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JP2019148235A - 内燃機関の冷却構造 - Google Patents

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JP2019148235A
JP2019148235A JP2018033906A JP2018033906A JP2019148235A JP 2019148235 A JP2019148235 A JP 2019148235A JP 2018033906 A JP2018033906 A JP 2018033906A JP 2018033906 A JP2018033906 A JP 2018033906A JP 2019148235 A JP2019148235 A JP 2019148235A
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internal combustion
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平山 周二
Shuji Hirayama
周二 平山
寛晃 小山
Hiroaki Koyama
寛晃 小山
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】ラジエータコアを迂回するための流路をラジエータの外部に設ける必要がなく、小型化が可能な内燃機関の冷却構造を提供する。【解決手段】内燃機関71の冷却構造は、ラジエータ80及びサーモスタット85を備える。ラジエータ80は、ラジエータコア81と、該ラジエータコア81を挟むように配置される一対の前部ラジエータタンク82及び後部ラジエータタンク83と、を備える。前部ラジエータタンク82は、タンク上流部82uと、タンク下流部82dと、該タンク上流部82uと該タンク下流部82dとを仕切る仕切壁82wと、該仕切壁82wに設けられタンク上流部82uとタンク下流部82dとを連通するバイパス部84と、を備える。サーモスタット85は、バイパス部84に連通するように前部ラジエータタンク82に設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の冷却構造に関する。
従来より、内燃機関の冷却構造として、ウォータポンプによってエンジンとラジエータとの間で冷却液を強制的に循環させてエンジンの冷却を行う自動二輪車用の内燃機関の冷却構造が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の内燃機関の冷却構造では、ラジエータを迂回するバイパス通路が、一対のラジエータタンクに挟まれたラジエータコアの上面に沿って設けられ、一方のラジエータタンクの上方にサーモスタット(サーモスタット弁)が設けられている。
実開平4−75129号公報
しかしながら、特許文献1においては、バイパス流路が一方のラジエータタンクの上方にラジエータから張り出すように設けられているので、小型化を阻害する要因となっており改善の余地があった。
本発明は、ラジエータコアを迂回するための流路をラジエータの外部に設ける必要がなく、小型化可能な内燃機関の冷却構造を提供する。
(1)第1の発明は、
内燃機関を冷却する冷却液と外気とで熱交換を行うラジエータと、
前記冷却液の温度に応じて冷却液流路を切り換えるサーモスタットと、を備える内燃機関の冷却構造において、
前記ラジエータは、
前記熱交換を行うラジエータコアと、
前記ラジエータコアを挟むように配置される一対のラジエータタンクと、を備え、
前記一対のラジエータタンクのうち一方のラジエータタンクは、
タンク上流部と、
タンク下流部と、
該タンク上流部と該タンク下流部とを仕切る仕切壁と、
前記仕切壁に設けられ、前記タンク上流部と前記タンク下流部とを連通するバイパス部と、を備え、
前記サーモスタットは、前記バイパス部に連通するように前記一方のラジエータタンクに設けられ、
前記冷却液が所定温度以上のとき、前記冷却液は、前記タンク上流部、前記ラジエータコア、他方のラジエータタンク、前記ラジエータコア、前記タンク下流部の順に流れ、
前記冷却液が所定温度未満のとき、前記冷却液は、前記タンク上流部、前記バイパス部、前記タンク下流部の順に流れる、内燃機関の冷却構造である。
(2)第2の発明は、
自動二輪車に搭載され、駆動輪とともに揺動するスイング式の内燃機関と、
前記内燃機関のシリンダブロック及びシリンダヘッドを冷却する冷却液と外気とで熱交換を行うラジエータと、
前記冷却液の温度に応じて冷却液流路を切り換えるサーモスタットと、を備える内燃機関の冷却構造において、
前記サーモスタットは、前記ラジエータの内部に配置され、
前記ラジエータは、前記内燃機関の車幅方向一方側の外側面に配置され、且つ車両前後方向においてラジエータコアを挟むように一対のラジエータタンクが配置されている、内燃機関の冷却構造である。
第1の発明によれば、サーモスタットがバイパス部に連通するように一方のラジエータタンクに設けられることで、ラジエータの内部でラジエータコアを迂回することができるので、ラジエータコアを迂回するための流路をラジエータの外部に設ける必要がなく、内燃機関の冷却構造を小型軽量化できる。
第2の発明によれば、サーモスタットがラジエータの内部に配置されるので、ラジエータコアを迂回するための流路をラジエータの外部に設ける必要がなく、内燃機関の冷却構造を小型軽量化できる。また、ラジエータが、車幅方向一方側の外側面に配置され、且つ、車両前後方向においてラジエータコアを挟むように一対のラジエータタンクが配置されるので、ラジエータの下方にスペースができ、バンク角を広く確保することができる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の冷却構造を備えた自動二輪車の右側面図である。 図1の自動二輪車の内燃機関の冷却構造における要部側面図である。 図2に示すラジエータコア及びラジエータタンクにおいて、冷却液の高温時における流路を説明する要部断面図である。 図2に示すラジエータコア及びラジエータタンクにおいて、冷却液の低温時における流路を説明する要部断面図である。 変形例の自動二輪車を下方から見た底面図である。 変形例の内燃機関の冷却構造における要部側面図である。
以下、本発明の内燃機関の冷却構造における一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
先ず、本実施形態の内燃機関の冷却構造を搭載した自動二輪車について、図1〜図4を参照しながら説明する。各図面には、自動二輪車10の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
<自動二輪車の車体構造>
図1に示すように、自動二輪車10は、骨格となる車体フレーム11と、この車体フレーム11の前端部を構成するヘッドパイプ12に操舵自在に支持されたフロントフォーク13と、このフロントフォーク13の下端部に車軸14を介して取付けられた前輪16と、フロントフォーク13の上端部に取付けられたバーハンドル17と、車体フレーム11の下部にリンク18を介して上下揺動自在に支持されたスイング式のパワーユニット21と、このパワーユニット21の後端部に車軸22を介して取付けられた後輪23と、車体フレーム11の後部及びパワーユニット21の後端部との間に渡されたリヤクッションユニット24と、を備える。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から下方斜め後方に延びるダウンフレーム26と、このダウンフレーム26の下部を構成する水平部26aの後端に連結された車幅方向に延びるクロスパイプ27と、このクロスパイプ27の左右端部からそれぞれ後方斜め上方に延びる左右一対のリヤフレーム28とを備え、左右のリヤフレーム28間に複数のクロスパイプが設けられている。
リヤフレーム28には、収納ボックス31と、この収納ボックス31の後方に配置された燃料タンク32とが取付けられ、収納ボックス31に開閉自在にシート33が取付けられ、シート33によって収納ボックス31及び燃料タンク32が上方から覆われている。
パワーユニット21は、前部を構成する水冷式の内燃機関71と、この内燃機関71の後部に一体的に設けられて内燃機関71の動力を駆動輪である後輪23に伝える動力伝達装置72とからなり、パワーユニット21の前方下部は、揺動軸35を介してリンク18の後端部に上下揺動自在に取付けられている。即ち、内燃機関71は、車体フレーム11に対し後輪23とともに揺動するスイング式内燃機関である。なお、符号36はパワーユニット21の内燃機関に接続された排気管、符号37は排気管36の後端に接続されたマフラ、符号38はマフラ37の外側方を覆う遮熱カバーである。
車体フレーム11の前部及び下部、フロントフォーク13の上部、バーハンドル17は車体カバー50で覆われている。車体カバー50は、ヘッドパイプ12及びフロントフォーク13の上部を前方から覆うフロントカバー51と、このフロントカバー51の後方に配置されてヘッドパイプ12、フロントフォーク13の上部及びダウンフレーム26を後方から覆うフロントインナカバー52と、フロントカバー51の後縁及びフロントインナカバー52の側縁に連結されるとともに左右側方に延びて運転者の脚部を前方から覆う左右一対のレッグシールド53と、フロントインナカバー52及びレッグシールド53の下端から後方に延びて運転者の足載せとなるフロアステップ54と、このフロアステップ54の左右縁部から下方に延びる左右一対のサイドスカート56と、シート33の前側縁部の下方で収納ボックス31の前部を覆うセンタカバー57と、このセンタカバー57の左右後縁からシート33の側縁部の下方を後方に延びる左右一対のボディカバー58と、バーハンドル17の中央部の前方及び後方を覆うハンドルカバー59とから構成されている。なお、符号61は前輪16を上方から覆うフロントフェンダ、符号62は同乗者が掴むグラブレール、符号63は後輪23を上方から覆うリヤフェンダ、符号64はメインスタンドである。
<内燃機関及び冷却構造>
図2に示すように、内燃機関71は、スイング式のパワーユニット21の前部を構成し、内燃機関71の後部には動力伝達装置72が一体的に設けられている。
内燃機関71は、クランク軸(不図示)を収容するクランクケース74と、このクランクケース74の前端部に取付けられたシリンダ部75とを備える。このシリンダ部75は、クランクケース74から前方へ順に配置されたシリンダブロック76、シリンダヘッド77、ヘッドカバー78で構成されている。
クランクケース74の右側方には、内燃機関71を冷却する冷却液Cと外気とで熱交換を行うラジエータ80が、該内燃機関71の車幅方向一方側(本実施形態では右側)の外側面に配置されている。なお、ラジエータ80の右外側方にはラジエータ80を覆うラジエータカバー98(図1参照)が配置されている。
シリンダ部75は、内部に形成されるシリンダの軸線であるシリンダ軸線SLが前方斜め上方に延びている。シリンダヘッド77の右側面には、冷却液Cを圧送するウォータポンプ86が設けられている。このウォータポンプ86には、ホース状の冷却液戻り通路89bの一端部が連結されている。冷却液戻り通路89bの他端部は、後掲する前部ラジエータタンク82のタンク下流部82dの冷却液吐出口96aに連結されている。このように前部ラジエータタンク82のタンク下流部82dとウォータポンプ86とを接近した配置にすることで、冷却液戻り通路89bを短くすることができる。
また、シリンダヘッド77の上部の右側面には、シリンダヘッド77内に形成されたウォータジャケットに連通したホース状の冷却液流入通路89aの一端部が連結されている。冷却液流入通路89aの他端部は、後掲する前部ラジエータタンク82のタンク上流部82uの冷却液流入口82iに連結されている。
ウォータポンプ86のポンプ吐出口91cは、吐出ホース89cを介してシリンダブロック76に形成された不図示の接続口に接続されており、シリンダブロック76内に形成されたウォータジャケットに連通している。シリンダブロック76内のウォータジャケットは、シリンダヘッド77内のウォータジャケットに連通している。符号91eは、エア抜きホース106が接続されるウォータポンプ86のポンプエア抜き口である。
内燃機関71の冷却構造は、内燃機関71を冷却する冷却液Cと外気とで熱交換を行うラジエータ80と、冷却液Cの温度に応じて冷却液流路を切り換えるサーモスタット85と、を備える。
ラジエータ80は、熱交換を行うラジエータコア81と、このラジエータコア81を挟むように車両前後方向に配置される一対の前部ラジエータタンク82及び後部ラジエータタンク83と、を備えている。
ラジエータコア81には、その高さ方向の略中段の位置に上部コア81uと下部コア81dとを仕切るコア仕切壁81wが設けられており、ラジエータコア81内に流入した冷却液Cは、コア仕切壁81wの上側の上部コア81uから後部ラジエータタンク83を通ってコア仕切壁81wの下側の下部コア81dに流入するように構成されている。上部コア81u及び下部コア81dは、前部ラジエータタンク82と後部ラジエータタンク83との間を連通させる複数の管81pと、隣り合う管の間に渡されたフィン81fとから構成され、複数の管81p内を流れる冷却液の熱をフィン81fから外部に放出する。また、ラジエータ80には、ラジエータコア81の内側に電動式の冷却ファン(不図示)が配置されている。したがって、冷却ファンによって外気が強制的にラジエータコア81を横切るように通過して放熱を促すように構成されている。
前部ラジエータタンク82には、タンク上流部82uと、タンク下流部82dと、タンク上流部82uとタンク下流部82dとを仕切る仕切壁82wとが設けられ、仕切壁82wは高さ方向の略中段の位置に設けられている。また、仕切壁82wには、タンク上流部82uとタンク下流部82dとを連通するバイパス部84が設けられている。
仕切壁82wには、バイパス部84に連通するようにサーモスタット85が設けられている。サーモスタット85は、タンク上流部82uの冷却液流入口82iに接続されるともに、選択的に冷却液流入口82iとタンク上流部82uとの接続又は冷却液流入口82iとタンク下流部82dとの接続を許容するように前部ラジエータタンク82に設けられている。より具体的に説明すると、サーモスタット85は、略円筒形の筒部85a内に冷媒の温度に応じて軸方向に移動可能な弁体85vを備え、弁体85vが冷媒の温度に応じて移動することにより、バイパス部84が開閉される。バイパス部84の閉状態では、冷却液流入口82iとタンク上流部82uとの連通が許容されるとともに冷却液流入口82iとタンク下流部82dとの連通が遮断される。一方、バイパス部84の開状態では、冷却液流入口82iとタンク下流部82dとの連通が許容されるとともに冷却液流入口82iとタンク上流部82uとの連通が遮断される。
このように、サーモスタット85がバイパス部84に連通するように前部ラジエータタンク82に設けられることで、ラジエータ80の内部でラジエータコア81を迂回することができる。このため、ラジエータコア81を迂回するための流路をラジエータ80の外部に設ける必要がなく、内燃機関71の冷却構造を小型軽量化できる。
また、ラジエータ80が、車幅方向一方側の外側面に配置され、且つ、車両前後方向においてラジエータコア81を挟むように一対の前部ラジエータタンク82及び後部ラジエータタンク83が配置されるので、ラジエータ80の下方にスペースができ、バンク角を広く確保することができる。
シリンダヘッド77の下面には、排気管36が接続され、排気管36は、揺動軸35を迂回するように湾曲しながら前方から後方に延出されている。排気管36の一部は、側面視で、ラジエータ80の下方でクランクケース74に重なるように配置されている。したがって、ラジエータ80下方にスペースができ、このスペースに排気管36をクランクケース74に重なるように配置することで、バンク角を増やすことができる。
また、サーモスタット85は、シリンダブロック76のシリンダ軸線SLより上方に配置され、排気管36とは、シリンダ軸線SLを挟んで反対側(上側)に配置されている。これにより、排気管36からサーモスタット85を遠ざけて配置することができ、サーモスタット85への熱の影響を低減できる。
また、排気管36には、シリンダブロック76の下方で車両幅方向に延出される位置に排気ガスを浄化する触媒90が設けられている。サーモスタット85は、シリンダブロック76のシリンダ軸線SLを挟んで触媒90と反対側(上側)に配置されている。これにより、触媒90からサーモスタット85を遠ざけて配置することができ、サーモスタット85への熱の影響を低減できる。
また、サーモスタット85は、内燃機関71の下方に位置し、クランクケース74より前方、且つシリンダヘッド77より後方に設けられた揺動軸35よりも後方に配置されている。これにより、シリンダヘッド77からサーモスタット85を遠ざけて配置することでサーモスタット85の熱の影響を低減できる。
次に内燃機関71の冷却構造における冷却液Cの流れについて図3及び図4を参照しながら説明する。
内燃機関71が駆動されるとウォータポンプ86のポンプ吐出口91cから吐出される。冷却液Cは、吐出ホース89cを通ってシリンダブロック76のウォータジャケット内及びシリンダヘッド77のウォータジャケット内に流入し、冷却液流入通路89aを介して冷却液流入口82iからラジエータ80に流入する。そして、冷却液Cが所定温度以上のときは、図3に示すように、サーモスタット85の弁体85vが筒部85a内で下方側に位置してバイパス部84が閉状態となる。バイパス部84の閉状態では、上掲したように、冷却液流入口82iとタンク上流部82uとの連通が許容されるとともに冷却液流入口82iとタンク下流部82dとの連通が遮断される。したがって、冷却液Cは、サーモスタット85の筒部85aの開口部85hを通ってタンク上流部82uに流入する。タンク上流部82uに流入した冷却液Cは、ラジエータコア81の上部コア81uを通り、後部ラジエータタンク83に入り、この後部ラジエータタンク83にて下方に流れてラジエータコア81の下部コア81dに流れて、タンク下流部82dに流入する。そして、冷却液Cは、冷却液吐出口96aから冷却液戻り通路89bを介して再びウォータポンプ86に戻される。このように、冷却液Cがラジエータコア81内を流れる際には、冷却液Cの熱が外部に効果的に放出され、冷却液温度が低下する。
また、内燃機関71の始動直後の暖機運転時、すなわち、冷却液Cが所定温度未満のときには、図4に示すように、サーモスタット85の弁体85vは、筒部85a内で上方側に位置して、バイパス部84が開状態となる。バイパス部84の開状態では、上掲したように、冷却液流入口82iとタンク下流部82dとの連通が許容されるとともに冷却液流入口82iとタンク上流部82uとの連通が遮断される。したがって、冷却液Cは、タンク上流部82uからバイパス部84を通り、タンク下流部82dに流入する。そして、冷却液Cは、冷却液吐出口96aから冷却液戻り通路89bを介して再びウォータポンプ86に戻される。この結果、冷却液Cは、ラジエータコア81内に流れないため、ラジエータコア81からの放熱が抑制され、冷却液温度は上昇しやすくなって、暖機が促進される。
なお、上記実施形態は、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、上記実施形態においては、一対のラジエータタンク82、83が車両前後方向に配置された構造としたが、上下に配置された構造でもよい。
また、ウォータポンプ86は、シリンダブロック76の右側面に設けられていてもよい。
さらに、上記実施形態では、ラジエータ80及びウォータポンプ86が内燃機関71の右側に配置されていたが、内燃機関71の左側に配置されていてもよい。
図5は、変形例の自動二輪車を下方から見た底面図である。本変形例においても、上記実施形態と同様に、シリンダヘッド77に接続された排気管36には、シリンダブロック76の下方で車両幅方向に延出される位置に排気ガスを浄化する触媒90が設けられている。
さらに、上記実施形態では、パワーユニット21の前方下部が揺動軸35を介してリンク18の後端部に上下揺動自在に取付けられていたが、図6に示すように、パワーユニット21の前方上部が揺動軸35を介してリヤフレーム28に上下揺動自在に取付けられていてもよい。この図6の変形例の内燃機関の冷却構造においても、サーモスタット85がバイパス部84に連通するように前部ラジエータタンク82に設けられることで、ラジエータ80の内部でラジエータコア81を迂回することができる。このため、ラジエータコア81を迂回するための流路をラジエータ80の外部に設ける必要がなく、内燃機関71の冷却構造を小型軽量化できる。
また、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 内燃機関(内燃機関71)を冷却する冷却液(冷却液C)と外気とで熱交換を行うラジエータ(ラジエータ80)と、
前記冷却液の温度に応じて冷却液流路を切り換えるサーモスタット(サーモスタット85)と、
を備える内燃機関の冷却構造において、
前記ラジエータは、
前記熱交換を行うラジエータコア(ラジエータコア81)と、
前記ラジエータコアを挟むように配置される一対のラジエータタンク(前部ラジエータタンク82、後部ラジエータタンク)と、を備え、
前記一対のラジエータタンクのうち一方のラジエータタンク(前部ラジエータタンク82)は、
タンク上流部(タンク上流部82u)と、
タンク下流部(タンク下流部82d)と、
該タンク上流部と該タンク下流部とを仕切る仕切壁(仕切壁82w)と、
前記仕切壁に設けられ、前記タンク上流部と前記タンク下流部とを連通するバイパス部(バイパス部84)と、を備え、
前記サーモスタットは、前記バイパス部に連通するように前記一方のラジエータタンクに設けられ、
前記冷却液が所定温度以上のとき、前記冷却液は、前記タンク上流部、前記ラジエータコア(上部コア81u)、他方のラジエータタンク(後部ラジエータタンク83)、前記ラジエータコア(下部コア81d)、前記タンク下流部の順に流れ、
前記冷却液が所定温度未満のとき、前記冷却液は、前記タンク上流部、前記バイパス部、前記タンク下流部の順に流れる、内燃機関の冷却構造。
(1)によれば、サーモスタットがバイパス部に連通するように一方のラジエータタンクに設けられることで、ラジエータの内部でラジエータコアを迂回することができるので、ラジエータコアを迂回するための流路をラジエータの外部に設ける必要がなく、内燃機関の冷却構造を小型軽量化できる。
(2) 自動二輪車(自動二輪車10)に搭載され、駆動輪(後輪23)とともに揺動するスイング式の内燃機関と、
前記内燃機関のシリンダブロック(シリンダブロック76)及びシリンダヘッド(シリンダヘッド77)を冷却する冷却液と外気とで熱交換を行うラジエータ(ラジエータ80)と、
前記冷却液(C)の温度に応じて冷却液流路を切り換えるサーモスタット(サーモスタット85)と、を備える内燃機関の冷却構造において、
前記サーモスタットは、前記ラジエータの内部に配置され、
前記ラジエータは、前記内燃機関の車幅方向一方側(右側)の外側面に配置され、且つ車両前後方向においてラジエータコア(ラジエータコア81)を挟むように一対のラジエータタンク(前部ラジエータタンク82、後部ラジエータタンク)が配置されている、内燃機関の冷却構造。
(2)によれば、サーモスタットがラジエータの内部に配置されるので、ラジエータコアを迂回するための流路をラジエータの外部に設ける必要がなく、内燃機関の冷却構造を小型軽量化できる。また、ラジエータが、車幅方向一方側の外側面に配置され、且つ、車両前後方向においてラジエータコアを挟むように一対のラジエータタンクが配置されるので、ラジエータの下方にスペースができ、バンク角を広く確保することができる。
(3) (1)に記載の内燃機関の冷却構造において、
前記内燃機関は、自動二輪車に搭載され、前方にシリンダブロック(シリンダブロック76)及びシリンダヘッド(シリンダヘッド77)、後方にクランクケース(クランクケース74)を有し、駆動輪(後輪23)とともに揺動するスイング式内燃機関であり、
前記ラジエータは、前記クランクケースの車幅方向一方側(右側)の外側面に配置され、且つ車両前後方向において前記ラジエータコアを挟むように前記一対のラジエータタンクが配置され、
前記冷却液を圧送するウォータポンプ(ウォータポンプ86)は、前記車幅方向一方側の前記シリンダブロックまたは前記シリンダヘッドの外側面に配置され、
前記一方のラジエータタンクは、前記ラジエータコアに対し前方に配置され、
前記タンク下流部には、前記ウォータポンプに接続された冷却液戻り通路(冷却液戻り通路89b)が連結されている、内燃機関の冷却構造。
(3)によれば、ラジエータは、クランクケースの車幅方向一方側の外側面に配置され、且つ車両前後方向においてラジエータコアを挟むように一対のラジエータタンクが配置されるので、ラジエータ下方にはスペースができ、バンク角を広く確保できる。
また、冷却液を圧送するウォータポンプは、車幅方向一方側のシリンダブロックまたはシリンダヘッドの外側面に配置され、一方のラジエータタンクは、ラジエータコアに対し前方に配置され、タンク下流部には、ウォータポンプに接続された冷却液戻り通路が連結されているので、ラジエータタンクのタンク下流部とウォータポンプとが接近した配置にすることができ、冷却液の流路を短くすることができる。
(4) (2)または(3)に記載の内燃機関の冷却構造において、
前記内燃機関は、前記シリンダヘッドの下面に接続され湾曲しながら後方に延出する排気管(排気管36)を備え、
前記排気管は、側面視で、前記ラジエータの下方で前記クランクケースに重なるように配置されている、内燃機関の冷却構造。
(4)によれば、シリンダヘッドの下面に接続され湾曲しながら後方に延出する排気管は、側面視で、ラジエータの下方でクランクケースに重なるように配置されているので、ラジエータ下方にスペースができ、バンク角を増やすことができる。
(5) (2)〜(4)の何れかに記載の内燃機関の冷却構造において、
前記内燃機関は、前記シリンダヘッドの下面に接続され湾曲しながら後方へ延出する排気管を備え、
前記サーモスタットは、前記シリンダブロックのシリンダ軸線(シリンダ軸線SL)より上方に配置されている、内燃機関の冷却構造。
(5)によれば、内燃機関は、シリンダヘッドの下面に接続され湾曲しながら後方へ延出する排気管を備え、サーモスタットが、シリンダブロックのシリンダ軸より上方に配置されているので、排気管からサーモスタットを遠ざけて配置することがでサーモスタットへの熱の影響を低減できる。
(6) (4)または(5)に記載の内燃機関の冷却構造において、
前記排気管は、前記シリンダブロックの下方に排気ガスを浄化する触媒(触媒90)を有し、
前記サーモスタットは、前記シリンダブロックのシリンダ軸線(シリンダ軸線SL)を挟んで前記触媒と反対側に配置されている、内燃機関の冷却構造。
(6)によれば、サーモスタットは、シリンダブロックのシリンダ軸線を挟んで触媒と反対側に配置されているので、触媒からサーモスタットを遠ざけて配置することでサーモスタットへの熱の影響を低減できる。
(7) (2)〜(6)の何れかに記載の内燃機関の冷却構造において、
前記内燃機関の下方には、前記クランクケースより前方、且つ前記シリンダヘッドより後方に揺動軸(揺動軸35)が設けられ、
前記サーモスタットは前記揺動軸よりも後方に配置されている、内燃機関の冷却構造。
(7)によれば、サーモスタットはクランクケースより前方、且つシリンダヘッドより後方に設けられた揺動軸よりも後方に配置されているので、シリンダヘッドからサーモスタットを遠ざけて配置することでサーモスタットへの熱の影響を低減できる。
10 自動二輪車
23 後輪(駆動輪)
35 揺動軸
36 排気管
71 内燃機関
74 クランクケース
76 シリンダブロック
77 シリンダヘッド
80 ラジエータ
81 ラジエータコア
82 前部ラジエータタンク(ラジエータタンク)
83 後部ラジエータタンク(ラジエータタンク)
82u タンク上流部
82d タンク下流部
82w 仕切壁
84 バイパス部
85 サーモスタット
86 ウォータポンプ
89b 冷却液戻り通路
90 触媒
C 冷却液
SL シリンダ軸線

Claims (7)

  1. 内燃機関(71)を冷却する冷却液(C)と外気とで熱交換を行うラジエータ(80)と、
    前記冷却液(C)の温度に応じて冷却液流路を切り換えるサーモスタット(85)と、を備える内燃機関(71)の冷却構造において、
    前記ラジエータ(80)は、
    前記熱交換を行うラジエータコア(81)と、
    前記ラジエータコア(81)を挟むように配置される一対のラジエータタンク(82、83)と、を備え、
    前記一対のラジエータタンク(82、83)のうち一方のラジエータタンク(82)は、
    タンク上流部(82u)と、
    タンク下流部(82d)と、
    該タンク上流部(82u)と該タンク下流部(82d)とを仕切る仕切壁(82w)と、
    前記仕切壁(82w)に設けられ、前記タンク上流部(82u)と前記タンク下流部(82d)とを連通するバイパス部(84)と、を備え、
    前記サーモスタット(85)は、前記バイパス部(84)に連通するように前記一方のラジエータタンク(82)に設けられ、
    前記冷却液(C)が所定温度以上のとき、前記冷却液(C)は、前記タンク上流部(82u)、前記ラジエータコア(81)、他方のラジエータタンク(83)、前記ラジエータコア(81)、前記タンク下流部(82d)の順に流れ、
    前記冷却液(C)が所定温度未満のとき、前記冷却液(C)は、前記タンク上流部(82u)、前記バイパス部(84)、前記タンク下流部(82d)の順に流れる、内燃機関(71)の冷却構造。
  2. 自動二輪車(10)に搭載され、駆動輪(23)とともに揺動するユニットスイング式の内燃機関(71)と、
    前記内燃機関(71)のシリンダブロック(76)及びシリンダヘッド(77)を冷却する冷却液(C)と外気とで熱交換を行うラジエータ(80)と、
    前記冷却液(C)の温度に応じて冷却液流路を切り換えるサーモスタット(85)と、を備える内燃機関(71)の冷却構造において、
    前記サーモスタット(85)は、前記ラジエータ(80)の内部に配置され、
    前記ラジエータ(80)は、前記内燃機関(71)の車幅方向一方側の外側面に配置され、且つ車両前後方向においてラジエータコア(81)を挟むように一対のラジエータタンク(82、83)が配置されている、内燃機関(71)の冷却構造。
  3. 請求項1に記載の内燃機関(71)の冷却構造において、
    前記内燃機関(71)は、自動二輪車(10)に搭載され、前方にシリンダブロック(76)及びシリンダヘッド(77)、後方にクランクケース(74)を有し、駆動輪(23)とともに揺動するスイング式内燃機関であり、
    前記ラジエータ(80)は、前記クランクケース(74)の車幅方向一方側の外側面に配置され、且つ車両前後方向において前記ラジエータコア(81)を挟むように前記一対のラジエータタンク(82、83)が配置され、
    前記冷却液(C)を圧送するウォータポンプ(86)は、前記車幅方向一方側の前記シリンダブロック(76)または前記シリンダヘッド(77)の外側面に配置され、
    前記一方のラジエータタンク(82)は、前記ラジエータコア(81)に対し前方に配置され、
    前記タンク下流部(82d)には、前記ウォータポンプ(86)に接続された冷却液戻り通路(89b)が連結されている、内燃機関(71)の冷却構造。
  4. 請求項2または3に記載の内燃機関(71)の冷却構造において、
    前記内燃機関(71)は、前記シリンダヘッド(77)の下面に接続され湾曲しながら後方に延出する排気管(36)を備え、
    前記排気管(36)は、側面視で、前記ラジエータ(80)の下方でクランクケース(74)に重なるように配置されている、内燃機関(71)の冷却構造。
  5. 請求項2〜4の何れか一項に記載の内燃機関(71)の冷却構造において、
    前記内燃機関(71)は、前記シリンダヘッド(77)の下面に接続され湾曲しながら後方へ延出する排気管(36)を備え、
    前記サーモスタット(85)は、前記シリンダブロック(76)のシリンダ軸線(SL)より上方に配置されている、内燃機関(71)の冷却構造。
  6. 請求項4または5に記載の内燃機関(71)の冷却構造において、
    前記排気管(36)は、前記シリンダブロック(76)の下方に排気ガスを浄化する触媒(90)を有し、
    前記サーモスタット(85)は、前記シリンダブロック(76)のシリンダ軸線(SL)を挟んで前記触媒(90)と反対側に配置されている、内燃機関(71)の冷却構造。
  7. 請求項2〜6の何れか一項に記載の内燃機関(71)の冷却構造において、
    前記内燃機関(71)の下方には、クランクケース(74)より前方、且つ前記シリンダヘッド(77)より後方に揺動軸(35)が設けられ、
    サーモスタット(85)は前記揺動軸(35)よりも後方に配置されている、内燃機関(71)の冷却構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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