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JP2019190831A - 交通情報案内装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

交通情報案内装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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JP2019190831A
JP2019190831A JP2018079588A JP2018079588A JP2019190831A JP 2019190831 A JP2019190831 A JP 2019190831A JP 2018079588 A JP2018079588 A JP 2018079588A JP 2018079588 A JP2018079588 A JP 2018079588A JP 2019190831 A JP2019190831 A JP 2019190831A
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徳裕 中村
Tokuhiro Nakamura
徳裕 中村
一弥 加藤
Kazuya Kato
一弥 加藤
元裕 中村
Motohiro Nakamura
元裕 中村
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Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】ユーザに対して交通情報に基づいた適切な走行を行わせることを可能とした交通情報案内装置及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】道路に生じている事象を案内する交通情報を取得し、地図画像とともに取得した交通情報をアイコンにより液晶ディスプレイ35上に表示する一方で、ユーザが表示装置に表示された地図画像上における任意の地点を選択した場合に、選択された地点の周辺にある事象を案内する交通情報を抽出し、抽出された交通情報が複数ある場合に、案内する事象の内容に基づいて設定される優先度が高い交通情報を優先的に出力するように構成する。【選択図】図11

Description

本発明は、道路の交通情報の案内を行う交通情報案内装置及びコンピュータプログラムに関する。
従来より、ユーザが道路を移動する際の走行支援の一つとして、外部のセンタ等から取得した交通情報を提供することが行われている。交通情報としては、例えば道路上に生じている渋滞、通行止め、事故、車線規制等の各種事象を案内する情報がある。ここで、交通情報の提供は一般的にディスプレイ等の表示装置に表示することにより行われる。しかしながら、表示装置にはユーザの移動案内を行う為の地図画像についても表示されるので、交通情報の詳細な内容まで画面上に常に表示すると、地図画像の視認性を低下させることとなる。従って、通常時は矢印やマーク等の地図画像の視認性を低下させない態様で交通情報の提供が行われている。
そして、ユーザが特に交通情報の詳細について把握したい場合には、特開2000−99883号公報に開示されているように、ユーザが表示装置に表示された矢印やマークなどを指定することによって、該当する交通情報の詳細を提供することが行われている。
特開2000−99883号公報(第3−4頁)
ここで、特に狭いエリアに渋滞、通行止め、事故、車線規制等の複数の事象が存在する場合には、それに対応して矢印やマーク等も密集して表示されることとなる。そのような場合において、上記特許文献1のように表示装置に表示された矢印やマークをユーザに指定させることとすると、正確に矢印やマークを指定することが難しく、ユーザが詳細を希望する交通情報と異なる交通情報の詳細が提供される場合があった。また、複数の事象が存在する場合には、ユーザにとってどの事象が自らの走行に影響するのか(即ち、どの事象に関する交通情報を取得すべきか)を判断するのが難しい問題もある。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、狭いエリアに複数の事象が存在する場合において、ユーザにとって案内すべき交通情報を優先的に出力することにより、ユーザに対して交通情報に基づいた適切な走行を行わせることを可能とした交通情報案内装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る交通情報案内装置は、地図画像を表示装置に対して表示する画像表示手段と、道路に生じている事象を案内する交通情報を取得する交通情報取得手段と、ユーザが前記表示装置に表示された前記地図画像上における任意の地点を選択した場合に、前記選択された地点の周辺にある事象を案内する交通情報を前記ユーザに対して出力する情報出力手段と、を有し、前記情報出力手段は、出力対象となる交通情報が複数ある場合に、案内する事象の内容に基づいて設定される優先度が高い交通情報を優先的に出力する。
尚、「道路に生じている事象」としては、例えば渋滞、事故、故障車、路上障害物、工事、作業、通行止、大型通行止め、進入禁止、徐行、速度規制、入口閉鎖、入口制限、チェーン規制、車線規制、片側相互通行、対面通行等がある。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、交通情報を案内する為のプログラムである。具体的には、コンピュータを、地図画像を表示装置に対して表示する画像表示手段と、道路に生じている事象を案内する交通情報を取得する交通情報取得手段と、ユーザが前記表示装置に表示された前記地図画像上における任意の地点を選択した場合に、前記選択された地点の周辺にある事象を案内する交通情報を前記ユーザに対して出力する情報出力手段として機能させる為のコンピュータプログラムであって、前記情報出力手段は、出力対象となる交通情報が複数ある場合に、案内する事象の内容に基づいて設定される優先度が高い交通情報を優先的に出力する。
前記構成を有する本発明に係る交通情報案内装置及びコンピュータプログラムによれば、ユーザが選択した地点周辺に複数の事象が存在する場合において、ユーザにとって案内すべき事象に関する交通情報を優先的に出力することが可能となる。その結果、ユーザに対して交通情報に基づいた適切な走行を行わせることを可能とする。
本実施形態に係る交通情報案内システムを示した概略構成図である。 本実施形態に係る交通情報案内システムの構成を示したブロック図である。 プローブ情報DBに記憶されるプローブ情報の一例を示した図である。 プローブ統計情報DBに記憶されるプローブ統計情報の一例を示した図である。 本実施形態に係るナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。 本実施形態に係る交通情報統計処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係る交通情報案内処理プログラムのフローチャートである。 交通情報の案内例について説明した図である。 交通情報の優先度の設定例を示した図である。 交通情報の詳細情報の案内例について説明した図である。 複数の出力候補がある場合の交通情報の詳細情報の案内例について説明した図である。 複数の出力候補がある場合の交通情報の詳細情報の案内例について説明した図である。
以下、本発明に係る交通情報案内装置について、ナビゲーション装置1に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1を含む交通情報案内システム2の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態に係る交通情報案内システム2を示した概略構成図である。図2は本実施形態に係る交通情報案内システム2の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る交通情報案内システム2は、プローブセンタ3が備えるサーバ装置4と、車両5に搭載された通信(案内)端末であるナビゲーション装置1と、を基本的に有する。また、サーバ装置4とナビゲーション装置1は通信ネットワーク網6を介して互いに電子データを送受信可能に構成されている。尚、ナビゲーション装置1の代わりに、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータを用いても良い。
ここで、本実施形態に係る交通情報案内システム2は所謂プローブカーシステムを構成する。ここで、プローブカーシステムとは、車両5をセンサとして情報を収集するシステムである。具体的には、車両5が速度データをはじめ、ステアリング操作やシフト位置等の各システムの作動状況をGPSの位置情報とともに予め車両5に搭載された通信装置を介してプローブセンタ3に送信し、センタ側でその収集データを様々な情報として再利用するシステムをいう。
そして、プローブセンタ3が備えるサーバ装置4は、全国を走行する各車両5から現在時刻や走行情報等を含むプローブ情報(材料情報)を適宜収集して蓄積するとともに、蓄積されたプローブ情報から道路に関する各種支援情報(例えば道路の通行止め情報、事故情報、渋滞情報、旅行時間等)を生成し、生成された支援情報をナビゲーション装置1に対して配信したり、支援情報を用いた各種処理を行う情報管理サーバである。特に本実施形態では、サーバ装置4は、車両5の現在位置や走行リンクを特定する情報を各車両5から所定間隔(例えば数秒間隔)で収集し、収集した情報を統計することによって、道路において生じている事象を特定した交通情報を作成し、車両5に対して配信する。尚、「道路に生じている事象」としては、例えば渋滞、事故、故障車、路上障害物、工事、作業、通行止、大型通行止め、進入禁止、徐行、速度規制、入口閉鎖、入口制限、チェーン規制、車線規制、片側相互通行、対面通行等があり、特に道路の走行に支障が生じる事象を対象とする。
また、本実施形態ではサーバ装置4は、一般的に交通情報を案内する対象となる“案内対象道路”に加えて、一般的に交通情報を案内する対象とならない“案内非対象道路”についても対象として上記交通情報を作成し、車両5に対して配信する。尚、以下の説明では“案内非対象道路”は細街路(レベル0のみ存在するリンク)とし、「案内対象道路」は細街路以外の一般道や高速道路とする。尚、細街路は例えば道路幅5.5m未満の道路、一般道は道路幅5.5m以上で高速道路以外の道路とする。但し、“案内対象道路”と“案内非対象道路”は道路種別、道路幅、リンクのレベル以外の要素に基づいて区分することも可能である。
一方、ナビゲーション装置1は、車両5に搭載され、格納する地図データに基づいて自車位置周辺の地図を表示したり、地図画像上において車両の現在位置を表示したり、設定された案内経路に沿った移動案内を行う車載機である。また、ナビゲーション装置1はサーバ装置4等の外部のサーバから受信した交通情報を利用者に対して案内することについても行う。尚、ナビゲーション装置1の詳細については後述する。
また、通信ネットワーク網6は全国各地に配置された多数の基地局と、各基地局を管理及び制御する通信会社とを含み、基地局及び通信会社を有線(光ファイバー、ISDN等)又は無線で互いに接続することにより構成されている。ここで、基地局はナビゲーション装置1との通信をするトランシーバー(送受信機)とアンテナを有する。そして、基地局は通信会社の間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク網6の末端となり、基地局の電波が届く範囲(セル)にあるナビゲーション装置1の通信をサーバ装置4との間で中継する役割を持つ。
続いて、交通情報案内システム2を構成するサーバ装置4の構成について図2を用いてより詳細に説明する。
サーバ装置4は、図2に示すようにサーバ制御ECU11と、サーバ制御ECU11に接続された情報記録手段としてのプローブ情報DB12と、プローブ統計情報DB13と、センタ通信装置14と、を基本的に有する。
サーバ制御ECU11(エレクトロニック・コントロール・ユニット)は、サーバ装置4の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラムのほか、後述の交通情報統計処理プログラム(図6参照)等が記録されたROM23、ROM23から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ24等の内部記憶装置を備えている。
また、プローブ情報DB12は、全国を走行する各車両5から収集したプローブ情報を累積的に記憶する記憶手段である。尚、本実施形態においては、車両5から収集されるプローブ情報として、特に(a)日時、(b)車両5の現在位置座標、(c)車両5が走行するリンクのリンクIDが含まれる。但し、プローブ情報としては上記(a)〜(c)に関する情報を必ずしも全て含む必要はなく、また、(a)〜(c)以外の情報(例えば車速等)を含む構成としても良い。また、本実施形態に係る交通情報案内システム2では、案内対象道路に加えて案内非対象道路(例えば細街路)を走行する車両からもプローブ情報を収集する。
図3はプローブ情報DB12に記憶されるプローブ情報の一例を示した図である。図3に示すように、プローブ情報は、送信元の車両を識別する車両IDと、上記(a)〜(c)に関する情報等が含まれる。例えば、図3に示すプローブ情報は、ID“A”の車両5が3月2日の9:00:05にID“100001”のリンクの(x1、y1)に位置することが記憶されている。同様にして、他のプローブ情報についても記憶されている。
一方で、プローブ統計情報DB13は、上記プローブ情報DB12に格納されるプローブ情報を統計することによって生成されたプローブ統計情報(交通情報)を累積的に記憶する記憶手段である。特に本実施形態では、プローブ情報の統計を行うとともに、外部の他のサーバ等から取得した情報についても参照し、全国の案内対象道路及び案内非対象道路において生じている事象を案内する交通情報について生成する。尚、事象は基本的に道路の走行に支障が生じる事象を対象とする。具体的に交通情報には、道路において生じている事象の種別、事象が生じている原因、事象が生じている時間帯、事象が生じている道路の道路種別、事象が影響する区間の長さ、事象が生じてからの経過時間、事象が生じている道路の渋滞度合いを特定する情報を含む。
図4はプローブ統計情報DB13に記憶されるプローブ統計情報の一例を示した図である。図4に示すようにプローブ統計情報は、リンク毎に生じている事象の内容を示した情報である。具体的には、統計を行った日時(図4に示す例では5分間隔で統計を行う)を特定する情報と、統計対象となるリンクの道路種別及びリンクIDと、事象が生じている原因と、事象の種別と、事象が生じてからの経過時間と、事象が生じている道路の渋滞度とを特定する情報とを含む。例えば、図4に示すプローブ統計情報は、3月2日の9:00から9:05の時点においてID“100001”のリンクについてマラソン大会によって30分以上前から通行止めとなっており、渋滞が生じていることが記憶されている。尚、道路種別は案内対象道路と案内非対象道路の2種類で区分しているが、より詳細な区分としても良い。また、渋滞度は、渋滞の度合いが高い順に『渋滞』、『混雑』、『空き』の3段階で評価され、平均車速と道路の制限速度に基づいて特定される。また、本実施形態では事象が影響する区間の長さ(即ち事象により生じている渋滞の渋滞長)は事象が生じているリンクのリンク長とするが、事象が影響する区間の長さについても別途記憶しても良い。
そして、上記プローブ統計情報は、全国の案内対象道路及び案内非対象道路に含まれる各リンクを対象として生成される。
そして、サーバ装置4は、プローブ統計情報DB13に記憶されたプローブ統計情報をナビゲーション装置1の要求に応じてナビゲーション装置1に配信する。一方で、プローブ統計情報の配信されたナビゲーション装置1は、配信されたプローブ統計情報を用いて後述のように交通情報を案内する各種処理を実行する。
また、センタ通信装置14は、車両5やVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の外部の交通情報センタとネットワーク15を介して通信を行う為の通信装置である。本実施形態では、センタ通信装置14を介してプローブ情報や配信情報を各車両5との間で送受信する。また、渋滞区間を特定する情報を外部の交通情報センタから取得する。但し、渋滞区間については、外部のサーバから取得するのではなく各車両5から収集したプローブ情報に基づいてサーバ装置4が特定しても良い。
次に、車両5に搭載されたナビゲーション装置1の概略構成について図5を用いて説明する。図5は本実施形態に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図5に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネル34と、ユーザに対して車両周辺の地図や交通情報等を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、プローブセンタ3やVICSセンタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール38と、を有する。
以下に、ナビゲーション装置1が有する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS41、車速センサ42、ステアリングセンサ43、ジャイロセンサ44等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ42は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB45、配信情報DB46、所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部32をハードディスクの代わりにフラッシュメモリやメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。また、地図情報DB45及び配信情報DB46は外部のサーバに格納させ、ナビゲーション装置1が通信により取得する構成としても良い。
ここで、地図情報DB45は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、経路の探索や変更に係る処理に用いられる探索データ、施設に関する施設データ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
また、配信情報DB46は、サーバ装置4から配信される配信情報(交通情報、プローブ統計情報)が記憶される記憶手段である。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)33は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムのほか、後述の交通情報案内処理プログラム(図7参照)等が記録されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU33は、サーバ制御ECU11とともに処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、画像表示手段は、地図画像を液晶ディスプレイ35に対して表示する。交通情報取得手段は、道路に生じている事象を案内する交通情報を取得する。情報出力手段は、ユーザが液晶ディスプレイ35に表示された地図画像上における任意の地点を選択した場合に、選択された地点の周辺にある事象を案内する交通情報をユーザに対して出力する。
タッチパネル34は、液晶ディスプレイ35の表示領域の前面に配置され、地図画像のスクロール表示を行う場合や表示領域に配置されたボタンを選択する場合や後述のように交通情報の出力要求を行う場合等に操作される。そして、ナビゲーションECU33は、タッチパネル34の操作によりタッチパネル34から出力される検出信号に基づき、タッチパネル34にユーザがタッチしていない状態からタッチした状態へと移行する“タッチオン”や、タッチパネル34にユーザがタッチした状態からタッチしていない状態へと移行する“タッチオフ”を検出する。また、ユーザがタッチした地点(タッチ地点)の座標であるタッチ座標や、タッチした状態でタッチ地点を移動させる操作(即ちドラッグ操作やフリック操作)を受け付けた場合のタッチ座標の変位についても検出する。そして、ナビゲーションECU33は、検出したタッチ操作やタッチ座標等に対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
尚、ユーザのタッチ操作を受け付ける操作手段としては、タッチパネル34の代わりにタブレット等の操作手段を用いても良い。
また、液晶ディスプレイ35には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、案内経路(走行予定経路)に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。特に本実施形態ではサーバ装置4から配信された交通情報について表示される。尚、液晶ディスプレイ35の代わりに、HUDやHMDを用いても良い。
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて案内経路(走行予定経路)に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。特に本実施形態ではサーバ装置4から配信された交通情報について出力される。
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB45の更新等が行われる。尚、DVDドライブ37に替えてメモリーカードを読み書きする為のカードスロットを設けても良い。
また、通信モジュール38は、プローブセンタ3、VICSセンタやその他の外部センタ等から送信された交通情報等を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。また、車車間で通信を行う車車間通信装置や路側機との間で通信を行う路車間通信装置も含む。また、プローブ情報や配信情報をサーバ装置4との間で送受信するのにも用いられる。
続いて、前記構成を有する交通情報案内システム2を構成するサーバ装置4において実行する交通情報統計処理プログラムについて図6に基づき説明する。図6は本実施形態に係る交通情報統計処理プログラムのフローチャートである。ここで、交通情報統計処理プログラムは、前回プログラムを実行した時から所定時間(例えば5分)経過後に実行され、各車両5から送信されたプローブ情報に基づいて、現在の道路の渋滞状況を特定するプログラムである。尚、以下の図6にフローチャートで示されるプログラムは、サーバ装置4が備えているRAM22やROM23等に記憶されており、CPU21により実行される。
ステップ(以下、Sと略記する)1においてCPU21は、現時点でプローブ情報DB12に格納されているプローブ情報の内、現時点(即ち統計を行う時点)から所定時間(例えば5分)前までの期間に係るプローブ情報を抽出する。尚、プローブ情報は、図3に示すように“車両が現在位置を検出した日時”と、“自車を識別する車両ID”と、“車両5の現在位置座標”と、“車両5が走行するリンクのリンクID”とを含んでいる。特に“車両が現在位置を検出した日時”が現時点から所定時間前までの期間に該当するプローブ情報を抽出する。
尚、上記プローブ情報は、全国を走行する各車両5に載置されたナビゲーション装置1においてごく短い時間間隔(例えば数秒間隔)で生成され、サーバ装置4へと順次送信される。一方でサーバ装置4は受信したプローブ情報を累積してプローブ情報DB12に格納する。また、ナビゲーション装置1がプローブ情報を生成するに際しては、車両の現在位置座標はGPS41や車速センサ42等を用いて検出される。また、車両5が走行するリンクのリンクIDは、車両の現在位置を地図情報へとマッチングさせるマップマッチング処理を行うことによって特定される。また、車両5が走行するリンクを特定する際には、細街路も含まれる最小単位(最も細かい)のレベル0のリンクによって特定するのが望ましい。
次に、S2においてCPU21は、交通情報を生成する現時点において道路の走行に支障が生じる事象が生じているリンクについて、“生じている事象の種別”、“事象が生じている原因”、“事象が生じてからの経過時間”、“道路種別(案内対象道路、案内非対象道路)”をそれぞれ取得する。尚、“事象の種別”としては、例えば渋滞、事故、故障車、路上障害物、工事、作業、通行止、大型通行止め、進入禁止、徐行、速度規制、入口閉鎖、入口制限、チェーン規制、車線規制、片側相互通行、対面通行等がある。また、“事象が生じている原因”は、例えば道路工事、事故、イベント開催等がある。また、“事象が生じてからの経過時間”は、事象が終了する時刻が予測できるのであれば、事象が生じてから事象が終了するまでの時間としても良い。尚、道路の走行に支障が生じる事象が生じているリンクの特定、及び“生じている事象の種別”、“事象が生じている原因”、“事象が生じてからの経過時間”の取得については、外部の他のサーバから取得した情報に基づいて行っても良いし、前記S1で抽出されたプローブ情報から特定できるのであればプローブ情報を用いて特定しても良い。尚、一般的に交通情報を案内する対象となる“案内対象道路”に加えて、一般的に交通情報を案内する対象とならない“案内非対象道路”についても事象が生じている場合には同様に各種情報を取得する。
続いて、S3においてCPU21は、前記S1で抽出されたプローブ情報を統計することによって、リンク毎に道路を走行する車両の平均車速を算出する。そして、車両の平均車速と、道路に設定された制限速度とに基づいて、リンク毎に渋滞度を算出する。道路に設定された制限速度については地図情報から取得する。渋滞度は、渋滞の度合いが高い順に『渋滞』、『混雑』、『空き』の3段階で評価する。例えば、平均車速が制限速度の20%未満である場合には『渋滞』、平均車速が制限速度の40%未満である場合には『混雑』、平均車速が制限速度の40%以上である場合には『空き』とする。但し、制限速度ではなく道路種別に基づいて渋滞度の閾値を設定しても良い。一般的に交通情報を案内する対象となる“案内対象道路”に加えて、一般的に交通情報を案内する対象とならない“案内非対象道路”についても渋滞度を算出する。
また、前記S3では各車両の車速を平均した平均車速ではなく、各車両の車速の最頻値又は中央値に基づいて渋滞度を算出しても良い。また渋滞度を算出する区画の単位はリンク単位でなく、より細かい距離単位(例えば10m単位)としても良い。
続いて、S4においてCPU21は、前記S2で取得したリンクに生じている事象に関する情報と前記S3で取得した渋滞度とを組み合わせてプローブ統計情報(交通情報)を生成し、プローブ統計情報DB13に格納する(図4参照)。尚、プローブ統計情報には、統計を行った日時(図4に示す例では5分間隔で統計を行う)を特定する情報と、統計対象となるリンクの道路種別及びリンクIDと、事象が生じている原因と、事象の種別と、事象が影響する区間の長さと、事象が生じてからの経過時間と、事象が生じている道路の渋滞度とを特定する情報とが格納される。そして、全国にある案内対象道路及び案内非対象道路を対象として上記S1〜S4の処理を行った後、S5へと移行する。
S5でCPU21は、プローブ統計情報DB13に格納されているプローブ統計情報を、配信情報として要求のあった車両5に配信する。尚、配信要求の有無に関わらず通信可能な状態にある全ての車両5に対して配信しても良い。或いは、交通情報により案内対象となる事象の周辺に位置する車両のみに対して配信するようにしても良い。
次に、交通情報案内システム2を構成するナビゲーション装置1において実行する交通情報案内処理プログラムについて図7に基づき説明する。図7は本実施形態に係る交通情報案内処理プログラムのフローチャートである。ここで、交通情報案内処理プログラムは車両のACC電源(accessory power supply)がONされた後に実行され、前述の交通情報統計処理プログラム(図6)で生成された交通情報を車両の乗員に対して案内するプログラムである。尚、以下の図7にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置1が備えているRAM52やROM53等に記憶されており、CPU51により実行される。
先ず、交通情報案内処理プログラムでは、S11においてCPU51は、プローブセンタ3やVICSセンタ等から配信された交通情報を受信する。尚、受信対象とするのは自車の現在位置周辺の交通情報のみとしても良いし、より広範囲の交通情報を受信しても良い。ナビゲーション装置1において案内経路(自車両の走行予定経路)が設定されている場合には、案内経路周辺の交通情報としても良い。
受信された交通情報は配信情報DB46に格納される。また、前記S11では案内対象道路に加えて案内非対象道路についての交通情報についても取得される。
次に、S12においてCPU51は、前記S11で取得した交通情報に基づいて、案内対象エリアに含まれる案内対象道路上にある事象について、事象の内容を示すアイコンを地図画像上に表示する。具体的には、地図画像上において事象が生じている地点又は区間に対して、事象の種別に対応するアイコン(例えば事故であれば事故を示すアイコン、車線規制であれば車線規制を示すアイコン)を表示する。また、渋滞が生じている区間については、渋滞度に対応した色の線分(アイコンの一種)を道路に沿って表示する。事象が生じている位置を特定する情報については前記S11で取得する交通情報に含まれる。尚、案内対象エリアは基本的に液晶ディスプレイ35に対して地図画像が表示されたエリアとする。但し、ナビゲーション装置1において案内経路(自車両の走行予定経路)が設定されている場合には、地図画像が表示されたエリアの内、特に案内経路のみを案内対象エリアとしても良い。また、自車両の現在位置に対して道なりの経路のみを案内対象エリアとしても良い。
続いて、S13においてCPU51は、案内対象道路において渋滞が生じている区間から所定距離(例えば1km)以内にある案内非対象道路を対象として、同様に案内非対象道路上にある事象について、事象の内容を示すアイコンや線分を地図画像上に表示する。尚、渋滞が生じている区間とは、渋滞度が『混雑』以上の区間とするが、渋滞度が『渋滞』の区間としても良い。
また、前記S13では、案内対象道路において渋滞が生じている区間から所定距離以内にあって、且つ該区間から所定範囲内(例えば周囲1km以内)で案内対象道路と接続されている案内非対象道路を対象として、アイコンや線分を表示するのが望ましい。特に、ナビゲーション装置1において案内経路(自車両の走行予定経路)が設定されている場合には、所定範囲内で案内経路と接続されている案内非対象道路を対象としてアイコンや線分を表示するのが望ましい。また、自車両の現在位置に対して道なりの経路と所定範囲内で接続されている案内非対象道路を対象としてアイコンや線分を表示しても良い。それによって、ユーザに迂回路として選択され得る案内非対象道路を対象としてアイコンや線分を表示することが可能となる。
例えば、図8は前記S12及びS13において案内対象道路及び案内非対象道路に対するアイコンや線分が表示された場合において、液晶ディスプレイ35に表示される走行案内画面61の一例を示した図である。図8に示すように走行案内画面61には、自車の現在位置周辺の地図画像62と、自車両の現在位置を示す自車位置マーク63とが表示される。更に、地図画像に含まれる案内対象道路及び案内非対象道路において、通行止めが生じている地点については通行止めを示すアイコン64が表示され、事故が生じている地点については事故を示すアイコン65が表示され、車線規制が生じている地点については車線規制を示すアイコン66が表示されている。尚、他の事象(例えばチェーン規制、故障者など)が生じている場合には他の事象に対応するアイコンについても表示される。また、渋滞が生じている区間については渋滞度に対応する色(例えば『渋滞』は赤、『混雑』は黄色)で道路に沿って線分67が表示される。
その結果、例えば図8に示す走行案内画面61をユーザが視認した場合において、ユーザは自車両が走行する案内対象道路の進行方向前方において生じている事象を把握できる。更に、案内対象道路に渋滞がある場合には、その周辺の案内非対象道路上に生じている事象についても把握できる。従って、渋滞を迂回する場合において、適切な迂回経路の選択が可能となる。
続いて、S14においてCPU51は、前記S12及びS13でアイコンが表示された事象を案内する各交通情報について優先度を算出する。尚、表示されたアイコンが一のみの場合、或いはアイコンが表示されなかった場合についてはS14の処理は省略する。
ここで、前記S14で算出される優先度は、ユーザにとってその交通情報が影響する度合い(ユーザにとっての重要度合い)を示す値である。具体的には以下の式(1)により先ず交通情報毎に評価値を算出する。
評価値=β1×『時間帯』+β2×『道路種別』+β3×『区間長さ』+β4×『事象種別』+β5×『影響時間』+β6×『渋滞度』・・・・(1)
(β1〜β6は係数)
尚、『時間帯』は、事象が生じている時間帯(即ち交通情報が案内される現在の時間帯)によって決定される値であり、例えば以下のように値を設定する。
通勤通学時間帯(8時〜9時、17時〜19時)・・・a1
昼間(例えば11時〜15時)・・・a2
夜間(例えば19時〜5時)・・・a3
その他の時間帯・・・・a4
各値の大小関係はa1>a2>a3>a4とする。
また、『道路種別』は、事象が生じている道路の道路種別によって決定される値であり、例えば以下のように値を設定する。
案内対象道路(高速道路、一般道)・・・b1
案内非対象道路(細街路)・・・b2
各値の大小関係はb1>b2とする。
また、『区間長さ』は、事象が影響する区間の長さ(即ち事象により生じている渋滞の渋滞長)によって決定される値であり、例えば以下のように値を設定する。
3km以上・・・c1
3km未満・・・c2
各値の大小関係はc1>c2とする。尚、本実施形態では事象が影響する区間の長さは事象が生じているリンクのリンク長とするが、事象が影響する区間の長さについてはプローブ情報に基づいて別途算出しても良い。
また、『事象種別』は、生じている事象の種別によって決定される値であり、例えば以下のように値を設定する。
通行止め・・・d1
事故・・・d2
車線規制・・・d3
その他・・・・d4
各値の大小関係はd1>d2>d3>d4とする。
また、『影響時間』は、事象が生じてからの経過時間によって決定される値であり、例えば以下のように値を設定する。
30分以上・・・e1
30分未満・・・e2
各値の大小関係はe1>e2とする。尚、事象が生じてからの経過時間は、事象が終了する時刻が予測できるのであれば、事象が生じてから事象が終了するまでの時間としても良い。
また、『渋滞度』は、事象が生じている道路の渋滞度(即ち事象によって生じる渋滞の渋滞度)によって決定される値であり、例えば以下のように値を設定する。
渋滞・・・f1
混雑・・・f2
空き(渋滞なし)・・・f3
各値の大小関係はf1>f2>f3とする。
また、係数β1〜β6は上記各要素に対して重み付けを行う為の係数である。固定値としても良いし、変数としても良い。ユーザによって影響する度合いが大きい要素に対する係数をより大きい値に設定するのが望ましい。例えば、β5を最も大きい値とすることが可能である。
その後、前記S12及びS13でアイコンが表示された事象を案内する各交通情報に対して算出された評価値を比較し、評価値が高い順に優先度を1から順に設定する。例えば、前記S12及びS13でアイコンが表示された事象を案内する交通情報として図9に示す3つの交通情報がある場合には、上記式(1)で算出された評価値に基づいて各交通情報に対して優先度が1〜3で設定される。
次に、S15においてCPU51は、タッチパネル34から送信される検出信号に基づいて、ユーザが液晶ディスプレイ35に表示された地図画像上のいずれかの地点を選択したか否かを判定する。
そして、ユーザが液晶ディスプレイ35に表示された地図画像上のいずれかの地点を選択したと判定された場合(S15:YES)には、S16へと移行する。それに対して、ユーザが液晶ディスプレイ35に表示された地図画像上のいずれかの地点を選択していないと判定された場合(S15:NO)にはS11へと戻り、アイコンや線分による交通情報の表示を継続して行う。
S16においてCPU51は、タッチ座標と地図情報とに基づいて、ユーザに選択された地点の位置座標(地図上の座標)を算出する。尚、タッチ座標は、ユーザがタッチパネル34の操作面に触れた(静電容量方式では静電容量が変化したことを触れたとみなす)タッチ地点の位置の座標である。また、検出周期はタッチパネル34の種類によって異なるが、例えば200Hz〜2kHzとなる。尚、タッチパネル34としては静電容量方式以外の検出方式(例えば抵抗膜方式)を用いても良い。
次に、S17においてCPU51は、前記S16で算出された位置座標に基づいて、前記S12及びS13でアイコンが表示された事象を案内する各交通情報の内、ユーザに選択された地点から所定距離以内にある事象を案内する交通情報を抽出する。尚、所定距離は地図画像の表示縮尺によって変更するのが望ましい。例えば、表示画面上で3cmの距離(例えば1/1万の縮尺であれば300m)とする。
また、ユーザが地図画像に対してドラッグ操作を行った場合、即ち地図画像上の任意の地点を選択した後に選択した地点を移動させた場合には、前記S17ではユーザに選択された地点から所定距離以内であって、且つ選択地点の移動方向(ドラッグ方向)と対応する方向に配設された道路にある事象を案内する交通情報を抽出するのが望ましい。例えば、ユーザが地図画像上を北方向へとドラッグする操作を受け付けた場合には、南北方向に配設された道路にある事象を案内する交通情報を抽出する。それによって、特にユーザが詳細な案内を希望する交通情報を、道路を用いて選別することが可能となる。
その後、S18においてCPU51は、前記S17で抽出された交通情報が複数あるか否かを判定する。
そして、前記S17で抽出された交通情報が複数あると判定された場合(S18:YES)には、S20へと移行する。それに対して、前記S17で抽出された交通情報が一のみであると判定された場合(S18:NO)には、S19へと移行する。
S19でCPU51は、前記S17で抽出された交通情報の詳細を液晶ディスプレイ35に対して表示する。例えば、図10は前記S19において交通情報の詳細が表示された場合において、液晶ディスプレイ35に表示される走行案内画面61の一例を示した図である。図10に示すように走行案内画面61には、交通情報の詳細を表示する情報ウィンドウ71が表示され、情報ウィンドウ71内には対象となる交通情報の詳細な内容について記載される。例えば、“生じている事象の種別”、“事象が生じている原因”、“事象が生じると予測される期間”等が表示される。情報ウィンドウ71に表示される内容は、交通情報により案内される事象の内容について少なくともアイコンから得られる情報よりも詳細な情報とする。尚、前記S19で表示される交通情報の詳細については前記S11で取得した交通情報に含まれる情報については、該交通情報から取得しても良いし、外部のサーバから新たに取得しても良い。その後、当該交通情報案内処理プログラムを終了する。
一方、S20においてCPU51は、前記S17で抽出された交通情報の内、前記S14で算出された優先度が最も高い交通情報の詳細を液晶ディスプレイ35に対して表示する。例えば、図11は前記S20において交通情報の詳細が表示された場合において、液晶ディスプレイ35に表示される走行案内画面61の一例を示した図である。図11に示すように走行案内画面61には、交通情報の詳細を表示する情報ウィンドウ71が表示され、情報ウィンドウ71内には対象となる交通情報の詳細な内容について記載される。また、ユーザに選択された地点から所定距離以内にある事象を案内するアイコン(即ち前記S17で抽出された交通情報に対応するアイコン)の横には、アルファベットが追加して表示される。対応する交通情報の優先度が高い順に(A)から順に付与される。更に、情報ウィンドウ71には、現在詳細を表示する交通情報に対応するアルファベットが記載される。また、情報ウィンドウ71にはスクロールボタン72についても表示され、ユーザはスクロールボタン72を押すことによって、後述のように情報ウィンドウ71に詳細を表示する交通情報を、前記S17で抽出された交通情報の内で順次切り替えることが可能となる。
その後、S21においてCPU51は、詳細を表示する交通情報を他の交通情報へと切り替える操作が行われたか否かを判定する。特に本実施形態では情報ウィンドウ71内に表示されたスクロールボタン72が操作された場合に、詳細を表示する交通情報を他の交通情報へと切り替える操作が行われたと判定する。
そして、詳細を表示する交通情報を他の交通情報へと切り替える操作が行われたと判定された場合(S21:YES)には、S22へと移行する。それに対して、詳細を表示する交通情報を他の交通情報へと切り替える操作が行われないと判定された場合(S21:NO)には、当該交通情報案内処理プログラムを終了する。
S22においてCPU51は、前記S17で抽出された交通情報の内、前記S14で算出された優先度が2番目に高い交通情報の詳細を液晶ディスプレイ35に対して表示する。その結果、図12に示すようにユーザによってスクロールボタン72が押下されると、情報ウィンドウ71に詳細が表示される交通情報が、最も優先度の高い交通情報から2番目に優先度の高い交通情報へと切り替わることとなる。尚、更にスクロールボタン72が押下されると、情報ウィンドウ71に詳細が表示される交通情報は、2番目に優先度の高い交通情報から3番目に優先度の高い交通情報へと切り替わることとなる。
上記S20〜S22の処理を行った結果、ユーザが地図画像の地点を選択して交通情報の詳細を要求した場合において、特に選択された地点の周辺にある事象を案内する交通情報が複数ある場合に、優先度が高い交通情報(即ちユーザにとって案内すべき事象に関する交通情報)の詳細を優先的に出力することが可能となる。更に、ユーザの操作によって出力対象となる交通情報を順次切り替えることも可能となる。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1では、道路に生じている事象を案内する交通情報を取得し(S11)、地図画像とともに取得した交通情報をアイコンにより液晶ディスプレイ35上に表示する(S12、S13)一方で、ユーザが表示装置に表示された地図画像上における任意の地点を選択した場合に、選択された地点の周辺にある事象を案内する交通情報を抽出し(S17)、抽出された交通情報が複数ある場合に、案内する事象の内容に基づいて設定される優先度が高い交通情報を優先的に出力する(S20〜S22)ので、ユーザが選択した地点周辺に複数の事象が存在する場合において、ユーザにとって案内すべき事象に関する交通情報を優先的に出力することが可能となる。その結果、ユーザに対して交通情報に基づいた適切な走行を行わせることを可能とする。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では一般的に交通情報を案内する対象となる“案内対象道路”は細街路以外の一般道や高速道路とし、交通情報を案内する対象とならない“案内非対象道路”は細街路(レベル0のみ存在するリンク)としているが、“案内対象道路”と“案内非対象道路”の区分は適宜変更することが可能である。
また、本実施形態では、ユーザは詳細な交通情報を要求する際に地図画像上の任意の地点をタッチパネル34により選択しているが、地点の選択はタッチパネル34以外の方法を用いても良い。例えば、コントローラやマウスでポインタを移動させることにより行っても良い。
また、本実施形態では、地図画像上において事象が生じている地点又は区間に対して、事象の種別に対応するアイコン64〜66を表示しているが、アイコン64〜66は必ずしも表示する必要は無い。また、前記S19、S20、S22における交通情報の出力は、液晶ディスプレイ35に対する表示により行っているが、スピーカからの音声出力により行っても良い。
また、本実施形態では図6に示す交通情報統計処理プログラムの実行主体は、サーバ装置4であったが、ナビゲーション装置1が実行する構成としても良い。また、サーバ装置4とナビゲーション装置1が夫々一部を実行する構成としても良い。尚、交通情報統計処理プログラムをナビゲーション装置1が実行する場合には、他車両の走行履歴についてサーバ装置4を介して取得するか、又は車車間通信により取得することが望ましい。
また、ナビゲーション装置1の代わりに、走行案内機能を有する他の装置で交通情報案内システム2を構成することも可能である。例えば、ナビゲーション装置1以外の車載器、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等が可能である。その場合には、車両の走行案内以外に車両以外の移動体(歩行者、自転車等)の移動案内も行うことが可能となる。
また、本発明に係る交通情報案内装置を具体化した実施例について上記に説明したが、交通情報案内装置は以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
地図画像(62)を表示装置(35)に対して表示する画像表示手段(51)と、道路に生じている事象を案内する交通情報を取得する交通情報取得手段(51)と、ユーザが前記表示装置に表示された前記地図画像上における任意の地点を選択した場合に、前記選択された地点の周辺にある事象を案内する交通情報を前記ユーザに対して出力する情報出力手段(51)と、を有し、前記情報出力手段は、出力対象となる交通情報が複数ある場合に、案内する事象の内容に基づいて設定される優先度が高い交通情報を優先的に出力する。
上記構成を有する交通情報案内装置によれば、ユーザが選択した地点周辺に複数の事象が存在する場合において、ユーザにとって案内すべき事象に関する交通情報を優先的に出力することが可能となる。その結果、ユーザに対して交通情報に基づいた適切な走行を行わせることを可能とする。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記情報出力手段(51)は、ユーザが前記表示装置(35)に表示された前記地図画像(62)上における任意の地点を選択した後に選択した地点を移動させた場合には、移動方向と対応する方向に配設された道路にある事象を案内する交通情報を前記ユーザに対して出力する。
上記構成を有する交通情報案内装置によれば、ユーザが選択した地点周辺に複数の事象が存在する場合において、ユーザの操作内容に基づいてユーザが出力を希望する道路にある事象の交通情報を予め選別することが可能となる。その結果、ユーザが希望する交通情報を出力することが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
地図画面(62)上において事象が存在する位置に事象の内容を示すアイコン(64〜66)を表示するアイコン表示手段(51)を有し、前記情報出力手段(51)は、前記交通情報により案内される事象について前記アイコンよりも詳細な内容で出力する。
上記構成を有する交通情報案内装置によれば、アイコンによって事象の存在をユーザに把握させる一方で、特にユーザにとって案内すべき事象に関する交通情報については、アイコンよりも詳細な内容について出力することが可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記交通情報の優先度は、交通情報によって案内される事象の種別、事象が生じている時間帯、事象が生じている道路の道路種別、事象が影響する区間の長さ、事象が生じてからの経過時間、事象が生じている道路の渋滞度合い、の少なくとも一以上に基づいて設定される。
上記構成を有する交通情報案内装置によれば、ユーザにとって案内すべき事象に関する交通情報を正確に判定することが可能となる。
1 ナビゲーション装置
2 交通情報案内システム
3 プローブセンタ
4 サーバ装置
5 車両
11 サーバ制御ECU
33 ナビゲーションECU
51 CPU
61 走行案内画面
62 地図画像
64〜66 アイコン
71 情報ウィンドウ

Claims (5)

  1. 地図画像を表示装置に対して表示する画像表示手段と、
    道路に生じている事象を案内する交通情報を取得する交通情報取得手段と、
    ユーザが前記表示装置に表示された前記地図画像上における任意の地点を選択した場合に、前記選択された地点の周辺にある事象を案内する交通情報を前記ユーザに対して出力する情報出力手段と、を有し、
    前記情報出力手段は、出力対象となる交通情報が複数ある場合に、案内する事象の内容に基づいて設定される優先度が高い交通情報を優先的に出力する交通情報案内装置。
  2. 前記情報出力手段は、ユーザが前記表示装置に表示された前記地図画像上における任意の地点を選択した後に選択した地点を移動させた場合には、移動方向と対応する方向に配設された道路にある事象を案内する交通情報を前記ユーザに対して出力する請求項1に記載の交通情報案内装置。
  3. 地図画面上において事象が存在する位置に事象の内容を示すアイコンを表示するアイコン表示手段を有し、
    前記情報出力手段は、交通情報により案内される事象の内容について前記アイコンから得られる情報よりも詳細な情報を出力する請求項1又は請求項2に記載の交通情報案内装置。
  4. 前記交通情報の優先度は、交通情報によって案内される事象の種別、事象が生じている時間帯、事象が生じている道路の道路種別、事象が影響する区間の長さ、事象が生じてからの経過時間、事象が生じている道路の渋滞度合い、の少なくとも一以上に基づいて設定される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の交通情報案内装置。
  5. コンピュータを、
    地図画像を表示装置に対して表示する画像表示手段と、
    道路に生じている事象を案内する交通情報を取得する交通情報取得手段と、
    ユーザが前記表示装置に表示された前記地図画像上における任意の地点を選択した場合に、前記選択された地点の周辺にある事象を案内する交通情報を前記ユーザに対して出力する情報出力手段と、して機能させる為のコンピュータプログラムであって、
    前記情報出力手段は、出力対象となる交通情報が複数ある場合に、案内する事象の内容に基づいて設定される優先度が高い交通情報を優先的に出力するコンピュータプログラム。
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