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JP2019122992A - プレス成形装置及びアウタパネル - Google Patents

プレス成形装置及びアウタパネル Download PDF

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Abstract

【課題】従来のプレス成形装置では、キャラクタラインの形成箇所の下金型の型面がピン角化しているため、アルミニウム合金板を高精度にプレス成形を実現し難いという問題があった。【解決手段】本発明のプレス成形装置20では、アルミニウム合金板21にプレス成形を行う上金型22及び下金型23を有し、アルミニウム合金板21にキャラクタライン11を成形する下金型23の型面23Aには、上金型22の型面22Aのオフセットライン28よりも型面22A側へと曲面形状に突出した凸部23Bと、凸部23Bの両側に凸部23と連なる様に形成されると共に、オフセットライン28よりも窪んだ曲面形状の凹部23C、23Dが形成されている。この金型構造により、アルミニウム合金板21を高精度にプレス成形することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、アルミニウム合金板等の難成形材料に対しても高精度且つ高品質なキャラクタラインをプレス成形可能なプレス成形装置及びそのプレス成形装置を用いて成形されたアウタパネルに関する。
従来の自動車用外板パネルのプレス成形方法では、成形限界が低い難成形材料を用いてキャラクタラインをプレス成形にて形成する場合には、第1工程のドロー工程にてキャラクタラインの形成領域に緩い曲面形状を形成した後、第2工程のリストライク工程にてシャープな(鋭い)曲面形状を形成する。
また、従来の自動車用外板パネルのプレス成形装置として、図5に示す構造が知られている。図5は、プレス成形装置100のプレス金型を模式的に示した図である。
図5に示す如く、プレス成形装置100は、V字形状の凹部を有するダイ101と、ダイ101の形状に適合可能な凸部を有するパンチ102と、しわ押さえ部103とを備えたプレス金型104を有している。そして、ダイ101の谷線部101aには、ライニング層105が設けられている。
ライニング層105は、例えば、ニトリルブタジェンラバー板からなる弾性体である。プレス成形工程では、しわ押さえ部103にて素材板106を固定し、パンチ102を下死点まで下降させる。このとき、素材板106の滑り境界部に位置する部分は、上記下死点にて、ライニング層105の弾性変形に追従して変形し、素材板106の表裏面に引張応力が作用し、滑り境界部の曲げモーメントの分布は小さくなる。その結果、プレス成形時の線ずれ不良による外観不良を防止することができる(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来のキャラクタラインR部のプレス成形方法として、金型に鋭角な突起部を設け、その突起部の領域にて鋼板にキャラクタラインR部を形成する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
特開2015−96271号公報 2010年マツダ技報、P28
上述したように、従来の難成形材料を用いてキャラクタラインをプレス成形にて形成する場合には、第1工程のドロー工程と、第2工程のリストライク工程が必要であり、プレス成形工程が煩雑化するという問題がある。例えば、上記2回のプレス成形工程を行う場合には、第1工程と第2工程との間にプレス材料を置き換える必要があり、その際にプレス材料がずれることで、所望の位置にキャラクタラインを精度良く形成することが難しくなり、高精度、高品質のプレス成形を安定して行い難いという問題がある。
また、図5に示すプレス成形装置100のプレス金型104では、プレス成形時の線ずれ不良による外観不良を防止するため、ダイ101の谷線部101aには、ライニング層105が設けられている。そのため、プレス金型104の構造が煩雑になると共に、プレス金型104の製造コストも嵩むという問題がある。
また、上記非特許文献1に示す鋼板に対してキャラクタラインをプレス成形する方法では、下型の型面に鋭角にピン角化した突起形状が形成されている。そして、プレス成形する対象が鋼板の場合には、上記突起形状でもキャラクタラインを成形することができた。しかしながら、プレス成形する対象がアルミニウム合金板等の難成形材料の場合には、鋼板よりも割れ限界が低く、上記突起形状では、キャラクタラインの成形箇所に局所的な板厚減少が起り、割れが発生し易くなり、高精度であると共に安定したプレス成形を実現し難いという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、アルミニウム合金板等の難成形材料に対しても高精度且つ高品質なキャラクタラインをプレス成形可能なプレス成形装置及びそのプレス成形装置を用いて成形されたアウタパネルを提供することにある。
本発明のプレス成形装置では、アウタパネルの意匠面にキャラクタラインをプレス成形するプレス成形装置であって、前記アウタパネルの前記意匠面を成形する型面を有する上金型と、前記上金型の前記型面に対応した型面を有する下金型と、を備え、前記下金型の前記キャラクタラインの成形領域の前記型面には、前記上金型の前記型面のオフセットラインよりも突出した曲面形状の凸部と、前記凸部の両側にはそれぞれ前記凸部と連なる形状となると共に、前記オフセットラインよりも窪んだ曲面形状の凹部と、が形成されていることを特徴とする。
また、本発明のプレス成形装置では、前記凹部の曲率半径は、前記凸部の曲率半径以上であることを特徴とする。
また、本発明のプレス成形装置では、前記凸部の曲面と前記凹部の曲面とは、前記オフセットラインよりも窪んだ領域にて連なっていることを特徴とする。
また、本発明のプレス成形装置では、前記アウタパネルは、アルミニウム合金板であることを特徴とする。
また、本発明のアウタパネルでは、上記プレス成形装置を用いてプレス成形されたアウタパネルであって、前記アウタパネルの意匠面には、曲面形状のキャラクタラインが形成されると共に、前記アウタパネルの前記意匠面と対向する反対面には、前記キャラクタラインに沿った薄肉部が形成されると共に、前記薄肉部の両側にはそれぞれ厚肉部が成形されることを特徴とする。
また、本発明のアウタパネルでは、前記薄肉部の前記反対面の形状は、その他の領域の前記反対面よりも前記意匠面側へと窪んだ曲面形状であり、前記厚肉部の前記反対面の形状は、その他の領域の前記反対面よりも突出した曲面形状であり、前記薄肉部の前記曲面形状は、前記厚肉部の前記曲面形状と連なって形成されていることを特徴とする。
本発明のプレス成形装置では、アウタパネルの意匠面を成形する型面を有する上金型と、上金型の型面に対応した型面を有する下金型と、を備え、下金型のキャラクタラインの成形領域の型面には、オフセットラインよりも突出した曲面形状の凸部と、凸部の両側にはそれぞれ凸部と連なる形状となると共に、オフセットラインよりも窪んだ曲面形状の凹部が形成されている。この構造により、プレス成形の最終段階には、アルミニウム合金板に圧縮応力を加えることができ、キャラクタラインの形成領域のアルミニウム合金板が割れることなく、高精度かつ高品質なアウタパネルが形成される。
また、本発明のプレス成形装置では、キャラクタラインの成形箇所において、下金型の型面の凹部の曲率半径は、凸部の曲率半径以上である。この構造により、プレス成形時にアルミニウム合金板の意匠面が上金型の型面と確実に当接し、アウタパネルの意匠性に優れた微小な曲率半径のキャラクタラインが形成される。
また、本発明のプレス成形装置では、キャラクタラインの成形箇所において、下金型の型面の凸部の曲面と凹部の曲面とは、オフセットラインよりも窪んだ領域にて連なっている。この構造により、プレス成形時にアルミニウム合金板が意匠面側に盛り上がることが防止され、高精度かつ高品質なキャラクタラインをアウタパネルに形成することができる。
また、本発明のプレス成形装置では、上記下金型の型面形状を有することで、アルミニウム合金板から成るアウタパネルに対して、高精度かつ高品質なプレス成形を施すことができる。
また、本発明のアウタパネルでは、その意匠面に曲面形状のキャラクタラインが形成されると共に、その反対面にキャラクタラインに沿って曲面形状の薄肉部と、曲面形状の厚肉部が形成されている。この構造により、アウタパネルの意匠面には、上金型の型面に沿った高精度かつ高品質な形状が形成され、車両の意匠性を向上させることができる。
本発明の一実施形態であるアウタパネルを説明する(A)正面図、(B)断面図である。 本発明の一実施形態であるプレス成形装置を説明する概略図である。 本発明の一実施形態であるプレス成形装置を説明する(A)断面図、(B)断面図である。 本発明の一実施形態であるプレス成形装置を説明する(A)断面図、(B)断面図である。 従来のプレス成形装置のプレス金型を説明する模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係るプレス成形装置及びアウタパネルを図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1(A)は、本実施形態のプレス成形装置20を用いて成形されたアウタパネル10を説明する正面図である。図1(B)は、本実施形態のプレス成形装置20によりプレス成形されたアウタパネル10を説明する拡大断面図である。図2は、本実施形態のプレス成形装置20を説明する概略図である。図3(A)は、本実施形態のプレス成形装置20の上金型22及び下金型23を説明する断面図である。図3(B)は、本実施形態のプレス成形装置20の下金型23を説明する断面図である。図4(A)及び図4(B)は、本実施形態のプレス成形装置20の上金型22及び下金型23によるプレス成形状態を説明する断面図である。
アウタパネル10は、鋼板やアルミニウム合金板等の難成形材料をプレス成形装置20(図2参照)にてプレス成形され、自動車等の車両に用いられている。近年、車両の軽量化の観点から、アウタパネル10は、鋼板に換えてアルミニウム合金板を用いて形成されるケースが増加している。そして、アウタパネル10は、車両の外観面を構成し、そのデザイン性を向上させる観点やアウタパネル10の張り剛性を高める観点等から、アウタパネル10には、キャラクタライン11がプレス成形により形成されている。尚、難成形材料としては、アルミニウム合金板の他に、チタン合金板、マグネシウム合金板等を扱うことができる。
図1(A)では、アウタパネル10の一例として、ドアを示している。アウタパネル10には、例えば、車両の前後方向に延在するキャラクタライン11がプレス成形により形成されている。キャラクタライン11は、車両の外側に向かって曲面形状に突出すると共に、車両の後方に向けて一直線状に形成されている。車両のドアに上記キャラクタライン11が形成されることで、車両の意匠面においてシャープな印象を与えると共に、洗車の際にドアが強く押されても戻り易く、ドアが凹むことが防止される。
また、近年では、上記意匠性向上の観点から、キャラクタライン11を構成する曲面の曲率半径は微小化している。そして、アウタパネル10のプレス成形時に、キャラクタライン11の形成領域の割れやキャラクタライン11の線ずれ等が発生しない様に、高精度のプレス成形技術が求められている。尚、アウタパネル10は、その他、車両のボンネットフード、ルーフ、フェンダー、トランクリット等に用いられる。
図1(B)は、図1(A)の丸印12にて示すキャラクタライン11の形成領域のアウタパネル10を部分的に拡大して示している。アウタパネル10の意匠面10Aは、プレス成形時に上金型22(図3(A)参照)の型面22A(図3(A)参照)が当接するため、型面22Aに沿った形状となる。図示したように、キャラクタライン11の形成領域では、例えば、曲率半径がR3(半径3mm)の曲面形状が形成されている。そして、キャラクタライン11の頂部11Aの稜線は、上述したように、車両の後方に向けて一直線状に形成されている。キャラクタライン11の曲面形状の両側は、上金型22の型面22Aにしてしっかりとプレス成形することで、型面22Aに沿ったそれぞれ上記曲面形状と連なる様に平坦形状に形成されている。
一方、キャラクタライン11の形成領域では、アウタパネル10の意匠面10Aの反対面10Bは、意匠面10A側へと窪み、アウタパネル10の薄肉部が形成されている。その窪んだ形状は、例えば、曲率半径がR3の曲面形状となる。そして、曲面形状に窪んだ領域の頂部10Cは、意匠面10Aのキャラクタライン11の頂部11Aの稜線に沿って形成されている。
一方、丸印13、14にて示すように、アウタパネル10の曲面形状に窪んだ領域の両側には、それぞれ曲面形状に突出し、アウタパネル10の厚肉部が形成されている。詳細は後述するが、アウタパネル10の反対面10Bは、プレス成形時に下金型23(図3(A)参照)の型面23A(図3(A)参照)が当接するため、型面23Aに沿った曲面形状となっている。
そして、アウタパネル10の反対面10Bでは、曲面形状に窪んだ形状の両側にそれに連なるように曲面形状に突出したアウタパネル10の厚肉部が形成されるが、アウタパネル10の反対面10Bには、インナパネル(図示せず)が組み付けられるため、車両の外観上問題となることはない。尚、アウタパネル10の反対面10Bには、必ずしも下金型
23の型面23Aに沿った上記曲面形状が形成されるものではなく、プレス成形時のアルミニウム合金板21(図1(B)参照)の流動量に応じて、型面23A形状に沿わない上記厚肉部が形成される場合でも良い。
図2に示す如く、プレス成形装置20は、主に、アルミニウム合金板21をプレス成形する上金型22及び下金型23と、下金型23が固定される台座24と、プレス成形時にアルミニウム合金板21を固定する固定部25と、上金型22及び固定部25を上下方向に移動させる駆動機構(図示せず)と、駆動機構を制御する制御部(図示せず)とを有している。尚、駆動機構は、例えば、公知の電動油圧装置等から構成され、制御部はCPU
等を有し、プレス成形装置20を制御する公知の電子制御ユニット等から構成されている。また、以下の説明では、本実施形態のプレス成形装置20の上金型22及び下金型23を中心に説明し、駆動機構及び制御部の説明は省略する。
プレス成形装置20では、上金型22の最外周に沿って固定部25が配設されている。そして、先ず、プレス成形が施されるアルミニウム合金板21を下金型23の型面23A上に配置した後、制御部及び駆動機構を介して、固定部25を下金型23側へと下降させ、アルミニウム合金板21の最外周の縁部が、固定部25にて挟持される。このとき、固定部25では、所望の押圧力にてアルミニウム合金板21を固定することで、アルミニウム合金板21には一定の張力が加えられ、プレス加工時のしわ寄せが防止される。
次に、上金型22は、上死点位置に配置されているが、制御部及び駆動機構を介して、上金型22を下死点位置まで下降させ、上金型22の型面22Aと下金型23の型面23Aにてアルミニウム合金板21をプレス成形する。このとき、丸印26、27に示す領域の上金型22と下金型23にてアルミニウム合金板21をプレス成形することで、アウタパネル10の意匠面10Aにキャラクタライン11(図1参照)が形成される。
詳細は後述するが、丸印27にて示す領域の下金型23の型面23Aには、上金型22の型面22A側へと突起する曲面形状の凸部23B(図3(A)参照)と、その凸部23Bの両側には凸部23Bと連なる凹部23C、23D(図3(A)参照)が形成されている。一方、丸印26にて示す領域の上金型22の型面22Aは、キャラクタライン11の形状に形成されている。そして、プレス成形の最終段階には、アルミニウム合金板21が、下金型23の型面23Aの凸部23Bにて上金型22の型面22Aへ押し込まれ、アルミニウム合金板21に圧縮応力が加わる。このプレス成形方法により、キャラクタライン11の形成領域のアルミニウム合金板21が割れることなく、高精度かつ高品質なアウタパネル10が形成される。
最後に、プレス成形装置20では、制御部及び駆動機構を介して、上金型22及び固定部25を上死点位置まで上昇させ、アルミニウム合金板21のプレス成形が完了する。
図3(A)では、図2の丸印26、27にて示す領域を部分的に拡大して示し、上金型22が下死点位置まで下降した状態を図示している。尚、説明の都合上、アルミニウム合金板21は、省略して図示している。
キャラクタライン11の形成領域では、上金型22の型面22Aの頂部22B及びその周辺領域は、例えば、曲率半径がR3の曲面形状に形成されている。頂部22Bの稜線は、キャラクタライン11に沿って延在し、そのキャラクタライン11の両側の型面22Aは、上記曲面形状と連なる様に平坦形状に形成されている。そして、本実施形態では、プレス成形時には、上金型22の型面22Aが、アルミニウム合金板21に当接し、上金型22の型面22Aにてアウタパネル10の意匠面10Aの形状、つまり、キャラクタライン11の形状を形成する。
一方、下金型23の型面23Aでは、点線は上金型22の型面22Aのオフセットライン28を示している。そして、下金型23の型面23Aには、上金型22の型面22Aの頂部22B及びその周辺領域に対応して、オフセットライン28よりも上金型22の型面22A側へと突出した凸部23Bが形成されている。凸部23Bの形状は、上金型22の型面22Aの曲面形状と同じく、例えば、曲率半径がR3の曲面形状に形成されている。尚、凸部23Bの頂部23Eの稜線もキャラクタライン11に沿って延在している。
また、下金型23の型面23Aには、凸部23Bと連なると共に、凸部23Bの両側にそれぞれオフセットライン28よりも窪んだ凹部23C、23Dが形成されている。そして、凹部23C、23Dの形状は、凸部23Bの曲面形状の曲率半径と同等、あるいは、それより大きい曲率半径の曲面形状として形成されている。本実施形態では、凹部23C、23Dの形状は、例えば、曲率半径がR3の曲面形状に形成されている。尚、凹部23C、23Dよりも外縁側の型面23Aは、オフセットライン28に沿って平坦形状に形成されている。
図3(B)は、下金型23の型面23Aの形状を示し、具体的には、以下の方法により凸部23B及び凹部23C、23Dを有する型面23Aが設計される。尚、キャラクタライン11の紙面左側の凸部23B及び凹部23Cにて説明するが、キャラクタライン11の紙面右側の凸部23B及び凹部23Dの設計方法も同様であり、ここではその説明を省略する。
本実施形態では、アルミニウム合金板21として、例えば、1.0mmの板厚のものが使用され、上金型22が下死点位置において、上金型22の型面22Aと下金型23の型面23A間の離間距離L1は、上記板厚の1.0mmにて設計される。そして、下金型23の凸部23は、予測板厚減少量を10%と上記板厚の10%とにより、オフセットラインから0.2mm突起して設計され、上金型22の型面22Aの頂部22Bと下金型23の型面23Aの頂部23Eとの離間距離L2は、0.8mmにて設計される。つまり、下金型23の型面23Aを上記曲面形状とすることで、プレス成形後、キャラクタライン11の頂部11A(図1(B)参照)の板厚は、0.8mmとなる。そして、キャラクタライン11の形成領域にて、局所的な薄肉部が形成されることがなく、アウタパネル10の割れの発生等が防止される。
図示したように、先ず、頂部22B、23Eを結ぶ点線31上に中心C1を有する曲率半径がR3の円S1を作成する。上述したように、キャラクタライン11の頂部11Bの板厚が、0.8mmとなるように、円S1の中心C1を点線31上に設定する。次に、オフセットライン28よりも下金型23側(紙面下側)にて円S1と接するように、曲率半径がR3の円S2を作成する。最後に、オフセットライン28及び円S2と接するように、曲率半径がR3の円S3を作成する。
ここで、円S2は、点線31と円S1、S2の中心C1、C2を結ぶ点線32とのなす角θが、45度以上90度以下の範囲に収まるように作成される。上述したように、円S2及び円S3の曲率半径は、円S1の曲率半径以上となるように適宜設計される。
以上より、下金型23の凸部23B(図3(A)参照)の型面23Aは、円S1の曲面に沿って形成され、下金型23の凹部23Cの型面23Aは、円S2の曲面をベースにしてその両端側にて円S1及び円S3の曲面と連なるように形成される。そして、上記角θが、45度よりも小さく設計されると、オフセットライン28に対して凹部23Cの深さが浅くなるか、あるいは、凹部23Cが形成出来なくなり、プレス成形時に、アルミニウム合金板21の意匠面側が盛り上がり、成形不良が発生し易くなる。一方、上記角θが、90度よりも大きく設計されると、オフセットライン28に対して凹部23Cの深さが深くなり過ぎ、下金型23を製作することが出来なくなる。つまり、アルミニウム合金板21の板厚やデザイン性に応じて、凸部23B及び凹部23Cの型面23Aの設計は、上記角θの範囲内にて任意の設計変更が可能である。
図4(A)は、上金型22が下死点位置まで移動した際の上金型22と下金型23との位置関係を模式的に示している。図示したように、上金型22の型面22Aは、下金型23の型面23Aまでの離間距離L1が、実質、アルミニウム合金板21の板厚となるまで下降している。
図4(B)は、図4(A)の丸印41にて示す領域を部分的に拡大して示している。図示したように、下金型23の型面23Aに曲面形状の凸部23Bが形成されることで、キャラクタライン11の形成領域の板厚は薄くなるが、凸部23Bの領域のアルミニウム合金板21は下金型23の型面23Aの凹部23C、23Dへと移動する。この金型構造により、プレス成形時において、アルミニウム合金板21の意匠面側が盛り上がることが防止され、上金型22の型面22Aが、アルミニウム合金板21の意匠面に対して確実に当接し、押圧力を加えることができる。
更に、アルミニウム合金板21は、鋼板と比較すると、割れ限界(成形限界)が低く、プレス成形時に張力を加え過ぎると破断してしまう。特に、下金型23の凸部23Bの頂部23Eでは、アルミニウム合金板21がキャラクタライン11の左右側に引っ張られるため、割れ限界に達し易くなる。そこで、上述したように、プレス成形の最終段階にて、下金型23の凸部23Bによりアルミニウム合金板21に圧縮応力を加えることで、アルミニウム合金板21の変形状態が、平面伸び状態から単軸伸び状態に変更する。その結果、アルミニウム合金板21の割れ限界が高められ、キャラクタライン11の成形領域にて、局所的な薄肉部の発生、肌荒れやネッキング等の割れの発生が起り難くなる。
つまり、プレス成形装置20では、図4(A)に示す如く、上金型22の型面22Aが、確実にアルミニウム合金板21の意匠面に当接した状態にて押圧力をアルミニウム合金板21に加えることができる。その結果、アルミニウム合金板21のスプリングバックによる成形不良や上記線ずれや割れ等の発生が生じることを防止し、上金型22の型面22Aにてキャラクタライン11等の意匠面の成形形状を高精度に形成することができる。
尚、本実施形態では、プレス成形装置20にプレス成形されるアウタパネル10の材料としてアルミニウム合金板21を用いる場合について説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば、アルミニウム合金板21に換えて鋼板や上記難成形材料を用いた場合でもアルミニウム合金板21を用いる場合と同様な効果を得ることができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
10 アウタパネル
11 キャラクタライン
20 プレス成形装置
21 アルミニウム合金板
22 上金型
22A、23A 型面
22B、23E 頂部
23 下金型
23B 凸部
23C、23D 凹部
25 固定部
28 オフセットライン

Claims (6)

  1. アウタパネルの意匠面にキャラクタラインをプレス成形するプレス成形装置であって、
    前記アウタパネルの前記意匠面を成形する型面を有する上金型と、
    前記上金型の前記型面に対応した型面を有する下金型と、を備え、
    前記下金型の前記キャラクタラインの成形領域の前記型面には、前記上金型の前記型面のオフセットラインよりも突出した曲面形状の凸部と、前記凸部の両側にはそれぞれ前記凸部と連なる形状となると共に、前記オフセットラインよりも窪んだ曲面形状の凹部と、が形成されていることを特徴とするプレス成形装置。
  2. 前記凹部の曲率半径は、前記凸部の曲率半径以上であることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形装置。
  3. 前記凸部の曲面と前記凹部の曲面とは、前記オフセットラインよりも窪んだ領域にて連なっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプレス成形装置。
  4. 前記アウタパネルは、アルミニウム合金板であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプレス成形装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプレス成形装置を用いてプレス成形されたアウタパネルであって、
    前記アウタパネルの意匠面には、曲面形状のキャラクタラインが形成されると共に、前記アウタパネルの前記意匠面と対向する反対面には、前記キャラクタラインに沿った薄肉部が形成されると共に、前記薄肉部の両側にはそれぞれ厚肉部が成形されることを特徴とするアウタパネル。
  6. 前記薄肉部の前記反対面の形状は、その他の領域の前記反対面よりも前記意匠面側へと窪んだ曲面形状であり、
    前記厚肉部の前記反対面の形状は、その他の領域の前記反対面よりも突出した曲面形状であり、
    前記薄肉部の前記曲面形状は、前記厚肉部の前記曲面形状と連なって形成されていることを特徴とする請求項5に記載のアウタパネル。
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