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JP2020053152A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性の向上を図ることができる蓄電装置を提供する。【解決手段】電極体160を有する蓄電素子100を備える蓄電装置10であって、電極体160を流れる電流の経路であって蓄電素子100の外部側に配置される第一導電部及び第二導電部(蓄電素子100aの正極端子120及び蓄電素子100bの負極端子130)と、第一導電部及び第二導電部の間の第三導電部(中間部230)に設けられ、第三導電部の導通状態を遮断するヒューズ部231と、ヒューズ部231における導通状態が遮断された場合においても、第一導電部及び第二導電部の間の導通状態を維持する抵抗体300とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ヒューズ部を備える蓄電装置に関する。
従来、ヒューズ部を備える蓄電素子が知られている。例えば、特許文献1には、セル内部及びセル外部にヒューズ部を備えることによって、短絡発生によるセル内部の非正常な破壊を防止して安全性の向上を図る二次電池(蓄電素子)が開示されている。
特開2015−5492号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ヒューズ部が溶断した場合に、電流の経路が遮断されることで、蓄電素子の内部に電気容量が残ったままとなり、蓄電素子が不安定な状態となってしまうおそれがある。つまり、蓄電素子は、蓄電装置(組電池、モジュール)で使用されることが多く、外部衝撃等に起因して、外部短絡が発生することがある。外部短絡が発生すると、蓄電素子に短絡電流が流れて蓄電素子が不安全な状態となるために、ヒューズで電流経路を遮断する。しかし、ヒューズによる電流経路の遮断を行っても、外部衝撃等を受けた蓄電素子に電気容量が残ったままだと、別の不安全な事象が生じるおそれがある。また、蓄電素子の内部でヒューズ部が溶断した場合には、蓄電素子の内部で火花が発生するおそれがある。このように、本願発明者は、上記従来の構成においても、安全性の向上をさらに図るべき点があることを見出した。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、安全性の向上を図ることができる蓄電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電装置は、電極体を有する蓄電素子を備える蓄電装置であって、前記電極体を流れる電流の経路であって前記蓄電素子の外部側に配置される第一導電部及び第二導電部と、前記第一導電部及び前記第二導電部の間の第三導電部に設けられ、前記第三導電部の導通状態を遮断するヒューズ部と、前記ヒューズ部における前記導通状態が遮断された場合においても、前記第一導電部及び前記第二導電部の間の導通状態を維持する抵抗体とを備える。
これによれば、蓄電装置は、蓄電素子の外部側の第一導電部及び第二導電部と、第一導電部及び第二導電部の間の第三導電部の導通状態を遮断するヒューズ部と、当該導通状態が遮断された場合でも第一導電部及び第二導電部の間の導通状態を維持する抵抗体と、を備えている。このように、ヒューズ部によって導通状態が遮断された場合でも、抵抗体に電流が流れて蓄電素子の電気容量を放電させることができるため、安全性の向上を図ることができる。また、ヒューズ部が蓄電素子の外部側に配置されるため、ヒューズ部に起因して蓄電素子の内部で火花が発生するようなことを防ぐことができ、安全性の向上を図ることができる。
また、前記第三導電部は、前記蓄電素子の電極端子に接続されるバスバーの一部であり、前記抵抗体は、前記バスバーの前記第三導電部とは異なる位置に接続されていることにしてもよい。
これによれば、第三導電部は、バスバーの一部であり、抵抗体は、当該バスバーの第三導電部とは異なる位置に接続されている。このように、バスバーにヒューズ部を設け、かつ、当該バスバーに抵抗体を接続することで、簡易な構成で、安全性の向上を図ることができる。特に、バスバーとは異なる部材に抵抗体を接続する場合に比べ、蓄電装置の製造時等において、バスバーに抵抗体を接続した状態で取り扱うことができるため、蓄電装置の組立作業等を容易にすることができる。
また、前記第三導電部は、前記蓄電素子の電極端子に接続されるバスバーであり、前記抵抗体は、前記電極端子に接続されていることにしてもよい。
これによれば、第三導電部は、バスバーであり、抵抗体は、蓄電素子の電極端子に接続されている。このように、バスバーにヒューズ部を設け、かつ、蓄電素子の電極端子に抵抗体を接続することで、簡易な構成で、安全性の向上を図ることができる。特に、バスバーに抵抗体を接続するのが困難な場合でも、蓄電素子の電極端子に抵抗体を直接接続することで、別部材を用いる必要がないため、蓄電装置を簡易に構成することができる。
また、前記バスバーは、凹部を有し、前記抵抗体は、少なくとも一部が、前記凹部内に配置されていることにしてもよい。
これによれば、抵抗体は、少なくとも一部がバスバーの凹部内に配置されている。このように、バスバーの凹部内に抵抗体を配置することで、省スペース化を図りつつ、安全性の向上を図ることができる。
また、前記第一導電部及び前記第二導電部の一方は、前記蓄電素子の電極端子であり、他方は、前記蓄電装置の外部端子であることにしてもよい。
これによれば、蓄電素子の電極端子及び蓄電装置の外部端子が、第一導電部及び第二導電部に対応するため、ヒューズ部及び抵抗体は、蓄電素子の電極端子と蓄電装置の外部端子との間に配置されることとなる。これにより、蓄電装置内の蓄電素子の配置または接続形態等にかかわらず、蓄電装置を流れる主電流の経路に、ヒューズ部及び抵抗体が配置されることとなるため、簡易な構成で、安全性の向上を図ることができる。
なお、本発明は、このような蓄電装置として実現することができるだけでなく、ヒューズ部が設けられた第三導電部及び抵抗体としても実現することができる。
本発明における蓄電装置によれば、安全性の向上を図ることができる。
実施の形態に係る蓄電装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態に係るバスバー及び抵抗体の構成を示す平面図である。 実施の形態の変形例1に係るバスバー及び抵抗体の構成を示す平面図である。 実施の形態の変形例1に係るバスバー及び抵抗体の構成を示す平面図である。 実施の形態の変形例2に係るバスバー及び抵抗体の構成を示す平面図である。 実施の形態の変形例3に係るバスバー及び抵抗体の構成を示す平面図である。 実施の形態の変形例4に係るバスバー及び抵抗体を備える蓄電装置の構成を示す概念図である。 実施の形態の変形例4に係るバスバー及び抵抗体を備える蓄電装置の構成を示す概念図である。 実施の形態の変形例4に係るバスバー及び抵抗体を備える蓄電装置の構成を示す概念図である。 実施の形態の変形例4に係るバスバー及び抵抗体を備える蓄電装置の構成を示す概念図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(及びその変形例)に係る蓄電装置について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、模式図であり、寸法等は必ずしも厳密に図示したものではない。さらに、各図において、同一または同様な構成要素については同じ符号を付している。
また、以下の説明及び図面中において、1つの蓄電素子における電極端子(つまり、正極端子及び負極端子)の並び方向、または、蓄電素子の容器の短側面の対向方向をX軸方向と定義する。また、蓄電素子の並び方向、蓄電素子の容器の長側面の対向方向、当該容器の厚さ方向、または、バスバーの延設方向をY軸方向と定義する。また、蓄電装置の外装体本体と蓋との並び方向、蓄電素子の容器本体と蓋との並び方向、蓄電素子の容器の短側面の長手方向、または、上下方向をZ軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。また、以下の説明において、例えば、X軸方向プラス側とは、X軸の矢印方向側を示し、X軸方向マイナス側とは、X軸方向プラス側とは反対側を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。
(実施の形態)
[1 蓄電装置10の全般的な説明]
まず、本実施の形態における蓄電装置10の全般的な説明を行う。図1は、本実施の形態に係る蓄電装置10の外観を示す斜視図である。なお、同図は、外装体600を透視して外装体600内方を示した図となっており、外装体600(及び2つの外部端子610)は破線で示している。
蓄電装置10は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる装置である。例えば、蓄電装置10は、電力貯蔵用途や電源用途などに使用される電池モジュール(組電池)である。具体的には、蓄電装置10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)またはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等の自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、スノーモービル、農業機械、建設機械などの移動体の駆動用またはエンジン始動用のバッテリ等として用いられる。
図1に示すように、蓄電装置10は、複数の蓄電素子100(本実施の形態では、6つの蓄電素子100a〜100f)と、バスバー200、400及び500と、抵抗体300と、これら蓄電素子100及びバスバー200等を収容する外装体600とを備えている。なお、蓄電装置10は、蓄電素子100間に配置されるスペーサ、蓄電素子100を拘束する拘束部材やエンドプレート、バスバー200等の位置決めを行うバスバーフレーム、蓄電素子100の充電状態や放電状態を監視するための回路基板やリレー等の電気機器なども備えていてもよいが、これらの図示は省略し、詳細な説明も省略する。
外装体600は、蓄電装置10の外装体を構成する略直方体形状(箱形)の容器(モジュールケース)である。つまり、外装体600は、蓄電素子100及びバスバー200等の外方に配置され、これら蓄電素子100及びバスバー200等を所定の位置に配置し、衝撃などから保護する。また、外装体600は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)またはABS樹脂等の絶縁材料により構成されている。外装体600は、これにより、蓄電素子100及びバスバー200等が外部の金属部材などに接触することを回避する。
具体的には、外装体600は、箱形の本体部分と蓋部分とを有しており、外装体600内に蓄電素子100及びバスバー200等が収容される。また、外装体600には、2つの外部端子610が設けられている。この2つの外部端子610は、蓄電装置10の外部からの電気を充電し、また蓄電装置10の外部へ電気を放電するための正極側及び負極側の外部接続端子であり、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属製の導電部材等で形成されている。なお、外装体600は、蓄電素子100間を仕切る仕切板等を有していてもよい。また、外装体600の形状及び材質は、上記には限定されない。
蓄電素子100は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池(単電池)であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。本実施の形態では、6個の扁平な直方体形状(角形)の蓄電素子100(蓄電素子100a〜100f)が、直列に接続されて配置されている。
なお、蓄電素子100の個数は6個に限定されず、他の複数個数または1個であってもよい。また、蓄電素子100の形状は、直方体形状(角形)には限定されず、円柱形状や長円柱形状等であってもよいし、ラミネート型の蓄電素子とすることもできる。また、蓄電素子100は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子100は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。さらに、蓄電素子100は、固体電解質を用いた電池であってもよい。この蓄電素子100の構成の詳細な説明については、後述する。
バスバー200、400及び500は、複数の蓄電素子100の上方に配置される部材である。バスバー200、400及び500は、導電性の矩形状かつ平板状の部材であり、複数の蓄電素子100同士、及び、端部の蓄電素子100と外部端子610とを電気的に接続する。例えば、バスバー200、400及び500は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属製の導電部材等で形成されている。具体的には、バスバー200及び400は、隣接する蓄電素子100において、一の蓄電素子100の正極端子または負極端子と、他の蓄電素子100の負極端子または正極端子とを電気的に接続する。また、バスバー500は、端部の蓄電素子100の正極端子または負極端子と、正極側または負極側の外部端子610とを電気的に接続する。なお、図1では、バスバー500は、外部端子610との接続部分を省略して図示している。
例えば、バスバー200は、一端が蓄電素子100aの正極端子に溶接等により接合され、他端が蓄電素子100bの負極端子に溶接等により接合されることで、蓄電素子100aの正極端子と蓄電素子100bの負極端子とを電気的に接続する。また、バスバー400は、一端が蓄電素子100bの正極端子に溶接等により接合され、他端が蓄電素子100cの負極端子に溶接等により接合されることで、蓄電素子100bの正極端子と蓄電素子100cの負極端子とを電気的に接続する。同様に、バスバー400は、蓄電素子100c〜蓄電素子100fについても、正極端子と負極端子とを順次接続する。このようにして、バスバー200及び400は、複数の蓄電素子100(蓄電素子100a〜100f)を直列に接続する。さらに、バスバー500は、一端が蓄電素子100aの負極端子に溶接等により接合され、他端が負極側の外部端子610にボルト締結等により接合されることで、蓄電素子100aの負極端子と負極側の外部端子610とを電気的に接続する。同様に、バスバー500は、蓄電素子100fの正極端子と正極側の外部端子610とを電気的に接続する。
なお、バスバー200、400及び500の材質は特に限定されず、例えば、銅、銅合金、ステンレス鋼等の金属、または、金属以外の導電性の部材で形成されていてもよい。また、バスバー200、400及び500の形状も、特に限定されない。また、バスバー200及び400は、複数の蓄電素子100を並列に接続するように配置されていてもかまわない。
また、バスバー200には、抵抗体300が接続されている。抵抗体300は、バスバー200(具体的には、後述するバスバー200のヒューズ部231)よりも抵抗値が大きい部材である。これらバスバー200及び抵抗体300の構成の詳細な説明については、後述する。
[2 蓄電素子100の詳細な説明]
次に、蓄電素子100(蓄電素子100a〜100f)について、詳細に説明する。なお、蓄電素子100a〜100fは、全て同様の構成を有するため、以下では、蓄電素子100として説明する。図2は、本実施の形態に係る蓄電素子100の構成を示す分解斜視図である。
図2に示すように、蓄電素子100は、容器本体111及び蓋体112からなる容器110と、正極端子120と、負極端子130とを備えており、容器110の内方には、正極集電体140と、負極集電体150と、電極体160とが収容されている。なお、蓋体112と正極端子120及び正極集電体140との間には、絶縁性及び気密性を高めるためにガスケット等が配置されているが、同図では省略して図示している。負極側についても、同様である。また、容器110の内部には、電解液(非水電解質)が封入されているが、図示は省略する。なお、当該電解液としては、蓄電素子100の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。また、上記の構成要素の他、正極集電体140及び負極集電体150の側方に配置されるスペーサ、容器110内の圧力が上昇したときに当該圧力を開放するためのガス排出弁や電解液の注液部、または、電極体160等を包み込む絶縁フィルムなどが配置されていてもよい。
容器110は、矩形筒状で底を備える容器本体111と、容器本体111の開口を閉塞する板状部材である蓋体112とで構成されている。また、容器110は、電極体160等を内部に収容後、容器本体111と蓋体112とが溶接等されることにより、内部が密封される構造となっている。なお、容器本体111及び蓋体112の材質は特に限定されず、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属とすることができるが、樹脂を用いることもできる。
電極体160は、正極板と負極板とセパレータとが積層されて形成された蓄電要素(発電要素)である。ここで、電極体160が有する正極板は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属からなる長尺帯状の集電箔である正極基材層上に正極活物質層が形成されたものである。また、負極板は、銅または銅合金などの金属からなる長尺帯状の集電箔である負極基材層上に負極活物質層が形成されたものである。また、正極活物質層に用いられる正極活物質、負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能なものであれば、適宜公知の材料を使用できる。
正極端子120は、電極体160の正極板に電気的に接続された電極端子であり、負極端子130は、電極体160の負極板に電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子120及び負極端子130は、電極体160に蓄えられている電気を蓄電素子100の外部空間に導出し、また、電極体160に電気を蓄えるために蓄電素子100の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。また、正極端子120及び負極端子130は、蓋体112に取り付けられている。具体的には、正極端子120は、軸部が蓋体112の貫通孔と正極集電体140の貫通孔とに挿入されて、かしめられることにより、正極集電体140とともに蓋体112に固定される。負極端子130についても、同様である。
なお、正極端子120の材質は限定されないが、例えば、電極体160の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で形成されている。また、負極端子130についても、材質は限定されないが、例えば、軸部は、電極体160の負極基材層と同様、銅または銅合金などの金属で形成され、軸部以外の部分は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で形成されている。
正極集電体140は、正極端子120と電極体160の正極板とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。また、負極集電体150は、負極端子130と電極体160の負極板とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、正極集電体140の材質は限定されないが、例えば、電極体160の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で形成されている。また、負極集電体150についても、材質は限定されないが、例えば、電極体160の負極基材層と同様、銅または銅合金などの金属で形成されている。
[3 バスバー200及び抵抗体300の詳細な説明]
次に、バスバー200及び抵抗体300について、詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係るバスバー200及び抵抗体300の構成を示す平面図である。具体的には、図3の(a)は、図1に示されたバスバー200及び抵抗体300をZ軸方向プラス側から見た上面図であり、図3の(b)は、当該バスバー200及び抵抗体300をX軸方向プラス側から見た側面図である。
図3に示すように、バスバー200は、第一端部210と、第二端部220と、中間部230とを有している。第一端部210は、バスバー200のY軸方向マイナス側の端部に配置された矩形状かつ平板状の部位であり、蓄電素子100aの正極端子120に溶接等により接続(接合)されている。つまり、第一端部210は、蓄電素子100aの正極端子120に接続される部位(当該接続される箇所を含む部位)である。第二端部220は、バスバー200のY軸方向プラス側の端部に配置された矩形状かつ平板状の部位であり、蓄電素子100bの負極端子130に溶接等により接続(接合)されている。つまり、第二端部220は、蓄電素子100bの負極端子130に接続される部位(当該接続される箇所を含む部位)である。中間部230は、第一端部210及び第二端部220の間に配置された平板状の部位である。
第一端部210と蓄電素子100aの正極端子120とを接続(接合)する手法は、抵抗溶接、レーザ溶接、超音波接合等、どのような溶接が用いられてもよいし、ねじ締結やかしめ接合等の機械的接合等が用いられてもよい。第二端部220と蓄電素子100bの負極端子130とを接続(接合)する手法についても、同様である。
なお、蓄電素子100aの正極端子120は、第一導電部の一例であり、蓄電素子100bの負極端子130は、第二導電部の一例であり、中間部230は、第三導電部の一例である。つまり、蓄電素子100aの正極端子120及び蓄電素子100bの負極端子130は、電極体160を流れる電流の経路であって蓄電素子100の外部側に配置される第一導電部及び第二導電部の一例である。また、中間部230は、蓄電素子100の電極端子に接続されるバスバー200の一部である第三導電部の一例である。このように、第一導電部、第三導電部及び第二導電部は、直列に連続して並んで配置されている。
ここで、電極体160を流れる電流とは、蓄電素子100の充放電電流(主電流)である。つまり、第一導電部及び第二導電部は、蓄電装置10を流れる充放電電流(主電流)の経路に配置されている。また、第一導電部及び第二導電部は、正極集電体140、負極集電体150及び電極体160のような蓄電素子100の内部側の部位ではなく、正極端子120及び負極端子130という蓄電素子100の外部側の部位(容器110の外部に配置される部位)である。なお、第一端部210及び第二端部220を、第一導電部及び第二導電部の一例としてもよい。
また、中間部230は、Y軸方向中央部に、ヒューズ部231を有している。具体的には、中間部230のY軸方向中央部が、X軸方向プラス側及びマイナス側に凹むことで、他の部位よりも断面積が小さいヒューズ部231が形成されている。具体的には、ヒューズ部231は、中間部230のX軸方向の幅が小さくなることで、電流の流れる方向(Y軸方向)と直交する平面(XZ平面)での断面積が、中間部230の他の部位よりも小さくなっている部位である。これにより、ヒューズ部231は、バスバー200に大電流が流れることで溶断し、中間部230の導通状態を遮断する。言い換えれば、ヒューズ部231は、第一導電部及び第二導電部の間の第三導電部に設けられ、第三導電部の導通状態を遮断する部位である。
なお、本実施の形態では、ヒューズ部231のZ軸方向の幅(厚み)は、中間部230の他の部位と同じであるが、中間部230のZ軸方向の幅についても、中間部230の他の部位よりも小さくなっていてもよい。また、ヒューズ部231の断面積が中間部230の他の部位よりも小さくなるのであれば、ヒューズ部231のZ軸方向の幅は、中間部230の他の部位よりも大きくなっていてもよい。または、ヒューズ部231のZ軸方向の幅が中間部230の他の部位よりも小さいことで、ヒューズ部231の断面積が中間部230の他の部位よりも小さくなるのであれば、ヒューズ部231のX軸方向の幅が中間部230の他の部位と同じか当該他の部位よりも大きくなっていてもよい。
また、本実施の形態では、中間部230は、X軸方向プラス側の面が、第一端部210及び第二端部220のX軸方向プラス側の面からX軸方向マイナス側に凹んだ位置に配置されている。つまり、X軸方向において中間部230の幅が第一端部210及び第二端部220の幅よりも狭くなることで、中間部230のX軸方向プラス側に、凹部240が形成されている。そして、この凹部240内に、抵抗体300の少なくとも一部が配置されている。これにより、抵抗体300は、中間部230(ヒューズ部231)と並列に並んで配置されている。本実施の形態では、凹部240内に、抵抗体300のZ軸方向マイナス側の部分が配置されている。なお、抵抗体300の全部が、凹部240内に配置されることにしてもよい。
抵抗体300は、リード310を介して、一端が第一端部210に接続され、他端が第二端部220に接続されている。具体的には、抵抗体300のY軸方向マイナス側に接続されたリード310のY軸方向マイナス側の端部が、第一端部210に溶接等で接続(接合)され、抵抗体300のY軸方向プラス側に接続されたリード310のY軸方向プラス側の端部が、第二端部220に溶接等で接続(接合)されている。このように、抵抗体300は、バスバー200の中間部230とは異なる位置、すなわち、バスバー200のうちの中間部230を挟む第一端部210及び第二端部220に接続されている。つまり、抵抗体300は、一端が蓄電素子100aの正極端子120に第一端部210を介して接続され、他端が蓄電素子100bの負極端子130に第二端部220を介して接続されている。
なお、抵抗体300は、リード310が第一端部210及び第二端部220の上面(Z軸方向プラス側の面)に接続されて配置されているが、リード310が第一端部210及び第二端部220の下面(Z軸方向マイナス側の面)に接続されて配置されることにしてもよい。また、リード310と第一端部210及び第二端部220とを接続(接合)する手法は、抵抗溶接、レーザ溶接、超音波接合等、どのような溶接が用いられてもよいし、ねじ締結やかしめ接合等の機械的接合等が用いられてもよい。
これにより、抵抗体300は、ヒューズ部231における中間部230の導通状態が遮断された場合においても、第一端部210及び第二端部220の間の導通状態を維持する。つまり、抵抗体300は、ヒューズ部231における導通状態が遮断された場合でも、蓄電素子100aの正極端子120及び蓄電素子100bの負極端子130の間の導通状態を維持する。言い換えれば、抵抗体300は、バスバー200の第三導電部とは異なる位置に接続されており、ヒューズ部231における導通状態が遮断された場合においても、第一導電部及び第二導電部の間の導通状態を維持する。
なお、抵抗体300は、蓄電装置10に外部短絡等の事象により過大電流が流れる等によってヒューズ部231における中間部230の導通状態が遮断された場合に、蓄電装置10が有する蓄電素子100内の電気容量を比較的短い時間(数時間〜1日程度)で放電させることができる大きさの抵抗値を有している。また、抵抗体300は、ヒューズ部231における導通状態が遮断され、抵抗体300に電流が流れた場合でも、大きな発熱を生じず、かつ、蓄電装置10の最大電圧でも破損しない定格電圧を有する抵抗体である。抵抗体300の抵抗値及び定格電力(許容電力)は、蓄電装置10の電気容量及び電圧等の大きさ、並びに、放電を完了させる時間等に応じて適宜決定されるが、抵抗体300は、ヒューズ部231の抵抗値よりも著しく大きい抵抗値を有しているのが好ましい。例えば、抵抗体300は、ヒューズ部231の10の数乗倍程度の抵抗値、具体的には、10倍程度の抵抗値(例えば1kΩ、2W〜3W程度)を有しているのが好ましい。また、バスバー200は、蓄電素子100の外部に配置されているため、ヒューズ部231及び抵抗体300についても、蓄電素子100の外部に配置されている。
[4 効果の説明]
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電装置10によれば、蓄電素子100の外部側の第一導電部及び第二導電部(2つの電極端子)の間の第三導電部(中間部230)の導通状態を遮断するヒューズ部231と、当該導通状態が遮断された場合でも第一導電部及び第二導電部の間の導通状態を維持する抵抗体300と、を備えている。このように、ヒューズ部231によって導通状態が遮断された場合でも、抵抗体300に電流が流れて蓄電素子100の電気容量を放電させることができるため、安全性の向上を図ることができる。また、ヒューズ部231が蓄電素子100の外部側に配置されるため、ヒューズ部231に起因して蓄電素子100の内部で火花が発生するようなことを防ぐことができ、安全性の向上を図ることができる。
また、ヒューズ部231と抵抗体300とが蓄電素子100の外部側に配置されているため、既存の蓄電素子を改造することなく、容易に、安全性の向上を図ることができる。また、各々の蓄電素子100にヒューズ部231及び抵抗体300を設ける必要がなく、複数の蓄電素子100に対して1対のヒューズ部231及び抵抗体300を設ければよいため、蓄電装置10を簡易に構成することができる。
また、第三導電部は、バスバー200の一部であり、抵抗体300は、バスバー200の第三導電部とは異なる位置に接続されている。このように、バスバー200にヒューズ部231を設け、かつ、バスバー200に抵抗体300を接続することで、簡易な構成で、安全性の向上を図ることができる。特に、バスバー200とは異なる部材(蓄電素子100の電極端子等)に抵抗体300を接続する場合に比べ、蓄電装置10の製造時等において、バスバー200に抵抗体300を接続した状態で取り扱うことができるため、蓄電装置10の組立作業等を容易にすることができる。
また、抵抗体300は、少なくとも一部がバスバー200の凹部240内に配置されている。このように、バスバー200の凹部240内に抵抗体300を配置することで、省スペース化を図りつつ、安全性の向上を図ることができる。
[5 変形例の説明]
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。図4及び図5は、本実施の形態の変形例1に係るバスバー201、202及び抵抗体300の構成を示す平面図である。具体的には、図4の(a)及び(b)は、図3の(a)及び(b)に対応する図である。また、図5は、図3の(b)または図4の(b)に対応する図である。
まず、図4に示すように、本変形例における蓄電装置は、上記実施の形態のバスバー200に代えて、バスバー201を備えている。バスバー201は、上記実施の形態の平板状の中間部230に代えて、湾曲状の中間部230aを有している。具体的には、中間部230aは、バスバー201の第一端部210及び第二端部220がY軸方向及びZ軸方向に移動可能なように設けられた湾曲部分(ヒンジ部)であり、第一端部210及び第二端部220からZ軸方向プラス側に突出して設けられている。なお、中間部230aには、上記実施の形態の中間部230と同様に、ヒューズ部231が設けられている。つまり、ヒューズ部231は、バスバー201のうちの、2つの蓄電素子100の電極端子に接続される2つの部位(第一端部210及び第二端部220)の間に位置する湾曲状の部位に配置されている。
この構成により、中間部230aのZ軸方向マイナス側には、凹部241が形成されている。つまり、バスバー201には、上記実施の形態のようなX軸方向マイナス側に凹んだ凹部240に代えて、Z軸方向プラス側に凹んだ凹部241が形成されている。
そして、この凹部241内に、抵抗体300の少なくとも一部が配置されている。つまり、抵抗体300は、少なくとも一部が、バスバー201の湾曲状の部位の内側に形成された凹部241内に配置されている。具体的には、抵抗体300は、リード310が第一端部210及び第二端部220の下面(Z軸方向マイナス側の面)に接続されて配置されている。なお、本実施の形態では、凹部241内に、抵抗体300のZ軸方向プラス側の部分が配置されているが、抵抗体300の全部が、凹部241内に配置されることにしてもよい。その他の構成については、上記実施の形態と同様のため、詳細な説明は省略する。
また、図5に示すように、蓄電装置は、上述のバスバー201に代えて、バスバー202を備えていてもよい。バスバー202は、中間部230aと第一端部210及び第二端部220との間に、階段状の段差部211及び221が形成された形状を有している。これにより、段差部211及び221のZ軸方向マイナス側には、凹部242が形成されている。この構成により、凹部241及び242内に、抵抗体300の少なくとも一部が配置されている。本実施の形態では、凹部241及び242内に、抵抗体300の全部が配置されている。その他の構成については、上記実施の形態または上述のバスバー201での構成と同様のため、詳細な説明は省略する。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、バスバー201、202の湾曲状の部位(中間部230a)の内方に抵抗体300を配置することで、簡易な構成で、省スペース化を図りつつ、安全性の向上を図ることができる。また、当該湾曲状の部位にヒューズ部231を形成することで、当該湾曲状の部位を撓みやすくすることができる。なお、バスバー201は、バスバー202に比べ、Z軸方向における高さが高くなるのを抑制することができる。また、バスバー202は、バスバー201に比べ、湾曲状の部位の内方(凹部内)に抵抗体300をより多く収容することができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。図6は、本実施の形態の変形例2に係るバスバー203及び抵抗体300の構成を示す平面図である。具体的には、図6の(a)及び(b)は、図3の(a)及び(b)に対応する図である。
図6に示すように、本変形例における蓄電装置は、上記実施の形態のバスバー200及び抵抗体300に代えて、バスバー203及び抵抗体300を備えている。バスバー203は、上記実施の形態の平板状の中間部230に代えて、平板状の中間部230bを有している。ここで、中間部230bは、上記実施の形態のようなX軸方向マイナス側に凹んだ凹部240を形成する構成を有していない。つまり、バスバー203は、上記実施の形態のような凹部240を有していない。
この構成において、本変形例における抵抗体300は、リード310を介して、一端が蓄電素子100aの正極端子120に接続され、他端が蓄電素子100bの負極端子130に接続されている。つまり、抵抗体300のY軸方向マイナス側に接続されたリード310のY軸方向マイナス側の端部が、蓄電素子100aの正極端子120の表面に溶接等で接続されている。また、抵抗体300のY軸方向プラス側に接続されたリード310のY軸方向プラス側の端部が、蓄電素子100bの負極端子130の表面に溶接等で接続されている。このように、抵抗体300は、蓄電素子100の電極端子に接続されている。
なお、本変形例では、上記実施の形態と同様に、蓄電素子100aの正極端子120が第一導電部の一例であり、蓄電素子100bの負極端子130が第二導電部の一例であるが、上記実施の形態とは異なり、バスバー203が、第三導電部の一例である。ただし、上記実施の形態と同様に、中間部230bを、第三導電部の一例としてもよい。その他の構成については、上記実施の形態と同様のため、詳細な説明は省略する。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によれば、バスバー203にヒューズ部231を設け、かつ、蓄電素子100の電極端子に抵抗体300を接続することで、簡易な構成で、安全性の向上を図ることができるため、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、バスバー203に抵抗体300を接続するのが困難な場合でも、蓄電素子100の電極端子に抵抗体300を直接接続することで、別部材を用いる必要がないため、蓄電装置を簡易に構成することができる。
なお、本変形例に、上記変形例1の構成を適用してもよい。つまり、本変形例において、バスバー203の中間部230bを湾曲状に形成し、当該湾曲状の中間部230bの内方(凹部内)に、抵抗体300を配置することにしてもよい。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。図7は、本実施の形態の変形例3に係るバスバー203及び抵抗体301の構成を示す平面図である。具体的には、図7の(a)及び(b)は、図3の(a)及び(b)に対応する図である。
図7に示すように、本変形例における蓄電装置は、上記変形例2のバスバー203及び抵抗体300に代えて、バスバー203及び抵抗体301を備えている。ここで、抵抗体301は、板状の抵抗体であり、バスバー203の中間部230bに重ねられて配置されている。つまり、バスバー203及び抵抗体301が接合されて、ヒューズ部231及び抵抗体301を有するクラッド材が構成されている。なお、抵抗体301は、省スペース化の観点から、バスバー203の下面(Z軸方向マイナス側の面)に重ねられて配置されるのが好ましいが、バスバー203の上面(Z軸方向プラス側の面)に重ねられて配置されてもよい。
このように、抵抗体301は、リードを介することなく、第一端部210及び第二端部220に接続されている。なお、本変形例では、上記実施の形態と同様に、蓄電素子100aの正極端子120が第一導電部の一例であり、蓄電素子100bの負極端子130が第二導電部の一例であるが、第一端部210及び第二端部220を、第一導電部及び第二導電部の一例としてもよい。また、本変形例では、上記実施の形態と同様に、中間部230b(抵抗体301が重ねられている部分)が、第三導電部の一例である。その他の構成については、上記実施の形態または変形例2と同様のため、詳細な説明は省略する。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、クラッド材を用いて、ヒューズ部231及び抵抗体301を有する構成を実現することができるため、部品点数を低減し、蓄電装置の製造を容易にすることができる。
なお、本変形例に、上記変形例1の構成を適用してもよい。つまり、本変形例において、バスバー203の中間部230bを湾曲状に形成し、当該湾曲状の中間部230bに、湾曲状の抵抗体301を重ねて配置することにしてもよい。
(変形例4)
次に、上記実施の形態の変形例4について、説明する。図8A〜図8Dは、本実施の形態の変形例4に係るバスバー200、510または620及び抵抗体300を備える蓄電装置11、12、13または14の構成を示す概念図である。
まず、図8Aに示すように、本変形例における蓄電装置11は、蓄電素子100bと蓄電素子100cとの間に、ヒューズ部231を有するバスバー200及び抵抗体300を備えている。例えば、蓄電装置11は、蓄電素子100bの正極端子120と蓄電素子100cの負極端子130との間に、バスバー200及び抵抗体300を備えている。このように、上記実施の形態におけるバスバー400の位置に、バスバー200及び抵抗体300が配置されていてもよい。なお、バスバー200及び抵抗体300は、蓄電素子100cと蓄電素子100dとの間に配置されていてもよく、また、その他の蓄電素子100同士の間に配置されていてもよい。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置11によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、バスバー200及び抵抗体300を、様々な位置に配置することができるため、蓄電装置11の設計の自由度を向上させることができる。
また、図8Bに示すように、本変形例における蓄電装置12は、蓄電素子100aと外部端子610との間に、ヒューズ部231と同様のヒューズ部511を有するバスバー510及び抵抗体300を備えている。例えば、蓄電装置12は、蓄電素子100aの負極端子130と負極側の外部端子610との間に、バスバー510及び抵抗体300を備えている。このように、上記実施の形態におけるバスバー500の位置に、バスバー200と同様のバスバー510及び抵抗体300が配置されていてもよい。なお、バスバー510及び抵抗体300は、蓄電素子100fの正極端子120と正極側の外部端子610との間に配置されていてもよい。
また、図8Cに示すように、本変形例における蓄電装置13は、並列接続されている蓄電素子100a及び蓄電素子100bと外部端子610との間に、ヒューズ部511を有するバスバー510及び抵抗体300を備えている。例えば、蓄電装置13は、蓄電素子100aの負極端子130及び蓄電素子100bの負極端子130と負極側の外部端子610との間に、バスバー510及び抵抗体300を備えている。このように、蓄電素子100が並列接続されている場合でも、主電流の経路に、バスバー510及び抵抗体300が配置されていてもよい。なお、バスバー510及び抵抗体300は、蓄電素子100eの正極端子120及び蓄電素子100fの正極端子120と正極側の外部端子610との間に配置されていてもよい。また、並列接続される蓄電素子100の個数は、2個には限定されず、3個以上の蓄電素子100が並列接続されていてもよい。
このように、本変形例における蓄電装置12、13では、蓄電素子100の電極端子及び蓄電装置12の外部端子610が、第一導電部及び第二導電部の一例である。つまり、第一導電部及び第二導電部の一方が、蓄電素子100の電極端子であり、他方が、蓄電装置12の外部端子610である。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置12、13によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、蓄電素子100の電極端子及び蓄電装置10の外部端子610が、第一導電部及び第二導電部に対応するため、ヒューズ部511及び抵抗体300は、蓄電素子100の電極端子と蓄電装置10の外部端子610との間に配置されることとなる。これにより、蓄電装置内の蓄電素子100の配置または接続形態(直列接続、並列接続)等にかかわらず、蓄電装置を流れる主電流の経路に、ヒューズ部511及び抵抗体300が配置されることとなるため、簡易な構成で、安全性の向上を図ることができる。
なお、蓄電装置13において、バスバー510及び抵抗体300は、並列接続されている蓄電素子群同士の間に配置されてもよい。例えば、並列接続されている蓄電素子100a及び蓄電素子100bと、並列接続されている蓄電素子100c及び蓄電素子100dとの間に、バスバー510及び抵抗体300が配置されてもよい。この場合には、並列接続されている蓄電素子群のうちのバスバー510及び抵抗体300を挟む蓄電素子群が有する電極端子が、第一導電部及び第二導電部の一例となる。
また、図8Dに示すように、本変形例における蓄電装置14は、蓄電装置10aの外部端子610と蓄電装置10bの外部端子610との間に、ヒューズ部231と同様のヒューズ部621を有するバスバー620及び抵抗体300を備えている。例えば、蓄電装置14は、蓄電装置10aの正極側の外部端子610と蓄電装置10bの負極側の外部端子610との間に、バスバー620及び抵抗体300を備えている。このように、蓄電装置10同士が接続される場合でも、主電流の経路に、バスバー620及び抵抗体300が配置されていてもよい。なお、蓄電装置14は、3以上の蓄電装置10を有していてもよいし、複数の蓄電装置10が並列接続されていてもよい。
このように、本変形例における蓄電装置14では、隣り合う2つの蓄電装置10の外部端子610が、第一導電部及び第二導電部の一例である。つまり、上記実施の形態及びその変形例における蓄電装置10と蓄電素子100との関係を、蓄電装置14と蓄電装置10との関係に適用することができる。さらに、蓄電装置14が複数設けられてさらに大規模な蓄電装置を構成する場合には、蓄電装置14と蓄電装置10との関係を、当該大規模な蓄電装置と蓄電装置14との関係に適用することができる。
以上のように、本変形例に係る蓄電装置14によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、蓄電装置が大型化した場合でも、バスバー620及び抵抗体300を配置することで、安全性の向上を図ることができる。
なお、本変形例に、上記変形例1〜3の構成を適用してもよい。つまり、本変形例において、バスバー200、510または620に、上記変形例1〜3におけるバスバー201、202または203を適用してもよい。また、本変形例において、抵抗体300に、抵抗体301の構成を適用してもよい。
(その他の変形例)
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電装置について説明したが、本発明は、この実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は、全ての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、第一導電部及び第二導電部として、蓄電素子100の電極端子や蓄電装置10の外部端子610等を例示したが、これには限定されない。つまり、第一導電部及び第二導電部は、蓄電装置の主電流の流れる経路に配置された導電部材の全部または一部であればよく、当該経路上のどのような部位を第一導電部及び第二導電部と定義してもよい。また、第三導電部についても同様に、第一導電部及び第二導電部の間のヒューズ部が設けられた部位であれば、どのような部位を第三導電部と定義してもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、蓄電装置は、ヒューズ部を有するバスバー及び抵抗体を1対しか備えていないこととした。しかし、蓄電装置は、複数対の当該バスバー及び抵抗体を備えていることにしてもよい。この場合、当該バスバー及び抵抗体は、上記変形例4(図8A〜図8D)において示した場所等、任意の場所に設置可能である。このように、複数の抵抗体を配置することで、比較的小さな抵抗値の抵抗体を用いることができる。
また、上記実施の形態及びその変形例では、ヒューズ部を有する1つのバスバーに対し、1つの抵抗体が配置されていることとした。しかし、1つの当該バスバーに対し、複数の抵抗体が配置されていることにしてもよいし、複数の当該バスバーに対し、1つの抵抗体が配置されていることにしてもよい。1つの当該バスバーに対して複数の抵抗体を配置する場合には、比較的小さな抵抗値の抵抗体を用いることができる。また、複数の当該バスバーに対して1つの抵抗体を配置する場合には、抵抗体の数を低減し、蓄電装置の構成を簡素化することができる。
また、上記実施の形態及びその変形例では、ヒューズ部は、バスバーの断面積を小さくすることで構成されることとした。しかし、ヒューズ部として、市販のヒューズが用いられてもよいし、その他、どのような構成のヒューズが用いられてもよい。
また、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明は、このような蓄電装置として実現することができるだけでなく、ヒューズ部が設けられた第三導電部及び抵抗体としても実現することができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子を備えた蓄電装置等に適用できる。
10、10a、10b、11、12、13、14 蓄電装置
100、100a〜100f 蓄電素子
110 容器
111 容器本体
112 蓋体
120 正極端子
130 負極端子
140 正極集電体
150 負極集電体
160 電極体
200、201、202、203、400、500、510、620 バスバー
210 第一端部
211、221 段差部
220 第二端部
230、230a、230b 中間部
231、511、621 ヒューズ部
240、241、242 凹部
300、301 抵抗体
310 リード
600 外装体
610 外部端子

Claims (5)

  1. 電極体を有する蓄電素子を備える蓄電装置であって、
    前記電極体を流れる電流の経路であって前記蓄電素子の外部側に配置される第一導電部及び第二導電部と、
    前記第一導電部及び前記第二導電部の間の第三導電部に設けられ、前記第三導電部の導通状態を遮断するヒューズ部と、
    前記ヒューズ部における前記導通状態が遮断された場合においても、前記第一導電部及び前記第二導電部の間の導通状態を維持する抵抗体と
    を備える蓄電装置。
  2. 前記第三導電部は、前記蓄電素子の電極端子に接続されるバスバーの一部であり、
    前記抵抗体は、前記バスバーの前記第三導電部とは異なる位置に接続されている
    請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記第三導電部は、前記蓄電素子の電極端子に接続されるバスバーであり、
    前記抵抗体は、前記電極端子に接続されている
    請求項1に記載の蓄電装置。
  4. 前記バスバーは、凹部を有し、
    前記抵抗体は、少なくとも一部が、前記凹部内に配置されている
    請求項2または3に記載の蓄電装置。
  5. 前記第一導電部及び前記第二導電部の一方は、前記蓄電素子の電極端子であり、他方は、前記蓄電装置の外部端子である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置。
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