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JP2019165916A - 振動発生装置 - Google Patents

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JP2019165916A
JP2019165916A JP2018055453A JP2018055453A JP2019165916A JP 2019165916 A JP2019165916 A JP 2019165916A JP 2018055453 A JP2018055453 A JP 2018055453A JP 2018055453 A JP2018055453 A JP 2018055453A JP 2019165916 A JP2019165916 A JP 2019165916A
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駒田 政夫
Masao Komada
政夫 駒田
勤 藤掛
Tsutomu Fujikake
勤 藤掛
亮 黒部
Ryo KUROBE
亮 黒部
和男 野口
Kazuo Noguchi
和男 野口
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Tachi S Co Ltd
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
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Clarion Co Ltd
Tachi S Co Ltd
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Abstract

【課題】ユーザに対して振動の発生位置を正確に認識させること。【解決手段】振動発生装置1は、当接面10aを有するクッション部10と、外部より入力された振動に基づいて本体部33で振動を発生させて、当接面10aに振動を発現させる振動伝達部材30と、振動伝達部材30に対し、本体部33の延伸方向に向けて振動を出力する振動出力手段20とを有する。クッション部10の内部には、当接面10aにおいてユーザに振動を体感させる部位S1,S3を有するクッション部U1,U3と、振動を体感させない部位S2を有するクッション部U2とを区分けするための区分部40が設けられる。区分部40は、クッション部10を構成する弾性部材よりも振動伝達性が低い。【選択図】 図4

Description

本発明は振動発生装置に関し、より詳細には、クッション部に設けられた振動伝達部材において振動を発生させることにより、クッション部の当接面に着座したユーザに振動を体感させる振動発生装置に関する。
従来より、シートの座面部に振動伝達部材を水平になるように内設し、振動伝達部材を介して振動を水平方向に伝達させることにより、ユーザに振動を体感させる振動発生装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この振動発生装置では、振動伝達部材に対して振動を水平方向に伝達させるため、車内に設置されるシートのように、車両の走行等に伴って座面部が上下動する場合であっても、効果的に座面部を振動させることが可能である。
また、上述した振動発生装置を、例えば、シートの右側部分と左側部分とにそれぞれ設置した警報装置が提案されている。走行車両が左側の車線境界線を跨いだ場合には、シートの左側部分に設置された振動発生装置で振動を発生させる。この振動により、ユーザ(運転者)に左側の車線境界線を跨いだことを報知することができる。また、同様に、走行車両が右側の車線境界線を跨いだ場合には、シートの右側部分に設置された振動発生装置で振動を発生させて、ユーザに車両右側の車線境界線を跨いだことを報知する。
このように、振動発生装置をシートの複数の部分に設置することにより、振動の発生位置を変化させることができる。ユーザは、振動を体感した位置によって報知内容の違いを容易に判断することができる。
特開2017−19386号公報
上述したように、複数の振動発生装置をシートに設置して、振動の発生位置を変化させた場合、振動がシート全体に伝達してしまって、ユーザが振動の発生位置を認識しにくい場合が生じ得る。例えば、シートの座面部の左右位置に振動発生装置が設置された場合、座面部の右側に設置される振動伝達部材で振動を発生させても、座面部全体に振動が伝達してしまって、ユーザが振動の発生位置を正確に認識できない場合がある。
特に、座面部に振動発生装置が設置される場合、ユーザは、振動の認識感度が必ずしも高いとはいえない臀部で振動を認識する必要が生じる。このため、座面部の左右位置のいずれかで発生した振動が、座面部全体に伝わってしまう過程において、左右のいずれかの臀部で振動の発生位置を明確に判別することは容易でなく、振動の発生位置を正確に判断することが難しいという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、振動の発生位置をユーザが正確に認識することが可能な振動発生装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る振動発生装置は、当接面を有するクッション部と、該クッション部の内部に延設される本体部を有し、外部より入力された振動に基づいて前記本体部で振動を発生させて、前記当接面に振動を発現させる振動伝達部材と、前記振動伝達部材に対し、前記本体部の延伸方向に向けて振動を出力する振動出力手段とを備え、ユーザに前記振動を体感させる前記当接面の部位を有するクッション部と、前記振動を体感させない前記当接面の部位を有するクッション部とに、前記クッション部を区分けするための区分部が、当該クッション部の内部に設けられ、前記区分部は、前記クッション部を構成する弾性部材よりも振動伝達性が低いことを特徴とする。
本発明に係る振動発生装置では、ユーザに振動を体感させる当接面の部位を有するクッション部と、振動を体感させない当接面の部位を有するクッション部とに、クッション部を区分けするための区分部が設けられる。区分部の振動伝達性は、クッション部を構成する弾性部材よりも低い。このため、振動伝達部材で発生された振動がクッション部を構成する弾性部材を介して伝達された場合であっても、区分部において振動の低減を図ることができる。従って、ユーザに振動を体感させない当接面の部位に振動が発現されてしまうこと防止しつつ、ユーザに振動を体感させる当接面の部位に振動を発現させることが可能となる。
また、上述した振動発生装置において、前記区分部は、前記本体部の設置位置から、前記振動を体感させない前記当接面の部位を有する前記クッション部を臨む方向に対して、前記振動伝達部材の輪郭を仮想投影した場合に、当該輪郭を遮るようにして、前記クッション部の内部に設けられるものであってもよい。
本発明に係る振動発生装置において、区分部は、振動伝達部材の設置位置から、ユーザに振動を体感させない当接面の部位を有するクッション部を臨む方向に対して、振動伝達部材の輪郭を仮想投影した場合に、その輪郭を遮るようにしてクッション部に設けられるため、振動伝達部材で発生した振動を区分部で効果的に低減させることができる。
さらに、上述した振動発生装置において、前記区分部の両端部は、前記クッション部の前記当接面から、前記当接面の反対面となる前記クッション部の裏面まで延伸され、さらに、前記裏面側の端部が屈曲延伸されて、延伸された前記区分部により前記クッション部の前記裏面が覆われるものであってもよい。
本発明に係る振動発生装置では、区分部がクッション部の当接面から裏面までに渡って設けられるため、振動伝達部材で発生した振動を区分部で効果的に低減させることができる。
さらに、クッション部の裏面が区分部で覆われるため、クッション部の裏面側から侵入する振動を、区分部によって軽減させることができる。このため、外部からの振動がクッション部の当接面まで伝達してしまうことを防止することができ、振動伝達部材で発生された振動を、より効果的に、当接面でユーザに体感させることが可能となる。
また、上述した振動発生装置において、前記クッション部を構成する前記弾性部材として、第1ウレタンが用いられ、前記区分部として、前記第1ウレタンよりも気泡を多く含んだ第2ウレタンが用いられるものであってもよい。
本発明に係る振動発生装置では、区分部を構成する第2ウレタンが、クッション部を構成する第1ウレタンよりも気泡を多く含んだウレタンであってもよいため、第2ウレタンが第1ウレタンよりも振動伝達性で劣ることになり、区分部で効果的に振動を低減させることが可能になる。
さらに、上述した振動発生装置において、前記区分部は、クッション部の内部に形成される中空の空間であってもよい。
本発明に係る振動発生装置において、区分部は、クッション部の内部に形成される中空の空間であってもよいため、クッション部を構成する弾性部材よりも振動伝達性が劣ることになり、区分部で効果的に振動を低減させることが可能になる。
本発明に係る振動発生装置では、ユーザに振動を体感させる当接面の部位を有するクッション部と、振動を体感させない当接面の部位を有するクッション部とに、クッション部を区分けするための区分部が、クッション部の内部に設けられる。区分部の振動伝達性は、クッション部を構成する弾性部材よりも低い。このため、振動伝達部材で発生された振動がクッション部を構成する弾性部材を介して伝達された場合であっても、区分部において振動の低減を図ることができる。従って、ユーザに振動を体感させない当接面の部位に振動が発現されてしまうこと防止しつつ、ユーザに振動を体感させる当接面の部位に振動を発現させることが可能となる。
実施の形態1に係る振動発生装置が設置されたシートのクッション部だけを部分断面で示した平面図である。 実施の形態1に係る振動発生装置が設置されたシートのクッション部だけを部分断面で示した側面図であって、図1に示したシートのY−Y断面を矢印方向から示した図である。 (a)は、実施の形態1に係るエキサイタと振動伝達部材とを示した側面図であり、(b)は正面図である。 実施の形態1に係る振動発生装置が設置されたシートのクッション部の断面図であって、図1に示したシートのX−X断面を矢印方向から示した図である。 (a)〜(c)は、実施の形態1に係るクッション部の他の例を示した断面図である。 (a)は、実施の形態2に係る振動発生装置が設置されたシートの部分断面を示した平面図であり、(b)は、(a)に示すクッション部のX−X断面を矢印方向から示した断面図である。 (a)および(b)は、実施の形態2に係るクッション部の他の例を示した断面図である。 (a)は、他の実施の形態に係る振動発生装置が設置されたシートの部分断面を示した平面図であり、(b)は、(a)に示すクッション部のX−X断面を矢印方向から示した断面図である。
以下、本発明に係る振動発生装置の一例を示し、図面を用いて詳細に説明する。図1は、振動発生装置1が設置されたシートの座面部だけを部分断面で示した平面図を示し、図2は、側面図を示している。図1に示すように、シート200の座面部201には、2つの振動発生装置1が、左右対象に設置されている。振動発生装置1は、クッション部10と、エキサイタ(振動出力手段)20と、振動伝達部材30とを有している。また、シート200は、車両に設置されている。
[クッション部]
クッション部10は、シート200の座面部201を構成する。クッション部10は、シート200に着座したユーザとの当接部となって、振動伝達部材30より発生される振動をユーザに体感させる。クッション部10においてユーザが着座する側の座面(上側面)を当接面10aと称する。また、クッション部10における当接面10aの反対側の座面(下側面)を裏面10bと称する。
クッション部10は、ウレタン等の弾性部材と、弾性部材を被覆するトリムカバーとによって構成される。トリムカバーは、クッション部10の凹凸形状に応じて裁断された複数の表皮片が縫製されたものであり、このトリムカバーによりクッション部10の外表面が形成される。表皮片として、例えば、皮革や布帛などが用いられる。
クッション部10を構成するウレタンを、説明の便宜上、第1ウレタンと称する。第1ウレタンは、座面部201に着座したユーザを支えると共に、その弾性によって車両走行時に座面部201へ伝達される車体振動等を低減させる役割を有している。座面部201は、クッション部10の第1ウレタンにより構成されるため、ユーザが座面部201(クッション部10)に着座しても、ユーザに不快感を与えるおそれがない。
[振動伝達部材]
図3(a)は、振動発生装置1のエキサイタ20と振動伝達部材30とを示した側面図であり、図3(b)は正面図である。振動伝達部材30は、図3(a)に示すように、端部がL字に折り曲げられた棒形状を呈している。振動伝達部材30は、棒状体からなる本体部33と、本体部33の端部において折り曲げられた部位を構成する屈曲部32とを有している。振動伝達部材30の本体部33および屈曲部32は、振動を伝達しやすい金属等によって一体に形成されている。
振動伝達部材30は、図1および図2に示すように、座面部201の前後方向に対して本体部33が略水平になるようにして、クッション部10に内設(延設)される。上述したように、2つの振動発生装置1(但し、クッション部10は共通)が、座面部201に対して左右対象に設置されているため、振動伝達部材30およびエキサイタ20も、クッション部10の内部に左右対称となるようにして2つ内設される。
振動伝達部材30を、クッション部10に内設する方法として、例えば、振動伝達部材30を内部に配置した状態でクッション部10のインサート成形を行うことができる。あるいは、クッション部10を成形した後に、振動伝達部材30を挿入するための挿入孔をクッション部10に形成し、振動伝達部材30を挿入した後に接着剤等でクッション部10に固定する方法を用いることができる。
実施の形態に係る振動発生装置1では、図3(a)(b)に示すように、端部がL字に折り曲げられた棒形状を呈する振動伝達部材30を一例として用いて説明を行う。しかしながら、振動伝達部材30の形状は、この形状に限定されない。振動伝達部材30は、棒状体の本体部33がクッション部10の内部に延設されるものであれば、その形状について特に限定されない。例えば、端部がL字に折り曲げていない単純な棒形状を呈するものであってもよい。また、振動伝達部材30を構成する屈曲部32の端部がさらに折り返されて、クランク形状となるものあってもよい。また、振動伝達部材30の断面形状は特に限定されず、例えば、円形であっても多角形であってもよい。
さらに、実施の形態に係る振動発生装置1では、振動を伝達しやすい金属等によって、振動伝達部材30が形成される場合を一例として示して説明する。しかしながら、本体部33の延設方向へ振動を伝達させることが可能なものであれば、その材質等について限定されない。本体部33の延設方向へ振動を伝達することが可能な部材であれば、様々な部材を振動伝達部材30として用いることが可能である。
[エキサイタ]
エキサイタ20は、音源装置(図示省略)より受信した信号に基づいて、振動を出力して振動伝達部材に伝達する。一般的に、エキサイタ20は、平面パネル等に取り付けられた状態で、平面パネル等に振動を与えることによって音や振動を出力する。エキサイタは、エキサイタ自体の質量(重量)に作用して生じる慣性力を利用して、エキサイタが取り付けられる平面パネル等の表面に、ボイスコイルから伝わる振動を伝達する構造となっている。エキサイタの詳細な構造等は、既に広く知られた技術(例えば、特開2017−019386号公報等参照)であるため、本実施の形態での詳細な説明は省略する。
エキサイタ20は、振動伝達部材30の屈曲部32における前側側面部、より詳細には、本体部33の延設方向を基準として正面となる側面部に取り付けられる。振動伝達部材30は、上述したように、座面部201の前後方向に対して本体部33が略水平になるようにして、クッション部10に内設される。従って、屈曲部32における前側側面部は、垂直面を構成することになる。エキサイタ20は、垂直面をなす屈曲部32の前側側面部に設置されるため、エキサイタ20より振動が出力されると、屈曲部32を介して振動伝達部材30に入力された振動は、本体部33の延設方向へと伝達されることになる。このように、エキサイタ20より振動伝達部材30に対して水平方向の振動が入力されるため、車両走行に伴って上下方向の走行振動等が発生される場合であっても、エキサイタ20による振動を左右方向へと伝達させて、座面部201に着座するユーザへ確実に体感させることが可能になる。
次に、振動伝達部材30が内設されたクッション部10の構成について、より詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1、図2、図3(a)(b)、図4は、実施の形態1に係る振動発生装置1を示している。振動発生装置1におけるクッション部10の内部には、2つの区分部材(区分部)40が設けられている。区分部材40は、クッション部10の当接面10aに着座したユーザが、振動伝達部材30より発生された振動を体感する位置を区分けするために設けられる。例えば、図4に示すS1範囲は、当接面10aの左側部分においてユーザに振動を体感させる部位に該当し、S2範囲は、当接面10aにおいてユーザに振動を体感させない部位に該当し、S3範囲は、当接面10aの右側部分においてユーザに振動を体感させる部位に該当する。クッション部10の当接面10aにおいて、クッション部10に設けられた振動伝達部材30から発生した振動を、S1範囲あるいはS3範囲だけでユーザに体感させるためには、振動がクッション部10の内部を伝達してS2範囲へ伝わることを防止する必要がある。このため、実施の形態1に係る振動発生装置1の区分部材40は、板形状を呈して、クッション部10の内部を区分けするようにして、クッション部10の内部に設置される。
区分部材40は、クッション部10を構成する第1ウレタン(後述する第1ウレタンU1と第1ウレタンU2と第1ウレタンU3とが一体に成形されたもの)よりも振動伝達性の低い第2ウレタンによって構成されている。振動伝達性の低い第2ウレタンとして、例えば、第1ウレタンよりも気泡を多く含んだ構成(空気層)からなるウレタンが該当する。第1ウレタンも第2ウレタンも、クッション部10を構成する素材であるため、ユーザが着座した場合に不快感を与えないように弾性(クッション性、衝撃吸収性)を備えている。第1ウレタンも第2ウレタンも、ウレタンフォーム等のスポンジ材料が一例として用いられることが多く、弾性を実現するためにウレタン内に気泡が形成される。第2ウレタンに形成される気泡を、第1ウレタンに形成される気泡よりも多くすることにより、ウレタンの振動伝達性を低くすることができる。
また、押し返す力が強く、元の形状に戻りやすい性質が強いという特性を示す、反発弾性の高いウレタンの方が、反発弾性の低いウレタンよりも、振動伝達率が低く、共振周波数を低下させるという特徴を有する。このため、第1ウレタンの反発弾性よりも第2ウレタンの反発弾性を高めることによって、第2ウレタンの振動伝達性を、第1ウレタンよりも低くすることができる。
さらに、気泡が連通する構造を有し、圧縮した状態から外圧を取り除いた場合に、ゆっくりと元の形状に戻る、粘性の高いウレタンの方が、粘性の低いウレタンよりも、振動の減衰率が大きく(振動が速く収束する)、振動吸収性能が高いという特徴を有する。このため、第1ウレタンの粘性よりも第2ウレタンの粘性を高めることによって、第2ウレタンの振動伝達性を、第1ウレタンよりも低くすることができる。
また、振動伝達性が高いか低いかを示す指標として、振動伝達率τを用いることもできる。振動伝達率τとは、被振動体に伝えられた伝達力F1を、振動源で発生する加振力F0で除算した値を示す。振動伝達率τが1未満の場合(τ<1)に、振動が低減される。例えば、振動源となるエキサイタ20から振動伝達部材30へ出力される外力をF0、振動伝達部材30から被振動体となるクッション部10の当接面10aへ伝達される力をF1とすると、振動伝達率τは、τ=F1/F0で求めることができる。この振動伝達率τによって、ウレタンの防振性能(振動絶縁性能)を示すことができる。防振性能とは、振動波を反射させて伝達振動を小さくする性能であり、防振性能が高いほど、振動伝達性が低くなる。防振性能が高いウレタンの方が、防振性能の低いウレタンよりも振動伝達性が低くなる。このため、第1ウレタンの防振性能よりも第2ウレタンの防振性能を高めることによって、第2ウレタンの振動伝達性を、第1ウレタンよりも低くすることができる。
また、振動伝達性が高いか低いかを示す指標として、制振性能を用いることができる。制振性能とは、振動エネルギーを熱エネルギーとして吸収することにより、振動を低減させる性能である。制振性能が高いウレタンの方が、制振性能の低いウレタンよりも振動伝達性が低くなる。このため、第1ウレタンの制振性能よりも第2ウレタンの制振性能を高めることによって、第2ウレタンの振動伝達性を、第1ウレタンよりも低くすることができる。
さらに、吸振性能に基づいて、振動伝達性が高いか低いかを判断することもできる。吸振性能とは、吸振材を用いて振動を吸収し、振動を低減させる性能である。吸振性能が高いウレタンの方が、吸振性能の低いウレタンよりも振動伝達性が低くなる。このため、第1ウレタンの吸振性能よりも第2ウレタンの吸振性能を高めることによって、第2ウレタンの振動伝達性を、第1ウレタンよりも低くすることができる。
ユーザに振動を体感させる当接面10aのS1範囲と、振動を体感させない当接面10aのS2範囲とを区分けするために、区分部材40は、図4に示すように、当接面10aのS1範囲を有するクッション部10の第1ウレタンU1と、当接面10aのS2範囲を有するクッション部10の第1ウレタンU2との間に内設される。
ここで、第1ウレタンU1と第1ウレタンU2とは同じ素材であって、共にクッション部10を構成する第1ウレタンである。区分部材40は、第1ウレタンU1と第1ウレタンU2とを完全に分断するのではなく、図4に示すように、一体の第1ウレタンをなす第1ウレタンU1と第1ウレタンU2との間であって、第1ウレタンU2側から、第1ウレタンU1に内設される振動伝達部材30の本体部33を少なくとも遮るようにして設置される。
具体的には、第1ウレタンU2に隣り合うようにして一体に形成される第1ウレタンU1に振動伝達部材30が配置され、かつ、振動伝達部材30の内設位置から第1ウレタンU2を臨む方向(水平方向)に対して振動伝達部材30の輪郭を仮想投影した場合に、少なくとも本体部33の輪郭を区分部材40で遮るようにして、第1ウレタンU1と第1ウレタンU2との間に、区分部材40が設けられる。
また、ユーザに振動を体感させる当接面10aのS3範囲と、振動を体感させない当接面10aのS2範囲とを区分けするために、区分部材40は、当接面10aのS3範囲を有するクッション部10の第1ウレタンU3と、当接面10aのS2範囲を有するクッション部10の第1ウレタンU2との間に内設される。
区分部材40は、図4に示すように、第1ウレタンU2と第1ウレタンU3とを完全に分断するのではなく、一体の第1ウレタンをなす第1ウレタンU2と第1ウレタンU3との間であって、第1ウレタンU2側から、第1ウレタンU3に内設される振動伝達部材30の本体部33を少なくとも遮るようにして設置される。具体的には、第1ウレタンU2に隣り合うようにして一体に形成される第1ウレタンU3に振動伝達部材30が配置され、かつ、振動伝達部材30の内設位置から第1ウレタンU2を臨む方向(水平方向)に対して振動伝達部材30を仮想投影した場合に、少なくとも本体部33の輪郭を区分部材40で遮るようにして、第1ウレタンU2と第1ウレタンU3との間に、区分部材40が設けられる。
図2において破線で示されるエキサイタ20および振動伝達部材30は、第1ウレタンU3におけるエキサイタ20および振動伝達部材30の設置位置から、第1ウレタンU2を臨む方向(水平方向)に対して、エキサイタ20および振動伝達部材30を仮想投影した場合の輪郭を示している。図2に示すように、区分部材40は、振動伝達部材30のうち、少なくとも本体部33の輪郭を遮るようにして、第1ウレタンU2と第1ウレタンU3との間に設けられる。
図4に示す振動発生装置1の工法例としては、クッション部10を形成する際に、第1ウレタンの成形型の所定位置に予め振動伝達部材30を固定して、第1ウレタンを1次材料として成形した後に、区分部材40に該当する第2ウレタンを、第1ウレタンに対して一体となるように成形する。
区分部材40は、上述したように、振動伝達部材30の内設位置から第1ウレタンU2を臨む方向に仮想投影される振動伝達部材30の投影輪郭(少なくとも本体部33の投影輪郭)を遮るようにして設置される。このため、区分部材40の延伸方向の長さは、振動伝達部材30の延伸方向の長さよりも長いことが好ましい。また、区分部材40の上下方向の長さは、振動伝達部材30の上下方向の長さよりも長いことが好ましい。さらに、区分部材40の配設位置は、振動伝達部材30に近接した位置であることが好ましい。
図1、図2および図4には、区分部材40の寸法の一例として、延伸方向の寸法(長さ)A1と上下方向の寸法(長さ)B1とが示されている。図1に示す区分部材40の延伸方向の寸法A1は、振動伝達部材30とエキサイタ20とを合わせた長さよりも、僅かに長い。図2に示す区分部材40の上下方向の寸法B1は、クッション部10の当接面10aから振動伝達部材30の本体部33の下側面までの長さ(深さ)よりも、僅かに長い。また、図1では、振動伝達部材30に近接した位置に、区分部材40を配置した場合が示されている。
図1、図2および図4に示すようにして、区分部材40が、第1ウレタン(第1ウレタンU1と第1ウレタンU2との間)に設けられ状態で、エキサイタ20より振動を入力させて振動伝達部材30の全体で振動を発生させると、第1ウレタンU1に伝搬された振動が当接面10aのS1範囲で発現されることになる。また、第1ウレタンU1に伝搬された振動が区分部材40に伝わると、区分部材40において振動が低減されるため、第1ウレタンU2の当接面10aのS2範囲には振動が伝わらず、振動が発現されない。
特に、区分部材40は、振動伝達部材30の内設位置から第1ウレタンU2を臨む方向に仮想投影される振動伝達部材30の投影輪郭(少なくとも本体部33の投影輪郭)を遮るようにして、クッション部10の内部に設置される。従って、振動伝達部材30から振動が発生されても、振動伝達部材30から第1ウレタンU1へと振動が伝達する過程で区分部材40により振動が阻まれることになり、振動を効果的に抑制することができる。
このため、当接面10aのS1範囲でユーザが振動を体感することがあっても、S2範囲でユーザが振動を体感してしまうことを防止することができる。
同様に、第1ウレタンU3に内設される振動伝達部材30に対してエキサイタ20より振動を入力させて、振動伝達部材30の全体で振動を発生させると、振動伝達部材30で発生された振動が第1ウレタンU3に伝達されて、当接面10aのS3範囲で振動が発現されることになる。また、振動伝達部材30で発生されて第1ウレタンU3に伝達された振動は、区分部材40において低減されるため、第1ウレタンU2の当接面10aのS2範囲において、振動は発現されない。このため、当接面10aのS3範囲でユーザが振動を体感することはあっても、S2範囲でユーザが振動を体感してしまうことを防止することができる。
なお、図1、図2および図4において、区分部材40の形状として、振動伝達部材30の延伸方向の長さよりも長く、振動伝達部材30の上下方向の長さ(深さ)よりも長い板形状を呈するものを示して説明を行った。しかしながら、区分部材40によって、第1ウレタンU1から第1ウレタンU2に伝わる振動を低減させ、あるいは、第1ウレタンU3から第1ウレタンU2に伝わる振動を低減させることができれば、区分部材40の大きさ(延伸方向長さ、上下の長さ、幅等)は特に限定されない。また、振動伝達部材30に比較的近い距離に区分部材40を設置する(あるいは、区分部材40の比較的近くに振動伝達部材30を設置する)方が、効果的に、振動伝達部材30より発生された振動を区分部材40で低減させることができるが、振動伝達部材30と区分部材40との配設距離に関しても、区分部材40で振動を低減させることができる位置関係であれば特に限定されない。
さらに、クッション部10の当接面10aに着座するユーザが、クッション部10を構成する第1ウレタン(第1ウレタンU1,第1ウレタンU2, 第1ウレタンU3)と区分部材40(第2ウレタン)との弾性等の違いにより、好適な座り心地を得にくい場合には、当接面10aと、区分部材40の当接面10a側の端部との間に、第1ウレタンが介在するようにして、区分部材40をクッション部10に設けることが好ましい。このようにして区分部材40を設置することにより、クッション部10の当接面10aに着座するユーザに対して、好適な座り心地を体感させることができる。
また、クッション部10の第1ウレタンに設置される区分部材40の配置等は、図4に示すような配置状態に限定されない。例えば、図5(a)に示すように、図4に示した2つの区分部材40のうちの1つだけを、クッション部10の内部(例えば左右方向の中央部)に設ける構造であってもよい。このように、区分部材40が、クッション部10に1つしか設けられていない場合であって、クッション部10における区分部材40の一側方のウレタンに振動伝達部材30の振動が伝達された場合であっても、区分部材40により振動が低減されるため、区分部材40の他側方のウレタンに振動が伝達されることを抑制することができる。
また、例えば、図5(b)に示すように、区分部材40の両端部が、クッション部10の当接面10aから裏面10bまで延びて、クッション部10の第1ウレタンを2つに分断する構造であってもよい。このように、区分部材40が、クッション部10の第1ウレタンを2つに分断するようにしてクッション部10に設けられることにより、クッション部10の一側方側のウレタンで振動が伝達されても、区分部材40によって伝達された振動が低減されるため、クッション部10の他側方側のウレタンまで振動が伝達されることを抑制することができる。
さらに、図5(c)に示すように、クッション部10の当接面10aから裏面10bまで延びた区分部材40の端部を、断面がL字(あるいは逆L字)となるように屈曲させて、屈曲された端部によって、振動伝達部材30およびエキサイタ20を、クッション部10の裏面10bから覆う(隠す)ように、区分部材40をクッション部10に設置するものであってもよい。このように区分部材40の第2ウレタンによって、エキサイタ20と振動伝達部材30とが設けられた第1ウレタンを下から覆うことによって、クッション部10の裏面10b側から侵入する振動を、区分部材40によって軽減させることができる。このため、外部からの振動がクッション部10の当接面10aまで伝達してしまうことを防止することができ、より効果的に、振動伝達部材30より発生される振動を、当接面10aでユーザに体感させることが可能となる。
[実施の形態2]
実施の形態1に係る振動発生装置1では、クッション部10に第2ウレタンからなる区分部材40を設ける場合について説明した。しかしながら、区分部材40は、必ずしも実施の形態1で説明したような第2ウレタンには限定されない。
当接面10aのS1範囲に該当するクッション部10(第1ウレタンU1)に設けられた振動伝達部材30の振動が、第1ウレタンU2に伝達されない構造であればよく、また、当接面10aのS3範囲に該当するクッション部10(第1ウレタンU3)に設けられた振動伝達部材30の振動が、第1ウレタンU2に伝達されない構造であればよい。
実施の形態2に係る振動発生装置1aでは、実施の形態1において説明した振動発生装置1の区分部材40を、中空の空間にすることを特徴とする。具体的には、図1、図2および図4に示した振動発生装置1の区分部材40を、図6(a)(b)に示すように、スリット(区分部)42に置き換えて、クッション部10の内部に中空の空間を形成する。
図6(a)(b)に示す実施の形態2の振動発生装置1aのクッション部10は、実施の形態1に示す振動発生装置1のクッション部10と同様に、当接面10aがS1範囲、S2範囲およびS3範囲に分けられており、それぞれの範囲に該当するクッション部10の第1ウレタンを第1ウレタンU1、第1ウレタンU2および第1ウレタンU3とする。スリット42は、第1ウレタンU1と第1ウレタンU2との間と、第1ウレタンU2と第1ウレタンU3との間に形成される。スリット42は、中空の空間であるため、一般的なウレタン等(第1ウレタン等)よりも、振動伝達性が劣る。
さらに、スリット42は、区分部材40と同様に、振動伝達部材30の内設位置から第1ウレタンU2を臨む方向に仮想投影される振動伝達部材30の投影輪郭(少なくとも本体部33の投影輪郭)を遮るようにして、クッション部10の内部に形成されている。
このため、第1ウレタンU1に設けられた振動伝達部材30の振動は、スリット42で低減され、第1ウレタンU2に伝達されない。従って、第1ウレタンU1に設けられる振動伝達部材30の振動は、当接面10aのS1範囲においてユーザに体感されるが、当接面10aのS2範囲ではユーザに体感されない。
また、同様にして、第1ウレタンU3に設けられる振動伝達部材30の振動は、スリット42で低減され、第1ウレタンU2に伝達されない。従って、第1ウレタンU3に設けられた振動伝達部材30の振動は、当接面10aのS3範囲においてユーザに体感されるが、当接面10aのS2範囲ではユーザに体感されない。
図6(a)(b)には、スリット42の寸法の一例として、延伸方向の寸法(長さ)A2と上下方向の寸法(長さ)B2とが示されている。図6(a)に示すスリット42は、図1、図2に示す区分部材40と同様に、振動伝達部材30とエキサイタ20とを合わせた長さよりも、延伸方向の寸法A2の方が僅かに長い。図6(b)示すスリット42は、クッション部10の当接面10aから振動伝達部材30の下側面までの長さ(深さ)よりも、スリット42の上下方向の寸法B2の方が僅かに長い。また、図6(a)には、振動伝達部材30に近接した位置にスリット42が形成される場合が示されている。
なお、スリット42は、第1ウレタンU1から第1ウレタンU2に伝わる振動を低減させることができ、あるいは、第1ウレタンU3から第1ウレタンU2に伝わる振動を低減させることができれば、その大きさ(延伸方向長さ、上下の長さ、幅等)は特に限定されない。また、振動伝達部材30に比較的近い距離にスリット42を形成する(あるいは、スリット42の比較的近くに振動伝達部材30を設置する)方が、効果的に、振動伝達部材30より発生された振動をスリット42で低減させることができるが、振動伝達部材30とスリット42との配設距離に関しても、スリット42で振動を低減させることができる位置関係であれば特に限定されない。
また、実施の形態2に係る振動発生装置1aは、例えば、図7(a)に示すように、スリット42を、クッション部10の内部(例えば左右方向の中央部)に1つだけ形成した構造であってもよい。このように、スリット42が、クッション部10に1つしか設けられていない場合であって、クッション部10におけるスリット42の一側方のウレタンに振動伝達部材30の振動が伝達された場合であっても、スリット42により振動が低減されるため、スリット42の他側方のウレタンに振動が伝達されることを抑制することができる。
さらに、振動発生装置1aでは、図7(b)に示すように、クッション部10に形成されるスリット42がクッション部10の上面(当接面10a)から下面(裏面10b)まで貫通された構成であってもよい。このように、スリット42を貫通させることによってウレタンが完全に分離されることになるため、スリット42の一側方のウレタンで振動伝達部材30により振動が発生された場合に、発生された振動をスリット42で低減させることができる。このため、スリット42の他側方のウレタンに、振動伝達部材30の振動が伝達されてしまうことを防止することができる。
また、クッション部10の当接面10aに着座するユーザが、クッション部10に形成されたスリット42によって好適な座り心地を得にくい場合には、好適な座り心地と、効果的な振動の低減性能とを実現できるように、クッション部10におけるスリット42の形成位置を適宜調整することが好ましい。
以上説明したように、実施の形態1に係る振動発生装置1では、当接面10aおいてユーザに振動を体感させるS1範囲あるいはS3範囲と、振動を体感させないS2範囲とを、区分けするための区分部材40が、クッション部10に内設されている。また、区分部材40を構成する第2ウレタンは、クッション部10を構成する第1ウレタンよりも振動伝達性の低いウレタンとなっている。
このため、第1ウレタンU1あるいは第1ウレタンU3に設けられた振動伝達部材30で振動が発生しても、第1ウレタンU2へ伝達しようとする振動を、区分部材40で抑制することができる。従って、当接面10aのS1範囲あるいはS3範囲でユーザが振動を体感することはあっても、S2範囲でユーザが振動を体感してしまうことを防止することができる。
特に、区分部材40は、振動伝達部材30の内設位置から第1ウレタンU2を臨む方向に仮想投影される振動伝達部材30の投影輪郭(少なくとも本体部33の投影輪郭)を遮るようにして、クッション部10の内部に設けられている。このため、振動伝達部材30から第1ウレタンU2へと伝達しようとする振動を、区分部材40でより効果的に低減させることができる。
また、同様に、実施の形態2に係る振動発生装置1aでは、当接面10aおいてユーザに振動を体感させるS1範囲あるいはS3範囲と、振動を体感させないS2範囲とを、区分けするためのスリット42が、クッション部10の内部に形成されている。また、中空の空間からなるスリット42は、クッション部10を構成する第1ウレタンよりも振動伝達性が低い。
このため、第1ウレタンU1あるいは第1ウレタンU3に設けられた振動伝達部材30で振動が発生しても、第1ウレタンU2へ伝達しようとする振動をスリット42で抑制することができる。従って、当接面10aのS1範囲あるいはS3範囲でユーザが振動を体感することはあっても、S2範囲でユーザが振動を体感してしまうことを防止することができる。
特に、スリット42は、振動伝達部材30の内設位置から第1ウレタンU2を臨む方向に仮想投影される振動伝達部材30の投影輪郭(少なくとも本体部33の投影輪郭)を遮るようにして、クッション部10の内部に形成される。このため、振動伝達部材30から第1ウレタンU2へ伝達しようとする振動を、スリット42でより効果的に低減させることができる。
以上、本発明に係る振動発生装置について、図面を用いて詳細に説明したが、本発明に係る振動発生装置は、実施の形態1および実施の形態2に示した構成には限定されない。例えば、実施の形態1および実施の形態2に係る振動発生装置1,1aでは、クッション部10が、シート200の座面部201を構成する場合について説明した。しかしながら、クッション部10は、必ずしも座面部201だけに限定されない、例えば、クッション部10が、シート200の背もたれ部202やヘッドレスト部203に該当するものであってもよい。クッション部10が背もたれ部202やヘッドレスト部203に該当する場合であっても、ユーザが当接面10aにおいて振動を体感することができるため、実施の形態1および実施の形態2に示した効果と同様の効果を奏することが可能である。
さらに、実施の形態1および実施の形態2に係る振動発生装置1,1aでは、クッション部10に2つのエキサイタ20および振動伝達部材30が設けられる場合を示して説明を行った。しかしながら、本発明に係る振動発生装置は、1つのクッション部10において、複数のエキサイタ20および振動伝達部材30が設けられる構成には限定されない。
図8(a)(b)は、クッション部10においてエキサイタ20および30が1組だけ設置された場合を示した図である。図8(b)において、エキサイタ20および振動伝達部材30が設置される第1ウレタンU1のS1範囲は、当接面10aにおいてユーザに振動を体感させる部位に該当する。一方で、エキサイタ20および振動伝達部材30が設置されていない第1ウレタンU2のS2範囲は、当接面10aにおいてユーザに振動を体感させない部位に該当する。このように、クッション部10の当接面10aにおいて振動を体感させる部位(S1範囲)と体感させない部位(S2範囲)とが存在する場合には、実施の形態1で説明した区分部材40、あるいは実施の形態2に示したスリット42を、クッション部10に内設あるいは形成することによって、実施の形態1で説明した振動発生装置1の効果、および実施の形態2で説明した振動発生装置1aの効果と同等の効果を奏することが可能である。
さらに、実施の形態1および実施の形態2に係る振動発生装置1,1aでは、振動伝達部材30に対して振動を出力するための手段(振動出力手段)の一例として、エキサイタ20を用いて説明を行ったが、振動伝達部材30に対して振動を出力するための手段は、エキサイタ20には限定されず、エキサイタ20以外のものを用いて振動伝達部材30に振動を出力する構成であってもよい。
1,1a …振動発生装置
10 …クッション部
10a …(クッション部の)当接面
10b …(クッション部の)裏面
20 …エキサイタ(振動出力手段)
200 …シート
201 …(シートの)座面部
202 …(シートの)背もたれ部
203 …(シートの)ヘッドレスト部
30 …振動伝達部材
32 …(振動伝達部材の)屈曲部
33 …(振動伝達部材の)本体部
40 …区分部材(区分部)
42 …スリット(区分部)

Claims (5)

  1. 当接面を有するクッション部と、
    該クッション部の内部に延設される本体部を有し、外部より入力された振動に基づいて前記本体部で振動を発生させて、前記当接面に振動を発現させる振動伝達部材と、
    前記振動伝達部材に対し、前記本体部の延伸方向に向けて振動を出力する振動出力手段と
    を備え、
    ユーザに前記振動を体感させる前記当接面の部位を有するクッション部と、前記振動を体感させない前記当接面の部位を有するクッション部とに、前記クッション部を区分けするための区分部が、当該クッション部の内部に設けられ、
    前記区分部は、前記クッション部を構成する弾性部材よりも振動伝達性が低いこと
    を特徴とする振動発生装置。
  2. 前記区分部は、前記本体部の設置位置から、前記振動を体感させない前記当接面の部位を有する前記クッション部を臨む方向に対して、前記振動伝達部材の輪郭を仮想投影した場合に、当該輪郭を遮るようにして、前記クッション部の内部に設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の振動発生装置。
  3. 前記区分部の両端部は、前記クッション部の前記当接面から、前記当接面の反対面となる前記クッション部の裏面まで延伸され、さらに、前記裏面側の端部が屈曲延伸されて、延伸された前記区分部により前記クッション部の前記裏面が覆われること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動発生装置。
  4. 前記クッション部を構成する前記弾性部材として、第1ウレタンが用いられ、
    前記区分部として、前記第1ウレタンよりも気泡を多く含んだ第2ウレタンが用いられること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の振動発生装置。
  5. 前記区分部は、前記クッション部の内部に形成される中空の空間であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の振動発生装置。
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