JP2019190941A - 工作機械の計測能力評価方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
なお、この工程を機上で行うことができれば作業効率を向上させることが期待できる。また、工作機械は経年変化をするので、計測能力評価を定期的に行い、そのトレンドをモニタリングして判断基準の要素に加えていくことも望まれる。
[ハードウェア構成例]
(1)NC等の工作機械(3〜6軸のマシニングセンタ、あるいは、複合加工機)
(2)外付け端末(PC等)
工作機械には、測定プログラム生成モジュール(一実施形態において、商品名:NCゲージを採用することができる)や統計分析ソフトウェア(一実施形態において、商品名:O-QIS, SolaraMPを採用することができる)が実装されている。あるいは、これらのソフトウェアはPC等の外付け端末に実装されてもよい(この場合には、工作機械から外付け端末へ測定データが逐次送信されることとなる)。
なお、以下の実施例では、工作機械については、プローブがB軸回転可能な複合加工機を例にとって説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、B軸回転可動部を備えるマシニングセンタにも適用可能である。
本発明の一実施形態におけるシステムモジュール100の特徴は、ワーク形状測定用のプローブからの測定データのみならず、ワーク温度測定用のプローブからの測定データも考慮して処理されることにある(詳細については後述)。
(1)ワークオフセットの選択
(2)回転軸の移動
(3)安全高さの設定
(4)測定コマンドの作成
(5)測定コマンドの保存
(6)上記(4)〜(5)で作成・保存されたコマンドの任意実行(全部実行可)
(7)上記(6)に替えた、コマンドの自動実行
そして、本発明の一実施形態においては、このベクトル情報(I,J,K)を取得することにより、ワークの計測面(かならずしも、自由曲面に限定されないが、自由曲面においては特に効果を奏する)あるいは、計測点を含む平面に対して、ワーク測定プローブの先端部(例えば、先端球)が面直にプローブが接するように制御できるようになる。
図3に示した計測処理フローの利点は、次のとおりである。
(1)設計上の計測点を、工作機械の中でワークを加工した後に計測することができる。
従来は、工作機械で自由曲面を計測するためには、例えば、CADデータを取り込むソフトウェアを使用することが必須であった。つまり、加工後に3次元測定機で計測して比較する必要があったが、図3を参照して説明した計測処理フローによれば、これらの問題点は解決される。
(2)軸の可動範囲における任意のB軸角度で自由曲面を測定可能となる。
本発明の一実施形態にかかる工作機械においては、第1主軸及び第2主軸に装着されたワークに対して、B軸90〜180°の範囲の姿勢で自由曲面を計測することが可能となった。
(3)スタイラスを変えることにより、計測が困難な箇所の自由曲面も測定可能となる。
例えば、プローブに装着するスタイラスを100mmタイプ(標準は50mm)に変更することで、深溝の中も計測が可能となる。また、他の例として、スタイラス球をφ2タイプ(標準はφ6)に変更することで、狭いエリアの計測も可能となる。さらに、3次元計測モジュール(一実施形態において、商品名:PC-DMIS NC)を採用した場合には、スタイラス球の代わりに十字形スタイラスを使用することも可能となる。
また、3次元測定機に載せることができないような大型ワークの場合にも、本発明の一実施形態にかかる工作機械上で自由曲面の評価ができるという利点がある。
ステップS601において処理を開始すると、ステップS602へ進み、測定プログラム生成モジュールによるワーク計測が行われる(一実施形態として、ワーク形状測定プローブ191によって取得された位置・形状データが採取される)。この計測結果は、マスター寸法計測結果として工作機械または端末の図示しない記憶装置に保存される。
(新マスターワーク寸法)=(元のマスターワーク寸法)×(膨張率)
といった変換により、マスター寸法に対する温度補正処理を行う。
図7に、本発明の一実施形態にかかる計測能力評価方法におけるゲージ能力評価処理フローを示す。本処理フローの大きな流れ(上位概念上のフローの概略)は従前の処理フローに沿ったものであるが、図1〜図6を参照して説明したとおり、本発明の一実施形態においては、(1)ワーク形状測定プローブからのみならず、ワーク温度測定プローブからの測定データも参照する、(2)自由曲面計測においては、ベクトル情報(I,J,K)も活用したB軸任意角度での計測を行う、(3)マスターワークの温度に基づいたマスターワーク寸法変換処理による温度補正処理を行うといった独自の構成及び処理により、精度評価の信頼性を向上させている。
以下、図7を参照して、本発明の一実施形態にかかる計測能力評価方法におけるゲージ能力評価処理を説明する。
このことの趣旨は、次のとおりである。まず、ゲージ能力評価は、工作機械の測定能力を評価するものであるが、この評価基準はMSA(Measurement System Analysis )の手法の一つであるVDA5に定義されている、Gauge Capability
Cg/Cgk
を採用している。そこで、予め測定されるワークを三次元測定機で測定し、測定する部位の寸法を確認しておくものである。このワークはマスターワークと呼ばれる。マスターワークが無い場合は、測定物の測定寸法に近いマスターゲージ(予め原器として寸法が定められているもの)を使用しても構わない。
次に、ステップS704へ進み、ゲージ能力評価で使用する公差を決める。この公差はワーク要求公差の20%とされる。従ってワークの幅が20.302mmであり、ワーク要求公差Tが0.24mmであった場合、ゲージ能力評価では0.2T=0.048mmを公差として、20.302mmのマスターワーク寸法と比較される。
これらの公差の決定は、図示しない基準テーブル等を参照して自動的に判断され決定されてもよいし、ユーザ等により手動により決定されてもよい。後者の場合は決定された公差が工作機械または端末に入力される。
Cg/Cgkが1.33以上の場合には、測定能力は良好と診断され(ステップS708)、1.33未満の場合には測定能力は不良と診断される(ステップS709)。
また、図7には図示していないが、本発明の一実施形態において、測定できる最小公差を提示することもできる。例えば、Cg/Cgkが1.88(1.33よりも有意に大きい)場合には、かなり余裕があるので、実際の公差がどの程度までなっても許容されるかを算出したうえで提示させることができる。
110 NC工作機械制御モジュール(NC内)
111 測定プログラム生成モジュール
112 専用マクロプログラム
113 マクロ変数生成等モジュール
120 端末(PC等)側モジュール
121 ゲージ能力評価モジュール
122 温度補正モジュール
Claims (6)
- 工作機械と前記工作機械に接続される端末とを含むシステムのうち、前記工作機械の計測能力評価を行うための方法であって、
予め測定されるワークの測定結果を入力する工程と、
公差を決定する工程と、
前記ワークをマスターワークとして当該マスターワークの測定部位を所定回数繰り返し測定する工程と、
前記所定回数繰り返し測定された結果を前記公差と比較する工程と
を含み、
前記比較する工程において前記工作機械の計測能力が良好か否かを判断するものであって、
前記所定回数繰り返し測定する工程では、前記工作機械のワーク測定プローブによる測定が含まれ、前記ワーク測定プローブによる測定は、ベクトル情報(I,J,K)の入力により計測面に対して前記ワーク測定プローブの先端部が面直に接するように制御が行われる
ことを特徴とする方法。 - 前記所定回数繰り返し測定する工程が開始されるまでの段階で、前記工作機械のワーク温度測定プローブによる測定がさらに含まれ、前記ワーク温度測定プローブによる測定では、前記マスターワークの測定温度に基づいたマスター寸法変換処理が行われる
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記マスター寸法変換処理では、前記マスターワークの材質及び温度ごとの膨張率を記録したテーブルが参照され、前記マスターワークの元の寸法に対して前記温度に対する前記膨張率を乗じた値を新マスターワーク寸法とするように処理されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 工作機械と前記工作機械に接続される端末とを含むシステムのうち、前記工作機械の計測能力評価を行うために前記システム上で実行されるプログラムであって、
前記端末に、予め測定されるワークの測定結果を入力させるステップと、
前記端末に、公差を決定させるステップと、
前記工作機械に、前記ワークをマスターワークとして当該マスターワークの測定部位を所定回数繰り返し測定させるステップと、
前記端末に、前記所定回数繰り返し測定された結果を前記公差と比較させるステップと
を実行するものであって、
前記比較するステップにおいて前記工作機械の計測能力が良好か否かを判断するものであって、
前記所定回数繰り返し測定するステップでは、前記工作機械のワーク測定プローブによる測定が含まれ、前記ワーク測定プローブによる測定は、ベクトル情報(I,J,K)の入力により計測面に対して前記ワーク測定プローブの先端部が面直に接するように制御が行われる
ことを特徴とするプログラム。 - 前記所定回数繰り返し測定させるステップが開始されるまでの段階で、前記工作機械のワーク温度測定プローブによる測定がさらに含まれ、前記ワーク温度測定プローブによる測定では、前記マスターワークの測定温度に基づいたマスター寸法変換処理が行われる
ことを特徴とする請求項4に記載のプログラム。 - 前記マスター寸法変換処理では、前記マスターワークの材質及び温度ごとの膨張率を記録したテーブルが参照され、前記マスターワークの元の寸法に対して前記温度に対する前記膨張率を乗じた値を新マスターワーク寸法とするように処理されることを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
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CN113878403A (zh) * | 2021-10-13 | 2022-01-04 | 洛阳开远智能精机有限公司 | 一种在线工件检测系统及工件检测方法 |
EP4390587A1 (de) | 2022-12-22 | 2024-06-26 | Siemens Aktiengesellschaft | Betriebsverfahren für eine werkzeugmaschine mit selbsttätiger fähigkeiten-erkennung, computerprogrammprodukt, übergeordnete steuereinheit, werkzeugmaschine, fertigungssystem und simulationsprogrammprodukt |
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