本開示の例は、いくつかの送信側からのまたは該送信側への参照信号を同じシンボルに多重化することに関するが、異なる送信側からのまたは該送信側へのユーザデータは別個のシンボルで送信される。シンボルは、例えば、複数のUEからのアップリンクにおけるSC−FDMAシンボルであってよい。
リソース割り当てにおけるオーバーヘッドの量は、複数のUEからの(またはへの)参照信号を同じシンボルに多重化することによって大幅に低減される。その一方で、1つのUEからのユーザデータは、それぞれのUEがユーザデータに対する専用のシンボル(例えば、SC−FDMAシンボル)を有するために、他のUEからの干渉を受けない。(例えばアップリンク)送信の単一キャリアプロパティは保存されてよく、これはデバイスの費用および電力消費に良い影響を与える。
図2は、通信ネットワーク100の例を示し、この実施形態は、参照信号、例えば復調用参照信号(DMRS)の送信またはシグナリング情報に関する。いくつかの例では、参照信号の送信は、セルにおける複数のUEからの送信の多重送信方式である。通信ネットワーク100は、例えば、LTE、LTE−Advanced、WCDMA、GSM、または、任意の3GPPもしくは他の無線アクセス技術などの1つまたは複数の無線アクセス技術に適用可能である。
通信ネットワーク100は、例えば、セル101をサーブする基地局103などのネットワークノードを含む。基地局103は、無線基地局、NodeB、例えば使用される技術および専門用語によってはeNB、または、セル101に存在する第1のユーザ機器105と無線キャリア102上で通信することが可能である任意の他のネットワークユニットなどの基地局であってよい。無線キャリア102は、キャリア、無線チャネル、チャネル、通信リンク、無線リンク、またはリンクと称される場合もある。基地局103は、種々のクラス、例えばeNodeBなどの例えばマクロ基地局、または、送信電力、ひいてはまたセルサイズにも基づく、例えば、ホームeNodeB、ピコ基地局、またはフェムト基地局などの低電力基地局のものであってよい。図2が1つのセル101をサーブする基地局103を示しても、基地局103は2つ以上のセル101をサーブできる。通信ネットワーク100は、別の1つまたは複数のユーザ機器、例えば、第2のユーザ機器107および第3のユーザ機器109をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、第2のユーザ機器107および第2のユーザ機器109は、第1のユーザ機器105と同じセル101に存在し、かつ、同じ基地局103によってサーブされる。
通信ネットワーク100は、例えばセル101などのセルに区分されてよい。よって、通信ネットワーク100はセルラー通信ネットワークと称される場合がある。セルは、セル101をサーブする基地局103がセル101に存在するユーザ機器105に無線カバレッジを提供する地理的地域である。セル101は、例えば、典型的には限定された地域をカバーするミクロセル、典型的には小さい地域をカバーするピコセル、典型的にはホームビジネスまたは小ビジネスにおける使用に対して設計されるフェムトセル、または、典型的にはミクロセルより広いカバレッジを提供するマクロセルなどの異なるサイズのものであってよい。
セル101内に存在し、かつ基地局103によってサーブされるユーザ機器105は、この場合、無線キャリア102上で基地局103と通信可能である。データストリームは、レイヤアプローチにおいて無線チャネル102上で基地局103とユーザ機器105との間で通信される。レイヤの例には、物理レイヤ、データリンクレイヤ、ネットワークレイヤ、移送レイヤ、セッションレイヤなどがある。
ユーザ機器105は、無線チャネル102上で基地局103と通信することができる通信機能を有する任意の適した通信デバイスまたは計算デバイス、例えば、限定はされないが、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、MP3プレイヤーもしくはポータブルDVDプレイヤー(もしくは同様のメディアコンテンツデバイス)、デジタルカメラ、またはさらには、PCなどの据え置き型デバイスであってよい。PCは、ブロードキャスト/マルチキャストメディアの終端局として移動局を介して接続されてもよい。ユーザ機器105は、例えば、電子フォトフレーム、心臓監視機器、侵入監視機器もしくは他の監視機器、気象データモニタリングシステム、車両、自動車もしくは移送通信機器などにおいて組み込まれた通信デバイスであってもよい。ユーザ機器105は、図面のいくつかにおいてUEと称される。基地局103は、複数のユーザ機器105、107、109のセットをサーブすることができる。UEは、代替的には、エンドデバイス、端末デバイス、ユーザ、または端末と称される場合がある。
基地局103とユーザ機器105との間の無線キャリア102は、ワイヤードリンクまたはワイヤレスリンクのどちらかを含む任意の適した種類のものであってよいことに留意されたい。キャリア102は、当業者によって理解されるように、例えば、オープンシステム相互接続(OSI)モデルによって指示されるような、レイヤのタイプおよびレベルに左右される任意の適したプロトコルを使用することができる。
下記の説明では、例としてLTEネットワークのアップリンク(UL)伝送パスを使用するが、例には、例えば上述されるような、ダウンリンク(DL)および/または他の通信プロトコルに適用可能である。ULはユーザ機器から基地局までのリンクであり、DLは基地局からユーザ機器までのリンクである。
図3は、複数のUEに対してスケジューリングされた物理送信リソースのサブフレーム30の例を示す。サブフレーム30は、別段記載されている場合を除いて、上述されるようなLTEリリース8に相当する。シンボル13は、ユーザデータまたは参照信号、およびいくつかの例では、制御データに相当する。サブフレームという用語は、物理リソースブロックペアの時間周期を指示するために使用される場合がある。代替的には、サブフレームは、サブフレーム時間周期、および定められた周波数域(例えば、12のサブキャリアの1つまたは複数の倍数)、あるいは、1つまたは複数の物理リソースブロックもしくは物理リソースブロックペアを指示するために使用されてよい。
エアインターフェース上で送信される情報はペイロードと称される。サブフレーム(例えばPUSCHサブフレーム)は、ペイロードに加えて、移送フォーマットインジケータおよびMIMOパラメータなどのペイロードを復号するために必要ないずれの制御情報も伝えることができる。このような制御データはDFT拡散の前にペイロードと多重化される。ペイロードおよび制御データは、両方共、参照信号とは異なるようなユーザデータまたはデータと称される場合がある。
図3に示される例では、それぞれのUEに対するスケジューリングは、1サブフレーム未満、例えばサブフレーム30aまたは30bに基づく。この場合、UEは、14のシンボルまたは1msの時間未満のリソースでスケジューリングされる。この例では、第1のサブフレーム30aは、2つのUE、例えば、第1のUE105および第2のUE107に指定される。これは、1msのサブフレームが1つのUEのみに指定される従来のスケジューリングとは対照的である。第1の割り当て32aは時間的に7シンボルを含み、第2の割り当て32bはまた時間的に7シンボルを含む。この例では、割り当て32aおよび32bは1つのリソースブロックの長さに相当するが例はこれに限定されない。
いくつかの例では、スケジューリングされたリソースはアップリンクにおけるものである。例えば、リソースは、サブフレーム、物理リソースブロック、または物理リソースブロックペアにおけるPUSCHアサインに関する。シンボルはSC−FDMAシンボルである。そのため、PUSCHアサインは1msのサブフレームにおける全てのSC−FDMAシンボルをカバーしない。いくつかの態様では、周波数リソース割り当ては、従来から既知であるようなものであり、例えば、リソースブロックは12のサブキャリアを有する。本開示の態様は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)における送信にも適用可能である。
割り当て32a、32bはそれぞれ異なるUEに対する送信時間間隔(TTI)である。第1の割り当て32aのシンボルにおける数字「1」は第1のUEに対するデータシンボルを表し、第2の割り当て32bのシンボルにおける数字「2」は第2のUEに対するデータ(例えばユーザデータ)シンボルを表す。この例では、データ(例えばユーザデータ)の6のSC−FDMAシンボルは同じTTIに含まれる。
サブフレーム30は、1つまたは複数の参照信号36、例えば、上述される参照信号に相当するDM−RSを含む。
図3は、データシンボルまたは参照シンボルを指示するために標示される8のサブキャリア(すなわち、行)を示す。表示される行の数は、単に本開示の原理を示すだけであり、いずれの例も8のサブキャリアに限定しない。例えば、12のサブキャリア(行)、またはこの倍数はいずれの例でも使用されてよい。
UEによって送信される参照信号は、アップリンク方向にあり、基地局(例えばeNodeB)によって使用されて、ユーザデータの復調および復号において使用するためにチャネルを推定する、タイミング誤りおよび周波数誤りを推定する、および/またはアップリンクチャネル品質を推定する。eNodeBは、例えば、タイミングアラインメント手順の一部分としてのアップリンク周波数選択スケジューリングまたはアップリンクタイミング推定のために、サウンディング参照信号(SRS)を別個に使用することができる。
この例では、第1の割り当て32aにおけるデータシンボルを送信する第1のUEはまた、第1の割り当て32aにおける(すなわち、シンボル3における)参照信号36を送信する。この例では、第1のUEはさらに、そのデータシンボルの割り当ての時間外でさらなる参照シンボルを送信する。この場合、第1のUEは、第2の割り当て32bにおける、すなわち、第1のサブフレーム30aのシンボル10における、参照信号を送信する。データシンボルの時間外は、別のユーザ、または、ユーザデータに対するUEの割り当て済みリソースと時間的に連続していない、異なるリソースブロック、サブフレーム、もしくはシンボルへの割り当ての時間に言及する場合がある。これによって、UEは、このデータシンボルの割り当ての時間外である無線チャネルの時間変化に従うことができる。この状況では、参照信号36は、第1の割り当て32aの中央位置に、および第2の割り当て32bの中央位置にある。
セル101によってサーブされる複数のUEはまた、データシンボルのそれらの割り当ての時間外のさらなる参照シンボルを送信するように構成される。例えば、第2のUE107は、シンボル7、8、9、11、12、および13の第2の割り当て32bがスケジューリングされ、かつ、その第2の割り当て32b内に、すなわち、シンボル10で挿入された参照信号36を送信する。第2のUE107はまた、その第2の割り当て32b外の別の参照シンボルで参照信号を送信することができる。この場合、さらなる参照シンボルは、第1の割り当て32a、すなわち、サブフレームの最初の7シンボル、例えば、シンボル3で送信される。
よって、第1のUEは、第1の割り当て32aにおけるデータ、すなわち、シンボル0、1、2、4、5および6における6のデータシンボルを送信する。さらに、第1のUEは、シンボル3における、すなわち、シンボル3に相当するリソースエレメントにおける参照シンボルを送信する。いくつかの例では、第1のUEはまた、異なるUEのデータシンボル割り当て内のまたはこれに隣接する、例えば、シンボル10における参照シンボル36を送信する。この例では、サブフレーム30aは、複数のUE、例えば、第1のUEおよび第2のUEに対するデータ割り当てを含む。それぞれのUEは、全体のサブフレームに対するデータ割り当てを有することに相当する時間間隔で参照信号を送信できる。そのため、それぞれのUEに対する参照信号は、データ割り当て(およびTTI)がそれぞれのUEに対するサブフレームの一部分のみであっても、サブフレームにおける従来の周期性で送信される。
この例では、第1のUEおよび第2のUEは両方共、同じシンボルで、すなわち、同じリソースエレメントで参照信号36を送信する。そのため、第1のUEおよび第2のUEはアップリンク物理リソースを共有する。共有されるリソースは時間/周波数リソースである。第1のUEおよび第2のUEは、1つまたは複数の参照信号を独立して送信する。第1のUEおよび第2のUEは、同じ時間で(および、この例では周波数の同じサブキャリアで)1つまたは複数の参照シンボルを送信する。
第1のUEおよび第2のUEの参照シンボル36は多重化される。該多重化によって、参照シンボルを受信するeNodeBは第1のUEおよび第2のUEからの参照シンボルを区別することが可能になる。例えば、それぞれのUEは、参照信号を生成しかつ送信して、他のUE(例えば第2のUE)からの参照信号と多重化するように構成される。いくつかの例では、参照信号はコード多重によって多重化される。例えば、第1のUEは、巡回シフトによって参照信号を生成しかつ送信するように構成される。巡回シフトは、例えば、この参照信号を、種々の巡回シフトを使用して他のUEからの参照信号と直交させることによって、他の参照信号との多重化をもたらす。いくつかの例では、参照信号は、多重化をもたらすために、直交カバーコード(OCC)を使用して生成される。
巡回シフト(およびOCC)によって、複数のUEからのそれぞれの参照信号は互いに直交している。いくつかの例では、セルにおけるUEのそれぞれからの参照信号は、(例えば、セルIDから導出される)同じ基本シーケンスに基づく。いくつかの例では、多重化された参照信号は、同じセルで、すなわち、同じ基地局に送信される。
第2の割り当て32bは、第1の割り当て32aと別個のものと見なされてよい。そのため、第1の割り当て32aおよび第2の割り当て32bは、データシンボルに対する物理リソースの別個の時間割り当てである。第1のUEの割り当て32aは(例えば第2の)UEの別の割り当て32bのものと別個である。この場合、別個のUEから送信されるデータシンボルの間の時間の重複はない。UEは、同じサブキャリアでありながらも異なる時間リソースを使用してよい。いくつかの態様では、同じ周波数リソースのみが第1のUEおよび第2のUEによって、すなわち、第1の割り当て32aおよび第2の割り当て32bにおいて使用される。そのため、第1のUEは、第2のUEと同じ時間にリソースの異なる周波数割り当てが与えられない。
データシンボルに対する別個の時間物理リソース割り当ては、多重化された参照信号とは対照的である。UEおよび別のUEからの参照信号は同じ時間割り当てを有する。例えば、同じ時間割り当ては同じシンボルである。例えば、同じシンボルは、スロット、サブフレーム、リソースブロック、またはリソースブロックペア内の同じシンボルまたはシンボル周期である。同じ時間割り当ては、0〜13で番号付されたシンボルを含むサブフレームのシンボル3および10であってよい。いくつかの例では、参照信号は、1つまたは複数の時間割り当てで複数のサブキャリア(周波数域)において送信される。よって、参照信号は、共通の時間割り当て(シンボル)において多重化されるのに対し、データシンボルは時間割り当てにおいて別個である。
この場合、第1のUEデータシンボルおよび第2のUEデータシンボルは、サブフレーム時間周期内で、および同じ周波数リソースにおいて送信される。その時間周期内で、および同じ周波数リソースにおいて、第1のUEおよび第2のUE両方に対する参照信号が送信される。第1のUEおよび第2のUE両方に対する参照信号は、例えばコード多重を使用して、同じ時間で(すなわち、同じシンボルで)送信される。
いくつかの例では、それぞれのUE割り当て32a、32bは、ユーザデータ、および1つまたは複数の関連の参照シンボルに使用される。この例では、複数のUEのそれぞれは、1msの周期での、すなわち、LTEリリース8のサブフレームに対応する2つの参照シンボルを使用する。特定のUE割り当て32a、32bのTTIは、サブフレーム周期(1ms)より時間が短い。1つまたは複数のさらなるUEは、1msの時間周期における割り当て(例えば、第2の割り当て32b)がスケジューリングされる。1msの時間周期でのデータ割り当てを有するUEによって送信される参照シンボル36は多重化される。よって、第1のUEは、サブフレームにおける同じ数の参照信号シンボルを送信するが、データシンボル(またはTTI)の数は、第2のUEに対するデータ割り当てを提供するために低減される。
いくつかの態様では、信号はアップリンク信号である、および/またはSC−FDMAを利用する。この例では、特定のUEに対するPUSCHアサインが1msのサブフレームにおいて全てのSC−FDMAシンボルをカバーしないため、レイテンシは改善される。TTIにおける低減された時間長(すなわち、低減されたシンボル数)によってレイテンシは改善される。
複数のUEは、複数のUEの別のUEと共有されない時間/周波数リソースの別個のデータ割り当てが割り当てられる。とりわけ、別個のデータ割り当ては、1つまたは複数のさらなるUEと別個である物理リソースの時間割り当てである。いくつかの例では、1つまたは複数のさらなるUEは、同じ周波数リソースのみを使用する。別個の時間割り当ては、別のUEの時間割り当てと時間的に重複しない。別個の時間割り当ては、2つ以上のUEに対するデータの別個のスケジューリングと見なされてよい。時間割り当ては、UEに対して送信がスケジューリングされる(およびそのため可能となる)時間に言及し、時間割り当てにおいてUEが実際に送信するデータシンボルはどのくらいかには言及しない。いくつかの態様では、時間割り当ては、シンボル周期、シンボル時間周期、またスケジューリング周期に言及する場合がある。
1つまたは複数のさらなるUEは、後述されるように、例えばMU−MIMOを使用して空間多重化されてよい。本開示の態様は、さらなるUEとのいずれの空間多重化にも関係なく、互いに空間多重化されない複数のUEのセットに関する。空間多重化されたUEは、物理リソースブロックまたは物理リソースブロックペアにおいて多重化される複数のUEと同じ時間/周波数物理リソースを共有することができる。それにもかかわらず、かかる空間多重化されたUEは、データシンボルが物理リソースの別個の時間割り当てで送信される別のUE、または、参照信号が多重化される別のUEとは称されない。かかる特徴は、空間多重化されないUEのセットにおける別のUEに該当する。
本開示の例は、同じアンテナポートにおいて受信されるようにスケジューリングされるデータ割り当てに適用可能である。よって、ユーザ機器および上記の別のユーザ機器の送信されたシンボルは、同じアンテナポートにおいて受信されるようにスケジューリングされるまたは構成される。かかるデータ割り当ては、互いに空間多重化されない(すなわち、別個の時間および周波数リソースがスケジューリングされる)が、なおさらなるUEのデータ割り当てで空間多重化されてよい。
多重化された参照信号、およびデータシンボルの別個の時間割り当てを有する第1のUEおよび第2のUEは周波数多重化されない、すなわち、第1のUEおよび第2のUEは同じ物理周波数リソースを共有する。同じ物理周波数リソースは、リソースブロック周波数域の周波数域(例えば、12のサブキャリア)、複数のリソースブロックの周波数域、または、他の無線周波数域と呼んでもよい。UEのデータシンボルは、別のUEのデータシンボルと同じ物理周波数リソースで送信される。いくつかの態様では、第1のUEのデータシンボルに割り当てられた周波数域は、第2のUEのデータシンボルに割り当てられた周波数域と同じである(または重複する)。多重化された復調用参照信号は、同じ周波数域において第1のUEおよび第2のUEによって送信される。
図4では、サブフレーム40は、示されるように配置される複数のUEからの送信によって構築される。この例では、第1のUEの第1のデータ割り当て42aは3つのシンボル(例えば、SC−FDMAシンボル)を有する。第1の割り当て42aにおけるデータはTTIを定める。この低減したTTI(データ割り当て)によってレイテンシが低減し、より多くのUEがサブフレームに時間多重化可能となる。
この例では、4つのUEは、サブフレームにおける、および同じ周波数リソースにおけるデータを送信する。例えば、サブフレーム40aにおいて、4つのUEは、それぞれ、「1」、「2」、「3」、および「4」と標示される、第1のデータ割り当て42a、第2のデータ割り当て42b、第3のデータ割り当て42c、および第4のデータ割り当て42dでスケジューリングされる。第1の割り当て42aのデータシンボルは第1のUEによって送信され、第2の割り当て42bのデータシンボルは第2のUEによって送信される。第3の割り当て42cのデータシンボルは第3のUEによって送信され、第4の割り当て42dのデータシンボルは第4のUEによって送信される。複数のUE(第1のUEおよび第2のUE)はリソースブロックにおける別個のデータ割り当てを有すると見なされてよい、または、複数のUE(第1のUE〜第4のUE)はリソースブロックペアにおける別個のデータ割り当てを有すると見なされてよい。第1のUE〜第4のUEは、同じ周波数リソースの異なる時間割り当てでスケジューリングされると見なされてよい。後続のサブフレーム40bは、さらなるUE、例えば、「5」、「6」、「7」および「8」と標示される第5のUE〜第8のUEをスケジューリングするために使用されてよい。
1msのサブフレーム時間長は、参照信号に対する2つの時間単位(シンボル)、例えば、シンボル3の位置における第1の参照シンボル36a、およびシンボル10の位置における第2の参照シンボル36bを有する。いくつかの例では、第1の参照シンボル36aは、そのサブフレームまたは物理リソースブロックペアにおけるデータ割り当てを有するUE全てからの多重化済み参照シンボルを含む。第2の参照シンボル36bはまた、そのサブフレームまたは物理リソースブロックペアにおけるデータ割り当てを有するUE全てからの多重化済み参照シンボルを含む。この場合、サブフレームまたは物理リソースブロックペアにおける全ての参照シンボルは、その物理リソースブロックペアにおけるデータを送信する複数のUEの全て、例えば、第1のUE〜第4のUEからの多重化済み参照信号を含む。参照信号は、例えば、データ割り当て42aを有する第1のUEに対するシンボル10における参照信号など、データシンボルが連続しない時間でUEによって送信されてよい。特定の時間では、1つのUEだけに対するデータは、物理リソースブロックにおいて送信される。
これによって、受信側は、チャネルにおける続く時間変化において高い精度を有することが可能になる。これは、特定のUEが、全時間長で、例えば、サブフレームの全時間長を超えてデータを送信しない時にも当てはまる。
さらなる例では、特定の参照シンボルは、サブフレーム内のデータを送信するUEの一部のみからの多重化済み参照信号を含む。例えば、第1の参照シンボル36aは、それぞれ、第1の割り当て42aおよび第2の割り当て42bにおけるデータを送信する第1のUEおよび第2のUEのみからの多重化済み参照信号を含む。第2の参照シンボル36bは、それぞれ、第3の割り当て42cおよび第4の割り当て42dにおけるデータを送信する第3のUEおよび第4のUEのみからの多重化済み参照信号を含む。この場合、サブフレームまたはリソースブロックペアは、複数のUEからのデータを含み、それぞれのUEは1つのシンボル位置のみにおける参照信号を送信する。よって、それぞれのUEは、サブフレームにおけるシンボル時間のみで参照信号を送信する、すなわち、サブフレームにおけるさらなる参照信号シンボル時間で送信しない。これによって、受信側は、ユーザデータシンボルの処理(復調)前のサブフレーム時間長において両方の参照信号を待つ必要がなくなる。例えば、参照信号は、UEへのデータ割り当て42a、42b、42c、42dの前または後に直接挿入される。
いくつかの例では、ユーザデータシンボルの2つのブロックの間の参照シンボル36a、36bは、参照シンボルの前および後にユーザデータに割り当てられた少なくとも2つのユーザに対する参照信号を含む。
これらの例では、複数のUEは、スロットまたは物理リソースブロックにおけるデータシンボルの別個の時間割り当てがスケジューリングされる。参照信号は、そのスロットまたは物理リソースブロックにおける別個にスケジューリングされたUEによって送信される。このような参照信号は多重化される。多重化された参照信号は、そのスロットもしくは物理リソースブロック、または、サブフレームもしくは物理リソースブロックペアに対してスケジューリングされたUEのいくつかまたは全てに対する参照信号であってよい。
サブフレームという用語は、物理リソースブロックペアを指示するために使用される場合がある。代替的には、サブフレームは、サブフレーム時間間隔、および定められた周波数域(例えば、12のサブキャリアの1つもしくは複数の倍数、または、1つもしくは複数の物理リソースブロック)を指示するために使用される場合がある。周波数域は、上述されるように、時間多重化されるUEのセットに割り当てられた周波数域であってよい。周波数域において、1つのUEのみに、特定の時間でデータシンボルが割り当てられるまたはこれを送信する。
本開示による物理リソースの割り当ては、物理時間および周波数リソースに基づく。態様は、物理リソースブロックまたは物理リソースブロックペアにおいて共有する複数のUEに関する。複数のUEは、1つの物理リソースブロックまたは物理リソースブロックペア(例えば、12のサブキャリア)より大きい周波数域において送信することができる。言及される周波数域またはサブフレームは、他のUEの周波数多重化をもたらさない。よって、データシンボルに対する物理リソースの別個の時間割り当ては、限定された周波数域上での同じ物理リソースブロック、物理リソースブロックペア、またはサブフレームを共有するようなUEに対する別個の時間割り当てに言及する。
図5は、サブフレーム50における物理リソースの割り当てのさらなる例を示す。この例では、データ割り当てにおける2つのシンボル(例えば、SC−FDMA)は同じTTIに含まれる。よって、2つのデータシンボルのブロックは、UEに対するTTIとして割り当てまたはスケジューリングされてよい。例えば、サブフレーム50は、第1の割り当て52a、第2の割り当て52b、第3の割り当て52c、第4の割り当て52d、第5の割り当て52e、および第6の割り当て52fを含む。それぞれの割り当て52a、52b、52c、52d、52e、52fは、セルにおける別個の第1のUE〜第6のUEに対するものである。
そのため、それぞれのデータシンボルは、物理リソースの特定のまたは一意の時間割り当てを有する。いくつかの態様では、異なる時間リソースは、サブフレーム内で送信するそれぞれのUEに割り当てられる。例えば、1つまたは複数の物理リソースブロックペアに対応する周波数リソースは、このようなUEによって使用される。この物理リソースの割り当ては、とりわけ、通信ネットワークの(例えば、eNodeBとして実装される)基地局のサービングセルに対するものである。
上の例で説明されたように、それぞれの1msのサブフレームは、第1の参照シンボル36aおよび第2の参照シンボル36bを含む。この例では、多重化された参照信号によるシンボルは、同じUEに関連付けられたデータシンボルの隣に必ずしも設置されるわけではない。参照シンボルは、複数のユーザからの参照信号を多重化するために使用される。ユーザデータの復調のために使用される参照シンボル36a、36bは、対応するデータ(例えば、ユーザデータ)の前または後に位置することができる。例えば、2つのデータシンボルの第1の割り当て52aは、任意の参照信号、例えば、第1の参照シンボル36aに、時間的に隣接していない。この場合、第1の割り当て52aは、第1の参照シンボル36aの前にスケジューリングされる。さらなる例では、第3の割り当て52cは、第1の参照シンボル36aまたは第2の参照シンボル36bに時間的に隣接しておらず、第1の参照シンボル36aの後にスケジューリングされる。よって、UEは、(多重化されない)データシンボルの後および/または前に多重化されるべき参照信号を送信することができる。上述されるように、第1の参照シンボル36aおよび第2の参照シンボル36bは、それぞれ、そのサブフレームにおいてスケジューリングされた全てのUE、または、そのサブフレームにおいてスケジューリングされたUEのいくつか(一部)のみに対する参照信号を含有してよい。
いくつかの態様では、複数の参照シンボルは、ユーザデータシンボルに対する位置でのチャネル推定を改善するために、組み合わせまたは補間可能である。
この例では、UEへの(すなわちTTIにおける)1つまたは複数の割り当てに対するデータシンボルは時間的に互いに隣接していない。例えば、第2の割り当て52bは第1の参照シンボル36aによって分割されることで、第2の割り当て52bは第1の参照シンボル36aの時間的な前または後の両方になる。データシンボルの第2の割り当て52b(またはTTI)はシンボル2および4における。参照シンボル36a、36bは1msのサブフレームにおける従来の位置にある。いくつかの態様では、かかる分割されたデータ割り当て52b、52eは、連続したデータ割り当て、例えば第3の割り当て52cよりも、送信されたデータのレイテンシが大きい。第3の割り当て52cは参照信号36aの後であるため、eNodeBはデータの復号を待つ必要はない。eNodeBは、シンボル3における参照信号36aが第1の割り当て52aにおけるデータを復号できる前に受信されるまで待つ。
図6はデータシンボルの代替的なマッピングを有するサブフレーム60を示す。この例では、データ(例えば、SC−FDMA)シンボルには、図5における例と比較して、時間的に1つのシンボルがシフトされる。図5の例に関して、2つのデータシンボルは1サブフレームごとにUEへのTTIまたはデータ割り当てにおいて送信される。図6の例では、1つのUEからの2つのデータシンボルは、時間的に互いに隣接して位置する。そのため、UEに対するTTIは参照信号を中心に分割されない。
第1〜第5の割り当て62a、62b、62c、62d、62eは、第1のサブフレーム60aにおいて送信される。第1の割り当て62aは、サブフレームの開始後、例えばシンボル1において開始する。参照シンボルは、サブフレーム内の従来の位置に、すなわち、シンボル3および10に位置する。サブフレーム60は、データ割り当てのどれもが、参照信号によって2つの非連続部分に分割されないように配置される。例えば、第2の割り当て62bは、図5に説明されるように、第1の参照シンボル36aによって分割されない。そうではなく、第2の割り当て62bは第1の参照シンボル36aに続く。
この例では、1つのUEのデータシンボルは、第1のサブフレーム60a、および後続の第2のサブフレーム60b、または物理リソースブロックペアの間で分割可能である。この例では、第6の割り当て62fのデータシンボルは、サブフレーム60a、60bの間で分割される。サブフレーム60a、60bは、サブフレームのペア、または隣接するリソースブロックペアと称される場合がある。よって、データシンボルの別個の物理リソース割り当ては、別のユーザ機器に対する通信のサブフレームのペアにおける別個の時間割り当てである。サブフレームのペアは、サブフレームのペアの時間周期、例えば、2msに言及する。この例は、1msのLTEリリース8サブフレームに関して説明される。参照信号は、上のいずれかの例において説明されたように多重化される。
図7は、サブフレーム70へのデータシンボルのマッピングのさらなる例を示す。この例では、1つのデータシンボルのみが同じTTIに含まれる。それぞれのUEはサブフレームまたは物理リソースブロックペアごとに単一のデータシンボルが割り当てられる。例えば、第1のUEに対する第1のデータ割り当て72aは、サブフレームにおいて1つのシンボルのみ有する。この例では、12のUEは、サブフレーム時間周期および同じ物理周波数リソースにおけるデータに対する別個の時間割り当てを有する。第1のUEはさらに、サブフレームにおける1つまたは複数の参照信号シンボル36を送信する。複数のUEの参照信号は同じ参照シンボルに多重化される。参照信号は、上のいずれかの例において説明されたように多重化され、例えば、サブフレームにおいて送信する全てのUEは全ての参照信号シンボルにおいて、または1つの参照信号シンボルのみにおいて送信する。そのため、それぞれの参照信号シンボルは、そのサブフレームまたは物理リソースブロックペアにおけるデータを送信するUEからの参照信号の全てまたは一部の多重送信方式である。
説明された例のいずれかにおいて、参照信号は同じシンボルにコード多重化される。例えば、参照信号は、巡回シフト(およびOCC)を使用して多重化される。
12の異なるUEまでが、例えば、3GPP TS 36.211、「Physical Channels and Modulation」技術仕様、第3世代パートナーシッププロジェクト、仕様グループ無線アクセスネットワーク、拡張ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA)、V12.5.0.、http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/において、例えば、LTEリリース8の仕様内で定められるように、巡回シフトを使用することによって同じシンボルにコード多重化可能である。巡回シフトは、参照信号の周波数領域の線形位相回転と見なされてよい。
UEは、同じSC−FDMAシンボル内の参照信号の異なる時間巡回シフトを使用するように構成されてよい。この巡回シフトは、参照信号の既知の巡回時間遅延に相当する。この巡回時間遅延が無線チャネルの遅延拡散より大きい場合、受信側は種々のユーザのチャネルを別個に推定することができる。
代替的にはまたはさらに、同じスロット、サブフレーム、物理リソースブロック、または物理リソースブロックペアにおいて送信する複数のUEからの参照信号36は、周波数多重化されてよい。例えば、任意の例の参照信号36は、周波数コム(櫛)を使用して多重化可能である。参照信号は、所定の周波数またはサブキャリア間隔で繰り返すと見なされる場合がある。例えば、6の「繰返し因数」は、UEからの参照信号がどの6番目のキャリアにおいても送信されるように使用可能である。いくつかの例では、例えば、無線チャネルコヒーレンス帯域幅に適切である場合、LTEリリース8のセル固有参照信号(CRS)設計が使用される。いくつかの例では、周波数多重化はデータ割り当てによって使用されるのと同じ周波数リソース上で行われる。複数の周波数多重化復調用参照信号は、同時に、例えば、サブフレームにおけるシンボル3および/またはシンボル10で送信される。
いくつかの態様では、複数の参照信号が異なる周波数コムによって多重化される場合、巡回シフトによって多重化される参照信号の数は同じ量で減少する。いくつかの例では、周波数コムおよび巡回シフトは組み合わせ可能であり、異なる巡回シフトおよびコムに対応する異なる参照信号の間の干渉が低いように構成される。
いくつかの態様では、複数の復調用参照信号は、コード多重によってまたは周波数多重化によって多重化される。複数のUEのセットの参照信号は空間多重化によって多重化されない。このUEのセットの参照信号は、コード多重または周波数多重化によって多重化される。このUEのセットに対して、それぞれのUEはデータシンボルの別個の時間割り当てを有する。データシンボルの別個の時間割り当ては、そのUEのセットによってのみ使用される周波数域(例えば、リソースブロック)に対するものである。参照信号の周波数多重化は、UEのセットによって使用される、周波数域、またはリソースブロック、またはリソースブロックペア内で行われる。いくつかの態様では、UEのセットのUEは、1つまたは複数のさらなるUEによって空間多重化および/または周波数多重化されてよい(またはされなくよい)。本開示の態様は限定された周波数域(例えば、リソースブロック周波数域)におけるUEのセット、および、そのセットにおける他のUEによって空間多重化されないUEのセットに該当する。
いくつかの態様では、参照信号は、コード多重(例えば、巡回シフト/OCC)、および(例えば、周波数コムを使用する)周波数多重化の両方を使用して多重化される。UEは、異なるコード(例えば、巡回シフト)および周波数(例えば、コム)に対応する異なる参照信号の間の干渉が低いように、1つまたは複数のパラメータで構成される。
種々のUEからの多重化された参照信号は、サブフレームの同じ基本時間単位で送信されると見なされてよい。この場合、割り当てられた時間基本単位を共有するリソースエレメントは、複数の参照シンボルに使用される。多重化された参照シンボルは、リソースブロックまたはリソースブロックペア内のデータも送信しているUEからのものである。いくつかの例では、リソースブロックまたはリソースブロックペアは、時間周波数物理リソース、例えば、時間領域における7または14のシンボルおよび周波数領域における12のサブキャリアに対応する。
いくつかの態様では、参照信号は、データシンボルと共に物理リソースにおいて送信される。そのため、参照信号は、UEから送信されるデータシンボルと同じリソースブロックもしくはサブフレーム、または時間隣接リソースブロックもしくはサブフレームにおいて送信される。例えば、参照信号による周波数帯域幅(すなわち、使用されるサブキャリア)は、UEからのデータと同じである。いくつかの態様では、参照信号は、データシンボルと共にまたはこれに関連付けられた物理リソースにおいて常に送信される。
上の例では、参照シンボルは、スロットまたはリソースブロックの中央シンボル(例えば、SC−FDMAシンボル)に設置される。そのため、参照シンボルは、スロットの時間の中心にある。代替的には、参照シンボルは、本開示の原理を変更することなく、異なる位置に挿入されてよい。スロットの中間での参照信号の使用は、基地局(例えば、eNodeB)が、レガシリリース8のUEと、本開示の方法に従って動作するUEとの混合の干渉計測に対する参照シンボルを使用できるようにする。レガシUEによっても使用されるような、中央シンボルとしての参照信号の位置は、参照シンボルが最悪の場合の干渉シナリオを表すことを意味する。
TTIの長さが短縮される(すなわち、スロットまたはサブフレームの長さに満たない)時、それぞれのTTIで送信される1つまたは複数の参照信号は、比較的増加したオーバーヘッド、およびそれに応じたデータレートの減少を表す。例えば、2つのシンボルのTTIにおいて、LTEリリース8において使用される14のシンボル(12データシンボル、2参照シンボル)のうちの12のシンボルと比較して、シンボルの半分だけがデータ送信に使用可能である(1データシンボルおよび1参照シンボル)。さらに、1つのシンボルのTTIの場合、シンボルが参照信号またはデータの、両方ではなくどちらかに対して使用できるため、現在のアップリンク(SC−FDMA)構造は使用できない。多重化されないデータシンボルに対する参照シンボルの多重化によって、オーバーヘッドは低減されるまたはデータレートは増加する。種々のUEからの参照信号の多重化は、そのデータ割り当てでの、サブフレーム内のTTIまたは送信の長さが短縮されても、同じ数の参照シンボルがそれぞれのUEによって使用可能になると見なされてもよい。いくつかの例では、TTIは、データシンボルが共同でチャネルコード化されるように、最初に送信されたデータシンボルから最後に送信されたデータシンボルまでの時間間隔と見なされる。これは、参照シンボル、例えば、関連のデータシンボルと時間的に連続しない参照信号シンボルを除くことができる。参照信号(DM−RS)は、依然、UEによって送信され、かつデータに関連付けられ、本開示の例によって、参照信号送信タイミングの変更なく、レイテンシが低減する。
図8は、本開示のサブフレーム80のさらなる例を示す。図7において上述されるように、リソース割り当てによって、UEは、サブフレーム80における参照信号36およびデータシンボルを送信し、この場合、参照信号(データシンボルではない)は多重化される。サブフレームにおけるそれぞれのUEに対するデータ割り当ては1つのシンボル周期であり、例えば、第1のデータ割り当て82aは1つのシンボルの長さ(TTI)を有する。この例では、UEに対して割り当てられた参照シンボル36は、特定のUEからのデータの前である(すなわち、この前に送信される)。
例えば、第3のUEに対する第3のデータ割り当て82cについて、最も近い参照信号は、第3のデータ割り当て82cの直後の第1の参照シンボル36aである。この例では、参照シンボル36aは第3のUEによって使用されない。その代わりに、第3のUEは、より前のフレームより先行する参照シンボル(図示せず)を使用する。第4のデータ割り当て82dについて、先行する参照シンボル36aは参照信号の送信に使用される。これはまた、時間的に最も近い参照シンボルである。シンボル4〜9(第4のUE〜第9のUE)に対するデータ割り当てを有するUEからの参照信号は、単一の参照信号36aに多重化される。後続のサブフレームのシンボル11〜シンボル2(第10のUE〜第14のUE)に対するデータ割り当てを有するUEからの参照信号は、さらなる単一の参照信号36bに多重化される。該データ割り当ておよび関連の参照信号は、サブフレームのペア、2つのリソースブロック、または2つの物理リソースブロックペア上で配置されると見なされてよい。
データシンボルの前に参照シンボルが送信される方法について、チャネル推定は常に利用可能となる。よって、チャネル推定が得られる前に追加の待ち時間はない。
これは、参照シンボルがデータシンボルの前または後であるかどうかに関係なく、データシンボルに(時間的に)最も近い参照シンボルを使用するUEの、上の例のどれにおいても使用可能である代替策とは対照的である。いくつかの例では、UEは、ユーザデータに近いチャネル推定が利用可能であるように、参照信号シンボル割り当て全てにおける参照信号を送信できる。また、UEは、ユーザデータの可能な受信を受信および処理するように準備される。
参照信号は、スロットまたはサブフレーム周期でいくつかのシンボル(例えば、SC−FDMシンボル)において送信可能である。参照信号に使用されるシンボルの数が増加する時、より多くのユーザは、より大きい参照信号オーバーヘッドを費やして多重化可能である。
データに対して最も近い参照シンボル割り当ての使用によって、とりわけ、フェージングチャネルにおけるチャネル推定の品質が高くなる。低速のUEについて、フェージングは限定のものでなくてよく、データの前の参照シンボルを送信することは効果的に利用可能である。いくつかの例では、参照信号の帯域幅、および物理アップリンクチャネル(例えば、PUSCH)におけるデータ送信の帯域幅は同じではない。UEは、例えば、PUSCHにおいて、データを送信するように(動的に)構成される前に、参照信号を送信するように構成されてよい。このような場合に、参照信号は、実際のデータ(例えば、PUSCH)送信と比較して異なる(例えばより大きい)帯域幅をカバーすることができる。
MU−MIMOにおいて、いくつかのUEは同じ時間および周波数リソースを共有する。この応用の例は、MU−MIMO、例えば、アップリンクMU−MIMOに適用可能である。この場合、複数のユーザ機器は空間多重化される(空間分割多元接続)。
説明される例のいずれかについて、複数のUEは、時間/周波数リソースの同じシンボル内で送信可能である。これは、(例えば、基地局における)いくつかの受信アンテナ、復調におけるマルチユーザ検出が可能な受信側、および、復調におけるユーザ信号を分けるのに十分豊富である無線チャネルを必要とする。この復調の範囲内で、それぞれのユーザに対する無線チャネルは推定されなければならない。参照信号は、ユーザの時間多重化について先述されるのと同様のやり方で、MU−MIMOによるユーザの空間多重化を使用する時のサブフレームでの特定の時間におけるシンボル(例えば、SC−FDMシンボル)で多重化される。ここで、空間多重化されたユーザは、異なる参照信号に対して異なる巡回シフトまたは周波数コムを使用する場合がある。
ULのMU−MIMOの実施形態において、ユーザデータは、同じSC−FDMAシンボルにおいて参照信号を送信する送信側の一部から送信される。
いくつかの例では、通信ネットワークにおけるユーザ機器の通信は、周波数分割複信(FDD)に基づく。本開示の例は時間分割複信の通信ネットワークで使用されてもよい。
いくつかの例では、参照信号は、アップリンク物理チャネルのコヒーレント復調に対するチャネル推定について基地局によって使用される。復調用参照信号は、例えば、PUSCHまたはPUCCHに対して使用されるチャネルでのみ送信可能である。参照信号は、対応する物理チャネルと少なくとも同じ周波数域に及ぶ。いくつかの態様では、復調用参照信号は、復調用参照信号がデータシンボルを復調するために使用される場合、データシンボルと関連付けられると見なされてよい。よって、本開示の例は、関連の復調用参照信号およびデータシンボルに関する。関連の参照信号およびデータは同じUEから送信される。関連の復調用参照信号およびデータシンボルは、隣接するシンボル周期で送信されてよい、または、復調用参照信号およびデータシンボルは隣接しないシンボル周期におけるものであってよい。関連の復調用参照信号およびデータシンボルはサブフレーム時間周期の同じスロットにおけるものであってよい。いくつかの例では、関連の復調用参照信号およびデータシンボルは、2つのサブフレームの周期にわたって送信される。
例は、同じ基地局と通信しているUEに適用可能である。この場合、参照信号を多重化するUEは、参照信号およびデータシンボルを同じ基地局(例えば、eNB)に送信している。いくつかの例では、アップリンクおよびダウンリンクに使用される基地局は異なっている。この例では、(ダウンリンクにおける)ユーザ機器にシグナリングするために使用される基地局は、アップリンクにおいて信号を受信する基地局と異なっている。この例は、第1の基地局が第2の基地局よりより良いダウンリンクを有する場合実装可能であるが、アップリンクは(第1の基地局と比較して)第2の基地局がより良い。
本開示の例は、(例えば、TTIの長さを短縮することによって)データの移送時間および制御シグナリングの短縮、および/または、制御シグナリングの処理時間(例えば、UEがグラント信号を処理するのにかかる時間)の短縮によって、パケットレイテンシの低減がもたらされる。
図9は、本明細書に説明される実施形態の例のいくつかを行うことができる、基地局またはeNB401のノード構成の例を示す。基地局401は、通信データ、命令、および/またはメッセージを受信および/または送信するように構成可能である無線回路または通信ポート410を備えることができる。無線回路または通信ポート410が、任意の数の送受信、受信、および/もしくは送信ユニットまたは回路として構成可能であることは理解されるべきである。無線回路または通信ポート410が当技術分野で既知である任意の入力または出力通信ポートの形態であってよいことは、さらに理解されるべきである。無線回路または通信ポート410は、RF回路およびベースバンド処理回路(図示せず)を含むことができる。
基地局401は、本開示の任意の例に従って、UEを構成するためのスケジューリングを行うように構成可能である処理ユニットまたは回路420を備えることもできる。処理回路420は、任意の適したタイプの計算ユニット、例えば、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または、任意の他の形態の回路であってよい。基地局401は、任意の適したタイプのコンピュータ可読メモリとすることができ、かつ、揮発性および/または不揮発性タイプのものであってよい、メモリユニットまたは回路430をさらに含むことができる。メモリ430は、受信された、送信された、および/または計測されたデータ、デバイスパラメータ、通信優先度、および/または実行可能プログラム命令を記憶するように構成可能である。いくつかの例では、基地局401は、1つまたは複数のさらなる基地局および/もしくはコアネットワークと通信するためのネットワークインターフェース440をさらに備える。
図10は、説明された例の1つまたは複数を行うことができるUEまたはワイヤレス端末505のノード構成の例を示す。ワイヤレス端末505は、通信ネットワークと通信可能である、ユーザ機器、機械対機械タイプのデバイス、または任意の他のデバイスであってよい。ワイヤレス端末505は、通信データ、命令、および/またはメッセージを受信するおよび/または送信するように構成可能である無線回路または通信ポート510を備えることができる。無線回路または通信ポート510が、任意の数の送受信、受信、および/または送信ユニットもしくは回路として構成されてよいことは、理解されるべきである。無線回路または通信ポート510が当技術分野で既知である任意の入力または出力通信ポートの形態であってよいことは、さらに理解されるべきである。無線回路または通信ポート510は、RF回路およびベースバンド処理回路(図示せず)を含むことができる。
ワイヤレス端末505は、例えば、本開示の任意の例を構成するためにシグナリングを受信するために、ダウンリンクブロードキャスト送信を得るように構成可能である処理ユニットまたは回路520を備えることもできる。処理回路またはユニットは、任意の例に従って、データシンボルおよび多重化された参照信号を送信するように構成可能である。処理回路は、通信回路を介して、別個のシンボルにおいて多重化された参照信号およびユーザデータを含むサブフレームを送信するように構成される。デバイスは、上述されるように、別のやり方で構成されてもよい。
処理回路520は、任意の適したタイプの計算ユニット、例えば、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または、任意の他の形態の回路であってよい。ワイヤレス端末505は、任意の適したタイプのコンピュータ可読メモリとすることができ、かつ、揮発性および/または不揮発性タイプのものであってよい、メモリユニットまたは回路530をさらに含むことができる。メモリ530は、受信された、送信された、および/または計測されたデータ、デバイスパラメータ、通信優先度、および/または実行可能プログラム命令を記憶するように構成可能である。
図11は、参照信号を送信するために、本明細書に説明されるようなワイヤレス端末105;505によって取られ得る動作の例を示すフロー図110である。これらの動作が、順番に行われる必要はなく、いずれかが同時に行われてよいことは、理解されるべきである。さらにまた、動作の全てが行われる必要がないことは理解されるべきである。動作の例は任意の順番でおよび任意の組み合わせで行われてよい。
111において、UEは、参照信号についての多重化情報を決定する。多重化情報はネットワークからのシグナリングで受信されてよい、または、内部に記憶された情報または1つもしくは複数の計測されたパラメータに基づいてUEによって決定されてよい。多重化情報は、使用するためのコード多重(例えば、巡回シフトおよび/またはOCC)、および/または周波数多重化構成の情報であってよい。かかるリソースは、eNodeBまたは他のネットワークエンティティによってスケジューリングされる。いくつかの例では、シグナリングは、MU−MIMOにおける巡回シフトに使用される既知のシグナリングと同様である。いくつかの態様では、UEは、基地局からのデータの送信についてのスケジューリングを受信するように構成される。受信されたスケジューリングは、同じ周波数リソースを使用する他のUEのデータシンボル送信へのデータシンボル送信の別個の時間割り当てに対するものであり、ここで、UEは多重化された参照信号を送信する。
113において、UEは参照信号を送信する。参照信号は、決定された時間/周波数リソースにおいて送信される。送信された参照信号は他のUEからの参照信号と多重化される。これによって、受信する基地局は、それぞれのUEからの参照信号を切り分けかつ独立して処理することが可能になる。
115では、UEはデータシンボルを送信する。データシンボルの送信は、データシンボルの復調に使用される参照信号の前および/または後に行われる。データシンボルは、同じ周波数および同じ受信アンテナポートを使用する他のUEに対してスケジューリングされた時間リソースとは別個であるスケジューリング済み時間リソースで送信される。
図12は、参照信号およびデータシンボルのアップリンク送信をスケジューリングするために、本明細書に説明されるような基地局103、401によって取られ得る動作の例を示すフロー図120である。これらの動作が、順番に行われる必要はなく、いずれかが同時に行われてよいことは、理解されるべきである。さらにまた、動作の全てが行われる必要がないことは理解されるべきである。動作の例は任意の順番でおよび任意の組み合わせで行われてよい。
121において、基地局は、第1のUEから第1の参照信号を受信する。同時に、123では、基地局は、多重化された第2の参照信号を第2のUEから受信する。基地局は、例えば、コード多重分離および/または周波数多重分離によって、第1の参照信号および第2の参照信号を多重分離する。
125において、基地局は第1のデータシンボルを受信する。第1のデータシンボルは第1のUEに関連付けられたサブフレームの時間割り当てで受信される。
127において、基地局は第2のデータシンボルを受信する。第2のデータシンボルは、第2のUEに関連付けられたサブフレームの別個の時間割り当てで受信される。第2のデータシンボルは、第1のデータシンボルの受信が終了した後のみ受信される。
129では、基地局は受信された参照信号およびデータシンボルを処理する。例えば、基地局は、関連の受信済み参照信号に基づいて第1のデータシンボルおよび第2のデータシンボルを復調する。該復調には参照信号から導出されたチャネル推定を使用できる。
さらなる態様では、基地局は、第1のUEおよび第2のUEの多重化された参照信号をもたらすために、多重化情報を第1のUEおよび第2のUEに送信する。送信された情報は、基地局によって分けられる多重化された参照信号をもたらす。
さらなる態様では、基地局は、基地局によってサーブされる複数のUEに対するスケジューリングを決定する。基地局は、任意の例に従ったスケジューリングを決定するが、例えば、複数のUEが復調用参照信号を送信するための共通の時間割り当て、および、それぞれのUEが、関連のデータを別個に送信するための、それぞれのサブフレーム(または複数のサブフレーム)における別個の時間割り当てを決定する。基地局は、第1のUEデータおよび第2のUEデータ、ならびに/または参照信号割り当てをスケジューリングするために、対応するスケジューリング情報を第1のUEおよび第2のUEに送信するように構成される。
本開示は、当然ながら、本開示の本質的特性から逸脱することなく、本明細書に具体的に示されるもの以外の他のやり方で実行されてよい。本実施形態は、あらゆる点で例示的なものであり、制限的なものではないと見なされるべきである。
本明細書における実施形態が、一般的に、ワイヤレス通信ネットワークにおいて通信デバイスによって実施される方法を含むことを、当業者は理解するであろう。方法は、LTEネットワークにおけるPUSCH上でデータ(例えば、ユーザデータ)と共に参照信号(例えば、DM−RS)を送信するためのものである。方法は、例えば、同じシンボルにおいて(すなわち、同じ時間および周波数物理リソースにおいて)送信する他のUEからの参照信号に直交する、多重化されるのに適している参照信号を生成しかつ送信することを含むことができる。
本明細書における1つまたは複数の実施形態はまた、対応する通信デバイス、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラム製品を含む。
通信デバイスは、例えば、ワイヤレス通信を送りかつ受信するように構成される通信回路、および、通信回路に通信可能に連結される処理回路を含むことができる。処理回路は、データシンボルの割り当てと参照信号の構成とを決定するように、および/またはデータシンボルおよび参照信号を送信するように構成可能である。デバイスは上述されるように構成可能である。コンピュータプログラムは、デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行される時、デバイスに、本明細書における方法のいずれかを実行させる命令を含む。
キャリアは上記のコンピュータプログラムを含有し、該キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
本開示の例によってレイテンシが低減されることによる、多数の実装形態は、利益を与えることができる。例えば、態様は、感知される体感品質を高めることができ、その例には、ゲーム、例えば、VoLTE/OTT VoIPといったリアルタイムアプリケーション、および、マルチパーティビデオ会議がある。遅延クリティカルであるさらなるアプリケーションは、本開示の態様、例えば、車両のリモート制御/運転、例えばスマートガラスにおける拡張現実アプリケーション、または、低いレイテンシを必要とする特定機械通信を利用することもできる。
データ移送の低減したレイテンシが、より高いレイヤ制御シグナリングのより速い移送によって、呼セットアップ/ベアラセットアップのようなより速い無線制御プレーン手順を間接的に与えることができることも、留意されるべきである。
サブフレームへのいずれの言及も、例えば1msといった、サブフレームの時間周期に言及することができる。サブフレームへの言及は、例えば、リソースブロックまたはリソースブロックペアの周波数リソースといった、サブフレームの周波数リソースの一部のみに言及する場合がある。かかる周波数リソースは、セルによってサーブされるUEのセット、いくつかの例では、セルによってサーブされるUEの一部によって共有される。さらに、種々の周波数リソースを使用して動作するUEは、本明細書における開示に従って動作するように定められるUEのセットの一部分ではない。
本開示の態様は、ダウンリンクおよび/またはデバイス間送信に、さらにまた、アップリンクに対して適用可能である。例えば、UEから基地局までのアップリンクへのいずれの言及も、反転させて、1つまたは複数の基地局からUEまでのダウンリンクに言及することができる。例えば、アップリンクではなくダウンリンクに対する低いPAPR、および/またはデバイス間送信を提供する態様は、説明された単一キャリアを利用することができる。
本開示の態様は、SC−FDMAに適用可能であるとして説明されている。代替的には、任意の例は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)で使用するのに適用可能である。