JP2020037316A - タンデム型負圧ブースタおよびスリーブ組み付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】隔壁板および後部ダイヤフラムの一方に固定されるスリーブが隔壁板および後部ダイヤフラムの他方を気密に貫通し、スリーブに挿通されるタイロッドが前部シェル半体および後部シェル半体間に固定されるタンデム型負圧ブースタにおいて、スリーブの組み付け性向上によって量産性を高め、スリーブの材質選定の自由度を高める。【解決手段】隔壁板10および後部ダイヤフラム19のうちスリーブ45が気密に貫通する側に取り付けられる環状のグロメット65がスリーブ45の外周に弾発的に摺接され、隔壁板10および後部ダイヤフラム19のスリーブ45が固定される側にに固設される弾性材料製の環状嵌合部66に、当該環状嵌合部66の内周を前記スリーブ45の外周に弾発的に接触させるようにしてスリーブ45が嵌合される。【選択図】 図2
Description
本発明は、前部シェル半体および後部シェル半体が結合されて成るブースタシェルと、該ブースタシェル内を前部シェル室および後部シェル室に区画しつつ前記ブースタシェルに結合される隔壁板と、前記前部シェル室に前後往復動可能に収容される前部ブースタピストンと、前記前部シェル室内を前側の前部負圧室および後側の前部作動室に区画しつつ前記前部ブースタピストンの後面に結着されるとともに前記ブースタシェルに支持される前部ダイヤフラムと、前記後部シェル室に前後往復動可能に収容される後部ブースタピストンと、前記後部シェル室内を前側の後部負圧室および後側の後部作動室に区画しつつ前記後部ブースタピストンの後面に結着されるとともに前記ブースタシェルに支持される後部ダイヤフラムと、前記隔壁板および前記後部ダイヤフラムの一方に固定されるとともに前記隔壁板および前記後部ダイヤフラムの他方を気密に貫通する筒状のスリーブと、前記前部作動室および前記後部作動室間を結ぶ環状通路を前記スリーブとの間に形成して当該スリーブに挿通されるとともに前記前部シェル半体および前記後部シェル半体間に固定されるタイロッドとを備えるタンデム型負圧ブースタ、ならびにタンデム型負圧ブースタの製造時にスリーブを組み付けるためのスリーブ組み付け方法に関する。
このようなタンデム型負圧ブースタは、たとえば特許文献1で既に知られている。
ところが上記特許文献1で開示されたものでは、筒状であるスリーブの隔壁板側の端部が当該隔壁板に圧入、固定される構造となっており、そのような構造ではスリーブの組み付け性が優れているとは言えず、量産性に課題があるだけでなく、スリーブの材質が金属に限定されてしまい、コスト高を招いている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、スリーブの組み付け性向上によって量産性を高め、スリーブの材質選定の自由度を高め得るようにしたタンデム型負圧ブースタ、ならびにスリーブの組み付け性を高め得るようにしたスリーブ組み付け方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、前部シェル半体および後部シェル半体が結合されて成るブースタシェルと、該ブースタシェル内を前部シェル室および後部シェル室に区画しつつ前記ブースタシェルに結合される隔壁板と、前記前部シェル室に前後往復動可能に収容される前部ブースタピストンと、前記前部シェル室内を前側の前部負圧室および後側の前部作動室に区画しつつ前記前部ブースタピストンの後面に結着されるとともに前記ブースタシェルに支持される前部ダイヤフラムと、前記後部シェル室に前後往復動可能に収容される後部ブースタピストンと、前記後部シェル室内を前側の後部負圧室および後側の後部作動室に区画しつつ前記後部ブースタピストンの後面に結着されるとともに前記ブースタシェルに支持される後部ダイヤフラムと、前記隔壁板および前記後部ダイヤフラムの一方に固定されるとともに前記隔壁板および前記後部ダイヤフラムの他方を気密に貫通する筒状のスリーブと、前記前部作動室および前記後部作動室間を結ぶ環状通路を前記スリーブとの間に形成して当該スリーブに挿通されるとともに前記前部シェル半体および前記後部シェル半体間に固定されるタイロッドとを備えるタンデム型負圧ブースタにおいて、前記隔壁板および前記後部ダイヤフラムのうち前記他方に取り付けられる環状のグロメットが前記スリーブの外周に弾発的に摺接され、前記隔壁板および前記後部ダイヤフラムのうち前記一方に固設される弾性材料製の環状嵌合部に、当該環状嵌合部の内周を前記スリーブの外周に弾発的に接触させるようにして前記スリーブが嵌合されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記環状嵌合部が前記後部ダイヤフラムに一体に連なって形成され、前記スリーブが、前記環状嵌合部に嵌合する円筒部と、当該円筒部の前記後部ダイヤフラム側の端部から半径方向外方に張り出して前記環状嵌合部の前記後部作動室側の端部に対向するフランジ部と、前記円筒部の外周から半径方向外方に突出して前記環状嵌合部の前記後部負圧室側の端部に対向する環状の抜け止め突部とを有し、前記フランジ部および前記抜け止め突部間で前記円筒部の外周に前記環状嵌合部を嵌合させる環状の嵌合凹部が形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記タイロッドの前記後部シェル半体側の端部に、前記後部シェル半体の内面に当接しつつ前記スリーブの前記フランジ部に対向して前記後部シェル半体に固定される鍔部が一体に形成され、当該鍔部よりも大径に形成される前記フランジ部の周方向複数箇所に前記環状通路に通じる透孔が設けられ、前記フランジ部の半径方向に沿う前記透孔の外端が、前記タイロッドおよび前記スリーブの軸線に直交する平面への投影図上で、前記鍔部の外周よりも外方に配置されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記スリーブが樹脂製であることを第4の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかを有するタンデム型負圧ブースタの製造時に前記スリーブを組み付けるためのスリーブ組み付け方法であって、前記隔壁板に前記グロメットを取り付ける第1の工程と;前記前部ブースタピストンの後面に結着した前部ダイヤフラムと、前記グロメットを取り付けた前記隔壁板と、前記環状嵌合部を一体に有しつつ前記後部ブースタピストンの後面に結着した後部ダイヤフラムとを相互に組み付ける第2の工程と;前記スリーブを前記後部ダイヤフラム側からの差し込みで前記環状嵌合部に弾発嵌合するとともに前記グロメットに挿通する第3の工程と;をこの順に実行することを第5の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、隔壁板および後部ダイヤフラムのうちの一方に固設される弾性材料製の環状嵌合部に、当該環状嵌合部の内周を弾発的に接触させるようにしてススリーブが嵌合されることで隔壁板および後部ダイヤフラムの一方にスリーブが固定され、隔壁板および後部ダイヤフラムの他方に取り付けられる環状のグロメットがスリーブの外周に弾発的に摺接するので、圧入組み付けによるものと比べると、組み付け性が向上し、その結果、量産性を高めることができる。しかもスリーブの材質を金属と限定することが不要であり、スリーブの材質選定の自由度を高めることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、スリーブのフランジ部および環状抜け止め突部間の嵌合凹部内に、後部ダイヤフラムが一体に有する環状嵌合部が配置されるので、作動時に後部ダイヤフラムからスリーブが抜け出すことを確実に抑制することができる。
本発明の第3の特徴によれば、タイロッドの後部シェル半体側の端部に一体に形成される鍔部に、スリーブのフランジ部が対向して配置されることに起因して、製造時の公差によってフランジ部が鍔部に当接したとしても、鍔部よりも大径であるフランジ部の周方向複数箇所に設けられてスリーブ内の環状通路に通じる透孔の外端が、タイロッドおよびスリーブの軸線に直交する平面への投影図上で鍔部の外周よりも外方に在るので、後部作動室および環状通路間が遮断されることはない。
本発明の第4の特徴によれば、スリーブを樹脂製とすることで、コスト低減を図ることができる。
さらに本発明の第5の特徴によれば、スリーブの組み付けにあたっては、隔壁板にグロメットを取り付ける第1の工程と;前部ブースタピストンに結着した前部ダイヤフラムと、グロメットを取り付けた隔壁板と、環状嵌合部を一体に有しつつ後部ブースタピストンの後面に結着した後部ダイヤフラムとを相互に組み付ける第2の工程と;スリーブを後部ダイヤフラム側からの差し込みで前記環状嵌合部に弾発嵌合するとともにグロメットに挿通する第3の工程と;をこの順に実行することで、簡易で量産性の高い組み付け方法を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照しながら説明すると、先ず図1において、タンデム型負圧ブースタBのブースタシェル5の前面は、このタンデム型負圧ブースタBによって増幅駆動されるブレーキ用マスタシリンダMが備えるシリンダボディ6に取り付けられる。
前記ブースタシェル5は、前部シェル半体7および後部シェル半体8が相互に結合されて成る。前部シェル半体7の後端部は、前記後部シェル半体8の前端部を囲繞するように形成されており、前記後部シェル半体8の前部外周に固着された第1の筒部材9が備える環状板部9aの外周が、前部シェル半体7の後端部および前記後部シェル半体8の前端部間に生じる環状空間を後方から閉じるようにして前記前部シェル半体7の後端に結合される。
前記ブースタシェル5内は、該ブースタシェル5に結合された隔壁板10で前部シェル室12および後部シェル室13に区画される。前記隔壁板10の外周には第2の筒部材11の前端部が固着されており、この第2の筒部材11の後端部が前記前部シェル半体7の後端部に結合されることで前記隔壁板10が前記ブースタシェル5に結合される。
前記前部シェル室12には前部ブースタピストン14が前後往復動可能に収容されており、この前部ブースタピストン14の後面には、前記前部シェル室12内を前側の前部負圧室16および後側の前部作動室17に区画する前部ダイヤフラム15が結着される。この前部ダイヤフラム15は、その外周縁部に環状である第1の外周ビード部15aを有しており、前記第2の筒部材11の前端部外周および前記前部シェル半体7間に前記第1の外周ビード部15aが挟持されることで前記前部ダイヤフラム15が前記ブースタシェル5に支持される。前記前部負圧室16は、前記前部シェル半体7に結合された負圧導入管4を介して負圧源V(たとえば内燃機関における吸気マニホールドの内部)に接続される。
前記後部シェル室13には後部ブースタピストン18が前後往復動可能に収容されており、この後部ブースタピストン18の後面には、前記後部シェル室13内を前側の後部負圧室20および後側の後部作動室21に区画する後部ダイヤフラム19が結着される。この後部ダイヤフラム19は、その外周縁部に環状である第2の外周ビード部19aを有しており、前記第1の筒部材9の外周および前記第2の筒部材11の後端部内周間に前記第2の外周ビード部19aが挟持されることで前記後部ダイヤフラム19が前記ブースタシェル5に支持される。
前記前部ブースタピストン14および前記前部ダイヤフラム15は、前記隔壁板10との間に環状のシール部材22を介在させて該隔壁板10に摺動自在に支持される円筒状のボス部23の前端部外周に結着され、前記後部ブースタピストン18および前記後部ダイヤフラム19は前記ボス部23の後端部外周に結着される。
前記後部シェル半体8の後壁中央部には、後方に延びる後方延長筒8aの前端部が同軸にかつ一体に連設されており、その後方延長筒8aにシール部材26を介して摺動自在に支持される弁筒部24の前端部が、前記ボス部23とともにピストンボス25を構成するようにして前記ボス部23の後端部に同軸にかつ一体に連設され、前記ピストンボス25は合成樹脂によって形成される。
前記弁筒部24内には、弁ピストン27と、該弁ピストン27に連結される入力ロッド28と、この入力ロッド28の前後動に応じて前部および後部作動室17,21を前部および後部負圧室16,20と大気とに連通切換えする制御弁29とが配設され、前記入力ロッド28の後端にはブレーキペダルPが連結される。
前記弁ピストン27は、前記弁筒部24に設けられたガイド孔30に摺動自在に嵌合される。この弁ピストン27の後端には半径方向外方に張り出すフランジ状の大気導入弁座31が一体に形成される。また前記大気導入弁座31を囲繞して同心配置される環状の負圧導入弁座32が前記弁筒部24に形成される。
前記弁ピストン27には、前記大気導入弁座31の後端面中央に開口する連結凹部33が設けられる。前記入力ロッド28の前端に形成されるボールジョイント28aが前記連結凹部33に嵌合され、前記弁ピストン27の一部が前記ボールジョイント28aに係合するようにかしめられることで、前記入力ロッド28が前記弁ピストン27に首振り可能に連結される。
前記弁筒部24には、環状の弁部34aを有する伸縮可能な筒状の弁体34が弁ホルダ35により取り付けられる。この弁体34はゴム等の弾性材料によって形成されており、前記弁部34aには環状の補強板36が埋設される。
前記弁部34aは、前記大気導入弁座31および前記負圧導入弁座32に着座可能に対向して配置される。前記弁部34aの前記補強板36と、前記入力ロッド28との間には、前記弁部34aを前記大気導入弁座31および前記負圧導入弁座32に着座させる側に付勢する弁ばね37が縮設されており、前記制御弁29は、前記大気導入弁座31、前記負圧導入弁座32、前記弁体34および前記弁ばね37で構成される。
前記弁ホルダ35および前記入力ロッド28間には入力戻しばね38が縮設され、この入力戻しばね38が発揮するばね力で、前記入力ロッド28が後退方向に付勢されるとともに、前記弁ホルダ35が前記弁筒部24内の固定位置に保持される。
前記弁筒部24には、負圧導入弁座32を囲繞する前部環状室39が形成され、この前部環状室39に前記弁部34aの前面が臨む。前記弁部34aの外周は、前記前部環状室39の後方で前記弁筒部24の内周面に摺動可能に密接する。したがって前部環状室39は、前記弁部34aが負圧導入弁座32に着座したとき閉じられるようになっている。さらに前記弁体34および前記弁筒部24間には、前記前部環状室39とは隔絶した後部環状室40が前記弁部34aの背面を臨ませるようにして画成される。
前記前部環状室39は、前記弁筒部24に形成される第1通路41および前記ボス部23内を経て前部負圧室16に連通するとともに、前記第1通路41から分岐して前記弁筒部24に設けられる第2通路42を経て後部負圧室20に連通する。また前記弁筒部24には、前記後部作動室21に一端を通じさせるとともに他端が前記負圧導入弁座32および前記大気導入弁座31間に開口するように形成される第3通路43が設けられる。
前記ピストンボス25の周囲の複数箇所には、当該ピストンボス25と平行に延びる円筒状の合成樹脂から成るスリーブ45が配置される。このスリーブ45は、前記隔壁板10および前記後部ダイヤフラム19の一方に一端部が固定されるとともに前記隔壁板10および前記後部ダイヤフラム19の他方を気密に貫通するものであり、この実施の形態では、前記スリーブ45の前記一端部である後端部が前記後部ダイヤフラム19に固定され、前記スリーブ45の前端部が前記隔壁板10を気密に貫通する。
前記スリーブ45には、前記前部ブースタピストン14および前記前部ダイヤフラム15を気密に貫通して前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8間に固定されるタイロッド56が挿通され、前記スリーブ45および前記タイロッド56間には、前記前部作動室17および前記後部作動室21間を結ぶ環状通路44が形成される。
前記タイロッド56は、その前端部に雄ねじ部57を有するとともに後端部に雄ねじ部58を有するようにして前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8を貫通するものであり、前記タイロッド56の前部寄りに一体に設けられる環状突部56aおよび前記前部シェル半体7間に環状のストッパ板59が挟持されるとともに、前記タイロッド56の後部寄りに一体に設けられる鍔部56bを前記後部シェル半体8にかしめ結合することで、前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8間に前記タイロッド56が固定される。
前記タイロッド56の前端部の前記雄ねじ部57は、前記シリンダボディ6のフランジ部6aに挿通され、該フランジ部6aとの間にワッシャ60を介在させたナット61が前記雄ねじ部57に螺合されることで、前記シリンダボディ6が前記前部シェル半体7すなわちブースタシェル5に取り付けられる。
また前記タイロッド56の後端部の前記雄ねじ部58は、車体等の支持部Sに挿通され、該支持部Sとの間にワッシャ62を介在させたナット63が前記雄ねじ部58に螺合されることで、前記後部シェル半体8すなわちブースタシェル5が前記支持部Sに取り付けられる。
図2を併せて参照して、前記スリーブ45の前端部を気密に貫通させるために前記隔壁板10には環状のグロメット65が取り付けられ、このグロメット65が前記スリーブ45の前端部外周に弾発的に摺接される。
また前記スリーブ45の後端部を固定するために、前記後部ダイヤフラム19には、弾性材料製の環状嵌合部66が固設され、この環状嵌合部66の内周を前記スリーブ45の前記後端部の外周に弾発的に接触させるようにして、前記環状嵌合部66に前記スリーブ45の後端部が嵌合される。前記環状嵌合部66は、この実施の形態では前記後部負圧室20側に突出するようにして前記後部ダイヤフラム19に一体に連なって形成される。
図3を併せて参照して、前記スリーブ45の後部ダイヤフラム19側の端部には、前記環状嵌合部66に嵌合する円筒部45aと、前記後部作動室21側で前記円筒部45aの端部から半径方向外方に張り出して前記環状嵌合部66の前記後部作動室21側の端部に対向するフランジ部45bと、前記円筒部45aの外周から半径方向外方に突出して前記環状嵌合部66の前記後部負圧室20側の端部に対向する抜け止め突部45cとが一体に設けられ、前記フランジ部45bおよび前記抜け止め突部45c間で前記円筒部45aの外周には、前記環状嵌合部66を嵌合させる環状の嵌合凹部67が形成される。
ところで前記タイロッド56には、前記後部シェル半体8の内面に当接しつつ前記スリーブ45の前記フランジ部45bに対向して前記後部シェル半体8に固定される鍔部56bが一体に形成されており、前記フランジ部45bは前記鍔部56bよりも大径に形成される。すなわち前記鍔部56bの外径D1よりも前記フランジ部45bの外径D2が大きく(D2>D1)なるように前記フランジ部45bが形成される。
前記フランジ部45bの周方向複数箇所(この実施の形態では6箇所)には、前記スリーブ45および前記タイロッド56間の前記環状通路44に通じる透孔68が設けられており、前記フランジ部45bの半径方向に沿う前記透孔68の外端が、前記スリーブ45および前記タイロッド56の軸線に直交する平面への投影図上で前記鍔部56bの外周よりも外方に配置される。すなわち前記スリーブ45および前記タイロッド56の軸線を含む平面への投影図(図2)上では、フランジ部45bの半径方向に沿う前記透孔68の外端を通る直線Lが、前記鍔部56bの外周よりも外方を通ることになる。
また前記スリーブ45の前記前部ダイヤフラム15側の端部には、前記タイロッド56を貫通させるようにして前記前部ブースタピストン14に設けられる貫通孔70の周囲で前記前部ダイヤフラム15を前記前部ブースタピストン14との間に挟むとともに前記環状通路44および前記前部作動室17間の空気の流通を許容しつつ前記前部ダイヤフラム15の後面に当接する当接押し部45dが一体に設けられる。
しかも前記当接押し部45dは、前記スリーブ45の前記前部ダイヤフラム15側の端部の周方向に間隔をあけた複数箇所(たとえば3箇所)に、前記前部ダイヤフラム15の後面に当接した状態で前記環状通路44および前記前部作動室17間の空気の流通を許容するものであり、わずかに突出した形状の前記当接押し部45dが前記スリーブ45の前記前部ダイヤフラム15側の端部に一体に設けられる。
また前記前部ダイヤフラム15には、前記前部ブースタピストン14よりも前記前部作動室17側で前記タイロッド56の外周に気密に摺接するシール部71が一体に形成される。
前記シール部71は、この実施の形態では、前記タイロッド56の外周に気密に摺接するようにして半径方向内方に突出して軸方向に間隔をあけた2つの環状突部分71a,71bを一体に有して円筒状に形成されるとともに、前記スリーブ45内に全部が挿入されるようにしつつ先端部が前記タイロッド56の外周に気密に摺接する円筒状の後方延出部分71cを一体に有するように形成されており、前記環状突部分71a,71bおよび前記後方延出部分71cの先端部が、前記前部ブースタピストン14よりも前記前部作動室17側で前記タイロッド56の外周に気密に摺接する。
また前記シール部71は、前記前部ブースタピストン14の前記貫通孔70を貫通して前記前部負圧室16側に突出する前方突出部分71dを一体に有しており、この前方突出部分71dは、その外周71daが前記スリーブ45の軸線を含む平面への投影図(図2)上で前記スリーブ45の軸線と平行な直線状に延びるようにして、円筒状に形成される。
再び図1において、前記弁筒部24は、前記後方延長筒8aに前端部が結合される伸縮可能のブーツ46で覆われており、このブーツ46の後端部は前記入力ロッド28に取り付けられ、このブーツ46の後端部には、前記弁体34の内側に連通する大気導入口47が設けられる。
また前記弁筒部24には、前記ガイド孔30の軸方向中間部で該弁筒部24の直径線に沿って延びるキー48が、前記弁ピストン27の後退限を規定するようにして取り付けられる。
前記弁筒部24の前端部には、前記ガイド孔30よりも大径にして該ガイド孔30に同軸に連なる円形の凹部49が形成されており、前記弁ピストン27の前端部を当接させ得るようにして円板状に形成されるゴム等の弾性体50が前記凹部49内に嵌合される。一方、前記ブレーキマスタシリンダMのピストンロッド51に前端部が連接される出力ロッド52の後端部が、前記弾性体50を前記弁筒部24との間に介在させて前記凹部49内に挿入される。また前記弁筒部24と、前記前部シェル半体7との間にはコイル状の弁筒部戻しばね53が縮設される。
ところで前記ブレーキマスタシリンダMの前記シリンダボディ6の後端部には、フランジ部6aと、そのフランジ部6aよりも後方に突出する円筒状突部6bとが一体に設けられており、前記前部シェル半体7の中央部には、前記円筒状突部6bを挿入するようにした挿入孔54を形成する有底の短円筒部7aが前記前部負圧室16内に突入するようにして一体に設けられており、前記弁筒部戻しばね53の前端部は前記短円筒部7aの基部を囲むようにして前記前部シェル半体7に当接する。
このようなタンデム型負圧ブースタBの休止状態では、前部および後部ブースタピストン14,18と、入力ロッド28とがそれぞれの後退限に位置しており、前記弁ピストン27の後端の大気導入弁座31は弁体34の弁部34aに着座しながら、この弁部34aを押圧して負圧導入弁座32からわずかに離座させている。これによって前部および後部負圧室16,20の負圧が前部および後部作動室17,21に伝達され、両室16,20:17,21は同圧となるので、前部および後部ブースタピストン14,18および弁筒部24は前記弁筒部戻しばね53の付勢力により後退位置に保持される。
車両を制動すべくブレーキペダルPを普通の速度で踏込み、入力ロッド28および弁ピストン27を前進させれば、弁筒部24は、後退位置に保持された状態の弁ピストン27を伴なって前進する。したがって弁ばね37の付勢力で、弁体34は弁部34aを負圧導入弁座32に着座させるように伸びることになり、それと同時に、大気導入弁座31が弁体34から離れることにより、大気導入口47から弁筒部24内に流入した大気が大気導入弁座31を通過して前部および後部作動室17,21に導入され、前部および後部作動作動室17,21を前部および後部負圧室16,20より高圧にするので、それらの気圧差に基づく前方推力を得て前部および後部ブースタピストン14,18は、弁筒部24、弁ピストン27および出力ロッド52を伴いながら前記弁筒部戻しばね53の力に抗して前進し、出力ロッド52によりブレーキマスタシリンダMのピストンロッド51が前方に押圧されるようになる。
ところで前記タンデム型負圧ブースタBの製造時に前記スリーブ45を組み付けるにあたっては、図4で示すように前記隔壁板10に前記グロメット65を取り付ける第1の工程と、図5で示す第2の工程と、図6で示す第3の工程とを順次実行する。
図5で示す第2の工程では、前記前部ブースタピストン14の後面に結着した前部ダイヤフラム15と、前記グロメット65を取り付けた前記隔壁板10と、前記環状嵌合部66を一体に有しつつ前記後部ブースタピストン18の後面に結着した後部ダイヤフラム19とを相互に組み付ける。この際、前記隔壁板10との間に環状のシール部材22を介在させて該隔壁板10に摺動自在に支持される円筒状のボス部23の前端部外周に前記前部ブースタピストン14および前記前部ダイヤフラム15を結着し、前記後部ブースタピストン18および前記後部ダイヤフラム19を前記ボス部23の後端部外周に結着し、前記隔壁板10の外周に第2の筒部材11の前端部を固着し、後部ダイヤフラム19が有する第2の外周ビード部19aを第1の筒部材9の外周および前記第2の筒部材11の後端部内周間に挟み込んでおく。
さらに図6において、第3の工程では、前記スリーブ45を矢印74で示すように前記後部ダイヤフラム19側から差し込んで、前記後部ダイヤフラム19と一体の環状嵌合部66に弾発嵌合するとともに前記隔壁板10に取り付けられた状態にある前記グロメット65に挿通する。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、前部シェル半体7および後部シェル半体8が結合されて成るブースタシェル5に当該ブースタシェル5内を前部シェル室12および後部シェル室13に区画する隔壁板10が結合され、前記前部シェル室12内を前側の前部負圧室16および後側の前部作動室17に区画して前記ブースタシェル5に支持される前部ダイヤフラム15が前部ブースタピストン14の後面に結着され、前記後部シェル室13内を前側の後部負圧室20および後側の後部作動室21に区画して前記ブースタシェル5に支持される後部ダイヤフラム19が後部ブースタピストン18の後面に結着され、前記隔壁板10を気密に貫通するスリーブ45が前記後部ダイヤフラム19に固定され、前記前部シェル半体7および前記後部シェル半体8間に固定されるタイロッド56が前記スリーブ45との間に前記前部作動室17および前記後部作動室21間を結ぶ環状通路44を形成して当該スリーブ45に挿通されるタンデム型負圧ブースタBにおいて、前部ダイヤフラム15に、前記前部ブースタピストン14よりも前記前部作動室17側で前記タイロッド56の外周に気密に摺接する環状のシール部71が一体に形成されるので、前記前部負圧室16の容積を縮小する側への前記前部ダイヤフラム15および前記シール部71の有効ストロークを確保するにあたって、非作動状態の前部ブースタピストン14および前部シェル半体7間の前記タイロッド56の軸線沿う方向での距離を極力短くすることができ、前記タイロッド56の軸線に沿う方向でのタンデム型負圧ブースタBの全長を短くすることを可能とし、車両への搭載性を高めることができる。
また前記シール部71に、前記後部ダイヤフラム19に固定されて前記隔壁板10を気密に貫通するスリーブ45内に全部が挿入されるようにした後方延出部分71cが一体に形成されるので、シール部71のタイロッド56への接触位置をより後方側に配置することができ、タイロッド56の軸線に沿う方向でのタンデム型負圧ブースタBの全長をより短くすることを可能とし、車両への搭載性をより高めることができる。
また前記スリーブ45に、前記前部ブースタピストン14に設けられる貫通孔70の周囲で前記前部ダイヤフラム15を前記前部ブースタピストン14との間に挟むとともに前記環状通路44および前記前部作動室17間の空気の流通を許容しつつ前記前部ダイヤフラム15の後面に当接する当接押し部45dが一体に設けられるので、作動時に前記当接押し部45dで押される前記前部ダイヤフラム15が前部ブースタピストン14とともに作動することになり、前記前部ブースタピストン14が前記前部ダイヤフラム15から抜け出すことが抑制され、前記当接押し部45dの形成によって前記環状通路44および前記前部作動室17間の空気の流通が阻害されることもない。
しかも前記前部ダイヤフラム15に一体に形成される前記シール部71が、前記貫通孔70を貫通して前記前部負圧室16側に突出する前方突出部分71dを有するのであるが、その前方突出部分71dに、前記前部ブースタピストン14が前記前部ダイヤフラム15から抜け出すことを抑制する機能を前記前方突出部分71dに持たせることを不要とし、前方突出部分71dが、前記スリーブ45の軸線を含む平面への投影図上で前記スリーブ45の軸線と平行な直線状に延びる外周71daを有して円筒状に形成されるので、前記前部ダイヤフラム15とともに前記シール部71を型成形する際の前方突出部分71dの型抜き性を高めて生産性の向上を図ることができるとともに、前記前部ダイヤフラム15および前記シール部71の材料であるゴムの硬度を高めて、耐摩耗性の向上を図ることができる。
また前記スリーブ45の前記前部ダイヤフラム15側の端部の周方向に間隔をあけた複数箇所に、前記当接押し部45dが設けられるので、環状通路44を前部作動室17に通じさせる通路を複数の当接押し部45d相互間に容易に形成することができる。
また前記隔壁板10に取り付けられる環状のグロメット65が前記スリーブ45の外周に弾発的に摺接され、前記後部ダイヤフラム19に固設される弾性材料製の環状嵌合部66に、当該環状嵌合部66の内周を前記スリーブ45の外周に弾発的に接触させるようにして前記スリーブ45が嵌合されるので、スリーブ45を圧入することで前記後部ダイヤフラム19に組み付けるものと比べると、組み付け性が向上し、その結果、量産性を高めることができる。しかもスリーブ45の材質を金属と限定することが不要であり、スリーブ45の材質選定の自由度を高めることができる。
また前記環状嵌合部66が前記後部ダイヤフラム19に一体に連なって形成され、前記スリーブ45が、前記環状嵌合部66に嵌合する円筒部45aと、当該円筒部45aの前記後部ダイヤフラム19側の端部から半径方向外方に張り出して前記環状嵌合部66の前記後部作動室21側の端部に対向するフランジ部45bと、前記円筒部45aの外周から半径方向外方に突出して前記環状嵌合部66の前記後部負圧室20側の端部に対向する環状の抜け止め突部45cとを有し、前記フランジ部45bおよび前記抜け止め突部45c間で前記円筒部45aの外周に前記環状嵌合部66を嵌合させる環状の嵌合凹部67が形成されるので、作動時に前記後部ダイヤフラム19から前記スリーブ45が抜け出すことを確実に抑制することができる。
また前記タイロッド56の前記後部シェル半体8側の端部に、前記後部シェル半体8の内面に当接しつつ前記スリーブ45の前記フランジ部45bに対向して前記後部シェル半体8に固定される鍔部56bが一体に形成され、当該鍔部56bよりも大径に形成される前記フランジ部45bの周方向複数箇所に前記環状通路44に通じる透孔68が設けられ、前記フランジ部45bの半径方向に沿う前記透孔68の外端が、前記タイロッド56および前記スリーブ45の軸線に直交する平面への投影図上で、前記鍔部56bの外周よりも外方に配置されるので、製造時の公差によって前記フランジ部45bが前記鍔部56bに当接したとしても、前記鍔部56bよりも大径である前記フランジ部45bの周方向複数箇所に設けられて前記スリーブ45内の環状通路44に通じる透孔68の外端が、前記タイロッド56および前記スリーブ45の軸線に直交する平面への投影図上で前記鍔部56bの外周よりも外方に在ることで、前記後部作動室21および前記環状通路44間が遮断されることはない。
しかも前記スリーブ45が樹脂製であるので、コスト低減を図ることができる。
さらに前記スリーブ45の組み付けにあたっては、前記隔壁板10に前記グロメット65を取り付ける第1の工程と;前記前部ブースタピストン14の後面に結着した前部ダイヤフラム15と、前記グロメット65を取り付けた前記隔壁板10と、前記環状嵌合部66を一体に有しつつ前記後部ブースタピストン18の後面に結着した後部ダイヤフラム19とを相互に組み付ける第2の工程と;前記スリーブ45を前記後部ダイヤフラム19側からの差し込みで前記環状嵌合部66に弾発嵌合するとともに前記グロメット65に挿通する第3の工程と;をこの順に実行するので、簡易で量産性の高い組み付け方法を実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態では、スリーブ45が後部ダイヤフラム19に固定されて隔壁板10を気密に貫通する構造としたが、請求項1記載の本発明では、スリーブ45が隔壁板10に固定されて後部ダイヤフラム19を気密に貫通する構造を有するタンデム型負圧ブースタに適用することが可能である。
5・・・ブースタシェル
7・・・前部シェル半体
8・・・後部シェル半体
10・・・隔壁板
12・・・前部シェル室
13・・・後部シェル室
14・・・前部ブースタピストン
15・・・前部ダイヤフラム
16・・・前部負圧室
17・・・前部作動室
18・・・後部ブースタピストン
19・・・後部ダイヤフラム
20・・・後部負圧室
21・・・後部作動室
44・・・環状通路
45・・・スリーブ
45a・・・円筒部
45b・・・フランジ部
45c・・・抜け止め突部
56・・・タイロッド
56b・・・鍔部
65・・・環状のグロメット
66・・・環状嵌合部
67・・・嵌合凹部
68・・・透孔
7・・・前部シェル半体
8・・・後部シェル半体
10・・・隔壁板
12・・・前部シェル室
13・・・後部シェル室
14・・・前部ブースタピストン
15・・・前部ダイヤフラム
16・・・前部負圧室
17・・・前部作動室
18・・・後部ブースタピストン
19・・・後部ダイヤフラム
20・・・後部負圧室
21・・・後部作動室
44・・・環状通路
45・・・スリーブ
45a・・・円筒部
45b・・・フランジ部
45c・・・抜け止め突部
56・・・タイロッド
56b・・・鍔部
65・・・環状のグロメット
66・・・環状嵌合部
67・・・嵌合凹部
68・・・透孔
Claims (5)
- 前部シェル半体(7)および後部シェル半体(8)が結合されて成るブースタシェル(5)と、該ブースタシェル(5)内を前部シェル室(12)および後部シェル室(13)に区画しつつ前記ブースタシェル(5)に結合される隔壁板(10)と、前記前部シェル室(12)に前後往復動可能に収容される前部ブースタピストン(14)と、前記前部シェル室(12)内を前側の前部負圧室(16)および後側の前部作動室(17)に区画しつつ前記前部ブースタピストン(14)の後面に結着されるとともに前記ブースタシェル(5)に支持される前部ダイヤフラム(15)と、前記後部シェル室(13)に前後往復動可能に収容される後部ブースタピストン(18)と、前記後部シェル室(13)内を前側の後部負圧室(20)および後側の後部作動室(21)に区画しつつ前記後部ブースタピストン(18)の後面に結着されるとともに前記ブースタシェル(5)に支持される後部ダイヤフラム(19)と、前記隔壁板(10)および前記後部ダイヤフラム(19)の一方に固定されるとともに前記隔壁板(10)および前記後部ダイヤフラム(19)の他方を気密に貫通する筒状のスリーブ(45)と、前記前部作動室(17)および前記後部作動室(21)間を結ぶ環状通路(44)を前記スリーブ(45)との間に形成して当該スリーブ(45)に挿通されるとともに前記前部シェル半体(7)および前記後部シェル半体(8)間に固定されるタイロッド(56)とを備えるタンデム型負圧ブースタにおいて、前記隔壁板(10)および前記後部ダイヤフラム(19)のうち前記他方に取り付けられる環状のグロメット(65)が前記スリーブ(45)の外周に弾発的に摺接され、前記隔壁板(10)および前記後部ダイヤフラム(19)のうち前記一方に固設される弾性材料製の環状嵌合部(66)に、当該環状嵌合部(66)の内周を前記スリーブ(45)の外周に弾発的に接触させるようにして前記スリーブ(45)が嵌合されることを特徴とするタンデム型負圧ブースタ。
- 前記環状嵌合部(66)が前記後部ダイヤフラム(19)に一体に連なって形成され、前記スリーブ(45)が、前記環状嵌合部(66)に嵌合する円筒部(45a)と、当該円筒部(45a)の前記後部ダイヤフラム(19)側の端部から半径方向外方に張り出して前記環状嵌合部(66)の前記後部作動室(21)側の端部に対向するフランジ部(45b)と、前記円筒部(45a)の外周から半径方向外方に突出して前記環状嵌合部(66)の前記後部負圧室(20)側の端部に対向する環状の抜け止め突部(45c)とを有し、前記フランジ部(45b)および前記抜け止め突部(45c)間で前記円筒部(45a)の外周に前記環状嵌合部(66)を嵌合させる環状の嵌合凹部(67)が形成されることを特徴とする請求項1に記載のタンデム型負圧ブースタ。
- 前記タイロッド(56)の前記後部シェル半体(8)側の端部に、前記後部シェル半体(8)の内面に当接しつつ前記スリーブ(45)の前記フランジ部(45b)に対向して前記後部シェル半体(8)に固定される鍔部(56b)が一体に形成され、当該鍔部(56b)よりも大径に形成される前記フランジ部(45b)の周方向複数箇所に前記環状通路(44)に通じる透孔(68)が設けられ、前記フランジ部(45b)の半径方向に沿う前記透孔(68)の外端が、前記タイロッド(56)および前記スリーブ(45)の軸線に直交する平面への投影図上で、前記鍔部(56b)の外周よりも外方に配置されることを特徴とする請求項2に記載のタンデム型負圧ブースタ。
- 前記スリーブ(45)が樹脂製であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンデム型負圧ブースタ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のタンデム型負圧ブースタの製造時に前記スリーブを組み付けるためのスリーブ組み付け方法であって、前記隔壁板(10)に前記グロメット(65)を取り付ける第1の工程と;前記前部ブースタピストン(14)の後面に結着した前部ダイヤフラム(15)と、前記グロメット(65)を取り付けた前記隔壁板(10)と、前記環状嵌合部(66)を一体に有しつつ前記後部ブースタピストン(18)の後面に結着した後部ダイヤフラム(19)とを相互に組み付ける第2の工程と;前記スリーブ(45)を前記後部ダイヤフラム(19)側からの差し込みで前記環状嵌合部(66)に弾発嵌合するとともに前記グロメット(65)に挿通する第3の工程と;をこの順に実行することを特徴とするスリーブ組み付け方法。
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JP2018165105A JP2020037316A (ja) | 2018-09-04 | 2018-09-04 | タンデム型負圧ブースタおよびスリーブ組み付け方法 |
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