を行った場合の発光状態の例を示す。図6(a)に示すように、可視光下では、被蛍光層22に形成した絵柄が視認できており、図6(b)に示すように、ブラックライトを照射した場合には、発光している装飾性のある絵柄とともに、発光している二次元コード5が視認できていることが分かる。
また、琺瑯の表面に形成した二次元コード5を第1実施形態と同じ条件で読み取ることができることも確認できた。
(2)第1実施形態において製作した無機材料用転写シート1を、ガラスに適用(焼成の際の最高温度650℃で10分間保持)して、ガラスの表面に二次元コード5を形成した。この場合、ガラスの表面に二次元コード5を焼き付けて形成することが可能であることが確認できた。
また、ガラスの表面に形成した二次元コード5を第1実施形態と同じ条件で読み取ることができることも確認できた。
(3)上記実施形態では、無機材料用転写シート1を用いて転写を行う際の焼成温度や昇温・降温のパターンを定めたが、被転写体の材質や大きさによって適した焼成温度や昇温・降温のパターンとすればよい。
(4)上記実施形態では、情報コードとしてQRコードやDataMatrixのような二次元コードを用いたが、JANコードのような一次元コードなどのように、無機材料の表面に形成できる情報コードであればよい。
(5)上記実施形態では、無機材料として磁器製のマグカップなど三次元形状のものを用いたが、タイルなど平面的な形状のものであってもよい。
(6)上記実施形態では、シルクスクリーンにより各層を形成していたが、他の方法、例えば、インクジェットによる印刷、オフセット印刷や筆による手塗りなどであってもよい。
1,2… 無機材料用転写シート 3… 無機材料(磁器、白磁製マグカップ、琺瑯製ナベ) 5… 情報コード(二次元コード、QRコード) 10… 剥離シート 20… 加飾層 22… 非蛍光層 24… 蛍光層 30… 被覆層 32… カバー層 34… 定着層 40… トップコート層。

Claims (5)

  1. 剥離シートと、
    前記剥離シートに、所定の波長帯域の紫外線光を照射した場合に発光する蛍光材料で情報コードを形成した加飾層と、
    を備え、
    無機材料の表面に前記情報コードを転写可能とすることを特徴とする無機材料用転写シート。
  2. 請求項1に記載の無機材料用転写シートにおいて、
    前記加飾層は、
    前記所定の波長帯域の紫外線を照射した場合に発光しない無機顔料、及び、前記無機材料よりも熱膨張率の低いフリットを混合して形成される非蛍光層と、
    前記所定の波長帯域の紫外線を照射した場合に、青、緑、青緑色、赤色、オレンジ色の何れか1色又はこれらを複合した色に発光する蛍光材料と、前記無機材料よりも熱膨張率の低いフリットを混合して形成される蛍光層と、
    を備えていることを特徴とする無機材料用転写シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の無機材料用転写シートにおいて、
    前記加飾層を覆う、耐水性、耐薬品性及び耐摩耗性のうち少なくとも何れか一方を有する被覆層を備えたことを特徴とする無機材料用転写シート。
  4. 請求項3に記載の無機材料用転写シートにおいて、
    前記被覆層は、
    前記加飾層の蛍光材料から蛍光顔料成分の溶出を抑制するためのカバー層と、
    前記加飾層の耐水性、耐薬品性及び耐摩耗性のうち少なくとも何れか一方を確保するための定着層と、
    を備えたことを特徴とする無機材料用転写シート。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の無機材料用転写シートにおいて、
    前記情報コードは、二次元コードであることを特徴とする無機材料用転写シート。
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