[go: up one dir, main page]

JP2019206919A - モータ直結形油圧ポンプ装置 - Google Patents

モータ直結形油圧ポンプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019206919A
JP2019206919A JP2018101656A JP2018101656A JP2019206919A JP 2019206919 A JP2019206919 A JP 2019206919A JP 2018101656 A JP2018101656 A JP 2018101656A JP 2018101656 A JP2018101656 A JP 2018101656A JP 2019206919 A JP2019206919 A JP 2019206919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
motor
hydraulic pump
input shaft
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018101656A
Other languages
English (en)
Inventor
安藤 隆史
Takashi Ando
隆史 安藤
将男 岸
Masao Kishi
将男 岸
達博 寺田
Tatsuhiro Terada
達博 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyooki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toyooki Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyooki Kogyo Co Ltd filed Critical Toyooki Kogyo Co Ltd
Priority to JP2018101656A priority Critical patent/JP2019206919A/ja
Publication of JP2019206919A publication Critical patent/JP2019206919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】高効率で安価なモータ直結形油圧ポンプ装置を提供するものである。【解決手段】モータ1と油圧ポンプ9とを一体的に結合し、出力軸5で入力軸13を回転駆動して作動油を吸入吐出するモータ直結形油圧ポンプ装置であって、モータ1は、回転子に永久磁石を用いずに誘起電圧が発生しない同期リラクタンスモータ1とする。また、油圧ポンプ9は、半径方向に複数のベーン20を摺動自在に挿入して入力軸13とともに回転するロータ17をポンプ本体10内へ回転自在に設け、ロータ17の外周を囲繞してベーン20の先端が内周面21Aに摺接するリング状の可動リング21を偏心移動自在に配置する可変容量形ベーンポンプ9とする。【選択図】図1

Description

本発明は、油圧ポンプとモータとを直結したモータ直結形油圧ポンプ装置に関する。
この種のモータ直結形油圧ポンプ装置は、油圧ポンプとモータとを一体的に結合し、モータの出力軸と油圧ポンプの入力軸とを駆動連結し、出力軸で入力軸を回転駆動して作動油を吸入吐出している。
特開2013−85385号公報
ところが、かかる従来のモータ直結形油圧ポンプ装置では、モータとして誘導モータを用いているため、誘導モータは回転子導体でジュール損が生じて効率が低くなっていた。そこで、効率を高めるために、誘導モータに替えて永久磁石同期モータを用いると、永久磁石によって界磁磁束が得られるため、励磁電流が不要になり高効率とすることができた。しかし、永久磁石同期モータは、レアアースを用いた高性能な永久磁石が必要になるため、装置全体が高価になってしまうという問題点があった。
本発明の課題は、高効率で安価なモータ直結形油圧ポンプ装置を提供するものである。
かかる課題を達成すべく、本発明は次の手段をとった。即ち、
モータと油圧ポンプとを一体的に結合し、モータの出力軸と油圧ポンプの入力軸とを駆動連結し、出力軸で入力軸を回転駆動して作動油を吸入吐出するモータ直結形油圧ポンプ装置において、モータは、回転子に永久磁石を用いずに誘起電圧が発生しない同期リラクタンスモータとし、油圧ポンプは、半径方向に複数のベーンを摺動自在に挿入して入力軸とともに回転するロータをポンプ本体内へ回転自在に設け、ロータの外周を囲繞してベーンの先端が内周面に摺接するリング状の可動リングを偏心移動自在に配置し、ロータの回転により容積変化して作動油を吸入吐出する複数のポンプ室をロータと可動リングとベーンで区画形成し、可動リングをロータとの偏心量増加方向へ付勢するばねを設けた可変容量形ベーンポンプとしたことを特徴とするモータ直結形油圧ポンプ装置がそれである。
この場合、前記可変容量形ベーンポンプは、吸入吐出する作動油の吐出圧力と吐出量との積を略一定とした定馬力特性を有してもよい。また、前記出力軸と前記入力軸とを駆動連結する連結部に、前記可変容量形ベーンポンプの吸入吐出する作動油の一部を導き、この作動油で連結部を潤滑作用してもよい。
以上詳述したように、請求項1に記載の発明は、モータは、回転子に永久磁石を用いずに誘起電圧が発生しない同期リラクタンスモータとし、油圧ポンプは、半径方向に複数のベーンを摺動自在に挿入して入力軸とともに回転するロータをポンプ本体内へ回転自在に設け、ロータの外周を囲繞してベーンの先端が内周面に摺接するリング状の可動リングを偏心移動自在に配置し、ロータの回転により容積変化して作動油を吸入吐出する複数のポンプ室をロータと可動リングとベーンで区画形成し、可動リングをロータとの偏心量増加方向へ付勢するばねを設けた可変容量形ベーンポンプとした。このため、油圧ポンプを可変容量形ベーンポンプとしたから、可変容量形ベーンポンプは、吐出量を可変にすると共に、入力軸とともに回転駆動するロータを、ピストンポンプでシリンダブロックを回転駆動するものと比較し、小形にして低トルクで回転駆動することができるから、力率とトルクが背反関係にある同期リラクタンスモータで回転駆動することができる。そして、同期リラクタンスモータは、永久磁石を用いる永久磁石同期モータより安価にできると共に、ジュール損が生じて効率が低くなる誘導モータより高効率にでき、高効率で安価なモータ直結形油圧ポンプ装置とすることができる。
また、請求項2に記載の発明は、可変容量形ベーンポンプは、吸入吐出する作動油の吐出圧力と吐出量との積を略一定とした定馬力特性を有した。このため、可変容量形ベーンポンプは、吐出圧力が上昇すれば吐出量が低減し、吐出圧力が低下すれば吐出量が増加し、馬力を常時略一定にできるから、より一層低トルクで回転駆動することができる。
また、請求項3に記載の発明は、出力軸と入力軸とを駆動連結する連結部に、可変容量形ベーンポンプの吸入吐出する作動油の一部を導き、この作動油で連結部を潤滑作用した。このため、出力軸と入力軸との連結部を吸入吐出する作動油を流用して潤滑できるから、出力軸と入力軸との連結部を潤滑するための格別な潤滑手段を不要にでき、構成を簡素化することができる。
本発明の一実施形態を示し、要部を断面にしたモータ直結形油圧ポンプ装置の正面図である。 図1の線A−Aに沿った断面図である。 一実施形態および他実施形態のポンプ特性を示した吐出圧力―吐出量の特性図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1および図2において、1は回転子に永久磁石を用いずに誘起電圧が発生しない同期リラクタンスモータで、円筒状のケーシング2の軸方向一端側にフランジ部材3を設けると共に、ケーシング2の軸方向他端側にカバー4を設けている。ケーシング2には被取付部材に固定する取付脚2Aを下方に一体形成している。5はケーシング2の内部に回転自在に設けた出力軸で、フランジ部材3に設けた軸受6で軸支し、先端を外部に露呈している。出力軸5は先端に直線状の凹部5Aを窪み形成している。7はシール部材で、軸受6の軸方向外方に隣接してフランジ部材3に設け、出力軸5の軸端外周面に摺接し、ケーシング2内部を密封している。8はフランジ部材3に形成したドレン排出路で、一端を軸受6とシール部材7との間に開口すると共に、他端を外部に開口し、外部よりシール部材7を介してケーシング2内部にドレンが漏出した際に、このドレンを外部に排出する。
9は可変容量形ベーンポンプで、ポンプ本体10の軸方向一端側に形成した円柱状の凸部10Aをフランジ部材3の大径孔3Aにインローで嵌合し、蓋部材11をポンプ本体10に取付ける複数のボルト部材12を兼用してポンプ本体10をフランジ部材3に取付け、同期リラクタンスモータ1と一体的に結合している。そして、ポンプ本体10の凸部10Aをフランジ部材3の大径孔3Aに嵌合することで、凸部10Aに隣接してフランジ部材3内に密封空間3Bを区画形成する。13は可変容量形ベーンポンプ9の入力軸で、ポンプ本体10の軸方向一端側に突出し、先端に矩形状の凸部13Aを形成している。14は出力軸5と入力軸13とを駆動連結する連結部としてのオルダム継手で、密封空間3Bに配置し、出力軸5の凹部5Aに係合する矩形状のキー部14Aを一側面に突出形成すると共に、一側面と対向する他側面に入力軸13の凸部13Aを係合する凹部14Bを窪み形成し、キー部14Aと凹部14Bとは径方向に略直交して形成している。オルダム継手14は、先ずキー部14Aを出力軸5の凹部5Aに係合し、ポンプ本体10の凸部10Aをフランジ部材3の大径孔3Aにインローで嵌合すると、入力軸13先端の凸部13Aが凹部14Bに係合する。
可変容量形ベーンポンプ9は、ポンプ本体10に軸方向一端側より円筒孔15を穿設すると共に、円筒孔15に連接して円筒孔15の穿設方向と直交方向に収装孔16を穿設し、円筒孔15の一端側開口を蓋部材11で閉塞している。17はポンプ本体10の円筒孔15へ回転自在に収装したロータで、一方の側面に入力軸13を一体形成すると共に、他方の側面に軸部17Aを突出形成している。入力軸13はブッシュ18Aによりポンプ本体10に、軸部17Aはブッシュ18Bにより蓋部材11にそれぞれ軸支している。ロータ17の一方の側面には入力軸13が貫通する円板状の第1側板19Aを、ロータ17の他方の側面には軸部17Aが貫通する円板状の第2側板19Bをそれぞれ摺接して回転不能に配置している。ロータ17には周方向へ等間隔に13個のベーン収納用スリット溝17Bを外周面に開口している。ベーン収納用スリット溝17Bはベーン20を半径方向へ摺動自在に挿入し、半径方向内方の基端部を円形に形成している。21はロータ17の外周を囲繞したリング状の可動リングで、円筒孔15の第1側板19Aと第2側板19Bとの間に配置し、図2の左右方向へロータ17に対して偏心移動自在に設けている。
可動リング21はその内周面21Aをカム面とし、ベーン20の先端を摺接している。22はポンプ室で、ロータ17と可動リング21とベーン20で複数個を区画形成し、ロータ17の矢印B方向への回転により容積変化して作動油を吸入吐出する。23は作動油を吸入する吸入流路、24は作動油を吐出する吐出流路で、それぞれ蓋部材11に穿設している。25はポンプ室22の容積が拡大する吸入領域に開口する吸入ポートで、第1吸入ポート部25Aと第2吸入ポート部25Bから構成している。第1吸入ポート部25Aは、ロータ17の他方の側面が摺接する第2側板19Bの側面へ半円弧状に窪み形成し、底面に連設して第2側板19Bを貫通する連通孔25Cで吸入流路23と連通している。第2吸入ポート部25Bは、第1吸入ポート部25Aと略同一形状で、第1吸入ポート部25Aとロータ17を介した軸方向の対向位置に、ロータ17の一方の側面が摺接する第1側板19Aの側面へ半円弧状に窪み形成している。26はポンプ室22の容積が縮小する吐出領域に開口する吐出ポートで、第1吐出ポート部26Aと第2吐出ポート部26Bから構成している。第1吐出ポート部26Aは第1吸入ポート部25Aと中心を介した半径方向の対向位置で、ロータ17の他方の側面が摺接する第2側板19Bの側面へ半円弧状に窪み形成し、底面に連設して第2側板19Bを貫通する連通孔26Cで吐出流路24と連通している。第2吐出ポート部26Cは第1吐出ポート部26Aと略同一形状で、第1吐出ポート部26Aとロータ17を介した軸方向の対向位置に、ロータ17の一方の側面が摺接する第1側板19Aの側面へ半円弧状に窪み形成している。ロータ17の矢印B方向への回転により容積変化するポンプ室22は、吸入ポート25から吸入した作動油を搬送して吐出ポート26から吐出する。
27は吸入領域に位置するベーン収納用スリット溝17Bの基端部に連通して吸入圧を導入する吸入側円弧状溝で、第2側板19Bに設けた第1吸入側円弧状溝部27Aと第1側板19Aに設けた第2吸入側円弧状溝部27Bとから構成している。第1吸入側円弧状溝部27Aは、第1吸入ポート部25Aより半径方向の内方位置でベーン収納用スリット溝17Bの基端部と半径方向で略同一位置に設け、半円弧状に窪み形成し、底面に連設して第1側板19Bを貫通する連通孔27Cで吸入流路23と連通している。第2吸入側円弧状溝部27Bは、第1吸入側円弧状溝部27Aと略同一形状で、第1吸入側円弧状溝部27Aとロータ17を介した軸方向の対向位置で、第1側板19Aに窪み形成している。28は吐出領域に位置するベーン収納用スリット溝17Bの基端部に連通して吐出圧を導入する吐出側円弧状溝で、第2側板19Bに設けた第1吐出側円弧状溝部28Aと第1側板19Aに設けた第2吐出側円弧状溝部28Bとから構成している。第1吐出側円弧状溝部28Aは、第1吸入側円弧状溝部27Aと同心状でベーン収納用スリット溝17Bの基端部と半径方向で略同一位置に設け、半円弧状に窪み形成し、底面に連設して第2側板19Bを貫通する連通孔28Cで吐出流路24と連通している。第2吐出側円弧状溝部28Bは、第1吐出側円弧状溝部28Aと略同一形状で、第1吐出側円弧状溝部28Aとロータ17を介した軸方向の対向位置で、第1側板19Aに窪み形成している。
入力軸13外周面とブッシュ18A内周面との間には作動油を流す供給隙間30を形成している。供給隙間30は、ロータ17と第1側板19Aとの間から漏出する吐出ポート26側の吐出作動油が流れて、オルダム継手14と入力軸13および出力軸5との連結個所を潤滑作用する。31は作動油を導出する導出路で、ポンプ本体10に形成して密封空間3Bと円筒孔15との間を連通し、オルダム継手14と入力軸13および出力軸5との連結個所を潤滑作用した作動油を吸入ポート25側に還流する。ポンプ室22は内部に発生する吐出圧力による作用力を可動リング21の内周面21Aに、可動リング21をロータ17との偏心量減少方向(図2の左方向)へ移動するよう作用させる。32は収装孔16の開口を閉塞する蓋部材で、ポンプ本体10に固定している。33は収装孔16に収装したばねで、一端部にホルダ34を装着すると共に、一端部と軸方向に対向する他端部にばね受け部材35を装着している。ばね33はホルダ34を介して可動リング21の外周面に当接し、可動リング21を偏心量増加方向(図2の右方向)へ付勢している。36は蓋部材32に回動自在に螺合した調圧部材で、ばね受け部材35を介してばね33の他端部に当接し、回動操作で進退自在に設けている。調圧部材36は回動操作で進退し、ばね33を伸縮してばね力を変更操作自在に設けている。37は調圧部材36に螺合したロックナット部材で、蓋部材32へ接離自在に設け、蓋部材32への当接で調圧部材36の回動操作を規制する。
38はポンプ本体10に螺合した案内ねじ部材で、可動リング21におけるホルダ34の当接個所と略直角方向の外周面に当接し、吐出ポート26の位置に対応して可動リング21の内周面21Aに作用する吐出圧力による作用力の図2上方向分力を受け、可動リング21の図2左右方向への移動を案内するよう設けている。そして、案内ねじ部材38は回動操作により進退自在に設けて可動リング21の図2上下方向位置を調整自在に設けている。39は案内ねじ部材38に螺合したロックナット部材で、ポンプ本体10へ接離自在に設け、ポンプ本体10への当接で案内ねじ部材38の回動操作を規制する。40はポンプ本体10に螺合した吐出量調整部材で、ホルダ34との対向位置で可動リング21の外周面に当接し、可動リング21の最大偏心量を規制して最大吐出量を設定する。41は吐出量調整部材40に螺合したロックナット部材で、ポンプ本体10へ接離自在に設け、ポンプ本体10への当接で吐出量調整部材40の回動操作を規制する。42は吐出流路24に配設した逆止め弁で、吐出ポート26側から図示しない負荷側への流れを許容すると共に、その逆方向への流れを阻止している。
図3に示す如く、可変容量形ベーンポンプ9は、実線Cのとおり、吸入吐出する作動油の吐出圧力と吐出量との積を略一定とした定馬力特性を有し、P1で示すカットオフ圧力で吐出量が減少しはじめ、Pで示すフルカットオフ圧力で吐出量が略零となる。そして、フルカットオフ圧力Pをばね33のばね力で設定している。なお、ばね33をばね定数の低いものに変更することで、実線Dで示すように、カットオフ圧力P2を高く設定してフルカットオフ圧力Pとの圧力差を小さくしたシャープカット特性に変更することができる。同期リラクタンスモータ1は、定格出力が0.75kW〜2.2kWのもので、定格出力の150%〜200%の瞬間出力を許容できればよい。この瞬間出力を許容できる同期リラクタンスモータ1で、可変容量形ベーンポンプ9を回転駆動することが可能となる。
次に、かかる構成の作動を説明する。
図1および図2に示す状態は、可変容量形ベーンポンプ9の可動リング21が最大偏心位置にある。この状態で、同期リラクタンスモータ1を通電すると、出力軸5が回転してオルダム継手14を介して入力軸13を回転駆動し、ロータ17を矢印B方向に回転する。可変容量形ベーンポンプ9は吸入ポート25よりポンプ室22に吸入した作動油を吐出ポート26より吐出して最大吐出量が得られる。そして、可動リング21の内周面21Aに図2の左方向へ作用する吐出圧力による作用力がばね33のばね力によるカットオフ圧力P1(図3に示す)を上回ると、可動リング21はホルダ34を押圧しながら図2の左方向へ偏心量を減少しながら案内ねじ部材38で案内されて移動して吐出量を減少する。そして、吐出圧力がフルカットオフ圧力Pに達すると、可動リング21がロータ17と略同心位置になり吐出量が略零になる。また、吐出量が略零になり吐出圧力がフルカットオフ圧力Pより低下すると、可動リング21はばね33のばね力により押圧されて図2の右方向へ偏心量を増加しながら案内ねじ部材38で案内されて移動して吐出量を増加する。このようにして、吐出圧力と吐出量との積を略一定とする定馬力特性を得ることができる。
このとき、吸入吐出する作動油の一部は、吐出ポート26側からロータ17と第1側板19Aとの間、供給隙間30を流れて密封空間3Bに導入され、オルダム継手14と入力軸13および出力軸5との連結個所を潤滑作用する。そして、潤滑作用した作動油は、導出路31を流れて吸入ポート25側に還流する。
かかる作動において、モータは、回転子に永久磁石を用いずに誘起電圧が発生しない同期リラクタンスモータ1とし、油圧ポンプは、半径方向に複数のベーン20を摺動自在に挿入して入力軸13とともに回転するロータ17をポンプ本体10内へ回転自在に設け、ロータ17の外周を囲繞してベーン20の先端が内周面21Aに摺接するリング状の可動リング21を偏心移動自在に配置し、ロータ17の回転により容積変化して作動油を吸入吐出する複数のポンプ室22をロータ17と可動リング21とベーン20で区画形成し、可動リング21をロータ17との偏心量増加方向へ付勢するばね33を設けた可変容量形ベーンポンプ9とした。このため、油圧ポンプを可変容量形ベーンポンプ9としたから、可変容量形ベーンポンプ9は、吐出量を可変にすると共に、入力軸13とともに回転駆動するロータ17を、ピストンポンプでシリンダブロックを回転駆動するものと比較し、小形にして低トルクで回転駆動することができるから、力率とトルクが背反関係にある同期リラクタンスモータ1で回転駆動することができる。そして、同期リラクタンスモータ1は、永久磁石を用いる永久磁石同期モータより安価にできると共に、ジュール損が生じて効率が低くなる誘導モータより高効率にでき、高効率で安価なモータ直結形油圧ポンプ装置とすることができる。
また、可変容量形ベーンポンプ9は、吸入吐出する作動油の吐出圧力と吐出量との積を略一定とした定馬力特性を有した。このため、可変容量形ベーンポンプ9は、吐出圧力が上昇すれば吐出量が低減し、吐出圧力が低下すれば吐出量が増加し、馬力を常時略一定にできるから、より一層低トルクで回転駆動することができる。
また、出力軸5と入力軸13とを駆動連結するオルダム継手14の入力軸13および出力軸5との連結個所に、可変容量形ベーンポンプ9の吸入吐出する作動油の一部を導き、この作動油でオルダム継手14の入力軸13および出力軸5との連結個所を潤滑作用した。このため、オルダム継手14の入力軸13および出力軸5との連結個所を、吸入吐出する作動油を流用して潤滑できるから、出力軸と入力軸との連結部を潤滑するための格別な潤滑手段を不要にでき、構成を簡素化することができる。
なお、前述の一実施形態では、出力軸5と入力軸13とをオルダム継手14で駆動連結したが、これに限定されるものではなく、出力軸と入力軸とをキーで駆動連結してもよいことは勿論である。
1:同期リラクタンスモータ
5:出力軸
9:可変容量形ベーンポンプ
10:ポンプ本体
13:入力軸
17:ロータ
20:ベーン
21:可動リング
21A:内周面
22:ポンプ室
33:ばね

Claims (3)

  1. モータと油圧ポンプとを一体的に結合し、モータの出力軸と油圧ポンプの入力軸とを駆動連結し、出力軸で入力軸を回転駆動して作動油を吸入吐出するモータ直結形油圧ポンプ装置において、モータは、回転子に永久磁石を用いずに誘起電圧が発生しない同期リラクタンスモータとし、油圧ポンプは、半径方向に複数のベーンを摺動自在に挿入して入力軸とともに回転するロータをポンプ本体内へ回転自在に設け、ロータの外周を囲繞してベーンの先端が内周面に摺接するリング状の可動リングを偏心移動自在に配置し、ロータの回転により容積変化して作動油を吸入吐出する複数のポンプ室をロータと可動リングとベーンで区画形成し、可動リングをロータとの偏心量増加方向へ付勢するばねを設けた可変容量形ベーンポンプとしたことを特徴とするモータ直結形油圧ポンプ装置。
  2. 前記可変容量形ベーンポンプは、吸入吐出する作動油の吐出圧力と吐出量との積を略一定とした定馬力特性を有することを特徴とする請求項1に記載のモータ直結形油圧ポンプ装置。
  3. 前記出力軸と前記入力軸とを駆動連結する連結部に、前記可変容量形ベーンポンプの吸入吐出する作動油の一部を導き、この作動油で連結部を潤滑作用したことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ直結形油圧ポンプ装置。
JP2018101656A 2018-05-28 2018-05-28 モータ直結形油圧ポンプ装置 Pending JP2019206919A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018101656A JP2019206919A (ja) 2018-05-28 2018-05-28 モータ直結形油圧ポンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018101656A JP2019206919A (ja) 2018-05-28 2018-05-28 モータ直結形油圧ポンプ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019206919A true JP2019206919A (ja) 2019-12-05

Family

ID=68766972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018101656A Pending JP2019206919A (ja) 2018-05-28 2018-05-28 モータ直結形油圧ポンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019206919A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113153735A (zh) * 2021-05-20 2021-07-23 江苏南沃液压科技有限公司 一种用于齿轮泵的测试固定结构及其安装方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54147404A (en) * 1978-05-08 1979-11-17 Kollmorgen Tech Corp Brushless dc print motor
JPS54170403U (ja) * 1978-05-23 1979-12-01
JPH03199685A (ja) * 1989-12-26 1991-08-30 Nachi Fujikoshi Corp 流体ポンプ装置
JP2001218493A (ja) * 1999-11-24 2001-08-10 Daikin Ind Ltd 同期モータ制御方法およびその装置
JP2015197077A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 豊興工業株式会社 ベーンポンプ
JP2015218692A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 豊興工業株式会社 インバータ制御油圧ユニット

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54147404A (en) * 1978-05-08 1979-11-17 Kollmorgen Tech Corp Brushless dc print motor
JPS54170403U (ja) * 1978-05-23 1979-12-01
JPH03199685A (ja) * 1989-12-26 1991-08-30 Nachi Fujikoshi Corp 流体ポンプ装置
JP2001218493A (ja) * 1999-11-24 2001-08-10 Daikin Ind Ltd 同期モータ制御方法およびその装置
JP2015197077A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 豊興工業株式会社 ベーンポンプ
JP2015218692A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 豊興工業株式会社 インバータ制御油圧ユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113153735A (zh) * 2021-05-20 2021-07-23 江苏南沃液压科技有限公司 一种用于齿轮泵的测试固定结构及其安装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5391016B2 (ja) 電動ポンプ
EP3828415A1 (en) Internal gear pump
CN1344865A (zh) 容积式流体机械
CN108930649B9 (zh) 具有油管理系统的压缩机
JP2019206919A (ja) モータ直結形油圧ポンプ装置
WO2016189801A1 (ja) シリンダ回転型圧縮機
US3762843A (en) Van type rotary hydraulic transducer
KR101141427B1 (ko) 스크롤 압축기
CN118582386A (zh) 涡旋型压缩机
JPWO2013057752A1 (ja) ベーン式油圧装置
CN102869887B (zh) 涡旋式压缩机
JP2010048146A (ja) インバータ一体型電動圧縮機
JPWO2020084666A1 (ja) ベーンポンプ装置
JP2014070545A (ja) 可変容量型ベーンポンプ
KR101056663B1 (ko) 베인식 유체기계
KR20210010808A (ko) 스크롤 압축기
CN113250962B (zh) 旋转压缩机
CN110630490B (zh) 一种叶片泵
US12297739B2 (en) Rotary vane pump
CN114761691B (zh) 压缩机
KR102232270B1 (ko) 전동식 압축기
JP4489514B2 (ja) 気体圧縮機
US20240271624A1 (en) Radial piston rotary machine
JP2003278670A (ja) 電動オイルポンプ
KR20000042630A (ko) 헬리컬 블레이드형 펌프

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220314

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220726