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JP2019130548A - プレス装置 - Google Patents

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JP2019130548A
JP2019130548A JP2018013378A JP2018013378A JP2019130548A JP 2019130548 A JP2019130548 A JP 2019130548A JP 2018013378 A JP2018013378 A JP 2018013378A JP 2018013378 A JP2018013378 A JP 2018013378A JP 2019130548 A JP2019130548 A JP 2019130548A
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clamping
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JP2018013378A
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浩司 大武
Koji Otake
浩司 大武
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、プレス開始時において成型材料を安定して位置決めし、成型のバラツキを抑制し、成型精度を高めることができるプレス装置の提供を目的とした。【解決手段】本発明のプレス装置は、下型30と、上型20と、保持機構40とを有し、保持機構40が、保持部42,52と、変位部44,54とを備え、ワークWが保持部42,52に保持された状態において、ワークWが所定の姿勢で保持される第一保持状態と、ワークWが下型30の上方面30aの少なくとも一部に沿う姿勢とされる第二保持状態とに、ワークWの姿勢を変化可能であり、第二保持状態において、保持部42,52に保持されたワークWの保持領域R1,R2が、下型30の所定の領域と隣接して配置されることを特徴とする【選択図】図1

Description

本発明は、鋼板などの成型材料のプレス加工を行うためのプレス装置に関する。
従来、鋼板材料のプレス加工を行うためのプレス装置が提供されている。プレス装置は、曲げ加工や絞り加工、あるいはせん断加工など、成型しようとする部品の形状や成型材料の材質、大きさ等を考慮して様々な技術が提供されている。
近年では、プレス加工においてCAEを活用して事前の成型シミュレーションが可能となっている。また、プレス加工における課題として、成型材料を変形させた際に成型材料の引張力により元に戻ろうとする力に起因するスプリングバックが挙げられるが、CAEのシミュレーションによりスプリングバックを抑制するための金型や治具の設計が可能となりつつある。
ここで、CAE等による1のシミュレーションに対して、成型のバラツキが少ない成型物が得られた場合は、シミュレーションと実際に得られる成型物との誤差の要因を洗い出すことは比較的容易であり、予測精度を向上させる対策を検討可能となる。その一方で、プレス開始時に材料位置が変化すると1の予測に対して成型物のバラツキが生じる。その結果、1の予測に対して誤差の要因を洗い出すことが困難となり、CAEによる予測精度低下の要因となる。
特に、自動車のサイドメンバーなど、補強部材として用いられる部品では、成型材料としていわゆる超ハイテン材(超高張力鋼材)などの引張強さが大きい鋼板が用いられる。引張強さが大きい鋼板を用いてプレス成型を行う場合では、さらにスプリングバックの課題が顕著となり、シミュレーション及び検証に要する期間が増加する。そのため、ハイテン材等の成型では、ますます材料位置を安定させて、成型のバラツキを抑制することが求められる。このように、プレス成型の精度を高めるために、材料位置を安定させることが大きな課題となっている。
さらに、プレス成型する部品の形状によっては、材料の位置決めがますます困難となる場合がある。例えば、山型の形状や湾曲した形状、あるいは勾配を有する形状等を有するプレス部品を成型する場合では、プレス前に略水平に保持された鋼板材料に対して金型により挟持する過程において、金型が偏って当接して鋼板材料の姿勢が変化する場合がある。
位置決めが困難となる部品について、位置決め精度を向上させるために、下記特許文献1のプレス装置が開示されている。特許文献1のプレス装置では、上型の下降に伴って曲げ加工が進行して滑り落ちるワークの外周部をガイドするワークガイド部材と、ワークの外周部を把持可能にすると共にワークの絞り加工に伴って外周部が内側に移動して把持が解除されるワーククランプ部材とが設けられている。特許文献1のプレス装置では、加工前にはワーク保持部材がワークを支持すると共にワーククランプ部材がワークをクランプすることでワークを適切に位置決めすることができ、加工中にはワークガイド部材がワークの外周端部をガイドすることでワークの変形を防止することができるとされている。
特開平10−263715号公報
しかしながら、特許文献1のプレス装置では、ワークの外周部を加工の進行に伴って変位するワークの外周部の軌跡を正確にトレースする必要がある。また、ワークガイド部材とワークの外周部との間に引っかかり等の摩擦が生じると、ワークの姿勢が崩れて位置決めに狂いが生じる。その結果、特許文献1のプレス装置では、成型材料の位置決めを十分に行うことができない。
また、屈曲した形状を有する部品のプレス加工において、成型材料の投入位置の安定化を図るための対策として、例えば、振り子ゲージなどにより成型材料を略水平に保持する対策や、成型材料をプリベントさせてプレス加工前に形状沿いを良くする等の対策が講じられている。しかしながら、これらのいずれの対策も、課題があった。
例えば、図10に示すように、振り子ゲージ110を用いた対策では、プレス開始前に振り子ゲージ110に成型材料W’を保持させて略水平の姿勢に成型材料W’を保持する対策が講じられている。しかしながら、図10(b)に示すとおり、上型120を成型材料W’に近接させる過程において、略水平の姿勢に保持された成型材料W’に上型120が片当たりする。そのため、成型材料W’をプレスする前に成型材料の位置や姿勢が変化してパネル精度へ影響するという問題がある。
また、図11(a)及び(b)に示すとおり、プレス成型前に予め成型材料W’’をプリベントさせる方法では、プリベントを行うための金型220,230が必要となりコストが増加するほか、プリベントを行う工程を要するためコストが増加するといった問題がある。
そこで本発明は、プレス開始時において成型材料を安定して位置決めし、成型のバラツキを抑制し、成型精度を高めることができるプレス装置の提供を目的とした。
上述の課題を解決すべく提供される本発明のプレス装置は、成型材料のプレス加工を行うものであって、一対の挟持型の一方を構成する第一挟持型と、前記一対の挟持型の他方を構成する第二挟持型と、前記成型材料を保持可能な保持機構とを有し、前記保持機構が、前記第一挟持型及び前記第二挟持型の間に導入された前記成形材料を保持する保持部と、前記成形材料を前記保持部に保持された状態で前記第一挟持型の所定領域に変位させることにより、前記所定領域に沿うように前記成型材料を姿勢調整可能な変位部とを有し、前記保持機構により前記成形材料を保持しつつ姿勢調整した状態において、前記第一挟持型及び前記第二挟持型により前記成形材料をプレス可能であることを特徴とするものである。
本発明のプレス装置によれば、プレス成型開始時において、成型材料の位置を安定させることができる。より具体的に説明すると、本発明のプレス装置は、一対の挟持型の間の領域(挟持領域)に導入された成型材料を保持部により保持し(第一保持状態)、プレス成型の開始前に成型材料を第一挟持型と沿うような姿勢に変化させる(第二保持状態)ことができる。また、本発明のプレス装置は、第二保持状態において、第一挟持型及び第二挟持型により成形材料をプレスできる。これにより、本発明のプレス装置は、プレス加工の開始時に成型材料のズレを抑制することができる。その結果、本発明のプレス装置は、プレス成型開始時の材料位置を安定させて、成型物のバラツキを抑制することができる。
このように、本発明のプレス装置によれば、同一の挟持型により得られる成型物について、成型物の精度のバラツキを抑制することができる。言い換えれば、本発明のプレス装置は、1のシミュレーションに対して回答として得られるプレス成型物のバラツキを抑制することができる。これにより、本発明のプレス装置は、シミュレーション上の成型物と、実際に得られる成型物との間に誤差が生じた場合、その誤差の要因を洗い出すことに寄与し、予測精度を向上させることができる。その結果、本発明のプレス装置は、成型部品のシミュレーション、検討等の補正期間を大幅に削減して、生産準備に要するリードタイム短縮に貢献することができる。
本発明のプレス装置は、前記保持部が、前記成型材料に対して面接触する接続面を備え、前記接続面が前記成型材料に対して着脱可能であることが望ましい。
上述の構成によれば、保持部により成型材料を面接触して保持しつつ、成型材料の保持領域を第一挟持型の所定の領域に隣接して配置させることができる。これにより、本発明のプレス装置は、プレス加工の開始時に成型材料のズレを抑制することができる。その結果、本発明のプレス装置は、プレス成型開始時の材料位置を安定させて、成型物のバラツキを抑制することができる。
さらに、本発明のプレス装置は、前記変位部が、前記保持部を所定の方向に沿って変位可能であり、前記保持部が、前記変位部に対して揺動可能に連結されているものであってもよい。
上述の構成によれば、変位部を直線状に変位させつつ、保持部に保持された成型材料の保持領域を第一挟持型の所定の領域に合致するように配置させることができる。例えば、第一挟持型が鉛直方向に対して傾斜する傾斜面を有するものである場合、変位部を鉛直方向等に直線状に変位させつつ保持部を揺動させて、成型材料の保持領域を第一挟持部の傾斜面と沿うように配置させることができる。
本発明のプレス装置は、前記保持部が、マグネット部材を備え、前記マグネット部材の磁力により前記成型材料に対して接続可能であることが望ましい。
上述の構成によれば、成型材料に対して貫通孔を設ける等、成型材料に対する加工を別途行うことを要さず、成型材料を保持することができる。
本発明のプレス装置は、前記第一挟持型が、前記保持部を嵌め込み可能とされた窪み状の嵌入部を備え、前記保持部が、前記成型材料に対して面接触する接続面を備え、前記第二保持状態において、前記保持部が前記嵌入部に嵌め込まれ、前記接続面が前記嵌入部の開口を閉塞するように配置されるものであってもよい。
上述の構成によれば、接続面が接触する成型材料の保持領域が、第二保持状態において、第一挟持型の嵌入部の開口が形成する領域と略一致するように配置される。これにより、本発明のプレス装置は、成型材料を第一挟持型に沿うように精度良く姿勢を変化させることができる。その結果、本発明のプレス装置は、プレス成型開始時の材料位置を精度良く安定させて、成型物のバラツキをさらに抑制することができる。
本発明のプレス装置は、前記第一挟持型が、前記第二挟持型に向けて隆起する隆起部を有し、前記保持機構が、少なくとも2つの前記保持部を備えるものであり、前記第二保持状態において、前記成型材料が、前記隆起部を隔てて形成される2つの保持領域が変位され、前記隆起部を支点として屈曲して姿勢を変化するものであることが望ましい。
上述の構成によれば、成型材料をプレス開始時に予め第一挟持型に対して沿うように変形させることができる。これにより、本発明のプレス装置は、プリベントを行うための金型や、プリベント工程を追加することなく、成型材料を変形させることができる。その結果、本発明のプレス装置は、例えば第一挟持型が山型の形状を有するものである場合でも、成型材料を安定して配置させて位置決めを行い、成型物の成型精度のバラツキを抑制することができる。
本発明によれば、プレス開始時において成型材料を安定して位置決めし、成型のバラツキを抑制し、成型精度を高めることができるプレス装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るプレス装置を示す模式図である。 図1のプレス装置の下型を示す平面図である。 図2の下型の側面視における断面図(A−A’線断面図)である。 図2の下型の正面視における断面図(B−B’線断面図)である。 図1のプレス装置により成型された成型部品を示している。(a)は側面視における断面図、(b)は正面視における断面図である。 図1のプレス装置の保持機構を示す図である。(a)は第一保持状態における保持機構の配置、(b)は第二保持状態における保持機構の配置を示している。 (a)は図1のプレス装置の第一保持状態を示す模式図、(b)はワークの保持領域を示す平面図である。 図1のプレス装置の第二保持状態を示す模式図である。 図1のプレス装置のプレス開始時を示す模式図である。 振り子ゲージを用いて成型材料を保持した状態を示す模式図である。 プリベントを行う場合の上型、下型、及び成型材料を示す模式図である。
以下、本発明のプレス装置10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明のプレス装置10を示す模式図である。
プレス装置10は、板状の金属材料である鋼板などのワークW(成型材料)のプレス加工を行うためのものである。プレス装置10は、平面視において略矩形の形状とされたワークW(図7(b)参照)をプレス加工して、自動車のサイドメンバー等の成型部品Pとして成型可能とされている。なお、成型部品Pは、図5に示すとおり、長手方向において略山型の形状とされ、側面視において略「への字」の外観を有している。また、成型部品Pは、長手方向に延びる凸状部を有し、正面視において段状の断面形状を有している。
図1に示すとおり、プレス装置10は、上型20(第二挟持型)、下型30(第一挟持型)、及び保持機構40を有している。また、プレス装置10は、支持台12、スライド18、シリンダ16、及びガイド部14を有する。
図1に示すとおり、上型20(第二挟持型)及び下型30(第一挟持型)は、プレス装置10においてワークWを挟持して押圧する一対の挟持型を構成する。プレス装置10は、上型20及び下型30によりワークWを挟持してプレスすることにより、ワークWを成型部品Rとして加工することができる。また、図1に示すとおり、下型30は、プレス装置10において下方に配置され、上型20はプレス装置10において上方に配置されている。
プレス装置10は、シリンダ16によりスライド18を上下方向に往復させることができる。上型20は、スライド18に取り付けられ、スライド18の移動に伴って移動する。このように、プレス装置10は、シリンダ16により上型20をガイド部14に沿って上下方向に往復させることができる。また、プレス装置10は、上型20と下型30との間に、ワークWが配置されて挟持される挟持領域22を有する。なお、プレス装置10は、図示を省略した搬送装置によりワークWを挟持領域22に搬送することができる。挟持領域22に搬送されたワークWは、図示を省略した位置決め装置により、下型30の上方に略水平の姿勢で位置決めされる。
図2及び図3に示すとおり、下型30は、平面視において略矩形の外観を有し、側面視において山型の外観を有する。図3に示すとおり、下型30は、長手方向の中間に上型20に向けて隆起するように屈曲した隆起部36を有する。また、下型30は、隆起部36を境界として、隆起部36から長手方向の両端に向けて下り勾配とされた二つの領域を有する。さらに、図4に示すとおり、下型30は、幅方向の中央に凸状の部分を有し、正面視において段状の断面形状を有する。
また、図2等に示すとおり、下型30の上方面30aには、嵌入部32,34が形成されている。嵌入部32,34は、窪み状の嵌め込み穴として形成されている。嵌入部32には、後述する保持部42が嵌め込まれる。また、嵌入部34には、後述する保持部52が嵌め込まれる。図2等に示すとおり、嵌入部32,34は、略矩形の開口32a,32bを有する。
保持機構40は、ワークW(成型材料)を挟持領域22に保持しつつ、ワークWを下型30に向けて変位させるために設けられている。図1に示すとおり、保持機構40は、保持部42,52、変位部44,54、連結部46,56を備える。
保持部42、変位部44、及び連結部46は、1つの支持部40aを構成する。また、保持部52、変位部54、及び連結部56は、1つの支持部40bを構成する。本実施形態の保持機構40は、このように一対の支持部40a,40bによりワークWを保持可能としている。
なお、支持部40aと、支持部40bとは、同様の構成とされている。そのため、以下の保持機構40の説明では、支持部40aを構成する保持部42、変位部44、及び連結部46について詳細に説明し、支持部40bを構成する保持部52、変位部54、及び連結部56については詳細な説明を省略する。
保持部42は、ワークWを保持するために設けられている。保持部42は、ワークWに対して面接触して、ワークWを保持可能とされている。本実施形態の保持部42は、マグネット部材42aを備える。保持部42は、接続面42bをマグネット部材42aの磁力によりワークWに接続させることで、ワークWを保持することができる。
なお、本発明のプレス装置の保持部は、本実施形態における保持部42のようにマグネット部材42aによらずにワークWを保持可能なものであってもよい。例えば、本発明のプレス装置は、保持部に接続された減圧装置を有し、減圧装置によりエアーを吸引させてワークWを保持部に保持可能としてもよい。
図6(b)に示すとおり、保持部42は、下型30に形成された嵌入部32に嵌め込み可能な形状とされている。保持部42は、嵌入部32に嵌め込まれた状態では、接続面42bが開口32aを閉塞するように配置される。
変位部44は、保持部42を変位させるために設けられている。本実施形態の変位部44は、保持部42の位置を上昇及び下降させるためのエアーシリンダとして設けられている。図6に示すとおり、変位部44は、基台部44aと、ロッド部44bとを有する。ロッド部44bは、基台部44aに対してストローク可能とされており、基台部44aから突出する状態から、基台部44aに後退させた状態へと往来可能とされている。また、ロッド部44bの先端には、連結部46を介して保持部42が連結されている。保持機構40は、ロッド部44bを基台部44aに対してストロークさせることにより、保持部42を上方に保持する状態と、保持部42を下方に下降させた状態とに変位させることができる。
図6に示すとおり、変位部44は、下型30の内部に収容されるように設けられている。より具体的には、変位部44は、基台部44aが嵌入部32の下方に配置され、下型30の内部に収容されるように配置されている。また、変位部44は、ロッド部44bが嵌入部32から上方へと突出可能に配置されている。
連結部46は、保持部42を変位部44に対して揺動可能に連結するために設けられている。より具体的には、連結部46は、変位部44により上下方向に牽引される保持部42を、変位部44に対する角度の変化を許容するために設けられている。連結部46は、保持部42を変位部44に対して揺動可能に連結するものとして、例えばクランク・スライダ機構等のリンク機構や、揺動軸を設けるなどの構造を採用することができる。
図7(a)に示すとおり、保持部42と保持部52とは、変位部44,54のロッド部44b,54bを上方に突出させた状態では略同じ高さに配置され、保持部42の接続面42bと保持部52の接続面52bとは、概ね同一平面状に配置される。
ロッド部44b,54bを上方に突出させた状態で、保持部42,52にワークWを保持させた第一保持状態(第一保持状態)では、ワークWは挟持領域22において略水平の姿勢で保持される。
また、図8に示すとおり、第一保持状態から、ロッド部44b,54bを、基台部44a,54aに後退させるように変位させると、保持部42,52は、ロッド部44b,54bの後退に伴って下方に牽引され、やがて嵌入部32,34に嵌め込まれる。
続いて、図7及び図8を参照しつつ、プレス装置10にワークWをセットした状態(第一保持状態)から、ワークWを下型30に沿う姿勢にさせた状態(第二保持状態)とさせる際の保持機構40の動作について、詳細に説明する。
なお、ワークWを成型部品Pとしてプレス成型を行うにあたり、ワークWの押圧位置等についてシミュレーションが行われる。ワークWは、保持領域R1が下型30の開口32aが形成する領域と隣接して配置され、保持領域R2が下型30の開口34aが形成する領域と隣接して配置された上で下型30と上型20とによりプレス成型されると、適切な位置でプレス成型が行われる。
<ワークセット工程>
先ず、プレス装置10にワークWをセットする。具体的には、図7(a)に示すとおり、下型30と離間させた状態で上型20を配置させる。上型20と下型30との間には、挟持領域22が形成される。搬送装置(図示を省略)によりワークWが挟持領域22に搬送されると、位置決め部材(図示を省略)によりワークWは略水平の姿勢で所定の位置に位置決めされる。
挟持領域22に位置決めされたワークWに対して、保持部42,52の接続面42b,52bを接触させて接続させる。より具体的には、挟持領域22にワークWが位置決めされた状態で、変位部44,54のロッド部44b,54bを上昇させて、保持部42,52を上方に変位させる。保持部42,52がワークWと接触する位置に到達すると、接続面42b,52bはワークWの裏面(図示状態では下方側の面)に対してマグネット部材42a,52aの磁力により磁着し保持部42,52とワークWが接続される。この状態において、保持部42,52は、ワークWを略水平の姿勢で保持した状態(第一保持状態)となる。このように、ワークWは、位置決め部材により挟持領域22に位置決めされるとともに、保持部42,52により挟持領域22に保持された状態となる。
また、図7(a)及び(b)に示すとおり、第一保持状態において、保持部42の接続面42bは、ワークWの保持領域R1に対して接続される。また、保持部52の接続面52bは、ワークWの保持領域R2に対して接続される。
<変位工程>
変位工程において、ワークWは、下型30の上方面30aに沿うような姿勢に変位される。本実施形態のプレス装置10は、変位工程においてワークWを下型30の隆起部36を基点として屈曲される。
具体的には、図8に示すとおり、ワークWの保持領域R1,R2に保持部42,52を接続させた状態で、変位部44,54のロッド部44b,54bを下方にストロークさせ、保持部42,52を下降させる。保持部42,52を下降させると、保持部42,52は、やがて下型30の嵌入部32,34に嵌め込まれる。
保持部42,52を下方に変位させる過程において、ワークWは、長手方向の中間が下型30の隆起部36に当接する。ワークWは、長手方向の中間が隆起部36に当接し、保持領域R1,R2が保持部42,52の変位に伴い下方に牽引され、屈曲あるいは湾曲して姿勢を変化させる。より具体的には、ワークWは、隆起部36を支点として、保持領域R1が保持部42に下方に牽引され、保持領域R2が保持部52に下方に牽引される。その結果、ワークWは、隆起部36と接触する部分を支点として長手方向の両端が下方に傾斜するように屈曲あるいは湾曲され、下型30の上方面30aの形状と沿うように弾性変形する。
ワークWが屈曲して姿勢を変化させた状態(第二保持状態)では、ワークWは下型30に対して長手方向に位置決めされた状態となる。さらに、ワークWは、保持領域R1と下型30の開口32aが形成する領域とが隣接して配置され、保持領域R2と下型30の開口34aが形成する領域とが隣接して配置される。これにより、ワークWは、下型30に対して幅方向、長手方向の双方が位置決めされた状態となる。また、ワークWは、第二保持状態において、下型30及び上型20による押圧位置として適切な位置に配置される。
<プレス工程>
屈曲させたワークWを上型20と下型30とで挟持してプレス加工を行う。図9に示すとおり、第二保持状態において、ワークWは、変位工程により下型30の隆起部36を頂点とするように屈曲した形状とされている。また、ワークWの保持領域R1は下型30の開口32aと隣接して配置され、ワークWの保持領域R2は開口34aと隣接して配置されている。この状態で上型20を下降させてワークWのプレス加工(曲げ加工)を行うと、適切な位置でワークWをプレスすることができる。
言い換えれば、プレス装置10は、第二保持状態において下型30に対してワークWを精度良く位置決めされた状態でプレス加工を行うことができる。より具体的には、予めシミュレーションにより予定された位置に精度良くワークWが保持されるため、ワークWのプレス加工を精度良く行うことができる。その結果、プレス装置10は、ワークWの成型精度のバラツキを抑制することができる。
このように、プレス装置10は、成型物の成型精度のバラツキを抑制することができる。その結果、プレス装置10は、CAE等による成型シミュレーションの予測に対して得られる成型物にブレが生じることを抑制することができ、予測精度低下要因の洗い出し精度を高めることができる。その結果、プレス装置10は、成型部品のシミュレーション及び検証等の補正期間を大幅に削減して、生産準備期間のリードタイム短縮に貢献することができる。
以上、本発明の実施形態に係るプレス装置10について説明したが、本発明のプレス装置は上述の実施形態に限定されない。
具体的には、上述の実施形態に係るプレス装置10の保持機構40は、2つの保持部を有するものとした例を示したが、本発明のプレス装置はこれに限定されない。例えば、本発明のプレス装置は、保持部を1つとしてもよいし、あるいは、3以上の保持部を備えるものであってもよい。
また、上述の実施形態に係るプレス装置10は、変位部としてエアーシリンダを採用した例を示したが、本発明のプレス装置の変位部は、保持部を変位可能なアクチュエータであればシリンダ以外のものを採用してもよい。
さらに、上述の実施形態では、ワークWを側面視においてへの字状の形状を有する成型部品Pを成型する例を挙げて説明したが、本発明のプレス装置により成型される成型対象物は、上述した形状に限定されない。例えば、本発明のプレス装置は、長手方向にカーブを描くように湾曲した形状のものを成型するものであってもよいし、複数の屈曲形状を有するものを成型してもよい。本発明のプレス装置は、いかなる形状のものを成型するものであってもよい。
さらに、上述の実施形態では、曲げ加工を行うプレス装置を挙げて説明したが、本発明のプレス装置は、絞り加工を行うものであってもよい。
本発明は、鋼板などの成型材料のプレス加工を行うためのプレス装置に好適に採用することができる。
10 プレス装置
20 上型(第二挟持型)
30 下型(第一挟持型)
30a 上方面(挟持面)
40 保持機構
42,52 保持部
44,54 変位部
W ワーク(成型材料)
R1,R2 保持領域

Claims (1)

  1. 成型材料のプレス加工を行うプレス装置であって、
    一対の挟持型の一方を構成する第一挟持型と、
    前記一対の挟持型の他方を構成する第二挟持型と、
    前記成型材料を保持可能な保持機構とを有し、
    前記保持機構が、
    前記第一挟持型及び前記第二挟持型の間に導入された前記成形材料を保持する保持部と、
    前記成形材料を前記保持部に保持された状態で前記第一挟持型の所定領域に変位させることにより、前記所定領域に沿うように前記成型材料を姿勢調整可能な変位部とを有し、
    前記保持機構により前記成形材料を保持しつつ姿勢調整した状態において、前記第一挟持型及び前記第二挟持型により前記成形材料をプレス可能であることを特徴とするプレス装置。
JP2018013378A 2018-01-30 2018-01-30 プレス装置 Pending JP2019130548A (ja)

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