JP2020001650A - 乗物用内装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】組み付け性に優れるとともに、意匠性に優れた乗物用内装材を提供する。【解決手段】乗物用内装材10は、光透過性を有するパネル部材30と、パネル部材30の周囲における一方を除く三方を囲む枠状をなし、パネル部材30の三方に位置する周端部31を収容可能な溝部41を有する枠状部材40と、枠状部材40が設けられる内装材本体部11と、を備える。【選択図】図2
Description
本明細書に開示の技術は、乗物用内装材に関する。
車両用内装加飾パネルとして、下記特許文献1に開示のものが知られている。特許文献1の車両用内装加飾パネルは、裏面に塗膜層が形成された透明もしくは半透明の表側パネルと、該表側パネルの裏側に対向配置され他部品への取付部を有する裏側パネルとを備え、取付部を介して車両用内装品に取り付けられている。
そして、加飾パネルは、表側パネルの嵌合孔に裏側パネルの位置決めピンを嵌合させた状態で表側パネル及び裏側パネルの両端末部に両側方から枠体を外嵌めして、裏側パネルの係合爪部を枠体の係合孔部に係合させ、枠体で表側パネルの端末部と裏側パネルの端末部とを挟持している、と記載されている。
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、加飾パネル(表側パネル及び裏側パネル)の意匠面と重なる位置に取付部が配されており、仮に裏側パネルが光透過性を有する部材とされる場合には、取付部により加飾パネルを透過する光が遮られることが懸念される。
さらに、特許文献1に開示の構成では、枠体は、加飾パネルの周端部における互いに対向する2辺を挟持するにとどまり、枠体が配されていない方向について加飾パネルを位置決めすることができない。このため、表側パネルの嵌合孔と裏側パネルの位置決めピンを嵌合させ、裏側パネルの係合爪部と枠体の係合孔部を係合させる構成とされるが、このような表側パネルの嵌合孔や、裏側パネルの位置決めピン等により加飾パネルを透過する光が遮られることが懸念される。また、特許文献1に開示の構成は、各部の組み付け態様が煩雑であり、より簡便に各部を組み付けることができる技術が求められている。
本明細書に開示の技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、組み付け性に優れるとともに、意匠性に優れた乗物用内装材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書に開示の乗物用内装材は、光透過性を有するパネル部材と、前記パネル部材の周囲における一方を除く三方を囲む枠状をなし、前記パネル部材の三方に位置する周端部を収容可能な溝部を有する枠状部材と、前記枠状部材が設けられる内装材本体部と、を備える。
このような乗物用内装材によれば、内装材本体部に設けられる枠状部材に対してパネル部材を一方側からスライドさせつつ周端部を溝部に収容するようにして、各部を簡便に組み付けることができる。そして、枠状の意匠を構成する意匠部品である枠状部材を、パネル部材を内装材本体部に対して取り付けるための取付部品として用いることにより、パネル部材に取付部を設けてこれを内装材本体部に取り付ける構成のようにパネル部材の取り付けに係る構造物によりパネル部材を透過する光が遮られ難く、パネル部材のパネル面における広範な範囲を、光を透過可能な意匠面とすることができる。これらの結果、組み付け性に優れるとともに、意匠性に優れた乗物用内装材を提供することができる。
前記枠状部材は、前記溝部の室外側の面に立設された取付ボスを有し、前記取付ボスを介して前記内装材本体部に取り付けられていてもよい。このような構成によれば、パネル部材を透過する光を遮り難い位置に立設された取付ボスにより、枠状部材を内装材本体部に対して取り付けることができる。
前記枠状部材には、前記溝部に収容された前記周端部の端面と対向する位置に発光部が配置されていてもよい。このような構成によれば、枠状の意匠を構成する意匠部品である枠状部材を、光源を配置するための部品として用いることができる。
前記パネル部材を室外側から覆うカバー部材を更に備え、前記パネル部材は、ハーフミラー層を有し、前記カバー部材は、前記ハーフミラー層と対向する面に反射面を有していてもよい。このような構成によれば、ハーフミラー層と反射面との間で光が繰り返し反射することにより、奥行き感のある意匠を構成することができる。さらに、上記構成によれば、パネル部材の取り付けに係る構造物により、ハーフミラー層と反射面との間で繰り返し反射する光が遮られることがない構成を実現することができる。
本明細書に開示の技術によれば、組み付け性に優れるとともに、意匠性に優れた乗物用内装材を提供することができる。
<実施形態1>
実施形態1を図1から図3によって説明する。本実施形態では、サイドドアの車室内面を構成するドアトリム(乗物用内装材)10について例示する。なお、各図に示した、矢印FR及びRRの方向はそれぞれ前方(車両進行方向)及び後方を示し、矢印IN及びOUTの方向はそれぞれ室内側及び室外側の方向を示し、矢印UP及びDWの方向はそれぞれ上方及び下方を示す。
実施形態1を図1から図3によって説明する。本実施形態では、サイドドアの車室内面を構成するドアトリム(乗物用内装材)10について例示する。なお、各図に示した、矢印FR及びRRの方向はそれぞれ前方(車両進行方向)及び後方を示し、矢印IN及びOUTの方向はそれぞれ室内側及び室外側の方向を示し、矢印UP及びDWの方向はそれぞれ上方及び下方を示す。
ドアトリム10は、板状をなすトリムボード(内装材本体部)11を主体に構成されている。トリムボード11は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって構成されている。ドアトリム10には、アームレスト16、インサイドハンドル17、ドアポケット18、スピーカグリル19、照明装置20等の各種機能部品が設けられている。
照明装置20は、ドアトリム10の上部に設けられ、車両前後方向に長い長手状をなしている。照明装置20は、主にイルミネーションとして用いられるものであり、夜間等の周囲の照度が高い場合に点灯して雰囲気照明を行う。また、照明装置20は、昼間等の周囲の照度が高い場合には、外部からの光を反射して意匠を構成する加飾部材として用いられる。
照明装置20は、図2及び図3に示されるように、光透過性を有するパネル部材30と、パネル部材30の周囲における一方を除く三方を囲む枠状の枠状部材40と、発光部22と、パネル部材30を室外側から覆うカバー部材50と、を備えている。本実施形態では、枠状部材40は、パネル部材30の前方を除く上方、後方、下方の三方を囲む枠状をなしている。
パネル部材30は、板状をなし、上方、後方、下方の三方に位置する周端部31が、意匠面30Aから段差状に後退して薄肉化されている。パネル部材30は、下方に位置する周端部31の端面31Aが、発光部22からの光が入射する光入射面とされる。パネル部材30は、周端部31を除く領域が意匠面30Aとされ、意匠面30Aから発光部22からの光や外部から入射して反射された光が車室内に向けて出射される。
パネル部材30は、透明又は半透明な板状の樹脂基材33と、樹脂基材33に積層されたハーフミラー層35と、を備えて構成されている。ハーフミラー層35は、半透過半反射面としての機能を有し、例えば、可視光領域における光透過率が30%以上70%以下であり、かつ、可視光領域の光線反射率が30%以上70%以下であるものを用いることができる。本実施形態では、樹脂基材33の室外側の面に、スパッタリングや金属蒸着等により金属膜を形成することでハーフミラー層35が構成されている。
樹脂基材33は、室外側の面に凹凸形状を有している。この凹凸形状は、例えば、連続する複数の四角錐プリズムによりレリーフのように構成されている。樹脂基材33は、樹脂基材33の端面31Aから入射して内部を進行する光を、室外側の面からカバー部材50側に向けて出射可能に構成され、また、室外側の面で反射して意匠面30A側に立ち上げ、意匠面30Aから出射可能に構成されている。
枠状部材40は、全体としては前方に向けて開放するU字型をなし、光透過性を有しない(不透明な)樹脂製とされている。枠状部材40は、後述するパネル部材30のスライドによる組み付けを容易とするために、前方に向かうにつれて開くような開き形状が付与されている。
枠状部材40は、パネル部材30の三方に位置する周端部31を収容可能な溝部41と、溝部41の室外側の面41Cに立設された取付ボス43と、を有している。枠状部材40は、取付ボス43を介してドアトリム10に取り付けられることにより、ドアトリム10により補強され、溝部41がパネル部材30覆う面積が小さい狭額縁化された構成においても、変形し難い構成が実現されている。
溝部41は、内周面に向けて開口した断面視U字のレール状をなし、パネル部材30の周端部31を摺動させつつ組み付け可能に構成されている(図3参照)。パネル部材30が組み付けられた状態では、溝部41は、底壁41Aがパネル部材30の端面31Aと対向するとともに、一対の側壁41B,41Bが周端部31を挟持するように構成されている。一対の側壁41B,41Bのうち、パネル部材30の意匠面30A側に位置する側壁41Bは、意匠面30Aを額縁状に囲む意匠を構成する。
枠状部材40には、溝部41に収容されたパネル部材30の周端部31の端面31Aと対向する位置に発光部22が配置されている。具体的には、発光部22は、LED等の点状光源とされ、LEDが複数実装されたLED基板(不図示)が溝部41の底壁41Aに配置されている。本実施形態では、発光部22は、枠状部材40における下側部分に点在するようにして配置されており、ドアトリム10の上方からの乗員の目線に対して、意匠面30Aから出射される光が視認され易い構成となっている。
取付ボス43は、略円筒状をなし、溝部41から室外側に向けて突出する形で溝部41と一体的に形成されている。このような構成により、取付ボス43がパネル部材30の意匠面30Aと重ならない位置、つまり、意匠面30Aより外方に控えて周端部31と重なる位置に配される構成とされる。取付ボス43は、トリムボード11に貫通形成された取付孔11Aを挿通して、ビス等の締結部材43Aを締結する締結手段により、トリムボード11に取り付けられる。なお、取付ボス43がトリムボード11に取り付けられる締結手段は、超音波カシメ等であってもよい。本実施形態では、取付ボス43は、カバー部材50に貫通形成されたカバー部材側取付孔50Aを挿通して、カバー部材50を共締めするように構成されている。
カバー部材50は、光透過性を有しない樹脂製又は金属製とされ、室内側に向けて開口した箱型の筐体とされている。カバー部材50は、ハーフミラー層35と対向する面に反射面51を有している。反射面51は、入射光を鏡面反射可能に構成されている。反射面51は、カバー部材50の内面に光反射性に優れたシートを取り付けて構成してもよく、また、カバー部材50の内面に金属蒸着等により光反射性に優れた面を形成してもよい。
続いて、本実施形態の作用について図2を参照しつつ説明する。照明装置20は、非点灯時において、昼間等の外部の照度が高い場合には、外部の光の一部がハーフミラー層35で反射され、ハーフミラー層35を透過した他の一部の光が反射面51で反射されて室内側に向けて出射される。この際、パネル部材30の凹凸形状が模様として視認されることにより、車室内を加飾する効果を奏する。
照明装置20が点灯すると、発光部22からの光がパネル部材30の内部を進行して、一部の光Rがハーフミラー層35を透過して意匠面30Aから室内側に向けて出射される。また、他の一部の光がパネル部材30から室外側に出射され、カバー部材50の反射面51に入射する。そして、反射面51で反射された光は、パネル部材30を透過して、そのうちの一部が意匠面30Aから室内側に向けて出射され、虚像V1として視認される。そのうちの他の一部は、ハーフミラー層35で反射され、再度、パネル部材30を透過して、反射面51で反射された後に、意匠面30Aから室内側に向けて出射され、虚像V2として視認される。つまり、ハーフミラー層35と反射面51とにより、繰り返し反射された光は、合わせ鏡のようにして連続した像を結像し、パネル部材30の室外側の面の凹凸形状が奥行き感のある意匠として視認される。
続いて、本実施形態における各部の組付け態様について、図2及び図3を参照しつつ説明する。まず、パネル部材30を前方から枠状部材40に近づけ、溝部41に対して周端部31をスライドさせつつパネル部材30と枠状部材40を組み付ける。パネル部材30が組付けられた枠状部材40を室内側からドアトリム10に近づけ、取付ボス43を取付孔11Aに挿入する。そして、取付ボス43に締結部材43Aを締結して、枠状部材40をドアトリム10に対して取り付ける。なお、パネル部材30は、枠状部材40への組み付けにより上方、後方、下方への移動が規制される一方、前方への移動が規制されない。このため、枠状部材40の両端部を連結するような連結枠材(不図示)を別途設けたり、ドアトリム10にパネル部材30の前方への移動を規制する移動規制面を形成したりすることにより、パネル部材30の前方への移動を規制してもよい。以上により、照明装置20のドアトリム10に対する取り付けが完了する。
以上説明したように、本実施形態のドアトリム10によれば、トリムボード11に設けられる枠状部材40に対してパネル部材30を一方側からスライドさせつつ周端部31を溝部41に収容するようにして、各部を簡便に組み付けることができる。そして、枠状の意匠を構成する意匠部品である枠状部材40を、パネル部材30をトリムボード11に対して取り付けるための取付部品として用いることにより、パネル部材30に取付部を設けてこれをトリムボード11に取り付ける構成のようにパネル部材30の取り付けに係る構造物によりパネル部材30を透過する光が遮られ難く、パネル部材30のパネル面における広範な範囲を、光を透過可能な意匠面30Aとすることができる。これらの結果、組み付け性に優れるとともに、意匠性に優れたドアトリム10を提供することができる。
また、本実施形態では、枠状部材40は、溝部41の室外側の面41Cに立設された取付ボス43を有し、取付ボス43を介してトリムボード11に取り付けられている。このため、パネル部材30を透過する光を遮り難い位置に立設された取付ボス43により、枠状部材40をトリムボード11に対して取り付けることができる。
また、本実施形態では、枠状部材40には、溝部41に収容された周端部31の端面31Aと対向する位置に発光部22が配置されている。このような構成によれば、枠状の意匠を構成する意匠部品である枠状部材40を、発光部22を配置するための部品として用いることができる。
また、本実施形態では、パネル部材30を室外側から覆うカバー部材50を更に備え、し、パネル部材30は、ハーフミラー層35を有し、カバー部材50は、ハーフミラー層35と対向する面に反射面51を有する。このため、ハーフミラー層35と反射面51との間で光が繰り返し反射することにより、奥行き感のある意匠を構成することができる。さらに、上記構成によれば、パネル部材30の取り付けに係る構造物により、ハーフミラー層35と反射面51との間で繰り返し反射する光が遮られることがない構成を実現することができる。
<実施形態2>
次いで、実施形態2を図4から図6を参照しつつ説明する。本実施形態では、サイドドアの車室内面を構成するドアトリム110について例示する。なお、各図に示した、矢印FR及びRRの方向はそれぞれ前方(乗物進行方向)及び後方を示し、矢印IN及びOUTの方向はそれぞれ室内側及び室外側の方向を示し、矢印UP及びDWの方向はそれぞれ上方及び下方を示す。
次いで、実施形態2を図4から図6を参照しつつ説明する。本実施形態では、サイドドアの車室内面を構成するドアトリム110について例示する。なお、各図に示した、矢印FR及びRRの方向はそれぞれ前方(乗物進行方向)及び後方を示し、矢印IN及びOUTの方向はそれぞれ室内側及び室外側の方向を示し、矢印UP及びDWの方向はそれぞれ上方及び下方を示す。
ドアトリム110は、光透過性を有するパネル部材130と、パネル部材130の周囲における一方(本実施形態では、後方)を除く三方を囲む枠状の枠状部材140と、枠状部材140が設けられるトリムボード11と、を備える。本実施形態では、パネル部材130が、表示装置125の透過型スクリーン126及び照明装置120のレンズ部121を含んで構成されるとともに、枠状部材140が透過型スクリーン126及びレンズ部121を一括して囲む形をなすものを例示する。なお、パネル部材130の周端部31に係る構成、及び、枠状部材140の溝部41と取付ボス43に係る構成、並びに各部の組み付け態様は、実施形態1と同様でありその説明を省略する。
表示装置125は、図5に示されるように、表示面126Aを構成する透過型スクリーン126と、映像光を透過型スクリーン126に向けて投射する投射部127と、を備えて構成されている。表示装置125は、いわゆるリアプロジェクションタイプの表示装置とされる。表示装置125は、例えば、車両の後方視界を映すことで、電子サイドミラーとして用いることができる。また、表示装置125は、予め記憶された映像データをもとに、注意喚起表示や、イルミネーション表示等を表示可能に構成されている。
照明装置120は、図5及び図6に示されるように、レンズ部121と、レンズ部121に向けて光を出射可能な相対的に上側に配された第1発光部122と、レンズ部121に向けて光を出射可能な相対的に下側に配された第2発光部123と、レンズ部121を室外側から覆うカバー部材50を備えている。
レンズ部121は、室外側の面に第1発光部122又は第2発光部123からの光に光学的な作用を及ぼす凹凸形状を有している。レンズ部121は、相対的に下方に位置する第1光出射面121Aと、相対的に上方に位置する第2光出射面121Bと、を有している。また、レンズ部121は、ハーフミラー層135を有している。
第1発光部122は、光源122Aと、導光棒122Bと、を備えて構成されている。第2発光部123は、光源123Aと、導光棒123Bと、を備えて構成されている。第1発光部122及び第2発光部123は、照明装置120の上部と下部において、導光棒122B,123Bが互いに並行して車両前後方向に沿って延びる姿勢で配されている。照明装置120は、第1発光部122の点灯状態において、第1発光部122からの光が第1光出射面121Aから室内側かつ下方に向かって出射されるように構成され、第2発光部123の点灯状態において、第2発光部123からの光が第2光出射面121Bから室内側かつ上方に向かって出射されるように構成されている。
続いて、表示装置125及び照明装置120の使用態様について説明する。表示装置125及び照明装置120は、作動がONされると、投射部127が映像光を投射するとともに第1発光部122と第2発光部123が点灯状態又は消灯状態にそれぞれ変更される。
通常走行時には、表示装置125は電子サイドミラーとしての表示を行うものとされる。また、照明装置120は、下部に位置する第1光出射面121Aから車両下方に指向した光が照射されるとともに、上部に位置する第2光出射面121Bから車両上方に指向した光がほとんど照射されない照明態様とされる。このような照明態様によれば、照明装置120の上方に位置するウィンドウへの窓映りが抑制され、また、乗員の視界を避けた加飾照明(雰囲気照明)として用いることができる。
車両走行中における緊急時等には、表示装置125は例えば、アラート表示を行う。また、照明装置120は、第2発光部123を消灯状態から点灯状態に変更し、照明装置120の上部に位置する第2光出射面121Bから、車両上方に指向した高照度かつ警戒色の光が照射するものとされる。このようにすることで、乗員を電子サイドミラーの表示に注目させることが可能となる。
停車時等には、第1発光部122と第2発光部123の双方を同様の点灯状態とし、照明装置120の第1光出射面121A及び第2光出射面121B全体からの照明により、通常走行時とは異なる見え方の加飾照明として用いることができる。さらに、照明装置120の車両前方に位置する表示装置125に、例えば、照明装置120と同じ色調及び模様のグラフィック表示をすることで、統一感があり、すっきりとした車室空間を実現可能となる。
本実施形態のドアトリム110によれば、トリムボード11に設けられる枠状部材140に対してパネル部材130を後方側からスライドさせつつ周端部31を溝部41に収容するようにして、各部を簡便に組み付けることができる。そして、枠状の意匠を構成する意匠部品である枠状部材140を、パネル部材130をトリムボード11に対して取り付けるための取付部品として用いることにより、パネル部材130に取付部を設けてこれをトリムボード11に取り付ける構成のようにパネル部材130の取り付けに係る構造物によりパネル部材130を透過する光が遮られ難く、パネル部材130のパネル面における広範な範囲を、光を透過可能な意匠面30A(表示装置125の表示面126A及び照明装置120の光出射面121A,121B)とすることができる。これらの結果、組み付け性に優れるとともに、意匠性に優れたドアトリム110を提供することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、パネル部材として、照明装置や表示装置を構成するものを例示したが、これに限られない。例えば、パネル部材は、外部からの光を透過するように構成された光透過性を有する加飾パネル等であってもよい。
(2)上記実施形態以外にも、枠状部材の形状やドアトリムに設けられる態様は適宜変更可能である。例えば、枠状部材は、パネル部材の周囲における一方を除く三方を連続的に囲む構成ではなく、一部不連続に囲む形状であってもよい。また、枠状部材は、ドアトリムと別体的に設けられる構成に限られず、一部又は全部がドアトリムと一体的に設けられる構成であってもよい。
(3)上記実施形態1では、発光部として、点状光源で構成されるものを例示したが、発光部の構成はこれに限られない。枠状部材に配置される発光部は、例えば、実施形態2のような光源からの光を側面から出射可能な導光棒等を備えるものであってもよい。
(4)上記実施形態では、パネル部材がハーフミラー層を有し、カバー部材が反射面を有する構成のものを例示したが、これに限られない。ハーフミラー層又は/及び反射面を備えない構成であってもよく、また、ハーフミラー層は樹脂基材の室内側の面に設けられていてもよい。
(5)上記実施形態では、乗物用内装材としてドアトリムを例示したが、乗物用内装材はインストルメントパネルや天井用内装材等であってもよく、また、車両以外の船舶、航空機等の乗物に装備される内装材であってもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、パネル部材として、照明装置や表示装置を構成するものを例示したが、これに限られない。例えば、パネル部材は、外部からの光を透過するように構成された光透過性を有する加飾パネル等であってもよい。
(2)上記実施形態以外にも、枠状部材の形状やドアトリムに設けられる態様は適宜変更可能である。例えば、枠状部材は、パネル部材の周囲における一方を除く三方を連続的に囲む構成ではなく、一部不連続に囲む形状であってもよい。また、枠状部材は、ドアトリムと別体的に設けられる構成に限られず、一部又は全部がドアトリムと一体的に設けられる構成であってもよい。
(3)上記実施形態1では、発光部として、点状光源で構成されるものを例示したが、発光部の構成はこれに限られない。枠状部材に配置される発光部は、例えば、実施形態2のような光源からの光を側面から出射可能な導光棒等を備えるものであってもよい。
(4)上記実施形態では、パネル部材がハーフミラー層を有し、カバー部材が反射面を有する構成のものを例示したが、これに限られない。ハーフミラー層又は/及び反射面を備えない構成であってもよく、また、ハーフミラー層は樹脂基材の室内側の面に設けられていてもよい。
(5)上記実施形態では、乗物用内装材としてドアトリムを例示したが、乗物用内装材はインストルメントパネルや天井用内装材等であってもよく、また、車両以外の船舶、航空機等の乗物に装備される内装材であってもよい。
10,110…ドアトリム(乗物用内装材)、11…トリムボード(内装材本体部)、22…発光部、30,130…パネル部材、31…周端部、31A…端面、35,135…ハーフミラー層、40,140…枠状部材、41…溝部、41C…室外側の面、43…取付ボス、50…カバー部材、51…反射面
Claims (4)
- 光透過性を有するパネル部材と、
前記パネル部材の周囲における一方を除く三方を囲む枠状をなし、前記パネル部材の三方に位置する周端部を収容可能な溝部を有する枠状部材と、
前記枠状部材が設けられる内装材本体部と、を備える乗物用内装材。 - 前記枠状部材は、前記溝部の室外側の面に立設された取付ボスを有し、前記取付ボスを介して前記内装材本体部に取り付けられている、請求項1に記載の乗物用内装材。
- 前記枠状部材には、前記溝部に収容された前記周端部の端面と対向する位置に発光部が配置されている、請求項1又は請求項2に記載の乗物用内装材。
- 前記パネル部材を室外側から覆うカバー部材を更に備え、
前記パネル部材は、ハーフミラー層を有し、
前記カバー部材は、前記ハーフミラー層と対向する面に反射面を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用内装材。
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JP2018125772A JP2020001650A (ja) | 2018-07-02 | 2018-07-02 | 乗物用内装材 |
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JP2018125772A JP2020001650A (ja) | 2018-07-02 | 2018-07-02 | 乗物用内装材 |
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Cited By (1)
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WO2021145123A1 (ja) * | 2020-01-14 | 2021-07-22 | 株式会社東海理化電機製作所 | 加飾体 |
-
2018
- 2018-07-02 JP JP2018125772A patent/JP2020001650A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021145123A1 (ja) * | 2020-01-14 | 2021-07-22 | 株式会社東海理化電機製作所 | 加飾体 |
JP2021109605A (ja) * | 2020-01-14 | 2021-08-02 | 株式会社東海理化電機製作所 | 加飾体 |
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