本発明は、光学保護膜技術の分野に関し、特に、覗き見防止フィルム、表示装置、端末、および覗き見防止フィルムの製造方法に関する。
携帯電話やタブレットコンピュータなどの現在の端末装置は、一般に、視野角の広い表示画面を使用する。大きな視野角は、読書または閲覧のための非常に優れた表示効果を提供し得る。しかし、ユーザが画面の表示効果を享受している間に、周囲の人々もまた、表示画面に表示された内容をはっきりと見得る。これがプライバシーの潜在的リスクを非常に高める。
現在、市場では、携帯電話やタブレットなどの端末装置の表示画面の視野角を狭くする解決策は、端末装置に覗き見防止フィルムを装着すること、例えば、ノートパソコンに覗き見防止フィルムを装着することである。覗き見防止フィルムは、表示画面の視野角を狭くするために、ほとんどのATM機械の画面の表面にも装着されており、オペレータの視野角においてのみ表示された内容をはっきりと見ることができ、それによりプライバシーを保護する。覗き見防止フィルムの原理は分極効果であり、視野角を狭めることはできるが、視野角は1つの範囲しか持たない。また、覗き見防止フィルムを表示画面の表面に装着すると、覗き見防止フィルムが剥がされない限り、この範囲しか使用することができず、これは、コストを浪費し、操作の困難性を増大する。
本発明の実施形態は、ユーザがディスプレイの異なる視野角を自由に設定できるように、覗き見防止フィルム、表示装置、端末、および覗き見防止フィルムの製造方法、および端末表示方法を提供し、それによりユーザは異なる使用シナリオに従って表示画面の異なる視野角を自由に設定できる。
この点を考慮して、本願の第1の態様は覗き見防止フィルムを提供し、覗き見防止フィルムは、
ドライバ層および保持壁構造を含み、ドライバ層には複数の保持壁構造が設けられ、保持壁構造は透明キャビティであり、透明キャビティには透明充填液および不透明粒子が充填され、不透明粒子は電荷を運ぶ。
覗き見防止フィルムを用いる場合、保持壁構造は画素の横にある。保持壁構造は透明の場合があり、ある角度からの画素視認を阻止し、かつ覗き見防止フィルムの覗き見防止機能を実装するために、要求に応じて保持壁構造内の不透明粒子の配分方法を変更する。保持壁構造は、保持壁構造内の不透明粒子の異なる配分方法に従って、覗き見防止フィルムの視野角を決定してもよいことに留意されたい。不透明粒子は、透明充填液中を自由に移動し得るため、電圧によって不透明粒子に外力が加えられる場合、不透明粒子の配分方法は要求に応じて決定され得る。
本願の第1の態様を参照し、本願の第1の態様の第1の実装において、ドライバ層は、
透明キャリアと配線層とを含み、配線層は透明キャリア内に配置され、電圧が配線層に印加されると、保持壁構造内の不透明粒子の配分状態が変化する
透明キャリアは、主に、配線層を担持するように構成されている。電源が投入されると、配線層は、電磁誘導に応じて保持壁構造内の不透明な活性粒子の配分状態に影響を及ぼすことがあり、それによって覗き見防止フィルムの視野角を変化させる。いくつかの実現可能な実施形態において、配線層に配分される配線は、保持壁構造と1対1に対応していてもよいし、保持壁構造と重なり合ってもよく、これは本明細書では限定されない。
覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされるラインの電圧を制御することによって、覗き見防止フィルムの保持壁構造の透明度を制御し得る。したがって、ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度と輝度は影響を受けない。
本願の第2の態様は表示装置を提供し、表示装置は、
表示画面および本願の第1の態様または第1の態様の第1の実装で提供される覗き見防止フィルムを含む。
覗き見防止フィルムは表示画面に装着され、覗き見防止フィルムの任意の保持壁構造に対して、保持壁構造と完全に重なり合う表示画面には常に黒画素領域がある。覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされた配線の電圧を制御することにより覗き見防止フィルム内の保持壁構造の透明度を制御し得る。覗き見防止フィルムが表示画面に装着され、覗き見防止フィルムの保持壁構造と表示画面の黒画素領域が対応して完全に重ね合わされる。
覗き見防止フィルムと表示画面との間には、覗き見防止フィルムと表示画面とを接着するように透明接着層がある。覗き見防止フィルムおよび表示画面は、透明接着層とも呼ばれる光学透明接着剤を用いて接着し得る。光学透明接着剤は、本明細書では、光学透明接着剤(英語:opticaal clear adhesive、略してOCA)であってもよいし、光学透明樹脂(英語:Optical Clear Resin、略してOCR)であってもよい。
覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされるラインの電圧を制御することによって、覗き見防止フィルムの保持壁構造の透明度を制御し得る。したがって、ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度と輝度は影響を受けない。
ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことが防止され、解像度と輝度は影響を受けない。
本願の第3の態様は端末を提供し、端末は、
プロセッサ、バス、および本願の第2の態様による表示装置を含み、プロセッサは、バスを用いて表示装置に接続され、プロセッサは、視角調整命令を得るように構成され、プロセッサはさらに、視角調整命令に応じて配線層での電圧を調整するように構成され、それにより透明充填液中の複数の不透明粒子の配分方法を制御し、透明充填液中の透明粒子の配分方法は、端末の表示視角を決定する。
覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされるラインの電圧を制御することによって、覗き見防止フィルムの保持壁構造の透明度を制御し得る。したがって、ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度と輝度は影響を受けない。
本願の第4の態様は端末表示方法を提供し、端末表示方法は、
視角調整命令を得るステップと、透明充填液中の複数の不透明粒子の配分方法を制御するように視角調整命令に応じて配線層での電圧を調整するステップであり、透明充填液中の透明粒子の配分方法は、端末の表示視角を決定する、ステップとを含む。
いくつかの実現可能な実施形態において、端末によって受信された命令が表示視野角を狭める場合、透明充填液体中の不透明粒子をドライバ層から離間させるために、不透明粒子によって運ばれる電荷の電気特性と同じ電気特性の電圧が配線層に印加される。このように、保持壁構造は特定の高さを有する不透明な保持壁を形成し、保持壁の高さは端末の表示視野角を決定する。
上記の技術的解決策から、本発明の実施形態は以下の利点を有することが分かり得る。
覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされるラインの電圧を制御することによって、覗き見防止フィルムの保持壁構造の透明度を制御し得る。したがって、ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度と輝度は影響を受けない。
図1は、本願の実施形態による覗き見防止フィルムの実施形態の概略図である。
図2は、本願の実施形態による表示装置の実施形態の概略図である。
図3は、本願の実施形態による表示装置の概略上面図である。
図4は、本願の実施形態による端末の実施形態の概略図である。
図5は、本願の実施形態による覗き見防止フィルムの製造技術の概略図である。
図6は、本願の実施形態による表示装置の製造技術の概略図である。
図7は、本願の実施形態による端末表示方法の実施形態の概略図である。
図8は、本願の実施形態による視野角制御原理の概略図である。
図9は、本願の実施形態による視野角制御原理の別の概略図である。
本発明の実施形態は、ユーザが異なる使用シナリオに従って表示画面の異なる視野角を自由に設定できるように、覗き見防止フィルム、覗き見防止フィルム製造方法、および端末表示方法を提供する。
当業者が本発明の実施形態の技術的解決策をよりよく理解するために、以下、本発明の実施形態における技術的解決策を本発明の実施形態における添付図面を参照して明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は、単に本発明の実施形態のいくつかではあるがすべてではない。創造的な努力をせずに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に包含されるべきものである。
本発明の明細書、特許請求の範囲および添付図面において、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」などの用語は(もしあれば)、類似のオブジェクト間で区別することを意図しているが、必ずしも特定の順番または順序を示すとは限らない。そのように称されるデータは、本明細書に記載された本発明の実施形態が、本明細書に図示または記載された順序とは異なる順序で実施されることができるように、適切な状況において代替可能であることを理解されたい。さらに、「備える」、「含む」という用語および任意の他の変形例は、非排他的な包含物を含むことを意味し、例えば、ステップまたはユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、これらのユニットに必ずしも限定されるものではなく、明示的に列挙されていない、あるいはそのようなプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスに固有の他のユニットを含み得る。
図1に示すように、本願の実施形態は覗き見防止フィルム100を提供し、覗き見防止フィルム100は、
ドライバ層101および保持壁構造102を含み、ドライバ層101には複数の保持壁構造102設けられる。
本発明のこの実施形態において、覗き見防止フィルム100が使用される場合、すなわち、覗き見防止フィルムが表示画面に装着され、電圧が配分方法ドライバ層101に印加される場合、表示画面の視野角は、覗き見防止フィルム100を使用することによって変更されることができる。印加された電圧の大きさおよび電気特性の両方は覗き見防止フィルム100による表示画面の視野角の変化に影響を及ぼすことに留意されたい。
保持壁構造102は透明キャビティであり、透明キャビティには透明充填液1021および不透明粒子1022が充填され、不透明粒子1022は電荷を運ぶ。
本発明のこの実施形態において、透明充填液1021は透明な非腐食性溶液であってもよく、これは本明細書では限定されない。本発明のこの実施形態において、不透明粒子は、純黒の粒子であってもよく、白色粒子であってもよく、または混色の粒子であってもよく、粒子が不透明な活性粒子であれば別の材料のものであってもよく、これは本明細書では限定されない。また、不透明粒子1022の形状は球体であってもよく、立方体であってもよく、不透明粒子1022が十分に小さく、透明充填液1021中で流動するのであれば、これは本明細書では限定されない。不透明粒子1022の材料は活性金属であってもよく、または電荷を運ぶことができる別の材料であってもよく、これは本明細書では限定されない。不透明粒子1022を活性状態にできることは常識であることに留意し、詳細は本明細書では説明されない。
本発明のこの実施形態において、保持壁構造102が覗き見防止フィルム100による表示画面の視野角の変化を決定する。いくつかの実現可能な実施形態において、覗き見防止フィルム100が表示画面に装着されると、保持壁構造102は、表示画面の画素の横にある。一般に、保持壁構造102はドライバ層101に垂直に配置される。もちろん、保持壁構造102はまた、ドライバ層101に傾斜して配置されてもよい。保持壁構造102には透明充填液1021および不透明粒子1022が充填され、不透明粒子1022の配分方法は、ドライバ層101の駆動によって変更されてもよい。
具体的には、ドライバ層101に電圧が印加されていない場合には、ドライバ層101に近接する保持壁構造102の底部に不透明粒子1022が残り、ドライバ層101に電圧が印加されると、不透明粒子1022の配分状態が変化し、例えば、表示画面のある角度から視界を遮るために、不透明粒子1022が、保持壁構造102の中間部または上部に移動するように駆動されるか、または保持壁構造102内に均等に配分され、それにより覗き見防止効果を実現する。
本発明のこの実施形態において、複数の保持壁構造102がドライバ層101の一方の側に配置され、保持壁構造102内の不透明粒子1022の配分方法の変化がドライバ層101によって駆動されてもよい。具体的には、電圧がドライバ層101に印加されると、保持壁構造102内の不透明粒子1022の配分方法が直接的に影響を受けて、覗き見防止フィルム100の視野角を決定する。不透明粒子1022は、ドライバ層101に印加される電圧の大きさに応じて柔軟に制御されることができる。したがって、覗き見防止フィルム100の視野角も柔軟に制御されることができる。一般に、複数の保持壁構造102が必要とされ、好ましくは、適用される場合は、保持壁構造は表示画面の非画素領域、すなわち、黒色画素領域に正確に配分されるため、保持壁構造は、広角モードではいかなる画素も遮らず、角度は、狭角モードでは十分に制御される。他の実現可能な実施形態では、必要に応じて、保持壁構造102は、縦方向の黒色画素領域のストリップのみに配置されてもよいし、または保持壁構造102は、横方向の黒色画素領域のストリップのみに配置されてもよく、または保持壁構造102は、別の要件に応じて配置されてもよく、これは本明細書では限定されない。
ドライバ層101は、透明キャリア1011および配線層1012を含む。配線層1012は、透明キャリア1011内に配置され、保持壁構造102中の不透明粒子1022の配分状態は、電圧が配線層1012に印加されると変化する。
本発明のこの実施形態において、ドライバ層101は、透明キャリア1011および配線層1012を含む。透明キャリア1011の材料は、ポリエチレンテレフタレート(英語:Polyethylene terephthalate、略してPET)であってもよいし、またはガラスであってもよく、材料が非導電性で透明であれば、本明細書では限定されない。配線層1012は、導電体であり、金属または別の非金属導電体材料から形成されてもよく、これは本明細書では限定されない。
配線層1012は、透明キャリア1011内に配置され、配線層1012は、透明キャリア内に配置され、電圧が配線層1012に印加されると、保持壁構造102内の不透明粒子1022の配分状態が変化する。
本発明のこの実施形態において、透明キャリア1011は、主に配線層1012を担持するように構成されている。電源が投入されると、配線層1012は、電磁誘導に応じて保持壁構造102内の不透明な活性粒子1022の配分状態に影響を及ぼすことがあり、それによって覗き見防止フィルム100の視野角を変化させる。いくつかの実現可能な実施形態において、配線層1012に配分される配線は、保持壁構造102と1対1に対応していてもよいし、保持壁構造102と重なり合ってもよく、これは本明細書では限定されない。しかしながら、配線層1012に配分する線が保持壁構造102に影響を及ぼすことができない場合、配線は無用であるため、一般に、配線は画素領域には配置されず、保持壁構造が画素領域に配置される場合、本発明では、保持壁構造もまた無用であるため、一般に、保持壁構造102は画素領域には配置されない。
保持壁構造102は透明キャビティであり、透明キャビティには透明充填液1021および複数の不透明粒子1022が充填され、不透明粒子1022のすべては電荷を運ぶ。
本発明のこの実施形態において、外力が電圧によって不透明粒子1022にかけられると、不透明粒子1022の配分方法が要件に応じて決定され得るように、不透明粒子1022は、透明充填液1021中を自由に移動し得る。
不透明粒子1022の機能は、覗き見防止フィルム100が正当な役割を果たすことができるように、不透明粒子1022に隣接する画素について、他の方向からの視野を遮ることであることに留意されたい。したがって、他の条件が一定である場合、不透明粒子1022のより高い不透明性は、より良好な覗き見防止機能を示す。
図5に示すように、いくつかの実現可能な実施形態において、覗き見防止フィルム100の製造技術は、光学透明接着剤を使用して透明ベースフィルムの層を作成し、透明ベースフィルムの一方の面に複数の溝を配置し、すべての溝に透明充填液1021を充填し、複数の不透明粒子1022を透明充填液1021中に配置し、不透明粒子1022が電荷を運び、透明な固体材料を用いて透明キャリアの層を作成し、透明キャリア内に配線層を配置し、透明ベースフィルムの溝が設けられた側に透明キャリアを装着することである。
いくつかの実現可能な実施形態において、透明ベースフィルムの素材として光学透明接着剤OCAを用い、透明ベースフィルムの片面に保持壁構造102の溝を設け、光学透明樹脂OCRとしてもよい。透明充填液1021が溝内に充填されているので、透明充填液中の対象物が自由に動くことができ、覗き見防止フィルム100を作用させることができる。実現可能ないくつかの実施形態では、溝は直方体であってもよく、または円筒であってもよく、上面図の観点から、溝はトレンチであってもよく、または使用中に溝が黒色画素領域にあることを前提にする別の形状であってもよい。これは本明細書では限定されない。他の条件が一定である場合、保持壁構造102が配置されている黒色画素領域がより多いことは、より良好な覗き見防止効果を示すことに留意されたい。本発明のこの実施形態では、透明ベースフィルムが接着剤の役割を果たすとともに、透明ベースフィルムがキャビティとして用いられ、透明充填液1021および不透明粒子1022を収容する役割を果たす。透明ベースフィルムは、上記の役割を果たすことができれば、他の材料であってもよく、本明細書では限定されない。
透明充填液1021中に複数の不透明粒子1022が配置され、不透明粒子1022は電荷を運ぶ、すなわち正の電荷を運んでも負の電荷を運んでもよいが、これに限定されるものではない。溝に充填液1021が充填され、充填液1021に不透明な活性粒子1022が配置されている場合、本発明のこの実施形態では、溝は保持壁構造102である。実現可能ないくつかの実施形態では、透明固体材料は、ポリエチレンテレフタレートPETであってもよく、または材料が透明で断熱されていればガラスであってもよく、これは本明細書では限定されない。
本発明のこの実施形態において、配線層1012は導体であり、金属または他の非金属導体材料から形成されてもよく、これは本明細書では限定されない。電圧がライン配線層1012に印加されると、不透明粒子1022は、対応して電圧に応じて反応する。すなわち、印加された電圧の電気特性が不透明粒子1022によって運ばれる電荷の電気特性と同じである場合、不透明粒子1022はドライバ層101から離間するように駆動され、反対に、不透明粒子1022は、ドライバ層101に近づくように吸着される。
保持壁構造102内の不透明粒子1022の位置を制御するようにドライバ層101の配線層1012に交流電流を印加し得ることに留意されたい。他の実現可能な実施形態では、配線層は2つの層に分割されてもよい。一方の層には、不透明粒子1022と同じ電気特性を有する電荷が印加され、他方の層には、不透明粒子1022とは逆の電気特性を有する電荷が印加され、保持壁構造102内の不透明粒子1022の位置を制御する。これは本明細書に限定されない。
いくつかの実現可能な実施形態において、電気特性が不透明粒子1022に担持された電荷と同じ電荷が配線層に印加されると、不透明粒子1022はドライバ層から離間しており、不透明粒子1022が 不透明粒子1022が所要位置にあるように、不透明粒子1022に担持された電荷の電気特性とは反対の電荷を印加し得る。
透明ベースフィルムの一方の面には溝が設けられず、他方の面には溝が設けられ、溝には充填液1021が存在する。この場合、他方の面を密封する必要があり、そうでない場合には溝内の液体が漏れることがある。本発明のこの実施形態では、ドライバ層101は、溝を密封するように、溝を有する側に取り付けられてもよい。
ユーザは、覗き見防止フィルム100を剥がし、その後に覗き見防止フィルム100を装着することなく、異なる使用シナリオに応じて、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルム10が表示画面に装着される場合、各保持壁構造102は、保持壁構造102が画素発光領域と重なり合うことが防止されるように黒色画素領域と完全に重なり合い、解像度および輝度は影響を受けない。
以上、本願の実施形態における覗き見防止フィルム100について説明したが、覗き見防止フィルム100を備えた本願の実施形態の表示装置200について以下に説明する。
図2に示すように、本願のこの実施形態は表示装置200を提供し、表示装置200は、
覗き見防止フィルム100と、表示画面201とを含み、覗き見防止フィルムは表示画面202に装着され、覗き見防止フィルム100保持壁構造102は、1対1の対応関係で表示画面201の黒色画素領域と完全に重なり合う。
本発明のこの実施形態では、表示画面201は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light−Emitting Diode、OLEDなどの形態で構成し得る。これは本明細書では限定されない。表示画面201には画素が配分されており、画素を持たない画素間の場所を黒色画素領域という。本発明のこの実施形態では、覗き見防止フィルム100の保持壁構造102は、黒色画素領域と完全に重なり合ってもよい。好ましくは、図3に示すように、覗き見防止フィルム100の保持壁構造102は、1対1の対応関係で黒色画素領域と完全に重なり合っていてもよい、すなわち、任意の黒色画素領域について、黒色画素領域と完全に重なり合う保持壁構造102が存在し、その逆もまたしかりである。
いくつかの実現可能な実施形態において、いくつかの実現可能な実施形態では、覗き見防止フィルム100は、透明接着層とも呼ばれる光学透明接着剤を使用することによって表示画面201に接着し得る。本明細書では、光学透明接着剤は、光学透明接着剤(英語:optical clear adhesive、略してOCA)であってもよいし、光学透明樹脂(英語:Optical Clear Resin、略してOCR)であってもよく、これは本明細書では限定されない。
図6に示すように、いくつかの実現可能な実施形態では、表示装置の製造技術は以下の通り、すなわち、表示画面201を透明接着層でコーティングし、覗き見防止フィルム100の側面であり、ドライバ層が配置された側を透明接着層に取り付け、覗き見防止フィルム100の保持壁構造102が、1対1の対応関係で表示画面201の黒色画素領域と完全に重なり合う。
本発明のこの実施形態では、本明細書中の光学透明接着剤は、表示画面201と覗き見防止フィルム100とを接着する役割を果たす。いくつかの実現可能な実施形態では、光学透明接着剤は流動液体であり、したがって、光学透明接着剤は、表示画面が押圧または揺動される際に、クッションの役目を果たし得る。
ユーザは、覗き見防止フィルム100を剥がし、その後に覗き見防止フィルム100を装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面201の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルム100を表示画面201に装着すると、各保持壁構造102が表示画面201の黒色画素領域と完全に重なるため、保持壁構造102が画素発光領域と重なることが防止され、解像度および輝度は影響を受けない。
以上、本願の実施形態における表示装置200について説明したが、本願の実施形態であり、表示装置200を含む端末について以下に説明する。
図4を参照すると、本発明の実施形態はさらに、端末300を提供する。説明を容易にするために、本発明の実施形態に関連する部分のみが示されている。開示されていない特定の技術的詳細については、本発明の実施形態の方法部分を参照されたい。端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)、POS(Point of Sales、販売時点情報管理システム)、車載コンピュータなどを含む任意の端末装置であり得る。例えば、端末は携帯電話である。
図3は、本発明の実施形態において提供される端末に関する携帯電話の部分的な構成のブロック図を示す。図3を参照して、携帯電話は、高周波(Radio Frequency、RF)回路301、メモリ302、入力部303、表示部304、センサ305、音声周波数回路306、ワイヤレスフィディリティー(wireless fidelity、WiFi)モジュール307、プロセッサ308、および電源309を含む。当業者であれば、図3に示す携帯電話の構造は、携帯電話に限定されるものではなく、図に示す構成要素よりも多くの、または少ない構成要素を含んでもいてもよく、一部の構成要素を組み合わせたり、または異なる構成要素の構造を有していてもよい。
図3を参照して、携帯電話のすべての構成要素が以下に詳細に説明される。
RF回路1301は、情報を送受信し、または呼の間に信号を送受信するように構成されてもよい。特に、RF回路301は、基地局のダウンリンク情報を受信し、処理するためにダウンリンク情報をプロセッサ308に送信し、基地局にアップリンクデータを送信する。一般に、RF回路301は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、およびデュプレクサを含むが、これらに限定されない。さらに、RF回路301は、無線通信によってネットワークまたは他の装置とさらに通信することができる。前述の無線通信は、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System of Mobile communication、GSM)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)、電子メール、およびショートメッセージングサービス(Short Messaging Service、SMS)を含むが、これらに限定されない任意の通信規格またはプロトコルを使用し得る。
メモリ302は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを格納するように構成し得る。プロセッサ308は、メモリ302に記憶されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することによって、携帯電話の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。メモリ302は、主に、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(音声再生機能および画像再生機能など)によって要求されるアプリケーションプログラムなどを格納してもよく、データ記憶領域は、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(音声データおよび電話帳など)などを格納してもよい。なお、ストレージ302は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクストレージコンポーネント、フラッシュメモリコンポーネント、または別の揮発性固体ストレージコンポーネントなどの不揮発性メモリをさらに含んでもよい。
入力部303は、入力されたデジタルまたは文字情報を受信し、携帯電話のユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成するように構成されてもよい。具体的には、入力部303は、タッチパネル3031と、別の入力デバイス3032とを備えていてもよい。タッチ画面とも呼ばれるタッチパネル3031は、ユーザによりタッチパネル3031上またはその近傍で行われるタッチ操作(例えば、指またはスタイラスなどの任意の適切なオブジェクトまたはアクセサリを用いてユーザによりタッチパネル3031上またはその近傍で行われる操作)を収集してもよく、予め設定されたプログラムに従って対応する接続装置を駆動し得る。任意選択的に、タッチパネル3031は、2つの部分、すなわち、タッチ検出装置およびタッチコントローラを含み得る。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ位置を検出し、タッチ操作により得られた信号を検出してタッチコントローラに送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチ情報をタッチポイント座標に変換してそのタッチポイント座標をプロセッサ308に送信し、プロセッサ308から送信された命令を受信して実行することができる。また、タッチパネル3031は、抵抗型、容量型、赤外線、表面弾性波などの複数の種類を用いて実現することができる。具体的には、別の入力デバイス3032は、物理キーボード、ファンクションキー(例えば、音量調節キーまたはオン/オフキー)、トラックボール、マウス、ジョイスティックなどのうちの1つまたは複数を含み得るが、これらに限定されない。
表示部304は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供された情報、および携帯電話の様々なメニューを表示するように構成されることができる。この実施形態では、表示部304は、表示装置200と表示画面202とを備えている。具体的には、上記を参照されたい。詳細は本明細書では説明されない。また、タッチパネル3031は、表示装置200を覆ってもよい。タッチパネル3031上または近傍のタッチ操作を検出した後、タッチパネル3031は、タッチイベントの種類を判定するためにプロセッサ308にタッチ操作を転送する。次に、プロセッサ308は、タッチイベントの種類に従って、表示装置200上に対応する視覚出力を提供する。図3において、タッチパネル3031および表示パネル200は、携帯電話の入力および入力機能を実装するために2つの独立した構成要素として使用される。しかしながら、いくつかの実施形態では、タッチパネル3031および表示装置200は、携帯電話の入力および出力機能を実装するために統合されてもよい。
携帯電話は、光センサ、モーションセンサ、または別のセンサなどの少なくとも1つのセンサ305をさらに含み得る。具体的には、光センサは、周囲光センサおよび近接センサを含んでもよく、周囲光センサは、周囲光の明るさに従って表示画面202の輝度を調整し得、近接センサは、携帯電話が耳に移動すると、表示画面202および/またはバックライト消灯し得る。モーションセンサの一種として、加速度センサは、全方向(一般に3軸)の加速度を検出し、静止状態で重力の値や方向を検出することができ、携帯電話を識別する用途(例えば、画面の向き、関連するゲーム、または磁力計の姿勢の較正)、振動識別に関連する機能(例えば、歩数計または脳卒中)などを含む。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、または赤外線センサなどの、携帯電話上にさらに配置することができる別のセンサについては、詳細は本明細書では説明されない。
音声周波数回路306、スピーカ3061、およびマイクロホン3062は、ユーザと携帯電話との間のオーディオインタフェースを提供することができる。音声回路306は、受信した音声データを電気信号に変換してスピーカ3061に送信し、スピーカ3061は、電気信号を音声信号に変換して出力する。また、マイクロホン3062は、集音された音声信号を電気信号に変換し、音声回路306は、電気信号を受信して音声データに変換し、音声データを処理するためにプロセッサ308に出力し、プロセッサ308に送信するRF回路301を用いて、
してもよい。
WiFiは、近距離無線伝送技術に属する。携帯電話は、WiFiモジュール307を使用することによって、ユーザが電子メールを送受信し、ウェブページを閲覧し、ストリーミングメディアにアクセスする手助けをし得る。WiFiモジュール307は、ユーザに無線ブロードバンドインターネットアクセスを提供する。WiFiモジュール307が図3に示されているが、WiFiモジュール307は携帯電話の必須構成要素ではなく、本発明の要旨の範囲を逸脱することなく必要に応じて省略し得る。
プロセッサ308は、携帯電話の制御センターであり、様々なインタフェースおよび配線を使用して携帯電話全体のすべての部分を接続する。プロセッサ308は、メモリ302に格納されたソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを走らせまたは実行し、かつメモリ302に格納されたデータを呼び出すことによって、全体的な監視を携帯電話で行うために携帯電話のさまざまな機能およびデータ処理を実行する。任意選択的に、プロセッサ308は、1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。好ましくは、プロセッサ308は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサとを統合してもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーションプログラムなどを処理し、モデムプロセッサは主に無線通信を処理する。前述のモデムプロセッサは、プロセッサ308に統合されなくてもよいことが理解されよう。
携帯電話は、各構成要素に電力を供給する電源309(バッテリなど)をさらに含む。好ましくは、電源管理システムを使用してプロセッサ308に論理的に接続され、電源管理システムを使用して充電、放電、および電力消費の管理などの機能を実装することができる。
図示していないが、携帯電話はカメラ、ブルートゥースモジュールなどをさらに含んでいてもよく、その詳細はここでは説明しない。
ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がし、その後、覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒色画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度および輝度は影響を受けない。
以上、本願の実施形態における端子300について説明したが、本願の実施形態における覗き見防止フィルム100の製造方法については、以下に説明する。
図7に示すように、端末表示方法は以下のステップを含む。
601。視野角調整指示を取得する。
本発明のこの実施形態において、実行体は、実施形態における端末300であり、端末のプロセッサは、視野角調整命令を取得して実行してもよい。実行可能ないくつかの実施形態では、命令は、画面上でユーザによって実行される操作であってもよく、または受信された命令であってもよく、これは本明細書では限定されない。
602。透明充填液中の複数の不透明粒子の配分方法を制御するように視野角調整命令に従って配線層の電圧を調整し、透明充填液中の複数の不透明粒子の配分方法は、端末の表示視野角を決定する。
いくつかの実現可能な実施形態では、端末によって受信された命令が表示視野角を狭める場合、配線層の電源が投入され、不透明粒子によって運ばれる電荷の電気特性と同じ電気特性を有する電圧が透明充填液中の不透明粒子をドライバ層から離間するように駆動するように、配線層に印加される。このように、保持壁構造は、特定の高さを有する不透明な保持壁を形成し、保持壁の高さは、端末の表示視野角を決定する。
なお、配線層に電気特性が不透明粒子のものと同じ電荷が印加される場合には、保持壁構造の高さがゼロとなるように不透明粒子がドライバ層に近接し得る。端末を回転させても保持壁構造の制御を確実にされることができる。
端末により受信された命令が表示視野角を広角にする場合には、不透明粒子によって運ばれた電荷の電気特性と反対の電圧が配線層に印加されるか、またはいかなる電圧も印加されないので、透明充填液中の不透明粒子がドライバ層から離間するか、または不透明粒子が自動的にドライバ層の表面上に落ちる。このようにして、保持壁構造の不透明な保持壁の高さが減少されるかまたはゼロになり、それによって表示視野角が決定される。
図8に示すように、いくつかの他の実現可能な実施形態では、端末がドライバ層で電源投入されると、電源投入のための電圧の電気特性が非透明粒子の電気特性と同じである場合、同様の電荷は相互に反発するという原理によりドライバ層から離間しており、不透明粒子は、保持壁構造中の小さな部分に集中的に配分され、画素をブロックする役割を果たし、視野角が狭くなる。この場合、ドライバ層によって駆動され、不透明粒子は、ある程度の覗き見防止の役割を果たすことができる。
具体的には、電圧と不透明粒子が同じ電気特性を有し、電圧が比較的大きい場合、画素を見ることができる最小視野角はθ3であってもよく、電圧と非透明粒子が同じ電気特性を有し、電圧が比較的小さい場合、画素を見ることができる最小視野角はθ1であってもよい。いくつかの実現可能な実施形態では、θ1は180度であってもよく、すなわち、覗き見防止効果はなく、これは本明細書では限定されない。印加された電圧の一部が不透明粒子と同じ電気特性を有し、印加された電圧の他の部分が逆の電気特性を有する場合、異なる電気特性を有する電圧の大きさを制御し得、θ1≧θ2≧θ3である。
しかし、図8に示す角度θ2’と角度θ3’は、実際には覗き見防止効果がない。より良い覗き見防止効果を達成するために、不透明粒子は異なる量の電気を運び得る。このようにして、ドライバ層に電圧が加えられると、不透明粒子は、保持壁構造内に均一に配分されることができる。図9に示すように、ドライバ層で電源を投入すると、大きな角度からの光を遮るために、視野角を狭くするように不透明粒子が保持壁構造内に均一に配分されてもよく、不透明保持壁を保持壁構造に形成してもよい。端末の電源が投入されていない場合や、電源投入時の電圧の電気特性が不透明粒子の電気特性と逆の場合、透明な保持壁は従来の光の方向を変えず、小さなライブボールの高さを制御することによって視野角を制御し得る。
ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がし、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒色画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度および輝度は影響を受けない。
当業者であれば、簡潔かつ簡単な説明のために、上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについて、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照し得ることは明らかであり 詳細な説明は本明細書では再度記載しない。
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単なる一例に過ぎない。例えば、ユニット分割は単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素を組み合わせても、別のシステムに統合してもよいし、一部の機能を無視しても、または実行しなくてもよい。さらに、表示された、または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することによって実装されてもよい。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的、機械的または他の形態で実施されてもよい。
別個の部品として記載されたユニットは物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部品は物理ユニットであってもなくてもよく、1箇所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に従って選択されてもよい。
また、本発明の実施形態における機能部は、1つの処理部に統合されてもよいし、ユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売もしくは使用される場合、統合されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。そのような理解に基づいて、本質的に本発明の技術的解決策、または先行技術に寄与する部分、または技術的解決策のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとなり得る)に、本発明の実施形態に記載の方法のステップのすべてまたは一部を実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどを含む。
上述の実施形態は、本発明の技術的解決策を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、上述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者であれば、上述の実施形態に記載された技術的解決策をさらに変更してもよく、またはその技術的特徴の一部を、本発明の実施形態の技術的解決策の精神と範囲から逸脱することなく等価な物に交換し得ることを理解されたい。
本発明は、光学保護膜技術の分野に関し、特に、覗き見防止フィルム、表示装置、端末、および覗き見防止フィルムの製造方法に関する。
携帯電話やタブレットコンピュータなどの現在の端末装置は、一般に、視野角の広い表示画面を使用する。大きな視野角は、読書または閲覧のための非常に優れた表示効果を提供し得る。しかし、ユーザが画面の表示効果を享受している間に、周囲の人々もまた、表示画面に表示された内容をはっきりと見得る。これがプライバシーの潜在的リスクを非常に高める。
現在、市場では、携帯電話やタブレットなどの端末装置の表示画面の視野角を狭くする解決策は、端末装置に覗き見防止フィルムを装着すること、例えば、ノートパソコンに覗き見防止フィルムを装着することである。覗き見防止フィルムは、表示画面の視野角を狭くするために、ほとんどのATM機械の画面の表面にも装着されており、オペレータの視野角においてのみ表示された内容をはっきりと見ることができ、それによりプライバシーを保護する。覗き見防止フィルムの原理は分極効果であり、視野角を狭めることはできるが、視野角は1つの範囲しか持たない。また、覗き見防止フィルムを表示画面の表面に装着すると、覗き見防止フィルムが剥がされない限り、この範囲しか使用することができず、これは、コストを浪費し、操作の困難性を増大する。
本発明の実施形態は、ユーザがディスプレイの異なる視野角を自由に設定できるように、覗き見防止フィルム、表示装置、端末、および覗き見防止フィルムの製造方法、および端末表示方法を提供し、それによりユーザは異なる使用シナリオに従って表示画面の異なる視野角を自由に設定できる。
この点を考慮して、本願の第1の態様は覗き見防止フィルムを提供し、覗き見防止フィルムは、
ドライバ層および保持壁構造を含み、ドライバ層には複数の保持壁構造が設けられ、保持壁構造は透明キャビティであり、透明キャビティには透明充填液および不透明粒子が充填され、不透明粒子は電荷を運ぶ。
覗き見防止フィルムを用いる場合、保持壁構造は画素の横にある。保持壁構造は透明の場合があり、ある角度からの画素視認を阻止し、かつ覗き見防止フィルムの覗き見防止機能を実装するために、要求に応じて保持壁構造内の不透明粒子の配分方法を変更する。保持壁構造は、保持壁構造内の不透明粒子の異なる配分方法に従って、覗き見防止フィルムの視野角を決定してもよいことに留意されたい。不透明粒子は、透明充填液中を自由に移動し得るため、電圧によって不透明粒子に外力が加えられる場合、不透明粒子の配分方法は要求に応じて決定され得る。
本願の第1の態様を参照し、本願の第1の態様の第1の実装において、ドライバ層は、
透明キャリアと配線層とを含み、配線層は透明キャリア内に配置され、電圧が配線層に印加されると、保持壁構造内の不透明粒子の配分状態が変化する
透明キャリアは、主に、配線層を担持するように構成されている。電源が投入されると、配線層は、電磁誘導に応じて保持壁構造内の不透明な活性粒子の配分状態に影響を及ぼすことがあり、それによって覗き見防止フィルムの視野角を変化させる。いくつかの実現可能な実施形態において、配線層に配分される配線は、保持壁構造と1対1に対応していてもよいし、保持壁構造と重なり合ってもよく、これは本明細書では限定されない。
覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされるラインの電圧を制御することによって、覗き見防止フィルムの保持壁構造の透明度を制御し得る。したがって、ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度と輝度は影響を受けない。
本願の第2の態様は表示装置を提供し、表示装置は、
表示画面および本願の第1の態様または第1の態様の第1の実装で提供される覗き見防止フィルムを含む。
覗き見防止フィルムは表示画面に装着され、覗き見防止フィルムの任意の保持壁構造に対して、保持壁構造と完全に重なり合う表示画面には常に黒画素領域がある。覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされた配線の電圧を制御することにより覗き見防止フィルム内の保持壁構造の透明度を制御し得る。覗き見防止フィルムが表示画面に装着され、覗き見防止フィルムの保持壁構造と表示画面の黒画素領域が対応して完全に重ね合わされる。
覗き見防止フィルムと表示画面との間には、覗き見防止フィルムと表示画面とを接着するように透明接着層がある。覗き見防止フィルムおよび表示画面は、透明接着層とも呼ばれる光学透明接着剤を用いて接着し得る。光学透明接着剤は、本明細書では、光学透明接着剤(opticaal clear adhesive、略してOCA)であってもよいし、光学透明樹脂(Optical Clear Resin、略してOCR)であってもよい。
覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされるラインの電圧を制御することによって、覗き見防止フィルムの保持壁構造の透明度を制御し得る。したがって、ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度と輝度は影響を受けない。
ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことが防止され、解像度と輝度は影響を受けない。
本願の第3の態様は端末を提供し、端末は、
プロセッサ、バス、および本願の第2の態様による表示装置を含み、プロセッサは、バスを用いて表示装置に接続され、プロセッサは、視角調整命令を得るように構成され、プロセッサはさらに、視角調整命令に応じて配線層での電圧を調整するように構成され、それにより透明充填液中の複数の不透明粒子の配分方法を制御し、透明充填液中の透明粒子の配分方法は、端末の表示視角を決定する。
覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされるラインの電圧を制御することによって、覗き見防止フィルムの保持壁構造の透明度を制御し得る。したがって、ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度と輝度は影響を受けない。
本願の第4の態様は端末表示方法を提供し、端末表示方法は、
視角調整命令を得るステップと、透明充填液中の複数の不透明粒子の配分方法を制御するように視角調整命令に応じて配線層での電圧を調整するステップであり、透明充填液中の透明粒子の配分方法は、端末の表示視角を決定する、ステップとを含む。
いくつかの実現可能な実施形態において、端末によって受信された命令が表示視野角を狭める場合、透明充填液体中の不透明粒子をドライバ層から離間させるために、不透明粒子によって運ばれる電荷の電気特性と同じ電気特性の電圧が配線層に印加される。このように、保持壁構造は特定の高さを有する不透明な保持壁を形成し、保持壁の高さは端末の表示視野角を決定する。
上記の技術的解決策から、本発明の実施形態は以下の利点を有することが分かり得る。
覗き見防止フィルムを使用する端末は、ドライバ層でアクセスされるラインの電圧を制御することによって、覗き見防止フィルムの保持壁構造の透明度を制御し得る。したがって、ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がして、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度と輝度は影響を受けない。
図1は、本願の実施形態による覗き見防止フィルムの実施形態の概略図である。
図2は、本願の実施形態による表示装置の実施形態の概略図である。
図3は、本願の実施形態による表示装置の概略上面図である。
図4は、本願の実施形態による端末の実施形態の概略図である。
図5は、本願の実施形態による覗き見防止フィルムの製造技術の概略図である。
図6は、本願の実施形態による表示装置の製造技術の概略図である。
図7は、本願の実施形態による端末表示方法の実施形態の概略図である。
図8は、本願の実施形態による視野角制御原理の概略図である。
図9は、本願の実施形態による視野角制御原理の別の概略図である。
本発明の実施形態は、ユーザが異なる使用シナリオに従って表示画面の異なる視野角を自由に設定できるように、覗き見防止フィルム、覗き見防止フィルム製造方法、および端末表示方法を提供する。
当業者が本発明の実施形態の技術的解決策をよりよく理解するために、以下、本発明の実施形態における技術的解決策を本発明の実施形態における添付図面を参照して明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は、単に本発明の実施形態のいくつかではあるがすべてではない。創造的な努力をせずに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に包含されるべきものである。
本発明の明細書、特許請求の範囲および添付図面において、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」などの用語は(もしあれば)、類似のオブジェクト間で区別することを意図しているが、必ずしも特定の順番または順序を示すとは限らない。そのように称されるデータは、本明細書に記載された本発明の実施形態が、本明細書に図示または記載された順序とは異なる順序で実施されることができるように、適切な状況において代替可能であることを理解されたい。さらに、「備える」、「含む」という用語および任意の他の変形例は、非排他的な包含物を含むことを意味し、例えば、ステップまたはユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、これらのユニットに必ずしも限定されるものではなく、明示的に列挙されていない、あるいはそのようなプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスに固有の他のユニットを含み得る。
図1に示すように、本願の実施形態は覗き見防止フィルム100を提供し、覗き見防止フィルム100は、
ドライバ層101および保持壁構造102を含み、ドライバ層101には複数の保持壁構造102設けられる。
本発明のこの実施形態において、覗き見防止フィルム100が使用される場合、すなわち、覗き見防止フィルムが表示画面に装着され、電圧が配分方法ドライバ層101に印加される場合、表示画面の視野角は、覗き見防止フィルム100を使用することによって変更されることができる。印加された電圧の大きさおよび電気特性の両方は覗き見防止フィルム100による表示画面の視野角の変化に影響を及ぼすことに留意されたい。
保持壁構造102は透明キャビティであり、透明キャビティには透明充填液1021および不透明粒子1022が充填され、不透明粒子1022は電荷を運ぶ。
本発明のこの実施形態において、透明充填液1021は透明な非腐食性溶液であってもよく、これは本明細書では限定されない。本発明のこの実施形態において、不透明粒子は、純黒の粒子であってもよく、白色粒子であってもよく、または混色の粒子であってもよく、粒子が不透明な活性粒子であれば別の材料のものであってもよく、これは本明細書では限定されない。また、不透明粒子1022の形状は球体であってもよく、立方体であってもよく、不透明粒子1022が十分に小さく、透明充填液1021中で流動するのであれば、これは本明細書では限定されない。不透明粒子1022の材料は活性金属であってもよく、または電荷を運ぶことができる別の材料であってもよく、これは本明細書では限定されない。不透明粒子1022を活性状態にできることは常識であることに留意し、詳細は本明細書では説明されない。
本発明のこの実施形態において、保持壁構造102が覗き見防止フィルム100による表示画面の視野角の変化を決定する。いくつかの実現可能な実施形態において、覗き見防止フィルム100が表示画面に装着されると、保持壁構造102は、表示画面の画素の横にある。一般に、保持壁構造102はドライバ層101に垂直に配置される。もちろん、保持壁構造102はまた、ドライバ層101に傾斜して配置されてもよい。保持壁構造102には透明充填液1021および不透明粒子1022が充填され、不透明粒子1022の配分方法は、ドライバ層101の駆動によって変更されてもよい。
具体的には、ドライバ層101に電圧が印加されていない場合には、ドライバ層101に近接する保持壁構造102の底部に不透明粒子1022が残り、ドライバ層101に電圧が印加されると、不透明粒子1022の配分状態が変化し、例えば、表示画面のある角度から視界を遮るために、不透明粒子1022が、保持壁構造102の中間部または上部に移動するように駆動されるか、または保持壁構造102内に均等に配分され、それにより覗き見防止効果を実現する。
本発明のこの実施形態において、複数の保持壁構造102がドライバ層101の一方の側に配置され、保持壁構造102内の不透明粒子1022の配分方法の変化がドライバ層101によって駆動されてもよい。具体的には、電圧がドライバ層101に印加されると、保持壁構造102内の不透明粒子1022の配分方法が直接的に影響を受けて、覗き見防止フィルム100の視野角を決定する。不透明粒子1022は、ドライバ層101に印加される電圧の大きさに応じて柔軟に制御されることができる。したがって、覗き見防止フィルム100の視野角も柔軟に制御されることができる。一般に、複数の保持壁構造102が必要とされ、好ましくは、適用される場合は、保持壁構造は表示画面の非画素領域、すなわち、黒色画素領域に正確に配分されるため、保持壁構造は、広角モードではいかなる画素も遮らず、角度は、狭角モードでは十分に制御される。他の実現可能な実施形態では、必要に応じて、保持壁構造102は、縦方向の黒色画素領域のストリップのみに配置されてもよいし、または保持壁構造102は、横方向の黒色画素領域のストリップのみに配置されてもよく、または保持壁構造102は、別の要件に応じて配置されてもよく、これは本明細書では限定されない。
ドライバ層101は、透明キャリア1011および配線層1012を含む。配線層1012は、透明キャリア1011内に配置され、保持壁構造102中の不透明粒子1022の配分状態は、電圧が配線層1012に印加されると変化する。
本発明のこの実施形態において、ドライバ層101は、透明キャリア1011および配線層1012を含む。透明キャリア1011の材料は、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate、略してPET)であってもよいし、またはガラスであってもよく、材料が非導電性で透明であれば、本明細書では限定されない。配線層1012は、導電体であり、金属または別の非金属導電体材料から形成されてもよく、これは本明細書では限定されない。
配線層1012は、透明キャリア1011内に配置され、電圧が配線層1012に印加されると、保持壁構造102内の不透明粒子1022の配分状態が変化する。
本発明のこの実施形態において、透明キャリア1011は、主に配線層1012を担持するように構成されている。電源が投入されると、配線層1012は、電磁誘導に応じて保持壁構造102内の不透明な活性粒子1022の配分状態に影響を及ぼすことがあり、それによって覗き見防止フィルム100の視野角を変化させる。いくつかの実現可能な実施形態において、配線層1012に配分される配線は、保持壁構造102と1対1に対応していてもよいし、保持壁構造102と重なり合ってもよく、これは本明細書では限定されない。しかしながら、配線層1012に配分する線が保持壁構造102に影響を及ぼすことができない場合、配線は無用であるため、一般に、配線は画素領域には配置されず、保持壁構造が画素領域に配置される場合、本発明では、保持壁構造もまた無用であるため、一般に、保持壁構造102は画素領域には配置されない。
保持壁構造102は透明キャビティであり、透明キャビティには透明充填液1021および複数の不透明粒子1022が充填され、不透明粒子1022のすべては電荷を運ぶ。
本発明のこの実施形態において、外力が電圧によって不透明粒子1022にかけられると、不透明粒子1022の配分方法が要件に応じて決定され得るように、不透明粒子1022は、透明充填液1021中を自由に移動し得る。
不透明粒子1022の機能は、覗き見防止フィルム100が正当な役割を果たすことができるように、不透明粒子1022に隣接する画素について、他の方向からの視野を遮ることであることに留意されたい。したがって、他の条件が一定である場合、不透明粒子1022のより高い不透明性は、より良好な覗き見防止機能を示す。
図5に示すように、いくつかの実現可能な実施形態において、覗き見防止フィルム100の製造技術は、光学透明接着剤を使用して透明ベースフィルムの層を作成し、透明ベースフィルムの一方の面に複数の溝を配置し、すべての溝に透明充填液1021を充填し、複数の不透明粒子1022を透明充填液1021中に配置し、不透明粒子1022が電荷を運び、透明な固体材料を用いて透明キャリアの層を作成し、透明キャリア内に配線層を配置し、透明ベースフィルムの溝が設けられた側に透明キャリアを装着することである。
いくつかの実現可能な実施形態において、透明ベースフィルムの素材として光学透明接着剤OCAを用い、透明ベースフィルムの片面に保持壁構造102の溝を設け、光学透明樹脂OCRとしてもよい。透明充填液1021が溝内に充填されているので、透明充填液中の対象物が自由に動くことができ、覗き見防止フィルム100を作用させることができる。実現可能ないくつかの実施形態では、溝は直方体であってもよく、または円筒であってもよく、上面図の観点から、溝はトレンチであってもよく、または使用中に溝が黒色画素領域にあることを前提にする別の形状であってもよい。これは本明細書では限定されない。他の条件が一定である場合、保持壁構造102が配置されている黒色画素領域がより多いことは、より良好な覗き見防止効果を示すことに留意されたい。本発明のこの実施形態では、透明ベースフィルムが接着剤の役割を果たすとともに、透明ベースフィルムがキャビティとして用いられ、透明充填液1021および不透明粒子1022を収容する役割を果たす。透明ベースフィルムは、上記の役割を果たすことができれば、他の材料であってもよく、本明細書では限定されない。
透明充填液1021中に複数の不透明粒子1022が配置され、不透明粒子1022は電荷を運ぶ、すなわち正の電荷を運んでも負の電荷を運んでもよいが、これに限定されるものではない。溝に充填液1021が充填され、充填液1021に不透明な活性粒子1022が配置されている場合、本発明のこの実施形態では、溝は保持壁構造102である。実現可能ないくつかの実施形態では、透明固体材料は、ポリエチレンテレフタレートPETであってもよく、または材料が透明で断熱されていればガラスであってもよく、これは本明細書では限定されない。
本発明のこの実施形態において、配線層1012は導体であり、金属または他の非金属導体材料から形成されてもよく、これは本明細書では限定されない。電圧がライン配線層1012に印加されると、不透明粒子1022は、対応して電圧に応じて反応する。すなわち、印加された電圧の電気特性が不透明粒子1022によって運ばれる電荷の電気特性と同じである場合、不透明粒子1022はドライバ層101から離間するように駆動され、反対に、不透明粒子1022は、ドライバ層101に近づくように吸着される。
保持壁構造102内の不透明粒子1022の位置を制御するようにドライバ層101の配線層1012に交流電流を印加し得ることに留意されたい。他の実現可能な実施形態では、配線層は2つの層に分割されてもよい。一方の層には、不透明粒子1022と同じ電気特性を有する電荷が印加され、他方の層には、不透明粒子1022とは逆の電気特性を有する電荷が印加され、保持壁構造102内の不透明粒子1022の位置を制御する。これは本明細書に限定されない。
いくつかの実現可能な実施形態において、電気特性が不透明粒子1022に担持された電荷と同じ電荷が配線層に印加されると、不透明粒子1022はドライバ層から離間しており、不透明粒子1022が 不透明粒子1022が所要位置にあるように、不透明粒子1022に担持された電荷の電気特性とは反対の電荷を印加し得る。
透明ベースフィルムの一方の面には溝が設けられず、他方の面には溝が設けられ、溝には充填液1021が存在する。この場合、他方の面を密封する必要があり、この面が密封されていない場合には溝内の液体が漏れることがある。本発明のこの実施形態では、ドライバ層101は、溝を密封するように、溝を有する側に取り付けられてもよい。
ユーザは、覗き見防止フィルム100を剥がし、その後に覗き見防止フィルム100を装着することなく、異なる使用シナリオに応じて、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルム100が表示画面に装着される場合、各保持壁構造102は、保持壁構造102が画素発光領域と重なり合うことが防止されるように黒色画素領域と完全に重なり合い、解像度および輝度は影響を受けない。
以上、本願の実施形態における覗き見防止フィルム100について説明したが、覗き見防止フィルム100を備えた本願の実施形態の表示装置200について以下に説明する。
図2に示すように、本願のこの実施形態は表示装置200を提供し、表示装置200は、
覗き見防止フィルム100と、表示画面201とを含み、覗き見防止フィルムは表示画面201に装着され、覗き見防止フィルム100保持壁構造102は、1対1の対応関係で表示画面201の黒色画素領域と完全に重なり合う。
本発明のこの実施形態では、表示画面201は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light−Emitting Diode、OLEDなどの形態で構成し得る。これは本明細書では限定されない。表示画面201には画素が配分されており、画素を持たない画素間の場所を黒色画素領域という。本発明のこの実施形態では、覗き見防止フィルム100の保持壁構造102は、黒色画素領域と完全に重なり合ってもよい。好ましくは、図3に示すように、覗き見防止フィルム100の保持壁構造102は、1対1の対応関係で黒色画素領域と完全に重なり合っていてもよい、すなわち、任意の黒色画素領域について、黒色画素領域と完全に重なり合う保持壁構造102が存在し、その逆もまたしかりである。
いくつかの実現可能な実施形態において、いくつかの実現可能な実施形態では、覗き見防止フィルム100は、透明接着層とも呼ばれる光学透明接着剤を使用することによって表示画面201に接着し得る。本明細書では、光学透明接着剤は、光学透明接着剤(英語:optical clear adhesive、略してOCA)であってもよいし、光学透明樹脂(英語:Optical Clear Resin、略してOCR)であってもよく、これは本明細書では限定されない。
図6に示すように、いくつかの実現可能な実施形態では、表示装置の製造技術は以下の通り、すなわち、表示画面201を透明接着層でコーティングし、覗き見防止フィルム100の側面であり、ドライバ層が配置された側を透明接着層に取り付け、覗き見防止フィルム100の保持壁構造102が、1対1の対応関係で表示画面201の黒色画素領域と完全に重なり合う。
本発明のこの実施形態では、本明細書中の光学透明接着剤は、表示画面201と覗き見防止フィルム100とを接着する役割を果たす。いくつかの実現可能な実施形態では、光学透明接着剤は流動液体であり、したがって、光学透明接着剤は、表示画面が押圧または揺動される際に、クッションの役目を果たし得る。
ユーザは、覗き見防止フィルム100を剥がし、その後に覗き見防止フィルム100を装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面201の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルム100を表示画面201に装着すると、各保持壁構造102が表示画面201の黒色画素領域と完全に重なるため、保持壁構造102が画素発光領域と重なることが防止され、解像度および輝度は影響を受けない。
以上、本願の実施形態における表示装置200について説明したが、本願の実施形態であり、表示装置200を含む端末について以下に説明する。
図4を参照すると、本発明の実施形態はさらに、端末300を提供する。説明を容易にするために、本発明の実施形態に関連する部分のみが示されている。開示されていない特定の技術的詳細については、本発明の実施形態の方法部分を参照されたい。端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)、POS(Point of Sales、販売時点情報管理システム)、車載コンピュータなどを含む任意の端末装置であり得る。例えば、端末は携帯電話である。
図3は、本発明の実施形態において提供される端末に関する携帯電話の部分的な構成のブロック図を示す。図3を参照して、携帯電話は、高周波(Radio Frequency、RF)回路301、メモリ302、入力部303、表示部304、センサ305、音声周波数回路306、ワイヤレスフィディリティー(Wireless Fidelity、WiFi)モジュール307、プロセッサ308、および電源309を含む。当業者であれば、図3に示す携帯電話の構造は、携帯電話に限定されるものではなく、図に示す構成要素よりも多くの、または少ない構成要素を含んでもいてもよく、一部の構成要素を組み合わせたり、または異なる構成要素の構造を有していてもよい。
図3を参照して、携帯電話のすべての構成要素が以下に詳細に説明される。
RF回路301は、情報を送受信し、または呼の間に信号を送受信するように構成されてもよい。特に、RF回路301は、基地局のダウンリンク情報を受信し、処理するためにダウンリンク情報をプロセッサ308に送信し、基地局にアップリンクデータを送信する。一般に、RF回路301は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、およびデュプレクサを含むが、これらに限定されない。さらに、RF回路301は、無線通信によってネットワークまたは他の装置とさらに通信することができる。前述の無線通信は、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System of Mobile Communication、GSM)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)、電子メール、およびショートメッセージングサービス(Short Messaging Service、SMS)を含むが、これらに限定されない任意の通信規格またはプロトコルを使用し得る。
メモリ302は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを格納するように構成し得る。プロセッサ308は、メモリ302に記憶されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することによって、携帯電話の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。メモリ302は、主に、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(音声再生機能および画像再生機能など)によって要求されるアプリケーションプログラムなどを格納してもよく、データ記憶領域は、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(音声データおよび電話帳など)などを格納してもよい。なお、ストレージ302は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクストレージコンポーネント、フラッシュメモリコンポーネント、または別の揮発性固体ストレージコンポーネントなどの不揮発性メモリをさらに含んでもよい。
入力部303は、入力されたデジタルまたは文字情報を受信し、携帯電話のユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成するように構成されてもよい。具体的には、入力部303は、タッチパネル3031と、別の入力デバイス3032とを備えていてもよい。タッチ画面とも呼ばれるタッチパネル3031は、ユーザによりタッチパネル3031上またはその近傍で行われるタッチ操作(例えば、指またはスタイラスなどの任意の適切なオブジェクトまたはアクセサリを用いてユーザによりタッチパネル3031上またはその近傍で行われる操作)を収集してもよく、予め設定されたプログラムに従って対応する接続装置を駆動し得る。任意選択的に、タッチパネル3031は、2つの部分、すなわち、タッチ検出装置およびタッチコントローラを含み得る。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ位置を検出し、タッチ操作により得られた信号を検出してタッチコントローラに送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチ情報をタッチポイント座標に変換してそのタッチポイント座標をプロセッサ308に送信し、プロセッサ308から送信された命令を受信して実行することができる。また、タッチパネル3031は、抵抗型、容量型、赤外線、表面弾性波などの複数の種類を用いて実現することができる。具体的には、別の入力デバイス3032は、物理キーボード、ファンクションキー(例えば、音量調節キーまたはオン/オフキー)、トラックボール、マウス、ジョイスティックなどのうちの1つまたは複数を含み得るが、これらに限定されない。
表示部304は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供された情報、および携帯電話の様々なメニューを表示するように構成されることができる。この実施形態では、表示部304は、表示装置200と表示画面202とを備えている。具体的には、上記を参照されたい。詳細は本明細書では説明されない。また、タッチパネル3031は、表示装置200を覆ってもよい。タッチパネル3031上または近傍のタッチ操作を検出した後、タッチパネル3031は、タッチイベントの種類を判定するためにプロセッサ308にタッチ操作を転送する。次に、プロセッサ308は、タッチイベントの種類に従って、表示装置200上に対応する視覚出力を提供する。図3において、タッチパネル3031および表示装置200は、携帯電話の入出力機能を実装するために2つの独立した構成要素として使用される。しかしながら、いくつかの実施形態では、タッチパネル3031および表示装置200は、携帯電話の入力および出力機能を実装するために統合されてもよい。
携帯電話は、光センサ、モーションセンサ、または別のセンサなどの少なくとも1つのセンサ305をさらに含み得る。具体的には、光センサは、周囲光センサおよび近接センサを含んでもよく、周囲光センサは、周囲光の明るさに従って表示画面202の輝度を調整し得、近接センサは、携帯電話が耳に移動すると、表示画面202および/またはバックライト消灯し得る。モーションセンサの一種として、加速度センサは、全方向(一般に3軸)の加速度を検出し、静止状態で重力の値や方向を検出することができ、携帯電話を識別する用途(例えば、画面の向き、関連するゲーム、または磁力計の姿勢の較正)、振動識別に関連する機能(例えば、歩数計または脳卒中)などを含む。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、または赤外線センサなどの、携帯電話上にさらに配置することができる別のセンサについては、詳細は本明細書では説明されない。
音声周波数回路306、スピーカ3061、およびマイクロホン3062は、ユーザと携帯電話との間のオーディオインタフェースを提供することができる。音声周波数回路306は、受信した音声データを電気信号に変換してスピーカ3061に送信し、スピーカ3061は、電気信号を音声信号に変換して出力する。また、マイクロホン3062は、集音された音声信号を電気信号に変換し、音声周波数回路306は、電気信号を受信して音声データに変換し、音声データを処理するためにプロセッサ308に出力し、プロセッサ308に送信するRF回路301を用いて、
してもよい。
WiFiは、近距離無線伝送技術に属する。携帯電話は、WiFiモジュール307を使用することによって、ユーザが電子メールを送受信し、ウェブページを閲覧し、ストリーミングメディアにアクセスする手助けをし得る。WiFiモジュール307は、ユーザに無線ブロードバンドインターネットアクセスを提供する。WiFiモジュール307が図3に示されているが、WiFiモジュール307は携帯電話の必須構成要素ではなく、本発明の要旨の範囲を逸脱することなく必要に応じて省略し得る。
プロセッサ308は、携帯電話の制御センターであり、様々なインタフェースおよび配線を使用して携帯電話全体のすべての部分を接続する。プロセッサ308は、メモリ302に格納されたソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを走らせまたは実行し、かつメモリ302に格納されたデータを呼び出すことによって、全体的な監視を携帯電話で行うために携帯電話のさまざまな機能およびデータ処理を実行する。任意選択的に、プロセッサ308は、1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。好ましくは、プロセッサ308は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサとを統合してもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーションプログラムなどを処理し、モデムプロセッサは主に無線通信を処理する。前述のモデムプロセッサは、プロセッサ308に統合されなくてもよいことが理解されよう。
携帯電話は、各構成要素に電力を供給する電源309(バッテリなど)をさらに含む。好ましくは、電源管理システムを使用してプロセッサ308に論理的に接続され、電源管理システムを使用して充電、放電、および電力消費の管理などの機能を実装することができる。
図示していないが、携帯電話はカメラ、ブルートゥースモジュールなどをさらに含んでいてもよく、その詳細はここでは説明しない。
ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がし、その後、覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒色画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度および輝度は影響を受けない。
以上、本願の実施形態における端子300について説明したが、本願の実施形態における覗き見防止フィルム100の製造方法については、以下に説明する。
図7に示すように、端末表示方法は以下のステップを含む。
601。視野角調整指示を取得する。
本発明のこの実施形態において、実行体は、実施形態における端末300であり、端末のプロセッサは、視野角調整命令を取得して実行してもよい。実行可能ないくつかの実施形態では、命令は、画面上でユーザによって実行される操作であってもよく、または受信された命令であってもよく、これは本明細書では限定されない。
602。透明充填液中の複数の不透明粒子の配分方法を制御するように視野角調整命令に従って配線層の電圧を調整し、透明充填液中の複数の不透明粒子の配分方法は、端末の表示視野角を決定する。
いくつかの実現可能な実施形態では、端末によって受信された命令が表示視野角を狭める場合、配線層の電源が投入され、不透明粒子によって運ばれる電荷の電気特性と同じ電気特性を有する電圧は、透明充填液中の不透明粒子をドライバ層から離間するように駆動するように、配線層とは反対方向である。このように、保持壁構造は、特定の高さを有する不透明な保持壁を形成し、保持壁の高さは、端末の表示視野角を決定する。
なお、配線層に電気特性が不透明粒子のものと同じ電荷が印加される場合には、保持壁構造の高さがゼロとなるように不透明粒子がドライバ層に近接し得る。端末を回転させても保持壁構造の制御を確実にされることができる。
端末により受信された命令が表示視野角を広角にする場合には、不透明粒子によって運ばれた電荷の電気特性と反対の電圧が配線層に印加されるか、またはいかなる電圧も印加されないので、透明充填液中の不透明粒子がドライバ層に接して動くか、または不透明粒子が自動的にドライバ層の表面上に落ちる。このようにして、保持壁構造の不透明な保持壁の高さが減少されるかまたはゼロになり、それによって表示視野角が決定される。
図8に示すように、いくつかの他の実現可能な実施形態では、端末がドライバ層で電源投入されると、電源投入のための電圧の電気特性が非透明粒子の電気特性と同じである場合、同様の電荷は相互に反発するという原理によりドライバ層から離間しており、不透明粒子は、保持壁構造中の小さな部分に集中的に配分され、画素をブロックする役割を果たし、視野角が狭くなる。この場合、ドライバ層によって駆動され、不透明粒子は、ある程度の覗き見防止の役割を果たすことができる。
具体的には、電圧と不透明粒子が同じ電気特性を有し、電圧が比較的大きい場合、画素を見ることができる最小視野角はθ3であってもよく、電圧と非透明粒子が同じ電気特性を有し、電圧が比較的小さい場合、画素を見ることができる最小視野角はθ1であってもよい。いくつかの実現可能な実施形態では、θ1は180度であってもよく、すなわち、覗き見防止効果はなく、これは本明細書では限定されない。印加された電圧の一部が不透明粒子と同じ電気特性を有し、印加された電圧の他の部分が逆の電気特性を有する場合、異なる電気特性を有する電圧の大きさを制御し得、θ1≧θ2≧θ3である。
しかし、図8に示す角度θ2’と角度θ3’は、実際には覗き見防止効果がない。より良い覗き見防止効果を達成するために、不透明粒子は異なる量の電気を運び得る。このようにして、ドライバ層に電圧が加えられると、不透明粒子は、保持壁構造内に均一に配分されることができる。図9に示すように、ドライバ層で電源を投入すると、大きな角度からの光を遮るために、視野角を狭くするように不透明粒子が保持壁構造内に均一に配分されてもよく、不透明保持壁を保持壁構造に形成してもよい。端末の電源が投入されていない場合や、電源投入時の電圧の電気特性が不透明粒子の電気特性と逆の場合、透明な保持壁は従来の光の方向を変えず、小さなライブボールの高さを制御することによって視野角を制御し得る。
ユーザは、覗き見防止フィルムを剥がし、その後覗き見防止フィルムを装着することなく、異なる使用シナリオに従って、表示画面の異なる視野角を自由に設定することができる。また、覗き見防止フィルムを表示画面に装着すると、各保持壁構造が表示画面の黒色画素領域と完全に重なり合うため、保持壁構造が画素発光領域と重なり合うことがなくなり、解像度および輝度は影響を受けない。
当業者であれば、簡潔かつ簡単な説明のために、上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについて、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照し得ることは明らかであり 詳細な説明は本明細書では再度記載しない。
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単なる一例に過ぎない。例えば、ユニット分割は単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素を組み合わせても、別のシステムに統合してもよいし、一部の機能を無視しても、または実行しなくてもよい。さらに、表示された、または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することによって実装されてもよい。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的、機械的または他の形態で実施されてもよい。
別個の部品として記載されたユニットは物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部品は物理ユニットであってもなくてもよく、1箇所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に従って選択されてもよい。
また、本発明の実施形態における機能部は、1つの処理部に統合されてもよいし、ユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売もしくは使用される場合、統合されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。そのような理解に基づいて、本質的に本発明の技術的解決策、または先行技術に寄与する部分、または技術的解決策のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとなり得る)に、本発明の実施形態に記載の方法のステップのすべてまたは一部を実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどを含む。
上述の実施形態は、本発明の技術的解決策を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、上述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者であれば、上述の実施形態に記載された技術的解決策をさらに変更してもよく、またはその技術的特徴の一部を、本発明の実施形態の技術的解決策の精神と範囲から逸脱することなく等価な物に交換し得ることを理解されたい。