JP2019209933A - Vehicle seat - Google Patents
Vehicle seat Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019209933A JP2019209933A JP2018110274A JP2018110274A JP2019209933A JP 2019209933 A JP2019209933 A JP 2019209933A JP 2018110274 A JP2018110274 A JP 2018110274A JP 2018110274 A JP2018110274 A JP 2018110274A JP 2019209933 A JP2019209933 A JP 2019209933A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- hardness
- seat back
- cushion
- bag body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
Description
本発明は、乗物用シートに関する。 The present invention relates to a vehicle seat.
シートクッションに対するシートバックの傾き角度の変化に応じてシートバックの乗員支持面の形状を変更可能に構成された乗物用シートが知られている。下記特許文献1に開示されている自動車用シートにおいては、シートバック上部の乗員支持面の内部にエアバッグを配設し、シートクッションに対するシートバックの傾き角度が小さいほどエアバッグに供給する空気圧を低くして乗員支持面の形状が凹むように構成されている。
2. Description of the Related Art There is known a vehicle seat configured such that the shape of an occupant support surface of a seat back can be changed according to a change in an inclination angle of the seat back with respect to the seat cushion. In the automobile seat disclosed in the following
特許文献1に開示された技術においては、シートクッションに対するシートバックの傾き角度に応じてシートバック上部の乗員支持面の形状を変更することはできる。しかし、シートバックの乗員支持面の全域において、シートクッションに対するシートバックの傾き角度に応じてシートクッション及び/又はシートバックの乗員支持面の硬さを変更することはできなかった。自動運転の乗物においては、乗物用シートは、シートクッションに対してシートバックを起立させた通常姿勢から、シートクッションに対してシートバックをフラットにさせた寝姿勢まで乗物用シートの姿勢を変更できるのが好ましい。そこで、シートクッションに対するシートバックの傾き角度に応じて乗員支持面の硬さを乗員にとって快適なものとすることができる乗物用シートが望まれていた。
In the technique disclosed in
このような要請に鑑み本発明の課題は、シートクッションに対するシートバックの傾き角度に応じてシートクッション及び/又はシートバックの乗員支持面の硬さを好適な状態に変更することができる乗物用シートを提供することにある。 In view of such a demand, an object of the present invention is to provide a vehicle seat that can change the hardness of an occupant support surface of the seat cushion and / or the seat back to a suitable state according to the inclination angle of the seat back with respect to the seat cushion. Is to provide.
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、シートクッションと、該シートクッションに対して傾き角度を変更可能に連結されたシートバックと、前記シートクッションに対する前記シートバックの傾き角度を検知可能な角度検知手段と、を有し、前記シートクッション及び/又は前記シートバックは、乗員支持面を構成するカバー部材と、該カバー部材の裏面側に配設され前記乗員支持面のシート幅方向及びシート幅方向に垂直な方向に並ぶように設けられた複数の硬さ変更手段と、前記角度検知手段による検知結果に基づき前記硬さ変更手段のそれぞれの硬さを前記傾き角度に応じた所定の分布状態に制御する制御手段と、を有していることを特徴とする。 1st invention of this invention is a vehicle seat, Comprising: The seat back connected so that the inclination angle was changeable with respect to this seat cushion, and the inclination angle of the said seat back with respect to the said seat cushion is detected A possible angle detection means, and the seat cushion and / or the seat back is disposed on the back side of the cover member, and the seat width direction of the occupant support surface. And a plurality of hardness changing means provided so as to be arranged in a direction perpendicular to the sheet width direction, and each hardness of the hardness changing means based on a detection result by the angle detecting means is determined in accordance with the inclination angle. And a control means for controlling to the distribution state.
第1発明によれば、角度検知手段により検知したシートクッションに対するシートバックの傾き角度に基づいて、制御手段によりそれぞれの硬さ変更手段の硬さを傾き角度に応じた所定の分布状態になるように制御することができる。これによって、シートクッション及び/又はシートバックの乗員支持面の硬さをシートクッションに対するシートバックの傾き角度に応じた所定の分布状態に制御可能な乗物用シートを提供することができる。 According to the first invention, based on the inclination angle of the seat back with respect to the seat cushion detected by the angle detection means, the control means causes the hardness of each hardness changing means to be in a predetermined distribution state corresponding to the inclination angle. Can be controlled. Accordingly, it is possible to provide a vehicle seat capable of controlling the hardness of the occupant support surface of the seat cushion and / or the seat back to a predetermined distribution state according to the inclination angle of the seat back with respect to the seat cushion.
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記所定の分布状態は、前記シートクッションに対する前記シートバックの角度が90度から170度の範囲においては、前記乗員支持面の前記シート幅方向の中央部が両側部に比べて軟らかい状態とされ、前記シートクッションに対する前記シートバックの角度が170度から180度の範囲においては、前記乗員支持面のシート幅方向に硬さが同一の複数の帯状部がシート幅方向に垂直な方向に並んで配置され乗員の腰部に対応する前記帯状部が他の前記帯状部より硬い状態とされているものであることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the predetermined distribution state is that the seat back direction of the occupant support surface is within a range of 90 degrees to 170 degrees of the seat back with respect to the seat cushion. The center portion of the occupant support surface is soft in the seat width direction when the angle of the seat back with respect to the seat cushion is in the range of 170 degrees to 180 degrees. The belt-like portions are arranged side by side in a direction perpendicular to the seat width direction, and the belt-like portions corresponding to the occupant's waist are harder than the other belt-like portions.
第2発明によれば、シートクッションに対するシートバックの角度が90度から170度の通常姿勢から安楽姿勢の範囲においては、乗員支持面のシート幅方向の中央部が両側部に比べて軟らかい状態とされているので乗物旋回時等における乗員身体のシート幅方向へのぐらつきを低減できる。また、シートクッションに対するシートバックの角度が170度から180度の寝姿勢の範囲においては、乗員支持面のシート幅方向に硬さが同一の複数の帯状部がシート幅方向に垂直な方向に並んで配置され乗員の腰部に対応する帯状部が他の帯状部より硬い状態とされている。これによって、乗員身体において最も荷重の印加が大きい腰部が沈み込みすぎないようにされるとともに、腰部以外の部分は横向きや寝返り等でツッパリ感が生じにくくすることができる。 According to the second invention, in the range from the normal posture to the comfort posture in which the angle of the seat back with respect to the seat cushion is 90 degrees to 170 degrees, the center portion in the seat width direction of the occupant support surface is softer than both sides. Therefore, the wobbling of the occupant body in the seat width direction during turning of the vehicle can be reduced. Further, in the sleeping posture range where the angle of the seat back with respect to the seat cushion is 170 degrees to 180 degrees, a plurality of belt-like portions having the same hardness in the seat width direction of the occupant support surface are arranged in a direction perpendicular to the seat width direction. The belt-shaped portion corresponding to the occupant's lower back is harder than the other belt-shaped portions. As a result, the lumbar part to which the load is most applied in the occupant's body is prevented from sinking too much, and the part other than the lumbar part can be made less likely to be crisp due to sideways or turning over.
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記硬さ変更手段は、粒状体が入れられた柔軟な袋状部材の中に空気を出し入れすることにより硬さを変更する袋体であることを特徴とする。 According to a third invention of the present invention, in the first invention or the second invention described above, the hardness changing means changes the hardness by taking air into and out of a flexible bag-like member in which a granular material is put. It is characterized by being a bag body.
第3発明によれば、粒状体が入れられた柔軟な袋状部材の中に空気を入れたときは粒状体同士の間隙が広がって軟らかくなり、粒状体が入れられた柔軟な袋状部材の中から空気を抜いたときは粒状体同士の間隙が狭まって硬くなる。これによって、シートクッション及び/又はシートバックの乗員支持面の硬さを制御することができる。 According to the third invention, when air is put into the flexible bag-shaped member in which the granular material is put, the gap between the granular materials becomes wider and soft, and the flexible bag-shaped member in which the granular material is put When the air is extracted from the inside, the gap between the granular materials becomes narrow and hard. Thereby, the hardness of the passenger | crew support surface of a seat cushion and / or a seat back is controllable.
本発明の第4発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記硬さ変更手段は、
加熱により軟らかくなる樹脂製構造体であることを特徴とする。
According to a fourth aspect of the present invention, in the first aspect or the second aspect, the hardness changing means is
It is a resin structure that becomes soft when heated.
第4発明によれば、樹脂製構造体を加熱すると軟らかくなり、加熱を中止すると元の硬さに戻って硬くなる。これによって、シートクッション及び/又はシートバックの乗員支持面の硬さを制御することができる。 According to the fourth invention, when the resin structure is heated, it becomes soft, and when the heating is stopped, it returns to the original hardness and becomes hard. Thereby, the hardness of the passenger | crew support surface of a seat cushion and / or a seat back is controllable.
図1〜図6は、本発明の第1実施形態の自動車用シート10に本発明を適用した例を示す。各図中、矢印により自動車用シート10を自動車のフロアFに取付けたときの自動車及び自動車用シート10の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
1-6 shows the example which applied this invention to the
図1に示すように、自動車用シート10は、着座部となるシートクッション11と、背凭れとなるシートバック12と、足乗せとなるオットマン13と、頭凭れとなるヘッドレスト14と、を備えている。シートバック12は、その下端部がシートクッション11の後端部に傾き角度を変更可能に取付けられている。ここで、自動車用シート10が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
As shown in FIG. 1, an
シートクッション11は、骨格を成す金属製のクッションフレーム11Fと、クッションフレーム11Fの上に支持されるクッション材としての12個の袋体20が配列されたクッションパッド11Pと、クッションパッド11Pの上に被せられる表皮材としてのクッションカバー11Cと、を備える。クッションフレーム11Fは、枠材、線材、板材等を使用した任意の形状のものを含む。ここで、袋体20が、特許請求の範囲の「硬さ変更手段」に相当し、クッションカバー11Cが、特許請求の範囲の「カバー部材」に相当する。
The
シートバック12は、骨格を成す金属製のバックフレーム12Fと、バックフレーム12Fの上に支持されるクッション材としての16個の袋体20が配列されたバックパッド12Pと、バックパッド12Pの上に被せられる表皮材としてのバックカバー12Cと、を備える。バックフレーム12Fは、枠材、線材、板材等を使用した任意の形状のものを含む。バックフレーム12Fの下端部側が、クッションフレーム11Fの後端部側に対してバックフレーム12Fの傾き角度が、乗員支持面の面のなす角度において90度から180度の範囲で調整可能に連結されている。そして、クッションフレーム11Fに対するバックフレーム12Fの傾き角度を検知する角度検知手段30が連結部分の近傍に配設されている。角度検知手段30は、クッションフレーム11Fに対するバックフレーム12Fの傾き角度を検知して角度に応じた信号を後述する制御手段40に対して出力する機能を果たす。図1において、シートバック12は、シートクッション11に対する傾き角度がほぼ90度の通常姿勢にある。ここで、バックカバー12Cが、特許請求の範囲の「カバー部材」に相当する。
The
オットマン13は、骨格を成す金属製のオットマンフレーム13Fと、オットマンフレーム13Fの上に支持されるクッション材としての8個の袋体20が配列されたオットマンパッド13Pと、オットマンパッド13Pの上に被せられる表皮材としてのオットマンカバー13Cと、を備える。オットマンフレーム13Fは、枠材、線材、板材等を使用した任意の形状のものを含む。オットマンフレーム13Fの上端部側が、クッションフレーム11Fの前端部側に対してオットマンフレーム13Fの傾き角度が、乗員支持面と反対側の面のなす角度において90度から180度の範囲で調整可能に連結されている。図1において、オットマン13は、シートクッション11に対する傾き角度がほぼ90度の通常姿勢にある。
The
図3に示すように、袋体20は、略立方体形状をした柔軟性のある素材製の袋状部材21の中に、多数の小さい球形の発泡樹脂製の粒状体22を封入して形成されている。後述するように、各袋体20の袋状部材21は、それぞれ、電磁弁60を介してポンプ50と空気の給排気管23によって連結されている。袋状部材21の中に空気を供給すると膨張状態20Aとなり、空気を排出すると収縮状態20Cとなる。膨張状態20Aと収縮状態20Cの中間の状態が中間状態20Bである。膨張状態20Aにおいては、各粒状体22の間の間隔が広がって接触しにくくなり押圧したときの硬さが軟らかくなる。また、収縮状態20Cにおいては、各粒状体22の間の間隔が狭まって接触しやすくなり押圧したときの硬さが硬くなる。中間状態20Bにおいては、膨張状態20Aと収縮状態20Cの中間の硬さとなる。
As shown in FIG. 3, the
図1及び図4に示すように、シートクッション11においては、袋体20は、左右方向に4つ、前後方向に3つ並ぶように配設されている。乗員支持面において主に着座乗員の臀部下部及び大腿部下部を支持するシート幅方向の中央部において、前方から後方に向かって袋体C21、袋体C22、袋体C23が、左右に2つずつ並んで配設されている。また、乗員支持面において主に着座乗員の臀部側部及び大腿部側部を支持するシート幅方向の両側部において、それぞれ、前方から後方に向かって袋体C11、袋体C12、袋体C13が、配設されている。左右に2つずつ並ぶ袋体C21、袋体C22、袋体C23の間の前後方向に延びる線が、シートクッション11におけるシート幅方向の中心線である。
As shown in FIGS. 1 and 4, in the
図1及び図4に示すように、シートバック12においては、袋体20は、左右方向に4つ、上下方向に4つ並ぶように配設されている。乗員支持面において主に着座乗員の腰部後部及び背部後部を支持するシート幅方向の中央部において、下方から上方に向かって袋体B21、袋体B22、袋体B23、袋体B24が、左右に2つずつ並んで配設されている。また、乗員支持面において主に着座乗員の腰部側部及び背部側部を支持するシート幅方向の両側部において、それぞれ、下方から上方に向かって袋体B11、袋体B12、袋体B13、袋体B14が、配設されている。左右に2つずつ並ぶ袋体B21、袋体B22、袋体B23、袋体B24の間の上下方向に延びる線が、シートバック12におけるシート幅方向の中心線である。
As shown in FIG.1 and FIG.4, in the seat back 12, the
図1及び図4に示すように、オットマン13においては、袋体20は、左右方向に4つ、上下方向に2つ並ぶように配設されている。シートクッション11の袋体C21、袋体C22、袋体C23の延長線上及び袋体C11、袋体C12、袋体C13の延長線上に、下方から上方に向かって袋体D11、袋体D12が、配設されている。
As shown in FIGS. 1 and 4, in the
図2に、各袋体20の硬さを制御する硬さ変更機構100の概略構成を示すブロック図を示す。シートクッション11、シートバック12及びオットマン13に配設された各袋体20は、給排気管23によって電磁弁60に連結されている。各電磁弁60は、給気管61によってポンプ50に連結されるとともに、電気配線62によって制御手段40に接続されている。制御手段40には角度検知手段30とポンプ50が、それぞれ、電気配線63と電気配線64によって接続されている。制御手段40は、角度検知手段30からの信号に応じてポンプ50や電磁弁60を作動制御する。ポンプ50は、その作動により各電磁弁60に空気を供給する。電磁弁60は、その作動に応じて、ポンプ50から供給された空気を袋体20に供給したり、袋体20から空気を排出したりする。詳しくは、電磁弁60は、開状態のとき給気管61と給排気管23を連通させ、閉状態のとき給気管61と給排気管23の連通を止める。さらに排気状態のとき、給気管61を閉状態としたまま給排気管23を大気に開放状態として袋体20から空気を排出する。制御手段40は、角度検知手段30からの信号に応じて乗員支持面を軟らかくしたい部分に対応する各袋体20に電磁弁60を開状態としてポンプ50を作動させて空気を供給し膨張状態20Aにしたのち電磁弁60を閉状態する。また、制御手段40は、角度検知手段30からの信号に応じて乗員支持面を硬くしたい部分に対応する各袋体20に対応する電磁弁60を排気状態として空気を排出し収縮状態20Cにしたのち電磁弁60を閉状態する。さらに、制御手段40は、角度検知手段30からの信号に応じて乗員支持面を中間程度の硬さにしたい部分に対応する各袋体20に電磁弁60を開状態としてポンプ50を作動させて空気を供給し中間状態20Bにしたのち電磁弁60を閉状態にするか、電磁弁60を排気状態として空気を排出し中間状態20Bにしたのち電磁弁60を閉状態にする。これによって、シートクッション11、シートバック12及びオットマン13の乗員支持面の硬さをシートクッション11に対するシートバック12の傾き角度に応じた所定の分布状態に制御可能となる。なお、所定の分布状態は、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度に応じた理想的な分布状態とされる。
In FIG. 2, the block diagram which shows schematic structure of the
図4〜図6に、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度に応じた乗員支持面の硬さの理想的な分布状態に近づけるように各袋体20の中の空気の量を調整した状態を示す。図4が、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度が90度から120度程度の通常姿勢における、各袋体20の硬さの分布状態である。シートクッション11、シートバック12とも、左右方向(シート幅方向)の両側部において硬く、左右方向の中央部において軟らかいものとされている。詳しくは、左右方向の両側部においては、シートクッション11の袋体C11、袋体C12、袋体C13と、シートバック12の袋体B11、袋体B12、袋体B13、袋体B14が、収縮状態20Cとされて硬くなっている。また、左右方向の中央部においては、シートクッション11の前後方向中央部の2つの袋体C22が、膨張状態20Aとされて軟らかくなっており、その他の2つの袋体C21及び2つの袋体C23が、中間状態20Bとされて中間の硬さとされている。また、シートバック12の上部の袋体B23、袋体B24が、膨張状態20Aとされて軟らかくなっており、下部の袋体B21、袋体B22が、中間状態20Bとされて中間の硬さとされている。オットマン13においては、袋体D11、袋体D12のすべてが膨張状態20Aとされて軟らかいものとされている。これによって、乗物旋回時等における乗員身体のシート幅方向へのぐらつきを低減できるとともに、着座乗員の腰部をしっかり支持することができる。
4 to 6, a state in which the amount of air in each
図5が、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度が170度から180度の寝姿勢における、各袋体20の硬さの分布状態である。シートクッション11、シートバック12とも、左右方向に硬さが同一の袋体20が並んで形成された帯状部が、前後方向に並んで配置されるとともに、着座乗員の腰部に対応する帯状部が他の帯状部より硬いものとされている。詳しくは、シートクッション11においては、前方の帯状部を形成する2つの袋体C11及び2つの袋体C21が中間状態20Bとされて中間の硬さとされ、中央の帯状部を形成する2つの袋体C12及び2つの袋体C22が膨張状態20Aとされて軟らかくなっており、後方の帯状部を形成する2つの袋体C13及び2つの袋体C23が収縮状態20Cとされて硬くなっている。シートバック12においては、下方の帯状部を形成する2つの袋体B11及び2つの袋体B21が収縮状態20Cとされて硬くなっており、中央の上下に並ぶ2列の帯状部を形成する2つの袋体B12及び2つの袋体B22と袋体B13及び2つの袋体B23が膨張状態20Aとされて軟らかくなっており、上方の帯状部を形成する2つの袋体B14及び2つの袋体B24が中間状態20Bとされて中間の硬さとされている。オットマン13においては、袋体D11、袋体D12のすべてが膨張状態20Aとされて軟らかいものとされている。これによって、乗員身体において最も荷重の印加が大きい腰部が沈み込みすぎないようにされるとともに、腰部以外の部分は横向きや寝返り等でツッパリ感が生じにくくすることができる。
FIG. 5 shows a hardness distribution state of each
図6が、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度が120度から170度の安楽姿勢における、各袋体20の硬さの分布状態である。シートクッション11、シートバック12とも、左右方向(シート幅方向)の両側部において硬く、左右方向の中央部において軟らかいものとされている。詳しくは、左右方向の両側部においては、シートクッション11の袋体C11、袋体C12、袋体C13と、シートバック12の袋体B11、袋体B12、袋体B13、袋体B14が、収縮状態20Cとされて硬くなっている。また、左右方向の中央部においては、シートクッション11の袋体C21、袋体C22、袋体C23と、シートバック12の袋体B21、袋体B22、袋体B23、袋体B24が、膨張状態20Aとされて軟らかくなっている。図4に示す通常姿勢における各袋体20の硬さの分布状態との違いは、左右方向の中央部において通常姿勢にある中間状態20Bが安楽姿勢においては無いことである。オットマン13においては、袋体D11、袋体D12のすべてが膨張状態20Aとされて軟らかいものとされている。これによって、通常姿勢と同様に乗物旋回時等における乗員身体のシート幅方向へのぐらつきを低減できるとともに、ソファに座っているような包まれ感を生むことができる。
FIG. 6 shows a hardness distribution state of each
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。角度検知手段30により検知したシートクッション11に対するシートバック12の傾き角度に基づいて、制御手段40により制御されたポンプ50と電磁弁60の作動によって、シートクッション11、シートバック12及びオットマン13に配設された袋体20の硬さを傾き角度に応じた所定の分布状態である理想的な分布状態になるようにすることができる。これによって、シートクッション11、シートバック12及びオットマン13の乗員支持面の硬さをシートクッション11に対するシートバック12の傾き角度に応じた理想的な分布状態に制御可能な自動車用シート10を提供することができる。具体的には、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度が90度から170度の通常姿勢から安楽姿勢の範囲においては、乗員支持面の左右方向の中央部が両側部に比べて軟らかい状態として自動車旋回時等における乗員身体の左右方向へのぐらつきを低減できる。また、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度が170度から180度の寝姿勢の範囲においては、乗員支持面の左右方向に硬さが同一の複数の帯状部が前後方向に並んで配置されるとともに、乗員の腰部に対応する帯状部が他の帯状部より硬い状態とされている。これによって、乗員身体において最も荷重の印加が大きい腰部が沈み込みすぎないようにするとともに、腰部以外の部分は横向きや寝返り等でツッパリ感が生じにくくすることができる。さらに、袋体20は、袋状部材21の中に、多数の粒状体22を封入して形成されている。袋状部材21の中に空気を入れたときは粒状体22の間隙が広がって軟らかくなり、空気を抜いたときは粒状体22の間隙が狭まって硬くなる。これによって、簡便な構造でシートクッション11、シートバック12及びオットマン13の乗員支持面の硬さを制御することができる。
The embodiment configured as described above has the following operational effects. Based on the inclination angle of the seat back 12 with respect to the
図7に、本発明の第2実施形態の硬さ変更機構101の概略構成を示すブロック図を示す。上記第1実施形態の硬さ変更機構100と共通の構造については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。図8に、第1実施形態における袋体20の代わりに同位置に配設される樹脂製構造体80を示す。樹脂製構造体80は、加熱により軟化して弾性率が変化する樹脂により形成された棒状体が12本の辺部分に配置された単位立方体を縦横上下に並べて連結し全体として立方体形状に形成した構造体である。ヒータ70は、各樹脂製構造体80ごとに設けられ矩形板状をしており、樹脂製構造体80に当接した状態で制御手段40に電気配線65で接続されている。制御手段40は、角度検知手段30からの信号に応じてヒータ70への通電を制御してヒータ70の温度を制御する。詳しくは、ヒータ70は通電されて高温になるに従い樹脂製構造体80を軟化させる。これによって、この樹脂製構造体80が配設されたシートクッション11、シートバック12及びオットマン13の乗員支持面の硬さは低下し軟らかいものとなる。作用効果については、第1実施形態と同様である。ここで、樹脂製構造体80が、特許請求の範囲の「硬さ変更手段」に相当する。
In FIG. 7, the block diagram which shows schematic structure of the
次に、本発明に係る実施形態ではないが、上記した硬さ変更機構100及び硬さ変更機構101の構成と類似した構成を有する硬さ変更機構200を有する自動車用シート10aの構成について、図9〜図12を参照して説明する。上記第1実施形態の自動車用シート10と共通の構造については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
Next, although not an embodiment according to the present invention, a configuration of an
図9〜図12に示すように、シートクッション11aは、クッションフレーム11Fと、クッションフレーム11Fの上に配設されるクッション材としての3本の筒状弾性部材20aが配列されたクッションパッド11P1と、クッションカバー11Cと、を備える。筒状弾性部材20aは、左右方向(シート幅方向)の両側部において、可撓性のある円筒状の筒状体20a1の内筒側に複数の圧縮コイルばねS1が高さ方向を上下方向に合わせて配設されている。また、筒状弾性部材20aは、左右方向(シート幅方向)の中央部において、可撓性のある円筒状の筒状体20a2の内筒側に複数の圧縮コイルばねS2が高さ方向を上下方向に合わせて配設されている。圧縮コイルばねS1は圧縮コイルばねS2よりばね定数が大きく筒状体20a1の部分の方が筒状体20a2の部分より硬く形成されている。筒状体20a1の部分は、第1実施形態の袋体C11、袋体C12、袋体C13が配設される部分に対応する。また、筒状体20a2の部分は、第1実施形態の袋体C21、袋体C22、袋体C23が配設される部分に対応する。したがって、シートクッション11aの乗員支持面の硬さ分布は、第1実施形態における図6に示す安楽姿勢時のシートクッション11の乗員支持面の硬さ分布と一致する。
As shown in FIGS. 9 to 12, the seat cushion 11a includes a
図9に示すように、シートバック12aは、バックフレーム12Fと、バックフレーム12Fの上に配設されるクッション材としての4本の筒状弾性部材20bが配列されたバックパッド12P1と、バックカバー12Cと、を備える。筒状弾性部材20bは、左右方向(シート幅方向)の両側部において、可撓性のある円筒状の筒状体20b1の内筒側に複数の圧縮コイルばねS1が高さ方向を前後方向に合わせて配設されている。また、筒状弾性部材20bは、左右方向(シート幅方向)の中央部において、可撓性のある円筒状の筒状体20b2の内筒側に複数の圧縮コイルばねS1が高さ方向を上下方向に合わせて配設されているとともに、複数の圧縮コイルばねS2が高さ方向を略前後方向に合わせて配設されている。さらに、筒状体20b2はその中心軸と一致した左右方向に延びる回動軸20b3によってバックフレーム12Fに対して回動可能に支持されるとともに、常に圧縮コイルばねS1の高さ方向が上下方向となるようにするためのウェイトWが取付けられている。筒状体20b1の部分は、第1実施形態の袋体B11、袋体B12、袋体B13、袋体B14が配設される部分に対応する。また、筒状体20b2の部分は、第1実施形態の袋体B21、袋体B22、袋体B23、袋体B24が配設される部分に対応する。これによって、シートバック12aの乗員支持面の硬さ分布は、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度が90度から120度程度の通常姿勢においては、筒状弾性部材20b2の部分は圧縮コイルばねS2によって乗員支持面を軟らかいものとし、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度が170度から180度の寝姿勢においては、筒状体20b2の部分は圧縮コイルばねS1によって乗員支持面を硬いものとする。すなわち、電気やエアー等の動力を使用せず機構的な構成だけでシートクッション11に対するシートバック12の傾き角度に応じてシートバック12の乗員支持面の硬さ分布状態を変更することができる。なお、シートバック12aにおいては、シートクッション11に対するシートバック12の傾き角度の変化に応じて筒状体20b2が回動軸20b3を中心に回動できるよう乗員が着座していない状態においてはバックカバー12Cと筒状体20b2が接触しておらず、シートクッション11に対してシートバック12を傾けたのち一旦シートバック12の乗員支持面から身体を離す必要がある。
As shown in FIG. 9, the seat back 12a includes a
図9に示すように、オットマン13aは、オットマンフレーム13Fと、オットマンフレーム13Fの上に配設されるクッション材としての2本の筒状弾性部材20cが配列されたオットマンパッド13P1と、オットマンカバー13Cと、を備える。筒状弾性部材20cは、左右方向に延びる可撓性のある円筒状の筒状体20c1の内筒側に複数の圧縮コイルばねS2が高さ方向を前後方向に合わせて配設されている。筒状体20c1の部分は、第1実施形態の袋体D11、袋体D12が配設される部分に対応する。したがって、オットマン13aの乗員支持面の硬さ分布は、第1実施形態におけるオットマンの乗員支持面の硬さ分布と一致する。
As shown in FIG. 9, the
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。 As mentioned above, although specific embodiment was described, this invention is not limited to those external appearances and structures, A various change, addition, and deletion are possible in the range which does not change the summary of this invention. For example, the following can be mentioned.
1.上記実施形態では、袋体20の膨張状態20A、中間状態20B、収縮状態20Cを、それぞれ、同一の硬さとしたが、これに限らず、作用効果を奏する範囲において硬さのばらつきがあってもよい。
1. In the above-described embodiment, the expanded
2.上記実施形態では、袋体20の袋状部材21は略立方体形状として形成したが、これに限らず、円柱形状にしてもよいし円柱形状の乗員支持面側を半球状にしてもよい。
2. In the said embodiment, although the bag-shaped
3.上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。 3. In the above embodiment, the present invention is applied to an automobile seat, but may be applied to a seat mounted on an airplane, a ship, a train, or the like.
10 自動車用シート(乗物用シート)
11 シートクッション
11C クッションカバー(カバー部材)
11P クッションパッド
12 シートバック
12C バックカバー(カバー部材)
12P バックパッド
20 袋体(硬さ変更手段)
20A 膨張状態
20B 中間状態
20C 収縮状態
21 袋状部材
22 粒状体
30 角度検知手段
40 制御手段
50 ポンプ
60 電磁弁
70 ヒータ
80 樹脂製構造体(硬さ変更手段)
100 硬さ変更機構
101 硬さ変更機構
F フロア
10 Automotive seats (vehicle seats)
11 Seat cushion 11C Cushion cover (cover member)
12P back
20A
100
Claims (4)
シートクッションと、該シートクッションに対して傾き角度を変更可能に連結されたシートバックと、前記シートクッションに対する前記シートバックの傾き角度を検知可能な角度検知手段と、を有し、
前記シートクッション及び/又は前記シートバックは、乗員支持面を構成するカバー部材と、該カバー部材の裏面側に配設され前記乗員支持面のシート幅方向及びシート幅方向に垂直な方向に並ぶように設けられた複数の硬さ変更手段と、前記角度検知手段による検知結果に基づき前記硬さ変更手段のそれぞれの硬さを前記傾き角度に応じた所定の分布状態に制御する制御手段と、を有している乗物用シート。 A vehicle seat,
A seat cushion, a seat back coupled to the seat cushion so that the tilt angle can be changed, and an angle detection means capable of detecting the tilt angle of the seat back with respect to the seat cushion,
The seat cushion and / or the seat back are arranged on a cover member that constitutes an occupant support surface and a seat width direction of the occupant support surface and a direction perpendicular to the seat width direction. A plurality of hardness change means provided in the control unit, and a control means for controlling each hardness of the hardness change means to a predetermined distribution state according to the tilt angle based on a detection result by the angle detection means. The vehicle seat you have.
前記シートクッションに対する前記シートバックの角度が170度から180度の範囲においては、前記乗員支持面のシート幅方向に硬さが同一の複数の帯状部がシート幅方向に垂直な方向に並んで配置され乗員の腰部に対応する前記帯状部が他の前記帯状部より硬い状態とされているものである乗物用シート。 2. The predetermined distribution state according to claim 1, wherein the seat back direction center portion of the occupant support surface is compared with both side portions when the angle of the seat back with respect to the seat cushion is in the range of 90 degrees to 170 degrees. It is considered to be soft,
When the angle of the seat back with respect to the seat cushion is in the range of 170 degrees to 180 degrees, a plurality of belt-like portions having the same hardness in the seat width direction of the occupant support surface are arranged side by side in a direction perpendicular to the seat width direction. A vehicle seat in which the belt-like portion corresponding to the waist of the occupant is harder than the other belt-like portions.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018110274A JP2019209933A (en) | 2018-06-08 | 2018-06-08 | Vehicle seat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018110274A JP2019209933A (en) | 2018-06-08 | 2018-06-08 | Vehicle seat |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019209933A true JP2019209933A (en) | 2019-12-12 |
Family
ID=68843933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018110274A Pending JP2019209933A (en) | 2018-06-08 | 2018-06-08 | Vehicle seat |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019209933A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021153262A1 (en) * | 2020-01-30 | 2021-08-05 | ソニーグループ株式会社 | Seat for mobile device, seat control device, and seat control method |
-
2018
- 2018-06-08 JP JP2018110274A patent/JP2019209933A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021153262A1 (en) * | 2020-01-30 | 2021-08-05 | ソニーグループ株式会社 | Seat for mobile device, seat control device, and seat control method |
JP7563394B2 (en) | 2020-01-30 | 2024-10-08 | ソニーグループ株式会社 | Seat for moving device, seat control device, and seat control method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4592588A (en) | Vehicle seat | |
JP5567492B2 (en) | Seat system incorporating a self-expandable adjustable support | |
US8424967B2 (en) | Cushion for a seat and method of adapting same | |
CN111252028B (en) | Seat assembly comprising an air bag integrated into a tulip armchair | |
US20060049678A1 (en) | Vehicle seat having a massage function and contour adjustment | |
US20070200405A1 (en) | Vehicle seat assembly having movable bolsters | |
CN108327589A (en) | Seat | |
CN111391732B (en) | Neck brace module for a vehicle seat headrest | |
KR20190098352A (en) | Seat cushion with bellows air cell and sponge foam | |
EP1714583B1 (en) | A seat with an inflatable seat portion | |
WO2007080667A1 (en) | Seat structure | |
US5975636A (en) | Assembly for filling void between cushions of reclining seats | |
JP2019209933A (en) | Vehicle seat | |
EP3526076B1 (en) | Adjustable seat | |
JPH0246203B2 (en) | ||
JP2024092044A (en) | Sheet | |
JP4259218B2 (en) | Storage sheet | |
JP4010557B1 (en) | cushion | |
US20070114832A1 (en) | Air cushion arrangement for a passenger seat | |
JPH11342775A (en) | Seating posture keepable vehicular seat | |
JP2021130429A (en) | Vehicle seat | |
JPH11342776A (en) | Seating posture keepable vehicular seat | |
CN221986311U (en) | Seat for vehicle and vehicle | |
CN116552342A (en) | Automobile seat and automobile | |
JPH07313293A (en) | Back part support device in vehicle seat |