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JP2019151094A - 記録装置 - Google Patents

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JP2019151094A JP2018198982A JP2018198982A JP2019151094A JP 2019151094 A JP2019151094 A JP 2019151094A JP 2018198982 A JP2018198982 A JP 2018198982A JP 2018198982 A JP2018198982 A JP 2018198982A JP 2019151094 A JP2019151094 A JP 2019151094A
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正樹 下村
弘 塩原
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弘 塩原
章 中沢
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章 中沢
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Abstract

【課題】液体が漏洩した場合に、当該漏洩した液体が電源ユニット内に浸入することを抑制できる記録装置を提供する。【解決手段】インクジェット式プリンター11は、インクを吐出して用紙に記録を行う記録ヘッドと、記録ヘッドを支持した状態で幅方向Yに往復移動されるキャリッジ23と、キャリッジの駆動源及び記録ヘッドを含む駆動対象に電力を供給する電源ユニット30とを備える。電源ユニットは、その少なくとも一部がキャリッジの移動領域Rと上側で重なるように配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの記録装置に関する。
従来、この種の記録装置として例えば特許文献1に記載されたものが知られている。こうした記録装置は、装置本体のハウジング内に配置された電源ユニットと、当該ハウジング内に配置されたキャリッジと、キャリッジの下部に取り付けられた記録ヘッドとを備えている。そして、電源ユニットから供給される電力によってキャリッジを主走査方向に往復移動させながら所定の搬送経路に沿って搬送される用紙に対して記録ヘッドのノズルからインク滴を噴射することで、用紙の印刷が行われる。
特開2014−14943号公報
しかし、上述のような記録装置では、電源ユニットがハウジング内における下部に配置されている。このため、ハウジング内でインク漏れが発生した場合には、当該漏れたインクがハウジング内の底面、壁面、構造物等を伝って電源ユニット内に浸入するおそれがあるという問題がある。
上記課題を解決する記録装置は、液体を吐出して記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドを支持した状態で一方向に往復移動されるキャリッジと、前記キャリッジの駆動源及び前記記録ヘッドを含む駆動対象に電力を供給する電源ユニットと、を備え、前記電源ユニットは、その少なくとも一部が前記キャリッジの移動領域と上側で重なるように配置されている。
第1実施形態のインクジェット式プリンターの一部を破断したときの前側からの斜視図。 図1の側面図。 インクジェット式プリンターの筐体内を示す平面図。 同筐体内を示す前側からの斜視図。 同筐体内を示す後側からの斜視図。 同筐体内におけるチューブの引き回し状態を示す正面図。 電源ユニットを前側から見たときの断面斜視図。 電源ユニットを後側から見たときの断面斜視図。 第2実施形態のインクジェット式プリンターの筐体内を示す平面図。 電源ユニットの上面を省略した平面図。 ファン駆動時に電源ユニットを流れる気流を示す斜視図。 メイン基板と中継基板との結合構造を示す平面図。 メイン基板と中継基板との結合を離脱させたときの平面図。 インターフェース増設用のスロット等を示す背面図。 図14におけるF15−F15線で破断した断面図。 図14におけるF16−F16線で破断した断面図。 インターフェースユニットの側面図。 比較例のスロットを示す斜視図。 第2実施形態のスロットを示す斜視図。 インターフェースユニットとスロットとを示す側断面図。 インターフェースユニットのスロットへの挿入開始状態を示す側断面図。 図14におけるF22−F22線で破断した断面であって、インターフェースユニットをスロットに挿着した状態を示す側断面図。 ハードディスクドライブとその周辺を示す斜視図。 変更例のインクジェット式プリンターを示す正面模式図。 変更例のインクジェット式プリンターの要部を示す正面模式図。 変更例の電源ユニットの上面を省略した平面図。
(第1実施形態)
以下、記録装置の第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、記録装置の一例としてのインクジェット式プリンター11は、水平な使用場所に設置された状態で、高さ、奥行、及び幅としてそれぞれ所定の長さを有する筐体12と、筐体12上に配置された原稿読取装置13と、原稿読取装置13上に配置された自動原稿送り装置14とを備えている。
自動原稿送り装置14は、複数の原稿Gを積層状態でセット可能なセット部(図示略)と、セット部の下側に配置された排出部15とを備えている。そして、セット部に積層状態でセットされた複数の原稿Gは、順次に原稿送り経路(図示略)を介して排出部15へと反転されて送られる過程で原稿読取装置13内に配置された画像読取部16によって読み取られる。画像読取部16としては、例えば、密着型イメージセンサーモジュール(CISM:contact image sensor module)を用いることができる。
筐体12の前面部分には、底部側から上に向かって順に、開閉カバー17、記録媒体の一例としての用紙Pを収容した用紙カセット18が着脱自在に装着される装着口19、印刷済みの用紙Pが排出される排出口20、及び各種の操作を行うための操作パネル(図示略)が取着される取着部21が設けられている。なお、筐体12の前面とは、高さと幅を有し、ユーザーがインクジェット式プリンター11の操作を主に行う側面のことをいう。また、本実施形態では、排出口20から用紙Pが排出される排出方向と平行な方向を奥行方向Xとし、奥行方向X及び鉛直方向Zの両方と直交する方向を幅方向Yとする。奥行方向X及び幅方向Yは、実質的に水平面に沿う。
図1及び図2に示すように、筐体12内における用紙カセット18の上方には、幅方向Yに延びるガイド軸22が架設されている。ガイド軸22には、キャリッジ23が一方向である幅方向Yに往復移動可能に支持されている。キャリッジ23は、その駆動源となるキャリッジモーター24の駆動により、ガイド軸22に沿って往復移動する。キャリッジ23の下部には、液体の一例としてのインクを吐出する記録ヘッド25が支持されている。
そして、用紙カセット18から記録ヘッド25と対向する領域に供給される用紙Pを搬送部(図示略)によって上記した排出方向に搬送しながらキャリッジ23と共に幅方向Yに往復移動する記録ヘッド25から用紙Pに向けてインクを吐出することで用紙Pに記録が行われる。記録ヘッド25によって記録された用紙P(記録済みの用紙P)は、排出口20から排出される。
図1及び図3に示すように、キャリッジ23の移動領域Rにおける一端部(図1及び図3では右端部)は、キャリッジ23を待機させる待機位置(ホームポジション)HPとされている。筐体12内におけるキャリッジ23の移動領域Rの上方には、直方体状の電源ユニット30が配置されている。電源ユニット30は、キャリッジモーター24(図2参照)及び記録ヘッド25を含むインクジェット式プリンター11の各種の駆動対象に電力を供給する。
電源ユニット30は、その少なくとも一部が移動領域Rと上側で重なるように配置される。本実施形態の電源ユニット30は、一部が移動領域Rにおける待機位置HP側とは反対側の端部と鉛直方向Zにおいて重なる位置(対応する位置)に配置されている。すなわち、本実施形態の電源ユニット30は、キャリッジ23の待機位置HPと鉛直方向Zにおいて全く重ならない位置に配置されている。この場合、電源ユニット30は、画像読取部16のほぼ真下の位置に配置されている。すなわち、電源ユニット30の上方に画像読取部16が配置されている。
図2及び図4に示すように、開閉カバー17は、インクが充填された可撓性の袋状のインクパック31を収容したインク収容体32を筐体12に対して着脱する際に開閉される。本実施形態では、互いに異なる色のインクが収容された4つのインク収容体32が筐体12に対してそれぞれ着脱されるようになっている。
4つのインク収容体32は、それぞれブラックインクが収容されたインク収容体32B、シアンインクが収容されたインク収容体32C、マゼンタインクが収容されたインク収容体32M、イエローインクが収容されたインク収容体32Yとされている。ブラックインクは他のインクよりも使用頻度が高いため、インク収容体32Bはインク収容体32C,32M,32Yよりも大きくなるように構成されている。インク収容体32C,32M,32Yは、互いに大きさが同じになっている。
図5及び図6に示すように、筐体12内の後部における下部には、筐体12に装着された4つのインク収容体32に収容されたインクをそれぞれ移動領域Rよりも下方から記録ヘッド25に圧送するポンプ34が4つと、液体供給経路を構成する可撓性のチューブ33が4本配置されている。これらのチューブ33の一端側は、各インク収容体32に接続され、他端側は記録ヘッド25に接続されている。チューブ33は、インク収容体32と記録ヘッド25とを直接接続せずに他の部材を介して接続する場合もある。
筐体12の後面における各ポンプ34よりも上側であって幅方向Yにおけるキャリッジ23の待機位置HP側とは反対側の端部にはAC電源コード(図示略)が接続される接続部35が設けられている。筐体12の後面における接続部35の上側には、各種のハードウエア(図示略)を接続するための複数のインターフェース36が設けられている。接続部35及びインターフェース36は、電源ユニット30よりも低い位置に配置されている。
筐体12内の後部における下部から延びる各チューブ33は、筐体12内であって幅方向Yにおけるキャリッジ23の待機位置HP側とは反対側の側部を通って上方に延び、電源ユニット30の下方を経由して電源ユニット30におけるキャリッジ23の待機位置HP側の側部に回り込んだ後、電源ユニット30の上端(後述するケース37の上面37d)の高さ位置まで延びている。引き続き、電源ユニット30の上端の高さ位置を経た各チューブ33は、筐体12内であって幅方向Yにおけるキャリッジ23の待機位置HP側の側部まで真っ直ぐ水平に延びた後、下方に湾曲してキャリッジ23に支持された記録ヘッド25に接続されている。
図6、図7及び図8に示すように、電源ユニット30は、直方体状のケース37と、ケース37内に収容されて各種の電子部品38が実装された基板39とを備えている。ケース37の前面37aの下部には、矩形板状の舌片部40が前方に向かって突設されている。舌片部40上には、各種のDC出力ハーネス(図示略)が接続される複数の第1コネクター41が幅方向Yに並ぶように立設されている。ケース37は、キャリッジ23の移動領域Rの幅方向Yにおける中央部側の側面が第1側面37bとされ、第1側面37bの反対側の側面が第2側面37cとされている。
電源ユニット30は、記録ヘッド25から吐出されたインクのミストのケース37内への浸入を抑制する上では少なくともケース37の下面37e及び第1側面37bにおいて外気(筐体12内における電源ユニット30の外側の領域)から遮蔽されることが好ましい。なぜなら、ケース37の下面37e及び第1側面37bは、キャリッジ23の移動領域Rに直接面しているため、インクのミストが浸入する可能性が比較的高いからである。このため、本実施形態の電源ユニット30は、ケース37の前面37a、上面37d、下面37e、及び第1側面37bにおいて外気から遮蔽されている。
また、電源ユニット30は、記録ヘッド25から吐出されたインクのミストのケース37内への浸入を抑制しつつケース37内の通気性を確保する上ではケース37の下面37e及び第1側面37b以外の面にケース37の外部と連通する開口を設けることが好ましい。なぜなら、ケース37における下面37e及び第1側面37b以外の面は、キャリッジ23の移動領域Rに直接面していないため、インクのミストが浸入する可能性が比較的低いからである。このため、本実施形態の電源ユニット30は、ケース37の第2側面37c及び後面37fに、ケース37の外部と連通する第1開口42及び第2開口43がそれぞれ設けられている。第1開口42及び第2開口43は、いずれも複数の貫通孔の集合によって構成されている。
ケース37における第1開口42の内側には、ケース37の内部の空気を第1開口42からケース37の外部へ排出するファン44が配置されている。ファン44としては、例えば軸流ファンが用いられる。ケース37における第2開口43の外側には、矩形板状のフィルター45が着脱自在に配置されている。フィルター45は、第2開口43を覆っている。フィルター45としては、例えば不織布製のものが用いられる。
そして、ファン44が駆動されると、ケース37内の空気が第1開口42からケース37外へ排出される。すると、ケース37内の圧力がケース37外の圧力よりも低くなるので、ケース37内外の圧力差によりケース37外の空気がフィルター45で濾過されて第2開口43からケース37内に流入する。これにより、ケース37の通気が良好に行われてケース37内の温度下がるので、電源ユニット30が冷却される。
ケース37の第2側面37cにおける第1開口42の後側には、矩形状の第3開口46が形成されている。ケース37における第3開口46の内側には、筐体12の後面における接続部35からケース37に延びるAC入力ケーブル(図示略)が第3開口46を通じて接続される第2コネクター47が配置されている。
次に、インクジェット式プリンター11の作用について説明する。
インクジェット式プリンター11によって用紙Pの記録を行う場合には、用紙カセット18から記録ヘッド25と対向する領域に供給される用紙Pに対してキャリッジ23と共に幅方向Yに往復移動する記録ヘッド25からインクを吐出する。これにより、用紙Pに記録が行われ、記録済みの用紙Pは排出口20から排出される。この場合、電源ユニット30はキャリッジ23の移動領域R及びチューブ33の上方に配置されているため、キャリッジ23や記録ヘッド25からインクが漏洩しても、当該漏洩したインクが電源ユニット30のケース37内に浸入することはない。
また、インクジェット式プリンター11の使用中には電源ユニット30が発熱するため、筐体12内における特に電源ユニット30の周辺の空気の温度は他の領域の空気の温度よりも高くなっている。この点、本実施形態では、キャリッジ23の幅方向Yの往復移動により、筐体12内における移動領域Rの周辺及び電源ユニット30の周辺の空気が撹拌される。このため、電源ユニット30の周辺の空気の温度が下がるので、電源ユニット30が冷却される。つまり、キャリッジ23の往復移動に伴う空気の撹拌により、電源ユニット30が冷却される。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)電源ユニット30は、その少なくとも一部がキャリッジ23の移動領域Rと上側で重なるように配置されている。この構成によれば、電源ユニット30がキャリッジ23よりも高い位置に配置されるので、キャリッジ23からインクが漏洩した場合に、当該漏洩したインクが電源ユニット30内に浸入することを抑制できる。加えて、キャリッジ23の幅方向Yの往復移動により、筐体12内における電源ユニット30の周辺の比較的高温の空気を撹拌できる。このため、電源ユニット30の周辺の空気の温度を下げることができるので、電源ユニット30を冷却できる。
(2)キャリッジ23の移動領域Rよりも下方から記録ヘッド25にインクを供給するチューブ33は、電源ユニット30の下方を経由して記録ヘッド25にインクを供給している。この構成によれば、チューブ33からインクが漏洩した場合に、当該漏洩したインクが電源ユニット30のケース37内に浸入することを抑制できる。
(3)チューブ33は、電源ユニット30の下方を経由し、電源ユニット30の上端の高さ位置を経た後、下方に湾曲してキャリッジ23に接続されている。この構成によれば、チューブ33の曲率を小さくすることができる。このため、チューブ33にかかる負荷を低減できるので、チューブ33の寿命を長くすることができる。加えて、チューブ33の曲率を小さくすることができることで、キャリッジ23が移動時にチューブ33から受ける負荷を低減できる。
(4)電源ユニット30は、鉛直方向Zにおいてキャリッジ23の待機位置HPと重ならない位置に配置されている。この構成によれば、電源ユニット30で発生する熱がキャリッジ23の待機位置で待機中の記録ヘッド25に悪影響を及ぼすことを抑制できる。
(5)電源ユニット30は、幅方向Yにおけるキャリッジ23の移動領域Rの端部と対応する位置に配置され、少なくともケース37の下面37e及び第1側面37bが遮蔽されている。この構成によれば、キャリッジ23の移動に伴って発生する風を受けやすいケース37の下面37e及び第1側面37bが遮蔽されているので、記録ヘッド25から吐出されたインクのミストが電源ユニット30のケース37内に入り込むことを効果的に抑制できる。
(6)電源ユニット30は、ケース37の第2側面37c及び後面37fに、ケース37の外部と連通する第1開口42及び第2開口43がそれぞれ設けられている。この構成によれば、キャリッジ23の移動に伴って発生する風を受けにくいケース37の第2側面37c及び後面37fに第1開口42及び第2開口43がそれぞれ設けられているので、電源ユニット30のケース37内の通気性を確保しつつ、ケース37内にインクのミストが入り込むことを抑制できる。
(7)電源ユニット30は、ケース37内の空気を第1開口42からケース37外へ排出するファン44を有している。この構成によれば、ファン44の駆動によって電源ユニット30のケース37内を強制的に冷却することができる。
(第2実施形態)
次に、図9〜図23を参照して、第2実施形態のインクジェット式プリンター11について説明する。本実施形態では、電源ユニット30の冷却構造が、前記第1実施形態と異なる。なお、インクジェット式プリンター11は、前記第1実施形態では詳細な説明は省略したが、駆動対象の制御を司るメイン基板61と、駆動対象とメイン基板61との間を中継する中継基板62とを備える。また、インクジェット式プリンター11は、インターフェース36を増設するためのスロット70及びハードディスクドライブ90を備える。本実施形態では、電源ユニット30の冷却構造の他、メイン基板61と中継基板62との接続構造、インターフェース増設用のスロット70の構成、及びハードディスクドライブ90の配置構造にも特徴がある。このため、これらの特徴的な構成について説明する。
図9に示すように、直方体状の電源ユニット30は、筐体12内における第1実施形態と同じ位置に配置されている。すなわち、電源ユニット30は、筐体12内におけるキャリッジ23の移動領域Rの上方に配置されている。電源ユニット30は、その少なくとも一部が移動領域Rと上側で重なるように配置される。電源ユニット30は、一部が移動領域Rにおける待機位置HP側とは反対側の端部と鉛直方向Zにおいて重なる位置に配置されている。すなわち、電源ユニット30は、キャリッジ23の待機位置HPと鉛直方向Zにおいて全く重ならない位置に配置されている。電源ユニット30は、キャリッジモーター24(図2参照)及び記録ヘッド25を含む各種の駆動対象に電力を供給する。本実施形態の電源ユニット30は、ケース37の後面にファン44を備える。
図5、図9に示すように、インクジェット式プリンター11は、装置後部に用紙Pを供給する供給部26を有している。供給部26は、筐体12の後部に設けられ、供給トレイ27(図9参照)にセットされた用紙Pを筐体12内へ供給する。供給トレイ27は、ユーザーが手動でスライド可能に筐体12の後部に設けられた伸縮式であり、後方へ延出させて使用される。供給部26は、供給トレイ27にセットされた用紙Pを筐体12内へ給送する搬送路の入口となる供給口28(図5も参照)を有する。供給口28は、筐体12の後部に開口している。供給部26は、その駆動源である不図示の給送モーター及び給送ローラーを有する。供給部26は、給送モーターの駆動により回転する給送ローラーにより、供給トレイ27にセットされた用紙Pを供給口28から筐体12内へ給送する。また、図5に示す用紙カセット18から第2の供給部(図示せず)により供給される用紙Pの給送路は、筐体12内で供給口28を入口とする搬送路と合流している。供給トレイ27と用紙カセット18とのどちらから給送される用紙Pも、キャリッジ23の移動領域Rの下方を経由する搬送路で搬送される。
筐体12の後部は、筐体12内を外部と連通する供給口28が存在するなど、筐体12内へ外気を取り込み易い部分である。本例では、筐体12の後部に開口する供給口28は、図9に示す電源ユニット30をファン44で冷却するときの外気の取り込み口として利用される。
また、図9に示すように、筐体12内には、キャリッジモーター24及び記録ヘッド25(いずれも図2参照)を含む各種の駆動対象を制御するメイン基板61と、メイン基板61と駆動対象との間を中継する中継基板62とを備える。中継基板62は、メイン基板61と電気的に接続され、メイン基板61からの指示に従って複数の駆動対象の全て又は一部を制御する。
また、図9に示すように、筐体12内には、ハードディスクドライブ90が配置されている。ハードディスクドライブ90には、各種の設定データ、メイン基板61が不図示の通信ポート及びインターフェース36を介して受信した各種のデータ等が記憶される。
図9に示すように、メイン基板61、中継基板62及びハードディスクドライブ90は、電源ユニット30と同様に、筐体12内におけるキャリッジ23の移動領域Rの上方に配置されている。また、図9に示す例では、メイン基板61、中継基板62及びハードディスクドライブ90は、筐体12内におけるキャリッジ23の移動領域Rよりも後方に配置されている。さらに、メイン基板61及び中継基板62は、幅方向Yにおいて電源ユニット30の配置位置と反対側となる待機位置HP寄りの位置に配置されている。また、ハードディスクドライブ90は、電源ユニット30、メイン基板61及び中継基板62の配置位置よりも後方に配置されている。
以下、電源ユニット30の冷却構造、メイン基板61と中継基板62との接続構造、スロット70の仕切板構造、スロット70の接地構造、及びハードディスクドライブ90の配置構造について、順番に説明する。
まず、図9〜図11を参照して、電源ユニット30の冷却構造について説明する。なお、奥行き方向Xは、供給口28から供給される用紙Pの搬送方向でもあるので、「搬送方向X」ともいう。
図9に示すように、電源ユニット30は、供給口28を含む供給部26よりも搬送方向Xの下流側の位置かつ供給部26よりも鉛直方向Zに上方となる高さ位置に配置されている。電源ユニット30を冷却するための気流をケース37内に発生させるファン44は、電源ユニット30の供給部26側に位置している。また、ファン44の後方領域には、供給口28を介して取り込んだ空気が流れる空間となる流路29が設けられている。本実施形態のファン44は供給部26から空気を吸引する。ファン44が供給部26から吸引した空気は流路29を流れ、ファン44から電源ユニット30内に供給される。
本実施形態の電源ユニット30は、第1実施形態と同様の直方体状のケース37と、ケース37内に収容された電源基板54を備えている。電源基板54は、図10に示すように、ケース37内に収容された基板39と、基板39に実装された各種の電子部品38とを備えている。ケース37の前面37aの下部から前方に向かって突設された矩形板状の舌片部40上には、各種のDC出力ハーネス(図示略)が接続される複数の第1コネクター41が幅方向Yに並んで立設されている。ケース37は、キャリッジ23の移動領域Rの幅方向Yにおける中央部側の側面が第1側面37bとされ、第1側面37bの反対側の側面が第2側面37cとされている。
前記第1実施形態と同様に、電源ユニット30は、記録ヘッド25から吐出されたインクのミストのケース37内への浸入を抑制しつつケース37内の通気性を確保するため、ケース37の下面37e及び第1側面37b以外の面にケース37の外部と連通する開口を有している。図10、図11に示す例では、前記第1実施形態と同様に、電源ユニット30は、ケース37の第2側面37c及び後面37fに、ケース37の外部と連通する第1開口42及び第2開口43がそれぞれ設けられている。ケース37における第2側面37c及び後面37fは、キャリッジ23の移動領域Rに直接面していないため、開口42,43を設けても、インクのミストが浸入する可能性が比較的低い。
図10に示すように、電源ユニット30は、外部の空気を開口の一例である第2開口43から吸引するファン44を有している。第2開口43は、電源ユニット30の供給部26側に配置されている。ファン44は供給部26から空気を吸引する。ファン44は、電源ユニット30のケース37の後面37fに配置され、ケース37の外側の空気を第2開口43を介してケース37内に吸引する。詳しくは、ファン44は、ケース37の後面37fに第2開口43と対応する位置に、ケース37の外側から内側に向かって空気を送る向きに配設されている。ファン44としては、例えば軸流ファンが用いられる。ファン44の駆動によって外部の空気を第2開口43から電源ユニット30内に吸引するので、電源ユニット30内を効果的に冷却することが可能である。また、図10に示すように、第2開口43の外側には、フィルター45が設けられている。ファン44の駆動中は、フィルター45により濾過された空気がケース37内に吸引される。
図10、図11に示す例では、電源ユニット30は、ケース37の後面37fに配置されたファン44が第2開口43からケース37内に空気を吸引し、ケース37の第2側面37cに開口する第1開口42からケース37内の空気を排出する。つまり、本実施形態では、第2開口43が吸引用の空気取込口、第1開口42が空気排出口となっている。第1開口42は、複数の貫通孔の集合によって構成されるか、又は複数の貫通孔を有するカバーで覆われている。また、ケース37の前面37aの下部には隙間又は孔よりなる排気用の開口(図示せず)が設けられている。なお、ケース37内に所望の経路で気流を発生させたい場合、第1側面37bに隙間又は孔よりなる排気用の開口を設けてもよい。
図10、図11に示すように、電源ユニット30は、内部に発熱部品であるコンバーター55と、コンバーター55に接触するヒートシンク56とを搭載した電源基板54を収容する。すなわち、基板39に実装された電子部品38には、複数のコンバーター55が含まれ、各コンバーター55は、基板39上に配置されたヒートシンク56の一側面に接触する状態で実装されている。ヒートシンク56は、電源ユニット30におけるファン44が配置された面である後面37fに沿って配置される。ヒートシンク56は、四角板形状を有し、アルミニウム等の高熱伝導性を有する金属よりなる。ヒートシンク56は、ファン44が配置された後面37fと対向する第1面に複数のフィンと複数の凹溝とを有している。複数のフィン及び複数の凹溝は、ヒートシンク56の第1面に水平に延びている。
図10、図11に示す例では、ヒートシンク56は3つ設けられている。3つのヒートシンク56は、ファン44が配置された後面37fに沿って配置されている。つまり、3つのヒートシンク56は、その長手方向が幅方向Yとなる向きに配置されている。3つのヒートシンク56は、その長手方向が、ファン44が配置された後面37fと平行となる向きに配置されている。複数のヒートシンク56のうち1つ又は2つは、フィン及び凹溝が形成された第1面がファン44と対向する向きに配置されている。コンバーター55は、ヒートシンク56の第1面と反対側の面である第2面に接触している。
また、図10、図11に示すように、ケース37内の前方寄りの位置に他のヒートシンク57が配置されている。ヒートシンク57は、その長手方向がファン44の送風方向と交差する向きに配置されている。ヒートシンク57は幅方向Yに複数並んで配置されている。ヒートシンク57にはファン44と対向する側の面である第1面に電子部品38が接触する状態にある。ヒートシンク57に接触する電子部品38は、コンバーター55ほど発熱しないが発熱部品の1つである。なお、ケース37内の第2コネクター47には、第2側面37cに開口する第3開口46を通じて接続部35からケース37に延びるAC入力ケーブル(図示略)が接続されている。
ファン44が駆動されると、外部の空気が第2開口43からケース37内へ吸引される。すると、ケース37の内部の圧力が外部の圧力よりも高くなるので、ケース37の内外の圧力差によりケース37内の空気が第1開口42から外部に流出する。これにより、ファン44からケース37内に外部から第2開口43を介して吸引された冷たい空気による図11に一点鎖線で示す気流がケース37内を所定の流路に沿って流れ、第1開口42から排出される。
ファン44から電源ユニット30内へ取り込まれた気流は、その一部がヒートシンク56の後面となる第1面に当たり、第1面のフィン及び凹溝に沿って幅方向Yに流れ、その流れた気流は、第1開口42から排出される。このとき、ファン44が外部から取り込んだ冷たい空気の気流が、複数のヒートシンク56のそれぞれの第1面に沿って流れる。このため、ヒートシンク56の第2面に接触する発熱部品であるコンバーター55が効果的に冷却される。
また、電源ユニット30内に取り込まれた空気の他の一部は、ヒートシンク56の上方及びヒートシンク56の隙間を通って搬送方向Xの下流(前方)へ流れる。ヒートシンク56よりも前方へ流れた気流は、基板39上の前寄りの位置に実装されたヒートシンク57に接触する電子部品38を含む他の電子部品38を冷却し、ケース37の前面37aに開口する隙間又は孔よりなる開口から外部へ排出される。このため、電源ユニット30が効果的に冷却される。
第1実施形態では、ファン44が電源ユニット30内の空気を外部に送り出す排気を行う構成であったため、電源ユニット30内の熱をもった空気を外側に排出する。このため、電源ユニット30内へは内外の圧力差に応じた比較的小さな流量で空気が取り込まれる程度なので、電源ユニット30内のコンバーター等の発熱部品を積極的には冷却しにくい。これに対して、第2実施形態では、ファン44が外部の空気を電源ユニット30内に吸引する構成なので、発熱部品であるコンバーター55を冷たい空気の気流で積極的に冷却できる。
次に、図9、図12及び図13を参照して、メイン基板61と中継基板62との接続構造について説明する。図9、図12に示すように、筐体12内には、幅方向Yにおける一方側の位置にメイン基板61が、その基板面を幅方向Yと交差させる向きに配置されている。メイン基板61には、中央処理装置(CPU)およびASIC等が実装されており、メイン基板61上のCPU等がプログラムを実行することで印刷制御を含む各種制御を司る。
また、筐体12内には、メイン基板61と駆動対象との間を中継する中継基板62が設けられている。中継基板62は、メイン基板61に実装されたCPU等からの指示に従って動作し、インクジェット式プリンター11の駆動対象を駆動制御する。インクジェット式プリンター11がシリアル印刷方式である本例の場合、記録ヘッド25、キャリッジモーター24、給送モーター及び搬送モーター等が駆動対象となる。また、本実施形態では、ハードディスクドライブ90も駆動対象となる。
中継基板62は、メイン基板61と隣接する位置に配置されている。中継基板62は、その基板面が鉛直方向Zと交差する向きに配置されている。メイン基板61がその基板面を鉛直方向Zと平行となる向きである縦向きに配置されるのに対して、中継基板62は、その基板面が鉛直方向Zと交差する横向きに配置されている。中継基板62は、縦向きに配置されたメイン基板61に対してメイン基板61の上端部と、中継基板62の一方の側端部とを交差するように突き合わせた状態に配置されている。このため、メイン基板61の基板面と、中継基板62の基板面とは互いに直交する。
図12に示すように、メイン基板61は、基板63と、基板63に実装された複数の電子部品64とを備える。電子部品64にはCPU及びASICが含まれる。また、中継基板62は、矩形板状の基板65と、基板65に実装された複数の電子部品66とを備える。電子部品66は、駆動対象と電気的に接続するための配線を接続可能なコネクター部品を含む。図12の例では、中継基板62に実装された電子部品66の1つであるコネクターはハードディスクドライブ90と配線92を介して接続されている。
中継基板62は、筐体12内に設けられたフレーム67に対して複数のねじ68を螺着することで組み付けられている。中継基板62を構成する基板65には、ねじ68を挿通可能な長孔69が形成されている。図12に示す例では、中継基板62は、その四隅を4つのねじ68で固定されている。そのため、基板65の四隅には、4つのねじ68を挿通可能な4つの長孔69がその長手方向が幅方向Yに一致する向きで形成されている。このため、中継基板62は、ねじ68を緩めた状態で、長孔69の長手方向の範囲内でスライド可能となっている。長孔69の長手方向の寸法は、第1コネクター64Cと第2コネクター66Cとの接続と離脱とが可能なストロークだけ中継基板62をメイン基板61に対して幅方向Yに相対移動可能な値に設定されている。
組付状態において、メイン基板61には中継基板62の側端部が対向する位置の近傍に第1コネクター64Cが設けられている。また、中継基板62には、メイン基板61の第1コネクター64Cと対応する位置に、第1コネクター64Cと接続可能な第2コネクター66Cが設けられている。ねじ68を緩めた状態で、中継基板62を長孔69に沿ってメイン基板61に接近する第1方向Y1にスライドさせると、第2コネクター66Cが第1コネクター64Cに結合する。また、ねじ68を緩めた状態で、中継基板62を第1方向Y1と反対の方向である第2方向Y2にスライドさせると、第2コネクター66Cが第1コネクター64Cから外れる。
中継基板62を第1方向Y1にスライドさせた図12に示す結合位置では、第2コネクター66Cがメイン基板61の第1コネクター64Cに結合している。中継基板62を図12に示す結合位置から第2方向Y2にスライドさせた図13に示す退避位置では、第1コネクター64Cと第2コネクター66Cとの結合が外れる。この状態では、メイン基板61を鉛直方向Zの上方へ取り外すときの移動経路の邪魔にならない位置まで中継基板62が幅方向Yに退避している。つまり、中継基板62を図12に示す結合位置から第2方向Y2にスライドさせて図13に示す退避位置に退避させることで、メイン基板61の鉛直方向Zの上方への取り外しが可能となる。
本実施形態では、メイン基板61と中継基板62とに分けているので、例えば中継基板62が故障したときには、中継基板62を交換すればよく、メイン基板61は交換する必要がない。また、メイン基板61を実装部品の故障やメンテナンスにより取り外す必要がある場合、中継基板62のねじ68を緩め、長孔69に沿って中継基板62を図12に示す結合位置から第2方向Y2にスライドさせ、図13に示す退避位置まで退避させる。この結果、図13に示すように、第1コネクター64Cと第2コネクター66Cとの結合が外れるとともに、中継基板62が、メイン基板61の取り外し通路の邪魔にならない位置に退避する。このため、メイン基板61を取り外し通路に沿って鉛直方向Zの上方に移動させれば、メイン基板61を筐体12から取り外しできる。このとき、必要に応じてメイン基板61の他のコネクターから他の電子部品を接続する配線のコネクターを取り外す。
このように本実施形態では、メイン基板61を取り外すときに中継基板62を取り外す必要がない。また、メイン基板61と中継基板62との双方のコネクター同士をフレキシブルフラットケーブル等の配線で接続する必要がない。メイン基板61を交換のため又はメンテナンス後の組付けのために筐体12の所定の組付位置に取り付けるときは、メイン基板61を所定の組付位置に縦向きに挿し込んで組み付けた後、中継基板62を図13に示す退避位置から図12に示す結合位置まで第1方向Y1にスライドさせる。これにより、第1コネクター64Cと第2コネクター66Cとを結合し、その後、ねじ68を締め付けて中継基板62を固定する。
次に、図14〜図19を参照して、スロット70の仕切構造について説明する。インクジェット式プリンター11が備える図5に示す複数のインターフェース36は、必要に応じて増設される。そのため、インクジェット式プリンター11は、図14〜図16に示すように、インターフェース増設用の複数のスロット70を有している。図14に示す例では、スロット70は、筐体12の背面に、縦2列・横2列の計4つ設けられている。スロット70に挿着された増設用のインターフェースユニット71が、表側からねじ72で固定されることで、インターフェース36が構成される。未増設の他のスロット70は、蓋部材73で覆われている。蓋部材73は、複数のねじ74で固定されている。スロット70は、鉛直方向Zに長い矩形の開口を有し、奥行方向Xには増設用のインターフェースユニット71を挿着可能な長さ寸法を有している。図14に示す例では、4つのスロット70のうち1つにインターフェースユニット71が挿着され、1つのインターフェース36が増設されている。
本実施形態では、スロット70には2種類ある。1つはネットワーク通信用のスロットであり、他の1つはファクシミリ用のスロットである。本例では、増設用のインターフェースユニット71として、図14に示すネットワーク通信用ユニット71Aと、ファクシミリ用ユニット(図示略)との2種類がある。スロット70には、対応する増設用のインターフェースユニット71を着脱可能に挿着することができる。なお、スロット70は、ネットワーク通信用とファクシミリ用とを兼ねた1種類であってもよい。
図14に示すように、ねじ74を緩めて蓋部材73を取り外した後のスロット70に増設用のインターフェースユニット71を挿着したうえでねじ72を締め付けることで、インターフェース36が増設される。
図15に示すように、増設用のインターフェースユニット71は、四角板状の基板75に複数の部品が実装された基板部品76をケース77内に収容するユニット部品である。図15に示す挿着状態において、基板75におけるスロット70の入口側の端部にはインターフェース部品78が実装され、基板75の挿入方向の先端部にはコネクター79が実装されている。インターフェース部品78とコネクター79はそれぞれ一部がインターフェースユニット71の外部に露出している。インターフェース部品78の一部は図14に示す接続ポート78Aとして露出している。また、図17に示すように、インターフェースユニット71の先端部にはコネクター79が一部露出している。
図16、図17に示すように、ケース77は、板金よりなる金属部77Aと、合成樹脂製の樹脂部77Bとを含む。例えば、ケース77の表裏のうち少なくとも一方の面部が金属部77Aであり、ケース77の側部を含む他の部分が樹脂部77Bとなっている。増設用のインターフェースユニット71は、ケース77の一部が板金よりなるので、ノイズを遮蔽する機能を有している。なお、ケース77の金属部77Aは所定の厚さに亘り露出している。
また、図15に示すように、幅方向Yに隣同士のスロット70をそれぞれ覆う2つの蓋部材73のうち一方には、隣のスロット70内の様子を見えにくくした目隠し用の仕切板80が一体に形成されている。仕切板80は、隣のスロット70との境界寄りの位置に配置され、幅方向Yに隣合う2つのスロット70の一部又は全部を仕切る。仕切板80は金属製であり、隣のスロット70に増設されたインターフェースユニット71へのノイズを遮蔽する機能も兼ねている。
また、図15、図16に示すように、スロット70の奥方の内底部には、インターフェースユニット71の先端部に露出するコネクター79と接続可能なコネクター81が設けられている。また、スロット70の内壁部には、インターフェースユニット71又は蓋部材73を、スロット70の軸線と平行な奥行方向Xに沿って案内可能なレール82が設けられている。レール82は、スロット70の内壁部における鉛直方向Zの両側に一対設けられている。図17に示すように、インターフェースユニット71の側部には、凸条のガイド部83がその長手方向に沿って延びるように形成されている。
インターフェ−スユニット71は、凸条のガイド部83がレール82の溝部に係合されることで奥行方向Xに沿って案内されながらスロット70に真っ直ぐ挿着される。また、蓋部材73は、仕切板80がレール82の溝部と係合して案内されることで、奥行方向Xに沿って案内されながらスロット70に真っ直ぐ挿着される。本例では、蓋部材73に一体に仕切板80を設けることにより、スロット70を区画する専用の仕切部材を設けた構成に比べ、仕切部材等の余分な部材の配置スペースが不要な分、複数のスロット70の配置スペースが少なく抑えられる。
図18は、仕切板80を備えない比較例の蓋部材85を示し、図19は、仕切板80を備える本実施形態の蓋部材73を示す。例えば、幅方向Yに隣同士の2つのスロット70のうち一方のみに増設用のインターフェースユニット71を挿着する場合、図18に示す比較例では、一方の蓋部材85を取り外すと、隣のスロット70の内底部に位置するコネクター81を含む隣のスロット70内の様子が見える。この場合、スロット70の見栄えが悪いうえ、スロット70内に工具等を挿入して行うメンテナンス時に隣のスロット70内を工具で損傷する心配がある。
これに対して、本実施形態では、図19に示すように、一方の蓋部材73を取り外しても、2つのスロット70が内部で仕切板80により仕切られているため、隣のスロット70内の様子が見えない。この場合、スロット70の見栄えが良いうえ、スロット70内に工具等を挿入して行うメンテナンス時に隣のスロット70内を工具で損傷する心配がない。
次に、図20〜図22を参照して、スロット70の接地構造について説明する。図20に示す複数のスロット70の入口近傍内側には、金属製の接地用の第1ばね87が設けられている。第1ばね87は、インターフェースユニット71をスロット70の入口から挿入したときにケース77の金属部77Aの側面と対応する位置に配置され、金属部77Aの側面よりも鉛直方向Zにスロット70の内側へ突出している。このため、インターフェースユニット71をスロット70の入口から挿入を開始すると、その金属部77Aの側面が第1ばね87に接触する(図21参照)。また、スロット70の内底面には、金属製の接地用の第2ばね88が設けられている。第2ばね88は、インターフェースユニット71がスロット70に挿着し終わると、その先端部に押されて変形した状態で金属部77Aと接触する。インターフェースユニット71がスロット70に挿着された状態では、金属部77Aが第1ばね87と第2ばね88との両方に接触する。なお、第1ばね87と第2ばね88は、金属製のフレーム(図示略)に電気的に接続されることで接地されている。
図20に示すように、インターフェースユニット71をスロット70に挿着するときは、蓋部材73を取り外してインターフェースユニット71をスロット70に挿着する。図21に示すように、インターフェースユニット71の先端部をスロット70の入口に挿入し始めると、入口近傍内側に位置する第1ばね87が、ケース77の板金よりなる金属部77Aの側面に接触する。そして、インターフェースユニット71を、図21に示す挿入開始位置から、図22に示す挿着完了位置まで挿入する過程で、インターフェースユニット71はケース77の板金よりなる金属部77Aの側面を第1ばね87に摺動させながら、スロット70の奥方へ進む。このため、インターフェースユニット71をスロット70に挿着する過程に亘ってインターフェースユニット71を継続的に接地できる。そして、インターフェースユニット71をスロット70に挿着し終わると、ケース77の先端部に露出する金属部77Aが第2ばね88に接触する。このため、インターフェースユニット71はスロット70に挿着状態にあるとき、スロット70の入口付近で第1ばね87との接触で接地され、スロット70の奥方で第2ばね88との接触で接地される。
次に、図23を参照して、ハードディスクドライブ90の配置構造について説明する。図23に示すように、ハードディスクドライブ90は、筐体12内の所定位置に配置されている。インクジェット式プリンター11を移動させる際は鉛直方向Zに衝撃が発生し易い。また、印刷動作時は、インクジェット式プリンター11においてキャリッジ23が幅方向Yに往復運動するため、幅方向Yの振動が発生する。ハードディスクドライブ90は、その円盤面91に対して垂直方向の衝撃に弱いため、円盤面91が、落下方向である鉛直方向Z、及びキャリッジ23の移動方向である幅方向Yに平行となる向きに取り付けられている。
このため、インクジェット式プリンター11を移動させるときに筐体12に落下衝撃が加わったり、インクジェット式プリンター11の印刷動作時におけるキャリッジ23の往復移動により幅方向Yの振動が発生したりする。ハードディスクドライブ90は、垂直方向の衝撃に弱い円盤面91が、落下方向である鉛直方向Z、及びキャリッジ23の主走査方向である幅方向Yに平行となる向きに取り付けられているので、この種の振動を受けても、故障しにくい。
次に第2実施形態のインクジェット式プリンター11の作用について説明する。
ファン44が駆動されると、供給部26から空気が吸引される。すなわち、供給部26の供給口28から筐体12内へ空気が取り込まれる。供給口28から吸引された空気は流路29を通って第2開口43からケース37内へ吸引される。第2開口43からはフィルター45で濾過された空気がケース37内に吸引される。すると、ケース37内の圧力がケース37外の圧力よりも低くなるので、ケース37内外の圧力差によりケース37内の空気が第1開口42からケース37外に流出する。このため、ケース37内には、第2開口43から第1開口42へ向かって流れる気流が発生する。これにより、ケース37の通気が良好に行われてケース37内の温度下がるので、電源ユニット30が冷却される。
ケース37内には、後方から比較的きれいな空気を吸引するので、電源ユニット30内のインクミスト等の汚染の心配がない。例えば前方から空気を取り込む構成の場合、空気取込口がキャリッジ23の移動領域R側となるため、後側に空気取込口がある構成に比べ、空気取込口に配置したフィルターがインクミスト等により早期に詰まりやすい。つまり、後側を空気取込口としているので、前側を空気取込口とする構成に比べ、フィルターが詰まりにくく、インクミストの極めて少ないきれいな空気を長期に亘り必要な流量吸引することができる。
また、図10、図11に示すように、ファン44から吸引された気流は、ヒートシンク56の後面に当たり、ヒートシンク56の後面に沿って側方へ流れる。本例では、電源ユニット30の一方の第2側面37cに第1開口42があるので、ファン44から空気が吸引されて発生する気流のうちヒートシンク56の後面に当たった一部の気流は、ヒートシンク56の後面に沿って第1開口42に向かい、他のヒートシンク56の後面に沿って流れる。このため、複数のヒートシンク56が効果的に冷却される。この結果、ヒートシンク56に接触する発熱部品であるコンバーター55を効率よく冷却することができる。よって、電源ユニット30の発熱を効果的に抑制できる。
また、電源ユニット30の前面37aにも開口又は排気孔が存在するので、ファン44から吸引された気流の一部は、ヒートシンク56の上方やヒートシンク56間の隙間を通って電源ユニット30内の前方に向かって流れる。この結果、ヒートシンク56よりも前方の位置に実装されている電子部品38も気流により冷却される。よって、電源ユニット30内の電子部品38は奥行方向Xの位置によらず満遍なく冷却される。よって、電源ユニット30の発熱を効果的に抑制できる。
以上、詳述したように第2実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(8)インクジェット式プリンター11において、電源ユニット30は、外部の空気を開口から吸引するファン44を有する。この構成によれば、ファン44の駆動によって外部の空気を開口から電源ユニット30内に吸引するので、電源ユニット30内を効果的に冷却することができる。電源基板54を効率よく冷却できることで、電源の容量を増大することができ、自動原稿送り装置14の高速化やインクジェット式プリンター11の印刷動作の高速化が可能である。
(9)インクジェット式プリンター11は装置後部に記録媒体の一例としての用紙Pを供給する供給部26を有し、開口は供給部26側に配置され、ファン44は供給部26から空気を吸引する。よって、ファン44の駆動によって供給部26から吸引した外部の空気を電源ユニット30内へ円滑に吸引することができる。例えば、電源ユニット30の側面にファン44を配置する構成の場合、筐体12の側部に外部の空気を筐体12内に取り込む開口を設ける必要がある。これに対して、第2実施形態では、用紙Pが供給される供給部26の供給口28を通って空気を取り込むことができるので、筐体12の側部等に空気の取り込み口を別途設ける必要がない。
(10)電源ユニット30は、内部に発熱部品であるコンバーター55とコンバーター55に接触するヒートシンク56とを搭載した電源基板54を収容する。ヒートシンク56は、ファン44が配置された面に沿って配置されている。よって、ファン44が駆動されて外部の空気が開口から電源ユニット30内に吸引して発生した気流がヒートシンク56に当たるので、ヒートシンク56を効率よく冷却することができる。したがって、ヒートシンク56に接触する発熱部品であるコンバーター55を効率よく冷却することができる。
(11)スロット70の入口端部には、接地用のばねが設けられている。増設用のインターフェースユニット71をスロット70に挿着する始めから終わりまで接地用ばねの一例である第1ばね87に接触し摺動する状態で挿着することができる。このため、ユーザーが静電気を帯びていても、静電気で流れた電流を第1ばね87を介して接地できる。よって、増設用のインターフェースユニット71の静電気による故障を回避できる。
(12)スロット70を塞ぐ蓋部材73には、隣のスロット70との間を仕切る仕切板80が設けられている。よって、ユーザーが増設用のインターフェースユニット71を増設する際に、スロット70の蓋部材73を開けたときに、隣のスロット70内が見えない。例えば、ユーザーが隣のスロット70内へ指を入れたりすることを回避できる。また、仕切板80は金属製であるため、隣のスロット70に挿着した増設用のインターフェースユニット71からのノイズを遮蔽することができる。
(13)メイン基板61と中継基板62とをコネクター64C,66C同士で結合させる構成とし、両基板61,62間を接続するフレキシブルフラットケーブル等の配線を廃止している。中継基板62を長孔69を介してねじ68で固定し、中継基板62をねじ68を緩めて第2方向Y2へずらすと、メイン基板61を取り外すことができる。
(14)ハードディスクドライブ90をその円盤面91に対して鉛直方向Zと幅方向Yとが共に垂直となる向きに配置した。よって、インクジェット式プリンター11の落下時の衝撃や印刷動作時のキャリッジ23の往復運動による幅方向Yの振動を受けても、ハードディスクドライブ90が故障しにくい。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のような形態に変更することもできる。さらに、上記実施形態および以下に示す変更例を適宜組み合わせたものを更なる変更例とすることもできるし、以下に示す変更例同士を適宜組み合わせたものを更なる変更例とすることもできる。
・図24に示すように、電源ユニット30と画像読取部16との間に断熱部材50を配置してもよい。なぜなら、原稿読取装置13内に配置された画像読取部16は、電源ユニット30の上方に配置される場合が多いからである。すなわち、原稿Gを搬送して読み取る際の画像読取部16の読取位置及び載置された原稿Gを読み取る際の画像読取部16の待機位置が、図22に示すように、電源ユニット30の上方に設定されることが多いからである。断熱部材50は、例えば発泡材料によって構成される。このようにすれば、電源ユニット30で発生する熱が画像読取部16に伝わることを断熱部材50によって抑制できるので、電源ユニット30で発生する熱が画像読取部16に悪影響を及ぼすことを抑制できる。この場合、断熱部材50は、電源ユニット30のケース37の上面37dに直接貼り付けるようにしてもよい。
・図25に示すように、電源ユニット30のケース37の下面37eに、電源ユニット30で発生する熱を放熱する放熱部51を設けるようにしてもよい。放熱部51は、例えばアルミニウムなどの熱伝導性の高い材料からなる複数の放熱フィンによって構成される。このようにすれば、放熱部51がキャリッジ23の移動に伴って発生する風を受けるので、電源ユニット30の放熱効率を向上できる。
・図25に示すように、キャリッジ23の上端部に、キャリッジ23が移動する幅方向Yと交差する方向(本例では奥行方向Y)に延びる板状のリブ52を設けるようにしてもよい。このようにすれば、キャリッジ23の移動による空気の撹拌効率を向上できる。このため、電源ユニット30の周辺の空気の温度を下げることができ、電源ユニット30を効果的に冷却できる。加えて、リブ52と上述の放熱部51とを併用することで、電源ユニット30をより一層効果的に冷却できる。
・外部の空気を電源ユニット30内に吸引するファン44の位置は、図10、図11に示す供給部26側の位置である後面37fに限らず、その他の位置に適宜変更できる。例えば、図26に示すように、電源ユニット30の第2側面37cにファン44を配置してもよい。この場合、ファン44は、電源ユニット30の第2側面37cに形成された第1開口42から空気を吸引する。図26に示す例では、電源ユニット30は、内部に発熱部品であるコンバーター55と、コンバーター55に接触するヒートシンク56とを搭載した電源基板54を収容する。ヒートシンク56は、ファン44が配置された面である第2側面37cに沿って配置される。この場合、図26に示すように、ヒートシンク56が複数ある例では、1つのヒートシンク56がファン44が配置された第2側面37cに沿って配置されれば足りる。また、図26に示す例では、ファン44と対向する位置に配置されたヒートシンク56は、不図示のフィン及び凹溝が形成された第1面がファン44と対向し、第1面と反対側の面である第2面にコンバーター55が接触する状態で実装されている。ファン44が外部の空気を吸引してケース37内に発生する気流は、ファン44と対向する1つのヒートシンク56の第1面に当たり、その後、その気流の一部はそのヒートシンク56の第2面側に配置された他のヒートシンク56に沿って流れる。また、ケース37の後面37fに形成された第2開口43、及び第2側面37cに形成された第1開口42のうちファン44の吸引口として使用されるもの以外の第1開口42、及び前面37aに形成された第2実施形態と同様の隙間又は開口が排気口となる。ファン44から各排気口に向かって流れる気流により、ケース37内の電子部品38は効率よく冷却される。
・電源ユニット30のファン44は省略してもよい。
・電源ユニット30のケース37における第2側面37c及び後面37f以外の面に、ケース37の外部と連通する開口を設けてもよい。
電源ユニット30のケース37における下面37e及び第1側面37bは必ずしも遮蔽される必要はない。
・電源ユニット30は、必ずしも鉛直方向Zにおいてキャリッジ23の待機位置HPと重ならない位置に配置する必要はない。
・チューブ33は、必ずしも電源ユニット30の下方を経由し、電源ユニット30の上端の高さ位置を経た後、下方に湾曲してキャリッジ23に接続される必要はない。
・チューブ33は、必ずしも電源ユニット30の下方を経由して記録ヘッド25にインクを供給する必要はない。
・筐体12及び電源ユニット30は、第2開口43から筐体12外の空気が吸い込まれるように構成してもよい。
・電源ユニット30において、ケース37における第2開口43の内側にファン44を配置し、ケース37における第1開口42の外側にフィルター45を着脱自在に配置するようにしてもよい。
・記録媒体は、用紙Pに限らず、可撓性のプラスチックフィルムなどであってもよい。
以下、前記実施形態及び変更例から把握される技術思想を効果と共に記載する。
記録装置は、液体を吐出して記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドを支持した状態で一方向に往復移動されるキャリッジと、前記キャリッジの駆動源及び前記記録ヘッドを含む駆動対象に電力を供給する電源ユニットと、を備え、前記電源ユニットは、その少なくとも一部が前記キャリッジの移動領域と上側で重なるように配置されている。
この構成によれば、電源ユニットがキャリッジよりも高い位置に配置されるので、キャリッジから液体が漏洩した場合に、当該漏洩した液体が電源ユニット内に浸入することを抑制できる。
上記記録装置は、前記移動領域よりも下方から前記記録ヘッドに前記液体を供給する液体供給経路を備え、前記液体供給経路は、前記電源ユニットの下方を経由して前記記録ヘッドに前記液体を供給してもよい。
この構成によれば、液体供給経路から液体が漏洩した場合に、当該漏洩した液体が電源ユニットに浸入することを抑制できる。
上記記録装置において、前記液体供給経路は、前記電源ユニットの下方を経由し、前記電源ユニットの上端の高さ位置を経た後、下方に湾曲して前記キャリッジに接続されてもよい。
この構成によれば、液体供給経路を可撓性のチューブによって構成した場合に、チューブの曲率を小さくすることができる。このため、チューブにかかる負荷を低減できるので、チューブの寿命を長くすることができる。
上記記録装置において、前記電源ユニットは、鉛直方向において前記キャリッジの待機位置と重ならない位置に配置されてもよい。
この構成によれば、電源ユニットで発生する熱がキャリッジの待機位置で待機中の記録ヘッドに悪影響を及ぼすことを抑制できる。
上記記録装置において、前記電源ユニットの上方には、原稿の画像を読み取る画像読取部が配置され、前記電源ユニットと前記画像読取部との間には、断熱部材が配置されてもよい。
この構成によれば、電源ユニットで発生する熱が画像読取部に伝わることを断熱部材によって抑制できるので、電源ユニットで発生する熱が画像読取部に悪影響を及ぼすことを抑制できる。
上記記録装置において、前記電源ユニットの下面には、前記電源ユニットで発生する熱を放熱する放熱部が設けられてもよい。
この構成によれば、電源ユニットの放熱効率を向上できる。
上記記録装置において、前記キャリッジの上端部には、前記一方向と交差する方向に延びるリブが設けられてもよい。
この構成によれば、キャリッジの移動による空気の撹拌効率を向上できるので、電源ユニットの雰囲気温度が上昇することを抑制できる。
上記記録装置において、前記電源ユニットは、前記一方向における前記キャリッジの移動領域の端部と対応する位置に配置され、少なくとも下面及び前記キャリッジの移動領域の前記一方向における中央部側の側面が遮蔽されてもよい。
この構成によれば、記録ヘッドから吐出された液体のミストが電源ユニットに入り込むことを抑制できる。
上記記録装置において、前記電源ユニットは、前記遮蔽されている面以外の面に外部と連通する開口を有してもよい。
この構成によれば、電源ユニット内の通気性を確保しつつ、電源ユニット内に液体のミストが入り込むことを抑制できる。
上記記録装置において、前記電源ユニットは、内部の空気を前記開口から外部へ排出するファンを有してもよい。
この構成によれば、ファンの駆動によって電源ユニット内を冷却することができる。
上記記録装置において、前記電源ユニットは、外部の空気を前記開口から吸引するファンを有してもよい。
この構成によれば、ファンの駆動によって外部の空気を開口から電源ユニット内に吸引するので、電源ユニット内を効果的に冷却することができる。
上記記録装置において、記録装置は装置後部に前記記録媒体を供給する供給部を有し、前記開口は前記供給部側に配置され、前記ファンは前記供給部から空気を吸引してもよい。
この構成によれば、供給部側は記録媒体を供給する供給口が位置するので、ファンの駆動によって供給部から外部の空気を電源ユニット内へ円滑に吸引することができる。
上記記録装置において、電源ユニットは、内部に発熱部品であるコンバーターと前記コンバーターに接触されたヒートシンクとを搭載した電源基板を収容し、前記ヒートシンクは、前記電源ユニットにおける前記ファンが配置された面に沿って配置されてもよい。
この構成によれば、ファンが駆動されて外部の空気が開口から電源ユニット内に吸引して発生した気流がヒートシンクに当たるので、ヒートシンクを効率よく冷却することができる。よって、ヒートシンクに接触する発熱部品であるコンバーターを効果的に冷却することができる。
11…記録装置の一例としてのインクジェット式プリンター、12…筐体、13…原稿読取装置、14…自動原稿送り装置、15…排出部、16…画像読取部、17…開閉カバー、18…用紙カセット、19…装着口、20…排出口、21…取着部、22…ガイド軸、23…キャリッジ、24…駆動源の一例としてのキャリッジモーター、25…記録ヘッド、26…供給部、29…流路、30…電源ユニット、31…インクパック、32,32B,32C,32M,32Y…インク収容体、33…液体供給経路を構成するチューブ、34…ポンプ、35…接続部、36…インターフェース、37…ケース、37a…前面、37b…第1側面、37c…第2側面、37d…上面、37e…下面、37f…後面、38…電子部品、39…基板、40…舌片部、41…第1コネクター、42…開口の一例としての第1開口、43…開口の一例としての第2開口、44…ファン、45…フィルター、46…第3開口、47…第2コネクター、50…断熱部材、51…放熱部、52…リブ、54…電源基板、55…コンバーター、56…ヒートシンク、57…ヒートシンク、61…メイン基板、62…中継基板、63…基板、64…電子部品、64C…第1コネクター、65…基板、66…電子部品、66C…第2コネクター、68…ねじ、69…長孔、70…スロット、71…インターフェースユニット、72…ねじ、73…蓋部材、74…ねじ、75…基板、76…基板部品、77…ケース、78…インターフェース部品、79…コネクター、80…仕切板、81…コネクター、82…レール、83…ガイド部、87…第1ばね、88…第2ばね、90…ハードディスクドライブ、91…円盤面、92…配線、G…原稿、P…用紙、R…移動領域、X…奥行方向(搬送方向)、Y…幅方向、Z…鉛直方向、HP…待機位置。

Claims (13)

  1. 液体を吐出して記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを支持した状態で一方向に往復移動されるキャリッジと、
    前記キャリッジの駆動源及び前記記録ヘッドを含む駆動対象に電力を供給する電源ユニットと、
    を備え、
    前記電源ユニットは、その少なくとも一部が前記キャリッジの移動領域と上側で重なるように配置されていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記移動領域よりも下方から前記記録ヘッドに前記液体を供給する液体供給経路を備え、
    前記液体供給経路は、前記電源ユニットの下方を経由して前記記録ヘッドに前記液体を供給することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記液体供給経路は、前記電源ユニットの下方を経由し、前記電源ユニットの上端の高さ位置を経た後、下方に湾曲して前記キャリッジに接続されることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記電源ユニットは、鉛直方向において前記キャリッジの待機位置と重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記電源ユニットの上方には、原稿の画像を読み取る画像読取部が配置され、
    前記電源ユニットと前記画像読取部との間には、断熱部材が配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 前記電源ユニットの下面には、前記電源ユニットで発生する熱を放熱する放熱部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の記録装置。
  7. 前記キャリッジの上端部には、前記一方向と交差する方向に延びるリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の記録装置。
  8. 前記電源ユニットは、前記一方向における前記キャリッジの移動領域の端部と対応する位置に配置され、少なくとも下面及び前記キャリッジの移動領域の前記一方向における中央部側の側面が遮蔽されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の記録装置。
  9. 前記電源ユニットは、前記遮蔽されている面以外の面に外部と連通する開口を有していることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記電源ユニットは、内部の空気を前記開口から外部へ排出するファンを有していることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
  11. 前記電源ユニットは、外部の空気を前記開口から吸引するファンを有していることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
  12. 記録装置は装置後部に前記記録媒体を供給する供給部を有し、
    前記開口は前記供給部側に配置され、前記ファンは前記供給部から空気を吸引することを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 前記電源ユニットは、内部に発熱部品であるコンバーターと前記コンバーターに接触するヒートシンクとを搭載した電源基板を収容し、
    前記ヒートシンクは、前記電源ユニットにおける前記ファンが配置された面に沿って配置されることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の記録装置。
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