JP2019195552A - 医療用ペースト混練注入器 - Google Patents
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Abstract
【課題】押出用ストッパのシャフトからの取り外しを容易にできる医療用ペースト混練注入器を提供する。【解決手段】シリンダと、シリンダの内部をシリンダの軸線方向に摺動可能な仕切り具と、仕切り具の中心を貫く貫通孔に挿通され、貫通孔を出入りする往復運動と軸線を中心とする回転運動とが可能なシャフトと、シャフトに設けられた攪拌部と、シャフトの後端であってシリンダ外に位置する部分に固定されるハンドル部と、シャフトの外周面に着脱可能な状態で取り付けられる押出用ストッパ5とを備えた医療用ペースト混練注入器である。押出用ストッパ5は、ストッパ本体部35と、シャフトの外周面に対して嵌着される第1嵌着凹部33A及び第2嵌着凹部33Bと、ストッパ本体部35の一端において、一端から他端に向かう方向と交差する方向に突出する平板状の把持部39と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は医療用ペースト混練注入器に関する。
医療分野等において、医療用ペースト(例えば、リン酸カルシウム系の骨ペーストなど)を混練して注入する医療用ペースト混練注入器が実用化されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている医療用ペースト混練注入器は、ノズル部を有するシリンダと、シリンダ内を軸線方向に摺動可能な仕切り具と、仕切り具の貫通孔に挿通され、往復運動と回転運動とが可能なシャフトと、シャフトの端部に設けられたハンドル部とを備えている。医療用ペースト混練注入器は、更に、押出用ストッパを備えている。
この押出用ストッパは、医療用ペースト混練注入器から骨ペーストを押出す際にシャフトに装着されるものである。
この押出用ストッパは、医療用ペースト混練注入器から骨ペーストを押出す際にシャフトに装着されるものである。
ここで、医療用ペースト混練注入器を用いた作業の流れの概要を説明する。医療用ペースト混練注入器を用いて骨ペーストを混練する際には、先ず押出用ストッパをシャフトの外周面から取り外す。その状態で、ハンドル部を操作することで軸線を中心とするシャフトの回転運動と軸線方向への往復運動とを複合的に行う。これにより、シャフトの先端に設けられた攪拌部によって骨ペーストが混練される。骨ペーストの混練が終了した後、シャフトの外周面に押出用ストッパを再度装着する。その後、ハンドル部を押すことにより、シャフトとともに仕切り具がシリンダ内に押し込まれ、シリンダ内の骨ペーストがシリンダ外に押し出されるようになっている。
このように、混練を行う際には、押出用ストッパをシャフトの外周面から取り外す必要がある。
従って、押出用ストッパの取り外しやすさは、医療用ペースト混練注入器を操作する上で、重要なポイントの一つとなる。
従って、押出用ストッパの取り外しやすさは、医療用ペースト混練注入器を操作する上で、重要なポイントの一つとなる。
しかし、上記特許文献1の技術においては、図8に示すように、押出用ストッパ201の両側面に指掛け部203が設けられていた。よって、指の掛け方によっては、図9に示すように、押出用ストッパ201越しにシャフト205を挟み込む形となり、取り外しづらくなる場合があった。なお、図9中、矢印は取り外し方向を示している。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、押出用ストッパのシャフトからの取り外しを容易にできる医療用ペースト混練注入器を提供することを目的とする。本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、押出用ストッパのシャフトからの取り外しを容易にできる医療用ペースト混練注入器を提供することを目的とする。本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)筒状の本体部と、
前記本体部よりも前方側に位置し、前記本体部よりも内径が小さい筒状のノズル部と、
前記本体部と前記ノズル部との間に設けられるとともに前記本体部から前記ノズル部に向かうにつれて内径が縮径する縮径部と、を有するシリンダと、
前記シリンダの内部を前記シリンダの軸線の方向に摺動可能な仕切り具と、
前記仕切り具の中心を貫く貫通孔に挿通され、前記貫通孔を出入りする前記軸線の方向への往復運動と前記軸線を中心とする回転運動とが可能なシャフトと、
前記シャフトの前端であって前記シリンダ内に位置する部分に設けられた攪拌部と、
前記シャフトの後端であって前記シリンダ外に位置する部分に固定されるハンドル部と、
前記仕切り具と前記ハンドル部との間隔を保持するスペーサとして機能し、前記シャフトの外周面に着脱可能な状態で取り付けられる押出用ストッパと、
を備えた医療用ペースト混練注入器であって、
前記押出用ストッパは、
一端から他端に向けて延びるストッパ本体部と、前記シャフトの外周面に対して嵌着される嵌着凹部と、前記ストッパ本体部の一端において、前記一端から他端に向かう方向と交差する方向に突出する平板状の把持部と、を備え、
前記把持部が前記軸線の方向の後端側に位置するように、前記押出用ストッパが前記シャフトに取付けられることを特徴とする医療用ペースト混練注入器。
前記本体部よりも前方側に位置し、前記本体部よりも内径が小さい筒状のノズル部と、
前記本体部と前記ノズル部との間に設けられるとともに前記本体部から前記ノズル部に向かうにつれて内径が縮径する縮径部と、を有するシリンダと、
前記シリンダの内部を前記シリンダの軸線の方向に摺動可能な仕切り具と、
前記仕切り具の中心を貫く貫通孔に挿通され、前記貫通孔を出入りする前記軸線の方向への往復運動と前記軸線を中心とする回転運動とが可能なシャフトと、
前記シャフトの前端であって前記シリンダ内に位置する部分に設けられた攪拌部と、
前記シャフトの後端であって前記シリンダ外に位置する部分に固定されるハンドル部と、
前記仕切り具と前記ハンドル部との間隔を保持するスペーサとして機能し、前記シャフトの外周面に着脱可能な状態で取り付けられる押出用ストッパと、
を備えた医療用ペースト混練注入器であって、
前記押出用ストッパは、
一端から他端に向けて延びるストッパ本体部と、前記シャフトの外周面に対して嵌着される嵌着凹部と、前記ストッパ本体部の一端において、前記一端から他端に向かう方向と交差する方向に突出する平板状の把持部と、を備え、
前記把持部が前記軸線の方向の後端側に位置するように、前記押出用ストッパが前記シャフトに取付けられることを特徴とする医療用ペースト混練注入器。
この構成では、ストッパ本体部の一端から他端に向かう方向と交差する方向に突出する平板状の把持部が備えられているから、押出用ストッパを取り外す際に、把持部を持っても、シャフトを挟み込むかたちとならず、押出用ストッパを取り外しやすい。
(2)前記把持部の形成位置は、前記シャフトに前記押出用ストッパを嵌着した状態で、前記シャフトが前記シリンダ内に押し入れられて、前記攪拌部が前記縮径部の内面に接触する際に、前記把持部と前記シリンダとが干渉しない位置であることを特徴とする(1)に記載の医療用ペースト混練注入器。
骨ペーストの押出時には、押出用ストッパが前記シリンダ内に入っていく。本構成では、把持部の形成位置は、シャフトに押出用ストッパを嵌着した状態で、シャフトがシリンダ内に押し入れられて、攪拌部が縮径部の内面に接触する際に、把持部とシリンダとが干渉しない位置とされている。すなわち、攪拌部が縮径部の内面に接触するまで、シャフトを押しても、把持部とシリンダとが干渉しないから、骨ペーストをシリンダ内から略完全に押し出すことができる。
(3)前記把持部は、前記ストッパ本体部との結合部位より、前記一端から他端に向かう方向と交差する方向に向けて幅広とされた幅広部を有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の医療用ペースト混練注入器。
本構成によれば、把持部は幅広部を有するから、把持しやすく、混練注入器の操作性がよい。
以下、医療用ペースト混練注入器1の一実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、医療用ペースト混練注入器1のシリンダ2のノズル部13側(図1の左側)を前側とし、医療用ペースト混練注入器1のハンドル部24側(図1の右側)を後側とする。
図1は、本実施形態における医療用ペースト混練注入器1の概略構成を示す断面図であり、図2は、その医療用ペースト混練注入器1を示す側面図である。
図1は、本実施形態における医療用ペースト混練注入器1の概略構成を示す断面図であり、図2は、その医療用ペースト混練注入器1を示す側面図である。
図1,2に示されるように、本実施形態の医療用ペースト混練注入器1は、シリンダ2、ピストン3、固定部材4、及び押出用ストッパ5等を備える。医療用ペースト混練注入器1は、例えばリン酸カルシウムを主成分とする骨ペースト(医療用ペースト)を混練して注入するための器具である。なお、骨ペーストは、例えば白色のペーストである。
シリンダ2は、後端に開口部10を有する円筒体11(「筒状の本体部」に相当)を備えている。円筒体11の内部には骨ペーストが保持される。円筒体11の後端には、フランジ部12が備えられ、円筒体11の前方には、円筒体11よりも外径及び内径のいずれも小さい筒状のノズル部13が備えている。円筒体11とノズル部13との間は、縮径部17により繋がれている。ノズル部13は、その外周にネジ14を有し、ネジ14には略円柱形状をなすキャップ15が螺着されている。また、そのキャップ15を取り外すことで、ノズル部13には、チューブ63や注射針等を取り付けることができる。キャップ15は、円筒体11の径と同等もしくは若干大きく形成される。フランジ部12は、円筒体11の開口端側から外側に向かって突出する長円形の鍔状に形成されており、長円形の湾曲辺16が円筒体11の外部に大きく張り出している。
ピストン3は、仕切り具21、シャフト22、攪拌部23及びハンドル部24を備えている。固定部材4は、円筒体11のフランジ部12に着脱可能に固定されるとともに、円筒体11の開口部10側に配置された仕切り具21に係合する。ここでは、仕切り具21の係合部21Aの周囲を取り囲むような形で固定部材4の係合部4Aが係合する。この結果、円筒体11の開口端にて仕切り具21が回転不能及び前後進不能に固定される。
仕切り具21は、シリンダ2の内側と外側とを仕切るとともに、シリンダ2の内部をシリンダ2の軸線方向D1に摺動可能な合成樹脂製の部品である。仕切り具21は、その中心を貫くように貫通孔26が形成されており、この貫通孔26にシャフト22が挿入されている。
シャフト22は、骨ペーストとは異なる色(例えば緑色)で着色された合成樹脂製の丸棒である。シャフト22は、仕切り具21の貫通孔26を出入りすることで、シリンダ2の軸線方向D1の往復運動と、軸線を中心とする円周方向の回転運動とが可能に設けられている。シャフト22は、長手方向の長さがシリンダ2の円筒体11の深さよりも若干長くなるように形成されている。シャフト22の前端28であって、シリンダ2の内部に位置する部分には、放射状に突出する複数の羽根を有する攪拌部23が設けられている。シャフト22の後端29であって、シリンダ2の外部に位置する部分には、ハンドル部24が固定されている。ハンドル部24は、例えばポリカーボネート等の樹脂製である。
図1,5,6に示されるように、押出用ストッパ5は、仕切り具21とハンドル部24との間隔を保持するスペーサとして機能する。押出用ストッパ5は、シャフト22の外周面30に着脱可能な状態で取り付けられる。図3,4に示されるように、押出用ストッパ5は、一端から他端に向けて延びるストッパ本体部35と、シャフト22の外周面30に対して嵌着される第1嵌着凹部33A(凹状の内面)及び第2嵌着凹部33B(凹状の内面)と、ストッパ本体部35の一端において、一端から他端に向かう方向と交差する方向に突出する平板状の把持部39と、を備える。把持部39の形成位置は、図6に示すように、シャフト22に押出用ストッパ5を嵌着した状態で、シャフト22がシリンダ2内に押し入れられて、攪拌部23が縮径部17の内面に接触する際に、把持部39とシリンダ2とが干渉しない位置とされている。把持部39は、ストッパ本体部35との結合部位39Aより、ストッパ本体部35の一端から他端に向かう方向と交差する方向に向けて幅広とされた幅広部39Bを有している(図3参照)。この幅広部39Bを文字等の印刷スペースとして利用してもよい。押出用ストッパ5は、ストッパ本体部35の前端面35Aが、仕切り具21の後端面21Bに当接するとともに、ストッパ本体部35の後端面35Bが、ハンドル部24の前端面24Aに当接した状態で、シャフト22に嵌着される(図5等参照)。本実施形態の押出用ストッパ5は、シャフト22やハンドル部24と同じ樹脂材料、具体的にはポリカーボネートを用いて形成されている。なお、ストッパ本体部35の背面37において、把持部39の形成部位以外の外縁37Aは、角を削り取った面取り部とされている。背面37には、平坦部37Bが設けられており、この平坦部37Bを文字等の印刷スペースとして利用してもよい。
押出用ストッパ5のストッパ本体部35において、軸線方向D1に離れた両端には、シャフト22の外周面30を挟持する第1挟持片45A,45A及び第2挟持片45B,45Bが形成されている。より詳しくは、ストッパ本体部35において軸線方向D1の前端を含む位置に一対の第1挟持片45A,45Aが設けられるとともに、軸線方向D1の後端を含む位置に一対の第2挟持片45B,45Bが設けられている。一対の第1挟持片45A,45Aの内面は、第1嵌着凹部33Aとされている。第1嵌着凹部33Aは、シャフト22の外周面30と同じ曲率で湾曲した円弧状に形成され、その円弧の角度が半円よりも大きな凹面となっている。一対の第2挟持片45B,45Bの内面は、第2嵌着凹部33Bとされている。第2嵌着凹部33Bは、シャフト22の外周面30と同じ曲率で湾曲した円弧状に形成され、その円弧の角度が半円よりも大きな凹面となっている。第1挟持片45A,45Aは、可撓性を有し、第1挟持片45A,45Aの先端側を撓ませることで第1嵌着凹部33Aにシャフト22が嵌め込まれる。同様に、第2挟持片45B,45Bは、可撓性を有し、第2挟持片45B,45Bの先端側を撓ませることで第2嵌着凹部33Bにシャフト22が嵌め込まれる。このようにして、シャフト22の外周面30に対して、第1嵌着凹部33A及び第2嵌着凹部33Bが嵌着する。第1嵌着凹部33Aと第2嵌着凹部33Bとは、互いに軸線方向D1に離れて設けられている。
ストッパ本体部35では、第1挟持片45A,45Aと第2挟持片45B,45Bの軸線方向D1における間は、連結支持部47とされている。連結支持部47の内面48は、シャフト22の外周面30と同じ曲率で湾曲した半円弧状の凹面となっている。押出用ストッパ5の装着時には、連結支持部47の内面48に沿ってシャフト22の外周面30が配置される。連結支持部47の内面48には、シャフト22の外周面30が接するだけであり、シャフト22の外周面30を嵌着する機能は有していない。
シャフト22の外周面30に装着された押出用ストッパ5は、仕切り具21をシャフト22とともにシリンダ2の内部に押し込んで医療用ペーストをシリンダ2から吐出させる(図6参照)。
次に、上記のように構成した医療用ペースト混練注入器1の作用効果について説明する。
先ず、シリンダ2の内部に、予めペーストの原料の粉体を収納しておく。医者や看護師などの作業者は、シリンダ2の円筒体11のノズル部13に螺着されたキャップ15を取り外す。そして、作業者は、ノズル部13からシリンダ2内にペーストの原料を硬化させるための液体を注入し、再びノズル部13にキャップ15を締め付ける。更に、作業者は、押出用ストッパ5の把持部39を掴んで引っ張ることにより、押出用ストッパ5をシャフト22の外周面30から取り外す(図2参照)。
その後、作業者は、ハンドル部24を操作することにより、シリンダ2の軸線を中心とする円周方向のピストン3の回転運動と軸線方向D1のピストン3の往復運動とを複合的に行う。このとき、シャフト22が仕切り具21の貫通孔26を出入りし、シャフト22の前端28に設けられた攪拌部23によって粉末のペースト原料と液体とが混練される。このように、仕切り具21で仕切られたシリンダ2内で骨ペーストを混練するため、混練時の異物の混入が回避される。
作業者は、骨ペーストの混練が終了した後、ピストン3のシャフト22を後方側に向けていっぱいに引き戻し、その状態で、シャフト22の外周面30に押出用ストッパ5を再度装着する(図5参照)。このとき、作業者は、押出用ストッパ5を傾斜させた状態で、第1挟持片45A,45Aの第1嵌着凹部33Aをシャフト22の外周面30にはめ込む。その後、作業者は、第2挟持片45B,45Bの第2嵌着凹部33Bをシャフト22の外周面30に嵌め込むことで、押出用ストッパ5を装着する。
次に、作業者は、固定部材4をフランジ部12及び仕切り具21から取り外す。更に、作業者は、図6に示されるように、ノズル部13のキャップ15を取り外した後、ハンドル部24を前方に押すことで、ピストン3をシリンダ2内に押し込む。このとき、シリンダ2内においてシャフト22とともに仕切り具21が軸線方向D1に移動する。そして、シリンダ2内の骨ペーストは、仕切り具21の移動に伴ってノズル部13を通って外部へ圧出される。
本実施形態の医療用ペースト混練注入器1では、ストッパ本体部35の一端において、一端から他端に向かう方向と交差する方向に突出する把持部39が備えられている。よって、押出用ストッパ5をシャフト22の外周面30から取り外す際に、把持部39を摘まんでも、その力はシャフト22を挟み込むかたちとならず、押出用ストッパ5を取り外しやすい(図7参照)。なお、図7中、矢印は取り外し方向を示している。
また、把持部39の形成位置は、シャフト22に押出用ストッパ5を嵌着した状態で、シャフト22がシリンダ2内に押し入れられて、攪拌部23が縮径部17の内面に接触する際に、把持部39とシリンダ2とが干渉しない位置とされている。よって、攪拌部23が縮径部17の内面に接触するまで、シャフト22を押しても、把持部39とシリンダ2とが干渉しないから、骨ペーストをシリンダ2内から略完全に押し出すことができる(図6参照)。
また、本実施形態の医療用ペースト混練注入器1では、把持部39は、ストッパ本体部35との結合部位39Aより、ストッパ本体部35の一端から他端に向かう方向と交差する方向に向けて幅広とされた幅広部39Bを有している。幅広部39Bにより、把持部39を把持しやすくなるから、医療用ペースト混練注入器1の操作性がよい。すなわち、押出用ストッパ5をシャフト22の外周面30から取り外しやすい。
また、本実施形態の医療用ペースト混練注入器1では、ストッパ本体部35の背面37において、把持部39の形成部位以外の外縁37Aは、角を削り取った面取り部とされている。よって、押出用ストッパ5を掴む際に、背面37の外縁37Aに誤って、指を掛けることが防止される。
本実施形態の医療用ペースト混練注入器1では、ストッパ本体部35の背面37に対して略直角に把持部39が形成されている。言い換えれば、平板状の把持部39は、ストッパ本体部35の一端から他端に向かう方向と略直角に突出している。
把持部39が背面37に対して略直角でない鋭角や鈍角の場合には、押出用ストッパ5をシャフト22から取り外す際に、把持部39を引っ張る力の方向が、押出用ストッパ5の取り外し方向と相違するため、取り外しにくくなる。本実施形態の医療用ペースト混練注入器1では、把持部39が背面37に対して略直角であるので、把持部39を引っ張る力の方向が、押出用ストッパ5の取り外し方向と略同じとなり、取り外しやすい。
把持部39が背面37に対して略直角でない鋭角や鈍角の場合には、押出用ストッパ5をシャフト22から取り外す際に、把持部39を引っ張る力の方向が、押出用ストッパ5の取り外し方向と相違するため、取り外しにくくなる。本実施形態の医療用ペースト混練注入器1では、把持部39が背面37に対して略直角であるので、把持部39を引っ張る力の方向が、押出用ストッパ5の取り外し方向と略同じとなり、取り外しやすい。
本実施形態の医療用ペースト混練注入器1では、第2嵌着凹部33Bの背面に把持部39が形成されている。よって、押出用ストッパ5をシャフト22から取り外す際に、把持部39を引っ張る力が、第2嵌着凹部33Bに作用しやすく、取り外しやすい。
<他の実施形態(変形例)>
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。上記実施形態では、骨ペーストは、白色のペーストであったが、これに限られず白色以外の色であってもよい。
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。上記実施形態では、骨ペーストは、白色のペーストであったが、これに限られず白色以外の色であってもよい。
(1)上記実施形態では、特定の形状の把持部39が形成された押出用ストッパ5を示したが、把持部39の形状は適宜変更することができる。
(2)上記実施形態では、特定形状の第1嵌着凹部33A、及び第2嵌着凹部33Bが形成された押出用ストッパ5を示したが、嵌着凹部の形状、数は適宜変更することができる。
(3)ストッパ本体部35と把持部39とは、一体的に成形してもよいし、別体として接合してもよい。
(2)上記実施形態では、特定形状の第1嵌着凹部33A、及び第2嵌着凹部33Bが形成された押出用ストッパ5を示したが、嵌着凹部の形状、数は適宜変更することができる。
(3)ストッパ本体部35と把持部39とは、一体的に成形してもよいし、別体として接合してもよい。
1 …医療用ペースト混練注入器
2 …シリンダ
3 …ピストン
4 …固定部材(固定具)
4A …係合部
5 …押出用ストッパ
10 …開口部
11 …円筒体(筒状の本体部)
12 …フランジ部
13 …ノズル部
14 …ネジ
15 …キャップ
16 …湾曲辺
17 …縮径部
21 …仕切り具
21A…係合部
21B…後端面
22 …シャフト
23 …攪拌部
24 …ハンドル部
24A…前端面
26 …貫通孔
28 …前端
29 …後端
30 …外周面
33A…第1嵌着凹部(嵌着凹部)
33B…第2嵌着凹部(嵌着凹部)
35 …ストッパ本体部
35A…前端面
35B…後端面
37 …背面
37A…外縁
37B…平坦部
39 …把持部
39A…結合部位
39B…幅広部
45A…第1挟持片
45B…第2挟持片
47 …連結支持部
48 …内面
63 …チューブ
201…押出用ストッパ
203…指掛け部
205…シャフト
D1 …軸線方向(軸線の方向)
2 …シリンダ
3 …ピストン
4 …固定部材(固定具)
4A …係合部
5 …押出用ストッパ
10 …開口部
11 …円筒体(筒状の本体部)
12 …フランジ部
13 …ノズル部
14 …ネジ
15 …キャップ
16 …湾曲辺
17 …縮径部
21 …仕切り具
21A…係合部
21B…後端面
22 …シャフト
23 …攪拌部
24 …ハンドル部
24A…前端面
26 …貫通孔
28 …前端
29 …後端
30 …外周面
33A…第1嵌着凹部(嵌着凹部)
33B…第2嵌着凹部(嵌着凹部)
35 …ストッパ本体部
35A…前端面
35B…後端面
37 …背面
37A…外縁
37B…平坦部
39 …把持部
39A…結合部位
39B…幅広部
45A…第1挟持片
45B…第2挟持片
47 …連結支持部
48 …内面
63 …チューブ
201…押出用ストッパ
203…指掛け部
205…シャフト
D1 …軸線方向(軸線の方向)
Claims (3)
- 筒状の本体部と、
前記本体部よりも前方側に位置し、前記本体部よりも内径が小さい筒状のノズル部と、
前記本体部と前記ノズル部との間に設けられるとともに前記本体部から前記ノズル部に向かうにつれて内径が縮径する縮径部と、を有するシリンダと、
前記シリンダの内部を前記シリンダの軸線の方向に摺動可能な仕切り具と、
前記仕切り具の中心を貫く貫通孔に挿通され、前記貫通孔を出入りする前記軸線の方向への往復運動と前記軸線を中心とする回転運動とが可能なシャフトと、
前記シャフトの前端であって前記シリンダ内に位置する部分に設けられた攪拌部と、
前記シャフトの後端であって前記シリンダ外に位置する部分に固定されるハンドル部と、
前記仕切り具と前記ハンドル部との間隔を保持するスペーサとして機能し、前記シャフトの外周面に着脱可能な状態で取り付けられる押出用ストッパと、
を備えた医療用ペースト混練注入器であって、
前記押出用ストッパは、
一端から他端に向けて延びるストッパ本体部と、前記シャフトの外周面に対して嵌着される嵌着凹部と、前記ストッパ本体部の一端において、前記一端から他端に向かう方向と交差する方向に突出する平板状の把持部と、を備え、
前記把持部が前記軸線の方向の後端側に位置するように、前記押出用ストッパが前記シャフトに取付けられることを特徴とする医療用ペースト混練注入器。 - 前記把持部の形成位置は、前記シャフトに前記押出用ストッパを嵌着した状態で、前記シャフトが前記シリンダ内に押し入れられて、前記攪拌部が前記縮径部の内面に接触する際に、前記把持部と前記シリンダとが干渉しない位置であることを特徴とする請求項1に記載の医療用ペースト混練注入器。
- 前記把持部は、前記ストッパ本体部との結合部位より、前記一端から他端に向かう方向と交差する方向に向けて幅広とされた幅広部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用ペースト混練注入器。
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2018
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