JP2019137244A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019137244A JP2019137244A JP2018022651A JP2018022651A JP2019137244A JP 2019137244 A JP2019137244 A JP 2019137244A JP 2018022651 A JP2018022651 A JP 2018022651A JP 2018022651 A JP2018022651 A JP 2018022651A JP 2019137244 A JP2019137244 A JP 2019137244A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- passage
- humidified
- wind
- hygroscopic material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 claims description 65
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 64
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 claims description 36
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 18
- 239000002250 absorbent Substances 0.000 claims description 16
- 230000002745 absorbent Effects 0.000 claims description 16
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 14
- 238000011084 recovery Methods 0.000 abstract description 69
- 238000007664 blowing Methods 0.000 abstract description 27
- 239000011358 absorbing material Substances 0.000 abstract description 8
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 20
- 239000003595 mist Substances 0.000 description 11
- 230000001143 conditioned effect Effects 0.000 description 8
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 4
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 3
- 208000033830 Hot Flashes Diseases 0.000 description 2
- 206010060800 Hot flush Diseases 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 2
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 2
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910021536 Zeolite Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003463 adsorbent Substances 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- HNPSIPDUKPIQMN-UHFFFAOYSA-N dioxosilane;oxo(oxoalumanyloxy)alumane Chemical compound O=[Si]=O.O=[Al]O[Al]=O HNPSIPDUKPIQMN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 229910010272 inorganic material Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011147 inorganic material Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 239000011368 organic material Substances 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 239000000741 silica gel Substances 0.000 description 1
- 229910002027 silica gel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000035900 sweating Effects 0.000 description 1
- 239000010457 zeolite Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Air Humidification (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】加湿風が車室内に吹き出されていることを乗員に容易に認識させることができる車両用空調装置を提供する。【解決手段】空調装置1は、吸湿材6を収容する収容部25と、冷風を収容部25に導く回収風通路41と、暖風を収容部25に導く暖風通路42と、加湿風を車室内に導く加湿風通路44と、バイパス通路45とを備える。冷風が吸湿材6を通過することで、冷風中の水分が吸湿材6に供給される。暖風が吸湿材6を通過することで、加湿風が形成される。バイパス通路45は、加湿風よりも低温の風である低温風を、吸湿材6をバイパスさせて、加湿風に合流させる。これによれば、加湿風の温度を露点温度以下に下げることができる風量の低温風を、加湿風に合流させることで、白霧を発生させることができる。車室内に白霧を吹き出すことで、加湿風を乗員に認識させることができる。【選択図】図3
Description
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
特許文献1に、車室内の空気調和を行う車両用空調装置に対し、無給水で作動可能な加湿器を設置した加湿器付空調装置が開示されている。
加湿器で加湿された加湿風が車両用空調装置から車室内に吹き出されても、加湿風は目に見えない。このため、乗員は、加湿風が吹き出されているか否かがわかりづらい。
本発明は上記点に鑑みて、加湿風が車室内に吹き出されていることを乗員に容易に認識させることができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
車室内の空気調和を行う車両用空調装置であって、
通風路(10)を形成する空調ケース(2)と、
通風路内の風を冷却する冷却機器(4)と、
冷却機器を通過した風を加熱する加熱機器(5)と、
空気中の水分の吸着および空気への水分の放出が可能な吸湿材(6)と、
吸湿材を収容する収容部(25)と、
冷却機器を通過して冷却された風であって加熱機器を通過しない風である冷風を収容部に導き、前記冷風が前記吸湿材を通過して、冷風に含まれる水分を吸湿材に吸着させる冷風通路(41)と、
加熱機器を通過して加熱された風である暖風を収容部に導く暖風通路(42)と、
暖風が吸湿材を通過して加湿された風である加湿風を車室内に導く加湿風通路(44)と、
加湿風よりも低温の風である低温風を、吸湿材をバイパスさせて、加湿風に合流させるバイパス通路(45)とを備える。
車室内の空気調和を行う車両用空調装置であって、
通風路(10)を形成する空調ケース(2)と、
通風路内の風を冷却する冷却機器(4)と、
冷却機器を通過した風を加熱する加熱機器(5)と、
空気中の水分の吸着および空気への水分の放出が可能な吸湿材(6)と、
吸湿材を収容する収容部(25)と、
冷却機器を通過して冷却された風であって加熱機器を通過しない風である冷風を収容部に導き、前記冷風が前記吸湿材を通過して、冷風に含まれる水分を吸湿材に吸着させる冷風通路(41)と、
加熱機器を通過して加熱された風である暖風を収容部に導く暖風通路(42)と、
暖風が吸湿材を通過して加湿された風である加湿風を車室内に導く加湿風通路(44)と、
加湿風よりも低温の風である低温風を、吸湿材をバイパスさせて、加湿風に合流させるバイパス通路(45)とを備える。
これによれば、加湿風の温度を露点温度以下に下げることができる風量の低温風を、加湿風に合流させることで、白霧を発生させることができる。よって、車室内に白霧を吹き出すことで、加湿風が車室内に吹き出されていることを乗員に容易に認識させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の空調装置は、車両のインストルメントパネルの内側に搭載される。この空調装置は、車室内または車室外から取り入れた空気の温度および湿度を調整し、その空気を車室内に設けられた複数の吹出口から車室内に吹き出すことにより車室内の空気調和を行うものである。また、この空調装置は、給水を必要とすることなく、車室内に設けられた所定の吹出口から乗員の顔などに向けて加湿風を吹き出すことも可能である。
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の空調装置は、車両のインストルメントパネルの内側に搭載される。この空調装置は、車室内または車室外から取り入れた空気の温度および湿度を調整し、その空気を車室内に設けられた複数の吹出口から車室内に吹き出すことにより車室内の空気調和を行うものである。また、この空調装置は、給水を必要とすることなく、車室内に設けられた所定の吹出口から乗員の顔などに向けて加湿風を吹き出すことも可能である。
図1〜図4に示すように、空調装置1は、空調ケース2、送風機3、エバポレータ4、ヒータコア5および吸湿材6などを備えている。
空調ケース2は、空調装置1の外殻を構成している。空調ケース2は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えばポリプロピレン)により成形されている。空調ケース2の内側には、空気が流れる通風路10が形成されている。換言すると、空調ケース2は、風が通る通風路10を空調ケース2の内側に形成する。
空調ケース2の内側には、通風路10を、重力方向上側の上通風路11と、重力方向下側の下通風路12に仕切る仕切板13が設けられている。
空調ケース2は、通風路10の空気流れ方向の最上流側に、車室内空気(すなわち内気)を通風路10に導入するための内気導入口14と、車室外空気(すなわち外気)を通風路10に導入するための外気導入口15を有している。内気導入口14と外気導入口15は、空調ケース2とは別部材として構成された図示していないダクトに接続される。それらのダクトを介して、内気導入口14または外気導入口15から、上通風路11と下通風路12に空気が導入される。
内気導入口14と外気導入口15の近傍には、内外気切替部としての内外気切替ドア16が設けられている。内外気切替ドア16は、内気導入口14と外気導入口15とを開閉するものである。なお、内外気切替ドア16は、内気導入口14を開閉するためのドアと、外気導入口15を開閉するためのドアを別々に設けてもよい。
本実施形態の空調装置1は、内外気切替ドア16を所望の位置に回転させることにより、上通風路11と下通風路12に対して外気または内気を導入するための空調モードを切り替えることが可能である。この空調モードとして、外気モード、内気モード、および内外気2層モードが設定可能である。
外気モードでは、内外気切替ドア16により、外気導入口15を開放し、内気導入口14を閉塞する。このとき、外気導入口15と上通風路11と下通風路12とが連通する。これにより、上通風路11と下通風路12に外気が導入される。
内気モードでは、内外気切替ドア16により、外気導入口15を閉塞し、内気導入口14を開放する。このとき、内気導入口14と上通風路11と下通風路12とが連通する。これにより、上通風路11と下通風路12に内気が導入される。
内外気2層モードでは、内外気切替ドア16により、外気導入口15と内気導入口14の双方を開放する。このとき、外気導入口15と上通風路11とが連通し、内気導入口14と下通風路12とが連通する。これにより、上通風路11に外気が導入され、下通風路12に内気が導入される。なお、図1では、内外気2層モードが選択されたときの内外気切替ドア16の位置を示している。
空調ケース2の内側の通風路10には、送風機3が設けられている。送風機3は、第1遠心ファン31、第2遠心ファン32、および図示していない電動モータなどを有している。電動モータの駆動により、第1遠心ファン31と第2遠心ファン32が回転し、内気導入口14または外気導入口15から上通風路11と下通風路12に空気が導入される。第1遠心ファン31によって送風される空気は上通風路11を流れ、第2遠心ファン32によって送風される空気は下通風路12を流れる。
通風路10を流れる空気は、空調モードに応じて、空気流れ方向の最下流側に設けられたデフロスタ吹出開口部19、フェイス吹出開口部20、フット吹出開口部21、排気通路43または加湿風通路44のいずれかから吹き出される。なお、送風機3が有するファンは、遠心ファンに限らず、例えば、軸流ファンまたはクロスフローファンとしてもよい。
エバポレータ4は、通風路10内の風を冷却する冷却機器である。エバポレータ4は、図示していない圧縮機、凝縮器および膨張弁などと共に蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成している。エバポレータ4は、その冷凍サイクルにおいて、膨張弁の下流側、且つ、圧縮機の上流側に配置されている。エバポレータ4が有する図示していないチューブの中を、膨張弁によって減圧されて気液二層状態となった冷媒が流れる。エバポレータ4のチューブの内側を流れる冷媒と、通風路10を流れる空気との熱交換により、通風路10を流れる空気が冷却される。
ヒータコア5は、エバポレータ4に対し、空気流れ方向の下流側に設けられている。ヒータコア5は、エバポレータ4を通過した風を加熱する加熱機器である。ヒータコア5が有する図示していないチューブの内側を温水(例えばエンジン冷却水)が流れる。ヒータコア5のチューブの内側を流れる温水と、通風路10を流れる空気との熱交換により、通風路10を流れる空気が加熱される。なお、ヒータコア5と共にPCTヒータなどが併設されてもよい。
エバポレータ4とヒータコア5との間の通風路10には、2枚のエアミックスドア17が設けられている。エアミックスドア17はスライド式のフィルムドアであり、ギア18の回転により駆動される。エアミックスドア17は、エバポレータ4を通過した後にヒータコア5を迂回する風量と、エバポレータ4を通過した後にヒータコア5を通過する風量との割合を調整する。
空調ケース2は、通風路10の空気流れ方向の最下流側に、通風路10から車室内に空調風を送風するための複数の吹出開口部を有している。複数の吹出開口部は、デフロスタ吹出開口部19、フェイス吹出開口部20およびフット吹出開口部21などにより構成されている。
空調装置1が車両に搭載された状態において、デフロスタ吹出開口部19とフェイス吹出開口部20は、空調ケース2のうち、重力方向上側の部位に設けられている。フェイス吹出開口部20は、前座席に着座した乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すものである。フェイス吹出開口部20の近傍には、フェイスドア22が設けられている。フェイスドア22は、フェイス吹出開口部20を開閉する。フェイス吹出開口部20には、図示していないフェイスダクトが接続される。フェイスダクトは、フェイス吹出開口部20と、車室内に設けられた図示していないフェイス吹出口とを接続するダクトである。フェイスドア22がフェイス吹出開口部20を開くと、通風路10を流れる空調風は、フェイス吹出開口部20からフェイスダクトを通り、フェイス吹出口から前座席に着座した乗員の上半身に向けて吹き出される。
デフロスタ吹出開口部19は、車両のフロントウィンドガラスに向けて空調風を吹き出すものである。デフロスタ吹出開口部19の近傍には、デフロスタドア23が設けられている。デフロスタドア23は、デフロスタ吹出開口部19を開閉する。デフロスタドア23がデフロスタ吹出開口部19を開くと、通風路10を流れる空調風は、デフロスタ吹出開口部19から図示していないデフロスタダクトを通り、車両のフロントウィンドガラスに向けて吹き出される。
フット吹出開口部21は、空調装置1が車両に搭載された状態において、車幅方向の左右となる部位にそれぞれ設けられている。フット吹出開口部21は、車両の右前座席および左前座席に着座した乗員の下半身側に向けて空調風を吹き出すものである。通風路10とフット吹出開口部21とが連通する箇所には、フットドア24が設けられている。フットドア24は、通風路10とフット吹出開口部21とを連通または遮断する。フットドア24が通風路10とフット吹出開口部21とを連通すると、通風路10を流れる空調風は、フット吹出開口部21から乗員の下半身側に向けて吹き出される。
さらに、本実施形態の空調装置1は、吸湿材6を収容可能な収容部25を備えている。本実施形態では、収容部25は、空調ケース2とは別体として構成されている。なお、収容部25は、空調ケース2の一部または全部と一体に成形された一体成形品として構成されていてもよい。
収容部25の内側に形成される収容空間26に、吸湿材6が収容されている。吸湿材6は、空気中の水分の吸着および空気への水分の放出が可能である。より詳細には、吸湿材6は、吸湿物質が波板状の部材に担持されたものをロール状または直方体形状にしたものである。吸湿物質は、空気の湿度に応じて空気中の水分を回収したり、空気中に水分を脱離したりする特性を有する。また、吸湿材6は、円柱状または直方体形状に形成されたハニカム状の構造体に、上述した吸湿物質が担持されたものであってもよい。上述した吸湿物質として、例えば、有機系材料の高分子吸着材、または、無機系材料のゼオライト、シリカゲルなどを採用することができる。
図3および図4に示すように、吸湿材6は、空気流入面61と空気流出面62とを有している。吸湿材6の空気流入面61から流入した空気は、吸湿材6の内側に形成される構造体の隙間を流れ、空気流出面62から流出する。なお、以下の説明では、収容部25の内側の収容空間26のうち、吸湿材6の空気流入面61が配置される側の空間を流入空間261と呼び、吸湿材6の空気流出面62が配置される側の空間を流出空間262と呼ぶこととする。収容空間26を流入空間261から流出空間262に流れる空気の湿度が高い場合、吸湿材6は、空気に含まれる水分を回収する。収容空間26を流入空間261から流出空間262に流れる空気の湿度が低い場合、吸湿材6は、空気へ吸湿材6に含まれる水分を放出する。
さらに、本実施形態の空調装置1は、回収風通路41、暖風通路42、排気通路43および加湿風通路44を備えている。回収風通路41、暖風通路42、排気通路43および加湿風通路44は、通路形成部材の内側に形成されている。通路形成部材を構成する材料として、空調ケース2を構成する樹脂と同じ種類の樹脂が用いられる。
回収風通路41は、通風路10の側壁200に設けられた回収風取出口40と流入空間261とを連通している。回収風取出口40は、エバポレータ4により冷却されて相対湿度が高くなった空気を回収風通路41に導入するために、通風路10の側壁200に設けられた開口部である。通風路10の側壁200とは、空調装置1が車両に搭載された状態において、通風路10を形成する壁のうち下側から上側に向かって延びる壁である。回収風通路41は、エバポレータ4により冷却された空気を回収風取出口40から取り出し、収容部25の流入空間261に導入するための通路である。換言すると、回収風通路41は、エバポレータ4を通過して冷却された風であってヒータコア5を通過しない風である冷風を収容部25に導く冷風通路である。回収風通路41は、後述の通り、回収運転時に、冷風に含まれる水分を吸湿材6に吸着させるための通路である。
回収風取出口40は、通風路10の側壁200のうちエバポレータ4とヒータコア5との間に設けられている。このように、回収風取出口40は、通風路10のうちエバポレータ4とヒータコア5との間に設けられている。
また、回収風取出口40は、下通風路12の側壁200に設けられている。下通風路12は、内外気2層モードまたは内気モードが行われるとき、内気が循環する。内気循環の空気は、乗員の発汗などにより、絶対湿度が高くなっている。そのため、内気循環が行われる下通風路12の側壁200に回収風取出口40を設けることで、絶対湿度および相対湿度の高い空気を、回収風取出口40から回収風通路41を通じて収容部25に供給することが可能である。
さらに、図4に示すように、回収風取出口40は、通風路10の一方の側壁200と通風路10の他方の側壁200に設けられている。通風路10の一方の側壁200に設けられた回収風取出口40を第1回収風取出口401と呼び、通風路10の他方の側壁200に設けられた回収風取出口40を第2回収風取出口402と呼ぶこととする。また、第1回収風取出口401と収容部25とを連通する回収風通路41を第1回収風通路411と呼び、第2回収風取出口402と収容部25とを連通する回収風通路41を第2回収風通路412と呼ぶこととする。このように、本実施形態の回収風通路41は、空調ケース2の一方の側壁200の外側に設けられた第1回収風通路411と、空調ケース2の他方の側壁200の外側に設けられた第2回収風通路412とを有している。これにより、空調ケース2のうち車幅方向右側に設けられた各吹出開口部から吹き出される空調風と、車幅方向左側に設けられた各吹出開口部から吹き出される空調風との温度および風量のバランスが保たれる。
また、図4に示すように、回収風通路41は、第1回収風通路411と第2回収風通路412とが合流する合流部413を有する。合流部413が収容部25に接続されている。
暖風通路42は、一端が通風路10の中でヒータコア5の下流側に開口し、他端が収容部25に接続されている。暖風通路42は、ヒータコア5により加熱されて相対湿度が低くなった空気を収容部25の流入空間261に導入するための通路である。換言すると、暖風通路42は、ヒータコア5を通過して加熱された風である暖風を収容部25に導く通路である。
排気通路43は、一端が収容部25に接続され、他端が収容部25の外側に開口している。排気通路43は、収容部25の流出空間262から空気を排出するための通路である。
加湿風通路44は、一端が収容部25に接続され、他端が車室内に設けられた図示していないフェイス吹出口に接続されている。なお、加湿風通路44の他端は、フェイス吹出口とは別に車室内に設けられた図示していない加湿風吹出口に接続されていてもよい。加湿風吹出口は、乗員の上半身、特に、顔に向けて加湿風を吹き出す。加湿風通路44は、収容空間26で加湿された空気を車室内に向けて吹き出すための通路である。換言すると、加湿風通路44は、暖風が吸湿材6を通過して加湿された風である加湿風を車室内に導く通路である。
さらに、本実施形態の空調装置1は、図3に示すように、回収風ドア51と、暖風ドア52と、排気ドア53と、加湿風ドア54とを備えている。回収風ドア51および暖風ドア52は、収容部25の流入空間261に設けられている。回収風ドア51は、回収風通路41と収容空間26との連通および遮断を行う。より具体的には、回収風ドア51は、図4に示す合流部413と収容空間26との連通および遮断を行う。暖風ドア52は、暖風通路42と収容空間26との連通および遮断を行う。排気ドア53および加湿風ドア54は、収容部25の流出空間262に設けられている。排気ドア53は、排気通路43と収容空間26との連通および遮断を行う。加湿風ドア54は、加湿風通路44と収容空間26との連通および遮断を行う。
さらに、本実施形態の空調装置1は、バイパス通路45と、低温風ドア55とを備えている。バイパス通路45は、加湿風よりも低温の風である低温風を、吸湿材6をバイパスさせて、加湿風に合流させる通路である。本実施形態では、低温風として、エバポレータ4を通過して冷却された風であってヒータコア5を通過しない風である冷風を用いる。バイパス通路45は、回収風通路41から流出させた冷風を、加湿風通路44に導く。
バイパス通路45は、一端451が収容部25に接続され、他端452が加湿風通路44に接続されている。バイパス通路45の一端451は、収容部25のうち回収風通路41の接続口の隣りに接続されている。バイパス通路45の他端452は、加湿風通路44のうち収容部25の近傍に接続されている。
低温風ドア55は、加湿風通路44のうちバイパス通路45の合流部位に設けられている。換言すると、低温風ドア55は、バイパス通路45の出口側に設けられている。
低温風ドア55は、バイパス通路45と加湿風通路44との連通および遮断を行う。
低温風ドア55は、バイパス通路45と加湿風通路44との連通および遮断を行う。
また、本実施形態では、回収風ドア51は、少なくとも収容空間26に回収風通路41が連通する第1状態と、収容空間26とバイパス通路45との両方に回収風通路41が連通しない第2状態と、収容空間26とバイパス通路45とのうちバイパス通路45のみに回収風通路41が連通する第3状態とを切り替える。
本実施形態の空調装置1は、下記のように、回収運転と、加湿運転とを切り替えて行う。回収運転は、冷風が吸湿材6を通過し、暖風が吸湿材6を通過しない運転である。これにより、吸湿材6は冷風から水分を回収する。回収した水分を吸湿材6が蓄える。加湿運転は、暖風が吸湿材6を通過して加湿風通路44を通り、冷風が吸湿材6を通過しない運転である。これにより、吸湿材6は暖風へ水分を放出し、暖風が加湿される。加湿風が作り出される。
加湿運転には、第1加湿運転と第2加湿運転とが含まれる。第1加湿運転は、白霧を発生させない加湿運転である。第2加湿運転は、加湿風に対して低温風を合流させることで、白霧を発生させる加湿運転である。例えば、第2加湿運転は停車時に行われる。また、第2加湿運転は加湿運転の開始直後からの所定期間に行われてもよい。
(回収運転)
図3に示すように、回収風ドア51と排気ドア53とのそれぞれが開状態とされる。このため、回収風通路41と収容空間26とが連通する第1状態となる。排気通路43と収容空間26とが連通する。暖風ドア52と加湿風ドア54と低温風ドア55とのそれぞれが閉状態とされる。このため、暖風通路42と収容空間26とが遮断される。加湿風通路44と収容空間26とが遮断される。加湿風通路44とバイパス通路45とが遮断される。
図3に示すように、回収風ドア51と排気ドア53とのそれぞれが開状態とされる。このため、回収風通路41と収容空間26とが連通する第1状態となる。排気通路43と収容空間26とが連通する。暖風ドア52と加湿風ドア54と低温風ドア55とのそれぞれが閉状態とされる。このため、暖風通路42と収容空間26とが遮断される。加湿風通路44と収容空間26とが遮断される。加湿風通路44とバイパス通路45とが遮断される。
これにより、回収風通路41から収容空間26に導入された冷風は、吸湿材6の空気流入面61から吸湿材6の中を流れる。吸湿材6の中を流れる冷風に含まれる水分が、吸湿材6に吸着される。そして、吸湿材6を通過して湿度が低くなった冷風は、排気通路43から空調ケース2の外側に排出される。
(第1加湿運転)
図5に示すように、暖風ドア52と加湿風ドア54とのそれぞれが開状態とされる。このため、暖風通路42と収容空間26とが連通する。加湿風通路44と収容空間26とが連通する。回収風ドア51が閉状態とされる。このため、収容空間26とバイパス通路45との両方に回収風通路41が連通しない第2状態となる。排気ドア53と低温風ドア55とのそれぞれが閉状態とされる。このため、排気通路43と収容空間26とが遮断される。加湿風通路44とバイパス通路45とが遮断される。
図5に示すように、暖風ドア52と加湿風ドア54とのそれぞれが開状態とされる。このため、暖風通路42と収容空間26とが連通する。加湿風通路44と収容空間26とが連通する。回収風ドア51が閉状態とされる。このため、収容空間26とバイパス通路45との両方に回収風通路41が連通しない第2状態となる。排気ドア53と低温風ドア55とのそれぞれが閉状態とされる。このため、排気通路43と収容空間26とが遮断される。加湿風通路44とバイパス通路45とが遮断される。
これにより、暖風通路42から収容空間26に導入された暖風は、吸湿材6の中を流れる。吸湿材6の中を流れる暖風に対し、吸湿材6に含まれていた水分が放出されることで加湿風が形成される。そして、吸湿材6を通過して湿度が高くなった加湿風は、加湿風通路44を通り、フェイス吹出口または加湿風吹出口から車室内に吹き出される。
(第2加湿運転)
図6に示すように、第1加湿運転と同様に、暖風ドア52と加湿風ドア54とのそれぞれが開状態とされる。排気ドア53が閉状態とされる。これにより、第1加湿運転と同様に、加湿風が加湿風通路44を流れる。
図6に示すように、第1加湿運転と同様に、暖風ドア52と加湿風ドア54とのそれぞれが開状態とされる。排気ドア53が閉状態とされる。これにより、第1加湿運転と同様に、加湿風が加湿風通路44を流れる。
さらに、第2加湿運転では、回収風ドア51が第3状態の位置とされる。低温風ドア55が開状態とされる。このとき、低温風ドア55は、加湿風通路44を塞がない。このため、バイパス通路45を介して、回収風通路41と加湿風通路44とが連通する。
これにより、エバポレータ4を通過して冷却された風であってヒータコア5を通過しない風である冷風が、回収風通路41、バイパス通路45の順に流れ、加湿風通路44に流入する。加湿風通路44を流れる加湿風に対して冷風が合流する。このとき、低温風ドア55のドア位置は、バイパス通路45を流れる冷風の風量が、加湿風の温度を露点温度以下にできる風量となる位置とされる。加湿風が冷風によって露点温度以下に冷却されることで、加湿風に含まれていた水分が空中で液化して白霧が発生する。白霧は、微小な液滴の集合である。このように、白霧が発生する条件を満たす風量とされた冷風が加湿風に合流することで、白霧が発生する。白霧は、加湿風通路44を通り、フェイス吹出口または加湿風吹出口から車室内に吹き出される。
(第1加湿運転時の加湿風の温度調整)
第1加湿運転において、加湿風の温度を下げたい場合、第2加湿運転時と同様に、回収風ドア51は第3状態の位置とされる。低温風ドア55は開状態とされる。ただし、低温風ドア55のドア位置は、第2加湿運転とは異なり、白霧が発生しない位置とされる。このとき、低温風ドア55の位置を変更することで、バイパス通路45を流れる風の量を調整することができる。これにより、加湿風の温度を所望の温度に調整することができる。
第1加湿運転において、加湿風の温度を下げたい場合、第2加湿運転時と同様に、回収風ドア51は第3状態の位置とされる。低温風ドア55は開状態とされる。ただし、低温風ドア55のドア位置は、第2加湿運転とは異なり、白霧が発生しない位置とされる。このとき、低温風ドア55の位置を変更することで、バイパス通路45を流れる風の量を調整することができる。これにより、加湿風の温度を所望の温度に調整することができる。
以上説明した本実施形態の空調装置1は、次の作用効果を奏する。
(1)空調装置1は、低温風を、吸湿材6をバイパスさせて、加湿風に合流させるバイパス通路45を備える。これによれば、加湿風の温度を露点温度以下に下げることができる風量の低温風を、加湿風に合流させることで、白霧を発生させることができる。よって、車室内に白霧を吹き出すことで、車室内に加湿風が吹き出されていることを乗員に容易に認識させることができる。
(2)空調装置1は、回収風ドア51と、暖風ドア52と、排気ドア53と、加湿風ドア54とを備えている。これらのドア51、52、53、54は、上述の通り、回収運転と加湿運転とを切り替えて行うための切替装置である。これによれば、回収運転と加湿運転とを交互に行うことができる。このため、吸湿材6に水分を十分に蓄えさせた後、この吸湿材6に暖風を通過させることで、相対湿度80〜90%程度の高湿度の加湿風を作り出すことができる。
(3)空調装置1は、回収風ドア51と低温風ドア55とを備える。回収運転では、これらのドア51、55は、バイパス通路45を流れる冷風の風量を0にする。第1加湿運転では、これらのドア51、55は、バイパス通路45を流れる冷風の風量を0にする。第1加湿運転の温度調整時では、これらのドア51、55は、バイパス通路45を流れる冷風の風量を白霧が発生する条件を満たさない風量にする。第2加湿運転では、これらのドア51、55は、バイパス通路45を流れる冷風の風量を白霧が発生する条件を満たす風量にする。このように、これらのドア51、55は、バイパス通路45を流れる冷風の風量を調整する調整装置である。
これによれば、加湿風を車室内に供給する際に、回収風ドア51と低温風ドア55とによって、加湿風に加える冷風の風量を調整することができる。これにより、第1加湿運転と第2加湿運転とを切り替えることができる。また、第1加湿運転において、白霧が発生しない範囲内で、加湿風に加える冷風の風量を調整することで、加湿風の温度調整をすることができる。ここで、第1加湿運転では、加湿風が、フェイス吹出口または加湿風吹出口から乗員に吹き出される。このとき、高温の加湿風が乗員の顔に到達すると、顔ほてりによる不快感が乗員に生じる。本実施形態によれば、第1加湿運転時に加湿風の温度調整が可能である。このため、加湿風の温度を下げることで、顔ほてりによる不快感を低減することができる。
(4)バイパス通路45は、エバポレータ4を通過して冷却された風であってヒータコア5を通過しない風である冷風を、吸湿材6をバイパスさせて、加湿風に合流させる。これによれば、低温風として、エバポレータ4によって形成される冷風を用いる。これにより、空調装置1が備えるエバポレータ4とは別の冷却装置によって低温風を形成する場合と比較して、空調装置1の構成部品の数を減らすことができる。よって、空調装置1のコストを下げることができる。
(第2実施形態)
図7に示すように、本実施形態では、バイパス通路45を流れる風が第1実施形態と異なる。空調装置1の他の構成は、第1実施形態と同じである。
図7に示すように、本実施形態では、バイパス通路45を流れる風が第1実施形態と異なる。空調装置1の他の構成は、第1実施形態と同じである。
バイパス通路45の一端451は、空調ケース2のうちエバポレータ4よりも空気流れ上流側であって上通風路11が形成されている部位に接続されている。バイパス通路45は、外気モードまたは内外気2層モードのときに、上通風路11に導入された外気を、加湿風通路44に導くことができる。
第2加湿運転は、主に外気の温度が低い冬季に行われる。このため、第2加湿運転では、外気モードまたは内外気2層モードのときに、低温風ドア55がバイパス通路45を開く状態とされる。これにより、加湿風よりも低温である外気の風が、バイパス通路45の順に流れ、加湿風通路44に流入する。加湿風通路44を流れる加湿風に対して加湿風よりも低温の外気の風が合流する。これにより、本実施形態によっても、白霧を発生させることができ、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
(1)第1実施形態では、バイパス通路45の一端451は、収容部25に接続されていた。しかしながら、バイパス通路45の一端451は、回収風通路41に接続されていてもよい。また、バイパス通路45の一端451は、回収風通路41ではなく、空調ケース2に直接接続されていてもよい。この場合、バイパス通路45の一端451は、空調ケース2のうちエバポレータ4を通過して冷却された風であってヒータコア5を通過しない風である冷風が流れる部位に接続される。これらによっても、バイパス通路45に、エバポレータ4を通過して冷却された風であってヒータコア5を通過しない風である冷風を流すことができる。また、これらの場合、バイパス通路45の入口側にバイパス通路45を開閉するドアが設けられていてもよい。
(2)上記各実施形態では、バイパス通路45の他端452は、加湿風通路44に接続されていた。しかしながら、バイパス通路45の他端452は、収容部25の流出空間262に接続されていてもよい。この場合であっても、低温風を、吸湿材6をバイパスさせて、加湿風に合流させることができる。
(3)第1、第2実施形態では、バイパス通路45を流れる低温風は、空調ケース2の通風路10を通る風であった。しかしながら、バイパス通路45を流れる低温風は、通風路10を通る風でなくてもよい。例えば、冬季における外気が、空調ケース2を介さずに、バイパス通路45を流れるようになっていてもよい。
(3)上記各実施形態では、空調装置1は、回収運転と加湿運転とを切り替えて行うものであった。すなわち、上記各実施形態では、加湿風の車室内への吹き出しが間欠的に行われる。しかしながら、加湿風の車室内への吹き出しが連続して行われてもよい。加湿風の連続吹き出しは、例えば、次のようにして実現される。この場合、吸湿材6の一部を冷風が通過し、吸湿材6の他の一部を暖風が通過するように、空調装置1が構成される。これによれば、吸湿材6のうち冷風が通過した部分では、冷風から吸湿材6へ水分が回収される。吸湿材6のうち暖風が通過した部分は、吸湿材6から暖風へ水分が放出される。
(4)上記各実施形態では、空調ケース2の通風路10を通る風を冷却する冷却機器として、エバポレータ4が用いられていた。これに対し、他の実施形態では、冷却機器として、例えば、外気等の低温の空気を利用して空気を冷却する気−気熱交換器、または、ペルチェモジュールが用いられてもよい。
(5)上記各実施形態では、空調ケース2の通風路10を通る風を加熱する加熱機器として、ヒータコア5が用いられていた。これに対し、他の実施形態では、加熱機器として、例えば、電気ヒータ、または、ペルチェモジュールなどが用いられてもよい。
(6)本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能であり、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用空調装置は、空調ケースと、冷却機器と、加熱機器と、吸湿材と、収容部と、冷風通路と、暖風通路と、加湿風通路と、バイパス通路とを備える。
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用空調装置は、空調ケースと、冷却機器と、加熱機器と、吸湿材と、収容部と、冷風通路と、暖風通路と、加湿風通路と、バイパス通路とを備える。
また、第2の観点によれば、車両用空調装置は、回収運転と加湿運転とを切り替える切替装置をさらに備える。回収運転では、冷風が吸湿材を通過し、暖風が吸湿材を通過しない。これによって、冷風に含まれる水分を吸湿材に吸着させて水分を回収する。加湿運転では、暖風が吸湿材を通過して加湿風通路を流れ、冷風が吸湿材を通過しない。これによって、暖風を加湿する。
これによれば、回収運転と加湿運転とを交互に行うことができる。このため、吸湿材に水分を十分に蓄えさせた後、この吸湿材に暖風を通過させることで、高湿度の加湿風を作り出すことができる。このような第2の観点の車両用空調装置に、第1の観点を適用することが好ましい。
また、第3の観点によれば、車両用空調装置は、バイパス通路を流れる風の量を調整する調整装置をさらに備える。これによれば、加湿風を車室内に供給する際に、加湿風に加える低温風の量を調整することができる。風の量を調整することには、風の量を0にすることが含まれる。加湿風に加える低温風の量を調整することにより、加湿風を車室内に供給する際に、白霧を発生させる場合と、白霧を発生させない場合とに切り替えることができる。さらに、加湿風に加える低温風の量を調整することにより、加湿風の温度調整をすることができる。
また、第4の観点によれば、バイパス通路は、低温風として、冷却機器を通過して冷却された風であって加熱機器を通過しない風を、吸湿材をバイパスさせて、加湿風に合流させる。これによれば、低温風として、車両用空調装置の冷却装置によって形成される冷風を用いる。このため、車両用空調装置が備える冷却装置とは別の冷却装置によって低温風を形成する場合と比較して、車両用空調装置の構成部品の数を減らすことができる。よって、車両用空調装置のコストを下げることができる。
2 空調ケース
4 エバポレータ
5 ヒータコア
6 吸湿材
25 収容部
41 回収風通路
42 暖風通路
44 加湿風通路
45 バイパス通路
4 エバポレータ
5 ヒータコア
6 吸湿材
25 収容部
41 回収風通路
42 暖風通路
44 加湿風通路
45 バイパス通路
Claims (4)
- 車室内の空気調和を行う車両用空調装置であって、
通風路(10)を形成する空調ケース(2)と、
前記通風路内の風を冷却する冷却機器(4)と、
前記冷却機器を通過した風を加熱する加熱機器(5)と、
空気中の水分の吸着および空気への水分の放出が可能な吸湿材(6)と、
前記吸湿材を収容する収容部(25)と、
前記冷却機器を通過して冷却された風であって前記加熱機器を通過しない風である冷風を前記収容部に導き、前記冷風が前記吸湿材を通過することによって、前記冷風に含まれる水分を前記吸湿材に吸着させる冷風通路(41)と、
前記加熱機器を通過して加熱された風である暖風を前記収容部に導く暖風通路(42)と、
前記暖風が前記吸湿材を通過して加湿された風である加湿風を車室内に導く加湿風通路(44)と、
前記加湿風よりも低温の風である低温風を、前記吸湿材をバイパスさせて、前記加湿風に合流させるバイパス通路(45)とを備える、車両用空調装置。 - 前記冷風が前記吸湿材を通過し、前記暖風が前記吸湿材を通過しないことによって、前記冷風に含まれる水分を前記吸湿材に吸着させて前記冷風から水分を回収する回収運転と、前記暖風が前記吸湿材を通過し、前記冷風が前記吸湿材を通過しないことによって、前記暖風を加湿する加湿運転とを切り替える切替装置(51、52、53、54)をさらに備える、請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記バイパス通路を流れる風の量を調整する調整装置(51、55)をさらに備える、請求項1または2に記載の車両用空調装置。
- 前記バイパス通路は、前記低温風として、前記冷却機器を通過して冷却された風であって前記加熱機器を通過しない風を、前記吸湿材をバイパスさせて、前記加湿風に合流させる、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018022651A JP2019137244A (ja) | 2018-02-12 | 2018-02-12 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018022651A JP2019137244A (ja) | 2018-02-12 | 2018-02-12 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019137244A true JP2019137244A (ja) | 2019-08-22 |
Family
ID=67692967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018022651A Pending JP2019137244A (ja) | 2018-02-12 | 2018-02-12 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019137244A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06115347A (ja) * | 1992-10-02 | 1994-04-26 | Nippondenso Co Ltd | 空気調和装置 |
JPH11223357A (ja) * | 1998-02-10 | 1999-08-17 | Daikin Ind Ltd | 空気調和装置 |
JP2005016796A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Denso Corp | 冷凍装置 |
-
2018
- 2018-02-12 JP JP2018022651A patent/JP2019137244A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06115347A (ja) * | 1992-10-02 | 1994-04-26 | Nippondenso Co Ltd | 空気調和装置 |
JPH11223357A (ja) * | 1998-02-10 | 1999-08-17 | Daikin Ind Ltd | 空気調和装置 |
JP2005016796A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Denso Corp | 冷凍装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6554186B2 (ja) | 車両用空調システム | |
JP7017120B2 (ja) | 車室用空調システム | |
JP2017128328A (ja) | 車両用空調システム | |
EP2511116A1 (en) | Antifogging air conditioning system for electric vehicle | |
JP6558494B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2008155827A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2018517612A (ja) | 車両用空調システム | |
CN107531133B (zh) | 加湿装置、车辆用空调装置 | |
WO2015177968A1 (ja) | 加湿装置 | |
JP2008222041A (ja) | 自動車のバッテリ冷却装置 | |
JP4539343B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP4178685B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5353665B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5012758B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2014237352A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4538846B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2019137244A (ja) | 車両用空調装置 | |
CN107428227B (zh) | 加湿装置、车辆用空调装置 | |
JP6696498B2 (ja) | 空調装置 | |
WO2018180062A1 (ja) | 空調装置 | |
JP2004314709A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3684712B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP6699611B2 (ja) | 空調ケースおよび空調装置 | |
JPH106746A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4063063B2 (ja) | 車両用空調装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211026 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220419 |