JP2020062705A - 工作機械、プログラム及び補正量算出方法 - Google Patents
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Abstract
Description
基台に対して所定の軸方向に移動し、主軸に把持されたワークと該ワークを加工するための工具との前記軸方向における相対位置を調整するスライド部と、
前記スライド部と共に前記軸方向に移動する移動部と、前記軸方向には移動しない不動部とが接触したこと又は所定の距離だけ接近したことを検出する検出手段と、
前記検出手段が検出したことに基づいて検出時における前記スライド部の前記軸方向の位置である軸方向位置を取得し、所定箇所に設けられた温度センサが検出した検出温度を取得し、取得した軸方向位置と検出温度との少なくともいずれかに基づいて前記軸方向の熱変位を補正するための補正量を算出する算出手段と、
目標位置に前記補正量を加味した位置に前記スライド部を移動させる駆動制御手段と、を備え、
前記算出手段は、
各々異なる検出時に取得した複数の軸方向位置に基づいて前記熱変位の量を示す第1の値を算出し、検出温度に基づいて前記熱変位の量の推定値を示す第2の値を算出し、
ワークの加工開始から所定期間内では前記第1の値を用いて前記補正量を算出し、前記所定期間経過後では前記第2の値を用いて前記補正量を算出する。
前記工具部は、前記スライド部とともに前記軸方向に移動可能であり、
前記軸方向はワークの径方向であり、
前記移動部及び前記不動部は、前記軸方向において前記中空部よりも外側に位置する、ようにしてもよい。
前記検出手段は、前記移動部が前記接触センサに接触したことを検出する、ようにしてもよい。
前記複数の温度センサは、前記スライド部を前記軸方向に移動させるためのボールねじの周囲温度を検出する温度センサと、前記ボールねじ以外の構成の周囲温度を検出する温度センサとを含む、ようにしてもよい。
基台に対して所定の軸方向に移動し、主軸に把持されたワークと該ワークを加工するための工具との前記軸方向における相対位置を調整するスライド部と、
前記スライド部と共に前記軸方向に移動する移動部と、前記軸方向には移動しない不動部とが接触したこと又は所定の距離だけ接近したことを検出する検出手段と、を備える工作機械における前記軸方向の熱変位に応じた補正量を算出するためのプログラムであって、
コンピュータに、
前記検出手段が検出したことに基づいて検出時における前記スライド部の前記軸方向の位置である軸方向位置を取得する処理と、
前記工作機械の所定箇所に設けられた温度センサが検出した検出温度を取得する処理と、
取得した軸方向位置と検出温度との少なくともいずれかに基づいて前記熱変位を補正するための補正量を算出する算出処理と、を実行させ、
前記算出処理では、
各々異なる検出時に取得した複数の軸方向位置に基づいて前記熱変位の量を示す第1の値を算出し、検出温度に基づいて前記熱変位の量の推定値を示す第2の値を算出し、
ワークの加工開始から所定期間内では前記第1の値を用いて前記補正量を算出し、前記所定期間経過後では前記第2の値を用いて前記補正量を算出する。
基台に対して所定の軸方向に移動し、主軸に把持されたワークと該ワークを加工するための工具との前記軸方向における相対位置を調整するスライド部と、
前記スライド部と共に前記軸方向に移動する移動部と、前記軸方向には移動しない不動部とが接触したこと又は所定の距離だけ接近したことを検出する検出手段と、を備える工作機械における前記軸方向の熱変位に応じた補正量を算出する補正量算出方法であって、
前記検出手段が検出したことに基づいて検出時における前記スライド部の前記軸方向の位置である軸方向位置を取得するステップと、
前記工作機械の所定箇所に設けられた温度センサが検出した検出温度を取得するステップと、
取得した軸方向位置と検出温度との少なくともいずれかに基づいて前記熱変位を補正するための補正量を算出する算出ステップと、を備え、
前記算出ステップでは、
各々異なる検出時に取得した複数の軸方向位置に基づいて前記熱変位の量を示す第1の値を算出し、検出温度に基づいて前記熱変位の量の推定値を示す第2の値を算出し、
ワークの加工開始から所定期間内では前記第1の値を用いて前記補正量を算出し、前記所定期間経過後では前記第2の値を用いて前記補正量を算出する。
第1加工機構M1は、ワークWの前面(+Z軸方向に向く面)及び側面を加工する機構であり、ワーク保持部20と、第1Z軸スライド機構30と、工具移動機構40と、を備える。
第1Z軸スライド機構30は、第1Z軸モータ33でボールねじ32を回転させることで、ナット35と共に第1Z軸スライド部34を移動させ、ワーク保持部20をZ軸方向に移動させる。したがって、第1加工機構M1では、ワークWをチャック21aで保持して前記ワーク回転用モータによって回転させながら、ワークWをZ軸方向に移動させることができる。
工具保持部52は、Y軸スライド部51の主面上に設けられている。工具保持部52は、図2(a)に示すように、中空部51Hの左右の端に沿うようにして配設される。工具保持部52は、複数のバイト、ドリル等から構成される工具Tfを保持する。工具Tfは、例えば、図2(a)に示すように、X軸方向且つ中空部51Hの中央部に向く9本のバイトと、−Z軸方向に向く4本のドリル(図2で点線で示した)と、から構成されている。工具Tfを構成するバイトは、ワークWを切断する切断用バイトを含む。また、工具Tfを構成するドリルによって、ワークWの正面を加工することができる。
Y軸スライド部51の工具保持部52が設けられた面の裏面には、Y軸方向に沿って延びるレール部Ry1が設けられている。レール部Ry1は、第1X軸スライド部45に設けられたガイド溝部Gy1内を摺動可能である。
第1加工機構M1は、Y軸モータ48でボールねじ47を回転させ、これにより、ボールねじ47と嵌合するナット53を移動させることで、Y軸移動部50をY軸方向に移動させる。
第2加工機構M2は、ワークWの背面(−Z軸方向に向く面)及び側面を加工する機構であり、ワーク保持部70と、第2Z軸スライド機構80と、第2X軸スライド機構90と、工具台100と、を備える。
第2Z軸スライド部84は、ボールねじ82と嵌合するナット85及びZ軸方向に延びるガイド溝部Gz2(図2(b)参照)を有する。ナット85は、ボールねじ82が回転するとZ軸方向に移動する。ガイド溝部Gz2は、レール部Rz2と係合する。
第2Z軸スライド機構80は、第2Z軸モータ83でボールねじ82を回転させることで、ナット85と共に第2Z軸スライド部84を移動させる。これにより、ワーク保持部70は、Z軸方向に延びたレール部Rz2上を移動することができる。
第2X軸スライド部91上には、主軸台72が設置されている。第2X軸スライド部91は、そのY軸方向下方に、ボールねじ93と嵌合するナット95(図3参照)及びX軸方向に延びるガイド溝部Gx2(図1、図3参照)を有する。ナット95は、ボールねじ93が回転するとX軸方向に移動する。ガイド溝部Gx2は、図1に示すようにレール部Rx2と係合する。
第2X軸スライド機構90は、第2X軸モータ94でボールねじ93を回転させることで、ナット95と共に第2X軸スライド部91を移動させる。これにより、ワーク保持部70は、X軸方向に延びたレール部Rx2上を移動することができる。なお、第2X軸スライド機構90は、第2Z軸スライド機構80上に配置されているため、第2Z軸スライド機構80によって第2Z軸スライド部84がZ軸方向に移動することで第2X軸スライド部91もZ軸方向に移動する。
工具台100は、図2(a)に示すように、ベッド2に設けられた支持部材101に支持され、ベッド2に対して不動となっている。工具台100が保持する工具Tr(図3参照)は、その先端(例えば、軸中心)が、第2加工機構M2のワーク保持部70が保持するワークWの軸中心に位置する高さとなるように配置されている。
検出機構200は、検出部Sp1〜Sp3と、ドグD1〜D3とを備える。検出部Sp1,Sp2とドグD1,D2とは、第1加工機構M1に設けられる。検出部Sp3とドグD3とは、第2加工機構M2に設けられる。検出部Sp1〜Sp3の各々は、例えばタッチスイッチから構成される。
温度センサStは、例えばサーミスタから構成され、複数設けられている。複数の温度センサStは、それぞれの設置箇所における検出温度を示す信号を制御部300に出力する。温度センサStは、図4に示すように設置箇所に直接挿入されるか、設置箇所に固定された金属製(例えばステンレス製)のブロックに挿入される態様(埋設態様)で設けられている。なお、例外として、後述する温度センサSt8は、埋設態様で設けられてはいない。
温度センサSt1は、X軸方向に延びるボールねじ12の周囲温度を検出するものであり、例えば、固定台41における軸受部11の近傍位置に設けられている。
温度センサSt2は、Y軸方向に延びるボールねじ47の周囲温度を検出するものであり、例えば、第1X軸スライド部45における軸受部46の近傍位置に設けられている。
温度センサSt3は、固定台41の周囲温度を検出するものであり、例えば、固定台41における空洞部41Hの上方部分に設けられている。
温度センサSt4は、X軸方向に延びるボールねじ93の周囲温度を検出するものであり、例えば、第2Z軸スライド部84における軸受部92の近傍位置に設けられている。
温度センサSt5は、Z軸方向に延びるボールねじ82の周囲温度を検出するものであり、例えば、固定台60における軸受部61の近傍位置に設けられている。
温度センサSt6は、工具台100の工具Tr(図3参照)の周囲温度を検出するものであり、例えば、支持部材101における工具台100の近傍位置に設けられている。
温度センサSt8は、室温(つまり、工作機械1自体の周囲温度)を検出するものであり、埋設されない態様で工作機械1における所定箇所に設けられている。
制御部300は、工作機械1の各部の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)、CPUによる処理の手順を定義したプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、ユーザによる適当な数値入力等を受けて実行されるプログラム及び必要な情報を一時的に記憶しておくRAM(Random Access Memory)、計時を行うタイマなどを備える。制御部300のROM内には、後述する「基準位置取得処理」及び「熱変位補正処理」を実行するためのプログラムPG(図1参照)が予め記憶されており、CPUは、これらプログラムを読み出し、実行する。なお、制御部300は、CPUと他の専用回路とが協働して工作機械1の各部の動作を制御するものであってもよい。
(1)一次加工
制御部300は、工具保持部52の複数の工具Tfのうち所定の工具Tfを割り出し、ワークWを加工する。具体的には、Y軸モータ48を駆動し、所望の工具TfがワークWと同じ高さに位置するようにY軸移動部50を移動させる。次に、制御部300は、ワーク回転用モータと第1Z軸モータ33を駆動し、ワークWを回転させながらZ軸方向に移動させ、また、これと同時又は時間差で第1X軸モータ13を駆動し、第1X軸スライド機構10によりX軸移動部44をワークWに向けて移動させる。
このようにして、バイト、ドリル等の工具TfをワークWの前面又は側面に当接させ、第1加工機構M1は、ワークWを一次加工する。
一次加工を終えると、制御部300は、第2Z軸モータ83及び第2X軸モータ94を駆動し、ワーク保持部70を移動させて、一次加工されたワークWを、チャック71aに把持させる。続いて、制御部300は、ワーク回転用モータと第1X軸モータ13を駆動し、第1X軸スライド部45をワークWに向けて移動させ、工具Tfの切断用バイトにより、ワークWを所望の位置で切断する。なお、図1等では、このようにワークWが切断された後の状態を示している。
続いて、制御部300は、工具台100の複数の工具Trのうち、所定の工具Trを割り出し、主軸71を回転させながら、第2Z軸スライド機構80及び第2X軸スライド機構90により、把持したワークWの背面又は側面に選択した工具Trに当接させ、さらにワークWを加工する。
このようにして、第2加工機構M2は、ワークWを二次加工する。
図6のフローチャートを参照して、制御部300が実行する基準位置取得処理を説明する。この処理は、例えば、工作機械1の電源を投入したことを条件に開始される。
制御部300は、例えば、ワークWの加工開始の指示を示す信号(以下、加工開始指示と言う。)を受け付けたことを条件に、熱変位補正処理を開始する。
所定期間が経過していない場合(ステップS20;No)においては、ステップS24で取得した第1熱変位量αをそのまま補正量とし、当該補正量を加味した位置に第1X軸スライド部45を移動させる。具体的に、制御部300は、予め設定された第1X軸スライド部45の目標座標をX=Aとすれば、当該目標座標に補正量αを加味した補正目標座標(X=A+α)の位置に、第1X軸スライド部45を移動させることで、第1加工機構M1にワークWを加工させる。
簡潔に説明すれば、第1加工機構M1におけるY軸方向の熱変位を補正する場合、制御部300は、基準位置取得処理において、Y軸移動部50を−Y方向に移動させることで検出部Sp2をドグD2に接触させ、Y座標の基準位置を取得すればよい。そして、熱変位補正処理において、所定期間内であればY軸方向における第1熱変位量を補正量とし、所定期間経過後であれば温度センサStの検出温度に基づいて算出したY軸方向における第2熱変位量を補正量とすればよい。
また、第2加工機構M2におけるZ軸方向の熱変位を補正する場合、制御部300は、基準位置取得処理において、第2Z軸スライド部84を+Z方向に移動させることで検出部Sp3をドグD3に接触させ、Z座標の基準位置を取得すればよい。そして、熱変位補正処理において、所定期間内であればZ軸方向における第1熱変位量を補正量とし、所定期間経過後であれば温度センサStの検出温度に基づいて算出したZ軸方向における第2熱変位量を補正量とすればよい。
なお、第2熱変位量を求める際に用いる補正式の各係数の値は、熱変位の補正対象の軸毎に重回帰分析により予め決定することができる。
制御部300は、算出手段及び駆動制御手段として機能する。算出手段は、検出手段が検出したことに基づいて検出時におけるスライド部の軸方向の位置である軸方向位置を取得し、所定箇所に設けられた温度センサStが検出した検出温度を取得し、取得した軸方向位置と検出温度との少なくともいずれかに基づいて軸方向の熱変位を補正するための補正量を算出する。駆動制御手段は、目標位置に補正量を加味した位置にスライド部を移動させる。
算出手段は、各々異なる検出時に取得した複数の軸方向位置に基づいて熱変位の量を示す第1の値(第1熱変位量)を算出し、検出温度に基づいて熱変位の量の推定値を示す第2の値(第2熱変位量)を算出し、ワークの加工開始から所定期間内では第1の値を用いて補正量を算出し、所定期間経過後では第2の値を用いて補正量を算出する。
2…ベッド
M1…第1加工機構
10…第1X軸スライド機構
20…ワーク保持部
30…第1Z軸スライド機構
40…工具移動機構
41…固定台
44…X軸移動部
45…第1X軸スライド部
50…Y軸移動部
M2…第2加工機構
60…固定台
70…ワーク保持部
80…第2Z軸スライド機構
90…第2X軸スライド機構
100…工具台
200…検出機構
Sp1〜Sp3…検出部
D1〜D3…ドグ
St(St1〜St8)…温度センサ
300…制御部
Claims (8)
- 基台に対して所定の軸方向に移動し、主軸に把持されたワークと該ワークを加工するための工具との前記軸方向における相対位置を調整するスライド部と、
前記スライド部と共に前記軸方向に移動する移動部と、前記軸方向には移動しない不動部とが接触したこと又は所定の距離だけ接近したことを検出する検出手段と、
前記検出手段が検出したことに基づいて検出時における前記スライド部の前記軸方向の位置である軸方向位置を取得し、所定箇所に設けられた温度センサが検出した検出温度を取得し、取得した軸方向位置と検出温度との少なくともいずれかに基づいて前記軸方向の熱変位を補正するための補正量を算出する算出手段と、
目標位置に前記補正量を加味した位置に前記スライド部を移動させる駆動制御手段と、を備え、
前記算出手段は、
各々異なる検出時に取得した複数の軸方向位置に基づいて前記熱変位の量を示す第1の値を算出し、検出温度に基づいて前記熱変位の量の推定値を示す第2の値を算出し、
ワークの加工開始から所定期間内では前記第1の値を用いて前記補正量を算出し、前記所定期間経過後では前記第2の値を用いて前記補正量を算出する、
工作機械。 - ワークを通すことが可能な中空部と、先端が前記中空部に向く前記工具とを有する工具部をさらに備え、
前記工具部は、前記スライド部とともに前記軸方向に移動可能であり、
前記軸方向はワークの径方向であり、
前記移動部及び前記不動部は、前記軸方向において前記中空部よりも外側に位置する、
請求項1に記載の工作機械。 - 前記移動部及び前記不動部は、前記軸方向において前記工具部と重ならない位置にある、
請求項2に記載の工作機械。 - 前記不動部は、前記軸方向において前記スライド部よりも外側に位置する接触センサであり、
前記検出手段は、前記移動部が前記接触センサに接触したことを検出する、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の工作機械。 - 前記算出手段は、複数の温度センサの各々から検出温度を取得し、
前記複数の温度センサは、前記スライド部を前記軸方向に移動させるためのボールねじの周囲温度を検出する温度センサと、前記ボールねじ以外の構成の周囲温度を検出する温度センサとを含む、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の工作機械。 - 前記算出手段は、前記所定期間内では、前記第1の値だけでなく前記第2の値も用いて前記補正量を算出する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の工作機械。 - 基台に対して所定の軸方向に移動し、主軸に把持されたワークと該ワークを加工するための工具との前記軸方向における相対位置を調整するスライド部と、
前記スライド部と共に前記軸方向に移動する移動部と、前記軸方向には移動しない不動部とが接触したこと又は所定の距離だけ接近したことを検出する検出手段と、を備える工作機械における前記軸方向の熱変位に応じた補正量を算出するためのプログラムであって、
コンピュータに、
前記検出手段が検出したことに基づいて検出時における前記スライド部の前記軸方向の位置である軸方向位置を取得する処理と、
前記工作機械の所定箇所に設けられた温度センサが検出した検出温度を取得する処理と、
取得した軸方向位置と検出温度との少なくともいずれかに基づいて前記熱変位を補正するための補正量を算出する算出処理と、を実行させ、
前記算出処理では、
各々異なる検出時に取得した複数の軸方向位置に基づいて前記熱変位の量を示す第1の値を算出し、検出温度に基づいて前記熱変位の量の推定値を示す第2の値を算出し、
ワークの加工開始から所定期間内では前記第1の値を用いて前記補正量を算出し、前記所定期間経過後では前記第2の値を用いて前記補正量を算出する、
プログラム。 - 基台に対して所定の軸方向に移動し、主軸に把持されたワークと該ワークを加工するための工具との前記軸方向における相対位置を調整するスライド部と、
前記スライド部と共に前記軸方向に移動する移動部と、前記軸方向には移動しない不動部とが接触したこと又は所定の距離だけ接近したことを検出する検出手段と、を備える工作機械における前記軸方向の熱変位に応じた補正量を算出する補正量算出方法であって、
前記検出手段が検出したことに基づいて検出時における前記スライド部の前記軸方向の位置である軸方向位置を取得するステップと、
前記工作機械の所定箇所に設けられた温度センサが検出した検出温度を取得するステップと、
取得した軸方向位置と検出温度との少なくともいずれかに基づいて前記熱変位を補正するための補正量を算出する算出ステップと、を備え、
前記算出ステップでは、
各々異なる検出時に取得した複数の軸方向位置に基づいて前記熱変位の量を示す第1の値を算出し、検出温度に基づいて前記熱変位の量の推定値を示す第2の値を算出し、
ワークの加工開始から所定期間内では前記第1の値を用いて前記補正量を算出し、前記所定期間経過後では前記第2の値を用いて前記補正量を算出する、
補正量算出方法。
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