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JP2019123674A - 水中油乳化型日焼け止め化粧料 - Google Patents

水中油乳化型日焼け止め化粧料 Download PDF

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JP2019123674A
JP2019123674A JP2018003435A JP2018003435A JP2019123674A JP 2019123674 A JP2019123674 A JP 2019123674A JP 2018003435 A JP2018003435 A JP 2018003435A JP 2018003435 A JP2018003435 A JP 2018003435A JP 2019123674 A JP2019123674 A JP 2019123674A
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松本 尚樹
Naoki Matsumoto
尚樹 松本
あずさ 増永
Azusa Masunaga
あずさ 増永
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Abstract

【課題】良好な乳化安定性を有する、新規の水中油乳化型日焼け止め化粧料を提供する。【解決手段】本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、(A)アクリル系高分子;(B)疎水化処理無機微粒子からなる紫外線遮蔽剤;(C)HLB値が6.5以下であり、温度20℃で液状又は半固形状である非イオン性界面活性剤;及び(D)HLB値が10以上の非イオン性界面活性剤、を含有する。【選択図】なし

Description

本発明は、水中油乳化型日焼け止め化粧料に関する。
アクリル系高分子を含有する化粧料は、みずみずしい感触に優れていることが知られている(例えば、特開2017−109962号公報等)。また、水中油乳化型化粧料は、油中水乳化型化粧料と比較して、みずみずしい感触に優れている。特開2006−8796号公報には、アクリル系高分子を含有し、油相に粉体を含む水中油乳化型組成物が開示されている。
特開2017−109962号公報 特開2006−8796号公報
粉体を配合した水中油乳化型化粧料は、経時や温度変化等により、乳化粒子の合一や、粉体微粒子の凝集・沈降が生じることがあり、乳化安定性を向上させる技術が求められている。特開2006−8796号公報には、水相中にアクリロイルジメチルタウリン酸とアクリル酸ヒドロキシエチルとの共重合体を配合することにより、粉体の凝集・沈降を改善し得ることが記載されている。
本発明者らは、紫外線防御を目的として、酸化チタンや酸化亜鉛などの無機微粒子を紫外線遮蔽剤として含有し、さらにアクリル系高分子を含有する水中油乳化型日焼け止め化粧料であって、良好な乳化安定性を有する、新規の水中油乳化型日焼け止め化粧料を提供することを目的とする。
本発明は、以下の水中油乳化型日焼け止め化粧料を提供する。
〔1〕(A)アクリル系高分子;
(B)疎水化処理無機微粒子からなる紫外線遮蔽剤;
(C)HLB値が6.5以下であり、温度20℃で液状又は半固形状である非イオン性界面活性剤;及び
(D)HLB値が10以上の非イオン性界面活性剤、
を含有する水中油乳化型日焼け止め化粧料。
〔2〕(E)デンプン及び/又はその誘導体、
をさらに含有する〔1〕に記載の水中油乳化型日焼け止め化粧料。
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、無機微粒子を紫外線遮蔽剤として含有しつつ、良好な乳化安定性を有する。
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、下記の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する。
(A)アクリル系高分子、
(B)疎水化処理無機微粒子からなる紫外線遮蔽剤、
(C)HLB値が6.5以下の室温で液状である非イオン性界面活性剤、
(D)HLB値が10以上の非イオン性界面活性剤。
以下、これらの成分について詳しく説明する。なお、本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、日焼け止め化粧料として好ましく用いられる。
[アクリル系高分子(A)]
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料に含まれるアクリル系高分子(A)は、化粧料に使用できるアクリル系高分子であれば特に限定されない。具体例としては、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸Na、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アルカノールアミン、アルキルメタクリレートとジメチルアミノエチルメタクリレート共重合物、ポリ2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ポリメタクリロイルオキシトリメチルアンモニウム、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)クロスポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー、(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマー等が挙げられる。中でも、使用感向上の観点から、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーが好ましく用いられる。
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーとしては、例えばSEPPIC社のセピノブEMT10もしくは複合原料であるSEPPIC社のSIMULGEL NS((アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、スクワラン、ポリソルベート60、水;(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーを35〜40質量%含有)を用いることができる。
アクリル系高分子(A)の配合量は、本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料全量に対して、0.05〜2質量%が好ましく、0.1〜1質量%がより好ましい。アクリル系高分子(A)の配合量が0.05質量%未満であると、乳化安定性が低下したり、使用感が低下したりすることがある。アクリル系高分子(A)の配合量が2質量%を超えると、水中油型乳化状態の安定化が難しかったり、べたつきにより使用感が低下したりすることがある。
[紫外線遮蔽剤(B)]
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料に含まれる紫外線遮蔽剤(B)は、疎水化処理無機微粒子からなる。基材となる無機微粒子としては、化粧料に使用できる紫外線を遮蔽する無機微粒子であれば特に限定されない。具体例としては、微粒子酸化チタン、微粒子鉄含有酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム、及びそれらの複合体等が挙げられる。この中でも、紫外線遮蔽効果の点から、微粒子酸化亜鉛が好ましく用いられる。基材となる無機微粒子の形状としては、球状、多面体形状、紡錘状、針状、及び板状等が挙げられ、紫外線を遮蔽する用途で化粧料に使用できるものであれば特に限定されない。基材となる無機微粒子の体積平均粒径は、紫外線を遮蔽する効果と使用感の観点から、10〜200nmであることが好ましく、20〜100nmであることがさらに好ましく、20〜50nmであることが最も好ましい。本明細書でいう体積平均粒径は、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置により測定した値である。
上記した基材となる無機微粒子に対して、撥水性や分散性を付与する目的で、疎水化処理を施した疎水化処理無機微粒子を紫外線遮蔽剤(B)として用いる。疎水化処理により、無機微粒子の油相中での分散安定化を図ることができる。疎水化処理としては、化粧料の材料に対して通常なされる方法であれば特に限定されない。疎水化処理の具体例としては、疎水化処理剤と無機微粒子とを直接混合し、加熱、若しくは非加熱で被覆する乾式被覆方法、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、塩化メチレン、揮発性メチルポリシロキサン、揮発性炭化水素油等の溶媒に疎水化処理剤を溶解又は分散した後、無機微粒子を添加し、混合後、前記溶媒を乾燥等により除去、加熱、粉砕する湿式被覆方法、溶媒に溶解又は分散した疎水化処理剤を流動層中で粉体にスプレーコートする気相被覆方法、メカノケミカル方法等が挙げられる。
疎水化処理剤の具体例としては、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、アルキルチタネート等の有機チタネート化合物、金属石鹸、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、ワックス、ロウ、界面活性剤等が挙げられ、これらを組み合わせた複合処理を行なってもよい。これらの中でも、無機微粒子に対して高い安定性を付与できる観点から、シリコーン系化合物が好ましく用いられる。シリコーン系化合物の具体例としては、(ジメチコン/メチコン)コポリマー、トリアルコキシシラン、ジメチコン等が挙げられ、これらの中でも、化粧持ちの観点から、(ジメチコン/メチコン)コポリマーが好ましく用いられる。
疎水化処理無機微粒子において、基材となる無機微粒子1質量部に対して、疎水化処理剤が0.1〜10質量部であるように疎水化処理がなされることが好ましく、疎水化処理剤が1〜5質量部であるように疎水化処理がなされることがより好ましい。疎水化処理剤が10質量部を超えると、化粧料がべたつく場合がある。疎水化処理剤が0.1質量部未満では、疎水化処理無機微粒子の乳化化粧料中の油相への分散安定化が図れない場合がある。
紫外線遮蔽剤(B)の配合量は、本発明の水中乳化型日焼け止め化粧料全量に対して、3〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。紫外線遮蔽剤(B)の配合量は、3質量%未満であると、十分な日焼け止め効果が得られない場合がある。紫外線遮蔽剤(B)の配合量は、20質量%を超えると、水中油型乳化状態の安定化が難しかったり、みずみずしい使用感が低下したりすることがある。
[非イオン性界面活性剤]
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料に含まれる非イオン性界面活性剤(C)は、HLB値が6.5以下であり、温度20℃、大気圧で液状又は半固形状である非イオン性界面活性剤であり、化粧料に使用できる非イオン性界面活性剤であれば特に限定されない。液状又は半固形状とは、固体と異なり、流動性を有する状態をいう。非イオン性界面活性剤(C)が温度20℃で液状又は半固形状であることにより、経時的に安定した水中油型乳化状態を有する乳化型化粧料を得ることができる。
非イオン性界面活性剤(C)の具体例としては、モノイソステアリン酸グリセリル(HLB値:4.0)、モノオレイン酸グリセリル(HLB値:2.5)、モノイソステアリン酸ソルビタン(HLB値:5.0)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(HLB値:5.5)、モノオレイン酸ソルビタン(HLB値:4.3)、セスキオレイン酸ソルビタン(HLB値:3.7)、トリオレイン酸ソルビタン(HLB値:1.7)等を挙げることができる。本発明においては、非イオン性界面活性材(C)として、セスキイソステアリン酸ソルビタンを用いることが水中油型乳化安定性の観点から好ましい。
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料に含まれる非イオン界面活性剤(D)は、HLB値が10以上の非イオン性界面活性であり、化粧料に使用できる非イオン性界面活性剤であれば特に限定されない。非イオン界面活性剤(D)のHLB値は、水中油型乳化状態を安定化しやすい観点から、12以上であることが好ましく、15以上であることがさらに好ましい。
非イオン界面活性剤(D)の具体例としては、ミリスチン酸ヘキサグリセリル(HLB値:11)、イソステアリン酸デカグリセリル(HLB値:12.0)、オレイン酸デカグリセリル(HLB値:12.0)、リノール酸デカグリセリル(HLB値:12.0)、ジイソステアリン酸デカグリセリル(HLB値:10.0)等のポリグリセリン脂肪酸エステル;トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル(HLB値:10.9)等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)(HLB値:13.3)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)(HLB値:10.0)、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB値:11.0)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;テトラステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット(30E.O.)(HLB値:11.5)、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(30E.O.)(HLB値:10.5)、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(40E.O.)(HLB値:11.8)等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(HLB値:10.5)、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油(HLB値:11.0)、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(HLB値:11.0)等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル(HLB値:10.5)、ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテル(HLB値:10.5)、ポリオキシエチレン(5)アルキル(12〜14)エーテル(HLB値:10.5)、ポリオキシエチレン(7)アルキル(12〜14)エーテル(HLB値:12.0)、ポリオキシエチレン(9)アルキル(12〜14)エーテル(HLB値:13.5)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル(1E.O.)(4P.O.)(HLB値:9.5)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル(10E.O.)(4P.O.)(HLB値:10.5)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル(1E.O.)(8P.O.)(HLB値:9.5)等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル;モノラウリン酸ポリエチレングリコール(10E.O.)(HLB値:12.5)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10E.O.)(HLB値:11)、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール(8E.O.)(HLB値:9.5)、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(20E.O.)(HLB値:16.0)等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
これらのうち、低温安定性、高温安定性を向上させる観点から、非イオン性界面活性剤(D)は、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、から選択される1種又は2種以上の脂肪酸エステルが好ましく、当該脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、炭素数10以上20以下の分岐鎖の飽和若しくは不飽和の脂肪酸、又は炭素数10以上20以下の直鎖飽和脂肪酸が好ましい。これらのうち、水中油型乳化状態の安定性の観点から、非イオン性界面活性剤(D)は、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルが好ましい。中でも、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸が、炭素数15以上20以下の分岐鎖の飽和若しくは不飽和の脂肪酸、又は炭素数15以上20以下の直鎖飽和脂肪酸であるものが好ましく、炭素数15以上20以下の分岐鎖の飽和脂肪酸であるものがより好ましい。また、水中油型乳化状態の安定性の観点から、エチレンオキシドの付加数は、12以上が好ましく、15以上がより好ましく、18以上が更に好ましく、また、28以下が好ましく、25以下がより好ましく、22以下がさらに好ましい。
非イオン性界面活性剤(C)と非イオン性界面活性剤(D)の配合量は、それぞれ、本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料全量に対して、0.5〜5質量%が好ましく、かかる範囲内で、他の成分の配合量に応じて、水中油型乳化状態を安定化させるのに適した配合量となるように調整することが好ましい。例えば、非イオン性界面活性剤(C)の配合量を0.5〜5質量%とし、非イオン性界面活性剤(D)の配合量を0.5〜3質量%とすることができる。
[その他の任意成分]
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、塗布時のサラサラ感を向上させる観点から、デンプン及び/又はその誘導体(成分(E)とする)をさらに含有してもよい。本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、化粧料に使用できる、成分(A)〜(E)以外の種々の成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。例えば、水相を形成する水(成分(F)とする)、油剤(成分(G)とする)、成分(B)の分散助剤(成分(H)とする)、その他の添加剤(成分(I)とする)を、1種単独で用いてもよく、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
<成分(E)>
デンプンとは、グルコース分子がグリコシド結合によって重合した鎖状多糖類であり、植物の根、茎、種子、果実から抽出されるものである。原料となる植物としては、ジャガイモ、小麦、トウモロコシ、サツマイモ、米、キャッサバ、クズ、カタクリ、緑豆、サゴヤシ、ワラビなどを例示することができるが、本発明においては、何れの植物由来であっても特に限定されない。
また、デンプン誘導体としては、例えば、ヒドロキシプロピルデンプンなどのヒドロキシアルキルデンプン;ヒドロキシプロピルリン酸ナトリウムなどのヒドロキシアルキルリン酸の金属塩;オクテニルコハク酸デンプンナトリウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムなどのアルケニルコハク酸デンプンの金属塩などを例示することができる。
これら成分(E)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。好適な成分(E)としては、デンプン、アルケニルコハク酸デンプンの金属塩を用いることが好ましく、中でも、デンプン、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムを用いることがより好ましい。
なお、成分(E)は、市販品をそのまま用いることもできる。デンプンの市販品としては、例えば、JPバレイショデンプン(商品名,日澱化学社製)、JPトウモロコシデンプン(商品名,日澱化学社製)などを例示することができる。また、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムの市販品としては、例えば、ドライフローPC(商品名,日本エヌエスシー社製)、オクティエ(商品名,日澱化学社製)などを例示することができる。
成分(E)の配合量は、塗布時のサラサラ感を向上させる観点から、本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料全量に対して、0.1〜3質量%が好ましい。
<成分(F)>
成分(F)は水相を形成する水であり、成分(F)としては、イオン交換水、蒸留水、脱イオン水、精製水、温泉水、海洋深層水等を使用することができる。成分(F)の配合量は、本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料の全量に対して、例えば5〜95質量%であり、塗布時に所望の感触が得られるのに適した配合量となるように調整することが好ましい。
<成分(G)>
成分(G)は油相を形成する油剤であり、成分(G)としては、具体的には、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、ゴマ油、サザンカ油、サフラワー油、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、カカオ脂、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、硬化ヒマシ油等の植物性油脂類;タートル油、ミンク油、卵黄油、牛脂、豚脂等の動物性油脂類;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油等の植物性ロウ類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン等の動物性ロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライト、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、プリスタン等の炭化水素油類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラノリンアルコール、コレステロール等のアルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル油類;ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油類といった、通常化粧料に使用される油性物質が使用でき、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。これらのうち、低分子量のジメチルポリシロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,オクタメチルシクロテトラシロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性シリコーン油が、皮膚上に残らないため油性感のないさっぱりした使用感を与えることができるので、特に好ましい。成分(G)の配合量は、本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料の全量に対して、例えば0.5〜80質量%であり、塗布時に所望の感触が得られるのに適した配合量となるように調整することが好ましい。
<成分(H)>
成分(H)は成分(B)の分散助剤であり、成分(H)としては、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、アクリル−シリコーン系グラフト共重合体等を使用することができる。成分(B)の分散安定性の点からトリメチルシロキシケイ酸を用いることが好ましい。配合量は、成分(B)1質量部に対し、成分(H)を0.01〜10質量部配合する。
<成分(I)>
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、通常の化粧料に用いられる添加剤を、本発明の効果を阻害しない程度に配合することができる。具体的には、保湿剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、美白剤等を挙げることができる。
保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、グルコース、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、卵黄レシチン、大豆レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファジチルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴリン脂質等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸,パラアミノ安息香酸エチル等のパラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸オクチル等のメトキシ桂皮酸誘導体、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン,2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、サリチル酸オクチル,サリチル酸フェニル等のサリチル酸誘導体、4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタンなど、化粧料用として通常使用されるものを用いることができる。
[剤型]
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、日焼け止め化粧料として用いられ、乳液,クリーム,メイクアップベースローション,メイクアップベースクリーム,乳液状ファンデーション,クリーム状ファンデーション等の製品形態で提供できる。本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料の粘度は、例えば3,000〜100,000mPa・sであり、使用感が良好であることから、5,000〜50,000mPa・sであることが好ましい。本明細書でいうところの粘度は、B型粘度計2号ローターを用いて、6rpm、60秒、室温(25±5℃)条件下で測定を行った値とする。本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、良好な乳化安定性を有する。
[製法]
本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料の製法としては特に限定はない。例えば、成分(B)、(G)、(H)を予めホモミキサーを用いて分散させる(a相)。水相に、成分(A)、(C)、(D)を含む、他のすべての成分を混合し、ホモミキサーを用いて分散させる(b相)。b相にa相を添加してさらにホモミキサーを用いて分散させる。かかる方法によると、本発明の水中油乳化型日焼け止め化粧料の水中油型乳化状態をより安定化させやすい。
以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されるものではない。
[実施例1〜5及び比較例1〜5の化粧料の調製]
本発明に係る水中油乳化型日焼け止め化粧料である実施例1〜5の処方を、比較例1〜5の化粧料の処方とともに表1に示す。表1中の成分(6)〜(8)を予めホモミキサーを用いて分散させた(a相)。その後、残余の成分全てをホモミキサーを用いて分散させた(b相)。b相にa相を添加してさらにホモミキサーを用いて分散させて、各化粧料を調製した。なお、表1に示す成分(5d)のノニオン界面活性剤混合物は、ステアリンソルビタン92.5質量%と、ヤシ脂肪酸スクロース7.5質量%の混合物(商品名:SPアラセル2121MBAL−FL−(MV)、ユニケマ社製)である。また、表1に示す成分(6)のシリコーン処理微粒子酸化亜鉛は、体積平均粒子径が約30nmの微粒子酸化亜鉛を基材とし、これを、疎水化処理剤(10%メチコン/ジメチコン)で処理したものである。
[評価]
<調製直後の状態評価>
調製直後に得られた各化粧料の電気伝導度を測定し、水中油型乳化物であるか、油中水型乳化物であるかを下記のように評価した。評価結果を表1に示す。
○:水中油型乳化物、
△:バッチにより水中油型乳化物となる場合と油中水型乳化物となる場合があった、
×:油中水型乳化物。
<乳化安定性>
水中油型乳化物であった化粧料について、温度40℃の雰囲気下で静置させた状態で1ヶ月間目視により乳化状態を観察し、下記の基準で評価した。評価結果を表1に示す。
Y:1ヶ月静置後も、全てのバッチが水中油型乳化状であった、
X1:静置時に徐々にゲル化が進み、1ヶ月静置後はゲル状であった、
X2:調製直後からゲル状であった。
<使用感>
実施例1〜5の化粧料について、調製後室温で一昼夜静置し、皮膚に塗布して使用感を確認し、下記の基準で評価した。確認結果を表1に示す。
Y1:少しべたつく、
Y2:みずみずしくさっぱりしている。
<粘度>
実施例2、4、5の化粧料について、調製後室温で一昼夜静置し、粘度の測定を行った。粘度測定は、B型粘度計2号ローターを用いて、6rpm、60秒、室温(20±5℃)条件下で行った。粘度測定結果を表1に示す。
Figure 2019123674
表1に示される結果から、アクリル系高分子(A)、紫外線遮蔽剤(B)、非イオン性界面活性剤(C)及び非イオン性界面活性剤(D)を含む実施例1〜5の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、水中油型乳化安定性に優れているものであった。また、さらにデンプン誘導体(成分(E))を含む実施例2〜5の水中油乳化型日焼け止め化粧料は、使用感がみずみずしくさっぱりしているものであった。

Claims (2)

  1. (A)アクリル系高分子;
    (B)疎水化処理無機微粒子からなる紫外線遮蔽剤;
    (C)HLB値が6.5以下であり、温度20℃で液状又は半固形状である非イオン性界面活性剤;及び
    (D)HLB値が10以上の非イオン性界面活性剤、
    を含有する水中油乳化型日焼け止め化粧料。
  2. (E)デンプン及び/又はその誘導体、
    をさらに含有する請求項1に記載の水中油乳化型日焼け止め化粧料。
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