JP2019156811A - 害虫用毒餌剤 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、特許文献2〜5のように、毒餌剤の強度や粘度を調整することにより喫食性を高める場合であっても、十分な駆除効果を得るだけの毒餌剤を喫食させるにはまだ十分とは言えない。
(1)毒餌剤の表面を害虫が喫食した際に、前記表面に先端が尖った凸部が形成されることを特徴とする害虫用毒餌剤。
(2)前記毒餌剤の伸長度が170〜290%であることを特徴とする前記(1)に記載の害虫用毒餌剤。
(3)前記毒餌剤の空隙率が2〜10%であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の害虫用毒餌剤。
(4)前記害虫がゴキブリ類であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の害虫用毒餌剤。
本発明の害虫用毒餌剤は、該害虫用毒餌剤の表面を害虫が喫食した際に、その表面に先端が尖った凸部(突出部)が形成されることを特徴とする。害虫が喫食することにより毒餌剤表面に凸部が形成され、該凸部が害虫の口器に当たって次の喫食へと誘導するとともに、凸部により害虫が毒餌剤を齧りやすくなるので続けての喫食を促すことができる。これにより、喫食時間を長引かせ、結果毒餌剤摂取量を増加させることができる。
なお、害虫が喫食した際に毒餌剤の表面に先端が尖った凸部が形成されるとは、害虫が毒餌剤に齧りつき、口に含んで引っ張った際に、毒餌剤の表面が伸びて先端が尖った状態で切り取られることをいう。
伸長度(%)=dB/dA×100 ・・・(1)
(ただし、dAは試験前の毒餌剤のクリップ挿入位置から毒餌剤先端までの距離(mm)、dBは試験後の毒餌剤のクリップ挿入位置から毒餌剤の先端までの距離(mm)である。)
伸長度(%)=(dC+dA)/dA×100 ・・・(2)
(ただし、dAは試験前の毒餌剤のクリップ挿入位置から毒餌剤先端までの距離(mm)、dCは千切れた毒餌剤の上端からクリップ挿入位置までの距離(mm)である。)
まず、毒餌剤を切断し、切断面を走査型電子顕微鏡を用いて倍率80倍で撮影する。次に、観察面積3mm2(1.5mm×2mm)の画像中のピクセル数(px)を、画像処理ソフト「ImageJ」を用いて測定し、同観察面積の画像中の空隙の個数と総空隙面積(px)を、同様に画像処理ソフト「ImageJ」を用いて計算する。得られた観察面積とその観察面積中の総空隙面積から、以下の式(3)により空隙率を算出する。
なお「ImageJ」はアメリカ国立衛生研究所(NIH)で開発されたオープンソースでパブリックドメインの画像処理ソフトウェアである。
空隙率(%)=総空隙面積(px)÷観察面積(px)×100 ・・・(3)
(実施例1)
表1の実施例1に記載の成分を、常温下で、混合し、練合して害虫用毒餌剤の混合物を作製した。
得られた混合物を直径10mm、高さ15mmの円柱状に成型し、害虫用毒餌剤の成型体を作製した。
表1の比較例1に記載の成分を用いた以外は実施例1と同様に成型体を作製した。
表1の比較例2に記載の成分を用いた以外は実施例1と同様に成型体を作製した。
図1に示すように、成型体1をプラスチック板3にエチレン酢酸ビニル系接着剤5で固定し試験検体10を作製した。ゼムクリップ7の外周直線部7aを屈曲部から外方に向けて約90°開き、外周直線部7aを成型体1の上端から7.5mmの位置(クリップ挿入位置8)に水平に挿入した。
ゼムクリップ7の本体部分をデジタルフォースゲージ(IMADA製「DS2−200N」)で8cm/分の速さで上方向(矢印A)に引っ張った。成型体1が伸びきる又は千切れるまでの最大荷重(引張強度)を測定した。なお、ゼムクリップ7が成型体1から離れたとき、成型体1が伸びきったと判断した。
試験は、実施例1は12回、比較例1は5回、比較例2は10回行い、その平均値を求めた。結果を表1に示す。
引張強度の測定において、図2(a)に示すように、成型体1が切れずに伸びた場合は、クリップ挿入位置8から成型体1の先端までの距離(dB)を測定し、下記式(1)により伸長度を算出した。
伸長度(%)=dB/dA×100 ・・・(1)
(ただし、dAは試験前の成型体のクリップ挿入位置から成型体先端までの距離:7.5(mm)、dBは試験後の成型体のクリップ挿入位置から成型体先端までの距離(mm)である。)
引張強度の測定において、図2(b)に示すように、成型体1の上部が途中で千切れた場合は、下記式(2)により伸長度を算出した。
伸長度(%)=(dC+dA)/dA×100 ・・・(2)
(ただし、dAは試験前の成型体のクリップ挿入位置から成型体先端までの距離:7.5(mm)、dCは残った成型体の上端からクリップ挿入位置までの距離(mm)である。)
試験は、実施例1は12回、比較例1は5回、比較例2は10回行い、その平均値を求めた。結果を表1に示す。
成型体1の表面をピンセットの先端で掻き取るようにして少量を剥離させた。剥離後の成型体表面を目視にて観察し、下記基準に基づき評価した。
〔評価基準〕
○:成型体表面に、先端が尖った凸部が形成されている。
×:成型体表面は掻き取られた形状のままであり、凸部が見られない。
試験例1で作製した実施例1、比較例1、2の害虫用毒餌剤(成型体)を用いて、下記のとおり空隙率を求めた。
成型体を円柱の軸線と平行な面でカッターで切断した。切断面を、走査型電子顕微鏡を用いて倍率80倍で撮影した。
観察面積3mm2(1.5mm×2mm)の画像中のピクセル数(px)を、画像処理ソフト「ImageJ」を用いて測定し、同観察面積の画像中の空隙の個数と総空隙面積(px)を、同様に画像処理ソフト「ImageJ」を用いて計算した。得られた観察面積とその観察面積中の総空隙面積から、以下の式(3)により空隙率を算出した。なお「ImageJ」はアメリカ国立衛生研究所(NIH)で開発されたオープンソースでパブリックドメインの画像処理ソフトウェアである。
空隙率(%)=総空隙面積(px)÷観察面積(px)×100 ・・・(3)
試験は2回行い、平均値を求めた。結果を表2に示す。
試験例1で作製した実施例1、比較例1、2の害虫用毒餌剤(成型体)を用いて、喫食試験を行った。
供試虫としてクロゴキブリの雌成虫を用いた。
一晩絶食させた供試虫1頭を、直径13cmのプラスチックカップ(KP−650M、鴻池プラスチック株式会社製)に入れ、プラスチックカップの底面に重量測定した害虫用毒餌剤の成型体を設置した。設置後から喫食の様子を観察し、供試虫が害虫用毒餌剤を喫食しなくなるまでビデオ撮影した。
各例につき、新しい供試虫を用いて5〜7頭の観察を行った後、害虫用毒餌剤の重量を測定して試験前後の重量差から合計喫食量を算出した。
動画の喫食時間から、下記式(4)、(5)により、平均喫食量、平均喫食時間を算出した。
平均喫食量(mg/頭)=合計喫食量÷供試虫数 ・・・(4)
平均喫食時間(sec/頭)=合計喫食時間÷供試虫数 ・・・(5)
試験は2回行い、平均値を求めた。結果を表3に示す。
3 プラスチック板
5 接着剤
7 ゼムクリップ
8 クリップ挿入位置
10 試験検体
Claims (4)
- 毒餌剤の表面を害虫が喫食した際に、前記表面に先端が尖った凸部が形成されることを特徴とする害虫用毒餌剤。
- 前記毒餌剤の伸長度が170〜290%であることを特徴とする請求項1に記載の害虫用毒餌剤。
- 前記毒餌剤の空隙率が2〜10%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の害虫用毒餌剤。
- 前記害虫がゴキブリ類であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の害虫用毒餌剤。
Priority Applications (1)
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JP2018049728A JP2019156811A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | 害虫用毒餌剤 |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPH0481902U (ja) * | 1990-11-28 | 1992-07-16 | ||
JPH0481901U (ja) * | 1990-11-27 | 1992-07-16 | ||
JPH092905A (ja) * | 1995-06-16 | 1997-01-07 | Earth Chem Corp Ltd | 害虫誘引剤および害虫防除用毒餌剤 |
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2018
- 2018-03-16 JP JP2018049728A patent/JP2019156811A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0481901U (ja) * | 1990-11-27 | 1992-07-16 | ||
JPH0481902U (ja) * | 1990-11-28 | 1992-07-16 | ||
JPH092905A (ja) * | 1995-06-16 | 1997-01-07 | Earth Chem Corp Ltd | 害虫誘引剤および害虫防除用毒餌剤 |
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