[go: up one dir, main page]

JP2019150841A - レーザ加工装置、レーザ加工方法及び調整装置 - Google Patents

レーザ加工装置、レーザ加工方法及び調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019150841A
JP2019150841A JP2018037156A JP2018037156A JP2019150841A JP 2019150841 A JP2019150841 A JP 2019150841A JP 2018037156 A JP2018037156 A JP 2018037156A JP 2018037156 A JP2018037156 A JP 2018037156A JP 2019150841 A JP2019150841 A JP 2019150841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
laser
measurement light
optical system
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018037156A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7138454B2 (ja
Inventor
尚也 本坊
Hisaya Hombo
尚也 本坊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2018037156A priority Critical patent/JP7138454B2/ja
Publication of JP2019150841A publication Critical patent/JP2019150841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7138454B2 publication Critical patent/JP7138454B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】往復運動するピンホールを用いることなく、加工用レーザビームの集光位置のずれを修正することが可能なレーザ加工装置を提供する。【解決手段】レーザ発振器から射出された加工用レーザビームが、集光光学系によって加工対象物の表面に集光される。測定用光源が、加工対象物の表面において加工用レーザビームのビームスポットの外側に、集光光学系を通して測定用光ビームを入射させる。撮像装置が、加工対象物の表面における測定用光ビームのビームスポットを撮像する。調整機構が、集光光学系及び加工対象物の一方を他方に対して、集光光学系の光軸方向に移動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工装置、レーザ加工方法及び調整装置に関する。
レーザを用いた溶接、切断、穴明け等の加工を行うレーザ加工技術が知られている。レーザ加工装置は、レーザ発振器から加工対象物までのレーザビームの経路に配置されたコリメーションレンズ、フォーカスレンズ等の光学素子を含む。これらの光学素子がレーザビームによる熱影響を受けると、レーザビームの集光位置が光学素子の光軸方向にずれてしまう場合がある。集光位置がずれると、加工部におけるレーザビームのパワー密度が変化してしまい、所望の加工を行うことができなくなる。
下記の特許文献1に、集光用レンズの熱変形量を検知し、熱変形量に基づいて加工用レーザビームの焦点位置が被加工材上にくるように自動的に補正を行うレーザ加工装置が開示されている。特許文献1に開示されたレーザ加工装置においては、集光用レンズに対して斜め方向から測定用レーザビームを入射させ、加工用レーザビームの経路脇に配置されたピンホールを通して測定用レーザビームを検出する。ピンホールを測定用レーザビームの光軸方向に往復運動させて、ピンホールを通過する測定用レーザビームの光強度を検出することにより、測定用レーザビームの焦点位置を求める。測定用レーザビームの焦点位置の変化量に基づいて加工用レーザビームの焦点位置を移動させることにより、焦点位置を被加工材上に位置させる。
特開昭61−137693号公報
特許文献1に開示された従来のレーザ加工装置では、加工中の焦点位置ずれを検出するために、ピンホールを往復運動させる機構が必要になる。この往復運動によって発生する振動が鏡筒に伝わると、加工用レーザビームの焦点位置がずれてしまうことが懸念される。また、集光用レンズに組み合わせレンズを用いる場合には、集光用レンズに斜め方向から入射した測定用レーザビームを斜め方向から検出することが困難である。
本発明の目的は、往復運動するピンホールを用いることなく、加工用レーザビームの集光位置のずれを修正することが可能なレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供することである。
本発明の一観点によると、
加工用レーザビームを射出するレーザ発振器と、
前記加工用レーザビームを加工対象物の表面に集光させる集光光学系と、
前記加工対象物の表面において前記加工用レーザビームのビームスポットの外側に、前記集光光学系を通して測定用光ビームを入射させる測定用光源と、
前記加工対象物の表面における前記測定用光ビームのビームスポットを撮像する撮像装置と、
前記集光光学系及び前記加工対象物の一方を他方に対して、前記集光光学系の光軸方向に移動させる調整機構と
を有するレーザ加工装置が提供される。
本発明の他の観点によると、
加工対象物の表面において、集光光学系を経由した加工用レーザビームのビームスポットの外側に、前記集光光学系を通して測定用光ビームを入射させる工程と、
前記測定用光ビームの集光状態に基づいて、前記集光光学系の光軸方向に関して前記加工用レーザビームの加工範囲内に前記加工対象物の表面を配置する工程と
を有するレーザ加工方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によると、
集光光学系を通して加工用レーザビームを加工対象物の表面に入射させて加工を行うレーザ加工装置の前記集光光学系を通して、前記加工対象物の表面において前記加工用レーザビームのビームスポットの外側に測定用光ビームを入射させる測定用光源と、
前記加工対象物の表面における前記測定用光ビームのビームスポットを撮像する撮像装置と、
前記撮像装置による撮像結果に基づいて、前記集光光学系及び前記加工対象物の一方を他方に対して、前記集光光学系の光軸方向に移動させる制御を行う制御装置と
を有する調整装置が提供される。
往復運動するピンホールを用いることなく、加工用レーザビームの集光位置のずれを修正することが可能である。
図1は、実施例によるレーザ加工装置の概略図である。 図2A及び図2Bは、加工ヘッドから射出された加工用レーザビームの収束発散の様子を示す図である。 図3Aは、加工用レーザビームのフォーカス位置が加工対象物の表面上に位置するときの加工用レーザビームのビームスポット及び測定用光ビームのビームスポットの位置関係の一例を示す図であり、図3Bは、集光光学系が熱影響を受けてフォーカス位置がz軸方向に変位したときの加工用レーザビームのビームスポット及び測定用光ビームのビームスポットの位置関係の一例を示す図である。 図4は、測定用光ビームのビームスポットの基準位置からの変位量と、加工用レーザビームのフォーカス位置の変位量との関係を示すグラフである。 図5は、本実施例によるレーザ加工方法のフローチャートである。 図6A及び図6Bは、それぞれ他の実施例及び変形例によるレーザ加工装置に支持された加工対象物の表面に形成される加工用レーザビームのビームスポット、及び測定用光ビームのビームスポットの位置関係を示す平面図である。
図1〜図5を参照して、実施例によるレーザ加工装置及びレーザ加工方法について説明する。
図1は、実施例によるレーザ加工装置の概略図である。鏡筒10内に、ダイクロイックミラー11及び集光光学系12が収容されている。集光光学系12は、例えば複数の単レンズを含む組み合わせレンズで構成される。鏡筒10、ダイクロイックミラー11、及び集光光学系12を加工ヘッド15ということとする。集光光学系12の光軸方向をz軸方向とするxyz直交座標系を定義する。
レーザ発振器20が加工用レーザビーム17を射出する。レーザ発振器20から射出された加工用レーザビーム17が、光ファイバ21を経由して鏡筒10の側面から鏡筒10内に導入される。レーザ発振器20として、例えば、波長約1070nmの赤外域で発振するファイバレーザを用いることができる。なお、レーザ発振器20として、その他にレーザダイオード、Nd:YAGレーザ等の固体レーザ、炭酸ガスレーザ等のガスレーザを用いてもよい。
鏡筒10内に導入された加工用レーザビーム17は、ダイクロイックミラー11によって反射され、集光光学系12を経由して鏡筒10から外部に射出される。鏡筒10から射出された加工用レーザビーム17は、支持部30に支持された加工対象物50に入射する。支持部30は、xy面に平行な二方向(x軸方向及びy軸方向)に加工対象物50を移動させることができる。
調整機構16が、加工ヘッド15を支持部30に対してz軸方向に昇降可能に支持する。調整機構16は、例えば、ねじ軸16Aとナット16Bとからなる送りねじ、及びねじ軸16Aを回転させるモータ16Cとを含む。加工ヘッド15はナット16Bに固定されており、モータ16Cがねじ軸16Aを回転させると、加工ヘッド15がz軸方向に移動する。
なお、調整機構16は、加工ヘッド15及び加工対象物50の一方を他方に対して光軸方向に移動させる構成としてもよい。例えば、支持部30が加工ヘッド15に対して加工対象物50を昇降させる構成としてもよい。レーザ加工中は、加工用レーザビーム17のビームウエストが加工対象物50の表面に位置するように、加工ヘッド15の高さが調整される。これにより、加工対象物50の表面に、加工用レーザビーム17のビームスポット51が形成される。
なお、集光光学系12が光ファイバ21の端面を加工対象物50の表面に結像させるようにしてもよい。以下、加工用レーザビーム17のビームウエストまたは結像位置をフォーカス位置ということとする。
測定用光源40が測定用光ビーム45を出力する。測定用光ビーム45として、加工対象物50に対して損傷を与えない程度のパワーのレーザビームを用いることが好ましい。例えば、レーザダイオード、HeNeレーザ等を用いることができる。測定用光源40から出力された測定用光ビーム45の一部がミラー41で反射され、鏡筒10の上部から鏡筒10内に導入される。鏡筒10内に導入された測定用光ビーム45は、ダイクロイックミラー11を透過し、集光光学系12を経由して加工対象物50に入射する。
加工対象物50の表面に、測定用光ビーム45のビームスポット52が形成される。測定用光ビーム45のビームスポット52が加工用レーザビーム17のビームスポット51とは異なる位置に形成されるように、測定用光ビーム45の射出位置(測定用光源40の位置)が調整されている。
測定用光ビーム45のビームスポット52が、加工用レーザビーム17の経路の側方に配置された撮像装置42で撮像される。撮像装置42として、二次元の撮像面を持つCCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等を用いることができる。撮像装置42で取得された画像データが制御装置31に入力される。制御装置31は、画像データを解析することにより、測定用光ビーム45のビームスポット52の位置を求める。
次に、図2A〜図4を参照して、加工用レーザビーム17のz軸方向に関するフォーカス位置と、測定用光ビーム45のビームスポット52のxy面内の位置との関係について説明する。
図2Aは、加工ヘッド15から射出された加工用レーザビーム17の収束発散の様子を示す図である。加工ヘッド15から射出された加工用レーザビーム17は収束ビームであり、フォーカス位置18においてビーム径が最小になる。その後、加工用レーザビーム17は発散ビームとなる。z軸方向(集光光学系12(図1)の光軸方向)に関して、フォーカス位置18を含む加工範囲19内に加工対象物50(図1)の表面を配置してレーザ加工を行う。加工範囲19内において、目標とする品質の加工を行うことができるビームスポットの大きさ及びパワー密度が得られる。
集光光学系12(図1)が加工用レーザビーム17から熱影響を受けると、フォーカス位置18がz軸方向に移動する。例えば、集光光学系12の焦点距離が短くなると、図2Bに示すように、フォーカス位置18が加工ヘッド15に近づく方向に移動する。これに伴い、加工範囲19も加工ヘッド15に近づく方向に移動する。
図3Aは、加工用レーザビーム17のフォーカス位置18が加工対象物50の表面上に位置するときの加工用レーザビーム17のビームスポット51及び測定用光ビーム45のビームスポット52の位置関係の一例を示す図である。例えば、加工用レーザビーム17のビームスポット51に対してx軸の正の方向にずれた位置に、測定用光ビーム45のビームスポット52が形成されている。このときのビームスポット52の位置を基準位置52Aということとする。
図3Bは、集光光学系12が熱影響を受けてフォーカス位置18(図2B)がz軸方向に変位したときの加工用レーザビーム17のビームスポット51及び測定用光ビーム45のビームスポット52の位置関係の一例を示す図である。例えば、測定用光ビーム45のビームスポット52が、基準位置52Aからx軸の正の方向に変位している。このように、フォーカス位置18の光軸方向(z軸方向)の変位が、ビームスポット52のxy面内方向の変位として検出される。
図4は、測定用光ビーム45のビームスポット52の基準位置52Aからの変位量と、加工用レーザビーム17のフォーカス位置18の変位量との関係を示すグラフである。横軸は、測定用光ビーム45のビームスポット52の基準位置52Aからのxy面内方向の変位量を表し、縦軸は、加工用レーザビーム17のフォーカス位置18のz軸方向の変位量を表す。ビームスポット52が基準位置52Aに位置するとき、変位量が0である。このとき、加工用レーザビーム17のフォーカス位置18は、加工対象物50の表面に位置する。一例として、ビームスポット52が加工用レーザビーム17のビームスポット51から遠ざかる方向への変位量を正と定義し、ビームスポット51に近づく方向への変位量を負と定義する。図4に示した関係は、予め評価実験を行うことにより決定することができる。
なお、加工対象物50から加工ヘッド15までの高さによって、図4に示す対応関係が異なる場合には、加工ヘッド15の高さごとに図4に示した対応関係を決定しておくことが好ましい。また、加工ヘッド15の高さが変化すると、ビームスポット52の基準位置52A自体が変位する場合もあり得る。
図5は、本実施例によるレーザ加工方法のフローチャートである。まず、加工対象物50(図1)を支持部30(図1)に支持させる(ステップS0)。加工対象物50には、加工開始点、加工終了点、及び加工開始点から加工終了点まで至る被加工線が画定されている。例えば、本実施例によるレーザ加工方法では、この被加工線に沿って切断または溶接を行う。
制御装置31は、調整機構16を制御して、加工ヘッド15の高さを初期位置に設定する。さらに、支持部30を制御して、加工対象物50の加工開始点に加工用レーザビーム17が入射するように加工対象物50のxy面内方向の位置を調整する。
その後、制御装置31がレーザ発振器20及び測定用光源40を制御して、加工用レーザビーム17及び測定用光ビーム45の射出を開始させる(ステップS1)。これにより、加工用レーザビーム17が加工対象物50の加工開始点に入射し、レーザ加工が行われる。さらに、制御装置31は、支持部30を制御して加工対象物50をxy面内方向に移動させることにより、加工用レーザビーム17のビームスポット51を加工開始点から被加工線に沿って移動させる。
被加工線に沿う加工中に、制御装置31は、撮像装置42の撮像結果に基づいて調整機構16を制御することにより、加工用レーザビーム17の加工範囲19(図3A、図3B)内に加工対象物50の表面を配置させる。
例えば、制御装置31は撮像装置42(図1)から画像データを取得して画像解析を行うことにより、測定用光ビーム45のビームスポット52の基準位置52A(図3B)からの変位量を算出する(ステップS2)。さらに、制御装置31は、算出された変位量と、図4に示した対応関係とに基づいて、加工用レーザビーム17のフォーカス位置18(図2B)のz軸方向への変位量を求める(ステップS3)。フォーカス位置18の変位量が求まると、制御装置31は、調整機構16を制御して加工ヘッド15をz軸方向に移動させることにより、加工対象物50の表面を加工用レーザビーム17の加工範囲19(図2B)内に位置させる(ステップS4)。
制御装置31は、加工用レーザビーム17のビームスポット51が加工終了点に到達するまで、ステップS2からステップS4までを一定の周期で繰り返す(ステップS5)。被加工線に沿う加工が終了すると、制御装置31は、レーザ発振器20及び測定用光源40を制御して、加工用レーザビーム17及び測定用光ビーム45の射出を停止させ、支持部30を制御して加工対象物50の移動を終了させる(ステップS6)。
次に、本実施例によるレーザ加工装置及びレーザ加工方法を適用することにより得られる優れた効果について説明する。
本実施例では、測定用光ビーム45のビームスポット52(図3A、図3B)の変位量から、加工用レーザビーム17のフォーカス位置18(図2A、図2B)の変位量を求めることができる。加工中に、フォーカス位置18の変位量に応じた加工ヘッド15(図1)の高さ調整(図5のステップS4)を実行することにより、加工用レーザビーム17の加工範囲19(図2A、図2B)内で加工を行うことができる。その結果、安定した品質でレーザ加工を行うことが可能になる。
測定用光ビーム45のビームウエストの光軸方向の変位量を検出する方法では、例えば光軸方向に往復運動するピンホール等を配置する必要がある。これに対し、本実施例では、測定用光ビーム45のビームスポット52のxy面内方向の変位量を光学的に検出すればよいため、機械的な往復運動を行う機構を設ける必要がない。その結果、機械的な振動等の発生を抑制することができる。
次に、測定用光ビーム45の好ましい波長について説明する。加工用レーザビーム17による加工中には、加工用レーザビーム17のビームスポット51(図3A、図3B)の近傍にプラズマが発生する。プラズマからの光が撮像装置42(図1)に入射すると、測定用光ビーム45のビームスポット52(図3A、図3B)の検出が困難になる。ビームスポット52の検出を容易にするために、プラズマで発生する波長域の光を透過させず、測定用光ビーム45の波長の光を透過させる光学フィルタを、加工対象物50から撮像装置42までの光路に配置することが好ましい。
このような光学フィルタを実現するために、測定用光ビーム45の波長を、プラズマで発生する光の主な波長域とは異なる波長にすることが好ましい。例えば、加工対象物50を一般的な鉄鋼とした場合、加工対象物50に含まれる合金元素として鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)が挙げられる。Feの代表的な発光波長は259.940nm、Niの代表的な発光波長は221.647nm、Crの代表的な発光波長は205.552nmである。もちろん、これらの代表的な発光波長以外の発光波長も存在する。測定用光ビーム45の波長を、これらの発光波長を避けて選択することが好ましい。
次に、図6Aを参照して、他の実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下、図1〜図5に示した実施例によるレーザ加工装置と共通の構成については説明を省略する。
図6Aは、本実施例によるレーザ加工装置に支持された加工対象物50の表面に形成される加工用レーザビーム17のビームスポット51、及び測定用光ビーム45のビームスポット52の位置関係を示す平面図である。本実施例では、測定用光ビーム45のビームスポット52が円環状(リング状)の形状を有する。加工用レーザビーム17のビームスポット51は、測定用光ビーム45のリング状のビームスポット52の外周線の内側に位置する。
本実施例においても、図1〜図5に示した実施例と同様に、測定用光ビーム45が加工用レーザビーム17のビームスポット51の外側に入射する。本実施例においては、集光光学系12(図1)が熱影響を受けると、測定用光ビーム45のビームスポット52の大きさ(外径及び内径)が変化する。このとき、リング状のビームスポット52の中心位置は不変である。本実施例では、ビームスポット52の大きさの変化量と、加工用レーザビーム17のフォーカス位置18の光軸方向への変位量とを、予め対応付けておけばよい。
制御装置31(図1)は、測定用光ビーム45のビームスポット52の画像解析を行い、ビームスポット52の大きさを算出する。ビームスポット52の大きさの変化量に基づいて、加工用レーザビーム17のフォーカス位置18の変位量を求め、加工ヘッド15の高さを調整する。
図6Bは、図6Aに示した実施例の変形例によるレーザ加工装置に支持された加工対象物50の表面に形成される加工用レーザビーム17のビームスポット51、及び測定用光ビーム45のビームスポット52の位置関係を示す平面図である。本変形例では、測定用光ビーム45のビームスポット52がリング状ではなく、円形である。測定用光ビーム45のビームスポット52は、加工用レーザビーム17のビームスポット51より大きく、ビームスポット51を内包している。
本変形例においても、図6Aに示した実施例と同様に、測定用光ビーム45が加工用レーザビーム17のビームスポット51の外側に入射する。集光光学系12(図1)が熱影響を受けると、測定用光ビーム45のビームスポット52の大きさ(直径)が変化する。本変形例のように、測定用光ビーム45のビームスポット52を、加工用レーザビーム17のビームスポット51を内包する円形にしてもよい。
図6Aに示した実施例、及び図6Bに示した変形例においても、図1〜図5に示した実施例と同様の効果が得られる。図1〜図5に示した実施例では、基準位置52A(図3B)に対するビームスポット52の相対位置を算出するために、基準位置52Aを記憶しておかなければならなかった。図6Aに示した実施例、及び図6Bに示した変形例では、ビームスポット52の大きさを求めればよいため、基準位置52Aを記憶しておく必要はない。
次に、その他の変形例について説明する。図6Aに示したリング状のビームスポット52に代えて、円周上に位置する複数の点でビームスポット52を構成してもよい。例えば、ビームスポット52を2つの点で構成し、2つの点を結ぶ線分の中点が加工用レーザビーム17のビームスポット51に一致するようにしてもよい。
図1〜図5に示した実施例では、集光光学系12(図1)が熱影響を受けることにより、測定用光ビーム45のビームスポット52の位置が変位する構成を採用した。図6A及び図6Bに示した実施例及び変形例では、集光光学系12が熱影響を受けることにより、測定用光ビーム45のビームスポット52の大きさが変化する構成を採用した。その他、より一般的に、集光光学系12が熱影響を受けることによって変化する測定用光ビーム45の種々の集光状態を検出するようにしてもよい。例えば、集光光学系12が熱影響を受けることによってビームスポット52の形状が変する光学系を採用し、形状の変化に基づいて加工ヘッド15の高さを調整してもよい。
図1〜図6Bに示した実施例及び変形例では、測定用光ビーム45のビームスポット52(図3A、図3B、図6A、図6B)の撮像結果に基づいて、制御装置31(図1)が加工ヘッド15の高さを自動調整した。自動調整する代わりに、人手を介して加工ヘッド15の高さを調整するようにしてもよい。
例えば、撮像装置42で撮像された画像を、制御装置31が表示画面に表示し、オペレータが表示画面を見ながら加工ヘッド15の高さを調整する構成を採用してもよい。この場合、制御装置31は、表示画面に測定用光ビーム45のビームスポット52の基準位置52A(図3B)を表示するとよい。オペレータは、表示画面に表示された基準位置52Aからビームスポット52までのずれ量を容易に把握することができる。オペレータは、表示画面を見ながら、ビームスポット52が基準位置52Aに一致するように加工ヘッド15の高さを調整すればよい。この場合、調整機構16は、オペレータによって操作されるハンドル、レバー等の操作器を有する。オペレータが操作器を操作することにより、加工ヘッド15の高さを調整することができる。
図6A及び図6Bの実施例及び変形例のよるに、測定用光ビーム45のビームスポット52の大きさに基づいて加工ヘッド15の高さを調整する場合には、制御装置31は、表示画面に基準となる大きさの図形を表示するとよい。
1本の被加工線に沿う加工中に、集光光学系12(図1)が熱影響を受けることによる加工用レーザビーム17のフォーカス位置18(図2A)のずれが、加工品質に影響を与えない程度の微小なものである場合には、加工前に加工ヘッド15の高さを調整しておいてもよい。加工ヘッド15の高さを調整した後、加工中には、加工ヘッド15の高さを一定に維持すればよい。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 鏡筒
11 ダイクロイックミラー
12 集光光学系
15 加工ヘッド
16 調整機構
16A ねじ軸
16B ナット
16C モータ
17 加工用レーザビーム
18 ビームウエスト
19 加工範囲
20 レーザ発振器
21 光ファイバ
30 支持部
31 制御装置
40 測定用光源
41 ミラー
42 撮像装置
45 測定用光ビーム
50 加工対象物
51 加工用レーザビームのビームスポット
52 測定用光ビームのビームスポット
52A 測定用光ビームのビームスポットの基準位置

Claims (8)

  1. 加工用レーザビームを射出するレーザ発振器と、
    前記加工用レーザビームを加工対象物の表面に集光させる集光光学系と、
    前記加工対象物の表面において前記加工用レーザビームのビームスポットの外側に、前記集光光学系を通して測定用光ビームを入射させる測定用光源と、
    前記加工対象物の表面における前記測定用光ビームのビームスポットを撮像する撮像装置と、
    前記集光光学系及び前記加工対象物の一方を他方に対して、前記集光光学系の光軸方向に移動させる調整機構と
    を有するレーザ加工装置。
  2. 前記加工対象物の表面における前記測定用光ビームのビームスポットの中心位置が、前記加工用レーザビームのビームスポットの中心位置と異なる請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記加工対象物の表面における前記測定用光ビームのビームスポットの外周線の内側に、前記加工用レーザビームのビームスポットが位置する請求項1に記載のレーザ加工装置。
  4. さらに、前記撮像装置による撮像結果に基づいて前記調整機構を制御することにより、前記集光光学系の光軸方向に関して前記加工用レーザビームの加工範囲内に前記加工対象物の表面を配置する制御装置を有する請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記制御装置は、前記加工用レーザビームによる加工を行いながら、前記調整機構を制御する請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 加工対象物の表面において、集光光学系を経由した加工用レーザビームのビームスポットの外側に、前記集光光学系を通して測定用光ビームを入射させる工程と、
    前記測定用光ビームの集光状態に基づいて、前記集光光学系の光軸方向に関して前記加工用レーザビームの加工範囲内に前記加工対象物の表面を配置する工程と
    を有するレーザ加工方法。
  7. 前記加工用レーザビームで前記加工対象物の加工を行いながら、前記測定用光ビームの入射させる工程、及び前記加工用レーザビームの加工範囲内に前記加工対象物の表面を配置する工程を実行する請求項6に記載のレーザ加工方法。
  8. 集光光学系を通して加工用レーザビームを加工対象物の表面に入射させて加工を行うレーザ加工装置の前記集光光学系を通して、前記加工対象物の表面において前記加工用レーザビームのビームスポットの外側に測定用光ビームを入射させる測定用光源と、
    前記加工対象物の表面における前記測定用光ビームのビームスポットを撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置による撮像結果に基づいて、前記集光光学系及び前記加工対象物の一方を他方に対して、前記集光光学系の光軸方向に移動させる制御を行う制御装置と
    を有する調整装置。
JP2018037156A 2018-03-02 2018-03-02 レーザ加工装置、レーザ加工方法及び調整装置 Active JP7138454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018037156A JP7138454B2 (ja) 2018-03-02 2018-03-02 レーザ加工装置、レーザ加工方法及び調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018037156A JP7138454B2 (ja) 2018-03-02 2018-03-02 レーザ加工装置、レーザ加工方法及び調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019150841A true JP2019150841A (ja) 2019-09-12
JP7138454B2 JP7138454B2 (ja) 2022-09-16

Family

ID=67947677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018037156A Active JP7138454B2 (ja) 2018-03-02 2018-03-02 レーザ加工装置、レーザ加工方法及び調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7138454B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1058169A (ja) * 1996-08-26 1998-03-03 Amada Co Ltd レーザ加工機におけるティーチング方法及びその装置
US6791057B1 (en) * 1998-11-12 2004-09-14 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Forderung Der Angewandten Forschung E.V. Method and device for machining workpieces using high-energy radiation
US20160059350A1 (en) * 2014-08-02 2016-03-03 Precitec Optronik Gmbh Method for Measuring the Distance Between a Workpiece and a Machining Head of a Laser Machining Apparatus
JP2016524539A (ja) * 2013-05-29 2016-08-18 トルンプフ ヴェルクツォイクマシーネン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトTrumpf Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG 高エネルギービームの焦点位置を決定する装置および方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1058169A (ja) * 1996-08-26 1998-03-03 Amada Co Ltd レーザ加工機におけるティーチング方法及びその装置
US6791057B1 (en) * 1998-11-12 2004-09-14 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Forderung Der Angewandten Forschung E.V. Method and device for machining workpieces using high-energy radiation
JP2016524539A (ja) * 2013-05-29 2016-08-18 トルンプフ ヴェルクツォイクマシーネン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトTrumpf Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG 高エネルギービームの焦点位置を決定する装置および方法
US20160059350A1 (en) * 2014-08-02 2016-03-03 Precitec Optronik Gmbh Method for Measuring the Distance Between a Workpiece and a Machining Head of a Laser Machining Apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP7138454B2 (ja) 2022-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10092977B2 (en) Welding head and method for joining a workpiece
JP5266647B2 (ja) レーザ溶接装置およびその調整方法
JP5385356B2 (ja) レーザ加工機
JP6626036B2 (ja) 測定機能を有するレーザ加工システム
RU2404036C2 (ru) Головка для лазерной сварки
JP4141485B2 (ja) レーザ加工システムおよびレーザ加工方法
KR20210032456A (ko) 인라인 간섭 이미징(ici)을 사용하여 워블-가공을 모니터링 및/또는 제어하기 위한 시스템 및 방법
WO2019176786A1 (ja) レーザ光の芯出し方法及びレーザ加工装置
CN112484657A (zh) 激光加工装置、激光加工方法以及修正数据生成方法
CN113523550A (zh) 激光加工装置以及激光加工方法
US6177649B1 (en) Method and apparatus for regulating the position of a camera in a thermal control system for welding
JP2016126176A (ja) 干渉対物レンズ、および光干渉測定装置
JP2016000421A (ja) レーザ加工用システムおよびレーザ加工方法
JP6355027B2 (ja) 形状測定装置
JP7398622B2 (ja) レーザ加工ヘッド及びレーザ加工システム
JP4594256B2 (ja) レーザ加工システムおよびレーザ加工方法
JP7138454B2 (ja) レーザ加工装置、レーザ加工方法及び調整装置
JP7262081B2 (ja) レーザ加工装置および光学調整方法
JP7308439B2 (ja) レーザ加工装置および光学調整方法
US20240082950A1 (en) Laser processing device and automatic correction method for focal point position of laser light
JP6633297B2 (ja) レーザ加工装置、及び、レーザ加工装置の集光角設定方法
JP5223537B2 (ja) レーザ溶接品質検査方法及び装置
JP2019042795A (ja) レーザ加工ヘッド及びそれを備えたレーザ加工装置
CN110678290A (zh) 用于反射或透射扫描仪射束的扫描头设备和方法、具有扫描头设备的扫描设备和扫描仪
JP6968126B2 (ja) レーザ加工機の設定方法及びレーザ加工機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7138454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150