JP2020067599A - レジストパターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
当該レジストパターン形成方法は、基板の一方の面側にケイ素含有膜形成用組成物を塗工する工程(以下、「塗工工程(I)」ともいう)と、上記塗工工程(I)により形成されたケイ素含有膜の上記基板とは反対側の面にレジスト膜形成用組成物を塗工する工程(以下、「塗工工程(II)」ともいう)と、上記塗工工程(II)により形成されたレジスト膜を極端紫外線又は電子線により露光する工程(以下、「露光工程」ともいう)と、上記露光されたレジスト膜を現像する工程(以下、「現像工程」ともいう)とを備える。当該レジストパターン形成方法においては、上記ケイ素含有膜形成用組成物として、後述する式(1)で表される構造単位(以下、「構造単位(a1)」ともいう)を有するケイ素含有化合物(以下、「[A]化合物」ともいう)と、溶媒(以下、「[B]溶媒」ともいう)とを含有する組成物(以下、「組成物(I)」ともいう)を用い、上記レジスト膜形成用組成物として、後述する式(2)で表される構造単位(以下、「構造単位(p1)」ともいう)を有する重合体(以下、「[P]重合体」ともいう)と、溶媒(以下、「[Q]溶媒」ともいう)とを含有する組成物(以下、「組成物(II)」ともいう)を用いる。
本工程では、基板の一方の面側に有機下層膜を形成する。当該レジストパターン形成方法では、必要に応じて、有機下層膜形成工程を行うことができる。
本工程では、基板の一方の面側にケイ素含有膜形成用組成物(組成物(I))を塗工する。本工程により、基板上に直接又は有機下層膜等の他の層を介してケイ素含有膜が形成される。以下、組成物(I)について説明する。
組成物(I)は、[A]化合物と[B]溶媒とを含有する。組成物(I)は、酸発生剤(以下、「[C]酸発生剤」ともいう)を含有していてもよく、本発明の効果を損なわない範囲において、その他の成分を含有していてもよい。以下、各成分について説明する。
[A]化合物は、構造単位(a1)を有するケイ素含有化合物である。[A]化合物は、構造単位(a1)以外に、後述する式(A)で表される構造単位(以下、「構造単位(a2)」ともいう)、後述する式(B)で表される構造単位(以下、「構造単位(a3)」ともいう)、構造単位(a1)〜(a3)以外のその他の構造単位等を有していてもよい。以下、各構造単位について説明する。
構造単位(a1)は、下記式(1)で表される構造単位である。
構造単位(a2)は、下記式(A)で表される構造単位である。[A]化合物が構造単位(a2)を有することで、ケイ素含有膜の酸素系ガスによるエッチング耐性をより高めることができる。
構造単位(a3)は、下記式(B)で表される構造単位である。
その他の構造単位としては、例えばヘキサメトキシジシラン、ビス(トリメトキシシリル)メタン、ポリジメトキシメチルカルボシラン等の複数のケイ素原子を含むシランモノマーに由来する構造単位などが挙げられる。[A]化合物がその他の構造単位を有する場合、その他の構造単位の含有割合の上限としては、[A]化合物を構成する全構造単位に対して、10モル%が好ましく、5モル%がより好ましく、1モル%がさらに好ましい。
[B]溶媒は、[A]化合物及び必要に応じて含有するその他の成分を溶解又は分散することができれば特に限定されない。[B]溶媒としては、例えばアルコール系溶媒、ケトン系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、含窒素系溶媒、水等が挙げられる。[B]溶媒は、1種又は2種以上を用いることができる。
[C]酸発生剤は、放射線の照射及び/又は加熱により酸を発生する化合物である。[C]酸発生剤は、1種又は2種以上を用いることができる。
その他の成分としては、例えば界面活性剤等が挙げられる。組成物(I)がその他の成分を含有する場合、その含有量の上限としては、[A]化合物100質量部に対して、1質量部が好ましく、0.5質量部がより好ましく、0.1質量部がさらに好ましい。
組成物(I)は、例えば[A]化合物、[B]溶媒及び必要に応じて[C]酸発生剤及びその他の成分を所定の割合で混合し、好ましくは、得られた混合溶液を孔径0.2μm以下のフィルターでろ過することにより調製することができる。
本工程では、上記塗工工程(I)により形成されたケイ素含有膜の上記基板とは反対側の面にレジスト膜形成用組成物(組成物(II))を塗工する。以下、組成物(II)について説明する。
組成物(II)は、[P]重合体と、[Q]溶媒とを含有する。組成物(II)は、通常、感放射線性酸発生体(以下、「[R]酸発生体」ともいう)を含有し、本発明の効果を損なわない範囲において、その他の成分を含有していてもよい。以下、各成分について説明する。
[P]重合体は、構造単位(p1)を有する重合体である。[P]重合体は、構造単位(p1)以外に、酸解離性基を含む構造単位(以下、「構造単位(p2)」ともいう)、ラクトン構造、環状カーボネート構造及びスルトン構造からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む構造単位(以下、「構造単位(p3)」ともいう)、構造単位(p1)〜(p3)以外のその他の構造単位を有していてもよい。以下、各構造単位について説明する。
構造単位(p1)は、下記式(p1)で表される構造単位である。
構造単位(p2)は、酸解離性基を含む構造単位である。「酸解離性基」とは、カルボキシ基、スルホ基、フェノール性水酸基等の水素原子を置換する基であって、酸の作用により解離する基をいう。[P]重合体は、通常、構造単位(p2)を有する。
シクロプロパン構造、シクロブタン構造、シクロペンタン構造、シクロヘキサン構造、ノルボルナン構造、アダマンタン構造等の飽和脂環構造、
シクロプロペン構造、シクロブテン構造、シクロペンテン構造、シクロヘキセン構造、ノルボルネン構造等の不飽和脂環構造などが挙げられる。
これらの中で、シクロペンタン構造、シクロヘキサン構造、シクロヘキセン構造又はアダマンタン構造が好ましい。
RY及びRZとしては、アルキル基又は脂環式飽和炭化水素基が好ましい。
構造単位(p3)は、ラクトン構造、環状カーボネート構造及びスルトン構造からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む構造単位である。
その他の構造単位としては、例えばアルコール性水酸基を含む構造単位、シアノ基、ニトロ基、スルホンアミド基等を含む構造単位、非解離性の炭化水素基を含む構造単位などが挙げられる。[P]重合体がその他の構造単位を有する場合、その他の構造単位の含有割合の上限としては、[P]重合体を構成する全構造単位に対して、30モル%が好ましく、10モル%がより好ましく、2モル%がさらに好ましい。
[Q]溶媒は、[P]重合体及び必要に応じて含有するその他の成分を溶解又は分散することができれば特に限定されない。[Q]溶媒としては、上記組成物(I)の[B]溶媒として例示した溶媒と同様の溶媒等が挙げられる。[Q]溶媒は、1種又は2種以上を用いることができる。
組成物(II)は、通常、[R]酸発生体を含有する。[R]酸発生体は、感放射線酸発生体であり、放射線の照射により酸を発生する物質である。放射線としては、例えば可視光線、紫外線、遠紫外線、EUV、X線、γ線等の電磁波;電子線、α線等の荷電粒子線などが挙げられる。[R]酸発生体から発生した酸により[P]重合体が有する酸解離性基等が解離してカルボキシ基、フェノール性水酸基等の酸基が生じ、[P]重合体の現像液への溶解性が変化するため、組成物(II)からレジストパターンを形成することができる。組成物(II)における[R]酸発生体の含有形態としては、低分子化合物の形態(以下、「[R]酸発生剤」ともいう)でも、[P]重合体等の重合体の一部として組み込まれた形態でも、これらの両方の形態でもよい。[R]酸発生体は、1種又は2種以上を用いることができる。
その他の成分としては、例えば酸拡散制御剤、界面活性剤等が挙げられる。
酸拡散制御剤は、露光により[R]酸発生体等から生じる酸のレジスト膜中における拡散現象を制御し、非露光領域における好ましくない化学反応を抑制する効果を奏する。
組成物(II)は、例えば[P]重合体、[Q]溶媒、必要に応じて[R]酸発生体及びその他の成分を所定の割合で混合し、好ましくは、得られた混合物を孔径200nm以下のフィルターでろ過することにより調製することができる。
本工程では、上記塗工工程(II)により形成されたレジスト膜を極端紫外線又は電子線により露光する。この露光は、例えばマスクにより選択的に放射線を照射して行う。
本工程では、上記露光されたレジスト膜を現像する。上記現像は、アルカリ現像でも有機溶媒現像でもよい。
[A]化合物の溶液0.5gを250℃で30分間焼成した後の残渣の質量を測定し、この残渣の質量を[A]化合物の溶液の質量で除することにより、[A]化合物の溶液中の濃度(質量%)を算出した。
GPCカラム(東ソー(株)の「G2000HXL」2本、「G3000HXL」1本、「G4000HXL」1本)を使用し、流量:1.0mL/分、溶出溶媒:テトラヒドロフラン、カラム温度:40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(検出器:示差屈折計)により測定した。
[A]化合物の合成に用いた単量体を以下に示す。なお、以下の合成例においては特に断りのない限り、質量部は使用した単量体の合計質量を100質量部とした場合の値を意味する。
反応容器において、上記化合物(M−1)、化合物(M−2)及び化合物(M−8)をモル比率が90/5/5(モル%)となるようプロピレングリコールモノエチルエーテル62質量部に溶解し、単量体溶液を調製した。上記反応容器内を60℃とし、撹拌しながら、9.1質量%シュウ酸水溶液40質量部を20分間かけて滴下した。滴下開始を反応の開始時間とし、反応を4時間実施した。反応終了後、反応容器内を30℃以下に冷却した。冷却した反応溶液にプロピレングリコールモノエチルエーテルを52質量部加えた後、エバポレーターを用いて、水、反応により生成したアルコール類及び余剰のプロピレングリコールモノエチルエーテルを除去して、化合物(A−1)のプロピレングリコールモノエチルエーテル溶液を得た。化合物(A−1)のMwは2,000であった。化合物(A−1)の上記プロピレングリコールモノエチルエーテル溶液中の濃度は、12.0質量%であった。
下記表1に示す種類及び使用量の各単量体を使用した以外は、合成例1と同様にして、化合物(A−2)〜(A−11)のプロピレングリコールモノエチルエーテル溶液を得た。得られた[A]化合物のMw及び[A]化合物の上記プロピレングリコールモノエチルエーテル溶液中の濃度(質量%)を表1に合わせて示す。表1における「−」は、該当する単量体を使用しなかったことを示す。
組成物(I)の調製に用いた[A]化合物以外の成分を以下に示す。
B−1:酢酸プロピレングリコールモノエチルエーテル
B−2:プロピレングリコールモノエチルエーテル
B−3:水
C−1:トリフェニルスルホニウム10−カンファースルホネート(下記式(C−1)で表される化合物)
C−2:トリフェニルスルホニウム2−(アダマンタン−1−イルカルボニルオキシ)−1,1−ジフルオロエタン−1−スルホネート(下記式(C−2)で表される化合物)
C−3:トリフェニルスルホニウムノナフルオロ−n−ブタン−1−スルホネート(下記式(C−3)で表される化合物)
[A]化合物としての(A−1)0.59質量部と、[B]溶媒としての(B−1)10質量部、(B−2)86質量部([A]化合物の溶液に含まれる溶媒(B−2)も含む)及び(B−3)4質量部と、[C]化合物としての(C−2)0.10質量部を混合し、得られた溶液を孔径0.2μmのフィルターでろ過して、組成物(J−1)を調製した。
下記表2に示す種類及び含有量の各成分を用いた以外は、調製例1−1と同様にして、組成物(J−2)〜(J−15)を調製した。表2における「−」は、該当する成分を用いなかったことを示す。
組成物(II)の調製に用いた[P]重合体、[Q]溶媒、[R]酸発生剤及び[S]酸拡散制御剤について以下に示す。
各重合体が有する構造単位を下記式で示す(各構造単位に付した数値は、重合体を構成する全構造単位の含有割合に対する各構造単位の含有割合(モル比)を示す)
P−1:Mw:9,200、Mw/Mn:1.898
P−2:Mw:8,200、Mw/Mn:1.82
P−3:Mw:8,200、Mw/Mn:1.82
Q−1:酢酸プロピレングリコールモノメチルエーテル
Q−2:シクロヘキサノン
Q−3:プロピレングリコールモノメチルエーテル
R−1:ビフェニル−2,2’−イルフェニルスルホニウム3−(アダマンタン−1−イルカルボニルオキシ)ノルボルナン−2,6−ラクトン−5−イルカルボニルオキシ−1,1−ジフルオロエタン−1−スルホネート
R−2:トリフェニルスルホニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート
R−3:ジ(4−t−ブチルフェニル)スルホニウム−ベンゼン−4−イルオキシ−3,3,3−トリフルオロ−1,1−ジフルオロプロパン−1−スルホネート
R−4:4−イソプロピルフェニル4−メチルフェニルヨードニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート
S−1:ビフェニル−2,2’−イルフェニルスルホニウム2,3,6−トリヨードベンゾエート
S−2:N−(n−へプタデシルカルボニルオキシエチル)モルホリン
S−3:トリフェニルスルホニウム3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル−2−ヒドロキシプロピオネート
[P]重合体としての(P−1)100質量部と、[Q]溶媒としての(Q−1)400質量部、(Q−2)2,000質量部及び(Q−3)100質量部と、[R]酸発生剤としての(R−1)25.0質量部と、[S]酸拡散制御剤としての(S−1)3.00質量部とを混合し、得られた混合物を孔径0.2μmのフィルターでろ過することにより、組成物(K−1)を調製した。
下記表3に示す種類及び含有量の各成分を用いた以外は、調製例2−1と同様にして、組成物(K−2)及び(K−3)を調製した。
(ケイ素含有膜及びレジスト膜の形成)
8インチシリコンウェハ(基板)上に、有機下層膜形成材料(JSR(株)の「HM8006」)をスピンコーター(東京エレクトロン(株)の「CLEAN TRACK ACT8」)による回転塗工法により塗工した後、250℃で60秒間加熱を行うことにより、平均厚み100nmの有機下層膜を形成した。この有機下層膜上に、下記表4に示す組成物(I)を上記スピンコーターによる回転塗工法により塗工した後、得られた塗工膜を90℃で60秒間加熱し、23℃で30秒間冷却することにより、平均厚み30nmのケイ素含有膜を形成した。このケイ素含有膜上に、下記表4に示す組成物(II)を上記スピンコーターによる回転塗工法により塗工した後、得られた塗工膜を90℃で60秒間加熱し、23℃で30秒間冷却することにより、平均厚み50nmのレジスト膜を形成し、レジスト膜が形成された基板を作製した。
[塗工性]
上記ケイ素含有膜及びレジスト膜の形成において、組成物(I)により形成したケイ素含有膜上への組成物(II)の塗工性を評価した。塗工性は、上記形成されたレジスト膜を光学顕微鏡で観察し、塗工ムラが見られない場合は「A」(良好)と、塗工ムラが見られる場合は「B」(不良)と評価した。評価結果を表4に合わせて示す。
電子線描画装置((株)日立製作所の「HL800D」、出力:50KeV、電流密度:5.0アンペア/cm2)を用いて上記レジスト膜に電子線を照射した。電子線の照射後、基板を110℃で60秒間加熱を行い、次いで23℃で60秒間冷却した後、2.38質量%のTMAH水溶液(20〜25℃)を用い、パドル法により現像した後、水で洗浄し、乾燥することにより、レジストパターンが形成された評価用基板を得た。上記評価用基板のレジストパターンの測長及び観察には走査型電子顕微鏡((株)日立ハイテクノロジーズの「S−9380」)を用いた。
上記形成したレジストパターンの解像性及びパターン倒壊抑制性を下記方法により評価した。評価結果を下記表4に合わせて示す。
上記レジストパターン評価の際、直径が80nmのホールパターンが形成される露光量を最適露光量とした。解像性は、上記最適露光量で形成されたホールパターンにおいて、レジスト膜の残渣が確認されなかった場合は「A」(良好)と、レジスト膜の残渣が確認された場合は「B」(不良)と評価した。
上記レジストパターン形成の際、線幅100nmの1対1ラインアンドスペースに形成される露光量を最適露光量とした。レジストパターン倒壊抑制性は、上記最適露光量で形成されたレジストパターンの倒壊が確認されなかった場合は「A」(良好)と、レジストパターンの倒壊が確認された場合は「B」(不良)と評価した。
12インチシリコンウェハ(基板)上に、有機下層膜形成材料(JSR(株)の「HM8006」)をスピンコーター(東京エレクトロン(株)の「CLEAN TRACK ACT8」)による回転塗工法により塗工した後、250℃で60秒間加熱を行うことにより平均厚み100nmの有機下層膜を形成した。この有機下層膜上に、上記調製した組成物(I)を上記スピンコーターによる回転塗工法により塗工した後、得られた塗工膜を90℃で60秒間加熱し、23℃で30秒間冷却することにより、平均厚み30nmのケイ素含有膜を形成した。このケイ素含有膜上に、上記調製した組成物(II)を上記スピンコーターによる回転塗工法により塗工した後、得られた塗工膜を90℃で60秒間加熱し、23℃で30秒間冷却することにより、平均厚み50nmのレジスト膜を形成した。EUVスキャナー(ASML社の「TWINSCAN NXE:3300B」(NA0.3、シグマ0.9、クアドルポール照明、ウェハ上寸法が直径40nmのホールパターンのマスク)を用いて上記レジスト膜に極端紫外線露光を行った。露光後、基板を110℃で60秒間加熱を行い、次いで23℃で60秒間冷却した。その後、2.38質量%のTMAH水溶液(20〜25℃)を用い、パドル法により現像した後、水で洗浄し、乾燥することにより、レジストパターンが形成された評価用基板を得た。
上記形成したレジストパターンの解像性を下記方法により評価した。評価結果を下記表4に合わせて示す。
上記評価用基板のレジストパターンの測長及び観察には走査型電子顕微鏡((株)日立ハイテクノロジーズの「CG−4000」)を用いた。上記評価用基板において、直径40nmのホールパターンが形成される露光量を最適露光量とした。解像性は、上記最適露光量で形成されたホールパターンにおいて、レジスト膜の残渣が確認されなかった場合は「A」(良好)と、レジスト膜の残渣が確認された場合は「B」(不良)と評価した。
12インチシリコンウェハ(基板)上に、有機下層膜形成材料(JSR(株)の「HM8006」)をスピンコーター(東京エレクトロン(株)の「CLEAN TRACK ACT8」)による回転塗工法により塗工した後、250℃で60秒間加熱を行うことにより平均厚み100nmの有機下層膜を形成した。この有機下層膜上に、上記調製した組成物(I)を上記スピンコーターによる回転塗工法により塗工した後、得られた塗工膜を90℃で60秒間加熱し、23℃で30秒間冷却することにより、平均厚み30nmのケイ素含有膜を形成した。このケイ素含有膜上に、上記調製した組成物(II)を上記スピンコーターによる回転塗工法により塗工した後、得られた塗工膜を90℃で60秒間加熱し、23℃で30秒間冷却することにより、平均厚み50nmのレジスト膜を形成した。EUVスキャナー(ASML社の「TWINSCAN NXE:3300B」(NA0.3、シグマ0.9、クアドルポール照明、ウェハ上寸法が線幅25nmの1対1ラインアンドスペースのマスク)を用いてレジスト膜に極端紫外線露光を行った。露光後、基板を110℃で60秒間加熱を行い、次いで23℃で60秒間冷却した。その後、酢酸ブチル(20℃〜25℃)を用い、パドル法により現像した後、乾燥することにより、レジストパターンが形成された評価用基板を得た。
上記形成したレジストパターンのパターン倒壊抑制性を下記方法により評価した。評価結果を下記表4に合わせて示す。
上記評価用基板のレジストパターンの測長及び観察には走査型電子顕微鏡((株)日立ハイテクノロジーズの「CG−4000」)を用いた。上記評価用基板において、線幅25nmの1対1ラインアンドスペースが形成される露光量を最適露光量とした。レジストパターン倒壊抑制性は、上記最適露光量において形成されたレジストパターンの倒壊が確認されなかった場合は「A」(良好)と、レジストパターンの倒壊が確認された場合は「B」(不良)と評価した。
Claims (5)
- 基板の一方の面側にケイ素含有膜形成用組成物を塗工する工程
上記ケイ素含有膜形成用組成物塗工工程により形成されたケイ素含有膜の上記基板とは反対側の面にレジスト膜形成用組成物を塗工する工程と、
上記レジスト膜形成用組成物塗工工程により形成されたレジスト膜を極端紫外線又は電子線により露光する工程と、
上記露光されたレジスト膜を現像する工程と
を備え、
上記ケイ素含有膜形成用組成物が、下記式(1)で表される構造単位を有するケイ素含有化合物と、溶媒とを含有し、
上記レジスト膜形成用組成物が、下記式(2)で表される構造単位を有する重合体と、溶媒とを含有するレジストパターン形成方法。
- 上記ケイ素含有化合物における上記式(1)で表される構造単位の含有割合が1モル%以上である請求項1に記載のレジストパターン形成方法。
- 上記ケイ素含有化合物における上記式(1)で表される構造単位の含有割合が5モル%以上である請求項2に記載のレジストパターン形成方法。
- 上記重合体における上記式(2)で表される構造単位の含有割合が1モル%以上である請求項1、請求項2又は請求項3に記載のレジストパターン形成方法。
- 上記重合体における上記式(2)で表される構造単位の含有割合が50モル%以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレジストパターン形成方法。
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