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JP2020023650A - スチレン系樹脂組成物及び成形品 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物及び成形品 Download PDF

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JP2020023650A JP2018149743A JP2018149743A JP2020023650A JP 2020023650 A JP2020023650 A JP 2020023650A JP 2018149743 A JP2018149743 A JP 2018149743A JP 2018149743 A JP2018149743 A JP 2018149743A JP 2020023650 A JP2020023650 A JP 2020023650A
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Abstract

【課題】ゲル状物質の生成が極めて少なく、優れた外観を有する成形品が得られる、スチレン系樹脂組成物を提供する。【解決手段】スチレン系樹脂とエーテル化合物を含むスチレン系樹脂組成物であって、前記スチレン系樹脂は、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸系単量体を含む単量体混合物を共重合させて得られ、前記エーテル化合物が特定の構造を持つ、スチレン系樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、スチレン系樹脂組成物及び成形品に関するものである。
スチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体樹脂は、一般のポリスチレンに比較して、耐熱性に優れており、主に電子レンジ加熱用の食品包装材料の素材として使用されている。具体的には、押出発泡シートや二軸延伸シートに成形された後、食品容器や蓋に賦形されて利用されている。また、透明性と耐熱性のバランスに優れるため、照明カバーや透過型ディスプレイ用光拡散板のような、光拡散剤を含有する光拡散性樹脂板にも適している。
スチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体樹脂の欠点として、シート等に加工する際の熱履歴によって、ポリマー中のカルボキシル基がポリマー分子間で縮合反応を起こして、ゲル状物質を生成する場合があることや、共重合体樹脂の製造工程においても同様の反応でゲル状物質を生成する場合があることが指摘されている。
特許文献1には、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを添加することによってゲル状物質の生成を抑制する技術が開示されている。
WO2007/034789
しかし、特許文献1の技術を採用しても、ゲル状物質の生成を完全に抑制することはできず、ゲル状物質の生成をさらに抑制することが望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ゲル状物質の生成を効果的に抑制可能なスチレン系樹脂組成物を提供するものである。
本発明によれば、スチレン系樹脂とエーテル化合物を含むスチレン系樹脂組成物であって、前記スチレン系樹脂は、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸系単量体を含む単量体混合物を共重合させて得られ、前記エーテル化合物は、一般式(1)で表される、スチレン系樹脂組成物が提供される。
本発明者が鋭意検討を行ったところ、一般式(1)で表されるエーテル化合物を添加することによって、ゲル状物質の生成を効果的に抑制可能であることを見出し、本発明の完成に到った。
1.スチレン系樹脂組成物
本発明のスチレン系樹脂組成物は、スチレン系樹脂Aとエーテル化合物Bを含む。以下、各成分について詳述する。
<<スチレン系樹脂A>>
スチレン系樹脂Aは、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸系単量体を含む単量体混合物を共重合させて得られる。
スチレン系単量体は、単環又は多環の芳香族ビニル系モノマーであり、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、p−エチルスチレン、m−エチルスチレン、о−エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、1−ビニルナフタレン、2−ビニルナフタレン、1,1−ジフェニルエチレン、イソプロペニルベンセン(α−メチルスチレン)、イソプロペニルトルエン、イソプロペニルエチルベンゼン、イソプロペニルプロピルベンゼン、イソプロペニルブチルベンゼン、イソプロペニルペンチルベンゼン、イソプロペニルヘキシルベンゼン、イソプロペニルオクチルベンゼン等の単独または2種以上の混合物であり、好ましくは、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、p−エチルスチレン、m−エチルスチレン、о−エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレンの単独または2種以上の混合物であり、より好ましくは、スチレンである。
(メタ)アクリル酸系単量体は、アクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸モノマーの一方又は両方であり、好ましくはメタクリル酸である。
単量体混合物は、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸系単量体のみを含んでもよく、本発明の効果を損なわない範囲で、これらと共重合可能なその他の単量体を含んでよい。その他の単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニルモノマー、アクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等のアクリル系モノマーや無水マレイン酸、フマル酸等のα,β−エチレン不飽和カルボン酸類、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のイミド系モノマー類が挙げられる。
単量体混合物は、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸系単量体が主成分であることが好ましく、単量体混合物中のスチレン系単量体と(メタ)アクリル酸系単量体の合計の割合は、50質量%以上が好ましく、例えば50〜100質量%であり、具体的には例えば、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
スチレン系樹脂組成物100質量%に対し、(メタ)アクリル酸系単量体に由来する構造単位の含有量が0.1〜30質量%であることが好ましい。(メタ)アクリル酸系単量体に由来する構造単位は、例えば(メタ)アクリル酸系単量体単位である。この値が小さすぎると耐熱性が不十分である場合があり、この値が大きすぎると、溶融時の流動性が低下して成形加工性が悪化する場合があるからである。この割合は、具体的には例えば、0.1、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
スチレン系樹脂Aの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは、15万〜70万であり、15万〜40万であることが好ましい。具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70万であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。Mwが小さすぎると成形品の強度が不十分となり、Mwが大きすぎると成形性が低下する。スチレン系樹脂Aの重量平均分子量は、重合工程の反応温度、滞留時間、重合開始剤の種類及び添加量、連鎖移動剤の種類及び添加量、重合時に使用する溶媒の種類及び量等によって制御することができる。
重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)を用いて、次の条件で測定可能である。
GPC機種:昭和電工株式会社製Shodex GPC−101
カラム:ポリマーラボラトリーズ社製 PLgel 10μm MIXED−B
移動相:テトラヒドロフラン
試料濃度:0.2質量%
温度:オーブン40℃、注入口35℃、検出器35℃
検出器:示差屈折計
分子量は単分散ポリスチレンの溶出曲線より各溶出時間における分子量を算出し、ポリスチレン換算の分子量として算出したものである。
<<エーテル化合物B>>
エーテル化合物Bは、一般式(1)で表される。
一般式(1)中のZ1〜Z5は、同一又は異なっており、水素原子であるか、又はヘテロ原子を有してもよい炭化水素基である。Z1〜Z5のうちの3つ又は4つが水素原子であり、残りがヘテロ原子を有してもよい炭化水素基であることが好ましい。
上記ヘテロ原子としては、酸素、窒素、硫黄、フッ素などが挙げられる。炭化水素基は、炭素数が1〜30であることが好ましく、2〜20であることがさらに好ましい。この炭素数は、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
上記炭化水素基は、置換基を有してもよい脂肪族炭化水素基であることが好ましい。脂肪族炭化水素基としては、炭素数が1〜20のアルキル基、アリル基、ビニル基などが挙げられる。脂肪族炭化水素基の炭素数は、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。脂肪族炭化水素基の置換基としては、フェニル基などの芳香族炭化水素基が挙げられる。芳香族炭化水素基は、水酸基などの置換基で置換されていてもよい。脂肪族炭化水素基の1位の炭素に置換基が結合していることが好ましい。
上記炭化水素基は、置換基を有してもよい芳香族炭化水素基であってもよい。芳香族炭化水素基としては、フェニル基、トリル基などが挙げられる。置換基としては、アルキルなどの脂肪族炭化水素基や水酸基などが挙げられる。
Z1〜Z5のうちの少なくとも2つが架橋されて脂環又は芳香環を形成していてもよい。
Z1〜Z5の少なくとも1つは、好ましくは、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基である。この置換基は、好ましくは、ヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20の炭化水素基であり、さらに好ましくは、芳香環を含み、さらに好ましくは、前記アルキル基に結合されているフェニル基であり、さらに好ましくは、1−フェニルエチル基である。
一般式(1)中のnは、アルキレンオキサイド構造の炭素数を表し、1〜10(好ましくは2〜4)の整数である。nは、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
一般式(1)中のXは、Xはアルキレンオキサイド単位の平均付加数を表し、1〜100(好ましくは5〜50)の整数である。Xは、具体的には例えば、1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
エーテル化合物Bとしては、例えば、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンフェニルエーテル、ポリオキシエチレンβナフチルエーテル、ポリオキシエチレンビスフェノールAエーテル、ポリオキシエチレンビスフェノールFエーテルなどが挙げられる。
スチレン系樹脂組成物100質量%に対し、エーテル化合物Bの含有量は、0.001〜10質量%であることが好ましい。この値が小さすぎると、ゲル状物質の生成が十分に抑制されない場合があり、この値が大きすぎると、耐熱性が低下する場合がある。上記含有量は、具体的には例えば、0.001、0.01、0.05、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<<その他の添加剤>>
スチレン系樹脂組成物には、本発明の特性を損なわない範囲で、必要に応じて種々の添加剤を配合することができる。添加剤の種類はプラスチックに一般的に用いられるものであれば特に制限はないが、酸化防止剤、難燃剤、滑剤、加工助剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、防曇剤、耐光性向上剤、軟化剤、可塑剤、無機補強剤、架橋剤、顔料、染料、その他或いはこれらの混合物が挙げられる。また、スチレン系樹脂組成物には、エーテル化合物として、エーテル化合物Bのみを含有させてもよく、エーテル化合物B以外のエーテル化合物(例:ポリオキシエチレンアルキルエーテル)を含有させてもよい。
2.スチレン系樹脂組成物の製造方法
本発明のスチレン系樹脂組成物は、スチレン系樹脂Aにエーテル化合物Bを添加することによって製造可能である。スチレン系樹脂の重合方法としては、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等公知のスチレン重合方法が挙げられる。品質面や生産性の面では、塊状重合法、溶液重合法が好ましく、連続重合であることが好ましい。溶媒として例えばベンゼン、トルエン、エチルベンゼン及びキシレン等のアルキルベンゼン類やアセトンやメチルエチルケトン等のケトン類、ヘキサンやシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素等が使用できる。
スチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂の重合時に、必要に応じて重合開始剤、連鎖移動剤、架橋剤などの重合助剤、その他の重合助剤を使用することができる。重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤が好ましく、公知慣用の例えば、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ジ(t−ブチルパーオキシ)ブタン、2,2−ジ(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ジ(t−アミルパーオキシ)シクロヘキサン等のパーオキシケタール類、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類、t−ブチルパーオキシアセテート、t−アミルパーオキシイソノナノエート等のアルキルパーオキサイド類、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ヘキシルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド類、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート等のパーオキシエステル類、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ポリエーテルテトラキス(t−ブチルパーオキシカーボネート)等のパーオキシカーボネート類、N,N'−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、N,N'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、N,N'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、N,N'−アゾビス[2−(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル]等が挙げられ、これらの1種あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。連鎖移動剤としては、脂肪族メルカプタン、芳香族メルカプタン、ペンタフェニルエタン、α−メチルスチレンダイマー及びテルピノーレン等が挙げられる。
連続重合の場合、スチレン系樹脂組成物は、重合工程と、脱揮工程、造粒工程を備える方法によって製造可能である。
まず重合工程にて公知の完全混合槽型攪拌槽や塔型反応器等を用い、目標の分子量、分子量分布、反応転化率となるよう、重合温度調整等により重合反応が制御される。
重合工程を出た重合体を含む重合溶液は、脱揮工程に移送され、未反応の単量体及び重合溶媒が除去される。脱揮工程は加熱器付きの真空脱揮槽やベント付き脱揮押出機などで構成される。脱揮工程を出た溶融状態の重合体は造粒工程へ移送される。造粒工程では、多孔ダイよりストランド状に溶融樹脂を押出し、コールドカット方式や空中ホットカット方式、水中ホットカット方式にてペレット形状に加工される。
エーテル化合物Bは、脱揮工程前、又は脱揮工程において、添加することが好ましい。具体的には、エーテル化合物Bは、以下の(1)〜(4)の何れかの方法で添加することが好ましい。
(1)原料の単量体混合物に添加する。
(2)重合工程中に添加する。
(3)重合工程終了後の重合溶液に添加する。
(4)脱揮工程が2段で構成され、1段目の樹脂温度が200℃未満の場合は、1段目と2段目の間に添加する。
3.スチレン系樹脂組成物の用途
本発明のスチレン系樹脂組成物は、射出成形、押出成形、圧縮成形、ブロー成形等、目的に応じた成形方法で成形品にすることができ、その形状は制限されるものではない。例えば板状成形品であれば、導光板等に加工することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
1.測定方法
(1)メタクリル酸単位含有量の測定
スチレン系樹脂組成物0.5gを秤量し、トルエン/エタノール=8/2(体積比)の混合溶液に溶解後、水酸化カリウム0.1mol/Lエタノール溶液にて中和滴定を行い、終点を検出し、水酸化カリウムエタノール溶液の使用量より、メタクリル酸単位の質量基準の含有量を算出した。
(2)エーテル化合物の含有量の測定
スチレン系樹脂組成物5gを秤量し、THFに溶解する。溶解後、メタノール及び少量の塩酸でポリマー分を再沈処理し、ろ過により再沈物を除去。ろ液を濃縮し、最終的に10mlメタノール溶液の濃縮液とし、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、エーテル化合物の定量を行った。なお、定量はエーテル化合物濃度既知のメタノール溶液を3点作成し、検量線を作成することにより行った。
HPLC機種:日本ウォーターズ社製 allianceシステム2695セパレーションモジュール
検出器:示差屈折計(RI)
カラム:東ソー社製 TSKgel ODS−120T 4.6mm(ID)×15cm(L)
移動相:メタノール/水=80/20(体積比)にリン酸0.2質量%添加
流量:1.0ml/分
カラムオーブン温度:40℃
検出器温度:30℃
(3)ビカット軟化温度の測定
JIS K−7206により、昇温速度50℃/hr、試験荷重50Nで求めた。
(4)MEK不溶分の測定
<加熱前>
スチレン系樹脂組成物1gを秤量し、メチルエチルケトン35ミリリットルを加え溶解し、その溶液を遠心分離機(コクサン社製H−2000B(ローター:H))にて、10000rpmで30分間遠心分離して不溶分を沈降せしめ、デカンテーションにより上澄み液を除去して不溶分を得、セーフティーオーブンにて90℃で2時間予備乾燥し、更に真空乾燥機にて120℃で1時間減圧乾燥し、20分間デシケータ中で冷却した後、乾燥した不溶分の質量Gを測定して、不溶分の質量%を算出した。
<加熱後>
スチレン系樹脂組成物1gを秤量し、真空下、230℃のオーブンで3時間の熱処理を行った。その後、上記の加熱前と同様の方法によって不溶分を測定して、不溶分の質量%を算出した。
ゲル状物質は、スチレン系樹脂中のカルボキシル基がポリマー分子間で縮合反応を起こして生成するものと考えられ、メチルエチルケトンには不溶な成分である。
(5)HAZEの測定
スチレン系樹脂組成物のペレットを、東芝機械社製射出成形機(IS130FII−3A)を用いて、シリンダー温度250℃、金型温度50℃にて射出成形した。得られた試験片(厚さ2mm、寸法40mm×40mm)を用い、JIS K−7105に準拠し、ヘーズメーター(日本電色工業社製NDH5000)を用いてHAZE(単位:%)測定を行った。
2.実施例・比較例
以下に示す方法で、実施例・比較例を実施した。
<実施例1>
内容積39リットルの完全混合型撹拌槽である第1反応器と内容積39リットルの完全混合型撹拌槽である第2反応器を直列に接続して重合工程を構成した。スチレン71質量%、メタクリル酸12質量%、エチルベンゼン17質量%の混合溶液からなる原料溶液を作成した。
この原料溶液を毎時12.6kgの割合で第1反応器へ連続的に供給し、各反応器を満液状態で流通した。なお、第1反応器入口で、原料溶液中のスチレンとメタクリル酸の合計量に対して、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン(日本油脂社製パーヘキサC)を質量基準で250ppm混合した。また、第1反応器入口で、エーテル化合物[B−1]を連続的に添加した。各反応器の反応温度は、第1反応器で130℃、第2反応器で140℃となるよう調整した。
続いて、第2反応器より連続的に取り出した共重合体樹脂を含む溶液を直列に2段設置した予熱器付き真空脱揮槽に導入し、未反応モノマー及びエチルベンゼンを分離した後、ストランド状に押し出しして冷却した後、切断してペレットとすることによってスチレン系樹脂組成物を得た。なお、1段目の予熱器付き真空脱揮槽について、予熱器の温度を175℃、真空脱揮槽の圧力を500mmHg、真空脱揮槽のジャケット温度を185℃に設定した。2段目の予熱器付き真空脱揮槽について、予熱器の温度を240℃、真空脱揮槽の圧力を8mmHg、真空脱揮槽のジャケット温度を240℃に設定した。1段目の真空脱揮槽内の樹脂温度は168℃、2段目の真空脱揮槽内の樹脂温度は231℃であった。
得られたスチレン系樹脂組成物について、各種物性を測定した。その結果を表1に示す。
表1中の構成成分の詳細は、以下の通りである。
エーテル化合物B
B−1:ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル(花王社製、エマルゲンA−90、エチレンオキサイド単位の平均付加数18)
B−2:ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル(花王社製、エマルゲンA−60、エチレンオキサイド単位の平均付加数12)
B−3:ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル(花王社製、エマルゲンA−500、エチレンオキサイド単位の平均付加数50)
B−4:ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル(青木油脂工業社製、KTSP−16、エチレンオキサイド単位の平均付加数16)
B−5:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(青木油脂工業社製、ブラウノンN−513、エチレンオキサイド単位の平均付加数13)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)(花王社製、エマルゲン109P、エチレンオキサイド単位の平均付加数9)
<実施例2〜9>
エーテル化合物Bの種類及び/又は添加量を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様の方法でスチレン系樹脂組成物を製造し、各種物性の測定を行った。
<実施例10>
原料溶液をスチレン77.1質量%、メタクリル酸5.9質量%、エチルベンゼン17質量%の混合溶液に変更した以外は、実施例1と同様の方法でスチレン系樹脂組成物を製造し、各種物性の測定を行った。
<実施例11>
原料溶液をスチレン63.5質量%、メタクリル酸19.5質量%、エチルベンゼン17質量%の混合溶液に変更した以外は、実施例3と同様の方法でスチレン系樹脂組成物を製造し、各種物性の測定を行った。
<比較例1〜3>
エーテル化合物を添加しない以外は、実施例1,10,11と同様の方法でスチレン系樹脂組成物を製造し、各種物性の測定を行った。
<比較例4〜6>
エーテル化合物Bの代わりに、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを添加した以外は、実施例1,4,10と同様の方法でスチレン系樹脂組成物を製造し、各種物性の測定を行った。
3.考察
全ての実施例は、加熱によるMEK不溶分の増大が非常に小さかった。MEK不溶分は、主にゲル状物質であるので、ゲル状物質の生成が抑制されたことが実証された。
また、実施例1,4,10と比較例4〜6を比較すると、エーテル化合物Bの代わりに、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを添加した場合には、ビカット軟化温度の低下が著しかった。
本発明のスチレン系樹脂組成物を用いることで、ゲルが極めて少ない樹脂組成物および成形品を製造することが出来、外観に優れた成形品を得ることが出来る。また、製造工程におけるゲル発生を従来よりも抑えることが出来、生産効率を上げることが出来る。

Claims (11)

  1. スチレン系樹脂とエーテル化合物を含むスチレン系樹脂組成物であって、
    前記スチレン系樹脂は、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸系単量体を含む単量体混合物を共重合させて得られ、
    前記エーテル化合物は、一般式(1)で表される、スチレン系樹脂組成物。


    (式中のZ1〜Z5は、同一又は異なっており、水素原子であるか、又はヘテロ原子を有してもよい炭化水素基である。Z1〜Z5のうちの少なくとも2つが架橋されて脂環又は芳香環を形成していてもよい。nは、アルキレンオキサイド構造の炭素数を表し、1〜10の整数である。Xはアルキレンオキサイド単位の平均付加数を表し、1〜100の整数である。)
  2. 請求項1に記載のスチレン系樹脂組成物であって、
    前記スチレン系樹脂組成物100質量%に対し、前記(メタ)アクリル酸系単量体に由来する構造単位の含有量が0.1〜30質量である、スチレン系樹脂組成物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のスチレン系樹脂組成物であって、
    前記スチレン系樹脂組成物100質量%に対し、前記エーテル化合物の含有量が0.001〜10質量%である、スチレン系樹脂組成物。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1つに記載のスチレン系樹脂組成物であって、
    Z1〜Z5の少なくとも1つが、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基である、スチレン系樹脂組成物。
  5. 請求項4に記載のスチレン系樹脂組成物であって、
    前記置換基は、ヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20の炭化水素基である、スチレン系樹脂組成物。
  6. 請求項5に記載のスチレン系樹脂組成物であって、
    前記置換基は、芳香環を含む、請求項5に記載のスチレン系樹脂組成物。
  7. 請求項6に記載のスチレン系樹脂組成物であって、
    前記置換基の芳香環は、前記アルキル基に結合されているフェニル基である、スチレン系樹脂組成物。
  8. 請求項7に記載のスチレン系樹脂組成物であって、
    前記置換基は、1−フェニルエチル基である、スチレン系樹脂組成物。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1つに記載のスチレン系樹脂組成物であって、
    前記アルキレンオキサイド構造の炭素数nが2〜4である、スチレン系樹脂組成物。
  10. 請求項1〜請求項9の何れか1つに記載のスチレン系樹脂組成物であって、
    前記アルキレンオキサイド単位の平均付加数が5〜50である、スチレン系樹脂組成物。
  11. 請求項1〜請求項10の何れか1つに記載のスチレン系樹脂組成物からなる成形品。
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